岡崎市議会

2019年12月26日 (木)

令和元年12月議会 その3(一般質問答弁後編・閉会挨拶)

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 12月定例会一般質問の市長答弁の後編と閉会挨拶です。三宅健司議員にお答えしました。


三宅健司議員(民政クラブ) 12月5日(木)

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――市長の政治姿勢について (1)2期目の成果と課題
○市長 市長になりましてから7年の間、市議会はじめ各界各層の皆様方から御理解と御協力をいただいたおかげで各事業を順調に進めることができましたことに、まずもって、深く感謝申し上げたいと思います。
 就任以来、本市の人口が約1万人増加し、製造品出荷額も順調に伸びております。
 日本中の多くの地方都市が人口の減少と財政難で四苦八苦している中、愛知県の工業製品出荷額は46兆9,000億円と、全国で断突の1位であり、その結果、市税収入が約70億円増加しております。また、財政再建にも努めて参りましたが、こちらも、市の借金を約100億円減らすことができました。
 市の財政の根幹を成す市税の増収は、この地域の皆様方の努力の賜物でありまして、とりわけ連合愛知をはじめ、社会でしっかりと働き、きちんと税金を納めていただいている皆様方の強力な後押しに感謝申し上げたいと思います。

 現在、整備を進めております、乙川リバーフロント地区においては、7月には籠田公園がリニューアルオープンし、さっそく、多くの子供がこの噴水で朝から夕暮れ時まで遊んでおり、9月に入っても盛況でした。今も多くの市民が、くつろぎの空間として夜間までさまざまに御活用頂いています。
 東岡崎駅につきましては、11月2日の北東街区のグランドオープンに合わせ、市民の皆さんから1億円を超える浄財をいただいて製作した「若き日の家康公像」が完成いたしました。
 この家康公像は多くの皆さんの智恵と熱意、協力を得て、完成したわけでありまして、時代考証もしっかり行って造られたものであり私は岡崎市民の愛郷心と真心の結晶であると思っております。併設された商業施設「オト・リバーサイドテラス」にも、連日多くの方が訪れ、好評を博しています。

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 さらに、来年3月には桜城橋が完成するなど、いよいよリバーフロント地区の全容が目に見える形となってまいりました。また今後、全市的に様々な事業が完成の時を迎えてまいります。

 市の西部、矢作地区では、今年度末には西岡崎駅のバリアフリー化が完成し、矢作川南北道路の整備も進められています。
 市の南部に誘致した大学病院もこの春には開院する予定であり、併せて各商業施設に続き、公共の施設の移設計画も始まっております。
 北部では、来年7月のグランドオープンを目指して各競技施設の仕上げに入っている龍北総合運動場も、順調に完成に向かっております。さらに、阿知和地区工業団地の開発と合わせて、
本市初となるスマートインターチェンジの建設事業も進めております。
 東部においては、本宿、山中の中間地点にアウトレットモールの進出計画が具体化しており、さらに、地元では区画整理事業も始まる予定であります。これから東部も、南部のように変化の時代を迎えることになると思います。

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 また額田地域には「額田センターこもれびかん」を開設したところでありますが、岡崎東インターと国道473号バイパスを擁する額田地域には、素晴らしい可能性が秘められており、今後、東部を含めた広いエリアに複数のスポーツ施設を、民活により導入したいと考えております。
 さらに、国の「働き方改革」による長期休暇の時代を迎え、市街地から近距離にある額田地域に、広く豊かな自然を活かした山間リゾートの推進ができないものかと思っております。
 私自身は現在、むしろ新たなスタートラインに立っていると思っております。「QURUWA戦略」をさらに前に進め、公民連携プロジェクトにより、さらなる、まちの活性化を目指していく必要があると思っております。

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 これまで、1期目に引き続き、市域全体の地域特性やニーズに沿った、将来を見据えたまちづくりを進めてまいりましたが、現在進めている政策は、決して私一人の思いつきで考え出したものではなく、長年本市が掲げてきた課題に対して、先人が積み重ねてきた提言をもとに、多くの皆様の協力を得て発展させてきたものであります。
 市民対話集会を始め、お招きいただいたそれぞれの集まりで、数多くの生の意見を頂戴し、担当部局と調整を図ることで、さらに、きめ細やかな行政運営につなげることができたものと考えております。
 今後とも、数々の行政課題と、現場の生の声にしっかり向き合い、対話と信頼の市政運営をしてまいりたいと思います。

――市長の政治姿勢について (2)市民対話集会で得たもの・生かすもの
○市長 私は日頃より、「顔の見える民主主義」を唱え、市民の皆さんと直接意見を交わし、お互いの理解を深め、役所の部内協議と議会の審議だけで全てを決定してしまわない配慮をして市政を行うようにして参りました。

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 これまでに、講演会、政策説明会、各種会合などにおいて380回を超える対話集会を行ってまいりました。たぶん来年の今頃には、ゆうに400回を超えているはずです。他の市町でも、同じ名前の会が行われることがありますが、私のように、長年継続的に各所で行っているケースは少ないと思っております。
 対話集会を始めた当初「市民対話集会は市長の話を聞く会か?」と悪口を言われたこともありましたが、最初から毎回必ず自由質問の時間を設けており、時間に余裕のある時には、閉会後30分以上かけて一人ひとりの質問にお答えしたこともあります。さらにEメールや手紙による質問にも答えるようにしております。
 世の中には、会に出席をして一方的に自分の考えを言いたいだけという人や話の内容を理解できないという方もありましたが、そうしたことが良く分かったのも、この試みを行ってきたおかげであります。いずれにしても、先般、香港で行われた強権政権下における一方的な対話集会とは違って、お互いに率直に話し合い、双方向的で中味のある試みを行うことができたものと自負しております。
 よく簡単に「市民の声」という言葉を使われる方がみえますが、その定義はきわめて曖昧であります。私の声が市民の声の実体でないことを望みます。市民の声と言うならば、私ほど根気良く市民の声を聴く努力を続けてきた者はいないと思っています。もちろん対話の会でありますから、時に政治的意図をもって出席し、おかしな発言をされる方には私も徹底的に反論をしております。こちらにすわっているみなさんのように「御無理、ごもっとも」などとは言いません。
 この市民対話集会は、就任1期目の平成25年から継続しており、特に平成30年度から今年度にかけては、若い皆さんがどのような考えを持っているかを知るために、市内の高等学校の生徒さんを対象に各学校の都合に合わせた方法により、これまで13校、約2,300人余りの学生さん達と意見交換をさせて頂くことができました。
 この試みの成果としましては、まず何より若い世代に岡崎市に対して興味を持っていただけたこと、どんな考えに基づいてまちづくりが進められているかを知っていただけたことが挙げられます。

 まちづくりには長期的な視野や展望が不可欠でありまた国・県・市の役割分担について認識して頂くことも大切であります。そうした観点から、今回、将来岡崎を担って頂く若い世代に、まちづくりに必要な視点と現時点での課題や取組みについて理解して頂いたことは、学生さん個人にとっても、岡崎市の将来のためにも、大きな財産となるものと考えます。
 どの学校においても、多くの学生さんから活発な御意見をいただき、今の若い世代の人達がどんなことに興味を持ち、どんな考えを持っているかということを、直接感じ取ることができたことも大きな成果であります。
 彼らの意見は、私の予想を超えた大変有意義なものが多く、中には市議会の議事録を調べてきたり、年輩者の話を参考にして考察をめぐらせたものなど、その見識に驚かされると共に、実に頼もしいとも思いました。こうした意見は、これからのまちづくりに繋がる貴重なヒントにもなりました。
 また私は、学生運動の華やかなる世代の者であり、学生からはもっと過激な発言やイジワルな質問が出るものかと思っていましたが、全くそんなこともなく、逆に、現代の若者の健全さとお行儀の良さに、目を開かされました。私達の頃よりうんとマトモです。私が答弁に立つたびに拍手をして頂き、新鮮な感動を覚えました。これも時代の差なのかもしれません。
 このように、足掛け2年にわたって、岡崎の若い世代の皆さんとの対話で得た多くの成果を、今後のまちづくりに活かしていくことで、将来にわたって住みよく、魅力的なまち岡崎を、実現してまいりたいと考えております。
 そして何よりも、これからバトンを手渡す若い世代が着実に育っていることを知り、大変嬉しく思った次第であります。

