地元の企業・特産品

2019年11月21日 (木)

いちご生産拠点研修農場が完成しました

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 岡崎・幸田地域の基幹農産品として期待が高まるいちごですが、さらなるレベルアップを図るための施設として、「JAあいち三河いちご生産拠点研修農場」が市内土井町に完成しました(ふれあいドーム岡崎のとなり)。
 10月7日(月)、その竣工式が行われました。「いちご産地活性化プロジェクトチーム」の皆様をはじめ、工事関係者の皆様には大変短いスケジュールのなか施工に当たられたと伺っています。多大なるご尽力に対し、深く敬意を表します。

 昨今の農業を取り巻く情勢は、生産者の高齢化や新規就農者の不足により大変厳しい状況であります。岡崎市と幸田町のいちご生産者においても、数年後には高齢化による離農が進み、産地の維持が難しい状況とお聞きしています。
 このような中、「いちご生産拠点研修農場」には今後の岡崎市と幸田町のいちご産地を支える重要な役割を担っていただきます。
 いちごは消費者に人気が高く、本市にとっても重要なブランド化推進品目であります。研修農場の完成を契機として、担い手の確保や新技術の実証実験などが進み、農業振興のモデルとして他の品目に波及されますことを期待しています。

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いちご新規就農者募集中!|JAあいち三河

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2018年12月17日 (月)

岡崎市六ツ美商工会・ぬかた商工会 市長要望(2018年)

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 毎年恒例の岡崎市六ツ美商工会および岡崎市ぬかた商工会からの市長合同要望が11月29日(木)にありました。御報告申し上げます。
 頂いた要望内容の項目と、当日の私の挨拶を掲載いたします。


要望内容
商工会事業運営に対する財政的支援の維持・拡充
商工会の経営支援体制確立への配慮
小規模企業振興基本制定に伴う中小企業・小規模企業振興基本条例の早期制定と商工会との連携推進
小規模事業者に対する金融支援施策の充実
BCPの普及促進に向けた支援 (注)
商工会組織存続に対する配慮
中小企業・小規模事業者の事業承継への支援
人手不足、生産性向上に対する支援の強化
地域間格差の是正と地域づくりへの支援
10 工業専用地域の環境整備

(注) BCPとは Business continuity planning の略語で、事業継続計画のこと。


挨拶
 六ツ美商工会、ぬかた商工会の皆様におかれましては、日頃から市政に対しまして格別のご支援とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
 また、本日は大変貴重なご意見・ご要望をお聞かせいただき、ありがとうございました。六ツ美地区と額田地区は南北に離れており、立地条件も異なっておりますが、岡崎商工会議所と異なる地域性を生かした独自の活動を続けておみえになることに対し、敬意を表する次第であります。

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(第34回六ツ美商工まつり、2018年4月22日)

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(岡崎市ぬかた商工会館)

 現在、景気は緩やかな回復基調が続いておりますが、中小企業・小規模事業者にとりましてはさほど実感が湧かないのが実情である、ともお聞きしております。ただいつものことですが、儲かっている人は儲かっていると言わないのが世の常でもあります。
 いずれにせよ、この地域におきましても中小企業等に対する経営力向上のための支援が必要であり、両商工会が果たす役割はより重要になってまいります。今後も、皆様と共に連携し、金融支援や経営改善に向けた支援体制などに取り組むことで、地域の活性化を図ってまいります。
 人手不足については、まず有能な女性と元気な高齢者のお力をお借りする必要があります。そして、もう一つの外国人労働者の活用についても国の対応が待たれるところです。現実に人手不足により、黒字の中小企業の廃業が続いているというのは危機的事実であります。また御要望の新たな工業団地用地の整備についても、岡崎商工会議所からも強い要望があり、今後より積極的に取り組んで行きたいと考えております。
 そして今回のご要望だけでなく、今後も市民生活の向上を図るとともに、現在着々と整備が進む乙川リバーフロント地区始め、東岡崎駅やJR岡崎駅周辺、そして市民待望の新総合病院などの整備も進めてまいります。

