ロータリークラブ/ライオンズクラブ

2020年10月 6日 (火)

岡崎東ロータリークラブにおける市政報告

 10月1日(木)、竜美丘会館にて岡崎東ロータリークラブの例会が開催されました。当日会場でお話した市政報告を掲載いたします。


 皆様、こんにちは。市長の内田康宏です。本日は岡崎東ロータリークラブの皆様の例会にお招きいただき、また、市政報告の時間をいただきまして、ありがとうございます。
 私は市長就任以来、これまでにこうした市民対話集会や、各種講演会、政策説明会を呼ばれればどこへでも行きますと言い、高校や大学、時には小中学校にも出向くなど、様々な機会を捉えてこれまで400回以上、実施してまいりました。本年はコロナウイルスのため中断しておりましたが、ようやく8月末より再開し、以来、今回が3回目となります。毎回、私の目指す市政についてお話をさせていただきまして、あわせて皆様からのご意見を聞かせていただいております。
 こうした活動は決して義務ではなく、顔の見える民主主義を目指す私の政策として行ってきたことでありまして、ここまで継続的に行うことは、他市にはあまり例のないことと自負しております。本日はよろしくお願いします。

 さて、今年度は新型コロナウイルス感染症により、全市的に大きな影響を受ける中、着実に事業を進めております。

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 4月には、市民病院において、がんの早期発見、転移や再発診断などで力を発揮するPET-CT検査装置を稼働させました。同じく4月には、患者の身体的負担が軽減される手術支援ロボット、「ダビンチ」も導入しました。今回、機器の導入にあわせて手術経験の豊富な医師を招聘したことにより、予定より早く、第1例目の手術を行うことができました。

 また、7月には、本市のスポーツ振興をになう新たな拠点であります、旧県営グラウンド、龍北総合運動場がグランドオープンを迎えました。長年、本市のアスリート達が待ち望んでいた全天候型の陸上競技場は、スタンド席と芝スタンドあわせて約5,000人の観客を収容できるものとなっております。また、硬式野球が可能な野球場、本市初となる人工芝のサッカー・ラグビー場、クラブハウスを備えた8面のテニスコートなども整備され、新たなスポーツの拠点として生まれ変わりました。

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 この施設を使った最初の大きな大会として、中学生の市長杯を開催いたしました。5月の中学総体の中止決定によりがっかりしていた中学生の皆さんに、新たな挑戦と思い出作りの場を提供したいと願い、開催を決定したものであります。陸上競技場を使った種目において、6件の新記録が出ており、今後、新たに生まれ変わったこの運動場から全国、世界へ羽ばたくアスリートが一人でも多く誕生することを期待しております。

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 そして、本日、六ツ美中部学区で検討が進められてきました、本市初となる事前予約型の乗合送迎「チョイソコおかざき」が運行を開始いたしました。今回の地域バスは、地元と民間企業、そして行政が協力して運行されるものであります。
 藤川では買物バス、病院バスが運行されておりますし、これまでも本市では、公民連携のもと民間事業者による路線運営が行われており、市域面積も広いため、他市町と比較にならない程の多くの路線を維持してまいりました。これに加えて、今後、各地域の実情を踏まえながら、地域バス等の運行を支援したいと考えております。

 そして、岡崎市の新型コロナウイルス感染症の対応についてであります。
 本市では2月1日に対策本部を設置して以来、何よりも市民の命と健康を守ることを最優先に、総額470億円を超える力強い財政出動を行い、必要な措置を講じてまいりました。
 これまで、市民の皆様への1人10万円の特別定額給付金の支給をはじめ、営業自粛要請に応じた市内事業者の皆様に対する協力金の支給、さらには、助成金や融資など総合的なアドバイスを行う事業者・相談窓口の設置・運営などの支援活動に取り組んでまいりました。
 今回のコロナ対策は、まずは感染症対策、そして経済対策がカギとなってまいります。本市では飲食・小売等の事業者支援として、総額18億円を超える、過去最大規模のプレミアム付き商品券事業を実施しております。今回、特に打撃の大きな飲食業の支援のため、より大きなプレミアム率の食事券を設けるなど、市内経済の支援につなげたいと考え企画しましたが、食事券や商品券に対しまして、のべ7万人あまりの市民の皆様から、合計30万セットを超える応募がありました。
 ご応募いただいた皆様方に感謝申し上げますとともに、抽選の結果、落選、あるいは希望のセット数より少なくなってしまう場合もありますので、ご理解頂きたいと存じます。
 また、新生児を抱える世帯の経済的負担の軽減を目指す本市独自の施策として、特別定額給付金の期限を過ぎて生まれた子供を対象に1人10万円を支給してまいります。
 学校教育については、学習の遅れを取り戻すべく、夏休みを短縮して授業日数を増やすとともに、学習指導員やスクールサポートスタッフの配置、感染症対策物品の購入など教育環境の充実を図り、子ども達の学びを保障することに努めているところであります。

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 また、昨年の全小中学校へのエアコン設置に引き続き、今年度はタブレット端末の配備を進めているところであります。この8月には全中学生と小学6年生に「Myタブレット」を配備しました。年内には全小学生に1人1台のタブレット端末を配備予定であり、危機管理時においても安心して授業が可能となる、岡崎版GIGAスクールの実現を目指してまいります。
 新型コロナウイルスの感染拡大への備えといたしまして岡崎市保健所では、PCR検査装置を増設し、1日最大80人分の検査ができる体制を整えるとともに、現在、保健所をはじめ、3か所で行っている検査を、民間医療機関にも委託することで4か所体制としてまいります。幸い本市では、まだ検査数に余裕がありますし、まさかの折には、国立研究所の機器もお借りすることにしております。

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 このように、迅速かつ確実に検査を実施し、早期に感染を把握することができることは保健所を有する中核市・岡崎ならではの強みであります。
 このところ、立て続けにクラスターが発生し、御心配をおかけしておりますが、全て適切に事後対応しておりますので、どうぞこの点についてはご安心ください。
 そして、このたび、新型コロナウイルス感染者への専門病院として、愛知病院を使用することについて、県と詰めの協議を進めております。この件は、県からの強い要請で始まりが、私といたしましても、通常の医療を維持しつつ、感染症にも対応できる医療体制の構築は、何としても必要になると考え、この際、今後、新たに発生する費用、新病院における医師・医療スタッフの配置については、県が全責任を負うという条件の元、愛知病院を、県にお返しすることが最適であると判断したものであります。これにより、市民病院や藤田学園の新病院の運営も助かりますし、本市の病院事業の金銭的な負担軽減にもつながるものであります。
 また、今回のコロナウイルス感染症の流行により、経営への影響を受けた2次救急を担う病院に対し、民間病院の経営維持資金の貸付けを県と協調して行い、この地域の救急医療体制を堅持し、市民の安全安心を守ってまいります。

 そして、今年も7月に各地で豪雨災害が発生しておりますが、災害発生時の避難所での感染症対策として、現在、マスク・体温計・消毒液やダンボールベッドなど備蓄品の増強を執り進めております。
 また、いわゆる分散避難を推進するため、ホテル・旅館など民間施設との協定締結や、公共施設の更なる開放により、現状の指定避難所に加えて新たな避難場所を確保するなど、躊躇なく避難できる環境を整えてまいります。

 こうした対策を迅速に展開できたのも、これまで堅実な行政運営を行ってきたからであります。私が市長に就任して以来、市税は70億円増加し、増え続けていた借金を100億円減らすことができました。これは、国や県との連携が良好であり、PFIにより民間の力を上手に活用できた結果であります。
 今後、経済の落ち込みと税収減が危惧される中、先だって多くの事業を形にできたことは幸いです。私はこれまで、本市の経済の柱であります「ものづくり」に続くもう一つの柱として観光産業を掲げ、その第一歩としてリバーフロント計画を進めてまいりました。
 今年の3月22日に新たな人道橋、桜城橋が完成いたしました。当日は規模を縮小して橋の開通式典を行い、あわせて橋から延びる中央緑道において徳川四天王の酒井忠次と本多忠勝の石像のお披露目も併せて行いました。残りの2体、榊原康政と井伊直政の像も年内には完成いたします。
 新たな橋は、地元産材の活用のひとつの象徴として、額田のヒノキをふんだんに使った木装の橋に仕上がっています。橋の基礎部分は鉄骨とコンクリートの頑丈な造りで、表装には板ではなく、12センチ角の木材を敷きつめてあり、災害時には緊急車両も通れる強度を備えています。

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 この橋は、ただ渡るだけの橋ではなく、橋の上に電源や水栓が設けられ様々に活用できるものとなっております。今後は民間活力を導入して、橋上レストランや物品の販売などをできる施設を設けたり、橋詰広場にトイレ等を設置するなどしてまいります。これからのまちづくりには、先ほどの会長の挨拶にもありました通り、単に機能性だけでなく、心やすらぐ空間をつくることも大切であると考えます。
 さらに、天下の道の先にあります、籠田公園は一足早く昨年7月にリニューアルオープンし、夏まつりをはじめ、多くの方に親しんでいただいております。特に新しい噴水が子どもたちに大人気です。親が水着になる必要もなく、暑い中、手軽に安全に遊ぶことができる点が人気の理由のようです。こうした噴水など、評判の良いものは、地元の意見も踏まえ、他の公園でも採用していくつもりです。噴水につきましては、現在、矢作公園に導入に向けて設計を進めております。
 また、すでに東公園にも新設の要請があります。今後、他の公園整備につきましても額田の木材を活用した施設整備を行い、あわせて高齢者が運動を行ったり、くつろげる空間づくりを行ってゆきます。
 これまで常々申し上げてきたことでありますが、施設を整備することが目的ではなく、整備された環境、空間を活かしていかに地域に賑わいをもたらすことができるかということが本来の目的であり、カギであると考えております。その意味において、新たな段階のスタートラインに立っていると思っております。