――市長の政治姿勢について (3)政策ビジョン
○市長 今後の政策ビジョンについてお尋ねをいただきましたので、各分野の骨太のビジョンについてお答えいたします。
 まず、産業、雇用、労働政策として、まちの体力である地域産業の振興を図るとともに、工業団地を造成し、企業誘致を図るなど、雇用の安定と創出のための施策を進めてまいります。また、次世代を担う人材を育成するためには、行き届いた教育環境を創出する必要があります。労働に係る十分な学びを保障するためのさらなるキャリア教育を推進するとともに、学校教育の現場においては保護者の経済状況による教育格差の是正を進め、教職員の労働条件環境整備を通じた「教育の質的向上」に取り組んでまいります。
 重要課題となった、ワーク・ライフ・バランスの実現を目指し、子育てしながら安心して働くことができる環境整備を進めてまいります。また、あらゆるハラスメントのない社会を目指し、差別をなくす環境づくりに努めてまいります。
 福祉、社会保障政策においては、地域共生社会の実現に向けた福祉総合相談体制の構築を始め、子ども、子育て支援、児童福祉の拡充を図るとともに、高齢者、障害者、生活困窮者の福祉にも引き続き取り組んでいく必要があります。多くのマンパワーを必要とする福祉や子育ては、人材確保が課題でありまして、制度設計通りに運用できるよう、雇用の安定と創出を図るとともに、地域包括ケアシステムの構築を目指してまいります。

 全国一の製造品出荷額を誇る西三河は、日本の産業の中枢を担う重要な地域であります。地域防災力を高めた「災害に強いまちづくり」、事故や犯罪の無い「安全安心なまちづくり」を進めるとともに、交通体系の整備やICTを活用したまちづくりを進め、将来にわたり発展できる社会基盤づくりを推進します。
 環境政策においては、気候変動に伴う大雨が都市問題となっています。地球温暖化が今後進行した場合さらに大雨の発生数は増加すると予測されております。将来の地球環境を守るため、
引き続きCO2削減の取組みを進めるとともに、ごみ排出量削減に向け循環型社会の構築を目指してまいります。
 これは、私の考える岡崎の未来像ですが、岡崎の持つ面的キャパシティー、産業的潜在力を考えた時、将来、「50万都市・岡崎」が考えられると思っております。自主財源による安定した事業計画を維持できる都市として、50万人の人口規模を持ちたいと思いますし、また「顔の見える民主主義」を保つためには、50万人くらいの人口規模が限界と考えます。現在、将来の岡崎がそうした都市となるように考え、様々な施策を行っているつもりです。

 そしてもう一つ、現在、西三河全域にある朝夕の交通渋滞を解消するためには西三河の公共交通のタテ軸である愛環鉄道を、一日も早く複線化、高速化することが不可欠であります。
 そしてこのタテ軸の中岡崎駅と交わる、ヨコ軸である名鉄本線の岡崎公園前駅を一体化して、岡崎中央駅、「岡崎セントラルステーション」としたいと考えております。この考えは私は15年前から言い続けていることであります。この事業が実現すれば、三河地域の慢性的渋滞は大きく緩和され、公共交通の利便性も上がります。
 さらに、この新駅は文字通り「50万都市 岡崎」の表玄関になるものと思います。このプランは、これまでも何度も提言されており、将来、必ず必要になることであると考えられます。このことは、岡崎城の再建問題と共に、各高等学校にてお話してきております。
 以上掲げました、様々な政策を進める過程においては、堅実な財政運営を維持するとともに、正規職員の適正配置により良質な公共サービスを提供できるよう努めてまいります。
 これまでも繰り返し申し上げておりますが、私が進めているまちづくりの究極の目標は岡崎の子どもたちが自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることです。
 引き続き次の100年を見据え、福祉や医療、防災や教育といった基本施策の充実はもちろんのこと、さらなる魅力あるまちづくりを目指してまいります。


閉会の挨拶 12月20日(金)
 閉会にあたりまして、私からもご挨拶を申し上げます。
 このたびの12月定例市議会にご提案をいたしました議案につきましては、慎重なご審議を賜りご議決いただきまして誠にありがとうございます。決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正に努めてまいる所存であります。

 さて、今回の定例会の一般質問において公共交通に関する質問があったため、改めて確認を行いました。その結果、本市のバス路線は約1,580キロに及ぶネットワークを民間路線として維持しており、近隣他都市と比較しても少ない財政負担でありながら公共交通のカバー率では上回っている状況でありました。一部の不満の声のみを意図的に取り上げたり、偏った考えに固執し、判断したりすることは危険なことであると改めて感じた次第であります。地域バスを、公共交通のバスと競合したコースに走らせることはできませんし。
 地域バスと言っても、タクシーとは違い、個別の要求に全て応じることができる訳ではなく、定められたコースを時刻に合わせて運行することになります。そのため、折角地域バスを走らせても個人の方が要求されるほど利用されないというのが実態であります。
 このことは地域バスが完備されていると言われている他都市においても同じことであり、自分の望む時間に使えない方は「不便」と言ってみえるそうです。
 昨年度実施した市民意識調査によると、80%以上の方が岡崎市は住みよいと回答し、そのうち半数近くが交通の便の良さをその理由に挙げています。
 一方で、山間地域など居住地域によっては、住みにくい、交通の便が悪いと答えている人もおり、この数字に甘んじるつもりはありません。我々はこのような客観的なデータで判断し、公平に耳を傾け、政策に活かしていくことが必要であります。なお中山間地においては自動運転自動車の開発の進展を見て、先行して導入してゆきたいと考えています。
 いずれにしても、これからのまちづくりにおいて高齢社会に適した住居、施設、交通手段の確立は急務のことであると認識しております。今後ともそうした努力を怠ることなく、市政を進めてまいります。

 さて、一昔前に柳亭痴楽(りゅうていちらく)という落語家が「痴楽つづり方教室」という演目で一世を風靡しておりましたが、今議会ご親切にも私に文章作法の講義をして頂いた方がお見えになります。折角のご好意でありますが、一言で言うならば「よけいなお世話」であります。そうしたことはおうちでお子さんやお孫さんにお話されるか鏡に向かってご自身に言っていただきたいと思います。
 すでに私のブログに対しては「ぶっ殺してやる」「家に火をつけてやる」という脅迫まがいのメールも届いておりますが、そうした言論弾圧に負けることなく、これからも自らの政治的信念に基づき、筆のおもむくまま自由に文書を書かせていただくつもりでおります。
 また、初日の提案説明でも申し上げましたが、「まちづくり都市デザイン競技」のモデル都市に選ばれ、「健康ウォーキングアワード2019」で愛知県の自治体として初となる優秀賞の受賞、さらに国土交通大臣による「手づくり郷土賞」のグランプリ受賞と、この時期に連続して大きな賞をいただくことができました。

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 これはこれまでの本市の取り組みが高く評価され、客観的に広く認識されていることの証明であると自負しております。将来都市像として、「一歩先の暮らしで三河を拓く中枢中核都市おかざき」を掲げ、今後とも邁進する覚悟であります。
 今年もあとわずかとなりました。議員各位におかれましては、年末のお忙しい中ではありますが、ますますご自愛の上、市政進展のためにご尽力賜りますようお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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2019年12月24日 (火)

令和元年12月議会 その2(一般質問答弁前編)

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 12月定例会一般質問の市長答弁を2回にわけて掲載します。前編では杉浦久直議員にお答えしています。
 以前のブログでも御案内したとおり、当議会の一般質問答弁におきまして3期目に向けての出馬表明をいたしました。


杉浦久直議員(自民清風会) 12月4日(水)

杉浦久直議員(自民清風会)

――内田市政について (1)成果

○市長 早いもので、市長になりましてから2期8年目を迎えております。これまで私が当初掲げた公約の9割方が実現できていることが望外の喜びであります。一市民としても、ふるさとが目に見えてよくなっていることはうれしいことであります。
 市議会はじめ、多くの皆様方から御理解と御協力をいただいたおかげでこのように各事業を順調に進めることができましたことに、改めて深く感謝申し上げたいとも思います。
 よく物事が順調に進み、目的を達成させるためには天の時、地の利、人の和の、いわゆる天地人が必要であると言われております。まさに今の岡崎に、そうした三つの要素が揃っていたからこそ、各事業が好循環のもとに進めることができたのではないかと考えております。
 就任以来、人口も1万人増加し、工場出荷額も順調に伸びてきたおかげで、市税収入が約70億円増加いたしました。また、財政再建にも努めてまいりましたが、こちらも市の借金を100億円近く減らすことができました。
 そして、私が話すと手前味噌になりますが、毎年、国の省庁にも幾度となく足を運び、確実に補助金を獲得できるように努めてまいりました。そうした折、東京の官庁を回りますと、「岡崎はよくやっているね」とよく言われます。 殊に国交省では「全国でまちおこしをやっているところは多いが、岡崎のように全市的に5つも6つも同時進行で大きな事業を進めて全て成功しているところは珍しい、国としても注目している」とのお褒めの言葉をいただいております。