 町づくりの専門家の方のお話では「公共機関がすべき重要な役割は、施設整備だけではなく『町が変わりつつある』というムード、流れを盛り上げることである」と言われます。基盤整備が完了し、活力が生まれて目先のきく商業者はこちらから言わなくても、新たな町づくりを行ってゆくそうです。まさに今、岡崎の南部はその方向に行きつつあると見ております。あと数年で乙川リバーフロントの整備は整い、ソフト事業に力を入れてゆくことになります。
 次の課題は市域の60%を占める中山間地、岡崎の東部から額田、北部地域の活性化、そして矢作地区の基盤整備であると考えております。幸い東部のアウトレット事業は東部のみならず、額田地区にも大きなインパクトを与えるものと考えます。
 これからしっかりとバックアップをしてゆく覚悟であります。いずれにしても次の大きな課題は中山間地の活用であると思っています。
 このように多くの事業を展開していく究極の目的は、いつも申しておりますように岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りをもとる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築くためであります。そうした愛郷心を持つ人材を育てることが地域の繁栄の基礎であると考えるからです。
 その目的のため、今後も全力で取り組んでまいりますので、皆様方におかれましては引き続き一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。本日はありがとうございました。

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2017年10月24日 (火)

友好都市・フフホト訪問記 4.書道交流と富士ファインの挑戦

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書道家交流会
 大草原のパオ型ホテルから帰ってきた我々はフフホト市青少年センターで行われた書道家の交流会に出席した。この10年ほど、岡崎とフフホトの交流は、このところの日中間の国際関係の悪化と鳥インフルエンザ、狂牛病などの影響により滞っていたが、両市の書家の先生方の民間交流はしっかりと継続されていたのである。
 ニューヨークにあるグッゲンハイム美術館のように螺旋(らせん)状の坂道の壁面にしつらえた展示コーナーに、岡崎の子供達の絵や書と共に先生方の書も展示されていた。

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 旧知の間柄である書家の先生方の交流ぶりを端で拝見していて心暖まるものを感じたのは私ばかりではなかったと思う。簡単な式典と記念撮影の後、フロアに用意された墨(すみ)と筆により相互に記念の書を書くことになった。「お前さんも書け」と言われないかと冷や冷やしていたが幸いそれはなく、ホッとしたものである。

 現在この地の書道界の重鎮の一人となっている高延青(コウエンセイ)氏は元フフホト市の副市長で、友好都市提携を締結後、最初の訪問団として岡崎市に来られた方であり、私に対し「一衣帯水」と大書した書を揮毫(きごう)して頂いた。一衣帯水という言葉は、山岡荘八氏の小説『徳川家康』の冒頭に出てくる言葉であるが、現実の東アジア情勢はお世辞にも穏やかな海と言えないことは残念である。
 国家間における関係は時の政治事情によって左右されることもあるが、民間の友情や信頼関係がそうしたものを超えて継続できるということを、今回の書道家の皆さんの交流から教えて頂いた気がしている。

大連へ向けて出発
 フフホト市での公式日程を終えた私達は、予想外の雨とカミナリの中を空港へと向かった。日程を終えたあとの天候の変化は一向に構わないが、今回も概して天候には恵まれた旅となった。
 天候には恵まれたものの、この国の交通機関の正確性は相変わらずアテにならない。フフホトから北京空港へのフライトはまたもや1時間あまり遅れた。おまけに到着した北京空港では、パイロットがゲートを間違えたのか管制塔の誘導ミスなのか、旅客機に乗ったまま空港内を20分あまりドライブすることとなった。
 こんなことは初めての体験であるが飛行機で空港内をぐるっと一周したのである。そのため大連(だいれん)行きの便への乗り継ぎがギリギリとなってしまった。

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 さらに、これまで一度も時間どおりに飛んだことがなかったのに、今回の大連行きは時刻表どおりに飛ぶという皮肉な形となった。時間どおりと言っても、大連到着は午後11時過ぎであり、この国で余裕のある旅をすることはなかなか容易なことではないようである。

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富士ファインの挑戦
 訪中5日目となる翌朝、岡崎から中国に進出している富士ファイン株式会社の工場見学に出かけた。
 かつて岡崎から繊維関係の会社が何社も中国に進出したものの、相次ぐ法律の改正と中国政府の方針変更により、事業の継続を断念して撤退したという話を何度も聞かされたことがある。そのような経済環境の中、天安門事件で大揺れしている中国に進出を決定し、今日まで堅実な事業発展を続けてみえる富士ファイン株式会社の存在には、以前から強い関心を持っていた。