 ただ今、リバーフロント地区内の豊富な公共空間を活用してエリアの活性化を目指して行政と事業者、地域住民が協力して行う「QURUWAプロジェクト」が動き出しております。
 これまでエリア内では、官と民で連携して「おとがワンダーランド」や「岡崎泰平の祈り」などのイベントや各種社会実験を実施しております。
 また、リノベーションスクールを経て、今年度になってから複数の飲食店や宿泊施設が新規に出店するなど、このエリアに対する魅力が増し、民間事業者からも、ここでなにかをやろうという機運が高まっていることをうれしく感じております。
 さらに、太陽の城跡地では、経済産業界からご要望をいただき、QURUWA戦略の拠点施設として新たなホテルとコンベンション施設の整備を進めています。この事業は、岡崎城を一望できる市の土地を活用して、今まで市内や西三河地域では開催することが叶わなかった1,000人規模の会議や式典などが開催できるコンベンション施設の整備と、それに併設される「上質なおもてなし」を提供するホテルの誘致を行う事業であります。40万都市の岡崎市でありますので、こうした施設があるということがやはり一つのまちの風格にもつながるものであると思います。各界から様々に建設要望を頂くとともに、これまで本当に多くの方から、「岡崎では、大きな会議や式典ができない」「大事なお客さんを招待できない」との声をいただいてきましたが、ようやく、この施設ができることで、そうした要望にもお応えできるものと思っております。これからは、ロータリークラブやライオンズクラブの全国大会もお招きすることができるようになります。

 そして、東岡崎駅の東口からのびる北東街区では、昨年11月2日に中央デッキが開通し、このデッキ上には、皆様方をはじめ多くの方からの総額1億円を超えるご寄附、浄財を得て、「若き日の家康公」のブロンズ製の騎馬像がお目見えしました。この像は台座も含めて高さ9.5mという日本一の高さと威容をほこる騎馬像であり、中央デッキ上だけでなく、駅のホームや名鉄電車の窓からも見ることができます。
 私共、岡崎生まれ岡崎育ちの者は、これまでよく「岡崎は家康公の生まれ故郷と言いながら、駅前にまともな像一つない」と言われてきましたが、もうこれからは岡崎の子供たちにそんな悔しい思いをさせることはありません。今後、末永く岡崎の新たなシンボルとなると確信しております。

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 また、デッキの先には9階建ての新しいホテルや、岡崎にはこれまでなかったようなおしゃれなカフェや、個性的なレストランが入った商業施設、「オト リバーサイドテラス」がグランドオープンし、人気を博しています。

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 東岡崎駅の駅舎および駅ビルについても、名鉄との協議を進めているところであります。そして将来的には、仙台市やさいたま市の駅前のように、完全な歩行者と車の分離を行い、東岡崎駅北口から乙川まで歩いて行ける「フル・ペデストリアンデッキ化」を図る「スカイ・ウォーク」構想を考えております。
 これからも駅前を本市の玄関口としてより快適で魅力的な空間となるよう努めてまいります。

 そして、これらの事業に加えて、岡崎市内各地において多くの事業が動き出しております。まず、北部地域では、商工会議所はじめ、各民間事業者からのご要望多くいただいております、新たな工業団地、阿知和地区工業団地を2024年度の完成を目指して整備してまいります。
 併せて、東名高速道路の阿知和地区へのスマートインターチェンジの開設に向け、着々と準備を進めているところであります。なお、個別の企業による移転計画にもなるべく柔軟な対応をとるよう、担当部局にも指示しております。こうしたことを的確に行わないと、市内の有望な企業を外に出してしまうことになりますので、この点は特に注意しております。候補地をお探しの方がありましたら、本市の商工労政課にご相談ください。

 南部地域におきましては、この4月に藤田学園の新病院が開院し、周辺のエリアには各種商業施設もオープンする運びとなっております。加えて岡崎警察署も移転に向けて動き出すなど、南部地域は大きく発展してきております。
 行政の役割として、基盤整備を進めるとともに、まちが変化し進歩していくという空気、流れをつくり出すことが一番重要であると考えており、南部はまさにその流れに乗っています。本市も消防の南分署を新築予定であり、引続き、国や県と協力して接続道路や環境整備に力を入れてまいります。

 そして、本宿駅周辺では民間事業者によるアウトレットモールの進出が計画されています。
 現在、概ねの事業区域が決まり、都市計画の変更準備や民間事業者と協力しながら国道1号へのアクセス道路の検討などを進めているところであります。

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 また、市域の6割を中山間地とする本市では、東部から額田地域を中心とした中山間地域の活用についても検討を進めております。この地域を市民生活を豊かにする地域として採用するとともに、近年、グランピング、ハイクラスのキャンプがはやっており、キャンピングカーの対応もできる民間資本による同一市内で完結できる中山間リゾートができないものかと考えているところであります。この事業がうまく運べば、山間地の就業対策や人口減対策につながります。
 そして、東部から額田にかけてのエリアには、民活による、砂浜とヤシの木を持ち、フードコートのあるレジャープールの整備や、専用グラウンドを必要とする高齢者スポーツ施設も集約させたいと考えています。

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 西部の矢作地区におきましては、重要な生活基盤である道路網整備として矢作川右岸南北道路をはじめとしたいくつかの道路計画を進めてまいります。
 JR西岡崎駅においては、エレベーターを設けるなど、バリアフリー化を推進しております。
 また、地域からの要望の多かった新・西部学校給食センターの整備についても、令和5年度中の完成に向けて着々と準備を進めております。
 なお、今後の矢作地区のさらなる発展のためには、まちづくりのための基本である、基盤整備、区画整理事業が不可欠となりますので、地元の御協力を期待しております。
 このように、本市は東西南北において、バランス良く施策を行っていることが御理解頂けたものと思います。

 それから最後に一つ、うれしいニュースをお伝えします。
 現在、日本中に岡崎市のように人口30万人以上の中核市と呼ばれるまちが50市ほどありますが、先日、東洋経済新聞社による2020年版の中核市住民の「幸福度ランキング」が発表されました。これによると岡崎市は、豊田市、高崎市に次ぎ、全国3位でした。これは単なる人気調査ではなく、専門家による33項目の都市状況を客観的に採点したものであり、権威あるものであります。
 そして、その中で主要6項目の、「健全財政」、「一人当たりの所得の平均」、「人口増加率」、「出生率」などにおいては、なんと岡崎市が全国で№1であることがわかりました。このことは、これまで健全財政を維持しながら、各施策をバランスよく進めてきたことが評価されたものとうれしく思っております。
 現在の政策を継承することにより、岡崎市はもうワンランク上の先進都市になれるものと確信しております。まもなく岡崎市では、市議会議員、市長選挙が行われます。一部の人たちに都合の良い作り話や間違った情報に惑わされることなく、ぜひ、第三者による客観的評価と現実に目の前に起きている明らかな成果により御判断頂きます様よろしくお願い申し上げます。

 以上、本日は、現在岡崎市が取り組んでいる施策の一端をご紹介させていただきました。こうした政策の究極の目的は、いつも口癖のように申しておりますが、岡崎の市民、殊に子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。「岡崎に住んでよかった、生まれてよかった」と心から実感していただけるまちとなるよう福祉や医療、防災や教育といった基本施策の充実はもちろんのこと、さらなる魅力あるまちづくりに邁進してまいる覚悟です。
 今後とも皆様方のお力添えをお願い申し上げまして、私の話を終了したします。ご静聴ありがとうございました。

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2019年10月 7日 (月)

康生通東時計塔がリニューアルされました

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 この度、岡崎葵ライオンズクラブから、長年故障していた康生通東二丁目にある時計塔の修繕のお申し出がありました。本市が推進する「乙川リバーフロント地区公民連携まちづくり基本計画【QURUWA戦略】」及び観光産業都市岡崎の実現に向けて協力したいとの思いから、時計の交換及び電光掲示板の新設のご寄附をいただきました。
 岡崎葵ライオンズクラブは1970年に結成して以来、歴代会長の優れたリーダーシップのもと、教育活動をはじめとした奉仕活動に長年ご尽力いただいており、来年3月には結成50周年を迎えられます。これまでのお力添えに対しまして厚く御礼申し上げますとともに、心よりお祝い申し上げます。

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 9月27日(金)、新たになった時計塔のお披露目に合わせて、除幕式が開催されました。
 この時計塔は、平成4年(1992年)に地元商店街の皆さんにより設置していただいたものであります。今も、山田カバン店の山田さん、フカヤ楽器の深谷さん達が一生懸命にガンバっていた姿が思い出されます。
 今回はその思いを受け継ぐ形で、装いを新たに設置していただきました。ここ康生通東は、私が生まれ育ったまちであるとともに、現在本市で進めておりますQURUWA戦略においても大変重要な地域であります。

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 7月には時計塔の目の前の籠田公園がリニューアルオープンしました。さらに10月8日(火)からはおよそ1か月間、康生通りにおきまして、まちの魅力や価値を高めるための社会実験として出店やおしゃれな休憩所などが登場します。

 これから数年のうちに、この地区も景観や人の流れが大きく変わってまいりますが、本市といたしましてはこの時計塔を、康生通りを代表するモニュメントとして、本市のイベントのPRや、まちの情報の発信、QURUWA戦略の取り組みなどに存分に活用させていただきます。
 今後も、岡崎葵ライオンズクラブの皆様には一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。この度は誠にありがとうございました。

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2019年7月25日 (木)

籠田公園整備に伴う岡崎ライオンズクラブからの記念品贈呈式

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 7月20日(土)、岡崎ライオンズクラブより、チャーターナイト(CN)60周年記念事業として籠田公園にシダレザクラ1本、オオシマザクラ5本、防犯カメラ4基、屋外時計等をご寄贈頂ききました。本来、公共で整備しようと考えていたものでありましたが、お心遣いに大変感謝しております。
 このエリアでは様々な試行実験的事業が行われており、7月26日(金)のオープン後には多くの皆様に訪れて頂き、ご意見を賜りたいと思います。
 防犯カメラの設置により、利用者が安全・安心に過ごすことができるとともに、シダレザクラとオオシマザクラをご寄附頂いたことで、様々な種類の桜を市民が身近で楽しめるようになります。まさに、時節、場所に合ったお心遣いであり感謝申し上げます。

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 籠田公園は、これまでも地域の盆踊りが開催されるほか、毎年、大勢の市民が集まる夏祭りや、過去には「おかざきっ子展」も開催されるなど家族や友人との憩いの場として、地域の方々をはじめ多くの市民の皆様に愛され続けてまいりました。個人的に私も幼少期より多くの思い出のある公園です。

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(岡崎観光夏まつり、2010年8月6日)

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(88フェス、2018年6月3日)

