医療・福祉

2020年3月26日 (木)

令和2年3月議会 その6(閉会の挨拶)

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 3月23日(月)をもって3月議会定例会が閉会しました。最終日の閉会挨拶を掲載いたします。


 閉会にあたりまして、私からもご挨拶を申し上げます。
 このたびの3月定例市議会にご提案しました議案につきましては、慎重なご審議を賜り、ご議決いただきまして、誠にありがとうございました。決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正に努めてまいる所存であります。

 さて、例年であれば3月定例会の閉会とともに、新年度に向けてスタートしていくタイミングではありますが、今般は新型コロナウイルス感染症が国際的な広がりを見せており、残り少ない今年度の中でも、議決いただいた補正予算を活用して新たな対策を進めていく必要があります。
 そこで、改めてこれまでの本市の対応を説明させていただきます。
 本市では、1月29日に対策本部を設置し、窓口職員にマスク着用の指示、各施設にアルコール消毒液の設置、市民への注意喚起など、必要な対策を講じてまいりました。感染予防対策については各議員の皆様方にも、ご協力をいただき、感謝しております。
 藤田医科大学岡崎医療センターへの感染者受入れに関し、本市では、受入れ初日から保健所職員を常駐させ、計128名の収容者のうち、17名の発症者を医療機関に引き継いできました。
 本市への感染を防止するために本人の志願により専属で編成した、岡崎市消防本部の救急隊員の懸命な活動により、市民に感染を広げることなく完了し、また任務終了後のPCR検査も全て陰性でありましたので、私自身、安堵しております。

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(「市政だより おかざき」令和2年4月1日号)

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(同上)

 藤田医科大学岡崎医療センターでは、全員の退所から2週間が経過しましたが、現在は4月7日の開院に向け、「地域の皆さんに安全に安心して利用してもらうため」消毒はじめ万全の体制を整えていると聞いております。
 この度の国家的危機にためらうことなく取り組んだ、藤田医科大学岡崎医療センターは高い志を持った、医療機関であり、改めて将来的にかけがえのない財産を本市は手に入れたと思っております。

 一方で、現在も、全国的に、市中感染は拡大しており、行政にとっての正念場は、むしろ、これからであると考えております。何よりも市民の命と健康を守ることを最優先に、事あるごとに対策本部会議を開催し、全庁一丸となって、やるべき対策を、スピード感をもって実行してきました。
 2月27日には主催イベント中止基準を定め、利用料は還付すると公表しました。また、国からの臨時・休校要請を受け、28日には、市立小中学校の臨時・休校方針を公表し、これを受ける形で、児童育成センター、学区子どもの家での受入れ体制を整え、その内容を公表しております。
 また、3月12日には、市内在住の方の感染確認を受け、全ての公共施設を原則、臨時休館または利用中止を決定するとともに、民間・児童クラブの時間拡大にかかる運営費の全額補助や中小事業者への緊急支援として市の信用保証料・補助制度の拡充などを公表いたしました。

 これで、藤田医科大学岡崎医療センターに、入所が始まった2月19日から1か月が過ぎました。
 先週末、隣接する岡崎小学校では、在校生の参加しない卒業式が行われました。大きな不安を抱える中、児童たちは、この機に様々なことを学び、大きく成長しております。
 先般、入所している方々に対し、全校児童340名から自主的に励ましのメッセージを届けて頂いたそうです。この出来事は、クルーズ船の乗客・乗員や従事した、医師・看護師らも、涙を流して喜ばれたと伺っています。そして、そのお返しとして、岡崎小学校には、岡崎医療センターのスタッフが卒業生一人ひとりに一輪の花を渡し、感謝の気持ちを伝えたそうであります。
 今回の交流から、思いやりと優しい心を育んできた、岡崎小の子どもたち、そして、崇高な使命感を持った病院を地元に誘致できたことを誇りに思っております。
 対策本部では、目に見える対策のほか、中核市の優位性を発揮した、きめ細かな感染予防対策を実施しております。例えば陽性反応が確認された方の情報を保健所から救急隊に引き継ぎ、防護服を着用した隊員を確実に派遣できるよう、万全の備えをしております。
 本市のように市民病院を有し、中核市として保健所を設置する市長の責任は、非常に重いものがありますので、今後とも、しっかりと職責を果たしてまいります。

 さて、今年度も、あとわずかとなりました。振り返りますと、若き日の徳川家康公像や桜城橋の完成を始め、これからの岡崎の新たな顔が目に見えるようになった一年となりました。
 ハードの整備だけを取り上げるかたもみえますが、全国に58ある中核市の中でも有数の健全財政を維持しながら、これらの大型事業を進めていけるのは、誠に誇らしいことであります。

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 しかし、常々申し上げてきたことでありますが、これからは出来上がった空間を上手に活用し、いかにまちに賑わいを生み出すかということが一番大事なことであります。
 その根底にあるのは、市民が快適に楽しく過ごせる岡崎にしたいという想いであり、特に、市民の安全・安心を第一と考え、様々な事業を進めてまいりました。
 本市の交通事故死者数が、10年前と比較して、3分の1に減少するとともに、本市における犯罪情勢は、私が市長に就任する以前の平成23年には5,000件を超えていましたが、昨年は1,993件となり、実に半分以下に減少しました。政治は成果主義・結果主義であります。このように数字として明らかになっていることが、事業の成果の表れであると自負しております。

 そして、将来的には、私の掲げる、市民との対話を大切にした「顔の見える民主主義」を継続してゆくため、最大の都市規模と考えられる、「50万都市・岡崎」を念頭に、次の100年を見据え、さらなる魅力あるまちづくりに邁進してまいる覚悟であります。
 議員各位におかれましては、今後ますますご自愛の上、さらなる市政進展のために引き続きご尽力賜りますようお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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2020年3月10日 (火)

藤田医科大学岡崎医療センターからのクルーズ船乗客等の退所完了について

市民の皆様へ

 岡崎医療センターの感染者受入れに対し、市民の皆様、特に近隣住民の方々に多大なる御理解と御協力をいただきましたことに深く感謝を申し上げます。
 今回の受入れを国と藤田医科大学が緊急事態として決定されたことに対し、承諾や拒否をする立場になく、法的にもそのような手続きは定められていませんが、本市では、市民の健康を第一とする立場から住民説明会を開催し会議録を公開するなど、正確な情報を迅速に発信するよう努めてまいりました。
 本市では、受入れ初日から保健所職員を常駐させ、発症者を医療機関に引継いできました。専属使用してきた救急車の消毒も完了し、順次実施している救急隊員のPCR検査も、現在まで全員陰性であることを御報告します。

 今回の件は、市民の皆さんに様々な形でご心配をお掛けしたことは事実ですが、藤田医科大学岡崎医療センターにおいても苦渋の選択であったと思います。
 この4月に開院するという大事業を抱えている最中、また、医療スタッフへの感染など非常に難しいリスクも予想される状況において、この度の国家的危機に臨み、ためらうことなく医療機関としての使命を果たされた藤田医科大学・岡崎医療センターは高い志を持った医療機関であるということを、行動をもって示されたものと受け止めております。
 この、崇高な使命感を持った病院を地元に誘致できたことは本市の誇りであるとともに、将来的にはかけがえのない財産を手に入れたと思っております。救急医療拠点としてスタートし、市民の健康を支えていただけるよう、本市としても引き続き支援してまいります。

 藤田医科大学の完全なコントロールのもと岡崎医療センターでの経過観察は無事完了しましたが、その一方で愛知県内では感染が広がりつつあり、市中感染拡大防止対策はこれからが正念場となります。
 今後も、市中感染の拡大防止を図り、皆様の不安をできるだけ軽減できるよう努めてまいります。市民の皆様におかれましても、SNSなどによる根拠のない情報に惑わされることのないよう、これからも御理解と御協力を頂きますよう、あらためてお願いいたします。

 最後に、発症により医療機関に入院中の患者様の一日も早い御快復を心からお祈りしております。

令和2年3月10日  岡崎市長 内田 康宏

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2020年3月 1日 (日)

令和2年3月議会 その2(藤田医科大学岡崎医療センターへの受入れについて)