富士ファイン株式会社・大連工場

 富士ファインは旧名「富士電線電器」といい、工業用の銅線を製造してきた会社である。単に銅線を作るだけならば、どこの国でもできそうなことである。国家の都合でルールが変わる不安定な環境の中でこの会社が存続し発展してきているというのは、他の追随を許さない12ミクロンの銅線を作ることができたからである。12ミクロンというのは人の髪の毛の5分の1の細さであり、手に持っても、しかと分からない重さである。
 現在このレベルの銅線を安定した品質で作り出せる技術を持っているのは富士ファインを含めて世界中で2社だけであるという。この銅線を作るための銅も純度の高いモノが要求され、1キロ70万円するそうである。IT時代において小型で高性能のモーターが求められる中、この銅線は不可欠な存在であるという。この製品を作るための専用の工作機械をオリジナルな仕様で作り上げているそうである。

富士ファイン株式会社・大連工場

富士ファイン株式会社・大連工場

 そしてもう一つ、富士ファインが力を入れているのは人材の育成である。
 近年は本国日本においても若年労働者が長続きせず、「3年もたずに離職する者が多い」と言われる中、この会社では創業以来の熟練労働者が多いという。真剣なまなざしで作業に集中している大勢の若い女性労働者の様子を見て、中国人の伝統的生活様式(大家族主義)を理解しながら、働く人ひとりひとりを大切にし、個々の能力を的確に判断し、適材適所の仕事を与えてその能力を伸ばしていることに成功の秘訣があるように感じたものである。 (つづく

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2017年8月24日 (木)

『リバ!』2017年9月号

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内田康宏事務所より『リバ!』2017年9月号発行のお知らせです。
徒然市長日記は「第88回 都市対抗野球大会」です。

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2017年8月 2日 (水)

第88回 都市対抗野球大会

第88回都市対抗野球大会

 本市の代表企業の一つである三菱自動車工業岡崎製作所の硬式野球部がこの度、4年振り10回目の都市対抗野球大会への出場を果たした。第88回大会において強豪ぞろいの東海地区の第一代表となったことから、今回は優勝し、黒獅子旗を岡崎へ持ち帰っていただくという期待が高かった。
 私も及ばずながら7月15日(土)の初戦の応援に駆けつけ、始球式の栄誉を担うこととなった。高校に入学するまでライトとレフトの区別くらしいか分からないほど野球オンチであった私が東京ドームでこの5年の間に2回も始球式の機会を頂き感謝に堪えない。

 今回の対戦相手は4年前と同じ大阪府門真市のパナソニックであったため、前回の雪辱を願っていた。大会と同じ88番のユニフォームも作っていただき、8並びで期待していたが残念ながら敗れてしまった。相手のピッチャーが予想以上の好投で14奪三振に押さえ込まれ、双方ホームランが出たもののツーランとソロホームランの違いで3-2で惜敗となったものである。

第88回都市対抗野球大会

第88回都市対抗野球大会

 久し振りの都市対抗野球の観戦であったが、企業をあげての応援、統率のとれた応援団、美しいチアガールの皆さんの演技を拝見し、改めて勝敗を超えて地域が一つになれる都市対抗野球の意義と素晴らしさを感じることができた。惜しくも勝利には届かなかったものの、我がふるさと岡崎の名を負うてガンバっていただいたことは38万岡崎市民にとって大きな誇りであり、また喜びでもあり重ねて感謝申し上げるものである。

 7月21日(金)にはチームの代表者が早々と応援御礼のご挨拶に市役所までおみえになり、かえってこちらが恐縮の思いであった。
 いずれにせよ、若い選手の多いチームであるだけに、今回の経験を糧に、今年に限らず来年以降も引き続きガンバっていただきたいものである。本市としても引き続き応援し期待して参るつもりである。
 現在、本市を本拠地とするサッカーのFCマルヤス岡崎もJFL(日本フットボールリーグ)で健闘中であり、いずれ岡崎の地から日本一やプロチームが誕生することも夢ではないと思っている。
 そのためには才能ある優秀な選手を育てる施設整備、指導者の育成にも力を入れて行く必要があり、岡崎中央総合公園の改修に加え、(仮称)龍北総合運動場のリニューアルを含め、スポーツの振興に理解ある岡崎市を全市域で目指して参りたいと考えておりますので御協力のほどよろしくお願い申し上げます。

