康生界隈のまちづくり

2021年4月18日 (日)

いよいよ始まった新しいまちづくり

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 4月10日、11日の土日は久しぶりに両日とも好天に恵まれ、籠田公園では市民の主催による「春まつり フラワー&ミュージックフェスティバル」が行われた。園内にはいくつものキッチンカーが出店し、ハワイアンにフラダンスやフラメンコ、昭和の懐メロ演奏などが響いていた。桜城橋もキッチンカーが立ち並び、いずれも活気づいていた。

 私が進めてきた「QURUWA戦略」による都市再生事業は、決してハード整備がゴールではなく、そこに出来上がった新たな空間を利用して、市民や民間事業者の皆さんに様々に活用して頂くことが本来の目的のものである。
 本当は昨年の夏にグランドオープンする予定であったが、コロナの影響と工事の遅れにより半年、完成の日が延びてしまったが、籠田公園から天下の道、桜城橋と続くルートの賑わいを見て、心の底から喜びにたえない。

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 11日(日)、私は籠田公園に隣接する知人の多目的ビルのリニューアルオープンに招かれ、4階の屋上から籠田公園の全景を眺めることができた。
 先年、「まちづくりシナリオ賞」を獲得したように、多くの識者、専門家の提案を基に会議を重ね、地元の要望を加味しながら念入りに造り上げた公園であるだけに実に機能的に美しく仕上がっており、誇りに思えるものである。

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「改造前は暗いイメージで、深夜に不良グループが集まったり、昼中にお酒を片手にフラつく人がいるような公園であったが、今や朝から小さな子連れのお母さんや、散歩を楽しむ高齢者、夕方には中高生も集う一日中明るい公園となりました。ことに私の家の前に素晴らしい公園を造ってくれてありがとう」
 とジョークを交えたオーナーの挨拶にあるように、人々が楽しみ、くつろげる空間のある公園となったことが何よりの喜びである。
 今後は、さらにこのビルのように公園に隣接した土地に、町の活性化につながる飲食店や魅力的なお店が展開していくことを期待している。そうした流れに乗って、岡崎の街並みが進化してゆくものと確信している。

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2021年3月20日 (土)

中央緑道「天下の道」、完成

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 3月20日(土)、中央緑道「天下の道」が供用開始された。本日、完成を記念して市内各地でイベント「#QURUWAと暮らす」が開催された(21日は天候の関係で中止)。
 それに先立ち、あいにくの雨天ではあったが、去る3月13日(土)、地元の町内会の皆さん主催によるオープン記念式典が開かれた。

 本来、昨年の8月には完成しているはずであったが、工事中、籠田公園の地下から出土した大量の昔の建築廃材を取り除いたり、NTTの光ファイバーなどが集積するエリアが経路になっていたりしたこともあって、想定した以上に手間と時間がかかることとなり、工期が半年以上伸びてしまったのである。

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 いずれにしても、私の施策の中でも一大エポックとなるべく進めてきた事業であり、「天下の道」は、「QURUWA戦略」や乙川リバーフロント整備計画における桜城橋と並ぶ中心施設であり、今回無事に完成したことはたとえようもない喜びである。あとは多くの皆様の知恵と力を結集して、完成した新しい空間に人々が集い、それぞれ有効に活用して頂くことが大事なことである。完成予想図にある挿絵のように、経路にある階段は、高齢者や幼児、身障者にも配慮したゆるやかな勾配となっている。通路としてだけでなく、そこに腰を下ろしてくつろげる仕様となっている。

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 市民の一人一人が個人で、あるいはグループで、各スペースを有効活用されることを願っている。施設の使用目的に必要以上にこだわる方もみえるが、この空間は一人一人の癒しのスペースとして使われるだろうとも考えている。
 ふと立ち寄って、モノ思いにふけったり、木陰のベンチで読書をしたり、友人と語り合ったり、犬と散歩を楽しんだりする心の許せる空間となることを期待している。
 四体そろった徳川四天王像が岡崎の歴史と石工業の技術力を伝えることになる。コーナーの階段部分ではギター片手にミニコンサートを開くこともできるし、随所にキッチンカーも配することができる。利用価値はこれまでとは比較にならないはずである。あとはともかく御利用頂くことである。

