当初予算

2019年10月18日 (金)

令和2年度 当初予算編成説明会

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 9月26日(木)、市の幹部(部長、課長)を対象にした新年度予算編成に向けての説明会を行いました。私の考えを御報告申し上げます。


 令和2年度の当初予算編成にあたり、私から皆さんにご挨拶申し上げます。
 日頃の市政運営におきまして、職員の皆さんには、日々、業務に精力的に取り組んでいただき、まずもってお礼を申し上げます。
 さて、令和2年度は、第6次・岡崎市総合計画・後期基本計画が最終年度となるとともに、私が市長就任以来、計画的に進めてきました事業が次の段階へ進んでまいります。
 具体的に挙げてみますと、籠田公園や桜城橋など乙川リバーフロント地区整備、東岡崎駅周辺においては、11月2日にグランドオープンを迎える、「オト リバーサイドテラス」やペデストリアンデッキの整備、そして多くの市民の浄財による、高さ9.5メートルという日本一の高さと偉容を誇る若き日の徳川家康公の騎馬像の設置、南部においては、JR岡崎駅のペデストリアンデッキなど周辺整備に加え、藤田医科大学・岡崎医療センターの開業などであります。

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 これらが次々と実現を迎え、本市の景観や人の流れも大きく変わってまいります。今後は、これらを活用し、市民が楽しく快適に暮らすことができる賑わいのある街にしていくことになります。
 また、阿知和地区・工業団地の造成、龍北総合運動場の整備、福祉・総合相談窓口の整備など複数のプロジェクトも進行してまいります。東部においても、間もなく民間によるアウトレットモールが着工し、区画整理も始まります。
 本市としては、これからも未来の「50万都市・岡崎」を念頭に、まちづくりを考えていきます。今後は、将来的に人口減少局面に入っていくことを踏まえ、「中枢中核都市」として、広域的な視点も加えた、まちづくりを進めてまいります。そして、高齢者の健康寿命を延伸し、元気な高齢者が社会で活躍できるような、まちづくりを進めるとともに、市政運営においては、市民サービスの向上と行政の効率化を図る必要があります。
 これらを踏まえ、市内各地域の個々の地勢的状況を考慮しつつ、これから数か月にわたり、来年度の当初予算編成にあたるわけですが、依然として、雇用や所得の環境は改善しているものの、世界経済の影響により、近年好調であった市税収入に陰りがみえることもあり、大変厳しい状況が想定されています。ますます市民の要望が多様化する中、「市民税を10%カットする」と非現実的なことを言っている方もいるようですが、私は現実的な政策を継続してまいります。
 そのような状況の中、これまで進めてきた「夢ある新しい岡崎」づくりを進めていくためには、市民サービスの質と市民満足度の向上を中核に据え、次の2つの視点により、予算編成にあたっていただきたいと思います。

1.岡崎市全体を俯瞰して考える
 今年の7月に「夢ある新しい岡崎へ2019」と題した動画を職員全員に見ていただきました。これは偉大なる先人の取り組みと、私が市長就任以来取り組んでいる施策を、改めてご理解いただくためであります。
言うまでもなく市役所の業務は多岐に渡っており、どの部署も市民生活を支えるために必要不可欠なものであります。だからと言って、自分の部署のことだけを考えていれば良いものではなく、市の取り組みを深く理解し、しっかりと連携することで、より効果的・効率的に事業が進められます。
 皆さんは各部署の長であると同時に市の幹部でもあります。
 自身の部署だけ予算が獲得できればいいというスタンスでは、どこかで歪みが生じます。
 狭い視野で判断するのではなく、持続可能なまちづくりを行っていくための、オール岡崎の視野を持って判断してください。

2.「賢い支出」を意識する
 ある経済学者は「賢い支出」、すなわち、支出をするときは、将来的に利益・利便性を生み出す事業に対して行うことが望ましいと言っています。この考え方は経済に限らず役立つものであります。
 例えば、長々と難しい議論を積み重ねた割にはあまり効果的な対策を打てていない、補助金を交付し続けているが、思うような成果が上がらないなどといった事例はたくさんあります。その原因の一つは、古い慣習や先入観、前例踏襲に囚われて、賢い支出ができていないからです。
 そうしたことにならないよう市民の声を聞いてください。統計やアンケート調査など客観的なデータを詳細に分析して、もう一度しっかりと考えてみてください。

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(愛知県立岡崎聾学校における市民対話集会。2019年8月5日)

 私は、「顔の見える民主主義」をモットーに平成25年度から市民対話集会を行っており、各種講演会や政策説明会を合わせると、その開催は延べ380回を超えております。時には大変厳しい意見もありますが、高校生などの若い子から思いもよらない意見が出てくることもあり、その中に真の市民ニーズが潜んでいることもあります。
 そうした声を積極的に聞くことで、事業の方向性が見えてくると思います。予算が厳しいからこそ、より「賢い支出」を考えてみてください。

 最後になりますが、現在、国を挙げて働き方改革が進められています。小手先のものでなく、抜本的に仕事のやり方を変えていくことが求められております。
 日頃私は、観光産業都市・岡崎を標榜していろいろな施策を推進しておりますが、まずは岡崎市民自身が「面白い!」と思える街でなければ、誰も岡崎には来ないと思っております。同じように市民が満足する行政運営を行っていくためには、業務を遂行する職員が、健全でなければなりません。
 市民から見れば職員の皆さんは「人財」という地域資源であります。
 部長、課長のみなさんが先頭に立ち、働き方改革を踏まえた予算を編成してください。そして、岡崎市民、ことに子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築きあげることができる新年度予算となることを期待しております。
 ともに素晴らしいふるさと岡崎を築いてゆきましょう。

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2019年2月23日 (土)

平成31年度当初予算案を発表しました

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 2月19日(火)、平成31年度の当初予算を発表しました。一般会計の予算規模は1,300億2,000万円、前年度対比5.3%増で、5年連続で過去最高額を更新しております。なお、国の平成30年度補正予算を積極的に活用するため、平成31年度当初予算の一部を平成30年度3月補正予算に前倒しして予算計上しています。

会計名 予算額 前年対比
一般会計 1,300億2,000万円 5.3%増
特別会計 689億7,521万2千円 6.3%増
企業会計 607億9,695万3千円 14.7%増
合 計 2,597億9,216万5千円 7.6%増