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 岡崎市は健全財政のため不交付団体ですが、国の推進事業を上手に展開してきているせいで多くの特別補助金が認められており、さらに民間活力を合理的に活用してきた効果が、そうした円滑な事業運営として実を結んできているものと思っております。
 ときにリバーフロント計画を「税金のムダ使い」のように批判する方がおりますが、事業費の半分近くに国費が投入される事業であり、これは全国的にも例外的なケースであります。それだけ説得力のある良い仕事であるからこそ、国がお金を出してくれているものと思っております。
 これまで本市が獲得した「行きたいまちナンバー1」「地方再生モデル都市」「中枢中核都市」といった輝かしい実績は、その成果のひとつだと考えております。また、国からどれほど予算を獲得してくることができるかも首長の勤務評定のひとつと言われております。

 そうした先進的な政策を進める一方で、私の先の選挙で「安心・安全・防災」や「保健・医療・福祉の充実」また「子ども・子育て支援」など、幅広い政策課題から12の公約をお示しし、市政の舵取りを進めてまいりました。
 私は常日頃から国や県との良好な関係構築に努めており、河川改修やポンプ場整備などの災害対策も関係省庁の協力を仰ぎながら着実に進めてまいりました。また、総代会や警察ともしっかり協議しながら、治安対策として防犯カメラの設置による犯罪防止にも努めてまいりました。
 保健・医療・福祉政策においては、「担い手不足」が喫緊の課題となってきております。どんなに手厚い医療費助成制度があっても、医師や病院がなければ効果ある政策とは言えません。
 議員御指摘のとおり、保健医療の充実として市南部に大学病院が誘致できたのは地域医療の担い手確保の成功例であります。時あたかも全国的に医療機関の再編が行われ、近隣の都市で市民病院の存続も危ぶまれる中、よくぞ2つ目の総合病院の建設にたどりつけたものと思っております。また、「介護難民」を作らない介護制度の運営を目指し、ハローワークとともに市内介護施設の職員採用を支援しております。
 福祉のような大きな制度については、国の設計通りに運営できる環境整備を行うことが自治体の使命であり、地に足の着いた堅実な行政運営であると考えております。
 「子ども・子育て支援」、「誰もが活躍できる社会」、「教育・人づくり」そして自治会や市民団体との協働による「地域社会の充実」は私が最も力を入れた政策の一つであります。全学区で「放課後子ども教室」を実施するとともに、南部乳児園の開所、病児保育を推進し、誰もがやりがいを持ちながら活躍できる社会づくりにも取り組んでまいりました。
 教育政策では、全小中学校にタブレットパソコンを配備してICT教育を進め、また猛暑対策として西三河でいちはやく全小中学校にエアコンを完備いたしました。
 「企業・産業振興」では、オカビズを核にした中小企業支援を行うと共に、阿知和工業団地とスマートインターの建設を促進するなど、都市の活力の源である経済の強化に努めております。
 また、本市の経済のもう一つの柱である観光産業の育成においては、観光協会の法人化やQURUWA戦略を推進するとともに、本市の誇る歴史文化遺産を活用した「観光・交流の振興」を進めております。

六所神社、天恩寺、大樹寺、滝山寺

 「都市基盤の整備」と「持続可能な都市経営」については杉浦議員から御披露いただいたとおり、積極的なまちづくりを進める中でも、国の交付金をフルに活用し、堅実な行財政の両立に努めてまいりました。
 私の究極の目標はいつも口癖のように申しておりますとおり、岡崎の市民、殊に子供たちが自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。そうした愛郷心の高い市民が多いからこそ、駅前に浄財によるあのような立派な騎馬像ができたものであり、これからもそうした伝統を守り育ててゆきたいと考えております。
 そのためには将来に負担を先送りしない健全な財政運営が必要であり、そういう意味でも皆さまの御協力のおかげで順調に進められたことを改めて感謝する次第であります。

――内田市政について (2)今後

○市長 私としては今後も福祉や医療、子育てと教育、防災などの基本政策をしっかりと担い、健全財政を維持しつつ、本市が誇る歴史的文化遺産や美しい自然を生かしたまちづくりを進めていきたいと考えております。
 現在、順次完成の時を迎えているリバーフロント計画をはじめとする多くの事業は、施設を造ることや形をつくることを目標として行っているのではなく、そこに出来上がった空間を生かして「いかに岡崎に賑わいをつくり出していくか」ということが一番の目標でありすます。その意味ではこれからが大切であり、今後のソフト事業の展開がカギであると考えています。
 御指摘のクアオルト健康ウォーキングについても、本市では今後、太陽生命保険株式会社と日本クアオルト研究所の支援を受け、健康ウォーキングコースの整備やガイド養成などを進めてまいります。
 そのうえで、リバーフロント地区を「まちなかの保養地」として加齢による体力の衰えを予防する「フレイル対策」にも活用していきたいと考えております。
 現在、我が国はこれまで人類史上例を見ない超高齢社会に突入しております。そうした状況において、日本がどのようにこの問題を克服していくかを世界は注目しております。
 そして超高齢社会を豊かにする技術を全国に先駆けて開発し、発信してゆくことが「地方再生モデル都市」「中枢中核都市」「クアオルト健康アワード」などの指定を受けて期待と注目を集めている、本市の役割ではないかと考えております。

 また今後、さらに多様化する市民要望に対応していくためにはすでに手がけている2つの方法がより重要になります。
 その一つは民間の資本とノウハウを住民サービスに活かすことです。公共の立場としては事業を行う空間・用地を用意し、事業推進の手助けをします。その結果、自治体には地代と税金収入が期待できます。
 もう一つは広域連携を高めることです。施設整備には高額のお金を必要とする現在、一つの自治体で全ての機能、施設を保持することは困難となります。
 そこで名古屋市長が唱えている「名古屋尾張共和国」のように、三河における施設の共有
あるいは相互利用という考え方が必要になると考えます。この点についてはすでに西三河の近隣都市とも話し合っています。現に本市の行っている病院行政は近隣からも大きな期待を受けておりますし、トヨタスタジアムのように特殊な施設はお借りすればいいと考えております。
 そして将来の成長のための人づくりや産業支援などに力を注ぎながら次の100年を見据え、福祉や医療、教育や防災といった基本政策の充実をはかり、さらなる魅力あるまちづくりに邁進してまいる覚悟です。

――内田市政について (3)3期に向けての考えは

○市長 通常、現職の首長は任期の終盤まで職務に邁進し、選挙の数ヶ月前に意志表明を行うことが通例であります。しかし、先日、早々と立候補を表明された方が出てきたこともあり、私の後援団体はじめ、支援して頂いている各種団体の関係者の皆様より「出馬表明を早くするように」との多くの声を頂くようになりました。
 私自身はあわてて表明する必要はないと思っておりましたが、そうした悠長な態度をとっていると、またぞろ健康問題の心配だとか引退説など、デマ情報が出てくる恐れもあり、今議会において出馬表明をいたす決心をしました。

 私はこれまで「モノづくり」に加え、安定した財源の確保に向けてもう一つの岡崎の経済の柱とて、経済波及効果の大きな「観光産業」を育て上げることを提唱し、多様な立場の多くの皆さんの知恵と経験を得て、乙川リバーフロント計画「QURUWA戦略」を推進し、それがようやく軌道に乗ってまいりました。
 リバーフロント計画の発表当初から表明し、また、何度も議会や対話集会などでお話してきましたが、そもそも施設整備をすることが目的ではなく、整備された環境、空間においていかに地域に賑わいをもたらす事業を展開できるかということが本来の目的であり、カギであると考えております。
 その意味において、現在ようやく整備が整ってきたところであり、これから官民連携のもと、様々なソフト事業を展開することで、このまちにさらなる活力をもたらしていくことができるようになる訳であり、それこそが私のなすべきことであると考えております。

 初動の段階において、官民連携の象徴でもある「岡崎活性化本部」を設立し、多くの価値ある提言を頂きました。さらに、東京のリバーフロント研究所、都市計画の専門家、先進事例の推進者、そして地元商工会議所、大学、地域代表の方々など多くの御協力を賜りました。そして、まもなく400回近くとなる対話集会や会合でお話した多くの市民の皆様の御意見を反映して、「夢ある新しい岡崎」の実現に向け、様々な施策を進めてきたところであります。

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 今後とも、そうした基礎を踏まえて、引き続き岡崎市の発展のため全力で頑張る覚悟でありますので、杉浦議員はじめ議員各位の一層のお力添えをお願い申し上げます。
 また、私が手がけてきた仕事は乙川リバーフロント計画だけではありません。これから市内、東西南北において進めている各事業が順次、完成の時を迎えてまいります。
 そうした成果を合理的に連動させ、この町に住んでいることに幸せを感じられるような、「一歩先の暮らしで三河を拓く中核中枢都市おかざき」を築いてまいりたいと考えています。

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2019年12月19日 (木)

令和元年12月議会 その1(市長提案説明)

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 岡崎市議会12月定例会(12月3日~20日)の御報告を申し上げます。
 初日に申し上げた所信の一端ならびに提案した議案の大要を掲載いたします。