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 今後、現市政がどういう方向に進むものかは分からないが、私は、籠田公園から天下の道、桜城橋にかけて進めてきた数々の斬新な実験の中で、人々に支持され、有用性の高いものは市内の他の公園へも波及させることを考えていた。
 もちろん、それぞれの公園には個別の特徴があり、地域の皆さんの要望を踏まえて実施するつもりであった。すでに矢作公園には籠田公園と同様な「遊べる噴水」の計画があり、東公園からも同じ要望が出ていたと記憶している。
 いずれにしても自己の生活圏の中に、そうした自然と接することのできる安心空間が存在するということは市民生活において重要なことだと思っている。ヨーロッパの街中そこそこにある、さりげなくもオシャレでくつろげる空間、様々に活用できる空間として親しむことのできるものであってほしい。
 加えて、NTT岡崎ビルの駐車場スペースの一角にはオープンカフェができる計画がある。また、すでに民間の事業者が通りの雰囲気にあわせて、いくつもの新しいお店を出して頂いていることは喜ばしい限りである。
 これから、この通りの変化に触発されて、岡崎の町並みがさらに変化し発展してゆくことを願っている。

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2020年10月14日 (水)

新ホテルとコンベンションで、岡崎はもっと稼げるまちになる

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 これまで本市経済を支えてきた「モノづくり」産業をはじめとする関係各位には何度感謝しても足らないくらい、深く感謝をしている。堅実で好調な企業経営のおかげで、私が就任して以来、市税収入は70億円も増加している。この増収で得られた財源を、まちづくりや道路などの基盤整備に向けた結果、いまや本市は、全国有数の超一流企業から「投資したくなるまち」に選ばれる都市になった。
 最近の事例で言えば、本宿駅周辺のアウトレットモールは三井不動産が開発し、市中心部のコンベンション施設に併設されるホテルは、三菱地所が自らの資金で建設する。今後、コンベンション施設を含めた東岡崎駅周辺の再開発事業にもそのノウハウや資金が投入されることを期待している。

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 いずれも我が国トップクラスの不動産ディベロッパーであり、東京や大阪ではなく、この岡崎を「魅力的なまち」として評価し、投資先に選んだくれたことにたいへん大きな価値がある。コンベンション施設に関しては、美しい川の風景をもつ岡崎の良さを評価していただけたものと思っている。もっとも、郊外にお住まいの方の中には、中心部だけを大切にしているように感じられる方もおられ、この点に関しては説明不足を反省しなければいけないと思っている。

 私のまちづくりは、市の骨格となる中心部にしっかりと稼ぐ力をつけてもらうことを目標としている。
 これまで本市は、工業団地の開発により市内外から企業を誘致し、その収益を全市に還元することで発展してきた。しかしこれからは、工業だけに限らず、商店主や地場産業、そして本市が誇る伝統工芸品に関係する皆さんが稼ぎやすい環境を創っていくのが私の使命と思っている。だからこそ、「外からお客さんを連れてくる」仕掛けづくりにこの2期8年、精魂を傾けてきた。

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 乙川リバーフロント計画やQURUWA戦略は目に見える形になったが、現在進行中のコンベンション施設がこれに加わることで、岡崎は、もっと稼ぎやすいまちになる。今までは本市に本拠地を置く団体でさえ、キャパシティの関係から市内で式典やイベントをなかなか行えず、会場を求めて外へ出かけて行かざるをえなかった。ところがコンベンション施設の完成を契機に、一度の会議で1,000人の消費者を呼び込む都市に変わっていくのである。
 ひとりのお客さんが、1泊1万円のホテルに泊まり、5,000円の夕食をとり、八丁味噌や地酒、伝統工芸品など5,000円ほどの土産を買えば、それだけで、1人2万円を使ってもらえることになる。また、余った時間に観光をしてもらうことで、バスやタクシーに乗ってもらえるし、名所旧跡についても入場料収入を得ることができる。中小を含めた商店主の皆さん、地場産業の皆さんには長らくお待たせしたが、これからは「稼げるまち」で商売をしていただけるようになる。

 名古屋や東京の例を引くまでもなく、会議や観光は、宿泊、食事、土産、旅客、印刷業など、非常にすそ野の広い産業である。しばらくはコロナウイルスの影響があるものと思うが、鎮静後を見据えたまちづくりは、「モノづくり」に続く経済の柱になる「観光産業」確立のための、必須の事業であると思っている。本市はすでにこの2期8年で認知犯罪が半減している。
 そして、中心部や工業団地で稼いだ財源を、全市域のすみずみまで届けることによって、防犯カメラや地域バスといった住民福祉を、一層、充実したものにしていきたいと思っている。
 子どもたちが大人になった時代にも、岡崎が魅力的で、稼げるまちであり続けるために、「外から人を呼び込む仕掛け」を、これからも、しっかりと作り続けていきたい。