 私は市長就任以来一貫して、岡崎の市民、ことに子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上により大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げるための政策を打ち出してまいりました。
 平成31年度は、「徳川家康公像」「東岡崎駅・岡崎駅のペデストリアンデッキを含めた駅前整備」「乙川の清流を活かした遊歩道」「(仮称)乙川人道橋」など、本市の新たな顔となるものが目に見える形となる年であることから、当初予算案は「夢ある新しい岡崎を実現する予算」と位置付けたところであります。
 もちろん、ハード事業だけではなく、市民対話集会をはじめとする350回以上の講演会や政策説明会で直接お聴きした市民ニーズを踏まえるとともに、「顔の見える民主主義」の実践をはかり、幼児教育・保育の無償化への対応や、愛知病院との経営統合、藤田医科大学岡崎医療センターへの支援など、福祉や医療、さらには防災や教育など、市民生活に直結する基本施策の充実には、引き続きしっかりと取り組んでいく予算となっております。
 それでは主な事業の概要を申し上げます。

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 「生活安心推進業務・地域防犯カメラ設置事業補助業務」は、犯罪発生の未然防止を図るため、引き続き、学区総代会を対象とした地域防犯カメラ・設置事業費への補助を実施します。
 また、新たに簡易設置型防犯カメラ50台を購入し、犯罪多発地域に一定期間、集中的に設置を行うとともに、防犯カメラの効果を体験することで地域での防犯カメラ設置を推進していきます。

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 「救急医療拠点施設整備支援業務」は、西三河南部東(なんぶひがし)医療圏における第2次救急医療体制の整備として、2020年4月の開院を目指す藤田医科大学岡崎医療センターへの支援として、用地取得と建設費補助を行ってまいります。

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 「地域医療体制の充実」は、4月から愛知県ガンセンター愛知病院と経営統合することにより、市民病院は高度急性期、急性期、がん医療を集約し、市立愛知病院は軽度急性期患者の医療を担うこととします。これまで愛知病院が担ってきた結核・感染症及びへき地医療については、岡崎市の病院事業として運営してまいります。
 建設改良事業としては、将来ビジョンで定めた機能移行を進めるため、外来診察エリア・拡張工事のほか、結核患者用病床を整備するための基本設計及び実施設計を進め、また、がん診察機能の充実のため、PET-CT検査装置導入のための施設改修と機器購入を行います。
 このほか、更新時期を迎えた電子カルテシステムを始めとする統合情報システムの更新も行ってまいります。
 今後も医療の質向上、人材の確保と育成に努めるとともに、患者満足度の向上と紹介患者を増やす取り組み、良質ながん医療・高度急性期医療を主軸に、医療全般を継続的に提供してまいります。

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 「幼児教育・保育の無償化」は、子育て世代の幼児教育の負担軽減を図るため、消費税率引上げ時の本年10月から、保育園、幼稚園、認定こども園等を利用する、3歳から5歳までの全ての子ども及び非課税世帯の0歳から2歳の子どもの利用料が無償化されます。
 短い期間での作業になりますが、利用者、事業者、双方に混乱が生じることのないよう、対象者の認定を始めとする各種の事務について適切な準備を進めてまいります。

 「病児保育施設整備補助業務、病児保育施設運営補助業務」は、かねてより検討を進めておりました病児保育について、市内クリニックからの申出により医療機関併設型での開設を見込むことができましたので、国の基準に基づいた補助を行うことでさらなる子育て支援の充実を図ってまいります。

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 「阿知和地区工業団地造成事業特別会計、阿知和地区工業団地関連道路整備業務」は、阿知和地区工業団地造成のための特別会計を設置し、平成31年度は用地買収などを進めてまいります。
 造成工事などにつきましては、民間活力の導入に向けた調査を行い、2024年度末の分譲を目指して事業の推進を図ってまいります。また、阿知和地区工業団地へのアクセス道路を整備することで、地域で課題となっている通勤時間帯の渋滞緩和を図ります。

 「UIJターン就業・起業者・移住補助業務」は、東京一極集中の是正や、地方の担い手不足対策として、地方へのUIJターンを促進することで、本市の新たな就業者や起業者の創出を図ります。
 UIJターン希望者が、「生まれ育った岡崎で働きたい」「岡崎にはチャンスがありそうなので起業したい」「住みやすそうな岡崎で働きたい」といった魅力を感じてもらえるようなまちづくりを今後も推進してまいります。

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 「産地活性化プロジェクト補助業務」は、ブランド化・推進品目でもあり、本市で生産の盛んな「いちご」が今後も県内有数の産地として維持できるよう、いちごに関する新技術・新品種の実証普及、新規就農者の実践研修ほ場の設置に対する支援や、栽培ハウスの導入に対する支援を行うことで産地の活性化を図ってまいります。

 「森林経営管理制度・運用業務」は、4月から新たな森林経営管理制度が施行されるとともに、森林環境譲与税の譲与が行われるため、適切な経営や管理が行われていない森林の所有者と林業経営者を繋ぐシステムを構築するなど、林業経営の効率化及び森林管理の適正化を図ってまいります。
 森林整備を推進するとともに、木材の利用促進を図ることも重要となってまいります。
 また、「林業活性化・6次産業化・推進業務」では、新たな木材商品の開発や高付加価値化、販路の拡大等を一貫して行う「地域商社」設立に向けて調査を行ってまいります。

 「観光啓発業務」は、観光産業をモノづくりと並ぶもう一つの経済の柱とする観光産業都市の実現に向けて、地域が一丸となって「稼ぐ力」の向上を図る取り組みを推進するため、本市の観光コンテンツをメディア、パンフレット等により情報発信を行い、知名度向上や来訪への動機づけを図ってまいります。
 具体的には引き続き観光伝道師である「東海オンエア」や、本市出身のマルチ・クリエイター「内藤ルネ」を活用した事業実施を予定しており、今までとは違う新たな魅力を発信しすることにより、若い世代や女性にも足を運んでもらえるよう取り組んでまいります。

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 「東岡崎駅周辺地区整備推進業務」は、ペデストリアンデッキの完成や、台座を含めると高さ9メートルを超える、日本一の騎馬像となる、若き日の徳川家康公像のお披露目、北東街区の民間施設のオープンなど、明大寺交通広場、周辺アクセス道路も含め、本市の玄関口にふさわしい、にぎわいのある快適で魅力的な駅前空間を創出する整備を平成31年度中に完成させる予定であります。

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 「シビックコア地区・整備業務」は、岡崎駅周辺にある市有地を活用し、民間事業者の提案を受け、新たに交流拠点などの整備を進めてきており、これまでに民間駐輪場やララシャンスOKAZAKI迎賓館の開業、出会いの杜公園が開園しました。平成31年度はペデストリアンデッキの完成を予定しております。