三菱自動車岡崎硬式野球部

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2017年6月19日 (月)

「三菱オートギャラリー」リニューアルオープン

三菱オートギャラリー

 岡崎にある三菱自動車工業の拠点の名称が「名古屋製作所岡崎工場」から「岡崎製作所」と改められた時期に合わせたかのように、三菱自動車岡崎硬式野球部が4年振りの都市対抗野球・東海地区の代表となった。
 またそれに先立つ5月22日(月)、岡崎製作所にある博物館「三菱オートギャラリー」がリニューアルオープンを迎え、5月18日(木)の記念式典に私も出席した。
 同ギャラリーは平成元年(1989年)に開設されたものであり、今年が国産初の量産乗用車「三菱A型」の誕生100年にあたる。さらに多くの皆さんに同社の発展の歩みを正しく理解してもらうように拡充しリニューアルされたものである。

 新装なった館内では入口の「三菱A型」のレプリカのほか、初期の代表車「三菱500」や我々の世代には懐かしい「ギャランGTO」などの開発の歴史が展示されている。

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三菱500

ギャランGTO

 新しいギャラリーは大きく3つのゾーンに分けられている。
 最初のゾーンは日本の自動車産業の始まりと日本初の量産乗用車として登場した「三菱A型」の誕生の様子、そして後の三菱自動車の基盤を作ることになったオート三輪車や飛行機の部材の活用から始まったスクーターの開発など、黎明期の同社の技術者達の情熱と工夫の歴史が感じられる。
 2つ目のゾーンでは、高度経済成長期を経て豊かになった日本の社会において、実用性だけではなく、個性的でスポーティーな車への要望が高まる中登場した「ギャランGTO」をはじめとする若者向けの一連のGT・スペシャリティーカーの実車や模型が、我が国の経済成長の歩みと共に展示されている。
 そして最後のゾーンでは、1962年のマカオ・グランプリでの「三菱500」によるクラス初優勝に始まり、第1回日本グランプリ、ヨーロッパのフォーミュラーカー・レースへの参戦、さらにサザン・クロスラリーやパリ・ダカール・ラリーなど三菱自動車の名前を世界にとどろかせた幾多のモータースポーツ挑戦の歴史が数多くのトロフィーや賞状と共に飾られている。

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 一番奥のコーナーは休憩用のカフェとなっており、従業員の厚生施設としての活用も考えられているようである。
 当日はギャラリー視察前の記念式典で三菱自動車山下光彦副社長と共に御挨拶を行いましたので、御報告致します。

《追伸》
 ところで、三菱自動車岡崎硬式野球部が出場する都市対抗野球大会の日程が決まりました。
 なんと対戦相手は4年前と同じ大阪府門真市のパナソニックであります。前回は惜しくも3-0で負けましたが、今回は何としてもリベンジしてほしいものです。試合は7月15日(土)、東京ドームで行われます。私も始球式で参加する予定です。


 この度は三菱オートギャラリーのリニューアルオープン、おめでとうございます。
 また、先般は事業所名を従来の「名古屋製作所岡崎工場」から「岡崎製作所」に改められたことを記念して、最新のプラグイン・ハイブリッドシステム搭載車両「アウトランダー・PHEV」を本市にご寄贈頂き、誠にありがとうございました。本日は早速頂いた車で来させて頂きました。重ねてお礼申し上げます。
 本市をはじめとする、ここ西三河地方は古くからものづくりの盛んな地域であります。その中にあって、100年前の1917年、我が国初の量産型乗用車を手がけられてから現代に至るまで、その時代のニーズに合った最先端の自動車を絶えず製造し続けて来られたことに、改めて心から敬意を表するものであります。
 こちらの「三菱オートギャラリー」につきましては、これまでの発展の歩みに触れることができる貴重な施設であるとお伺いしておりますが、この度、より洗練された落ち着きのある施設にリニューアルされたとのことです。後ほど見学させて頂くことを大変楽しみにしております。今後は更に多くの皆様にここを訪れて頂き、自動車づくり・ものづくりを見学しながら、地域経済を支える自動車産業に興味を持って頂ける施設になりますようご期待申し上げます。ただ今、本市では観光産業の振興に力を入れておりますが、産業観光もその一つであり、ぜひバスツアーなどの受け入れの方もお願い致します。