 ステージが無くなって広々したせいか、違う公園のようにも見えますが、随所に前の公園の雰囲気を残す配慮もしております。今回ご寄付頂きましたことで、ますます市民の憩いの場として親しんで頂けるようになりますことを重ねてお礼申し上げます。

 現在、本市では乙川リバーフロント地区において整備を進めており、この籠田公園もその一環として昨年8月から再整備を行ってまいりました。市民の皆様には長らくご不便をおかけしましたが、いよいよ明日26日に完成いたします。
 籠田公園は、QURUWA戦略の7つあるプロジェクトの中で初めて完成する施設であります。
 今後、この秋には東岡崎駅周辺でも中央デッキが完成するほか、市民の皆様の浄財を得て、高さ9.5メートルの若き日の家康公の騎馬像がデッキに建てられます。北東街区でも「オト リバーサイドテラス」と名付けられた9階建てのホテルを含む新たな商業施設も11月2日にグランドオープンいたします。
 また、来年3月下旬には、人道橋の「桜城橋(さくらのしろばし)」が完成し、続いて「天下の道」(旧中央緑道)の沿道には石彫りの徳川四天王像がお目見えします。このようにして次々に岡崎の景観や人の流れも大きく変わってまいりますので、是非ご期待ください。

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 なお、新しくなると申しましたが、昔日の姿を再現しようとしているものもあります。「岡崎二十七曲り」の表示と共に石燈籠も本来あった場所に戻しました。こうした試みの中で評判が良く、効果的なものは、市内にある他の公園でも活用したいと考えております。ことに暑い夏が予想される中、子供達が中で遊べる噴水は増やしてゆきたいと思います。

 リニューアルオープンにあわせて以下の2つのイベントが開催されます。ご案内申し上げます。


①地域住民の皆さんによる「新しい籠田公園を祝う会」
2019年7月26日(金) 午後6時45分

②周辺7町内会主催による「籠田公園オープン式典」
2019年7月28日(日) 午前9時

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2019年5月 6日 (月)

岡崎ロータリークラブ例会における市政報告

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 4月10日(水)、竜美丘会館にて岡崎ロータリークラブの例会が開催されました。当日会場でお話した市政報告を掲載いたします。


 皆様、こんにちは。市長の内田です。
 本日は、岡崎ロータリークラブの例会が、こうして盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げます。また、本年もこうして私の市政報告の時間をいただきまして、ありがとうございます。
 このように自ら市民の皆さんのところに出向き、直接語りかけるというのは、顔の見える民主主義を目指す私独自の政治手法でありまして、市長就任以来、これまでに市民対話集会をはじめ、各種講演会や政策説明会、時には小中学校に出向くなど、様々な機会を捉えてこれまで350回以上にわたり、私の目指す市政についてお話をさせて頂いております。
 昨年度からは、高校生を対象とした市民対話集会を実施しております。これまでに7校で開催し、私が話をするとともに、若者の率直な疑問や意見にふれてまいりました。この試みは今年度も引き続き実施してまいります。本日は最新の内容となっておりますので、どうぞよろしくお願いします。

 さて、私が市政を担当させていただきまして、これで6年半が経ちました。その間、皆様方をはじめ、本当に多くの方々のご理解とご協力のおかげで各事業を順調に進めることができました。

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 物事が成されるには、天の時、地の利、人の和が必要であると言われますが、まさにこうしたものを得て、当初の公約の9割方が完成に向かっておりますことをうれしく思います。
 また、幸いなことに、現在、岡崎市を含むこの地域の産業構造は堅調であります。

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 日本中の多くの地方都市が人口の減少と財政難で四苦八苦している中、愛知県の工業製品出荷額は46兆8,000億円と、全国で断突の1位であります。それも、ここ40年ほど連続して1位であります。しかも、2位の神奈川県が17兆9,000億円、3位の大阪府が16兆8,000億円である中、驚くことに、岡崎市と豊田市と安城市の3市だけで19兆円を超えております。まさにこの地域は日本の産業の中枢を担っており、「ものづくり」によって豊かな地域が支えられていることがわかります。
 今後とも本市の経済の柱であります「ものづくり」には変わらぬ支援を続けてまいりますが、これに加えてもう一つの柱として、本市独自の美しい自然と歴史的な文化資産を活かした、「観光産業」の育成が重要であると考えております。殊に観光産業は印刷や食べ物など他の分野への波及効果も大きいものであり、その進展に力を込めております。

 そのための第一歩となるのが現在進めております、乙川リバーフロント地区の整備であります。事業を始めて以来、皆様方をはじめ多くの方々のご理解とご協力のもと着実に整備が進み、今や乙川河畔が生まれ変わりつつあります。

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 先日、人道橋の名称と、橋から籠田公園に向かう通りの愛称が正式に決まりました。橋は「桜城橋(さくらのしろばし)」と名付けられ、通りは、「天下の道」となりました。
 これは、市民の皆様をはじめ全国からも応募いただいた4000もの名前を、夏の生徒市議会からの提案を受けて、市内の中学生に各5つ選考していただき、それを市民の投票により決定したものであります。
 各施設の整備がいよいよ大詰めを迎えているわけでありますが、残念ながら今日ただ今においても、未だに橋に100億もかかると誤解されている方がお見えになります。実際には東岡崎駅前のペデストリアンデッキや乙川河川緑地、籠田公園、中央緑道など中心市街地の整備の事業の総額が99億7千万円であります。しかもこの半分近くが国の交付金によってまかなわれます。この点が我々の努力の成果であります。国からは今年度も交付金の満額回答をいただいており、この事業全体の有用性がしっかりと国から認められているものと改めて確信したところであります。

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 橋自体は約22億円でありまして、これも決して安い金額ではありませんが、ただ渡るだけの橋ではなく、このエリアに新たな賑わいを生む拠点の一つにしたいと考えております。橋の表面や手すりなどに岡崎産のヒノキを使用した木装で仕上げてまいります。これにより地元産材活用の一つのシンボルとなるほか、15~20年ごとに木材を張り替えるイベントなどもお祭り化して実施できればと考えております。
 また、橋の上には電源設備を設けるほか、民間の方からの要望に応え、屋根を取り付けられるような整備をしてまいります。こうすることで、橋の上でカフェや物品の販売など、天候を気にせずにできるようになります。
 すでに農協さんなどに、地元産野菜の販売などをお願いしていることころでありますが、皆さんにも民間ならではのアイデアをもって積極的に活用していただきたいと思います。
 また、桜城橋から籠田公園の整備では様々な世代が一緒にいられる公園環境をつくり出すとともに、安心してその場所を歩いていただき、休憩やくつろげる場所を提供していきたいと考えております。
 併せて、イベントなど様々な用途に使えるよう電源設備を設置するほか、キッチンカーの乗り入れもできるようにしてまいります。さらに通り沿いには岡崎の石工職人の技術を存分に発揮していただいた徳川四天王の石像も配置してまいります。この石像は、それぞれの武将が持つ歴史的エピソードを再現したものであり、完成後にはスマートフォンなどをかざすと4,5か国語の多言語の案内が聞けるようにしたいと考えております。

 最近、テレビを見ていますと、ボーッとしていると5才の女の子に叱られるようですが、私は急激な社会の変化の中で疲れている現代人が安心してボーッとしていられる所、ゆっくりできる場所をたくさんつくりたいと思っております。ヨーロッパにはそうした場所が数多くあり、こうしたものも街の豊かさの価値の一つであると考えております。
 このように多くの方に親しんでもらえる場所となるよう、引き続き整備を進めてまいります。そして、これらの整備は決してこのエリアだけが良くなればいいというものではなく、
評判の良いものは、市内に250ほどある各公園整備等でも取り入れていきたいと考えております。この公園の整備には額田の木材も使うことで、併せて山林の整備につながるようにしたいと考えております。山林の整備は防災にもつながりますし、豊かな海をつくることにもなります。
 今回のリバーフロント計画ですが、ただ形を作って終わりではなく、出来上がった空間をいかに活用してまちのにぎわいを生み出すかということが一番のポイントであると考えております。そうした意味で、これからが本番だと思っております。

 ただ今、リバーフロント地区内の豊富な公共空間を活用してエリアの活性化を目指す公民連携プロジェクト「QURUWA戦略」に取り組んでいるところであります。
 これは、名鉄東岡崎駅を出発点として、桜城橋、籠田公園、りぶら、岡崎城、乙川河川敷までをめぐる動線がアルファベットのQの字になること、そして、この動線が岡崎城の外周、すなわち総曲輪に重なることからこれらをかけて「QURUWA」と名付けたものであります。

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 現在、このエリア内では、公共空間を利用した様々なプログラムの実施を通して回遊性など検証する社会実験や、乙川の豊かな水辺空間で楽しみ、新たな賑わいの創出を目指した「おとがワンダーランド」などが実施されております。更に、乙川に直径約8cmのLEDボールを流し川面(かわも)を青く染める、中部地区最大級の光の祭典「岡崎泰平の祈り」などの事業を官と民で連携して取り組み、これまで4年間、まちの賑わいを生み出す活動に取り組んできたところであります。
 殊に、泰平の祈りは毎年大変な人出であり、今年からより多くの来場者にゆっくり楽しんでいただけるよう、実施エリアを拡大する予定であります。本当は吹矢橋からと言いたいところですが、本年は明代橋から桜城橋、殿橋をくぐるようにしてまいります。

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 さらに今年度からは、「コンベンション施設・整備業務」として、「太陽の城跡地」を有効活用し、公民連携によるコンベンション施設の整備や、民間ホテルの誘致を進めるにあたり、秋頃には事業者の募集を行ってまいります。
 これまで商工会議所はじめ、ロータリークラブやライオンズクラブ、医師会の皆様など
本当に多くの方から、「岡崎で大きな会議や式典ができない」との声をいただいてきましたがこの施設ができることで、ご要望にお応えできるものと思っております。

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 また、乙川リバーフロント地区の西側に隣接する、名鉄線路下流のテニスコート、ローラースケート場を再整備し、加えて、多目的広場、駐車場などの整備に取り掛かってまいります。この整備を進めることで、桜まつりの渋滞緩和や乙川河畔のさらなる利用促進につながるものと期待しております。
 今後も多くの方に、それぞれに合った形でこのエリアを楽しんでいただきたいと思います。
 私が自分でお話していますと自画自賛をしているだけに思えるかもしれませんが、先日、内閣府の職員があいさつ方々来庁されましたとき、その話の中で全国の地方自治体の中で「上手な公民連携」の事業を行っている5本の指に岡崎市が入るということと、一つ二つではなく、いくつもの「まちおこし事業」を同時進行で行ってすべて成功している岡崎のような例はマレであり、国としても注目しているとおほめいただきました。国の特別補助金が多いのもそうした評価のおかげであると思っております。