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 「乙川河川緑地整備業務」は、乙川リバーフロント地区に隣接する名鉄線路・下流右岸を整備することで乙川河川緑地のさらなる利用促進が図られることから、2020年春の供用開始を目指し、テニスコート、ローラースケート場、多目的広場、駐車場などの整備を進めてまいります。

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 「乙川リバーフロント地区整備等推進業務」は、引き続きハード・ソフト両面の事業を展開してまいります。
 ハード面では、(仮称)乙川人道橋においては、現在工事中の上部工事を継続し、2020年3月の完成を目指し準備を進めてまいります。乙川河川緑地及び乙川プロムナード整備においては、明代橋から殿橋までの両岸で、堆積土の撤去、遊歩道、階段など整備及び道路整備を進めてまいります。
 中央緑道、市道籠田町線においては、無電柱化の工事に引き続き、園路整備や電気施設、給排水施設、道路整備を進めてまいります。
 ソフト面では、民間が主体となったまちづくりを目指し、これまでの実績を踏まえながら、おとがワ!ンダーランドや泰平の祈りプロジェクトなどのかわまちづくり事業に対し、引き続き支援を行うと共に、道路空間を活用した社会実験を行ってまいります。
 中央緑道と乙川河川緑地では、民間資金、経営能力等を活用した公園便益施設整備を行うPark-PFI制度による公募選定を行うなど、公民連携プロジェクトを実施することより暮らしの質の向上、エリアの価値向上を図ってまいります。

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 「小・中学校施設維持管理業務」では、昨今の猛暑に対して子どもたちの健康を守ることを第一に考え、早期に安全安心な教育環境を確保していく必要があることから、PFI手法により、小学校47校、中学校20校の全学校の普通教室等へ設置するエアコンの維持管理を行ってまいります。エアコンの整備につきましては、すでに契約を締結しており、早いところで3月上旬から工事を進め、6月末までには必ず全ての小中学校へ設置を完了いたします。

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 「コンベンション施設整備業務」は、観光産業都市実現のため、市有地である「太陽の城跡地」を有効活用し、交流拠点施設及び乙川の水辺空間などを活用した「健幸づくりの拠点施設」として、公民連携によるコンベンション施設の整備や、民間ホテルの誘致を進めるにあたり事業者の募集を行ってまいります。

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 本市はちょうど50年前の今日、2月19日に石垣市と親善都市提携をいたしました。これを記念して昨日から8月30日までの間、市役所東庁舎1階ロビーで記念展を開催しておりますが、この記念すべき年に「親善都市ゆかりのまち関連業務」において、両市の親善関係をさらに継続、発展すべく、市民交流事業を実施してまいります。
 さらに本市から石垣市には、提携50周年を記念し伝統的工芸品の岡崎石工品を贈呈してまいりたいと考えております。

 次に「市民生活に関わる予算」として既に説明いたしましたものを除いて概要を申し上げます。
 「テレワークを用いた女性の就労支援」につきましては、女性を対象に、女性、事業者の双方が時間や場所にとらわれないテレワークを用いた新たな働き方を支援することで、本市ならではの女性就労モデルの構築に取り組んでまいります。

 「ウォーキングアプリ・マイレージ連携システムの導入」につきましては、スマートウエルネスシティを推進するために、健康無関心層が遊び感覚で楽しみながら歩いてしまう「ウォーキングアプリ・マイレージ連携システム」を開発し、「歩いて健康」「食べて健康」を中心とした健康づくりに取り組むことで、誰もが健康に暮らせるまちを目指してまいります。

 「産婦健康診査及び産後ケアの実施」につきましては、妊娠期から子育て期にわたる、切れ目のない支援体制のさらなる推進を図るため、産後の初期段階における母子支援として、出産後4週間前後の産婦に、産婦健康診査を実施するととともに、心身の不調などにより支援が必要な産婦には「宿泊型」「デイサービス型」の産後ケア事業を実施してまいります。
 また、不妊に悩む方が気軽に不妊や不育症の相談ができるよう、「不妊専門相談センター」を保健所内に設置することで妊娠前からの支援を充実してまいります。

 「骨髄移植ドナーの支援」につきましては、ドナーとそのドナーが勤務する事業所に対して補助金を交付することで、ドナー登録者の経済的な負担軽減を図るとともにドナー登録を促進してまいります。

 「成人風しん予防対策」につきましては、先天性・風しん症候群の発生防止のため、風しん抗体が低いとされる39歳~59歳の男性を対象に、風しん抗体検査と風しんワクチンの接種を無料で実施します。

 「予防接種の再接種費用の扶助」につきましては、骨髄移植等の治療により定期予防接種で獲得した免疫を失った方のワクチンの再接種について、接種費用の扶助を行ってまいります。

 「ごみ分別アプリの導入」につきましては、スマートフォンを通じてごみの分別や排出方法等の情報を手軽に取得することができる「ごみ分別アプリ」を導入いたします。このアプリは多言語対応となっておりますので、外国人市民を含めた多くの市民に周知することでごみ分別の促進を図ってまいります。

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2018年10月 9日 (火)

平成31年度 当初予算編成説明会

Okazakicitybudget20181002

 いよいよ来年度予算の編成の準備に入る時期となりました。
 西三河地域は経済的にも比較的安定した地域でありますが、これから迎える本格的な少子高齢社会、変転が予想される国際経済の動向を見通し、より的確な施策の推進を目指したいと考え、10月2日(火)、部・課長、管理職を対象に説明会を開きました。
 以下は私の挨拶です。


 平成31年度の当初予算編成にあたり、私から皆さんにご挨拶申し上げます。
 日頃の市政運営におきまして、職員の皆さんには日々、各所管業務に精力的に取り組んでいただき、まずもってお礼を申し上げます。
 さて、平成31年度は、第6次岡崎市総合計画後期基本計画の5年目を迎えるとともに、「岡崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略」が最終年度となり、これまで計画的に進めてきました岡崎のまちづくりが成果をもたらす特別な年となります。
 具体的には、
・乙川リバーフロント地区整備における(仮称)乙川人道橋の完成
・東岡崎駅周辺におけるペデストリアンデッキの整備や家康公像と徳川四天王石像の設置
・北東街区の商業施設の利用開始
・JR岡崎駅のペデストリアンデッキなどの周辺整備
・2020年4月開業に向けた市民待望の新総合病院の建設
 など、全市的に複数のビッグプロジェクトが大きな節目を迎えることになります。