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2020年9月19日 (土)

おとがわびより開催中

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 9月19日(土)、20日(日)の二日間、桜城橋および河川緑地で、乙川周辺での新しい過ごし方や活用方法を提案するイベント「おとがわびより」が開催中です。
 ボートグランピング体験、SUP体験、手ぶらCAMP、FCマルヤス岡崎サッカー教室、スポーツバイク試乗会、味噌六太鼓、モルックなどがあるほか、多くのキッチンカーが出店しています。ぜひ一度お立ち寄り下さい。

 おとがわびより - アクティビティと出店のご案内

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 先日、全国の中核市における2020年版の住民幸福度ランキングが発表されました。本市は堂々の全国3位でした。中でも、主要6項目の「財政の健全度」、「一人当たりの所得の平均」、「出生率」、「人口増加率」「自殺者率」、「選挙の投票率」においては、岡崎市が全国No.1でありました。
 今後とも、多くの市民の皆様のご支援と確かな実績の元に、「住んでよかった、生まれてよかった」と思えるまちづくりに励んでまいります。よろしくお願い申し上げます。

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2020年3月30日 (月)

桜城橋完成・徳川四天王像披露

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 3月22日(日)に完成を迎えた桜城橋(さくらのしろばし)は、私が市長になりまして、一期目の平成25年度に「ツインブリッジ計画」に代わるものとして都市計画の専門家、建築家、地元市民代表などの方々からご提案いただいたことから始まりました。
 この橋は、一級河川の乙川に架かる公園橋(こうえんきょう)であり、乙川河川緑地の公園・人道橋として位置付けております。単に人が通過するだけの橋ではなく、広場・イベント空間などとしても利活用できる橋として整備を進めてまいりました。
 橋の長さは、121.5メートル、橋の幅員は19メートルであり、橋の有効幅員は16メートルです。橋の広さは約2,000平方メートルあり、橋の床面や手すりには、乙川の上流部である額田地区産材のヒノキ材で装飾しております。

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 桜の季節を迎え、この度、まさに橋の名前のとおり「桜」と「岡崎城」を一緒に楽しめる橋として完成しました。様々な困難もありましたが、無事完成の時を迎え、大きな感動を覚えおります。

 そして桜城橋の「渡り初め」をしたのち、国道1号の南側の中央緑道にて、徳川四天王の石像のうち2体を披露しました。橋の手前から「本多忠勝像」、その奥に「酒井忠次像」の順に設置されております。

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 岡崎は、石の都として全国から知られており、本市の石工業の粋を集結し制作していただきました。家康公が天下を獲るまでの歴史を理解するきっかけとなるように、各武将の歴史的に有名なエピソードを基にその勇姿を再現しております。
 なお、「榊原康政像」「井伊直政像」の残り2体につきましては、今年の12月には国道1号北側の中央緑道に設置し、皆さんにご覧いただける予定となっております。
 昨年11月に本市の新たなシンボルとして誕生した「若き日の徳川家康公の騎馬像」とともに、「徳川四天王石像」が新たな観光スポットとなり、家康公が天下を獲るまでの活躍を知ることができる岡崎の「四天王路(してんのうじ)」として広く周知されていくことを期待しております。特に、本市の子ども達が、家康は一人で天下を獲った訳ではなく、天下統一は四天王に代表される三河武士の団結力の成果であることを学ぶ場になってほしいと願っております。

 また、これは常々申し上げてきたことでありますが、これらの施設はただ形を作って終わりではなく、出来上がった空間をいかに活用して、まちの新たな賑わいや新しい暮らし方、楽しみ方を生み出すということが大切と考えており、そうした意味でこれからが本番であると思っております。
 今後も、岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築くため全力で取り組んでまいりますので、一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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2020年1月29日 (水)

市長定例記者会見(2020年1月23日)

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 この3月22日(日)、乙川の桜城橋(さくらのしろばし)がついに開通いたします。あわせて、中央緑道上に設置される徳川四天王像のうち、酒井忠次像と本多忠勝像の2体の披露式典を行います。
 当日の式典や今後の計画について、1月23日(木)の定例記者会見で発表しました。記者会見で申し上げた内容を以下に掲載します。