 次に東岡崎駅周辺の整備についてであります。駅の北側ではこの秋の供用開始を目指して中央デッキの工事が進められております。

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 私も年末に現地視察に行ってきましたが、駅前に新しい空間が立体的に出来つつあることを実感してまいりました。このデッキの上には、皆様方をはじめ、本当に多くの方の浄財・ご寄付によって造られる「若き家康公」のブロンズ製の騎馬像がお目見えします。
 この像を手掛けていただいているのは、日本のブロンズ像制作の第一人者であり、日展の審査員でもある神戸峰男先生であります。昨年末には神戸先生のアトリエを訪問し、粘土による原型を拝見してまいりました。実物は精巧で大変大きく迫力があり、台座に乗ると高さ9.5mという日本一の高さと威容をほこる騎馬像となります。まだまだこの像へのご寄付を募っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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 さらに、このデッキの先では、乙川河畔という絶好のロケーションを活かした9階建てのホテルや商業施設などの工事が着々と進んでおりまして、家康公像のお披露目と同じ秋ごろにオープンいたします。オープンに先立ちまして、この新たな施設の名前などについて、今月中に事業者より発表されると伺っております。(注)
 このエリアは今後、さらに快適で魅力的な駅前空間として大きく変わってまいりますので、大いにご期待ください。

 そして、本市の観光の起点となります岡崎公園でありますが、これからは家康公生誕の城にふさわしい史跡として再整備をしてまいります。

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 特に、公園内にある戦国期から江戸期にかけて整備された堀や石垣は、専門家が見ても歴史的価値の高いものであり、岡崎城の最大の売り物であると思っております。菅生川端石垣をはじめ、月見櫓跡周辺や菅生曲輪枡形、籠田公園など、現在の岡崎公園とその周辺で、それぞれ発掘調査を実施してまいりました。
 昨年9月には、天守台石垣の発掘調査で、徳川の家紋である三つ葉葵の金箔瓦が発見されました。これは名古屋城に続き全国で2例目であり、岡崎城と徳川家の強い関りを示す大変貴重な歴史的資料であるとのことであります。現物を見ると、「よく判ったな」と思うものであり、学芸員のお手柄であります。ただ今、可能な限り当時の様子が分かるような城跡整備を進めているところであります。

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 併せて、岡崎城跡をたどる案内看板についても、景観に配慮したシンプルなデザインにして、外国の方にも対応できるよう、自動音声による解説が聞けるものに統一してまいります。
 また名古屋城と同様に、遠からず、岡崎城についても延命か建て替えか、はたまた木造か鉄筋かという問題に直面する時がまいります。
 昨年、この席上でもお願いしましたが、これはと思う資料などを見つけましたら、ぜひ、情報をお寄せください。

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 また、岡崎市にはお城以外にも徳川家ゆかりの寺社仏閣をはじめ、歴史ある建造物が数多くあります。市民の方にもあまり知られていませんが、国の文化財指定の施設だけで13あります。これら施設、とりわけ宗教関係の建物に対して、行政では文化財に指定されてないと保存・修理などの手助けをすることが難しい状況にあります。さらに、特定の宗教法人に対する支援であると、反対の声も聞かれます。この課題に対応するため、今後、民間と協力して支援する組織・財団を立ち上げるなど、何らかの形で支援できる仕組み作りを検討してまいります。

 そして、これらの事業以外にも、岡崎市内各地において多くの事業が動き出しております。
 まず、市の北部では、愛知県から移管を受けた、旧 県営グラウンド、龍北総合運動場の整備がはじまりました。

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 今回の整備では、1,000人収容のスタンドを持ち、最大で5,000人が入ることのできる第3種公認の陸上競技場を整備することをはじめ、本市初となる人工芝をはったサッカー・ラグビー場や硬式野球のできる野球場を設けるなど、各施設を利用者にとってより使いやすい施設としてまいります。来年、2020年7月には供用開始予定ですので、ご期待ください。

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 また、商工会議所はじめ、各民間事業者からのご要望を多くいただいております、新たな工業団地、阿知和地区工業団地を2024年度の完成を目指して整備してまいります。
 併せて、東名高速道路の阿知和地区へのスマートインターチェンジの開設に向け、着々と準備を進めているところであります。先日も国へスマートインターチェンジの開設に向けた要望に行ってきたところであります。さらに、個別の企業による移転計画にもなるべく柔軟な対応をとってゆきたいと考えます。
 そして、南部地域におきましては、本市の南の玄関口でありますJR岡崎駅前の再開発事業が進んでおります。

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 駅の東口では、昨年、新たな顔となる商業施設「ララシャンス岡崎」がオープンし、イベントなどで利用できる電源設備を設けた公園、「出会いの杜公園」が完成を迎えました。この公園では、地元の協議会の方々を中心に定期的なマーケットが開催されるほか、夏祭りをはじめ各種イベントが実施されております。
 この秋には駅と公園をつなぐペデストリアンデッキも完成するほか、駅の西口においても整備に取り掛かってまいります。

 また、市民待望の藤田学園の新大学病院につきましては、24時間365日の救急医療に対応し、22の診療科と400床の病床を持つ総合病院が来年、2020年4月の開院を目指して整備が進められております。

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 藤田学園としても三河地域への初の進出であり、エース級の医師と最新の医療設備を投入するという、強い意気込みで取り組んでいただいております。
 高齢化の時代を迎え、循環器系の疾患が増えています。脳や心臓の病気の発症に対しては、時間との戦いになります。そうした意味でも南部にとって大きな力となります。この事業は市民はもとより、病院の再配置の進む西三河 近隣市まちからの期待も大きく、接続道路や環境整備が大変重要であると認識しているところであります。この点につきましても、今後も引き続き国や県と協力してしっかり取り組んでまいります。
 また、この大学病院の隣接地には、藤田学園監修の健康器具を備えた周遊コースをもち、非常時には、ヘリコプターも発着できる駅南中央公園の整備してまいります。さらに、スーパーやホームセンターなど各種商業施設の進出も決まり、岡崎警察署もこのエリアへの移転に向けて動き出しております。
 これからこの周辺はさらに大きく変わってまいります。まちづくりの専門家からは、行政の大切な役割として「まちが変わってゆく」という空気をつくることと言われています。それができれば、あとは民の力で自然に進展してゆくということです。今まさに南部がそのサイクルにあると思っております。
 また、新病院の誕生により、さらに高度医療に特化できるようになる市民病院につきましては、愛知病院との合併によりさらに進んだ病院となるよう施設整備を行っていきます。

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 次に矢作地区におきましては、矢作川右岸南北道路をはじめとしたいくつかの道路計画を進めてまいります。南北道路につきましては、昨年度に引き続き用地の取得などの調査を進めていくほか、一部区間では工事に取り掛かってまいります。
 また、JR西岡崎駅においてエレベーターを設けるなど、引き続きバリアフリー化の推進を支援してゆくほか、現在検討を進めている2つの新学校給食センターのうち、1棟を矢作に作る方向で担当部局と調整しております。

 そして、本宿駅周辺では民間事業者によるアウトレットモールの進出が計画されています。
 先般、地元の方々を中心に周辺の区画整理を進める団体が建ち上がりました。これから数年のうちに、アウトレットモールも工事に入りますし、周辺の区画整理も始まる予定です。この事業が実現すれば、2000人規模の雇用が見込まれており、東部だけでなく、額田を含む広い地域の活性化に対して大きなインパクトがあることから、本市としても地元の方と協力しながら、積極的に事業の推進に努めてまいります。

 また、東部から額田地域を中心とした中山間地域の活用についても検討を進めてまいります。市街地からほど近くにある豊かな自然を活用した、同一市内で自己完結できる中山間リゾートができないものかと考えているところであります。
 また、この4月より、国の「森林経営管理制度」が始まりました。本市におきましても、まずは本市の森林の状態を改めて確認するための実態調査を行ってまいります。その結果を踏まえて、行政として森林の適切な管理と林業の支援に努めてまいりたいと考えております。

 これら事業を着実に進めるためには、まず、組織の活性化をはかる必要があります。これまでの組織改正に加えて、若手職員の活用や女性職員の幹部登用に力を入れているところであります。殊に、今年度の管理職に占める女性職員の比率が27.8%となり、女性部長2人、課長級も10人を超え、これは県下でもトップクラスであると自負しております。
 今後も引き続き、女性の活躍できる環境作りを率先して進めていきます。

 平成も残すところわずかとなってまいりました。先日行われました家康行列では、岡崎市出身の俳優で、名前に「平・成」をお持ちの平泉成さんに酒井忠次公役としてご出演いただきました。

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 当日は満開の桜の中、まさに平成の時代を締めくくる素晴らしい桜まつり・家康行列をとり行うことができました。ご協力いただきました皆様には感謝申し上げます。
 それから昨年大変ご心配をおかけしました小中学校のエアコン設置につきましては、三河地区においていち早く今年の6月中に全校にて完備されますことをご報告申し上げます。

 これからいよいよ「令和」という新たな時代が始まります。岡崎市におきましても、本日ご紹介した施策を着実に進めることで、この1~2年でさらに大きく変わってまいります。
 こうした政策の究極の目的は、いつも口癖のように申しておりますが、岡崎の市民、殊に子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。
 引き続き次の100年を見据え、福祉や医療、防災や教育といった基本施策の充実はもちろんのこと、さらなる魅力あるまちづくりに邁進してまいる覚悟です。
 今後とも皆様方のお力添えをお願い申し上げまして、私の話を終了したします。ご静聴ありがとうございました。

(注) 東岡崎駅北東街区に建設中の複合施設の名称は「オト リバーサイドテラス」に決定しました。


岡崎ロータリークラブ「夢ある新しい岡崎へ」 (2018.05.03)

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2018年11月 1日 (木)