(仮称)乙川人道橋

藤田医科大学岡崎医療センター

藤田医科大学岡崎医療センター

 岡崎の顔づくりが進む一方で、団塊の世代の全てが75歳を迎える「2025年問題」や、出生率の低下を要因とする少子高齢・人口減少社会という大きな課題に地域全体が直面しております。幸い岡崎は総務省の予測では、2040年も人口増であると言われております。
 現在、地方創生や一億総活躍社会の実現に向けた取り組みが進められておりますが、防犯・防災、福祉、環境、コミュニティ、商業・サービス業、工業、農林業、交通、教育等、分野や世代を越えた取り組みが不可欠となってきます。加えて、国の消費税の増税や幼児教育の無償化、小中学校のエアコン整備など、政策的にやらなければならない事業への対応も求められております。

 私達はこれから数ヶ月にわたり、来年度の当初予算編成にあたるわけでありますが、緩やかな景気回復基調が続いていることにより、市税収入は引き続き好調であるものの、地方交付税の減額や、国県支出金の減額が顕著であることや社会保障関係経費の増加なども予想されます。
 そんな中で「活気に満ちたまちづくり」を進めるためには市民サービスの質の向上と市民満足度の向上を中核に据え、次の2つの視点により予算編成にあたっていただきたいと思います。

1.市民ニーズを的確に把握する
 市長就任以来、私は、「顔の見える民主主義」をモットーに平成25年度から「市民対話集会」を行っておりますが、その開催は延べ50回を超えました。今年は各高等学校でも行っております。この他にも300回以上の講演や政策説明会を行っております。こうした手法で行政を進めている所は全国でもマレであると自負しております。
 若者から高齢者、各団体の方々などから生の声を聞いて、市役所の中にいてはキャッチすることのできないユニークな考えや想いを目の当たりにしてきました。時には大変厳しい御意見もありますが、そこには真の市民ニーズがあると肌で感じました。
 漫然と前例踏襲していては市民ニーズと乖離していきます。中長期的な視点を見据えて
時代の潮流を敏感に捉えるとともに客観的なデータや市民の声を踏まえて事業検討を進めていただきたいと思います。的確なニーズ把握ができれば、優先順位付け、事務事業の改善が見えてくるはずです。
 皆さんが熱心に事業に取り組んでいることは承知しております。しかし、あれもこれもの時代ではありません。どんなに良い事業であっても、より良い事業があればそちらを選択すべきであると考えます。
 個々の事業のことは担当部署が一番よく知っているはずです。正しい事業の取捨選択をするためにも市民ニーズを的確に捉えてください。多様な価値観をすべて充足することは困難なことかもしれませんが、それはプロの行政マンとしての真価が問われるところであります。

2.行政としての関わり、役割を再認識する
 市民ニーズの的確な把握や精緻な計画を策定しても、仕掛けや支援が適切でないと最大限の効果が発揮できません。
 例えば、何年も補助金を出し続けているが思うような成果が上がってないといった事業もあろうかと思います。
 市民はその事業に対して何を求めているのか?
 直接的な補助金を求めているのか。お金ではなく行政からのノウハウの提供を求めているのか。行政にコーディネートやネットワーク化を求めているのか。あるいは事業を支援する人を支援する仕組みを求めているのか?
 など行政の関わりや役割を考え直すことが常に必要であると思います。
 いわゆるバラマキ行政や役所の独りよがりでは、心のこもったまちづくりはできません。
 私がいつも申しておりますとおり、事業を展開していく究極の目的は、岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築きあげることであります。
 市民の希望を限られた財源で実現できるよう、行政関与の在り方、必要性や妥当性を今一度見直してください。よその町からは本市のOKa-Bizが大変注目されておりますが、お金がなくてもアイデアと工夫があれば十分機能する事業もあるはずです。
 また先ほども述べましたが、一つの組織、一つの領域のみで完結するのではなく、広い視野を持つことも重要であります。そうした視点に立ち仕事に取り組んでください。

 最後になりますが、市民から見れば、職員の皆さんの一人一人が「人財」という地域資源であります。部長、課長のみなさんが先頭に立ち、職員一人ひとりの英知を結集した予算を編成していただきたいと思います。
 平成が終わり、新しい時代が始まろうとしている今、時代と時代を紡(つむ)ぎ、夢のある新しい岡崎が実現するための大きな一歩を踏み出すことができる新年度予算となることを期待しております。共にがんばりましょう。よろしくお願い致します。

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2018年3月 2日 (金)

平成30年度当初予算案を発表しました

東海愛知新聞

 2月19日(月)、平成30年度の当初予算を発表しました。一般会計の当初予算におきましては、市税収入、予算規模、ともに過去最高額となりました。

会計名 予算額 前年対比
一般会計 1,235億円 0.2%増
特別会計 648億6,771万2千円 5.2%減
企業会計 530億1,202万4千円 4.8%減
合 計 2,413億7,973万6千円 2.4%減