被災地支援と防災対策
 今年は、本市においても多くの死者を出すなど甚大な被害をもたらした、伊勢湾台風から60年の節目の年に当たります。
 近年は、地球温暖化の影響と考えられる異常気象が、各地で発生しております。10月の台風第19号では、記録的な豪雨により、1都12県に大雨特別警報が発表され、100人近い死者と2万棟を超える建物損壊を伴う大規模災害となりました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方の一日も早い日常生活の回復を心より祈念いたします。
 本市は、すぐに被災地支援といたしまして、ゆかりのまちの佐久市と長野市へ、肌着セットや軍手などの支援物資を送付したほか、これら2市に栃木市を加えた3市に職員を派遣し、避難所の運営など、様々な人的支援も実施しております。

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(建設中の六名雨水ポンプ場)

 私は市長就任以来、行政ができる最大限の事前防災を行っていくことが肝要であると考え、市民を浸水害の危険から守るため、様々な整備を行ってまいりました。ソフト事業では、防災マップの作成支援や防災指導員制度の創設、水害対応ガイドブックを関係する全世帯に配布するなど、自助・共助の取組みを進めるほか、ハード事業では、一級河川占部川を始め2つの準用河川の整備に加え、針崎・中島・福岡の雨水ポンプ場や、久後崎町の雨水貯留管など多くの施設を完成させ、現在は、六名雨水ポンプ場の建設を進めております。
 今後も市民の「いのち」と「くらし」を守るため、想定外を想定した防災対策や総合的な雨水対策を進めてまいります。

北東街区有効活用事業、QURUWA戦略
 さて、50年に一度の大改修として東岡崎駅・周辺地区を整備しておりますが、11月2日に、徳川家康公像のお披露目やペデストリアンデッキの渡り初め式を行いましたところ、大変多くの皆様にご臨席いただきました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

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 何より嬉しいことは、家康公像については、制作費に迫る1億円を超える寄付が、多くの企業や個人の方から寄せられたことであり、まさに岡崎人の真心によって建てられた像であることです。テレビで御婦人が「本当にうれしい。感動です」と言ってハンカチで目をふいている姿を拝見し、私自身、一市民として喜びにたえませんでした。
 連日多くの方々が家康公の騎馬像を写真に収めている姿を拝見いたしますが、像は、駅のホームや往来する電車の車窓からも眺めることができます。その高さは台座を含めると9.5メートルにおよび、まさに日本最大級であり、岡崎の新たなシンボルが誕生したと言っても過言ではないと思っております。
 この像は桶狭間の敗戦により、岡崎への帰還を果たした松平元康が徳川家康と改姓した25歳当時の若き日の姿を再現しており、時代考証的についてしっかり調査をして建てられたものです。
 ピンチをチャンスに転換し、天下統一と平和な世の中を作り上げた郷土の英雄の姿から「困難に立ち向かい、人生を切り開いてゆく」精神を子供達に伝えてゆきたいと考えております。

 同じく11月2日には、公民連携事業の民間複合・商業施設「オト リバーサイドテラス」もグランドオープンを迎え、大盛況を博しております。

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 建物は乙川の景観や眺望を満喫できるように配慮され、歴史的な要素を取り入れた、落ち着いた品格のあるデザインであります。これまで乙川沿いの建物は、川に背を向けて建てられているように感じていましたが、この「オト リバーサイドテラス」は、川に向かって開かれた施設となっており、絶好のロケーションを生かしたカフェやレストランには、オープン以来多くの方が訪れて、ランチやディナーの飲食とともに乙川の景色を楽しまれている姿を目にします。連日行列ができている店もあり、市民にとって待ちに待った駅前の魅力ある、賑わいと憩いの空間が誕生したのではないかと思っております。

 さらに、公民が連携して整備を行うコンベンション施設と、それに併設されます「上質なおもてなし」を提供するホテルに関しましては、令和5年の春の開業に向け、来年2月末には優先交渉権者を決定する予定であります。
 今後も乙川リバーフロント地区では桜城橋・橋上広場と橋詰広場のPark-PFI(パークピーエフアイ)事業などを進めてまいりますが、民間事業者による経済投資の流れが全体に波及して行くことを大いに期待しているところであります。
 また、乙川リバーフロント地区の主要回遊動線「QURUWA」に位置する康生通交差点が、12月下旬から、よりスムーズに横断できるよう、斜め方向の横断が可能な「スクランブル交差点」となります。私が県議会議員の時代から要望してまいりましたが、このたび、岡崎警察署並びに愛知県西三河建設事務所のご尽力により、スクランブル交差点ができることを、大変うれしく思っております。
 スクランブル化に伴い、歩行者を車両から守るための安全対策が施されます。康生通交差点が、より安全・安心で、利便性のある交差点になりますので、ご利用いただきたいと思っております。

観光産業の推進
 西三河はものづくりが盛んな地域でありますが、トヨタ自動車の社長自ら今後の産業構造の転換を予見されている中、私はもう一つ産業の柱が必要であると考え、経済波及効果の大きい観光産業を推進してきたところであります。
 その一環として、平成29年3月に岡崎フィルムコミッションを設立し、本市を題材にしたテレビ番組等のロケ支援を行ってきたところ、このほど、全編・岡崎ロケの映画、「おかざき恋愛四鏡(れんあいしきょう)」が完成し、11月29日から岡崎の映画館で先行上映されております。

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 市内の和菓子屋や公園、居酒屋、カフェ、市役所など皆さんが普段見慣れた「わが町」の風景が銀幕に映し出されます。私も昨日、一昨日と、舞台あいさつに行ってまいりましたが、多くの方にご覧いただき、岡崎を感じていただけたらと思っております。
 また、岡崎オリジナル観光プロモーションとして、本市ならではの観光土産を「おかざき観光土産品」として認証しております。各事業者から応募いただいた中から、昨年度は7品、今年度は5品を
認証いたしました。今後、販路の拡大を支援してまいりますが、各民間事業者が独自のオリジナル商品を開発し、展開することで、本市の観光消費額の拡大を期待しているところであります。

 まちづくりはハード整備だけでなく、多角的に行っておりますが、各分野においてその取組みが高い評価を受けております。
 都市景観の取組みにおいては、国の関係機関が主催する、「まちづくり・都市デザイン競技」のモデル都市として、本市が選ばれました。これは、本市のまちづくりが国から評価され、全国からも注目されていることの証左であります。

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 今回は、『居心地が良く歩きたくなる「まちなか」からはじまる都市の再生』をテーマに、東岡崎駅から八丁味噌蔵までを主な範囲とする「岡崎城周辺地区」が対象となります。来年2月末まで提案を募集し、5月に入選が発表される予定です。
 これまで多くの知恵者の協力を得ながら事業を進めてきましたが、優れた提案により新たな知見を得ることで、賑わいの創出に、さらに弾みがつくものと期待しております。

 加えまして、乙川リバーフロント地区のかわまちづくりの活動のひとつとして、平成28年度から公民連携で実施をしている「おとがワ!ンダーランド」の取り組みが、国土交通大臣表彰の「手づくり郷土(ふるさと)賞」の一般部門で受賞いたしました。
 この賞は、地域の個性・魅力を創出し、良質な社会資本及びそれと関わりをもつ、優れた地域活動を広く募集・発掘し、これらを全国に広く紹介することにより、個性あふれる活力ある郷土づくりに資することを目的としたものであります。私がこれまで申しております郷土愛にも繋がるものとして、国にも認められたことは大変嬉しく思っております。

健康増進
 健康増進の側面からのまちづくりにも取り組んでおります。
 スマートウェルネスシティ首長研究会に加盟し、そこで暮らすことで健幸になれるまちの実現を目指し、「歩いて健康」「食べて健康」を合言葉に様々な事業を展開しております。今年度は、特に「歩いて健康」の取組みの充実を進めていたところ、「太陽生命クアオルト健康ウォーキングアワード2019」において、愛知県の自治体として初となる優秀賞を受賞しました。
 今後、専門家チームの現地調査を行い、来年度には市内2か所で、歩きながら脈拍や皮膚の体表面温度を測定し、自分の健康状態にあった歩き方を学べる、クアオルト健康ウォーキングの認定コースの設置を進めてまいります。

 さらに、来春完成予定の桜城橋の開通に合わせて、オト リバーサイドテラスやQURUWAを周遊するウォーキングコースやイベントの開催、市独自のアプリの配信を予定しております。私は、まちづくりにおいて、人々がくつろげる場所を創造するなど、豊かな公共空間の創出を心掛けており、生活基盤である都市環境を豊かにすることが都市の価値であると思っております。そのためにも今後は四季折々に景観の変化を楽しめる乙川沿いの植栽計画を進めてゆきます。
 市民の健康寿命の延伸に向けて、歩きたくなるまち、歩いて楽しい仕掛けをより一層充実し、市民の健康づくりを後押してまいります。