 さて先ほどより場内に目を向けてみますと、新しいオフィスビルの建設に向け準備が始まっているようであります。こちらでは技術開発に携わる様々な部門の強化・拡張を図るものと伺っており、完成が大変待ち遠しく思います。地元の基幹産業として本市もできる限りのバックアップをさせて頂くと同時に、今後の更なる発展に大きな期待を申し上げます。
 最後になりますが、山下副社長はじめ三菱自動車工業株式会社の皆様の今後ご活躍とご健勝を心より祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。

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2016年12月29日 (木)

自動走行実験車・試乗体験報告

自動走行実証実験(岡崎市)

 近年の高齢化社会の進展と高齢運転者による交通事故の増加を踏まえて、にわかに注目を集めているのが、この「自動運転車」の実用化である。
 去る11月9日(水)、福祉の村に用意された自動走行実験車に試乗する機会を得ることとなった。用意された車は私の家で使っているタイプと同じ2代目のプリウスであり、色まで同じメタリック・グレーであった。
 車の屋根の上には、金属製の箱を付けた機械が備え付けられており、360度先回しながら周囲を監視するセンサーが回っていた。車内にも前方・後方を確認するカメラが取り付けられており、それらから得られた視覚データとGPSの地図情報から得られたデータを元にしてコンピューターが車の操作を行うのである。

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 システムを担当しているアイシン・エィ・ダブリュの担当者はじめ、マスコミ関係者の集まる中、「岡崎市福祉の村」から「愛知県三河青い鳥医療療育センター」の入口までの注総合公園を通る3.5キロほどのコースを往復することとなった。

自動走行実証実験の走行区間

 運転手の酒部孝さんの手動でテスト用の自動車道まで進み、指に付けたリングのボタンを押すことで試乗実験は始まった。坂道からの半路発進となったためか、遊園地のカートのようにガクッという小さな衝撃と共に車は発進した。
 平均時速は30~40キロで、最速でも50キロほどであった。本線に入り、手放し運転をしている実験車の運転手の姿を見て追い越してゆく車の中の人々の怪訝そうな顔が愉快であった。実験車は道路上の車線や交通標識、信号も自動認識し、市民病院交差点ではスムーズに自動停止した。しかし前方の車両が急に減速した時、自車を減速するタイミングが遅かったため、運転手が手動で減速をしなくてはならなかった点が少し気になった。

 いずれにせよ、まだ実証実験の段階であり、開発が進み十分な安全性が確認されるまで確たることは言えないが、将来的には高齢者や身体障害者の移動用車両や、中山間地における定時運行バスの運用に活用したいものと考えている。2020年頃には実用化されるということであるので大きな期待を持っている。

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 現在、自動走行車の研究はアメリカとドイツが先行している。もし実用化が早まることがあれば、自動車産業を経済の大きな柱とするこの地域も安閑としてはいられない。アメリカの自動車業界の拠点として栄華を誇りながら、技術革新と価格競争に遅れをとることによって衰退したデトロイトと同じ運命をたどらないとも言えないからである。
 もちろんそんなことは、長年生き馬の目を抜く厳しい国際競争をくぐり抜けてきた日本のメーカーのことであり、対応策をとっていない訳はない。
 ことに「モノづくり」を経済の基軸とする我が愛知県、三河地域に在住する我々としては、これからも大きな関心をもって見守ってゆくべき分野であることは確かなようである。

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2016年7月24日 (日)

「第5回ものづくり岡崎フェア2016」開催

第5回ものづくり岡崎フェア2016

 岡崎・三河の産業界あげての「ものづくり岡崎フェア」が7月13日より2日間、中央総合公園の体育館にて市内外114の会社や研究機関、大学などの参加のもと盛大に行われた。今回は100周年記念事業の一つであり、2年ぶりの開催となった。