藤田医科大学 岡崎医療センター

 市議会3月定例会の市長提案説明のつづきです。新型コロナウイルス感染者の藤田医科大学岡崎医療センターへの受入れに関して述べた部分を掲載いたします。


 最後に、この度、新型コロナウイルス感染者を藤田医科大学岡崎医療センターが、受入れた経緯と本市の対応について、ご説明いたします。
 ことの経緯としては、はじめに、2月16日、日曜日の夕方に、厚生労働省から保健所に対しまして、「藤田医科大学岡崎医療センターに、クルーズ船の感染者の受入れ要請を行っている」旨の連絡がありました。
 翌17日、月曜日の朝に、藤田医科大学岡崎医療センターが、受入れの決定をされ、同日、加藤・厚生労働大臣から、直接、本市に対して、「岡崎医療センターが感染者を受け入れることとした」旨の電話がありました。私が具体的に話を耳にしたのはこの時が初めてであります。
 厚生労働省と藤田医科大学が、詳しい経過説明のため、午後から本市を訪問され、私からは、市民の生命と健康を最優先に、藤田医科大学の完全なコントロールのもと、万全な感染予防体制をとるよう申入れました。
 藤田医科大学からは、4階以上だけを使い、医療環境・管理士を常駐させ、医療現場で必要な、感染予防対策をしっかりと行うとの回答がありました。
 今回の感染者の受入れを、国と藤田医科大学が緊急事態として決定されたことに対し、本市は、それを承諾したり拒否する立場になく、法的にも、そのような手続きは、定められておりません。しかし、周辺地域にお住いの方々が抱える不安を解消して頂くため、住民第一の立場に立って、できる限りスピード感ある対応を行ってまいりました。
 2月18日、火曜日に、シビックセンターで住民説明会を、21日、金曜日には、岡崎小学校で保護者説明会を開催いたしました。また、説明会の会議録は速やかに公開し、参加できなかった方でも情報を共有できるよう、情報公開しております。
 岡崎医療センターに到着後、肺炎を発症された方については、専任の施設を有する各医療機関に搬送しておりますが、搬送に使用した2台の救急車は、感染拡大防止のため、新型コロナウイルス患者専属とし、事態収束までの間は、他の患者には使用せず、岡崎医療センター内で待機させております。
 そのために通常業務に支障が出る場合には、周辺自治体から応援をいただく内諾をもらっております。また、患者の急増に備えるため、厚生労働省に支援を要請し、周辺自治体からの搬送支援体制をいちはやく整えております。本市の使命は、市民を感染から守ることであり、救急車内で市民の皆さんが感染することのないよう、対策を徹底しております。

 今回の件は、藤田医科大学岡崎医療センターにおいても、苦渋の選択であった思います。確かに、市民の皆さんには様々な形で、ご心配をお掛けしていることも事実ですが、医療機関は患者にとって、最後の砦であります。
 この4月に開院するという大事業を抱えている最中、また、医療スタッフへの感染など、非常に難しいリスクも予想される状況において、この度の国家的危機に臨み、ためらうことなく医療機関としての使命を果たされた藤田医科大学・岡崎医療センターは高い志を持った医療機関であるということを行動をもって示されたものと受け止めております。
 この、崇高な使命感を持った病院を地元に誘致できたことは、本市の誇りでもあるとともに、将来的には、かけがえのない財産を手に入れたと思っております。
 今後も、何かあってからではなく、何も起こさせないという気概で、国、県、藤田医科大学・岡崎医療センターと連携を密にして万全の対策を講じ、地域医療を担う、かけがえのない病院として、しっかりとスタートできるよう、本市としてもバックアップしてまいります。

新型コロナウイルス感染症について

 今後、本市としては、市中感染の拡大防止を図り、また皆様の不安をできるだけ軽減できるよう積極的な情報発信に努めてまいりますので、市民の皆様におかれましても、昨今のデマ情報のあふれる世情の中、SNSなどによる根拠のない情報に惑わされることのないよう、冷静な対応をお願いしたいと思います。これからもご理解・ご協力頂けます様、あらためてお願いいたします。
 なお、この件については、多くの市議会議員からも説明要求がありましたので、詳細については、保健部長から説明をさせていただきます。

 以上、ご説明を申し上げますとともに、提出をいたしております、諸議案につきまして、よろしくご審議の上、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、私の説明を終えさせていただきます。ありがとうございました。(つづく

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2019年10月25日 (金)

リレー・フォー・ライフ・ジャパン2019岡崎

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 〝がんの征圧〟とともに〝がんとの共生〟運動を訴える「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」は、岡崎で開催されるようになって10回目を迎えました。今年は9月28日(土)から翌日にかけて、中央総合公園多目的広場で行われました。

―挨拶―
 皆様、こんにちは。岡崎市長の内田康宏です。
 台風18号が近づく中、天候にも恵まれ、本日は、岡崎市で10年目の節目を迎える「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2019岡崎」が、このように多くの皆様のご参加により開催されますことを、心からお喜び申し上げます。
 また、今年度は、記念すべき第1回目の開催場所であります、この岡崎中央総合公園に10年ぶりに戻ってまいりました。私も県議の頃から毎回参加しておりうれしく思っております。本日の開催に向け、早くから準備・調整にご尽力いただきました主催者の皆様に、深く敬意を表します。

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 さて、「がん」は30年以上にわたり、日本人の死亡原因のトップであり、2人に一人ががんに罹る「国民病」とも言われております。一方で医学の進歩により、早期発見・早期治療による治癒が望める病気にもなってきております。
 このような中、国では「がん予防」「がん医療の充実」「がんとの共生」の3つを柱とした計画が推進されております。
 本日の「リレー・フォー・ライフ・ジャパン岡崎」は、柱の一つであります「がんとの共生」を目指す皆様が集い、がんと闘う人の勇気を称えるとともに、がん患者への理解を深めるイベントとして、愛知県内で最も定着していると伺っております。
 今回も、ここにお集まりの皆様により、24時間、途切れることなくリレーウォークが行われ、「がんとの共生」の輪がさらに広がることを、期待しております。
 終わりに、このリレーウォークを通して、交流の輪が広がりますとともに、サバイバーの皆様とまたお会いすることを心より祈念いたしまして、私からの激励の挨拶とさせていただきます。体調に気を付けて、頑張ってください。

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2019年6月27日 (木)

即位後、初の天皇皇后両陛下の地方行幸啓

天皇皇后両陛下

(「市政だより おかざき」令和元年7月1号より)

 6月1日(土)、天皇皇后両陛下が令和時代初の地方行幸啓(ぎょうこうけい)として、愛知県におみえになった。これは翌2日に行われる「第70回全国植樹祭」の式典へ出席されるためで、初日にはあま市七宝焼アートヴィレッジを、2日目には岡崎市にある愛知県三河青い鳥医療療育センターを訪問された。
 これまで、天皇陛下が岡崎市におみえになったことは、明治天皇が4回、大正天皇が皇太子時代に1回、昭和天皇が2回と記録に残っている。 (下記参照)

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 昭和54年の「第30回全国植樹祭」の際に「お召し列車」が岡崎駅に停車した折に、奉送迎が行われたそうだが、本市を目的地とした来訪は、昭和21年の戦災地・御巡幸以来72年振りのこととなる。

第70回全国植樹祭
 初日の夜、名古屋市内のホテルで全国植樹祭のレセプションが行われ、県下の各自治体の長はじめ、国・県会の議員、経済界及び各界の代表者が招かれ500名ほどの参加者によりにぎやかな祝宴が開催された。
 県会議長、知事の挨拶に続き、天皇陛下からもお言葉を頂いた。数日前に即位後初の国賓として米国トランプ大統領夫妻のおもてなしを行われたばかりで、両陛下におかれては大変お疲れである中、会場では笑顔を絶やさず一人一人にていねいに対応をされていた。その姿を間近に拝見し、皇族の方々の公務というものが尋常でないことがよく分かった。
 帰り際、夜間にもかかわらず、ホテルの周辺には天皇御来訪を歓迎する数百人の皆さんがちょうちんを片手に整然と並んでいた。改めて、この国における天皇陛下の存在感の大きさを認識した次第である。

 翌2日、早朝に岡崎を発った私達は尾張旭市の愛知県森林公園に向かった。10時から始まる植樹祭のため、前日同様の厳重なチェックを受けて森林公園内の会場に入り、それぞれ決められた行程を行うこととなった。
 私達地方自治体の長は、陛下の主賓席のステージの左側の木造の建屋に案内された。あいにく、つくりが平坦で、しかもスシづめ状態のため会場の様子は前の人の頭に隠れてさっぱり見えなかった。おまけに用意されていたテレビも逆光で役に立たず、アナウンスの音声に耳をそば立てて推移を察するのみであった。それでも陛下の「健全な森を次世代のためにつくっていくことは、私達に課せられた大切な使命であります」というお言葉は私達の耳にもしっかりと届いた。
 記念植樹は両陛下はじめ、関係者の手により、会場の前面においてスギやシデコブシなど6種類の苗木が植えられた。

第70回全国植樹祭

第70回全国植樹祭

 「広場の真ん中に、近接した間隔で木を植えて後で困らないのだろうか?」と思い、尋ねてみたところ、「式典として植えられた苗木はポットに入ったまま埋設されており、後に掘り返され、適地に移し替えられる」とのことであった。本来「記念植樹」というものは本人が手ずから植えたものであるから意味があるのであって、移植したら記念植樹とは言えないのではないかと思ったが、最近は儀式として行うだけで、他でもこうした仕様になっているということである。