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桜城橋の完成
 平成27年度から乙川リバーフロント地区で整備を進めて参りました桜城橋がいよいよ完成し、桜の開花時期となる、3月22日、日曜日、午前10時よりお手元の報道発表資料と添付図面のとおり、乙川左岸・南側の橋の下で完成式典を行います。なお、未だに「橋に100億円」というピントのズレた悪口を言っている人もみえますが、橋の建設費は21億円です。
 報道発表資料の3「内容」をご覧ください。

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 主催者、来賓のあいさつの後、桜城橋の上へ移動し、橋上(きょうじょう)セレモニーとして、明徳保育園の園児さんによる、お祝いの「鼓笛隊演奏」、「テープカット」を行います。続いて、地元の三世代夫婦を先頭にして「渡り初め」を行い「桜城橋」を南側から北側へ向かって「中央緑道」まで移動します。
 移動後、平成27年度に岡崎・石製品・協同組合連合会に石像の制作をお願いしておりました、徳川四天王像のうち、本多忠勝と酒井忠次の石像2体を披露する予定であります。披露した後、橋の上でキッチンカーなどによる飲食物の販売等の準備を行い、12時頃を目安に桜城橋と中央緑道の一部を一般開放する予定です。

 さて、今回完成を迎える桜城橋は、私が市長になりまして、一期目の平成25年度に「ツインブリッジ計画」に代わるものとして、当時の都市計画の専門家、建築家、地元代表等の方々からの「乙川リバーフロント地区・整備計画・基本方針策定のための提言書」において、提案いただいたことから始まってまいりました。

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(平成25年当初の「ツインブリッジ計画」案)

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(平成25年当初の「ツインブリッジ計画」案)

 この橋は、一級河川・乙川に架かる公園橋で、乙川河川緑地の公園・人道橋として位置付けており、ワークショップや市民の皆さんの意見を聞きながら、単なる人が通過するだけの橋ではなく、広場・イベント空間等としても利活用できる橋として、整備を進めてきたものであります。

 それでは次に、報道発表資料の5「桜城橋の概要」をご覧ください。
 橋の長さは、121.5メートル、橋の幅員は19メートルで、橋の有効幅員は16メートル、橋の広さは約2,000平方メートルあります。橋の床面や手すりには、乙川の上流部である、額田地区産材のヒノキ材で装飾しております。
 また、主要回遊動線「QURUWA」の重要な役割を担っており、名鉄・東岡崎駅がある、乙川左岸地区と、岡崎公園や中心市街地など、乙川右岸地区を結ぶ動線としての機能を果たすこととなります。そして、橋にはイベントや飲食・物販ができるよう電源設備なども用意しており、多種多様な形態で、橋の上を広場としてもお使いいただけます。
 この点については、今年度、パークPFIにより民間事業者を募集しており、来月末には事業者が選定される予定で、公民連携による橋上広場の利活用が促進されることを期待しています。
 さらに、この4月7日、火曜日には、東京2020オリンピックの愛知県内の聖火リレーのコースとして、大手門から、岡崎城、伊賀川、乙川の河川敷を経由し、桜城橋をゴールのセレモニー会場としての活用が予定されていると聞いております。

徳川四天王像披露式典
 次に、国道1号の南側の中央緑道に、岡崎の石工業の力と技の結晶として、新たに設置・披露する徳川四天王の石像2体についてであります。
 まず、石像を設置する場所についてですが、桜城橋の手前から「本多忠勝像」、その奥に「酒井忠次像」の順に設置されます。徳川四天王像には、家康公が天下を獲るまでの歴史を理解するきっかけとなるように、各武将の歴史的に有名なエピソードを基に、その勇姿を再現しております。
 「本多忠勝像」は、1572年、「一言坂の戦い」において、家康は隣国の武田信玄の大軍に出会い、当時の本拠地・浜松城に引き返した際に、本多忠勝が殿(しんがり)を務めて、追撃してくる武田軍を自慢の槍で食い止めました。その際に、敵軍武田軍から「家康に過ぎたるものが二つあり、唐の頭(からのかしら)に本多平八」と言わしめたエピソードを基に、本多忠勝が敵陣に攻め入り、威嚇した馬上の勇姿を再現しております。
 「酒井忠次像」は、1572年、「三方ヶ原の戦い」で、家康は隣国の武田信玄に大敗し、当時の本拠地・浜松城に逃げ帰った際に、城内が意気消沈する中、一計を案じた酒井忠次は全ての城門を開いて かがり火を焚き、櫓の上で太鼓を打ち鳴らす奇計で敵方にワナと思わせ、難を逃れたという謂(いわ)れのある「酒井の太鼓」のエピソードがあります。実際は味方を救うために行ったとも言われております。このエピソードを基に、酒井忠次が太鼓を打ち鳴らす勇姿を再現しております。
 以上の石像2体が、3月22日にお披露目となります。