 平成30年度は市長就任以来、2期目の市政運営も2年目を迎えます。今までの5年間に蒔いた事業の種が、徐々に花を咲かせ、少しずつ視覚的に政策をご理解いただける状態になってまいりました。
 未来に向けて、福祉や医療、防災や教育といった基本施策の充実には、引き続きしっかりと取り組みながら、これまで育ててきた事業の花も着実に育つように、当初予算案は「夢ある新しい岡崎の実現に向けて、着実に施策を進める予算」と位置付けたところであります。
 それでは主な事業の概要をご説明申し上げます。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「防災指導員育成業務」は、南海トラフ地震の発生が懸念される中、阪神淡路大震災、東日本大震災など昨今の大規模広域災害の経験により、同時多発的に災害が発生した場合は救出や救助を行う場面において公助の限界が明らかになってきたことから、地域防災力の向上を図るため、新たに岡崎市防災指導員制度を創設するものです。
 地域から選出していただいた方を岡崎市の非常勤職員として委嘱し、防災専門嘱託員となるための研修プログラムを受講していただき、防災専門知識を持った人材を育成してまいります。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「救急医療拠点施設整備」は、本市及び西三河南部東医療圏における第2次救急医療体制の整備として、平成32年4月の開院を目指す藤田保健衛生大学岡崎医療センターへの支援として、貸与する用地の取得と建設費の補助をするものです。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「阿知和地区工業団地 造成事業推進業務」は、市内の工業団地のすべての区画への企業進出が完了し、新たな企業進出の受け皿となる整備済みの土地がない状況を踏まえ、阿知和地区での工業団地整備計画を推進するものです。
 地元や愛知県企業庁と調整しながら、整備計画が早期に事業化されるよう各種調査や用地測量を実施してまいります。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「観光プロモーション推進業務」は、平成29年3月に策定いたしました「観光基本計画アクションプラン」に基づき、観光産業をモノづくりと並ぶもう一つの経済の柱とする「観光産業都市」の実現に向けて、地域が一丸となって「稼ぐ力」の向上を図るものです。
 アクションプランの重点プロジェクトであります岡崎オリジナル観光プロモーションにつきましては、徳川家康公や三河武士ゆかりの寺社などを繋ぎ合わせた事業展開を図り、本市の魅力の創出に取り組んでまいります。
 岡崎の新たなシンボルとなる東岡崎駅前に設置する若き日の徳川家康公像につきましては、等身大の原型ができあがり、いよいよブロンズ像と台座の制作に入ります。すでに多くの市民・法人のみなさまから寄附という形で設置にご参加いただいておりますが、台座を含めると高さ9メートルを超える日本一の騎馬像が誕生いたしますのでご期待いただきたいと思います。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「観光イベント推進業務」は、本市ならではの観光資源を活用した四季折々のイベントを開催し、市内外からの観光客の誘致拡大を図るものです。
 4月に開催いたします桜まつりのメイン行事「家康行列」において、平成30年度は徳川家康公役として俳優の松平健さんにとくべつ出演していただきます。NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』においては武田信玄役を演じられ、時代劇シリーズ『暴れん坊将軍』ではおなじみの八代将軍徳川吉宗公役の大スターであります。多くの市民、観光客のみなさまにぜひお越しいただきたいと思います。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「東岡崎駅周辺地区 整備推進業務」は、本市の玄関口である東岡崎駅周辺地区を「誰もが使いやすいにぎわいの交流拠点」とするために整備を推進するものです。
 平成31年度の供用開始を目標として、ペデストリアンデッキ、東岡崎駅前広場、明大寺交通広場、周辺アクセス道路などの整備工事の進捗を図り、北東街区の民間施設とともに本市の玄関口にふさわしい、にぎわいのある快適で魅力的な駅前空間の創出を図ってまいります。また、現在名鉄と協議を進めております2期計画事業につきましては、事業化に向けた整備手法の検討など駅ビルや駅舎、バスターミナルなどの工事が速やかに行えるよう準備してまいります。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「シビックコア地区整備業務」は、本市の南の玄関口であります岡崎駅周辺の基盤整備と合わせシビックコア地区にある市有地を活用し、民間事業者の提案を受けて新たに交流拠点の整備を行い、岡崎駅前の魅力あるまちづくりを進めるものです。
 既にオープンしています「ララシャンスOKAZAKI迎賓館」や自転車等駐車場に加え、この3月には駅と駅前の施設をつなぐ「出会いの杜(もり)公園」が供用開始を迎えます。
 平成30年度は、31年度完成予定のペデストリアンデッキ整備工事を引き続き進めてまいります。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「シビックコア地区整備推進業務」は、岡崎駅周辺地区のにぎわい創出に向け、この3月に供用開始を迎える「出会いの杜公園」等を活用したイベントを開催するものです。出会いの駅おかざき推進協議会と協働し各種事業を展開することで岡崎駅前の魅力を感じていただき、にぎわいのある活気あるまちづくりを演出してまいります。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「本宿駅周辺地域 拠点整備業務」は、名鉄本宿駅周辺地域が、新東名高速道路「岡崎東インターチェンジ」の供用などによりまちとしてのポテンシャルが向上したことから本宿駅を中心に都市機能の集積を進めるとともに広域観光交流施設を核としたまちづくりを進めるものです。
 平成30年度は総合政策部に地域創生課を新設し、市街化区域編入に関する調査・測量など、本市の都市魅力とにぎわいの向上を図るための調査研究をスピード感をもって進めてまいります。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「乙川リバーフロント地区整備等推進業務」につきましては、引き続き乙川の優れた景観と魅力的な水辺を活かした都市空間を創出するためのハード事業と、公民が連携し賑わいのあるまちづくりを推進するソフト事業の両面を展開してまいります。
 ハード事業として、平成31年度完成予定の(仮称)乙川人道橋の整備工事の進捗を図るとともに、人道橋から明代橋までの両岸における遊歩道の整備や、堤防道路では景観に配慮した歩きやすいプロムナード整備を進めてまいります。
 さらに籠田公園につきましては、夏祭りの後からいよいよ本格的な工事へ着手し、平成31年3月の完成を目指してまいります。また、その南の市道籠田町線では景観・防災面に配慮した道路空間とするため引き続き電線共同溝の整備を進めてまいります。
 次にソフト事業では民間が主体となったまちづくりを目指し、これまでの実績を踏まえながら、「おとがワ!ンダーランド」や「泰平の祈りプロジェクト」などのかわまちづくり事業に対し支援を行うと共に、道路空間の活用に対する社会実験や公園活用の検討を行い、公民連携によるまちづくりを推進してまいります。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「(仮称)龍北総合運動場整備業務」は、愛知県から移管を受ける愛知県岡崎総合運動場を、市民のスポーツへの関心を高めるために本市の「(仮称)龍北総合運動場」として平成32年7月全面供用開始を目指し、全天候型の全日本陸上競技連盟公認第3種陸上競技場をはじめとする施設をPFI手法を用い整備を行うものです。
 平成30年度は、設計を進めてまいりますが、市民の皆様の利便を図るため、工事に入る前のテニスコートや蹴球場、野球場などの施設におきまして支障にならない範囲で市民の方に利用していただくことを考えております。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「小学校施設保全業務」では、教育環境において築40年以上経過する校舎が増加していく中で、学校施設を適切に長く維持するため竜谷小学校をモデル校として長寿命化を目的とした建物等の大規模改修工事を行ってまいります。