愛知県三河青い鳥医療療育センター
 その後、両陛下は近くの会場で昼食をとられ、岡崎へと向かわれた。私達は高隆寺町の三河青い鳥医療療育センターで両陛下をお出迎えするべく一足早く岡崎に戻った。
 当初岡崎へはおしのびでおみえになるという話であったが、両陛下がみえるということで、警察や担当部局の職員が経路や会場の事前調査に動いたこともあって、いつしか地元の人達の知る所となり、正式に公表される前から市役所や後援会事務所へ両陛下のおみえになる時間や経路についての問い合わせ電話が相次いだようである。
 さすが警備については半端ではなく、東京から随行の皇宮警察(こうぐうけいさつ)はじめ、警視庁のSP、県警、岡崎署の警察官あげての水も漏らさぬ警戒態勢であった。そこまで気がつかなかったが、当日は県警のヘリコプターも出動したそうである。

 先導者、先行の白バイ隊、両陛下の乗車に加え数台の護衛車両が警護のため随従してきた。両陛下の到着前に着いた先行車両からは私服護衛官達が周辺と施設内に分散し、再度、それぞれの持ち場を確認していた。建物内の経路も、通路の交差点には必ず誰かが立つ念の入れようであった。

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 ほどなく到着された両陛下は、玄関先に立つ私達一人一人に声を掛けて入場され、エレベーターに乗られた。20分の休憩の後に、再び1階に降りておみえになったのであるが、部屋に入る度ごと、出る度ごと、エレベーターに乗られるごとに無線で連絡が入る。まるで決められたレールの上を走る列車の運行のような行程であった。
 そのようながんじがらめの状況下(?)にありながら、両陛下の行動は実に細やかな配慮に満ちたものであり、一人一人の入所者の手を握りながら、同じ高さの目線に立ち、相手に合った話題を選ばれてお話をされてみえた。途中、随従の方達が帰りの時間の心配をされてみえたが、お二人は全く手抜きのない応対を続けてみえた。これでは私達の選挙運動よりも余程ていねいで、心のこもった応対ぶりであり、反省させられること大であった。

 玄関でのお見送りの際、「余計なことを話さないように」と注意を受けていたため、〝岡崎の令和・桜バッジ〟も用意はしていたが、お渡しできなかった。帰りに献上する資料も各市パンフレット1冊と決められていたそうである。
 ところが、帰りがけに天皇陛下の方から、現在岡崎市に在住の共通の知人についてのお話があった。そのため、私のみしばらく会話をする機会を得たため、それを見ていた人達から「何を話していたのか?」と何度も質問されたのであるが、特段たいしたことはお話していない。
 できればその際に、当日六ツ美で行われていた、大正天皇の大嘗祭における悠紀斎田の104周年のお田植えまつりについてお話すればよかったのであるが、あまりに不意の出来事であり、つい話しそびれてしまい残念であった。
 その後、特別仕立ての御料車(トヨタ・センチュリー)に乗車され、お帰りになられた。自動車に詳しい太田市議会議長は「あの車はすべて手造りの特別車で、防弾ガラスなど様々な安全対策が施されており、1台1億円くらいする」と言っていたが、当然のことであろう。

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 車体の前後左右には直径10センチほどの菊の御紋が取り付けられており、ナンバープレートは無く、代わりに白地に青い字で「皇」の字と、下に「8」の数字が記されたエンブレムが付けられていた。
 それにしても毎度、このように神経をすり減らす訪問を繰り返される皇族の方々には改めて深い敬意を抱いた次第であった。

 当日は特別な動員などしていないにもかかわらず、沿道には当初見込みの
3,000人を大幅に上回る23,000人ほどが歓迎の列を成し、市民の有志から無償で15,000本あまりの国旗が提供された。市民の皆さんが自発的に、盛大かつ温かく両陛下をお迎え頂いたことに私からも御礼申し上げます。

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2017年3月 6日 (月)

「藤田保健衛生大学 岡崎医療センター」プラン決定

藤田保健衛生大学 岡崎医療センター

 2月23日(木)、岡崎市役所において、学校法人藤田学園の小野雄一郎理事長、星長清隆学長、幸田町の大須賀一誠町長、岡崎駅南土地区画整理組合の髙木廣行理事長、岡崎市医師会の小森保生会長の方々と共に新病院建設に向けての打ち合わせ懇談会を行った。
 長年、本市の課題であった市・南部地域の医療の中核を担うことを期待される新病院「藤田保健衛生大学 岡崎医療センター」が、建設に向けてさらに大きな一歩を踏み出すこととなった。
 これまでは話だけが先行していた感があったが、今回建築パース(完成イメージ図)と共に具体的な病院の姿が明示され、先般正式に県から承認された400床の病床数を得て、いよいよ来年春には着工し、2020年(平成32年)4月のオープンを目指すこととなる。

「藤田保健衛生大学 岡崎医療センター」概要発表

―懇親会での挨拶―
 市長の内田です。朝から外はあいにくの雨空でありますが、私の心は満開の桜のようでありまして、今日は桜の花びら模様のネクタイをして参りました。
 本日は豊明市の藤田保健衛生大学から、小野理事長様をはじめ、星長学長様、そして事務局の皆様方に岡崎市を御訪問いただき、誠にありがとうございます。また、本日は幸田町の大須賀町長様、岡崎駅南土地区画整理組合の髙木理事長様、そして、新病院の建設にあたり御尽力をいただいております医師会の小森会長様にも御多用の中、御同席をいただいております。重ねてお礼を申し上げます。

 只今は新病院「藤田保健衛生大学 岡崎医療センター」の概要につきまして、素晴らしい完成予想図と共に御披露いただきました。平成26年5月に協定を締結して以降、間もなく3年が経過しようとしておりますが、この間、藤田学園の皆様には綿密かつ慎重な準備を進めていただきました。その成果として、先月、無事に愛知県から病床400床の承認が下り、本日の発表と合わせまして新病院の建設も「いよいよ」といった感じになって参りました。
 私も、市民の皆様から「藤田学園の新病院の情報はまだか、まだか」と言われておりましたが、「近いうちに必ずや目に見える形で御披露する」とお約束しておりましたので、ようやく本日その責任を果たすときが来たと、感慨もひとしおであります。
 後ほど組合の髙木理事長様からもお言葉があろうかと思いますが、現地においては造成工事が順調に進められていると聞いております。岡崎市としましても、新しい病院をお迎えするにあたり、南部での民間の開発事業も具体化しており、周辺の道路や公園の整備など、基盤整備を鋭意進めているところですので、引き続き藤田学園さんにも御協力をいただきながら各事業のより一層の相乗効果による南部地域の活性化を期待しているところであります。
 最後になりますが、藤田学園様には今後とも様々な局面での市との連携、地域との連携をお願いいたしまして私の挨拶といたします。本日は誠にありがとうございました。

―これまでの経緯―
平成26年5月29日 岡崎市、藤田学園、岡崎駅南土地区画整理組合の間で「大学病院の建設に関する協定」を締結。
緊急な入院や手術に対応できる二次救急医療を24時間365日体制で対応する新病院建設へ。西三河初の大学病院の誕生。
平成27年8月26日 幸田町の新病院への支援表明を受け、岡崎市と幸田町が新病院の財政支援に関する覚書を締結。
平成28年12月 藤田学園が市保健所に病床整備計画書(医療法に基づく最初の手続き)を提出。
平成28年12月22日 岡崎市が「救急医療拠点施設整備支援補助金交付条例」を制定。補助金上限50億円。
平成29年1月 市保健所が愛知県の承認を経て、藤田学園の病床整備計画を承認。
平成29年度 新病院の最終設計
平成30年春 工事着工予定
平成32年4月 開院予定
―新病院計画概要―
■病院開設運営 : 学校法人藤田学園
■場所 : 岡崎市針崎地内
 岡崎駅南土地区画整理事業地内
 岡崎駅から南西約1km
■病床数 : 一般病床400床
■階数
 1階
 2階
 3階
 4~7階
: 地上7階(免震構造)
: 外来・検査
: 事務・供給
: 手術室他
: 入院病棟
■敷地面積 : 約30,000平方メートル
■建築面積 : 約 8,500平方メートル(病棟)
■延床面積 : 約35,000平方メートル(病棟)
■一般駐車場 : 約400台
■総事業費 : 約200億円
■財政支援 : 岡崎市・幸田町

岡崎市南部に総合病院建設決定! (2014.06.12)

藤田学園 「大学病院の整備及び運営に関する協定」 (2015.04.05)

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2016年6月20日 (月)

平成28年6月議会 その2(一般質問答弁・前編)

岡崎市議会・平成28年6月定例会

 市長提案説明に続いて、一般質問の中で私が行った答弁の内容を2回に分けて掲載します(計8名)。前編では、山崎泰信議員、井手瀬絹子議員、加藤学議員、内田実議員の4名の方にお答えしています。


山崎泰信議員(自民清風会) 6月3日(月)

山崎泰信議員(自民清風会)

――藤田学園が考える大学病院の整備方針は?