2018年度「世界ライオンズ奉仕デー」合同アクティビティ

岡崎市南公園

 本年もライオンズクラブの皆さんから、社会貢献と環境整備の目的で、南公園の梅林整備に対し多くの御寄附を頂きましたので御報告します。
 10月8日(月)、南公園で世界ライオンズ奉仕デーの合同アクティビティが開かれました。以下は当日申し上げた私の挨拶です。


 皆様、おはようございます。市長の内田であります。
 台風一過すばらしい青空の下、この度、ライオンズクラブの皆様からこの南公園に、梅の木とテーブルをご寄附いただきましたことを心より感謝申し上げます。
 皆様方におかれましては、歴代の優れたリーダーのもと長年にわたり数々の奉仕活動に取り組まれておりますことに深く敬意を表しますとともに、これまで数多くのご寄附を賜り、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 さて、この梅林は社会貢献と環境整備を目的に、面積約5,000平方メートル、19種類、約200本の梅が植えられており、岡崎の梅の名所として市内外のお客様に親しまれております。もともとは昭和60年に当時のライオンズの皆様からご寄附をいただいたことから整備を始めたものであります。

岡崎市南公園

 今回ご寄附いただいた梅の木も、多くの皆様の目を楽しませ、このテーブルでくつろいでいただけるものと大変嬉しく思っております。
 また、ここ南公園は家族レクリエーション型の都市公園でありまして、このコンセプトを変えずにさらなる魅力向上を図ってまいります。さらに、先日東京で行われました「行きたいまちNo.1」を決定するイベント「全国ふるさと甲子園」におきまして、全国から55の地域が参加する中、岡崎市が初出場にしてグランプリに輝くことができました。
 これから数年のうちに、これまで多くの市民の知恵とご協力により全市的に手がけた事業が次々と実現を迎え、近い将来間違いなく岡崎の景観や人の流れも大きく変わってまいりますので、ぜひご期待ください。
 このように多くの事業を展開していく究極の目的は、岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築くためであり、その目的のため市職員や各議員の皆様と共にただ今全力で取り組んでいるところであります。様々な施策の実現には、お集まりの皆様をはじめ多くの市民の皆様のご理解とご協力が欠かせませんので、今後とも一層のご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
 最後に、この地区のライオンズクラブのますますのご発展と、皆様のご健勝を祈念いたしましてお礼の挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。

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2018年5月 3日 (木)

岡崎ロータリークラブ「夢ある新しい岡崎へ」

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 4月18日(水)に開催された「岡崎ロータリークラブ」の例会において、市政報告をさせて頂きました。当日お話した内容を掲載いたします。表題はいつもと同じものですが、中身は最新のものを用意しております。


新男川浄水場(2月)、恐竜広場(3月)、友愛の家リニューアル(4月)
 私が市政の舵取りを担ってからこれで6年目を迎えましたが、皆様のご理解とご協力のおかげで各種事業を順調に進めることができました。
 今月の8日には、本市の春の風物詩であります家康行列が開催されました。今年は桜の開花が早く、あいにく葉桜の中での開催となりました。私の記憶でもこれほど桜の花のない家康行列は初めてでしたが、三河の出身であります時代劇の大スター松平健さんに家康公役としてご参加いただき、盛大に開催することができました。

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 また、本市の水道の約半分を担う「新男川浄水場」がこの2月に完工を迎えました。この施設は、地震対策や浸水対策を十分に施してありまして、完工を迎えたことで安心して飲める水をより安定的に供給することが可能となりました。

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 そして、3月には東公園に新たな恐竜の仲間がやってまいりました。今回もある篤志家の方のご寄附により実現した話でありまして、親のトリケラトプスや、子どもの恐竜と一緒に写真の撮れる4つの恐竜ベンチ、そしてすべり台やトンネルとして遊んでいただけるスピノサウルスなどが増えました。最近は子供さんの目が肥えておりますので、もちろんすべて本物志向のものであります。こうした博物館レベルの精度の恐竜たちを、無料で青空と自然の樹木の中でご覧いただけるのは、全国でも岡崎市だけではないかと自負しております。
 また、東公園は全国で唯一、無料でゾウを見ることのできる動物園でもあります。これからも積極的に整備してゆきますので、皆様もお子さんやお孫さんと一緒にぜひ東公園に遊びにきていただきたいと思います。

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 そして、東公園に隣接する福祉の村の「友愛の家」がこの4月にリニューアルオープンを迎えました。施設には地元産の木材を多く使い、温かみのある内観に仕上がっており、リニューアルとは思えないほどの出来ばえでした。この施設は福祉の村の中核を担う施設でもありまして、今後ここを拠点として、本市の福祉サービスの一層の向上が図られることに期待をしているところであります。
 このように、まちの魅力向上を図り充実したサービスを提供していくためには、将来にわたって安定した財源を確保することが必要であります。
 これからの財政には、現在の本市の経済の柱であります自動車産業を中心とした「ものづくり」に加え、もう一つの柱として、本市独自の美しい自然と歴史的な文化資産を活かした「観光産業」の育成が重要であると考えております。殊に観光産業は他の分野への波及効果も大きいものであります。

乙川リバーフロント地区整備
 そのための第一歩となるのが現在進めております乙川リバーフロント地区の整備であります。
 これまで、本市の計画が国のモデル事業となるようがんばりますと言って進めてまいりましたが、うれしいことに、愛知県内をはじめ全国各地で〝岡崎のリバーフロント計画〟をモデルとしたプランの手が上がってきていると国会議員さんや国土交通省の関係者から伝えられており、私達の事業の有効性が広く知られ、認められてきているものと思っております。

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 毎年、整備の進捗についてご紹介をしておりますが、多くの方々のご理解とご協力のもと、着実に整備が進んでまいりました。
 昨年12月には吹矢橋公園の整備が終わったほか、岡崎城から吹矢橋までの堤防道路などの整備が進み、多くの方に親しんでいただいております。
 今年度は夏まつり終了後に籠田公園の整備に取り掛かるほか、秋には橋脚の工事が進んでおります乙川人道橋に橋桁をかける工事が始まります。

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 当初、この事業に賛同いただけなかった方から、実際にできた石積み風の橋脚などをみて、「やっと市長のやりたいことが分かってきた」との声もいただいております。やはり言葉による説明には限界があり、今後は一つひとつ形にしていくことで、視覚的により正しく理解が進むよう努めてまいります。
 また、人道橋と籠田公園を結ぶ市道籠田町線と中央緑道につきましても、夏まつり終了後から平成31年度中の完成に向けて動き出してまいります。この整備では、いろいろな世代が一緒に居られる公園環境をつくり出すとともに、安心して楽しく歩き、休憩やくつろげる場所を提供していきたいと考えております。
 加えて、このエリアには岡崎の石工職人の技術を存分に発揮して、製作していただいた徳川四天王の石像も配置してまいります。この四天王の石像は、それぞれが歴史的エピソードのある場面を再現したものであります。
 なお、このエリアの整備において評判のよいものは、市内の各公園整備などにも生かしていきたいと考えております。

QURUWA戦略
 今回のリバーフロント計画ですが、行政によるハード整備だけを目的としたものではなく、これにより出来上がった空間を使って、いかにまちのにぎわいを取りもどすかということが一番のポイントであると考えております。

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 このたび、リバーフロント地区内の豊富な公共空間を活用してこのエリアの活性化を目指す公民連携プロジェクト「QURUWA戦略」を策定いたしました。これは名鉄東岡崎駅を出発点として、人道橋、籠田公園、りぶら、岡崎城、乙川河川敷までを巡る動線がアルファベットのQの字に見えることと、また、この動線が岡崎城の外周、すなわち総曲輪に重なることからまちの主要回遊動線「QURUWA」と名付け、その中で公共空間を活かした民間事業を生み出すことで、まちの回遊を実現するものであります。
 現在、このエリア内において、「めぐるQURUWA」や「おとがワ!ンダーランド」、「岡崎泰平の祈り」などを官と民で連携して取り組み、まちの賑わいを生み出す活動を実施しているところであります。

地方再生のモデル都市に選定
 このような中うれしいことに、この3月末、岡崎市が国の定める地方再生のモデル都市に選定されました。
 これは地域の稼ぐ力の向上など公民連携したまちづくりを頑張っている都市を国が重点的に支援する制度であります。このたび本市のリバーフロント地区のQURUWA戦略が評価され、初年度だけで12億円もの補助金が受けられることが決定いたしました。
 しかもこれは3年間続きまして、うまくいくと20億を超える交付金が頂けることとなります。

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 この制度では、まちづくりをソフト・ハードの両面から支援が得られるのに加え、民間主体のまちづくり活動に対しても補助を受けることが可能となります。これにより、本市のまちづくりに一層拍車がかかるものと確信しております。
 また本市は、そこに住んでいるだけで、自然と歩き、健康になれるまちづくりを目指す、「スマートウエルネスシティ首長研究会」にも加盟しており、この空間をいかに楽しく歩いて運動できるまちにするかという、健康づくり支援の観点からも整備を進めてまいります。美しい景観を眺めながら歩くことで、市民の皆さんも健康になり、市としては医療費の削減にもつながりますし、市民も健康で幸せな長寿を手に入れることとなります。
 先日嬉しい話を聞きまして、竜美ヶ丘に住むご夫婦が、定年退職を機に、乙川周辺から岡崎城を回って康生でモーニングを取るという、約1時間のウォーキングを楽しんでおり、それを続けた結果、体調もいいし、これまで会話がなかったのに、共に話しながら歩くことで、夫婦仲も良くなったとのお声をいただきました。
 今後も多くの方に、それぞれのスタイルに合った形でこのエリアを楽しんでいただきたいと思います。

東岡崎駅北東街区の整備
 そして東岡崎駅の周辺整備につきましては、平成31年度の供用開始を目指して、ペデストリアンデッキを整備してまいります。
 このペデストリアンデッキには、これまで様々な機会で申し上げてきましたように、市民の皆様からの浄財、寄付によって、松平元康から徳川家康と改名した25歳当時の「若き日の家康公」のブロンズ製の騎馬像を、木々の緑と乙川を背景に配置することとしております。