 なお、「榊原康政像」「井伊直政像」の残り2体につきましては、今年の12月には、国道1号北側の中央緑道に設置し、同じく皆さんにご覧いただける予定となっております。その際に改めて式典は行いません。よろしくお願い致します。

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 私といたしましては、昨年の11月に本市の新たなシンボルとしてお披露目した、「若き日の徳川家康公の騎馬像」とともに、「徳川四天王・石像」が新たな観光スポットとなり、家康公が天下を獲るまでの活躍を知ることができる「四天王路(してんのうじ)」として、広く周知されていく事を期待いたしております。特に本市の子ども達が、家康は一人で天下をとったわけではなく、天下統一は四天王に代表される三河武士の団結力の成果であることを学ぶ場であってほしいと思っております。

 これまで全市的に手がけた事業が次々と実現を迎え、近い将来、間違いなく、本市の景観や人の流れも大きく変わってまいります。その第一歩となります、乙川リバーフロント地区の整備がこのように順調に進んでいることは大変うれしいことであります。
 また、これらの施設は、ただ形を作って終わりではなく、出来上がった空間を活用して、いかにまちの賑わい・新しい暮らし方・楽しみ方を生み出すということが大切と考えており、私は、むしろこれからが本番と捉えております。この先、乙川に面する建築物を建て変えする際には、統一した景観デザインを取り入れ、1階部分に店舗を誘致していただくことや、QURUWAエリア内に、新たにマンションやオフィスビルを建設する際には、1階は、店舗など、まちに開かれた空間にすることが必要ではないかと思っており、これを誘導する施策について検討したいと考えております。
 今後、ますます、市内の事業者の皆様と連携を深め、事業の展開しやすい環境づくりを一層すすめるよう、公民連携によるまちづくりを展開してまいります。


*紹介した新聞記事は、『中日新聞』2020年1月24日(金)西三河版の「QURUWA乙川リバーフロント」です。中日新聞社から許可を頂きました。

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2019年12月27日 (金)

『中日新聞』 できた人のワ! 手づくり郷土賞

 『中日新聞』2019年12月20日(金)の西三河版に、「QURUWA乙川リバーフロント」シリーズの新しい記事が掲載されました。
 乙川河川敷で行われている取り組みがこのたび、国土交通省の「手づくり郷土賞」を受賞しました。中日新聞社から許可を頂きましたので、御紹介いたします。

『中日新聞』2019年12月20日

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2019年10月16日 (水)

市長定例記者会見(2019年9月25日)

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 9月25日(火)の定例記者会見の内容を掲載します。三つの事柄について御報告申し上げました。

1.家康公像・ペデストリアンデッキ完成
 岡崎市の新たなシンボルとなる、若き日の徳川家康公の騎馬像が、いよいよ完成します。
 家康公の騎馬像につきましては、平成27年度より、企業・市民の方々にご寄附を募って制作を進めてまいりました。後ほど、改めてご紹介する、名鉄・東岡崎駅前のペデストリアンデッキの上の「家康公ひろば」と呼ばれる中央広場に、家康公の騎馬像を設置することになりました。
 お披露目の場としましては、令和元年11月2日、土曜日に関係者による記念式典を行い、そのあと、午前11時より一般公開いたします。

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(完成イメージ図)

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(建設中の家康公像の台座)