 次に「市民生活に関わる予算」として、平成30年度中に完成する施設や新規・拡充する施策をご説明申し上げます。様々な分野で各種事業の充実を図っております。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 始めに「豊富学区市民ホーム」ですが、「旧ぬかた会館」の機能が「額田センター・こもれびかん」へ移転することに伴い、公共施設の有効利用を図るため「旧ぬかた会館」を「豊臣学区市民ホーム」として再整備してまいります(合計予算額 9,653万2千円)。
 「児童育成センター」ですが、児童の健全育成を図るために整備を進めております。平成30年度は男川、六名の2学区に整備してまいります(予算額 8,826万5千円)。
 保育園の整備といたしましては私立保育園の「岩津保育園」の増築に対する建設補助を行ってまいります(予算額 5,556万6千円)。
 また、街区(がいく)公園の整備といたしまして、六供配水場の敷地の一部を活用し、公園の充足を図るとともに景観重要建造物である配水塔の眺望を楽しむことができる「(仮称)六供公園」を整備してまいります(予算額 2,840万9千円)。
 これらの施設につきましては、それぞれ平成30年度内に完成いたしまして市民のみなさまに御活用いただけるよう、所要の経費を計上しております。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 新規・拡充する施策についてでありますが、「女性活躍のためのリカレント教育の推進」につきましては、あらゆる分野における女性の活躍を支援するため、学び直しの機会、すなわちリカレント教育を推進していきます。子育てや家事をしながらでも自宅等で好きな時間にスキルアップできるよう、まずは「地方創生カレッジ」のe-ラーニングを活用し、社会人として必要なスキルや職業上の知識を身に付ける場を提供します(予算額 410万1千円)。
 「防災指導員の育成」につきましては、すでにご説明いたしました。
 「おたふくかぜ予防接種」につきましては、任意の予防接種につきまして新たにおたふくかぜワクチンについて接種費用の一部を補助してまいります(予算額 704万9千円)。
 「地域力強化の推進」につきましては、生活課題の相談に応じ、関係機関との連絡調整等を担うコミュニティソーシャルワーカーを新たに2名設置し、地域福祉の更なる推進を図ってまいります(予算額 1,550万9千円)。
 次に、「介護職員の確保」という課題に対し、介護職の魅力を高め、離職の防止、キャリアアップや新規就職を促進するために、新たな補助制度として市内の介護事業所に対し資格取得のための研修費用や受験費用の一部を補助してまいります(予算額 300万円)。

 「きれいで快適なまちづくりの推進」につきましては、市内におけるごみのポイ捨てや犬ふんの放置が無くなるよう新たな条例の制定を行い、さらに東岡崎駅及び岡崎駅周辺においては駅前整備事業により、まちが新しく生まれ変わることを契機にポイ捨て防止及び路上喫煙禁止区域の指定を視野に入れ、本市の玄関口としてふさわしい、きれいで快適な駅前空間の維持に努めてまいります(予算額 944万5千円)。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 ごみの直接搬入につきましては、八帖・中央の両クリーンセンターにおいて、受け入れ品目を拡充するとともに新たに今まで行っていなかった昼時間の受入れを開始いたします(管理運営業務の合計予算額 19億1,549万6千円)。
 「旧耐震住宅除去事業費の補助」につきましては、大規模地震により倒壊の危険性のある旧耐震基準の住宅を除去する費用の一部を補助するものですが、従来の制度に加え、新たにブロック塀等の撤去について補助してまいります(予算額 900万円)。
 また「木造住宅耐震改修費の補助」につきましては、申請者の当初の費用負担を軽減するために受領委任の仕組みを導入することといたしました(予算額 1億1,715万4千円)。

平成30年度 岡崎市当初予算案

 「空き家の流通・活用の促進」につきましては、使用されない空き家の流通・活用を促進するため、「空き家バンク」を設置するとともに、空き家の売り主・買い主が安心して取引できるよう空き家状況調査にかかる費用の一部を補助してまいります(予算額 161万6千円)。
 市税等の納付につきましては、さらなる納付機会を拡充するためにクレジットカードによる納付制度を導入してまいります(予算額 4,575万8千円)。
 マイナンバーカードを利用したコンビニエンスストアなどでの証明書交付サービスにつきまして、従来の住民票の写し、印鑑登録証明書に加え、平成31年1月から戸籍証明書、戸籍の附票が交付できるように利便性の向上を図ってまいります(予算額 5,846万9千円)。

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2017年10月 4日 (水)

平成30年度 当初予算編成説明会

平成30年度当初予算編成説明会

 9月28日(木)、来年度の予算編成に向けて、管理職(部長、課長)を対象とした説明会を開きました。市長として訓示を行いましたので御報告致します。


 平成30年度の当初予算編成にあたりまして、本日、私から皆さんに改めてお話をさせていただきます。
 日頃の市政運営におきまして、職員の皆さんには日々、各所管業務に積極的に取り組んでいただき、まずもってお礼を申し上げたいと思います。

 さて、現在の我が国の経済状況でありますが、企業収益は過去最高の水準となり、雇用も大きく改善し、過去3年、賃上げの流れが続いていることから、緩やかな景気回復が続くものと期待されております。
 今年6月に発表された政府の「経済財政運営と改革の基本方針2017」では、次なる経済政策の鍵を「人材への投資を通じた生産性向上」とし、働き方改革を推進し、生涯現役社会の実現を目指すとしています。また、地方創生におきましては、新たな展開を図るために、地域資源・地域特性を活用した仕事づくりなどを後押しし、意欲と熱意をもって取り組む地方公共団体に対して情報面・人材面・財政面から支援するとしています。

第6次岡崎市総合計画

 平成30年度は、本市の第6次総合計画後期基本計画も4年目を迎えます。
 重点プロジェクトを実施していくとともに、「岡崎まち・ひと・しごと創生総合戦略」にも取り組み、本市の魅力を向上させ、賑わいの創出や将来にわたり成長する持続可能なまちづくりにつなげていかなければなりません。
 しかし本市の税収は、景気の回復基調による市税の増加は見込めるものの、地方交付税の減少などにより、歳入は厳しい状況と言わざるをえません。「かわまちづくり」がそうであるように、国庫補助の積極的な活用も視野に入れ、限りある財源の中で、現在抱えている課題や市民ニーズへの対応を検討して下さい。

 これから数ヶ月にわたり、平成30年度の当初予算編成にあたるわけですが、ここに集まっていただいております部長、課長の皆さんは各所管の施策の責任者です。
 この度の予算編成を通して本市の強みを活かし、重点的に行っていく施策を大胆に取捨選択し、より効果的で具体的な実施方法を検討していただきたいと思います。

 私は〝顔の見える民主主義〟を政治姿勢のモットーとしております。〝大衆扇動の政治〟は目指しません。
 市長就任以来、これまでの5年間で行った市民対話集会は43回を数えました。その他にも、望まれればどこへでも行き、政策説明会や講演会などを300回以上行ってきています。議会審議に加え、ここまでやっている首長は他にはいないと自負しております。

市民対話集会

市民対話集会

 みなさんも自治体経営者の一人として、議会からの要望を始め、市民ニーズの把握に十分努めていただきたいと思います。

 次に生産性向上についてであります。政府は今後、人口減少・少子高齢化が本格化することから一億総活躍社会の実現に向けた取り組みを行っています。また、地方創生においては、地域が持つ魅力を最大限引き出し、自助の精神を持って取り組む地方を強力に支援していくと言われています。本市の魅力や強みが何であるのかをしっかりと理解し、将来を見据えた取り組みをすることで、持続的な成長につなげていかなければなりません。
 住みよいまちづくりが定住人口を増加させ、生活の質を高くし、その結果、健康寿命が延び、生涯現役社会が実現できるものと考えています。
 今の本市にとって、真に必要なものを見極め、生産性を向上する視点も意識してください。