○市長 私から、大学病院の整備方針について回答させていただきます。
 平成26年度に締結した協定では、新病院計画に三つの大きな柱を定めております。
 一つ目として「一般病床400床規模とすること」。
 二つ目として「入院や手術に対応できる2次救急医療を24時間365日実施すること」。
 三つ目として「平成32年4月開院を目指すこと」。
 であります。これらを基本として、藤田学園において検討されているとお聞きしている主な整備方針としては概ね次のとおりであります。

 まず施設について。医療の中心となります病棟は地上7階建て、もしくは8階建て。駐車場は900台~1000台を確保し、バスやタクシーの乗り入れにも配慮した安全で利用しやすい病院を目指すとのことであります。
 次に入院患者の受入体制としては、平成32年の開院当初は200人~300人程度とし、施設の稼働率や患者数の状況を見ながら2~3年で400人を受け入れられる体制を整えたいとの意向であります。
 三つ目の設置する診療科について。24時間対応の救急科を始め、内科、循環器内科、消化器内科、外科、胸部外科、脳卒中外科などを設置するとのことです。中でも、診療対応のスピードが生死の分かれ目となる脳外科部門については私からも特に申し入れをしており、前向きの回答を頂いております。病院の基本として、まずは内科系・外科系を充実させ、救急医療にしっかりと対応できる体制を整えたいとのことであります。
 また、外来診療については、地域の「かかりつけ医」からの紹介患者を中心とした専門外来を中心に展開し、入院・外来ともに大学病院の特長を活かした高度医療に対応し、同時に地域の医療機関との連携を重視していくとの方針を伺っております。
 四つ目の医療スタッフについて。開院当初は医師や看護師などを合わせて550名程度でスタートし、最終的には700名を超えるスタッフが病院業務にあたるとのことであります。なおスタッフの確保については、豊明市にある藤田保健衛生大学病院で教育・養成した後に、岡崎の新病院へ配置したいとの基本方針を伺っており、すでに将来を見越して今年度から医学部・看護学部などすべての学部学科で学生定員を増やし、新病院のオープンまでに人材の確保・育成に努めていくことも併せて伺っております。なお新病院だからと言って新人ばかりを配するようなことはなく、医師、看護師その他の職員においてもバランスを考えた人材配置を行うとのことであります。

 以上が現時点で藤田学園からお聞きしている大学病院の主な整備方針でありますが、現在、藤田学園においてさらに具体的な大学病院の設計や運営手法についての検討が進められておりますので、近いうちに市民の皆様、そして議会の皆様方にも大学病院の姿を目に見える形でご披露できるものと考えております。
 いずれにいたしましても、平成32年の開院に向けて三河における最上級の医療機関を目指し、藤田学園、医師会、岡崎市を始めとする関係者が一体となって準備を進めております。引き続き、市民の皆様、議会の皆様方のご支援、ご協力をお願いいたします。


井手瀬絹子議員(公明党) 6月3日(金)

井手瀬絹子議員(公明党)

――若者の市政への参画についてお考えがあればお聞かせ下さい。

○市長 若者の市政への参画についてのお尋ねですが、若い人たちの力は将来の力であり、次代の原動力でもあります。若い人たちに市政に興味を持ってもらい、積極的に市政に参画いただくことで活発な提案もいただけるものと思っております。
 先ほど部長の答弁にもありましたように、昨年度は乙川リバーフロント地区まちづくりのグランドデザインを描く際に大学生の皆さんに手弁当でお手伝いしていただきました。彼らは地元の学生のほか全国各地から集まった熱意のある若者でありました。私も意見発表の際に同席致しましたが、その真剣さとアイデアの斬新さには舌をまいたものです。
 またリバーフロント地区や家康公像についての〝アイデア・コンクール〟を開催した折にも、大人だけではなく、小中学生や高校生などの若者からも多くの応募をいただきました。

岡崎デザインシャレット

岡崎市生徒市議会(2015年8月19日)

 さらに、若者から直接意見を聞く場として開催しております「生徒市議会」につきましては、しっかり勉強し下準備された質問内容でレベルも高いことから、行政の施策にも生かされつつあります。今後も法律や常識にとらわれない、中学生ならではの視点とユニークな発想にしっかりと耳を傾けてまいりたいと思っております。
 市民対話集会はもちろんのこと、青年会議所や商工会議所青年部はじめ、各業界・団体に対してこれまで200回以上の講演会などを行ってまいりましたが、そこにも若い方はずいぶんおみえでした。
 そして、小、中学校においてご要望いただいた所では、市民対話集会のような形式で、市役所とはどんな場所でどんな仕事をしているかということから話を始め、市政について語る機会をもつことができました。それぞれ小学生バージョン、中学生バージョンで映像を交えて、子供向きに言葉を選んでお話をさせて頂きました。もちろんその後はいつものように自由質問の時間も十分設けました。

岡崎市立竜美丘小学校・講演会(2015年7月3日)

 説明した内容は大人が相手であるときと同じような内容もあったのですが、非常に興味をもって聞いてもらえたという感触を持ちました。今後もご要望をいただければ、学業のお邪魔にならない範囲で時間の許す限り参上したいと考えております。
 もちろん要請があれば高校、大学にも参ります。


加藤学議員(民政クラブ) 6月6日(月)

加藤学議員(民政クラブ)

――公契約における公正労働基準の確立に向けた入札契約制度と、公契約条例について。
 愛知県及び豊橋市制定の公契約条例が4月1日に施行されたのを受け、改めて本市の見解をお聞かせ下さい。

○市長 公契約条例に対する本市の見解について回答いたします。
 本市といたしましては、労働者の処遇改善を進める国の取り組みと合わせて、ダンピング受注防止のための制度改正や労働条件審査を継続して実施することにより、公契約に従事する労働者の労働環境の向上に努めております。
 公契約は相手方である事業者が適正な利潤を確保できるものでなければならないという観点から、本市では、労働者の賃金・労働環境の向上とともに、品質や中長期的な担い手の確保を目指した制度改正に取り組んでまいりました。
 政府では、労務単価の引き上げを通じて現場の職人の処遇改善に取り組んでいるところであり、労働者の適正な労働環境の整備を図り、もって地域経済の健全な発展及び市民生活の向上に寄与することは、市にとっても重要なことと認識しております。
 公契約条例の制定につきましては賛否のあるところですが、理念としては理解できますので、まずは基本理念を定める条例制定に向けて、関係団体などと協議を進めてまいります。


内田実議員(自民清風会) 6月6日(月)

内田実議員(自民清風会)

――(1)歴史文化遺産を活かしたまちづくりの計画となる「歴史的風致維持向上計画」とは、一般にどのような計画なのか?
(2)今後の本市のまちづくりの動向は、この認定計画をもって、どのように考えるか。

○市長 
(1)「歴史的風致維持向上計画」について
 6月3日の提案説明においても述べさせていただきましたが、昨年の「かわまちづくり」に引き続き、この5月19日には本市の「歴史的風致維持向上計画」が、国の「歴史まちづくり」に認定されました。その日、国土交通省の本省にて認定式が行われ、私が津島国土交通大臣政務官から直接、文部科学省、農林水産省、国土交通省の3大臣連名の認定証を受け取りました。
 現在、高山市や金沢市など全国で56の都市が認定を受けて歴史まちづくりを進めており、愛知県では犬山市、名古屋市に次いで3番目の認定でありますが、「かわまちづくり」と「歴史まちづくり」の2つの事業認定を受けたのは県内では本市だけであり、全国でもマレなことであります。
 また、2つの国の事業認定に加え、この度、優れたまちづくりに取り組む地区に贈られる「まち交大賞」のうち「まちづくりシナリオ賞」の受賞が決定し、近々東京で行われる授賞式に出席する予定となっております。
 このように、本市のまちづくり事業が国のお墨付きをいただくとともに、今や全国から注目を浴びる事業として順調に進んでおりますことをまず、ご報告させていただきます。

 さて「歴史的風致維持向上計画」についてのお尋ねですが、これは地域固有の歴史的建造物や伝統的な人々の活動、いわゆる「歴史的風致」の維持及び向上を図るために、通称「歴史まちづくり法」に基づき市町村が作成する計画のことであります。
 本市におきましては、13もの国の指定を受けた文化財を始め、歴史上価値の近い建造物が数多くあり、そこで行われる伝統産業の八丁味噌を始め、花火や祭礼などの伝統的な活動が今なお市内各所で引き継がれております。
 今後、こういった歴史的な風情や情緒を活かした本市のまちづくりに対して、概ね10年の計画期間にわたりまして国から技術面・財政面で支援を受けられることになります。「かわまちづくり」とともに、国のバックアップを頂きながらしっかりと取り組んでまいります。