 常々、産業界の流れ、業界の報告としての情報提供は受けているが、会社ごとの個別の「ものづくり」の実態、作業の工程などをコンパクトに拝見できたことは貴重な体験であった。時間が限られており、すべての業態をまんべんなく見ることはできなかったが、改めてこの地域の技術力の奥深さと集積の力というものを垣間見させて頂いた気がしている。
 単一の技術が複合活用された時に生まれる新たな技術革新というものが、産業界に変革をもたらし、次の時代への大きな進歩の切っ掛けとなることがあり、今回も期待している。そうした変化は社会そのもののあり方も変えていくことになるのであろうと思っている。

株式会社新美利一鉄工所

株式会社前田シェルサービス


当日の挨拶
 本日はこの三河地域を中心に多くの方々にお越し頂き、多数のご出展を賜り誠にありがとうございます。また、森岡愛知県副知事、経済産業省中部経済産業局岩松地域経済部長を始め、ご来賓の皆様には、ご多用のなかご臨席頂きましたことを厚く御礼申し上げます。
 私達のまち岡崎市の産業は、戦前は繊維工業を中心として発展し、戦後は重化学工業へと変遷しました。近年においては、特に輸送機器関連産業を核として、一般機械、金属製品、プラスチック等の多様な製造業が集積し、全体的にも非常にバランスのとれた産業構造の上に成り立っております。
 本市では、地域経済を担う市内のものづくり事業所への支援制度として、昨年に引き続き「岡崎市ものづくり支援補助金」を展開しています。これは関係機関と連携して共同研究や依頼試験を行う費用を補助するものであります。是非この制度を有効にご活用頂き、今後もより一層ものづくり産業の活性化につながることを願っております。

有限会社ウイポップ

伊藤レーシングサービス株式会社

 さて、ご存じのとおり本年は市制施行100周年という節目の年であります。新時代を迎えた岡崎の、さらなる発展と活性化につながるよう、この一年間「新世紀岡崎 飛躍祭」と銘打って各種記念事業を実施し、本市の魅力を市内外に発信しているところであります。
 今回第5回目となります「ものづくり岡崎フェア2016」につきましても、この100周年記念事業の一つとして規模を拡大して開催いたします。出展企業の皆様には、それぞれのすばらしい技術を積極的にアピールして頂くとともに、本フェアでの交流、講演会、技術相談などを通して、技術力を高める新たな「気づき」「ひらめき」「手がかり」につながる一助になればと期待をいたすところであります。

 最後になりましたが、本日出展を頂きました企業・機関、並びに関係者の皆様が今後ますますの飛躍を遂げられることをご期待申し上げますとともに、ご参会の皆様のご健勝と一層のご活躍を祈念申し上げまして挨拶とさせて頂きます。
 それでは今日、明日の2日間、どうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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2015年12月14日 (月)

「V・プレミアリーグ岡崎大会」行わる

内田康宏、オカザえもん

 去る12月5日(土)、6日(日)、岡崎市中央総合公園体育館において「V・プレミアリーグ岡崎大会」が開催された。
 この大会は地元「ジェイテクトSTINGS(スティングス)」のホームゲームにあたり、5日は私が始球式のサーブを行うことになっていた。深く考えずに簡単に引き受けてしまったものであるが、会場はまるでプロレスのスタジアム会場のようなノリであり、いかにバレーボールが熱気に満ちたスポーツであるかということを初めて知ったものである。
 バレーボールでサーブをするのも考えてみれば37年振りのことで、当時のモノより使用球は小ぶりでしかも硬いボールとなっていた。練習で上から打ったところ思うようにコントロールできず、本番では下から打ち上げるサーブで行うこととした。
「他市の市長は3回目でようやく決まったので、前の方の位置からでもいいですよ」と言われたが、そんなブザマなことをやる訳にはいかない。

ジェイテクトSTINGS

内田康宏

 とはいえ、同行のオカザえもんから手渡されたボールが一回のサーブで決まった時はホッとしたものである。(次の機会にはぜひ上から打ちたいものだ。)

 なおジェイテクト・スティングスは地元大会で連勝して、一挙に第3位(全8チーム中)と躍進したことをお伝えしておく。
 ジェイテクトSTINGS公式サイト

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2015年11月28日 (土)