 もう一つ、私が長年思ってきたことを申し上げたいと思います。
 みなさんの取り組みを見ていると、「税金で行うことで、予算があるから毎年先例に則って漫然と同じことを繰り返しているだけなのではないか?」と感じることがあります。
 9月10日の日曜日早朝に開催された菅生川の清掃活動におけるポロシャツを一つの例として先日ブログに取り上げました。今後はより高い問題意識を持って日常の仕事に取り組んでいただきたいと思います。
 公務員であっても、良い意味での商売っ気を持つとともに、税金の無駄遣いのないよう仕事をするという感覚を持ち、進取の心で積極的に改革を行ってください。私のブログをまだ見ていない方は、所管の査定を行う前に是非ご一読いただき、所属職員にもしっかりと周知していただいた上で業務に臨んでいただきたいと思います。なお、ブログを読まれた市民の中から、同様の事例についての御指摘をすでに頂いております。

 最後になりますが、私がいつも申しておりますとおり、究極の目標である、岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる「夢ある新しい岡崎」を皆様と共に築いてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願い致します。
 私が公約に掲げ、市民の皆さまから信託を受けた政策の推進と、災害対策、福祉、医療、教育などの基本施策にしっかりと取り組むバランスが大切だと考えております。
 皆さんの英知を結集し、平成30年度の予算編成に取り組んでいただきたいと思います。


平成30年度当初予算案を発表しました (2018.03.02)

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2017年2月24日 (金)

平成29年度当初予算案を発表しました

東海愛知新聞

 2月16日(木)に発表した平成29年度の当初予算について、主な事業の概要を御説明申し上げます。一般会計の当初予算におきましては、市税収入、予算規模、ともに過去最高額となりました。

会計名 予算額 前年対比
一般会計 1,233 億円 0.1%増
特別会計 684 億 1,503 万円 2.3%増
企業会計 556 億 6,081 万円 2.8%増
合 計 2,473 億 7,584 万円 1.3%増

 平成28年度は、市制施行100周年という節目の年にあたり、先人の築き上げた歩みを振り返るとともに、「新世紀岡崎 飛躍祭」と銘打ち歴史的な1年を市民の皆様とお祝いしてまいりました。
 平成29年度は本市のこれからの100年の礎(いしずえ)を築くための初年度となりますことから、未来を見据え、持続可能なまちを創っていくことが重要と考えています。また、私自身といたしましても、昨年秋の市長選挙で多くの市民の皆様から御支持を頂き、再び市政運営を担うこととなり、これが2期目の最初の予算となります。2期目は1期4年間に蒔いた事業の「種」が地上に芽を出し、花を咲かせ、その成果を市民の皆さんに直(じか)に感じて頂けるものと思っております。
 このまちに生まれ育った子ども達が、ふるさと岡崎に対して、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる「夢ある新しい岡崎」のまちづくりのため、全力で邁進する所存であります。
 これらのことを踏まえて編成してまいりました当初予算案は、「未来を見据えたまちづくりを進める予算」と位置づけたところであります。

総合雨水対策事業
 近年、頻発する局所的な集中豪雨だけでなく、30年確率降雨に対しても床上浸水被害を解消するため、また、平成20年8月末豪雨相当の降雨からも人的被害をゼロにするため、平成28年度に「総合雨水対策計画」を策定しました。
 平成29年度は、具体的な施策となるアクションプランの策定を進めてまいります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

こども発達センター業務
 PFI事業で進めておりました、発達に心配のある子どもの相談、医療、支援を総合的にサポートする複合施設「こども発達センター すくも」が4月1日、福祉の村内にオープンいたします。
 子ども一人ひとりの特性に合わせて医師、保育士、保健師などの専門スタッフが連携し、子どもの自立や成長のサポートを行い、本市並びに幸田町における発達支援の拠点としての機能を果たしてまいります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

(仮称)岡崎モーターフェスティバル開催業務
 「(仮称)岡崎モーターフェスティバル開催業務」は、市制施行100周年記念事業として昨年12月に開催された岡崎モーターフェスティバルが盛況であったことを受け、モータースポーツイベントを集客の柱に据えつつ、自動車産業を基盤とするこの地域の産業振興と交通安全啓発を目的とした催しを開催するものです。

平成29年度 岡崎市当初予算案

観光企画業務
 「観光産業都市・岡崎」として、本年度観光基本計画アクションプランを策定し、平成29年度は最も代表的な歴史文化遺産である徳川家康公ブランドを柱に、重要な観光拠点である岡崎公園を活用した施策を推進していくため、マーケティングの実施や、家康公観光プロモーションの計画策定、岡崎公園の活用方法についての検討を行ってまいります。
 特に徳川家康公のブランドを生かした観光プロモーションの展開では、公民連携の戦略会議を立ち上げて、民間主導の観光推進体制の確立を目指し、観光産業をものづくりと並ぶもう一つの経済の柱とする観光産業都市の実現に向けて、地域が一丸となって「稼ぐ力」の向上を図る取り組みを進めてまいります。

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観光イベント推進業務
 また、本市ならではの魅力的な観光資源を活用した四季折々のイベントを実施し、観光客の誘致拡大を図ってまいります。平成29年度は、家康行列におきまして、NHK大河ドラマ『真田丸』で本多平八郎忠勝役を演じました、俳優の藤岡弘、さんを本多忠勝役で招聘し、さらなる魅力アップを図ってまいりますので御期待下さい。

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東岡崎駅周辺地区整備推進業務
 岡崎市の玄関口であり、また、まちづくりにおいて重要な地区となります東岡崎駅周辺地区につきまして、「誰もが使いやすい にぎわいの交流拠点」をコンセプトに再整備を進めているところであります。駅前広場、ペデストリアンデッキなどの整備を乙川リバーフロント地区整備と合わせ進捗を図ってまいります。
 また、北東街区の活用におきましては、人と乙川を結び、景観と調和のとれた、にぎわい、憩いの空間を創出することも目的として事業募集を行い、提案のあった事業者から近々、優先交渉権者を決定し、平成30年度末完成を目標に事業計画の支援を進めてまいります。

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シビックコア地区整備業務
 岡崎市の南の玄関口であるJR岡崎駅周辺の基盤整備と合わせ、シビックコア地区におきましては新たな交流拠点として整備が進み、民間事業者の提案による市有地を有効活用したコンベンションホール、ホテルなどが入る商業施設や駐輪場がオープンする予定です。それと合わせまして駅と商業施設をつなぐペデストリアンデッキや公園等を一体的に整備することで、地域の活性化と魅力あるまちづくりを進めてまいります。なおこの事業は当初予定より早まり、本年の10月にはオープンできる見込みとなっております。