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(2)今後の本市のまちづくりの動向について
 市制施行100周年を迎える節目に、次の百年を見据えた岡崎の歴史、伝統、文化、自然を活かした新たな取り組みの一つとして「歴史まちづくり計画」を策定し、本市の歴史まちづくりに関する明確なビジョンを示したこと、また国の認定を受けたことは今後の事業推進のために大変意義があることと考えております。
 そして先人により育まれ、受け継がれてきた数々の歴史文化を見つめなおし、市民一人ひとりが一層の誇りと愛着を持ち、それをしっかりと後世に引き継いでいくことについて共通の認識とすることができました。国におきましては、歴史まちづくりの取り組みは、「地方創生」「観光立国の実現」という観点からも重要とされており、具体的なプロジェクトとして位置づけられております。このことは本市が進めております「観光産業都市・岡崎」の実現に向けた各種のまちづくりの施策を、国の重点的な支援を得ながら円滑に、そして着実に進めることができるということでもあります。このため本市におきましても、「歴史まちづくり計画」は乙川リバーフロント計画に続く、新たな包括的かつ具体的取り組みの一つとして庁内の関係部局と連携して着実に推進してまいります。

「かわまちづくり」全国会議

(「かわまちづくり」全国会議にて講演を行いました)

岡崎城・菅生川端石垣発掘調査現地説明会

(今年4月16日に開催された菅生川端石垣発掘調査現地説明会

 また、近年のまちづくりに求められる政策連携、公民連携、そして広域連携の3つの連携を重視して、「岡崎の歴史文化を活かした魅力の継承と創造」に向けた、歴史文化遺産を活かしたまちづくりを、市民の皆様とともに進めてまいりたいと思っております。
 岡崎市は今や人口40万人に迫ろうとしている中核市であります。一つの政策を掲げるとき、右と言えば左、上と言えば下と必ず反対の意見を持つ人が出てくるものであります。しかしそこで大切なことは、どちらの意見の側により多くの賛同者がいるかということであります。できる限りの話し合いと理解を得るための努力が必要であることは言うまでもありませんが、最終的には「最大多数の最大幸福」。ベンサムの言う如く、民主主義の原理原則によって意志の決定と政策の推進はなされるべきであると考えます。


平成28年6月議会 その1(市長提案説明) (2016.06.14)

平成28年6月議会 その3(一般質問答弁・後編) (2016.06.23)

平成28年6月議会 その4(閉会の挨拶) (2016.06.26)

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2016年6月14日 (火)

平成28年6月議会 その1(市長提案説明)

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 現在、岡崎市議会において6月定例会が開催されています(6月3日~6月24日)。初日に行った「市長提案説明」、そして一般質問に対する私の答弁をブログに掲載します。


熊本地震で亡くなられた方々、被害にあわれた皆様へ
 はじめに、このたびの熊本地震によりお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被害にあわれました皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
 災害発生から1か月半が経過した今も、多数の皆様が避難生活を余儀なくされており、心を痛めているところであります。被災地への支援につきましては、保健師を宇土市(うとし)へ派遣するとともに、ただ今、義援金の受付を行っております。また、早い段階で西三河地域の自治体と連携して支援物資をお届けし、被災されたかたへ市営住宅等を提供しています。
 そして本日、6月3日から、全国市長会より依頼を受け事務職員が宇土市へ出発いたしました。この派遣が既に6月30日まで決定しているなど、今後も被災地のニーズに合わせた継続的な支援を考えております。

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(熊本県宇土市災害支援職員の帰庁報告)

 本市においても南海トラフ地震による甚大な被害を想定する中、被害を軽減する対策を速やかに実施するための「(仮称)地震対策アクションプラン」を平成29年度までに策定し、官民一体となった防災・減災対策の推進をしてまいります。当アクションプランでは、乙川リバーフロント地区における人道橋を含めた災害時の利活用を防災拠点としての位置付けにつきまして、さらに検証し盛り込んでまいりたいと考えております。また、8月28日には愛知県との総合防災訓練を予定しており、市民や関係機関との広域的な連携体制の強化を図ってまいります。
 そして、各地域の住民で策定を進めていただいております地区防災計画の支援などを通じ、災害による被害を最小限に食い止める減災に取り組んでまいります。

市制100周年記念事業
 さて、本市は大正5年(1916年)7月1日に県下で3番目、全国で67番目に市制を施行し、あと28日で100周年の節目を迎えます。
 その時をここにお見えになられる議会の皆様を始め、市民の皆様とともに迎えられることは大きな喜びであり、市長としてその責任、使命を強く感じている次第であります。次の100年を見据え、更なる活性化と発展につながるよう、各種記念事業を『新世紀岡崎・飛躍祭』と銘打って実施しているところであります。
 そのスタートとして、この4月に開催いたしました、桜まつり・家康行列におきましては、見どころ満載の豪華な内容で開催し、まさに「夢ある新しい岡崎へ」の門出を飾るに相応しい記念事業とすることができました。今回、過去最高の46万人を超える人出を数え、岡崎警察署はじめ関係各位の協力、そして何よりも市民の方々の温かい声援があってこそ大成功したものと改めて感謝申し上げます。

岡崎市制施行100周年記念式

 市制記念日である7月1日には、中央総合公園武道館におきまして100周年を祝う記念式を開催いたします。
 今回の記念式は2部制となっており、第1部の式典では表彰条例に基づく表彰のほか、新たに市民栄誉賞を創設し、各分野で輝かしい成果や業績を上げて広く市民に称賛され、市民に明るい希望と活力を与えた方を表彰いたします。また、岡崎の黎明期から、本市の発展とともに100年間を歩まれた方をお祝いするほか、市内の各中学校の生徒代表による「こども100年宣言」を実施するなど、先人が積み重ねてきた歴史を振り返りながら、岡崎らしさを新しい時代へ継承していきたいと考えております。
 第2部のアトラクションでは、世界で活躍する本市出身の指揮者や声楽家と小中学生による岡崎市・100周年の記念演奏会や光ヶ丘女子高等学校ダンス部によるダンス・パフォーマンスを行います。出演者全員、そして会場全体が輝かしい岡崎の未来に想いを馳せ、100周年の記念の日を祝したいと考えております。

 7月2日、3日に予定しております「おかざき100年祭」では、本市100歳の誕生を市民の皆様とともにお祝いするイベントとして、中央総合公園全体を使用し実施してまいります。

おかざき100年祭

おかざき100年祭

 また7月2日の夕方には公園内の道路にてバースデーパレードも用意しており、南中学校のマーチングバンドにご参加いただくほか、東京ディズニーシーから、ミッキーマウスをはじめディズニーの仲間たちによるスペシャルパレードも予定しております。
 4月に募集したキッズダンサー50人の参加も予定しており、私自身も大変楽しみにしております。お年寄りから子供まで楽しめる内容となっておりますので、ぜひ会場へお越しいただきたいと思います。

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 7月4日からは、市制100周年記念事業の一環として「原動機付き自転車のご当地ナンバープレート」の交付を開始してまいります。デザインにつきましては、様々な岡崎の良さをPRするため、岡崎応援キャラクター隊の一員で、知名度の高い「オカザえもん」と「夜空に輝く岡崎の花火」をデザインしたもの、そして「夕暮れの岡崎城と桜」の風景をデザインしたものの2種類をそれぞれ2000枚作成いたしました。
 市民の皆様には、この機会にご当地ナンバープレートをぜひ付けていただき、地域の魅力をアピールするとともに、この岡崎への愛着がさらに深まることを期待しております。

「歴史まちづくり」の認定、「まちづくりシナリオ賞」受賞
 100周年を契機に独自の歴史遺産を活用したまちづくりに取り組んでいる本市におきまして、昨年の「かわまちづくり」に引き続き、「岡崎市歴史的風致維持向上計画」が5月19日、国の「歴史まちづくり」の認定を受けることとなりました。

津島淳国土交通大臣政務官、岡本栄伊賀市長、岡田昭雄千曲市長、内田康宏

 この2つの事業認定を受けたのは愛知県では本市だけであり、全国的にも稀なことであります。この認定は「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(通称:歴史まちづくり法)」によるもので、本市固有の歴史的な風情や情緒といった歴史的な環境の維持向上を図ろうとする計画に対し、文部科学大臣、農林水産大臣及び国土交通大臣の3大臣が認定し、その取り組みを国が支援するものです。この歴史まちづくり法の制度を活用いたまして、生活環境の向上、地域の活性化そして観光の振興につなげてまいりたいと考えております。
 さらに5月26日には、優秀な都市計画に与えられる「まちづくりシナリオ賞」を受賞することとなりました。本市のまちづくりの取り組みは国からのお墨付きはもちろんのこと、今や全国から注目を浴びる事業として進んでいることを改めてご報告させていただきます。今回の受賞に向けて、多大な尽力をなした担当部局職員には特に感謝するものです。