 高さ9.5メートルという、日本最大級の高さと偉容を誇る若き日の徳川家康公の騎馬像が、どなたでも間近でご覧いただけるようになりますので、ぜひお近くで、迫力ある若き日の家康公をご覧ください。
 そして何よりうれしいのは、制作費の殆どが多くの企業や個人の方からの寄附により賄えることであります。1億円を超える寄附を集めることができましたのも、本市が徳川家康公の生誕地であることを誇りに思う、市民の方々の強い愛郷心があればこそと、ご寄附、ご協力をいただいた皆様に、改めて感謝する次第であります。
 私が子どもの頃から「岡崎は家康公の生まれ故郷と言いながら、駅前にまともな像がない」と言われておりましたが、これで変わりゆく岡崎の新たなシンボルが、また一つできました。
 この像は、駅のホームや名鉄の車窓などからも眺めることができ、間違いなく本市の新たなシンボルになると確信しております。今後さらに、「夢ある新しい岡崎」が目に見える形として現れてまいりますので、ぜひご期待ください。

 また、冒頭でお話させていただきました、東岡崎駅前のペデストリアンデッキにつきましても、家康公像のお披露目にあわせて、通行が可能となります。
 このペデストリアンデッキは、駅利用者の利便性や安全性を確保するとともに、岡崎市の玄関口としてふさわしい、魅力ある都市空間の創造を目的として、平成29年度から整備を進めてまいりました。この度の完成により、乙川河川緑地や民間商業施設「オト リバーサイドテラス」と連携し、回遊と滞留が生まれる、賑わいや憩いの空間が誕生いたします。

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 ペデストリアンデッキの特徴ですが、東岡崎駅を出たかたが、家康公像を見ながら徐々に像に近づけるよう、通路部分は緩やかなカーブを描いております。
 また、家康公像と乙川がよく見えるよう、屋根類は片側に寄せ、駅の高さから民間商業施設まで滑らかに移動できるよう、全体を緩やかな一定の勾配(こうばい)で連続させています。さらに、景観上の工夫といたしまして、風景の中で過度に浮かび上がらないよう、橋桁(はしげた)の塗装を落ち着きのあるダークグレーとし、路面の舗装はグレーから白へのグラデーションを活かしております。加えて、家康公像・周辺の舗装には、白色の御影石のタイルを使用することで、美しく均質な設(しつら)えとしまして、周辺の景観や家康公像と調和する、岡崎らしい、上質で風格のあるデザインとなっております。
 なお、駅前道路に設置予定のエレベーターや、エスカレーター等につきましては、12月末の供用開始を予定しております。
 このたび、本市の新たなシンボルとなる徳川家康公像と、主要回遊動線「QURUWA(くるわ)」を構成する新たな動線・ペデストリアンデッキが完成することで、川と街が融合した、岡崎の象徴的な風景を堪能していただける空間が誕生することを、大いに期待しております。

 最後に、先ほどご案内いたしました記念式典についてですが、お手元の資料にありますとおり、関係者をお呼びして、11月2日、土曜日の午前10時より東岡崎駅前広場の特設テントで式典を行います。
 その後、東岡崎駅3階の東改札へ移動し、テープカットを行った後に、ペデストリアンデッキの渡り初めを行いながら「家康公ひろば」まで移動し、家康公像のお披露目を行う予定でありますので、よろしくお願いいたします。なお、一般公開は、この式典のあとになります。

2.德川恒孝氏の三河武士のやかた家康館名誉館長就任等について
 三河武士のやかた家康館の名誉館長を、徳川ご宗家・第18代の德川恒孝(つねなり)様に委嘱し、10月1日から就任していただきます。

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(「オト リバーサイドテラス」視察中の德川恒孝さん御夫妻)

 ご宗家と岡崎市は、家康公検定や徳川家康公・作文コンクールを通じて、親交を築いてまいりました。さらに、平成27年の徳川家康公顕彰四百年事業では、家康行列や記念シンポジウムをはじめ、数多くの事業のためにお越しいただき、これを契機に、つながりを大切に深めてまいりました。
 今年は、11月に高さ9.5メートルという、日本最大級の高さと偉容を誇る若き日の家康公像がお目見えし、また家康公生誕の岡崎城天守が再建60周年を迎えるなど、岡崎市と家康公にとって、記念すべき年です。こうした機会に、家康館の名誉館長のご就任について依頼したところ、ご承諾いただき、就任していただく運びとなりました。

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 また、岡崎城で10月1日から販売する御城印(ごじょういん)の「岡崎城」の文字を、揮毫(きごう)いただいております。御城印は、岡崎城・再建・60周年事業の期間である、10月1日から12月28日までは、特別版を販売し、12月29日以降は通常版を販売します。