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乙川リバーフロント地区整備等推進業務
 乙川リバーフロント地区整備につきましては、本年度に引き続きハード・ソフト両面の事業を展開してまいります。
 ハード事業として、平成31年度完成予定の(仮称)乙川人道橋の整備工事の進捗を図るとともに、明代橋上流の遊歩道の整備など、さらに、殿橋と(仮称)乙川人道橋の右岸側では電線共同溝の整備を含め、景観に配慮した歩きやすいプロムナードの整備を進めてまいります。
 また、ソフト事業として、施設整備に合わせ公共空間を利活用した公民連携のまちづくりを行ってまいります。本年度の実績を踏まえながら、社会実験の実施や活用促進を行い、観光産業都市の基盤となるよう市民の皆様と共に新しいまちづくりを進めてまいります。

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要・準要保護児童・生徒就学援助業務
 児童・生徒の保護者の負担を軽減し、義務教育の円滑な実施を図るため、新入学学用品費を支給するものです。平成30年度入学予定者からは入学前に受給できるように変更してまいります。給食費の1ヶ月無償化とともに、進級、通学時期の各家庭における経済的負担を少しでも解消できるよう取り組んでまいります。

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児童育成センター、保育園整備、(仮称)額田センター
 「市民に関わる予算」として、平成29年度中に完成する施設や新規・拡充する施策をまとめています。様々な分野で各種事業の充実を図っております。
 「児童育成センター」につきましては、児童の健全育成を図るために整備を進めており、平成29年度は常磐、六ツ美北部、細川、北野の4学区に設置してまいります。
 また、保育園の整備といたしまして、私立保育園につきましては「美合保育園」の増改築に対する建設補助を、公立保育園につきましては「山中保育園」の建て替え及びJR岡崎駅を中心とした南部地域の保育需要の増加に即応するため、3歳未満児専用の「(仮称)南部乳児保育園」を新たに建設してまいります。
 「(仮称)額田センター」は現在建設工事を進めているところであり、平成30年2月の開館を予定しております。この施設は額田支所を中心に、市立額田図書館や森の総合駅といった周辺施設の機能を集約するもので、公共施設等総合管理計画に沿った取り組みの一つであります。
 これらの施設につきましては、それぞれ平成29年度内に完成し、市民の皆様に御活用いただけるよう、所要の経費を計上しております。

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新規・拡充する施策
 最後に新規・拡充する11の施策について御説明申し上げます。
(1) 男女共同参画社会の推進といたしまして、「女性活躍のための支援」につきましては、働きたい女性への就労支援や、育休中及び育休復帰後における不安解消のための支援を行ってまいります。また、事業所への啓発・支援として、働き方改革に関するセミナーや専門家の派遣を行い、ワーク・ライフ・バランスの推進を行います。
(2) 「止水板設置の補助」につきましては、都市整備における防災対策のうち、床上浸水被害を軽減する施策といたしまして設置費用の一部を補助してまいります。
(3) 保健衛生の充実といたしまして、「歯周疾患検診の拡充」を行います。50歳及び60歳の歯周疾患検診にオプション項目として口腔がん検診を追加します。発見の遅れによる生活の質の低下などの問題に対し、早期発見・早期治療を可能にいたします。
(4) 「地域保健活動の推進」につきましては、保健師に地区担当制を導入し、家庭訪問や健康づくり活動を通じて地域特性に応じた活動を、モデル地区において推進してまいります。
(5) また、「自殺予防対策」につきましては、こころの悩みを抱える方の相談の増加に対応するため、こころの健康電話相談である「こころホットライン」の回線を増設いたします。
(6) 児童福祉の充実といたしまして、「民間児童クラブ利用者育成料の補助」につきましては低所得者世帯に対する補助を拡充し、公民格差の是正を進めることで、児童の健全育成を推進してまいります。
(7) 「浄化槽転換設置整備費の補助」につきましては、良好な生活環境の確保といたしまして制度の見直しを行い、生活排水による公共用水域の汚濁防止や公衆衛生の向上を図るための支援を行ってまいります。
(8) 住宅・住環境の整備といたしまして、「木造住宅耐震改修費の補助」につきまして、平成29年度は国庫補助も活用し、上限120万円に補助額を拡充し、旧耐震基準の住宅・建築物の耐震化が進むように支援を行ってまいります。
(9) 一方、罹災または老朽化した危険な空き家に対しましては、「危険空き家除却事業費の補助」を新設し、居住環境の整備改善のための支援を行ってまいります。
(10) 「私立幼稚園就園奨励費」につきましては、国の幼稚園就園奨励費補助金の増額に伴い、私立幼稚園に通う園児の保護者のうち、低所得者やひとり親世帯等に対して負担軽減を行ってまいります。
(11) 「看護師研修の実施」につきましては、現在医療現場で働いていない、潜在看護師の把握と復職のために、講義及び技術訓練を行ってまいります。これにより、再就職希望者の職場復帰を容易にし、岡崎市内の医療現場の看護師確保の一助になることを期待しています。

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2012年12月10日 (月)

当初予算における議会各会派の予算要望

 11月27日(火)
 本日、当初予算における議会各会派の予算要望を受ける。会派ごとに時間を分けて、要望ならびに質問を受けた。
 朝10時からは自民清風会、11時から民政クラブ、午後1時半から公明党、2時半から黎明(れいめい)、3時半から無所属の方々、というスケジュールであった。

岡崎市議会 自民清風会

 自民清風会のみなさん(一部)と私。左から田口正夫市議、杉浦久直市議、山崎憲伸市議、簗瀬太市議、吉口二郎市議、加藤義幸市議。

岡崎市議会 民政クラブ

 民政クラブのみなさんと私。左から太田俊昭市議(副議長)、原田範次市議、加藤学市議、竹下寅生市議、鈴木英樹市議、三宅健司市議、(私を抜かして)柴田敏光市議、井村伸幸市議、井町圭孝市議。

岡崎市議会 公明党

 公明党のみなさんと私。左から井手瀬絹子市議、畑尻宣長市議、村越恵子市議、畔柳敏彦市議。

岡崎市議会 黎明

 黎明のみなさんと私。左から柵木誠市議、横山幽風市議、小木曽智洋市議、中根武彦市議。

 無所属のみなさん(木全昭子市議、鈴木雅子市議、大原昌幸市議)とは写真は撮らなかった。なお大原市議は、ご自身のブログで写真とともに予算要望の内容を記事にしておられます。

 「岡崎市議会議員 大原まさゆきブログ日記」
 市長への予算要望(2012年11月27日)

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