岡崎市の新・火葬場
 平成26年(2014年)3月から設計、建設をすすめておりました新しい火葬場がこのたび完成し、6月1日から供用を開始いたしました。

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 この新火葬場整備運営事業は、PFI手法を取り入れ、設計から建設、維持管理、運営に至るまで、一括して民間事業者のノウハウを取り入れ事業を進めております。本施設は、超高齢化社会において30年後には年間約5,000人と予測される火葬需要に対応可能な施設規模となっており、プライバシーの確保に配慮し、訪れたすべての人が快適に利用できるようユニバーサルデザインを採用しております。火葬炉は環境に配慮した高性能な設備を導入いたしまして、エネルギーコストの低減を図りました。また、災害に強い構造となっており、自家発電設備により停電時においても72時間(3日間)の火葬が可能となっております。

高齢者福祉
 次に高齢者福祉の関係であります。
 「介護が必要になった高齢者も住み慣れた自宅や地域で暮らし続けたい」という願いを叶えるため、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、医療・介護・介護予防・生活支援・住まいが一体的に提供される〝地域包括ケアシステム〟の構築にただ今取り組んでおります。その中核的な役割を果たしていくのが「地域包括支援センター」であります。今後、高齢者人口の増加に対応していくため、7月より施設数を14か所から7か所増設し、21か所とすることで、高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターの機能強化を図ってまいります。

児童福祉と保育サービス
 児童福祉施策におきましては、7月から「岡崎市子育て応援すくすくメール」の配信を開始いたします。
 出産や子育てでの不安を和らげ、安心して子育てに向き合える環境づくりのために、子育てに関する役立つ情報をメールで配信するサービスであります。妊娠中の方から3歳未満のお子さんがいる子育て家庭を対象といたしまして、出産予定日やお子さんの誕生日を登録していただくことにより、子供の成長に合わせた様々な子育て支援情報を提供してまいります。
 また今年度から保健所(若宮町)と総合子育て支援センター(八帖北町)が相互に連携して、妊娠期から出産・育児への切れ目のない支援を、一体となって進めております。
 保健所では専門職のコーディネーターを複数名配置し、全ての妊婦さんへの保健指導の充実を図っております。
 次に総合子育て支援センターでは保育コンシェルジュを中心として、子育て支援に関する情報を集約し、保護者に必要なサービスや子育て情報を提供するとともに、その家庭の置かれている状況や希望に応じた助言を行うなどきめ細やかな対応を心がけています。5月末現在で相談と情報提供を合わせて278件の利用があり、今年度から拡充した地域子育て支援センターをはじめとする12か所の子育て支援拠点等の利用につなげるなど、身近な場所で寄り添い型の支援を目指しております。

 保育サービスにつきましては、4月から保育園全体の定員を7,840人から7,940人とし、100人分増やします。午前7時から午後7時までの延長保育は2園増の41園で実施しております。一時預かりにつきましても1園増の19園で実施するなど、保育サービスの充実に取り組んでおります。
 保育人材の確保につきましては、無料の職業紹介所の役割を担う「保育士支援センター」を今年3月末に開設し、潜在保育士などの再就職に関する相談、就職斡旋を行っております。5月末までに約50件の相談や斡旋を行った結果、33人の新たな保育スタッフの雇用につなげることができました。この他、再就職支援研修の実施等により潜在保育士の掘り起こしを行うとともに、子育て支援の担い手を養成するための「子育て支援員研修」を実施し、新たな保育人材の確保と現職保育士の相談支援などによる離職の防止によって、保育の受け皿の拡大に取り組んでまいります。

 現在、福祉の村(欠町)で整備を進めております「こども発達センター」につきましては、この4月に「こども発達センター準備室」を設置いたしまして来年4月のオープンに向け万全の体制で取り組んでまいります。

岡崎市こども発達センター(完成予想図)

 この「こども発達センター」では、相談、医療、支援の機能をもった3つのセンターがそれぞれ配置され、医師会をはじめとする様々な関係機関と連携を図りながら、官民一体となって発達に心配のあるお子様及びその家族をサポートしてまいります。特に医療センターはかねてから要望のあった機能でありまして、医師、看護師、臨床心理士などの医療スタッフや保健師、保育士が一丸となって、診察、検査、リハビリを実施してまいります。今年度は施設の建設、関係機関との業務の調整、医療スタッフの研修など、着々と準備を進めご期待に応えられるよう体制を整えてまいります。

 また、教育についてでありますが、今年度から教育費の負担を軽減するため、新たなに給食費を1か月分無料といたしました。対象を4月分としましたのは、年度初めは進学や進級などで保護者の経済的な負担が多くなるため、それを少しでも軽減できればと考えたためであります。この施策は学校側からも好評であります。給食費以外の支援策につきましても、その支給時期が最も効果のあるものとなるようにするなど今後も様々な観点から検討してまいります。

議案説明
 それでは本議会に提案をいたしております議案について説明をさせていただきます。
 制定条例は以下の2件です。
・「岡崎市の花、木及び鳥を定める条例」
・「岡崎市いじめ 問題対策連絡協議会等条例」――いじめ帽子対策推進法に基づくいじめの防止等のための対策を総合的かつ効果的に推進するため協議会等を設置します
 改正条例は以下の4件に3件を合わせた計7件です。
・「民政委員定数条例」――民生委員の負担軽減を図るため定数を増員します
・「保育所条例」――老朽化した山中保育園の建替えに伴いその位置を定めます
・「都市公園条例」――岡崎公園の利用者の利便性の向上を図るため、24時間利用に対応した使用料体形にします
・「岡崎市民病院の料金に関する条例」――非紹介患者初診加算料を引き上げるとともに再診患者加算料を定めます
 その他議案としましては以下の議案のほか3件を合わせた計6件を提案させていただいております。
・「市道路線廃止議案」――5路線に関するものです
・「市道路線認定議案」――主要地方道岡崎碧南線の開通に伴う9路線に関するものです
・「物品取得議案」――消防用の車両、小学校用の机・椅子などを買い入れます
 このほか、使用料の徴収に関する処分についての異議申立てに関する諮問1件を提案させていただいております。

 次に補正予算議案でありますが、一般会計で3億1,064万7千円の増額補正をお願いしております。内容は以下のとおりです。
・総務費――庁舎周辺整備工事請負費の計上、庁舎整備事業にかかる用地費用を土地開発公社へ償還するための土地購入費の計上
・民生費――保育園の書類作成業務のICT化を推進するための私立保育園保育業務支援システム整備費補助金の計上
・衛生費――予防接種法施行令の一部改正に伴うB型肝炎予防接種委託料の計上
・教育費――文部科学省公募の「ICTを活用した教育推進自治体応援事業」に採択されたことによるICT教育支援委託料の計上
 これからの補正財源といたしまして、国庫支出金、繰越金などにより収支の均衡を図っております。
 以上が、今議会に提案いたしました議案の大要であります。

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おかざき応援寄附金、若き日の徳川家康公像
 最後になりましたが、「おかざき応援寄附金」についてであります。
 本事業は、ふるさと納税制度の活用により、本市に対するふるさとの想いや本市が進めるまちづくりなどの魅力づくりに共感を持つ型の「岡崎を応援したい」「岡崎のまちづくりに参加したい」という想いを実現するとともに、市内産業の活性化を目的として寄附者に対する返礼品の贈呈などを実施しているものであります。
 4月27日に制度を開始いたしまして、5月27日までの1か月間におきまして、154件の寄附のお申し出をいただいております。この6月1日からはインターネットを利用したクレジット決済による寄附の申し込みも受け付けており、寄附者の利便性を図っているところであります。
 この「おかざき応援寄附金」におきましては、シティプロモーション戦略の3つの柱である「資産の現代価値化」「岡崎の顔づくり」「地域愛の醸成」の各事業に生かしてまいりたいと考えております。

 新たな本市のシンボルとして東岡崎駅前に設置を進めております徳川家康公像は、「資産の現代価値化」のメニューの一つであり、市民の誇りである家康公にまつわる歴史と文化遺産を新たな魅力とするため、皆様からの寄附金を制作費に充てたいと考えております。「若き日の徳川家康公の騎馬像」のデザインはご覧いただけましたでしょうか。

徳川家康公像

 現在、続々とご寄附をいただいておりますが、より多くの方にこの像を市民の愛郷心の象徴とし、新しい本市のシンボルとしたいという思いに共感いただき、熊本地震への義援金も求めている中ではありますが、「おかざき応援寄附金」につきましてもご理解ご協力をお願いいたします。

 以上ご説明を申し上げますとともに、提出をいたしております諸議案につきましてよろしくご審議の上、ご議決を賜りますようお願い申し上げて説明を終えさせていただきます。ありがとうございました。 (つづく)


平成28年6月議会 その2(一般質問答弁・前編) (2016.06.20)

平成28年6月議会 その3(一般質問答弁・後編) (2016.06.23)

平成28年6月議会 その4(閉会の挨拶) (2016.06.26)

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2016年1月 9日 (土)

こども発達センター工事着工!