3.第2回全国Bizサミットの開催
 全国ビズサミットが、岡崎市で開催される運びとなりましたので、お知らせいたします。
 平成25年10月、岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズを、岡崎商工会議所と共同開設しまして、今月末で6年が経過します。多くの中小企業・小規模事業者の経営相談を受け、売上アップに特化した経営支援を続けてきました結果、相談件数は13,000件を超え、200件近くの創業を支援してまいりました。
 こうした取り組みや成果は、国をはじめ、全国から注目を集めており、本市がモデルとした、静岡県・富士市のエフビズをモデルとする、産業支援センターが、全国各地に開設されております。

 このような状況の中、さらなる中小企業支援の輪を広げるため、昨年、第1回全国ビズサミットが、静岡県・富士市で開催され、全国各地から多くの自治体が参加しております。

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 そして、第2回・全国ビズサミットの開催地につきましては、全国で初めて自治体主導で、常設のエフビズ型・産業支援センターを開設した、「岡崎市」で開催することが、全会一致で決定されました。
 令和初となるビズサミットは、10月18日・金曜日、19日・土曜日の二日間の開催となりますが、一般の方には18日・金曜日のセレモニーと記念対談への参加が可能となっています。なお、19日・土曜日は、ビズ関係自治体の勉強会を予定しております。
 全国各地から、ビズモデルを開設した20の自治体の首長をはじめ、ビズ開設に向け準備中の自治体、関心のある自治体や、事業者など、多くの皆様が集まります。ビズサミットの開催を契機とし、ビズを開設している自治体を中心に、その成果、課題等を共有することによりまして、相互の支援力、連携力の向上を図り、本市をはじめ、各地域の産業活性化や、地方創生に繋げてまいりたいと考えております。
 併せまして、全国各地から多くの皆様が来岡されますので、東岡崎駅前に設置いたします、若き日の徳川家康公の騎馬像や、QURUWA戦略など、本市の情報を全国に発信いたします。
 本日お集りの皆様におかれましては、ビズサミット開催の情報発信にご協力をいただくとともに、ビズサミット当日の取材も、お願いできればと思っております。
 私からの説明は、以上です。

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2019年10月 7日 (月)

康生通東時計塔がリニューアルされました

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 この度、岡崎葵ライオンズクラブから、長年故障していた康生通東二丁目にある時計塔の修繕のお申し出がありました。本市が推進する「乙川リバーフロント地区公民連携まちづくり基本計画【QURUWA戦略】」及び観光産業都市岡崎の実現に向けて協力したいとの思いから、時計の交換及び電光掲示板の新設のご寄附をいただきました。
 岡崎葵ライオンズクラブは1970年に結成して以来、歴代会長の優れたリーダーシップのもと、教育活動をはじめとした奉仕活動に長年ご尽力いただいており、来年3月には結成50周年を迎えられます。これまでのお力添えに対しまして厚く御礼申し上げますとともに、心よりお祝い申し上げます。

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 9月27日(金)、新たになった時計塔のお披露目に合わせて、除幕式が開催されました。
 この時計塔は、平成4年(1992年)に地元商店街の皆さんにより設置していただいたものであります。今も、山田カバン店の山田さん、フカヤ楽器の深谷さん達が一生懸命にガンバっていた姿が思い出されます。
 今回はその思いを受け継ぐ形で、装いを新たに設置していただきました。ここ康生通東は、私が生まれ育ったまちであるとともに、現在本市で進めておりますQURUWA戦略においても大変重要な地域であります。

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 7月には時計塔の目の前の籠田公園がリニューアルオープンしました。さらに10月8日(火)からはおよそ1か月間、康生通りにおきまして、まちの魅力や価値を高めるための社会実験として出店やおしゃれな休憩所などが登場します。

 これから数年のうちに、この地区も景観や人の流れが大きく変わってまいりますが、本市といたしましてはこの時計塔を、康生通りを代表するモニュメントとして、本市のイベントのPRや、まちの情報の発信、QURUWA戦略の取り組みなどに存分に活用させていただきます。
 今後も、岡崎葵ライオンズクラブの皆様には一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。この度は誠にありがとうございました。

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2019年8月21日 (水)

『リバ!』2019年9月号

籠田公園

籠田公園

籠田公園

籠田公園

内田康宏事務所から『リバ!』2019年9月号発行のお知らせです。
市長のコラムは「籠田公園リニューアルオープン」です。書き下ろしです。

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