新東名開通前イベント

岡崎ハイウェイマラソン&岡崎・豊田ハイウェイウォーキング

 11月22日(日)早朝、薄曇りから晴天に向かいつつある空模様の下、新東名高速道路の開通前記念イベントである「岡崎ハイウェイマラソン&岡崎・豊田ハイウェイウォーキング」が行われました。
 これは来年本市が迎える「岡崎市制施行100周年」と今年の「新・豊田市誕生10周年」、そして来年2月の開通見通しとなった「新東名高速道路・愛知県区間(豊田東ジャンクションまで)」の開通を祝い、3つを同時にPRするために行われたものです。
 今回開通前の高速道路の本線上と営業前の岡崎サービスエリアの敷地を利用して行うイベントのうち、「ハイウェイマラソン」に関しては岡崎市が主催、「ハイウェイウォーキング」と「おもてなしイベント」については岡崎市と豊田市の共催となりました。

岡崎ハイウェイマラソン&岡崎・豊田ハイウェイウォーキング

岡崎ハイウェイマラソン&岡崎・豊田ハイウェイウォーキング

 当日は様々なステージイベントや両市の人気商品を集めたスイーツやグルメの出店もあり、マラソンやウォーキングに参加された皆さんにもイベントを十分楽しんで頂けたことと思いますが、今回、会場の都合で参加申込みに人数制限があり、またインターネットによる申込みが繋がりづらかったことで御迷惑をおかけしました。
 参加できなかった皆さんには改めてお詫びを申し上げます。

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 来年2月の正式開通の後には、この岡崎サービスエリア(ネオパーサ岡崎)は高速道路初進出となる地域の名店を備えたものとなり、東海三県でも最大規模のサービスエリアとなります。一般道路からの利用も可能となり(60台ほどの駐車場あり)、高速道路利用者だけではなく、岡崎・豊田両市民の皆さんにも御利用頂けるようになっております。近い将来、刈谷のハイウェイ・オアシスと並ぶこの地域の名所の一つとなることが期待されます。
 サービスエリアは上下線で同じ施設を共有する形となりますが、上りと下り側で外観に異なった個性を持たせてあります。上り側は東海道五十三次の宿場町をイメージさせたものであり、下り側はコノハズクをモチーフに岡崎の豊かな自然と森を表現しています

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 現在内装工事中の飲食店街には「矢場とん」や「パンのトラ」、「大正庵釜春」、「伊藤和四五郎商店」、カフェテリア「岡崎農場」、「スターバックスコーヒー」、「きっちんににぎ」、点心専門店「包宝(パオパオ)」、和食「かごの屋」、「MIKAWA FOREST」、「ジェラート・クレメリア・パラディーゾ」が出店し、さらにコンビニの「セブン-イレブン」、東海テレビとハローキティの「ポップコーン・ショップ」に加え、1,000種類のオミヤゲをとりそろえた「お土産処 三州岡崎宿」も計画されており、開業後しばらくは来訪客で大にぎわいとなることが予想されます。
 施設エリアにも色々な工夫が凝らされており、場内の案内表示にも地域性が感じられる石造りのものが多数使われております。なお車停めのモニュメントとなっている御影石(みかげいし)は工事中この地の現場から採取されたものを利用しております。
 いずれにせよ新東名の開通により東名高速の渋滞の大幅な解消が予測され、この地域の物流のさらなる向上が期待されるものです。

岡崎サービスエリア(ネオパーサ岡崎)

岡崎さくら100年プロジェクト・さくら寄贈式

 なおハイウェイマラソン当日は、会場内で「岡崎さくら100年プロジェクト・さくら寄贈式」も行われました。これは来年迎える市制施行100周年の記念事業の一つとして「市民参加による桜を活かしたまちづくり」「先人から受け継いだ桜の愛護」「新たな桜の名所づくり」を3本の柱として実施されるものです。
 今回イオングループを始めとした企業団体等の皆様の御協力によって、次の100年に岡崎の桜を引き継ぐため、桜のまちづくりを推進してゆくものです。岡崎サービスエリアにもイオングループから山桜500本、八重紅枝垂れ(やえべにしだれ)3本、舞姫7本が寄贈されました。
 これによりサービスエリア周辺でも510本の桜が新たに植樹されることになり、この地が新しい桜の名所となることが期待されます。

 今年度は、11月15日の大門地区、矢作地区の植樹式に加え、全市で22ヶ所、1154本の桜が植樹されることになります。今後とも市民の皆様や多くの企業団体の御理解と御協力の下、さらなる美しいまちづくりを行いますのでどうぞよろしくお願い致します。

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