岡崎市こども発達センター(完成予想図)

 本市にとって長年の懸案の事業であった「こども発達センター」の安全祈願祭が去る1月6日(水)に行われ、いよいよ工事が始まった。
 欠町の「岡崎市福祉の村」に建てられるこども発達センターは、発達に心配のある子供の早期の相談や医療、療育が一体となった複合施設である。

 発達障がいと言っても別に知的に障がいがある訳ではなく、周りから見て集団になかなか同化できない、「個性が強い子」とか「落ち着きのない子」といった認識でとられてしまう子供たちのことである。その問題が正しく考えられるようになったのは、まだほんのここ10~15年ほどのことである。私も県議時代に初めて説明を受けた時は、何か自分の幼少期のことを言われているような気がしたものである。
 正確に記述すると「自閉スペクトラム症(ASD)」という症状のことを指すのだという。他に「注意欠如多動性障がい(ADHD)」や「学習障がい(LD)」、「知的障がい」という特性を含むケースもあるそうだ。
 とはいえ、発達障がいは心の病気ではない。生まれつきの「脳の特性」から生ずる症状であり、育て方や環境に起因するものでもない。早期に発見し適切に支援することで、支障なく社会生活を送ることができる。そのタイミングをのがすと、そのために周囲とトラブルを起こしたり、いじめや不登校、引きこもりなどの次の問題が派生しやすいのだという。
 人は十人十色と言われるように、育ち方も成長のスピードも才能の開花も人それぞれである。少し前までは「変わった子」「わがままな子」として疎外されてきた子供たちが、理解される機会を持てることで社会性を取り戻してゆけるというのは、まさに今日的に重要な課題であると考えるものである。
 現実に発達障がいの傾向のある人の中には特殊な才能に恵まれている人も少なくなく、芸能や芸術、学術的分野で活躍されている方も少なくないそうであり、来年4月にオープンするセンターの今後の事業が注目されるものである。

 岡崎市こども発達センター等整備運営事業のホームページ

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―以下は安全祈願際の挨拶の抜粋です―
 ただいま、こども発達センター建設工事の安全祈願が無事執り行われまして、これから本格的な建設工事が進んでまいります。
 この施設は、民間事業者の創意工夫を活用するPFI手法で実施することにより、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図ってまいります。そして、発達に心配のある子の相談、医療、支援を総合的に提供するとともに、その子らしい健やかな発達をサポートしていく施設として、完成後には市民の皆様に十分活用していただけるものと期待しております。
 さて、岡崎市は今年、市制施行100周年という歴史的に大きな節目の年を迎えます。私どもはこれを絶好の機会ととらえ、このまちに生まれた子供達が、ふるさと岡崎により大きな愛情と誇りを持てる「夢ある次の新しい岡崎」を築き、さらに誰もが訪れたい、住んでみたいと思うまちづくりに邁進しているところであります。
 当施設におきましても来年、2017年4月のオープンに向け、この4月からは「こども発達センター準備室」を新設し、よりきめの細かい対応ができるよう、運営面でも準備を進めてまいりますので、皆様方におかれましても、今後ともどうか一層のお力添えをよろしくお願いいたします。


本市における、子育てにお悩みの方のための相談窓口を以下に御紹介します。

岡崎げんき館

子ども発達サポート相談
場所: 岡崎げんき館(若宮町) 1階 子ども育成ゾーン
日時: 月~金曜日(祝日・年末年始を除く)
    9時~12時=電話相談、9時~16時=面接相談(要予約)
電話: 0564-23-6808

岡崎市総合子育て支援センター

総合子育て支援センター
場所: 岡崎市立城北保育園(八帖北町) 3階
日時: 月~金曜日 9時30分~12時、13時~16時
    土曜日 9時30分~12時(祝日・年末年始を除く)
電話: 0564-26-0706

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2015年12月18日 (金)

平成27年12月議会 その1(市長提案説明)

岡崎市議会 平成27年12月定例会

 岡崎市議会の平成27年12月定例会(12月1日~21日)初日で述べた「市長提案説明」を以下に掲載します。


徳川家康公顕彰四百年記念事業
 今年も早いもので、残すところあと1か月となりましたが、この1年を通して岡崎を内外に積極的にアピールしてまいりました徳川家康公顕彰四百年記念事業について触れさせていただきます。
 本市におけるメインイベントであります「岡崎城まつり」につきましては、10月30日から11月3日までの5日間、岡崎公園で開催し、約7万人の方に御来場いただきました。家康公の一生を迫力ある大型ドーム映像で再現した「家康公夢シアター」のほか、文化やグルメ、遊びを切り口とした多彩なプログラムで家康公の築かれた天下泰平の江戸の世をお楽しみいただきました。

第3回家康公生誕祭泰平の祈り(2015年12月26日)

岡崎公園

 そして、プレ事業を含めますと3年余りにわたり実施してまいりました家康公四百年祭は、いよいよエンディングを迎えます。家康公の誕生日であります今月26日には、静岡・浜松との3市合同のエンディングセレモニーを実施いたします。そのほか、岡崎城のライティングショーや乙川河川敷では水面を青く漂う3万個のLEDボールの「いのり星」を浮かべます「泰平の祈りプロジェクト」を、そして市民や観光客に参加していただく提灯行列も実施し、岡崎の冬のイベント「光の祭典」の確立につなげていきたいと考えております。
(注・提灯行列は12月10日をもって定員に達し、募集を終了いたしました。)

徳川家康公像
 次に、新たな岡崎のシンボルとして東岡崎駅周辺に設置いたします徳川家康公像につきましては、各方面の専門家等による家康公像デザイン検討会議からいただいた御提言に基づいて準備を進めているところであります。
 この岡崎で徳川家康と名のられた25歳当時の馬上の若々しい姿の銅像を、日本芸術院の会員で、日本屈指の銅像制作者の神戸峰男(かんべ みねお)氏に制作していただく予定であります。来年2月には、デザインのイメージ画を公表するとともに、像の設置のための寄附金を積極的に募ってまいります。東岡崎駅周辺の整備に合わせ、平成30年度末までには家康公像を設置したいと考えております。

岡崎市制100周年記念事業
 さて、年が明けますと、いよいよ本市の市制施行100周年を迎える年となります。市制100周年記念事業につきましては、現在、その準備を進めているところでありますが、主な事業につきまして、御報告をさせていただきます。
 まず、100周年記念事業が目指す市民参加による事業の象徴として進めております市民プロジェクト支援事業「新世紀岡崎チャレンジ100」でありますが、市内の各種団体から112件の市民プロジェクトが提案され、審査の結果、93件が採択プロジェクトとして決定されたところであります。今後、この93団体の皆様には、来年度の事業実施に向けて、事業内容の精査や補助金の交付申請を行っていただき、交付決定後は、本格的な準備に入っていただくこととなります。
 次に、地域において積み重ねてきた歴史や文化、逸話や自然、景観などを「地域の自慢」として1冊の本にまとめていく「岡崎まちものがたり作成事業」は、来年度の完成に向け、総代会連絡協議会が中心となり、市内全小学校区で作成委員会を立ち上げていただきました。現在、それぞれの作成委員会において掲載内容を検討いただいているところであります。
 続きまして、先人から受け継いだ桜を愛護しながら新たな桜の名所づくりを進める「さくら100年プロジェクト」でありますが、桜の植樹時期は、秋から冬の落葉期が良いとされていることから、先月15日に植樹を開始したところであります。このプロジェクトは3か年の計画でありまして、初年度となります本年度は、市内22か所に約1,150本の桜を植樹してまいります。

岡崎市制100周年記念事業 赤い糸プロジェクト

 次に、本市の新たな魅力を、様々なモノをつなげることにより生み出そうとする「赤い糸プロジェクト」についてであります。事業者参加型の新商品開発プロジェクトは、市内27の事業者の参加により、10月から開始をしております。来年の夏頃には、本市の新たな特産品が発表される予定であります。
 また、店舗参加型の八丁味噌と赤ワインをかけ合せたマリアージュイベントには、市内32店舗の飲食店の参加がありまして、来年4月から各店舗で赤ワインに合う八丁味噌を使った「市制100周年記念メニュー」が提供される予定であります。
 以上、100周年記念事業の一端につきまして、現状等を説明いたしましたが、100周年記念事業は、基本理念のとおり、様々な市民の皆様の参加のもとで実施し、新世紀に入る岡崎の更なる発展や活性化につなげてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