女性活躍のための支援
 「ひと」が輝く取組みも、まちづくりにおいて重要なものであります。
 本市では女性活躍を推進するため、働きたい女性と事業所を対象に、女性の就労支援としてのテレワーク推進事業に取り組んでおります。テレワークは時間や場所を選ばない新しい働き方の一つであり、子育てなどの理由により、仕事を中断した方や、働き方に制約のある女性の就労支援を引き続き推進してまいります。

医療と福祉
 一方で、全国的にも問題となっておりますが、市民生活を支える専門職が不足しており、人材確保が急務となっております介護現場における人材不足につきましては、介護職員の資格取得に係る経費の一部を補助する制度を始めております。介護職員のスキルアップやキャリアアップを支援することで、給与等の処遇を改善し、職員の離職防止や定着促進が図られることを期待しております。
 また、新たな人材確保の間口を広げるため、「福祉就職フェア」を、本年度は6月と11月に2回開催いたしました。
 イベントを通じて多く方に介護現場を身近に感じていただくとともに、就職相談のための個別ブースを設け、市内事業所の人材確保を支援いたしました。
 本市の高齢化率は20%を超えております。今後も超高齢社会を支える、介護人材の確保に努めてまいります。

 10月1日に「幼児教育・保育の無償化」がスタートし、これまで以上に充実した、保育環境の提供が求められる中、保育人材の確保も喫緊の課題となっております。このため、新卒保育士の積極的な採用はもちろんのこと、潜在保育士の掘り起こし、すなわち、一旦は職場を離れられた有資格者の復職を支援するための取組みも進めています。
 今年度は、「保育士支援センター」とともに、「復職保育士等のための保育園・見学会・実習会」や「就労支援セミナー」などのイベントを複数回開催し、実際の雇用に繋げております。今後も様々な手法で保育士の確保に努め、子育て支援施策の充実を図ってまいります。

 地域医療を支える看護師も慢性的に不足しております。これを解消するため、看護専門学校において、再就職希望者を対象とした看護師・復職支援事業を行っております。今年度で4年目となり、毎年60人程度が参加者されます。
 資格を持ちながらも看護師として働いていない、いわゆる潜在看護師の方に再び看護師として就労していただくための講義や技術的な訓練などを行っており、看護師不足解消の一助となるよう努めてまいります。

環境に配慮したまちづくり
 環境に配慮したまちづくりも進めております。
 先日、温室効果ガスの排出削減や再生可能エネルギーの普及拡大など環境施策の充実に向け、市と民間事業者が共同出資をして設立する地域電力小売会社の事業パートナーの審査委員会を開催し、優先交渉権者として、「株式会社NTTファシリティーズ、中部電力株式会社、東邦ガス株式会社からなる企業グループ」を選定しましたので、ご報告申し上げます。
 この地域電力小売会社とは、市のクリーンセンターから廃棄物処理の過程で生まれる電力を調達して、市の公共施設に供給し、これらで得た事業利益を環境対策事業等へ投資して環境施策を推進する、目的会社であります。これは、愛知県内の自治体としては初の取組みとなります。今後は、事業パートナーとともに年度内の会社設立、来年度中の事業開始に向けて準備を進めてまいります。

条例議案など
 それでは、本議会に提案いたしております議案について説明させていただきます。
 まず、条例議案でありますが、制定条例といたしましては、公契約に係る、市の基本方針等を定める「岡崎市公契約条例」、市民センターの一般の利用拡大を図るため、社会教育法による位置付けを廃止し、新たな条例として整備する「岡崎市市民センター条例」など6件であります。
 次に、改正条例といたしましては、豊富保育園の建替えに伴い、仮園舎を旧・豊富第二保育園とする「岡崎市・保育所条例」、がん医療の市民病院への集約を図るため、愛知病院の乳腺外科を廃止する「岡崎市病院事業の設置等に関する条例」など18件、合わせて24件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、本市の新たな将来都市像などを定める「岡崎市・総合政策指針の制定」、岡崎市せきれいホール内部改修、及び電気設備改修、岡崎市総合学習センター・多目的ホール棟の増築に関する「工事請負の契約」など7件を提案させていただいております。

 続きまして、補正予算議案でありますが、一般会計の補正は 2億6,586万円の増額、特別会計は 3億1,781万3千円の増額、企業会計は1億7,837万2千円の増額補正をお願いしております。
 まず人件費に関しまして、一般・特別・企業会計を通じまして、国家公務員の給与改定に準じた、職員給与の改定及び人事異動に伴う職員給与費の補正をお願いしております。
 一般会計の主なものとしましては、民生費では、介護老人福祉施設整備の応募が見込みを下回ったことによる、事業費補助金の減額、衛生費では、藤田医科大学岡崎医療センターを整備している、救急医療拠点・施設用地の土壌処理に要した費用を一部負担するための土壌処理費・負担金の計上、土木費では、鉄道事業者が実施する岡崎公園前駅・バリアフリー化整備が国に事業採択されなかったことによる整備事業費・補助金の減額、教育費では、教室不足が予想される岡崎小学校の校舎増築を進めるため、岡崎小学校・校舎増築工事・請負費の計上をしており、これらの補正財源といたしまして、地方特例交付金、国県支出金、繰越金などによりまして収支の均衡を図っております。
 次に、繰越明許費の追加は、リサイクルプラザ施設整備事業始め、6事業につきまして、それぞれ年度内完了が見込まれないことから、お願いしております。
 次に、債務負担行為につきましては、コンベンション施設の整備運営に要する経費を始め33件の事項につきまして、それぞれ令和2年度当初予算に先立ち契約を早期に進めるため、債務負担行為の追加をお願いしております。
 続きまして、特別会計でありますが、阿知和地区工業団地・造成事業・特別会計は、猛禽類のモニタリングなどの環境対策や用地測量を行うための委託料の計上、埋蔵文化財調査に先立って必要な防災工事を行うため、防災対策工事・請負費の計上をお願いしております。
 最後に、企業会計でありますが、病院事業では、手術支援ロボット、いわゆる「ダヴィンチ」を導入することによる器機・備品購入費の増額などをお願いするほか、手術支援ロボットの設置に必要な工事に要する、経費につきまして、債務負担行為の追加をお願いしております。
 以上が、今議会に提案をいたしました議案の大要であります。

ラグビーワールドカップ2019、おかざきクルまつり
 さて、早いもので、令和元年も残すところ、あと1か月ほどとなりました。今年を振り返ってみますと、スポーツで盛り上がった年であると思います。
 記憶に新しいところでは、日本中にラグビー旋風を起こした、ラグビーワールドカップ2019が挙げられます。日本代表には本市出身の田村優選手が選ばれており、チームの司令塔であるスタンドオフという重要なポジションでチームをリードされていました。本市では田村選手が出場した試合全てでパブリックビューイング等のイベントを開催し、市民による応援で田村選手にエールを送りました。

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 11月22日には多くの市民の祝福のもと凱旋報告に訪れ、「ワールドカップの時は応援が本当に力になった。おかげで期待以上の結果が出せた。」と語っておられました。

 ラグビーと同時期にもう一つのワールドカップであるバレーボール・ワールドカップジャパン2019が開催されており、日本代表に本市出身の石川祐希選手と、石川真佑選手のご兄妹がそろって出場し、ともに大活躍されました。両選手とも、来年のオリンピックでの活躍を期待しております。
 11月にはセントラルラリー愛知・岐阜2019が開催されました。中央総合公園ではスペシャルステージが行われ、同時に「おかざきクルまつり」も開催していたことも相まって3万人もの来場者があり、大いに盛り上がりました。

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 今回のセントラルラリー愛知・岐阜2019は、WRC世界ラリー選手権のテストイベントとして開催されましたが、WRCは、2020年に日本開催が決まっており、来年11月19日から22日の4日間にわたり愛知県、岐阜県で開催されます。今回のテストイベントにおいて、本市のコースは、ラリーの主催者などから高く評価されていた旨が報告されており、来年のWRCでは国内外から多くの観客が来場していただくことを期待するところであります。

 最後になりますが、ラグビー日本代表チームのスローガンは、「One Team)」でありました。
 史上初のベスト8進出を目標に、チームが一丸となって血の滲む努力をし、試合では、体格で勝る世界の強豪を相手に怯むことなく勇敢に戦う姿はにわかファンの私も感動を覚えました。
 本市においても、ラグビー日本代表チームと同様に、「夢ある新しい岡崎」の実現に向かって邁進し、「楽しく・快適に暮らすことができるまち」が体感できるよう、市民、議員各位、行政が「One Team」となり、がっちりとしたスクラムを組んでいきたいと思っております。
 以上、ご説明申し上げますとともに、提出をいたしております諸議案につきまして、よろしくご審議の上、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、説明を終えさせていただきます。ありがとうございました。

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2019年12月 5日 (木)

出馬表明をしました

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 12月4日(水)、市議会定例会において杉浦久直議員から「3期に向けての考えは」と質問を頂き、来年の市長選挙に向けて正式に出馬表明をしました。