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 この像を手掛けていただいているのは、日本ブロンズ像製作の第一人者である神戸峰男先生でありまして、完成すると9メートルを超えるものとなり、まさに日本一の騎馬像になるものと大いに期待しているところであります。完成の暁には、単なる観光スポットとしてだけではなく、桶狭間の敗戦という人生の一大ピンチを独立へのチャンスとし、天下統一を果たし、泰平の世を実現した家康公の一生から、困難に立ち向かい、人生を切り開いていく精神を岡崎の子供たちに学んでほしいと考えています。
 そして将来的には、子ども達が入学試験や大きなスポーツ大会の前などに、簡単な祈りをささげて出かける場となればとも思っています。
 この像の制作にあたっては、皆様方からも多額の寄附をいただいておりまして、改めて御礼を申し上げます。台座の方も日本一のものにするため、像の完成まで引き続き寄附の募集をしてまいりますので、更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

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 ペデストリアンデッキから続く北東街区には、乙川河畔という絶好のロケーションを活かした9階建てのホテルをはじめ、カフェやレストラン、観光物産や生鮮品を扱う店舗をそなえた複合施設の進出も決まり、先日地鎮祭を終え平成31年度の供用開始を目指して工事が始まってまいります。
 同時に、この区域では、「路上喫煙」や「ポイ捨て」などを規制する新たな条例の検討も進めており、これから岡崎の玄関口さらに快適で魅力的な駅前空間として大きく変わってまいりますので、大いにご期待いただきたいと思います。

岡崎公園と岡崎城
 そして、本市の観光の起点となります岡崎公園でありますが、これからは家康公生誕の城にふさわしい史跡として再整備をしてまいります。
 特に、公園内にある戦国期から江戸期にかけて整備された堀や石垣は、きわめて歴史的価値の高いものであり、岡崎城の最大の売り物であると思っております。
 一昨年の菅生川端石垣に引き続き、昨年9月には月見櫓跡(やぐらあと)周辺、11月菅生曲輪枡形(くるわますがた)の発掘調査を実施いたしました。これら発掘現場の現地説明会には、市内外から多くの方が起こしになり、改めて近年のお城ブームとともに歴史ある岡崎城跡の持つ魅力を認識したところであります。

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 また、これと並行して岡崎城跡内にある216面の石垣を調査し、このたび石垣の保存と修理に関する基本計画を策定いたしました。併せて、来場者に石垣を見て楽しんでもらえるよう「石垣マップ」を作成し、今月末より配布を開始いたします。
 なお、岡崎城跡の整備を積極的に推進するために、今年度より本市の社会教育課の中に新たに「岡崎城跡係」を設け、可能な限り当時の様子が分かるような整備を進めてまいります。また、遠からず岡崎城についても、「延命か建て替えか?」「木造か鉄筋か?」といった問題に直面する時が参ります。その節にはまたよろしくお願い申し上げます。

(仮称)龍北総合運動場
 そして、これらの事業以外にも、岡崎の全体を見据えたまちづくりを着実に進めております。
 まず、市の北部にあります、旧県営グラウンド、(仮称)龍北総合運動場につきまして、ようやく愛知県から移管が決まり、昨年末には運営事業者も決定いたしました。

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 各施設につきましては、陸上競技場を第3種公認に向け全天候型の改修を行うと共に、サッカーやラグビーのグラウンドとしても活用できるよう整備してまいります。この陸上競技場にはスタジアムも併設され、最大5000人規模の観客が入ることが可能となります。南側の野球場につきましてはすでに工事が始まっており、完成後は硬式野球もできる球場となります。
 また、老朽化の激しい50mプールにつきましては、県の管理下に置いてこれを撤去し、跡には8面のテニスコートが造られます。なお、新たなプールにつきましては、多くのご要望をいただいており、ただ今場所を含め別途調査中であります。
 再来年の7月の供用開始を予定しておりまして、今後さらに皆様にご満足いただける施設となるよう整備してまいりますので、ぜひご期待ください。

阿知和地区工業団地など
 また、民間事業者からのご要望を多くいただいております新たな工業団地として、阿知和地区工業団地を造成するための調査を進めてまいります。
 併せて、東名高速道路の阿知和地区については、先般国の指定を受けまして、スマートインターチェンジの開設に向けた準備会を設立したところであります。
 将来は、新東名高速道路のサービスエリア「ネオパーサ岡崎」へのスマートインターの開設についても、検討してまいります。

JR岡崎駅前整備、藤田学園の大学病院
 南部地域におきましては、昨年10月にJR岡崎駅前整備の核となる新たな商業施設がオープンいたしました。

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 これは300人規模のコンベンションホールとオール・スイート仕様の宿泊施設を始め、レストラン、カフェを併設した結婚式場でありまして、「ララシャンスOKAZAKI迎賓館」という名前であります(ララシャンスとはフランス語で幸運・幸福の意味)。
 さらに3月にはこの施設と駅をつなぐ「出会いの杜公園」が完成を迎え、地元の方を始め、多くの皆様とともに盛大にオープンの日を迎えることができました。この公園は屋根つきの回廊や噴水などを備えていることに加え、イベントなどで利用できる電源施設を設けております。
 これらが大いに活用され、本市の南の玄関口に新たな賑わいが生まれるものと期待しております。

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 そして、市民待望の藤田学園の大学病院につきましては、24時間365日の救急医療に対応し、22の診療科と400床の病床を持つ総合病院が、再来年の4月の開院を目指して整備が進められることが正式に決定し、いよいよ来月より工事に入ってまいります。
 他の地域の方は関係無いと思われるかもしれませんが、現在岡崎市民病院は年間1万件の救急搬送を受け持っており、新病院がこの内3分の1を引き受けるようになることで本市の医療の質もレベルも上がることになります。
 また、この大学病院の隣接地には、藤田学園監修の健康器具を備えた周遊コースを持ち、非常時にはヘリコプターも発着できる駅南中央公園の整備や、スーパー、ホームセンターなど各種商業施設の進出も決まり、これからこの周辺はさらに大きく変わってまいります。
 この事業は市民はもとより、病院の再配置の進む西三河・近隣市町からの期待も大きく、接続道路や環境整備が大変重要であると認識しているところであります。今後も行き続き、国や県と協力してしっかり取り組んでまいります。

額田地域、本宿駅周辺、矢作地区の整備
 額田地域におきましては、額田支所を始め周辺にあります額田図書館などの機能を集約した「額田センター・こもれびかん」が2月より供用開始いたしました。
 この施設ですが、内装の柱や梁に地元産のヒノキを多用した温かみのあるもので、本市の木材活用のPRにも一役買っております。

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 このほかにも、市内に240あまりある公園においては、地元産の木材を活用し、高齢者のくつろぎと市民の健康増進を目的とした憩いの空間を整備します。木材を活用することで森林整備による防災、きれいな水の確保にもつなげてまいります。
 そして、本宿駅周辺では、駅前の再開発事業に加えて、民間事業者によるアウトレットモールの進出が計画されています。
 この事業が実現すれば、額田地域を含む東部地域の活性化や雇用に対して大きなインパクトがあることから、本市としても積極的に対応していきたいと考えております。

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 矢作地区におきましては、矢作川右岸南北道路の整備や矢作に不足している公園整備などを行うほか、JR西岡崎駅に置いてエレベーターを設けるなどのバリアフリー化を進めてまいります。
 なおこのアウトレットモール進出やスマートインターチェンジ開設などの大型事業に対応するため、この4月より地域創生課を新たに設け。スピード感を持って重点的に各事業に当たってまいります。
 さらにこの4月の人事では女性部長が8年ぶりに2名誕生し、女性課長も10人となりました。女性の活躍できる環境づくりに、市がこれからも率先してゆきますのでよろしくお願いします。

むすび
 以上、本市の取り組んでいる施策の一端につきましてご紹介させていただきました。こうした政策の究極の目的は、岡崎の市民、殊に子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てるそんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。
 この4月から国の方針で、道徳の時間に愛国心についても教える様になりましたが、そうしたモノは、教科として教えて身につくものではないと思います。
 ふるさとの地に生まれ育つことにより、自然に心の中に愛郷心が芽生え、それが愛国心へと昇華していくものであると考えます。私はそうした心を持った岡崎人、日本人が育つまちづくりに邁進してまいります。
 今後とも引き続き、皆様方のお力添えをお願い申し上げまして、私の話を終了いたします。ご静聴ありがとうございました。


岡崎ロータリークラブ例会における市政報告 (2019.05.06)

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2017年8月31日 (木)

岡崎東ロータリークラブ例会に出席しました

岡崎東ロータリークラブ例会

 8月24日(木)に行われた岡崎東ロータリークラブ例会におきまして、市政報告を申し上げる機会がありました。
 また同様の内容で、8月23日(水)には、岡崎額田林業クラブ・額田木の駅プロジェクトの皆さんと市民対話集会を行っております。
 当日お話した内容を以下に掲載します。


 

顔の見える民主主義
 皆様、こんにちは。市長の内田康宏です。本日は岡崎東ロータリークラブの例会が盛大に開催されますことを、心からお喜び申し上げます。
 また、本年もこうして貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。市長就任以来、この5年間で行った市民対話集会は42回を数え、各種政策説明会、講演会など様々な機会をとらえてこれまでに300回以上、私の目指す市政についてお話しさせていただいているところであります。
 議会審議のほかに、こうした形で市民の理解を深めながら行政を行っているケースはきわめて稀なことであると思っております。これは最近流行りの時の風によって左右される「大衆扇動の政治」とは異なるものであり、「顔の見える民主主義」を目指す私の政治姿勢であります。

 さて、岡崎市は昨年の市制100周年という節目の年を経て、次の100年に向けた新たな歩みを進めております。
 7月30日より開催された岡崎城下家康公夏祭りですが、新たな会場なった、額田の「わんPark」は多くの家族連れで賑わい、イオンモール岡崎での夜市(よいち)も大いに盛り上がったようであります。岡崎公園などメイン会場のイベントや、締めくくりの花火大会も盛大に執り行われ、公民連携の事業が着々と根付いていると感じているところであります。

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 そして皆さんご承知のとおり、先般、福岡県、大分県を中心とした九州豪雨による甚大な被害が発生しました。本市も即座に緊急消防援助隊を派遣し、他県での活動としてはレッドサラマンダーが初めて災害対策に活用されました。現在は募金活動も実施し、被災地の一日も早い復旧に協力してまいります。
 こういった集中豪雨はいつどこで発生するかわからないものであります。先ほどの九州豪雨に続き、東海地方でも各所で短時間に大雨が降り、本市においても土砂災害警戒情報が発表されました。市民の皆さんへの情報提供や、適切なタイミングでの避難勧告など引き続き災害対策に万全を期してまいりたいと考えているところであります。