平成27年度の主な事業の進捗状況
 本年度の主な事業の進捗状況について、御説明いたします。
 まず、認知症の地域支援についてであります。本年1月から開始しました認知症高齢者見守り支援事業の「岡崎おかえりメール」につきましては、現在見守り協力者として約700人、行方不明の恐れのある方の事前登録として約100人が登録されております。認知症による徘徊はニュースなどでも取り上げられておりますが、地域での見守りを強化するため、更なる登録者の増加に努めてまいりたいと考えております。
 また、認知症の本人及び家族の居場所づくりや情報交換を目的とした支援拠点となります「認知症カフェ(オレンジカフェ)」につきましては、補助対象事業者として5団体を選定しました。これらの支援により、認知症の方の家族の介護負担の軽減や地域住民の方の認知症への理解を深めることで、認知症の方を地域で支えていく体制づくりを図ってまいります。

百々保育園

 次に、児童福祉の関係であります。昨年度から工事を進めております百々(どうど)保育園の園舎建替え事業につきましては、いよいよ完成を迎えることとなり、仮設園舎から新園舎への引越しを行った後、今月14日から新しい園舎での保育がスタートすることとなります。また、来年度からは定員を20人の増となる215人とし、保育の充実を図ってまいります。新しい園舎の完成を心待ちにしていた子どもたちがこれからも、安全に楽しく保育園で過ごせるように、より一層努めてまいります。
 続きまして、学校教育の関係でありますが、昨年度から進めてまいりました六ツ美中学校柔剣道場(じゅうけんどうじょう)の整備は、木材利用に配慮した工事が9月に完成し、武道の円滑な実施が可能となりました。
 また、本宿小学校プール改築業務につきましては、既設のプールの解体後、現在はプールや更衣室の基礎工事が完了し、年度内の完成を目指してまいります。
 そのほか、適応指導教室分室の「ハートピア上地」につきましては、岡崎市総合学習センターの1階を整備し、9月に開設しました。もともとありましたハートピア竜美と合わせますと、実習室の数も職員の数も倍になりました。このことにより、定員超過により、希望をしても通所できない子供が発生する状況が解消されるとともに、個別対応が必要な児童生徒も受け入れることができるようになりました。

 次に、災害対策の関係であります。
 南海トラフ地震など大規模な地震災害において、住民が居住する地区の災害特性に沿った、的確な自主防災活動を検討していただく際の資料として小学校区単位の防災カルテを作成しました。これを活用し、地域住民自らが作成する地区防災計画策定の支援を4地区で実施してまいります。
 現在は、内閣府から地区防災計画策定支援モデル事業として採択された矢作北学区のほか松本町と中之郷町で住民によるワークショップを通じ、地域の災害特性を反映した防災計画の策定に取り組んでおります。
 また、「自主防災組織 活動資機材等 整備補助金」につきましては、昨年度に続き地域からのニーズが非常に高く、今年度は96団体から申請をいただき、浄水器や発電機の購入、防災倉庫の設置など地域防災力向上の一助となる資機材の整備に活用いただいております。近年の大災害の教訓から、地域住民が自ら地域を守る自主防災活動の活性化の推進が被害を軽減するために何よりも重要であることから、今後も一層共助による減災の推進に重点を置いて取り組んでまいります。

 最後に、乙川リバーフロント地区整備でありますが、この計画は現在進めている東岡崎駅周辺地区整備や岡崎公園整備と連携させ、お城と歴史資産などを活用し、さらに、康生地区、伝馬通りなど、中心市街地への回遊性を高め、賑わいの創出を図るまちづくりを目指しておりまして、この10月からは、市民の皆様と練り上げていくワークショップを開催し、「かわまちづくり」、「中央緑道活用」、「歴史まちづくり」、「賑わい創出」をテーマとして取り組んでおります。
 10月25日の全体会議では、70人の市民の皆様の積極的な参加をいただきました。今後も、さらに議論を深めて、より良い「まちづくり」の御提案をいただきたいと考えております。また、こういった「まちづくり」のための受け皿としての施設整備では、殿橋下流右岸の河川敷、プロムナードとしての堤防道路整備や(仮称)乙川人道橋などの工事も今年度より進めています。
 以上、主な事業の進捗状況について御説明申し上げました。

本議会における提案議案
 それでは次に、本議会に提案しております議案について説明させていただきます。
 まず、条例議案でありますが、制定条例としましては、市制100周年記念事業であります「岡崎さくら100年プロジェクト」のため、桜の植樹及び適正な維持管理に要する事業費を積み立てる基金を設置します「さくら基金条例」、行政不服審査法の全部改正に伴いまして、審査請求に対する裁決の公正性、適正性向上のため、審査庁の判断の妥当性を審査する附属機関を設置します「行政不服審査会条例」、及び「消費生活センターの組織及び運営等に関する条例」の3件であります。
 次に、改正条例としましては、大樹寺小学校の教室を活用し、設置する児童育成センターの名称及び位置を定めます「岡崎市児童育成センター条例」、市営住宅等入居者へのサービスの向上及び経費の縮減のため、指定管理者制度の導入ができるよう見直します「岡崎市市営住宅条例及び岡崎市特定公共賃貸住宅条例」、ほか4件でありまして、合わせて9件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、指定期間が満了する施設について、次の指定管理者を定める「公の施設に係る指定管理者の指定」が22件、市道整備等のために必要な用地を買い入れる「財産の取得」が3件、このほか1件でありまして、合わせて26件を提案させていただいております。

本議会における補正予算議案
 補正予算議案でありますが、以下の減額補正を提案いたします。

一般会計 4億4,489万9千円の減額
特別会計 1,111万2千円の減額
企業会計 3億2,815万  円の減額

 補正予算の主な内容につきましては、まず人件費に関しまして、一般・特別・企業会計を通じまして、人事異動に伴う職員給与費の補正をお願いしております。
 一般会計における主なものとしましては、総務費は、公共施設保全整備基金及びさくら基金への積立て、イントラネットのセキュリティー対策を強化するためシステム開発委託料の計上、防犯灯の球切れによる取替えが見込みを上回ったことによるLED灯への取替工事請負費の増額、個人番号カードの交付予約システムに係るクラウドサービス使用料の計上、民生費は、地域密着型特別養護老人ホームを整備する法人の応募がなかったことによる建設助成事業費の減額、保育単価が見込みを上回ったことによる施設型給付費の増額、交付の前提であります国庫補助金の減に伴う生活保護施設整備事業費補助金の減額、土木費では、破損した郷東橋(ごうひがしばし)を復旧するための測量設計委託料の計上、整備方針を検討するため、当初予定していた整備の一部を取りやめたことによる乙川河川緑地整備工事請負費の減額をお願いするものであります。
 次に、繰越明許費(くりこしめいきょひ)でありますが、福祉の村施設整備事業につきまして、他工事と同時施工する必要があり、工事日程の調整の結果、年度内完成が見込まれないことにより繰越しをお願いするものであります。
 また、債務負担行為につきましては、市政だより印刷製本に要する経費を始め53件の事項について、それぞれ平成28年度当初予算に先立ち、契約を早期に進めるため、債務負担行為の追加をお願いしております。
 続きまして、特別会計でありますが、後期高齢者医療特別会計では、額の確定に伴う愛知県後期高齢者医療広域連合への保険料等負担金の増額、額田北部診療所特別会計では一般会計繰出金の計上をお願いしております。

岡崎市民病院

 最後に企業会計でありますが、病院事業会計では、C型肝炎治療の新薬を処方する患者の増に伴う投薬・注射薬品の増額や、工事期間を来年度に延長することに伴う本棟再編改修工事請負費の減額、下水道事業は汚水及び雨水の流入水量が見込みを上回ったことにより流域下水道維持管理費負担金の増額をお願いいたしております。
 以上が、今議会に提案いたしました議案の大要であります。

マイナンバー制度
 最後になりますが、10月5日に施行されました社会保障・税番号制度いわゆるマイナンバー制度について触れさせていただきます。
 市民一人ひとりにマイナンバーをお知らせするための通知カードは、本市では、先月22日から各世帯への郵送が始まりました。先日、私の所へも送られて参りました。これに伴い、各世帯の皆様の個人番号カードの申請も始まったところであります。そして、来年1月からは社会保障・税・災害対策関係の行政手続の窓口でマイナンバーの利用が始まります。また、西庁舎地下1階に開設しました個人番号発行センターにおいて、いよいよ個人番号カードの交付も始まります。
 一時期に交付手続が集中するため、市民の皆様の待ち時間を少しでも短縮するよう証明写真撮影装置による写真撮影及びカード交付申請サービスの実施や先程の補正予算の内容で説明しました個人番号カードの交付予約システムの活用によりまして、円滑な事務処理に鋭意取り組んでまいります。 (つづく

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