 通常、現職の首長は任期の終盤まで職務に邁進し、選挙の数ヶ月前に意志表明を行うことが通例であります。しかし、先日、早々と立候補を表明された方が出てきたこともあり、私の後援団体はじめ、支援して頂いている各種団体の関係者の皆様より「出馬表明を早くするように」との多くの声を頂くようになりました。
 私自身はあわてて表明する必要はないと思っておりましたが、そうした悠長な態度をとっていると、またぞろ健康問題の心配だとか引退説など、デマ情報が出てくる恐れもあり、今議会において出馬表明をいたす決心をしました。

桜城橋、徳川家康公像、籠田公園

 私はこれまで「モノづくり」に加え、安定した財源の確保に向けてもう一つの岡崎の経済の柱とて、経済波及効果の大きな「観光産業」を育て上げることを提唱し、多様な立場の多くの皆さんの知恵と経験を得て、乙川リバーフロント計画「QURUWA戦略」を推進し、それがようやく軌道に乗ってまいりました。
 リバーフロント計画の発表当初から表明し、また、何度も議会や対話集会などでお話してきましたが、そもそも施設整備をすることが目的ではなく、整備された環境、空間においていかに地域に賑わいをもたらす事業を展開できるかということが本来の目的であり、カギであると考えております。
 その意味において、現在ようやく整備が整ってきたところであり、これから官民連携のもと、様々なソフト事業を展開することで、このまちにさらなる活力をもたらしていくことができるようになる訳であり、それこそが私のなすべきことであると考えております。

 初動の段階において、官民連携の象徴でもある「岡崎活性化本部」を設立し、多くの価値ある提言を頂きました。さらに、東京のリバーフロント研究所、都市計画の専門家、先進事例の推進者、そして地元商工会議所、大学、地域代表の方々など多くの御協力を賜りました。そして、まもなく400回近くとなる対話集会や会合でお話した多くの市民の皆様の御意見を反映して、「夢ある新しい岡崎」の実現に向け、様々な施策を進めてきたところであります。

市民対話集会(2017年9月22日)

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 今後とも、そうした基礎を踏まえて、引き続き岡崎市の発展のため全力で頑張る覚悟でありますので、皆様の一層のお力添えをお願い申し上げます。
 また、私が手がけてきた仕事は乙川リバーフロント計画だけではありません。これから市内、東西南北において進めている各事業が順次、完成の時を迎えてまいります。
 そうした成果を合理的に連動させ、この町に住んでいることに幸せを感じられるような、「一歩先の暮らしで三河を拓く中核中枢都市おかざき」を築いてまいりたいと考えています。

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2019年11月 4日 (月)

令和元年9月議会 その3(一般質問答弁後編)

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 9月定例会一般質問の市長答弁の後編です。加藤義幸議員と畔柳敏彦議員にお答えしました。


加藤義幸議員(自民清風会) 9月2日(月)

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――東岡崎周辺は次年度にはペデストリアンデッキや桜城橋など様々なハードが完成します。花火大会の見どころや楽しみ方に変化があると思われますが、今後のお考えをお聞かせください。

○市長 乙川リバーフロント計画につきましては、事業を始めて以来、これまで多くの市民の皆さんの御理解と御協力のもと着実に整備が進み、今や乙川河畔は生まれ変わってきております。
 乙川リバーフロント計画は、ただ形を作って終わりではなく、そこに出来上がった空間をいかに活用してまちのにぎわいを生み出すかということが一番のポイントであり、これからが本番だと思っております。そうした意味で、来年の花火大会では新たな花火観覧スポットをより多くの観光客に楽しんでもらいたいと考えております。

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 特に、絶好の観覧スポットが生まれた桜城橋周辺におきましては、市民や観光客の皆さんの期待も大きいものと感じておりまして、来年は花火の桟敷席向けに行われている実況中継を桜城橋周辺でも放送するなど、今まで以上に花火の臨場感を多くの皆さんに体感していただけるように検討してまいります。
 担当者には、前からプランを投げかけておりましたが、私としては桟敷に入ることが難しい身体障害者の方や、施設の子供達、そして高齢者の皆さんのための特別席として、桜城橋を活用するようなことも考えております。
 また、今年の7月にリニューアルいたしました籠田公園におきましても、今年は多くの市民の方などが花火を観覧していたという情報もあり、くつろぎながらゆっくり観覧できる新たなスポットとして広くPRしていけるものと考えております。
 さらに来年の3月には、乙川右岸の名鉄名古屋本線から愛知環状鉄道線までの河川敷を「乙川河川緑地」の名で多目的広場、駐車場等として新たに整備いたします。

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(乙川の明神橋西側の河川敷)

 こちらも広大な花火のビュースポットとしてもご利用頂けます。ただし、こちらは打ち上げた花火のカスが落下するエリアでもありますので、そのつもりで注意して御覧頂きたいと思っております。
 今年の花火大会では、中央総合公園にパブリックビューイングを新たに設置したところ、大変好評でありましたが、花火のビュースポットの新設は増加する花火観覧客の分散化にも繋がり、交通や混雑による事故を減らすことになり、安全にイベントを執行するという観点からも、最重要課題と位置付けているところであります。実際、多くの方から「今年の花火はよかった!」と御好評を頂いており、今年はうまくいったと思っております。
 また、11月2日にオープンする北東街区のオト リバーサイドテラスからも花火は見られます。
 今後も乙川リバーフロント地区整備によって生まれるハードを十分活かし、より多くの方々がより安全に、そして快適に本市の花火大会を楽しめるよう、しっかり取り組んでまいります。私からは以上であります。


畔柳敏彦議員(公明党) 9月3日(火)

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――産業人材育成のためのリカレント教育について、今後の取り組みの方向性をお尋ねします。
(※「リカレント教育」とは、学校教育を、人々の生涯にわたって分散させようとする理念のこと)

○市長 産業人材の育成に特化したリカレント教育に関しましては、本市では商工労政課や産業人材支援センターが中心となり、県や商工会議所、ハローワークなどと連携し推進してまいります。
 8月21日には、本市と民間企業の間で無人航空機ドローンを活用した連携協定を締結し、市内の企業や事業者へのドローンに関する教育機会を提供していくこととなりました。

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(2019年8月21日、株式会社DSAと無人航空機ドローンを活用した連携協定を締結)

 こうしたことも、本市の課題を踏まえたリカレント教育推進の一環でありまして、今後は地元企業がドローンの操縦技術の習得や、産業での利用に関する講習を産業人材センターで開催できるよう、協議を進めてまいりたいと考えております。最近はドローンの使用に関しての規制も厳しいため、特に安全使用を徹底した教育にしたいと思います。
 また、令和2年度末には、岡崎幸田勤労者共済会が、美合町の勤労文化センターから羽根町の産業人材支援センターに移転することを予定しております。
 この移転により、地域の中小企業や、そこで働く勤労者の皆様が産業人材支援センターを通して、様々なリカレント教育の情報に接する機会が増えることを期待しております。
 こうしたことも、移転の相乗効果としながら、地元企業、勤労者、そして地域の離職者や求職者の皆様に対し多様なカリキュラムを提供できるよう、今後必要な準備を進めてまいります。私からは以上であります。

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2019年11月 1日 (金)

令和元年9月議会 その2(一般質問答弁前編)

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 9月定例会一般質問の市長答弁を2回にわけて掲載します。前編では磯部亮次議員にお答えしています。


磯部亮次議員(自民清風会) 8月30日(金)

磯部亮次議員

――モンゴルのホストタウンとして、提携をしてから初めての公式訪問行事になったと思われますが、大変な歓迎を受けたと聞いております。そこで、訪問に至った経緯とモンゴル国での出来事など内容について教えてください。

○市長 少し長くなりますが、正式に報告する最初の機会となりますのでご容赦いただきたいと思います。
 昨年4月にモンゴル国アーチェリー協会ツァガン会長が来訪され、本市がモンゴルのアーチェリー・チームのキャンプ地となる覚書きを結び、昨年来、モンゴル国から「一度、岡崎市長に首都のウランバートルまで来てほしい」という要請を何度も受けておりました。
 その後、今年3月末に、中国と共にモンゴル国のホストタウンに登録されたこともあり、東京オリンピックのキャンプ地としてだけでなく、ホストタウンとして、オリンピック後も引き続き交流を図る目的で、去る7月24日から3泊4日の日程で訪問してまいりました