 まちの魅力向上を図り、充実した市民サービスを提供し続けるためには将来にわたって安定した財源を確保することが必要であります。これからの財政には、現在の本市の経済の柱であります自動車産業を中心とした「ものづくり」に加え、もう一つの柱として本市の特徴であります独自の自然と歴史文化遺産を活かした「観光産業」の育成が重要であると考えております。

乙川リバーフロント地区の整備
 そこで、その第一歩となるのが、現在着々進んでいる乙川リバーフロント地区の整備であります。
 今回のリバーフロント計画は、行政によるハード整備だけを目的としたものではなく、公共が整備した空間を民間の皆さんに活用していただき、儲けを出していただくことで、その結果、行政には税としての収入を得る、こういった稼ぐシステムづくりを目指したものであります。

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 こうした主旨のもと、昨年に続きまして今年も「おとがワ!ンダーランド」を開催いたします。これは民間事業者が豊かな水辺空間で楽しむための仕掛けを施し、新たな賑わいを生み出すといった取り組みであります。「新鮮野菜朝市」の開催や「朝ごはん舟」という舟遊びを皮切りに、来年1月まで様々なメニューが展開されます。毎月第4土曜日にはナイトマーケットや星空観望会など、大人好みの企画も実施されますのでぜひ足をお運び下さい。

 次にハード整備の状況であります。
 殿川下流の河川敷の整備がほぼ終わり、明るくきれいになった河川敷では、多くの方が散歩やジョギングなどを楽しんでいるほか、若いカップルだけでなく高齢のご夫婦にも親しまれております。
 また、殿橋と明代橋の間では、平成31年の完成を目指す(仮称)乙川人道橋の工事が行われています。現在、橋脚2基と橋台1基が完成し、目で見て整備が進んでいることを実感していただける状況となっております。この橋の本体はコンクリート製ですが、高覧や床板などの表面には額田産のヒノキを使い、木装風の橋として仕上げてまいります。
 先頃、実際にできた石積み風の橋脚などを見た方から、「これまでこの事業に賛成できなかったが、やっと市長のやりたいことが分かってきた」との声をいただきました。やはり言葉による説明には限界があり、今後は一つ一つ形にしていくことで、視覚的により正しく理解が進むよう努めてまいります。
 さらに、人道橋と籠田公園を結ぶ中央緑道につきましては、(仮称)岡崎セントラルアベニューとして平成31年度中の完成を目指して整備を進めてまいります。

 しかし、いつも申しておりますが、決してこうしたハードを整備することが最終目的ではなく、これにより出現した空間を使って、いかにまちのにぎわいを取り戻すかということが一番のポイントであると考えております。
 今後は、名鉄東岡崎駅を出発点として、人道橋、籠田公園、りぶら、岡崎城、乙川河川敷までをめぐる動線に沿って楽しく歩いていただき、人をまちへ呼び込むための工夫や、人々の好奇心をそそるソフト事業の取り組みも進めてまいります。そのカギとなるのは、おいしい食べ物、面白いオミヤゲ、独自のサービスであります。

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 この動線ですが、岡崎城の総構え、すなわち総曲輪(そうぐるわ)に重なり、その形状が「Q」の字に見えることからアルファベットで「QURUWA(くるわ)」と名付けておりますので、皆様にもこの愛称をかわいがっていただきたいと思います。
 また、この秋には、健康づくりを支援する新たな取り組みとして、「スマートウエルネスシティ首長研究会」に加入してまいります。「歩いて健康」、「食べて健康」を街なかで実感できるよう、にぎわいのほかにも健康づくりの観点からのまちづくりも実践してまいります。市内の公園整備にもこの視点を取り入れてゆきたいと思っております。

東岡崎駅の周辺整備
 東岡崎駅の周辺整備につきましては、東岡崎駅からリバーフロント地区への安全な歩行者動線を確保するため、ペデストリアンデッキを整備してまいります。中央部分には新たな広場が生まれることとなりますので、完成後はイベント会場や朝市、移動ショップのような要素を取り入れた利活用をしてまいりたいと考えております。皆様方もいいアイデアがありましたら、ぜひ提案していただければと思います。これまでもそうしてきましたが、より良いプランがあれば、それを取り上げてゆきたいと考えております。

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 ペデストリアンデッキには、これまで様々な機会で申し上げてきましたように、松平元康から徳川家康と改名した25歳当時の「若き日の家康公」のブロンズ製の騎馬像を川と緑を背景に配置することとしております。
 家康公像を制作していただく、日本のブロンズ像制作の第一人者である神戸峰男(かんべ みねお)先生にも「日本一の騎馬像を造る」といった熱意をもって携わっていただき非常にうれしく感じているところであります。
 この家康公像は市民の皆様の浄財をもとに制作を進めることにしておりまして、皆様方をはじめ、すでに多くの個人や企業の方々から温かいご協力をいただいており大変感謝しております。何とか全額、寄附金で完成させたく思い、あと2年続けてまいりますので引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。
 完成の暁には、単なる観光スポットとしてだけではなく、桶狭間の敗戦という人生の一大ピンチを独立へのチャンスとし、天下統一と泰平の世を実現した家康公の一生から、「困難に立ち向かい、人生を切り開いていく」精神を岡崎の子どもたちに学んでほしいと考えています。今後は入学試験やスポーツの大会の前などに祈りを捧げて出かける場となれば、とも思っています。

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 ペデストリアンデッキから続く、東岡崎駅東側の北東街区には、民間事業者の提案により、乙川河畔という絶好のロケーションを活かした9階建てのホテルをはじめとしまして、カフェや地元の特産品を使ったレストラン、観光物産や日用品を扱う店舗などの複合施設を展開していただける民間事業者の進出も決定したところであります。
 これらの施設は平成31年度当初の供用開始を予定しております。同時に、この区域では「路上喫煙」や「ポイ捨て」などを規制する新たな条例の検討も進めており、これから岡崎の玄関口が快適で魅力的な駅前空間として大きく変わってまいりますので、大いにご期待いただきたいと思います。

歴史まちづくり
 乙川リバーフロント地区の整備に続く取り組みとして、本市特有の歴史文化遺産を活かした「歴史まちづくり」を進めてまいります。
 市内には13か所の国指定の重要文化財があり、これらの点を線としてつなぎ、こちらから季節ごとにコースを考えて積極的に売り込んでゆきたいと考えているところであります。

岡崎市内にある13の重要文化財の建造物

岡崎市内にある13の重要文化財の建造物

 その起点となるのが岡崎公園でありまして、これからは家康公生誕の城にふさわしい史跡として再整備をしていく必要があると考えます。特に、公園内などに戦国期から江戸期にかけて整備された堀や石垣は歴史的価値の高いものであり、岡崎城の最大の売り物であると思っております。
 そして、名古屋城と同様に、岡崎城の天守も建築から間もなく60年を迎えることから、10年~15年の近い将来、城をどのように建て替えるのか、あるいは延命装置をするのかを決めなくてはならない時を迎えます。専門家に意見を伺うと「木造で再建すれば手入れ次第で400年は持つが、コンクリート製では資材の劣化により100年ほどで再び建て替えの問題を抱えることとなる」とのことです。
 ただし、木造で再建する場合は、史実に近い再建となるため使い勝手の悪いものとなります。照明も暗く、冷暖房も無く、お年寄り・女性・子ども・身障者の方には不便な施設となります。現在、場内にある資料も別に展示する建物が必要となります。どちらにするかはその時の岡崎市民の判断に任せることとして、私としてはその時のために今からできる限り、岡崎城に関する資料をきちんとそろえておきたいと思っています。

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 5月1日号の市の広報にも載せましたが、現在、市民の皆さんには、自宅のお蔵や倉庫に岡崎城の設計図や見取図、古い写真が残っていないかもう一度ご確認いただきたいとお願いをしているところであります。
 四国の高松城も同じ試みで、古い写真が平成17年にイギリスのケンブリッジ大学で発見され、お城の再建へのはずみがついたということです。旧家の多い岡崎でも同じように発見される可能性は大いにあると思っております。

(仮称)龍北総合運動場、JR岡崎駅周辺の整備
 これらの事業以外にも、岡崎の全体を見据えたまちづくりを着実に進めております。
 まず、市の北部にあります、旧県営グラウンド、(仮称)龍北総合運動場につきましては、ようやく愛知県からの移管が決まり、平成32年の供用開始に向けて整備を進めてまいります。各施設につきましては、第3種公認に向け、陸上競技場を全天候型の改修を行うと共に、観覧スタンドの設置、さらに内側に天然芝を張ることでサッカーやラグビーのグラウンドとしても活用できるよう整備してまいります。

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 また、老朽化の激しい50mプールにつきましては、県の管理下において撤去し、跡には8面のテニスコートが造られます。なお、新たなプールにつきましてはただ今、別途調査中であります。今後、さらに皆様にご満足いただける施設となるよう整備してまいりますので、ぜひご期待下さい。

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 南部地域におきましては、先の東岡崎駅とならぶ、本市のもう一つの玄関口であるJR岡崎駅前に300人規模のコンベンションホールとオール・スイート仕様の高級ホテルをはじめ、レストランやカフェを併設した商業施設がいよいよこの10月にオープンいたします。外周には、噴水付の公園や岡崎駅とつなぐペデストリアンデッキも整備されてまいります。なお、駐輪場につきましては一足早く、7月よりご利用いただいております。

 そして、市民待望の藤田学園の大学病院につきましては、24時間365日の救急医療に対応し、22の診療科と400床の病床を持つ総合病院が平成32年4月の開院を目指して整備が進められることが正式に決定し、去る2月に完成予想図も公表されたところであります。平成30年の春から建設工事も始まります。

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 さらに大学病院の隣接地には、ヘリコプターも発着できる駅南中央公園の整備や各種商業施設の進出などが決まり、これから南部地域は大きく変わってまいります。もちろん、そうした施設を活かすため接続道路や環境整備が必要でありまして、国や県と協力してしっかり整備してまいります。先日も国、県それぞれに、しっかりと要望活動を行っております。

(仮称)額田センター、アウトレットモールの進出計画など
 額田地域におきましては、平成30年春の供用開始を目指して、額田支所を始め、周辺にあります額田図書館などの機能を集約した「(仮称)額田センター」の整備を進めています。