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 今回の訪問先は、首都ウランバートル市であり、主な訪問先は街の中心部にありましたが、先方のご好意により久しぶりに郊外で乗馬も行い、テレルジという国立公園にあるゲル型の宿泊施設にもお招きいただき、一夜を過ごすという貴重な体験もできました。このゲル型の宿泊施設はバス・トイレ付きであり、額田地域で山間リゾートを模索している本市として近年、デラックスなキャンプ、グランピングの流行する世相において参考になると思いました。
 全行程において、モンゴルアーチェリー協会副会長のエルデネボルド氏が案内してくださいましたが、大統領府にいたこともある37歳の若きエリートである彼は、私と同じ米国インディアナ大学に留学しており、その思わぬご縁にも驚いた次第であります。
 表敬訪問は、モンゴル国のオリンピック協会への訪問を皮切りに、要人のスケジュールを縫うように密な日程で行われました。
 モンゴル国ナショナルオリンピック協会のバダルウーガン副会長とあいさつを交わしたのち、岡崎でのキャンプ実施の支援に対し、ゴールドに輝く「名誉記章」の授与があり、大変驚くとともに本市でのキャンプの成果を認めていただき光栄に思いました。正確に言うならば、いかにも冷戦時代の東側の軍人が好みそうな金ピカの大きなバッジであり、付けるのは少々恥ずかしくありましたが、滞在中は岡崎の桜バッジとともに胸につけておりました。

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 この後、全国からの寄付金とボランティアの奉仕で建設された「アーチェリー360会場」において開催されている「アーチェリー青少年全国大会」の開会式に来賓として招かれまして、挨拶をさせていただきました。また、この折、先方から将来「岡崎杯(カップ)」を作ってさらに交流を深めたいという話がありました。
 ここでは、本年2月の強化合宿で本市を訪れたアーチェリーナショナルチームの選手の皆さんから温かい出迎えを受けたほか、全国ネットのテレビ局からインタビューを受けるなど、本市への注目ぶりにも驚かされた次第であります。

 今回の訪問で、これほど多くの要人と面会の機会をいただけたのは、先の国務大臣であり、大統領顧問の一人でもあるツァガン会長の深い信頼と大変な骨折りのおかげであります。

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(モンゴルアーチェリー協会のツァガン会長)

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(モンゴル国のハルトマーギーン・バトトルガ大統領)

 ことに、モンゴル国第5代大統領バトトルガ氏とは渡航の直前に面会の約束が取れ、表敬訪問が叶ったわけでありますが、地方都市の首長が大統領と会見できるという予想外の出来事については、お会いするだけでも誠に名誉なことと思っていただけに大変感謝しております。
 大統領はかつてモンゴル相撲の選手だったということがしのばれる武道家らしい頑丈な体つきの方で、大きな手で握手をしながら「あなたのことはよく聞いております」と言われ、すでにある程度リサーチ済みであるのか、予想外に話が弾み、時間をオーバーして約1時間の会談となりました。
 大統領からは、環境や資源に関する問題意識や製品開発、また二国間との経済連携について大変熱のこもった具体的なお考えを伺いました。
 こちらからは、都市間交流についての考えをお聞きしたところ、ビジネスも視野に入れた交流への期待や、首都のウランバートル市との交流として9つある行政区のうち、候補となりそうな相手先について具体的な助言をいただきました。

 また、当初の予定にはなかったのですが、ウランバートル市長のサインブヤン氏とは、ツァガン会長の親しい友人であることもあって急遽市庁舎を訪問し面会できることとなりました。

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(ウランバートル市のアマルサイハーン・サインブヤン市長)

 面会では、岡崎市におけるモンゴルアーチェリーナショナルチームのキャンプ受入れについて謝意を受けたほか、アーチェリー以外の教育文化、市民交流についても前向きな言葉をいただき、大統領と同様に、具体的に今後大きな開発計画のある行政区との交流についての提言がありました。これから、事務方同士でつめの話が行われますので詳しくは今後の報告とさせていただきます。
 在モンゴル日本国大使館の高岡大使とは、岡崎市の交流相手としての、ウランバートル市の二つの行政区について紹介を受けたほか様々な助言をいただきました。
 この他にもウランバートル市スフバートル区議会議長には、わざわざ朝食会場にまで足を運んでいただき、意見を交換するなど関係各位の細心なご配慮により大変有意義な訪問となりました。
 アジア圏において、日本の4倍の豊かな国土と貴重な天然資源を持ち、飛躍の可能性を秘めたモンゴル国の若き有能な指導者の知見に触れることができたことは大きな収穫であり、こうした関係性をスポーツ交流だけでなく、人的交流や経済交流にもつなげていきたいと思っております。
 なお、今お話ししたこと以外の詳しい内容は、写真付きで東海愛知新聞やブログでまもなく公表される予定ですので楽しみにお待ちいただきたいと思います。私からは以上であります。 (つづく)

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2019年10月29日 (火)

令和元年9月議会 その1(市長提案説明)

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 岡崎市議会9月定例会(8月29日~9月30日)の御報告を申し上げます。
 まずは、初日に申し上げた所信の一端ならびに提案した議案の大要を掲載いたします。


岡崎市消防本部の取り組み
 今年の夏も、「危険な暑さ」と言われているように、連日、暑い日が続いております。そのような状況の中、既にお知らせしているとおり、小中学校の全ての教室に、エアコンを設置することができ、子どもたちからは、「涼しい」、「勉強に集中できる」といった喜びの声を聞いております。
 本市では、昨日から2学期が始まりました。まだ残暑が厳しいですが、エアコンを活用して、快適な環境で学校生活を送ってもらいたいと思います。
 一方で、消防には、例年に増して、熱中症による救急搬送が多数発生しております。熱中症は重症になると命に係わる病気ですが、予防法を知っていれば防ぐことができます。ことに、小さなお子さん、高齢者には注意をして頂き、自発的な対策をお願いいたします。
 本市の消防力強化におきましては、今年度は、高所からの大量放水を主眼に置いた屈折はしご付・消防ポンプ自動車を新たに導入するとともに、土砂災害等の発生が懸念される消防団区域に救助器具を配備してまいります。また、全国初となるスマートフォンなどのビデオ通話機能を活用した、「災害現場映像通報システム」と119番通報が困難な障がい者向けの緊急通報システム「Net119(ネットイチイチキュー)」を、10月1日から運用を開始いたします。

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 地域消防を担う人材も目覚ましい活躍をしております。5月に、福岡市で開催されました全国消防職員意見発表会におきまして、消防本部共同通信課の消防職員が、119番通報時における出動場所や状況把握をスムーズに行うため、スマートフォンのカメラやGPS機能を活用することを提案し、全国2位に当たる優秀賞を受賞いたしました。この提案は、すでに現場で取り入れられており、実際に、GPS機能を活用した地点確定により、早期に患者接触ができた事例も報告されております。
 更に、先日、8月25日に岡山市で開催されました全国消防救助技術大会に、消防本部の救助隊員が、東海地区代表として陸上の部の「障害突破」と「ロープブリッジ救出」に出場し、日ごろの訓練成果を発揮してまいりました。今後も、市民の負託に応えるため、鍛錬を重ねてまいります。

防犯カメラの運用
 安全・安心なまちは誰もが願うことであり、市民アンケートでも、防犯カメラの設置を望む声を数多くいただいております。こうした状況を受け、犯罪多発地域に対する緊急的な取り組みとして、7月から簡易設置型・防犯カメラの運用を始めました。
 現在、竜美丘学区で、人や車などの出入りが多い駅周辺地域や通学路などを中心に50台のカメラを設置し、犯罪発生の未然防止を図っております。今後、この簡易設置型カメラは、犯罪発生状況に応じて、犯罪が多い他の学区へ移動・設置し、機動的に運用してまいります。
 また、これまでも学区に対し、常設型防犯カメラの設置補助を行ってまいりましたが、設置後の管理費も含め、費用負担がかさむこともあり、なかなか全市的な広がりが進んでおりませんでした。
 そこで、まずは1,000台を目標に、市が常設型・防犯カメラの設置を進めることといたしました。安全で安心なまちづくりを市民の皆さんとともに実現するため、広く寄附を募り、防犯カメラの設置を進めてまいりますので、ご協力をいただきたいと考えております。

花火大会
 夏の風物詩として市内外の多くの人々を魅了している、岡崎城下家康公夏まつり花火大会ですが、今年も德川御宗家第18代当主德川恒孝(つねなり)様と、令夫人幸子(さちこ)様のご出席のもと、多くの方々のご協力により、盛況に終えることができました。
 今回の花火大会では、本市が推進しているスマートシティに向けた取組みの一環といたしまして、安全性の向上や混雑の解消に向け、先進技術を活用した、2つの取組みを実施いたしました。
 1つ目の取組みは、特に混雑する殿橋周辺において、3次元・赤外線センサーを用いて、通行人の数や動きなどの、人の流れの分析を行いました。
 2つ目は、東岡崎駅構内に、4台のカメラを設置し、カメラ映像から、人の流れの分析を行いました。
 全国各地では安全性の問題などから花火大会が中止に追い込まれている事例が散見されておりますが、本市では、これらの分析結果を、来年度以降の花火大会における誘導計画や警備体制づくりへ活用し、より安全で快適な花火大会の実施につなげてまいりたいと考えております。今後は他の分野におきましても先進技術などを活用し、様々な課題の解決に向けた取組みを推進してまいります。