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 さらに市内各地の公園整備での額田の木材の活用や、多様な山間リゾート計画など地域独自の活性化対策についてもただ今検討中であります。これまで公園というと子どもの遊び場という認識でしたが、これからは高齢者のくつろぎと市民の健康増進のための場所として整備をしていきたいと考えており、そこに額田産の木材が使えるのではないかと思っております。人道橋の木装化はそのシンボル的事業であります。

 そして、本宿駅周辺では駅前の再開発事業に加えて新東名「岡崎東インターチェンジ」や国道473号バイパスの整備によって、交通の利便性が向上したことにより、民間事業者によるアウトレットモールの進出が計画されています。

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 これは先ほどのインターチェンジ等に加え、国道1号、さらには名鉄本線からも近いなど交通アクセスがよいこと、土岐や長島のアウトレットから50km離れていることなどの条件が優れていたため選ばれたものであります。事業者に確認したところ、現在、鋭意準備を進めているとのことでありました。まだ土地利用に関する課題はありますが、実現すれば、額田地域を含む東部地域の活性化や雇用に対して大きな好影響が期待されることから、本市としても積極的に対応していきたいと考えております。

 そのほか、矢作地区における矢作川堤防リフレッシュ道路の整備をはじめ、サイクリングロード、公園整備などを行うほか、JR西岡崎駅においてエレベーターを設けるなどのバリアフリー化を進めてまいります。
 そして、スマートインターチェンジの開設については、東名高速道路の阿知和地区が国の準備段階調査に決定されました。新東名高速道路のサービスエリア「ネオパーサ岡崎」への開設につきましても、引き続き関係機関と協議してまいります。

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結び
 このように私の2期目の市政も順調に進んでおり、まもなく、皆さんにその成果を実際に感じていただくことができるようになってまいりました。こうした政策の究極の目的は、いつも申しておりますとおり、岡崎の市民、ことに子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。
 ふるさとに対する愛情や誇りは、与えたり教えたりできるものではなく、自らの心に自然に湧き上がってくる情念の高まりであると考えます。そうした愛郷心が祖国への愛情や誇りに育っていくものだと思っております。
 私はそうした心のある岡崎人、日本人が育つまちづくりを目指し、これからも各政策をしっかり遂行してまいります。そして、次の100年を見据え、福祉や医療、防災や教育といった基本政策の充実はもちろんのこと、さらなる魅力あるまちづくりに邁進する覚悟です。
 今後とも引き続き、皆様方のお力添えをお願い申し上げ、私の話を終了いたします。ご清聴ありがとうございました。

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2017年5月13日 (土)

3ライオンズクラブの合同例会

岡崎葵ライオンズクラブ、岡崎竜城ライオンズクラブ、岡崎中央ライオンズクラブ

 岡崎葵ライオンズクラブ(1970年3月結成)、岡崎竜城ライオンズクラブ(1972年11月結成)、岡崎中央ライオンズクラブ(1977年3月結成)の3クラブの初めての試みである合同例会が5月11日(木)に開催された。
 出席した折の私の挨拶が、ちょうど最新の市政報告としてまとまっていたものだったので御報告する次第である。


 本日は3ライオンズクラブ合同例会にお招き頂きまして、誠にありがとうございます。また、皆様方には日頃より、市政運営に対しましてあたたかいご理解とご協力をいただいておりまして、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
 各クラブにおかれましては、長年にわたり青少年の健全育成や文化振興、スポーツイベントの開催や観光施設の整備など、多方面にわたる奉仕活動にご尽力をいただいておりまして、皆様方の取り組みに改めて感謝と敬意を表する次第であります。
 さて、岡崎市は昨年、市制施行100周年を迎え、皆様方のご協力により様々な記念イベントを実施することができました。そして今年は、この先100年の礎(いしずえ)を築くための重要なスタートの年となります。

家康行列、五万石藤まつり、将棋まつり
 その先陣となった先般の家康行列におきましては、本多忠勝公役として、俳優で武道家の藤岡弘、さんに特別出演していただきました。当日は現代のサムライと言える藤岡さんの姿を一目見ようと多くの方が集まり、特に模擬合戦の行われた乙川河川敷は大変な人出でありました。一声発するだけで観衆から歓声とため息がもれ、「さすが千両役者とはこういうモノ」と感じた次第です。今回改めて家康公と三河武士団発祥の地である岡崎を市内外の方々にしっかりとアピールできたものと考えております。
 また、先週開催された五万石藤まつり、将棋まつりでは、将棋界のトップスターに加え、連日テレビ等で取り上げられております藤井聡太四段の参加もあり、例年以上の大変なにぎわいでした。

第24回将棋まつり

五万石藤まつり

第24回将棋まつり

 私が余計なことを言ったせいで、プレッシャーとなったのか藤井四段は負けてしまいましたが、これは公式戦ではなく、その後連勝も18に伸びたのでひと安心です。
 このように各事業をとおして町の魅力向上をはかるとともに、充実した市民サービスを提供し続けるには、将来にわたって安定した財源の確保が不可欠であります。そのためには、現在本市の経済の柱であります自動車産業を中心とした「ものづくり」に加え、もう一つの柱として本市独自の自然と歴史文化遺産を活かした「観光産業」の育成が重要と考えております。その第一歩となるのが現在着々と進んでいる乙川リバーフロント地区の整備であります。

乙川リバーフロント地区の整備
 昨年春には乙川河川敷が整備され、殿橋と明代橋のライトアップもスタートしました。多くの市民や観光客の皆さんにお楽しみいただいております。
 また、殿橋と明代橋の間では、平成31年の完成を目指す(仮称)乙川人道橋の工事が進むなど、市民の皆さんが目で見て、整備が進んでいることを実感していただける状況となっております。
 さらに、人道橋と籠田公園を結ぶ中央緑道につきましては、このたび再整備の基本設計を策定いたしました。

中央緑道

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 この計画では、籠田公園から乙川人道橋までを4つのブロックに分け、既存の特性を活かしながら新たな活用方法を見出すこととしております。今年度、より詳細な設計を行い、平成31年度中の完成を目指して整備を進めてまいります。先日、私自身改めて現場に足を運び、この基本設計に沿って担当者と共に現地を確認してきたところであります。
 いつも申しておりますが、決してハードを整備することが最終目標ではありません。これにより出現した空間を使って、いかにまちのにぎわいを取り戻すかということが一番のポイントであると考えております。
 そのためには、公共が整備した空間を民間の皆さんに活用していただき、儲けを出していただくことで、その結果、行政には税としての収入を得るといった、稼ぐシステムづくりが重要であると考えております。

おとがワ!ンダーランド

 例を挙げますと、昨年度にはすでに民間の皆様による新たな挑戦となります「おとがワ!ンダーランド」や、2回となります中部地区最大級の光の祭典「岡崎泰平の祈り」などが開催されています。これら民間主体の公民連携事業は、岡崎青年会議所、市内7大学の協力を得て実施されました。

こども発達センター、額田センター、龍北総合運動場ほか
 他に昨年秋の市民会館のリニューアルに続き、この4月からこども発達センター「すくも」もオープンいたしました。そして、ただ今(仮称)額田センターも建設中であります。
 平成32年には「藤田保健衛生大学 岡崎医療センター」も完成いたしますし、市への移管が決まった県営グラウンド、(仮称)龍北総合運動場の整備も同じ頃完了いたします。

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(仮称)額田センターのイメージ図

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(仮称)龍北総合運動場のイメージ図

 その他に新旧東名高速道路には、それぞれスマートインターチェンジの建設を計画しており、東部のアウトレットの誘致も積極的に対応しております。矢作川堤防リフレッシュ道路や公園の整備も推進中であります。

東岡崎駅北東街区有効活用事業
 JR岡崎駅の再開発事業がこの10月に完成することは、新聞などにより皆さんご存じのことと想いますが、岡崎のもう一つの玄関口であります東岡崎駅の周辺整備につきましても、このたび駅東側の北東街区に、民間事業者の提案により、乙川河畔という絶好のロケーションを活かした9階建てのホテルをはじめとしまして、カフェやレストラン、観光物産や生鮮品を扱うコンビニエンスストアなどの複合施設の進出が決定し、平成30年度末頃の完成を目指して進められます。
 併せまして、東岡崎駅から乙川リバーフロント地区への安全な歩行者動線を確保するため、ペデストリアンデッキを整備してまいります。中央部分には新たな広場が生まれることとなりますので、完成後はイベント会場や朝市、移動ショップのような要素を取り入れた利活用をしてまいりたいと考えています。

 また、ペデストリアンデッキには、これまで様々な機会で申し上げてきましたように、徳川家康と改名した25歳当時の「若き日の家康公」のブロンズ像を川と緑を背景に設置することとしております。これを契機に、何としてもタヌキオヤジのイメージを払拭したいと考えております。
 この家康公像は市民の皆様の浄財をもとに制作を進めることにしておりまして、すでにこの会場の皆様をはじめ、多くの個人や企業の方々から温かいご協力をいただいており大変感謝しております。
 現在、募金も1年目が過ぎたところでありますが、何とか全額、寄附金で完成させたく思い、今後2年続けてまいりますので皆様方の引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。

松平定知さん、内田康宏

 家康公像の寄附の点につきましては、先日岡崎を訪れた元NHKのアナウンサー松平定知さんが、大河ドラマ『おんな城主 直虎』のガイドブックの中で好意的な記事を載せて下さっております。他にもカラー刷りで名所旧跡などを詳しく紹介していただいておりますので、全てをご覧になりたい方は一度本屋さんまで足をお運び下さい(『2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」続・完全読本』、産経新聞出版)。

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結び
 これらを始め、ただいま各施策が着々と形になってきております。あと2、3年もすれば景観ばかりでなく、人の流れやにぎわいも大きく変化があらわれますので、ぜひご期待下さい。
 さて、本日は最新の市政の動きの一端をご報告申し上げました。これからも引き続き、福祉や医療、防災や教育といった基本施策にはしっかりと取り組みながら、本市独自の自然景観や歴史文化遺産を活かした魅力あるまちづくりを推進することで、岡崎の子ども達が自らのふるさと岡崎に対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」づくりに邁進してまいります。
 皆様方には、なお一層のご理解とお力添えをお願い申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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