幼児教育保育の無償化、新しい学校給食センター
 10月1日からは「幼児教育・保育の無償化」がスタートします。すべての子どもが健やかに成長するように支援するもので、主に、3歳から5歳までの幼稚園、保育園、認定こども園などを利用する子どもたちの利用料が無償化されます。非常に多くの方に関わる、大きな制度改正でありますので、これまでも、利用者への制度周知や、運営法人を対象とした事務説明会の開催などの準備を進めてきたところではありますが、引き続き、関係する皆様への丁寧な説明を行い、円滑な新制度への移行に努めてまいります。
 次に、学校給食センターについてであります。老朽化が進むなど、懸案でありました西部学校給食センターにつきましては、矢作南学区において、地元の皆様から一定のご理解を得ましたので、新西部学校給食センター建設に向けて進めて参ります。

内藤ルネ展、荻太郎展、オカザえもんの国内芸術祭2019
 芸術の秋に向けて、文化振興の取組みを紹介いたします。郷土ゆかりの芸術文化を掘り起こすことは、文化行政として、重要なことであります。

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 岡崎市美術博物館では、11月23日から1月13日まで 、「Roots of Kawaii 内藤ルネ展」を開催いたします。内藤ルネ氏は、岡崎市出身の「カワイイ文化の祖」として知られる、マルチクリエイターであります。戦後民主主義の男女平等の価値観を体現した、ルネの作品は、現代において再び見直され、リアルタイムでは知らない世代からも関心を集めております。今回、生誕の地、岡崎でのエピソードや、貴重な原画作品とともに、人間ルネに迫ります。
 岡崎市美術館では、12月4日から24日まで、「没後10年 荻太郎展」を開催いたします。
 本市の葵市民でもある荻太郎氏は、日本の洋画壇に多大な功績を残しました。没後10年にあたる今年は、初期から晩年までの油彩画を中心に、絵本原画もあわせて、その足跡を振り返る展覧会を開催いたしますので、多くの皆様にご覧いただきたいと思います。

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 また、今年は「あいちトリエンナーレ」の開催の年であり、今回は正式参加しておりませんが、本市におきましても、11月2日から17日まで「オカザえもんの国内芸術祭2019」と題して、本市独自の現代アートの祭典を開催いたします。オカザえもんとのワークショップで制作する、工作や人物画を展示するほか、市民の方と一緒につくりあげる展覧会となっております。図書館交流プラザりぶらを中心に、岡崎シビコ、岡ビル百貨店が会場となりますので、芸術やイベントで街が賑やかになるこの季節、まち歩きを楽しんでいただければと思います。

平成30年度決算
 それでは、本議会に提案をいたしております議案について説明をさせていただきます。
 本定例会には、平成30年度の一般会計、特別会計及び企業会計の決算認定議案を、監査委員の意見を付けて提出しておりますので、まず、その概要をご説明させていただきます。
 初めに一般会計の決算の概要であります。
 一般会計の決算規模は、歳入は約1,268億円、歳出は約1,211億円となりました。純剰余金につきましては、約45億円となっており、このうち、30億円は、今後の財政需要に備え、財政調整基金へ積み立てております。
 歳入では、特に歳入全体の56%を占める市税が、市民税などの増により、前年度と比べ約7億円増収となる約705億円と過去最高額となりました。
 歳出では、福祉分野の支出となる民生費が、全体の37%を占める約445億円と最も大きく、次いで土木費、衛生費、教育費、総務費の順となりました。
 福祉や医療、防災や教育といった基本施策は、しっかりと取り組みながら、インフラの整備や公共施設の建設など、投資的な事業もバランスよく実施できていると思っております。
 次に特別会計であります。
 12会計の総計では、歳入は約625億円、歳出は約618億円、純剰余金は約7億円となっております。
 最後に企業会計であります。
 病院事業会計は、外来患者数は前年度と比較して減少したものの、入院患者数は増加しており、病床利用率は81.4%となりました。
決算状況は、入院や外来収益は増加したものの、給与費や薬品費などの増加などにより、約2億6,000万円の純損失となりました。
 水道事業会計は、給水戸数、給水人口はともに前年度と比較して増加しており、普及率は99%でありました。決算状況は、給水収益は微減となったものの、資産減耗費の減少などにより、約12億9,000万円の純利益となりました。
 下水道事業会計は、下水道への接続戸数、接続人口はともに、前年度と比較して増加しており、普及率は88.7%となりました。
 決算状況は、管渠費が増加したものの、下水道使用料及び他会計負担金などの収入が増加したことなどにより、約5億6,000万円の純利益となりました。
 以上が平成30年度決算の概要でありますが、財政状況は、引き続き健全な状況を維持していると自負しております。

 平成30年度は、夢ある新しい岡崎の実現に向け、着実に施策を進める一方で、社会基盤整備、災害対策、公共施設の保全といった、良好な生活環境の創造や社会保障など市民福祉の向上を図り、将来にわたり成長する、持続可能なまちづくり進めてまいりました。加えて、まちの活性化や魅力を創出する施策も推進してまいりました。
 本市は昨年末に、地域経済や住民生活を支える拠点として、国が新たに設けました「中枢中核都市」にも選定されたことから、今後は、広域的な視点も加えた、まちづくりを進めていくことや、高齢者の健康寿命を延伸し、元気な高齢者が社会で活躍できるような、まちづくりを進めることが必要であると考えております。健全な財政であるからこそ、まちづくりが推進されるものであります。これからも、プライマリーバランスや市債残高などを注視した財政運営に努めてまいります。

条例議案など
 次に、条例議案であります。
 制定条例といたしましては、地方公務員法の一部改正により、会計年度任用職員制度が創設されたことに伴う、「岡崎市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例」、地域の防犯対策に要する事業費に充てるための基金を設置する、「岡崎市・防犯対策・基金条例」、幼児教育・保育の無償化等に伴う「子ども子育て支援法等の一部改正に伴う、関係条例の整備に関する条例」など4件であります。
 一部改正条例といたしましては、住民票に記載された旧氏による印鑑登録を可能にする「岡崎市印鑑登録条例」など7件、合わせて11件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、(仮称)市営五本松住宅を新築するための「工事請負の契約」など6件を提案させていただいております。

 次に、補正予算議案でありますが、一般会計の補正は 6億4,538万2千円の増額、特別会計は 6億903万3千円の増額補正をお願いしております。
 総務費では、本年6月にマイナンバーに関する方針が決定されたことに伴い、体制強化及び利活用の促進を図ることによる、利用環境整備事業費の計上及び発行事業費の増額、民生費では、寄附による福祉基金・積立金の増額、高年者センター岡崎の集会室の照明設備を更新するための施設整備工事・請負費の計上、衛生費では、火災のあったリサイクルプラザの代替え処理をするためのごみ受入処理委託料の増額、農林業費では、県内で豚コレラが発生したことに伴い、防疫体制の強化を図るための家畜伝染病対策本部・関連事業費の計上、土木費では、都市計画道路福岡線整備に必要な用地を購入するための土地購入費の計上、事業の見通しが立ったことによる、東岡崎駅周辺地区整備工事請負費及び乙川河川緑地人道橋整備工事請負費の減額、雨水管渠築造工事など、事業進捗を図るための、岡崎駅南土地区画整理組合事業費補助金の増額、岡崎駅東地区の無電柱化を推進するための道路築造工事請負費の増額、教育費では、WRC世界ラリー選手権などを推進するための、国際スポーツ大会等推進委員会負担金の増額、龍北総合運動場整備において、独立行政法人日本スポーツ振興センターに申請していた助成金が採択されたため、施設購入費の計上などをお願いしております。

 次に、特別会計であります。
 後期高齢者医療特別会計は、過年度分の精算に伴う広域連合への保険料等負担金の計上、介護保険特別会計は、決算剰余金を介護給付費準備基金へ積み立てるための補正や介護給付費の精算に伴う返還金の計上をお願いしております。
 以上が、今議会に提案をいたしました議案の大要であります。

広報紙「市政だよりおかざき」、乙川リバーフロント地区整備
 広報紙「市政だよりおかざき」でありますが、10月から、従来の月2回の発行を、毎月1日号の月1回の発行へと変更いたします。それに伴い、今までよりも幅広い年齢層の方に見ていただけるよう、リニューアルをいたします。全ページカラー刷りやジャンル分けをすることにより、見やすく探しやすい広報紙づくりに努めてまいります。

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 また、新たな広報媒体として、同じく10月からスマートフォンアプリのLINEによる情報発信を行ってまいります。現在実施しているフェイスブックやツイッターに加え、SNSから情報を得る手段を増やしてまいります。

 最後に、乙川リバーフロント地区整備についてであります。
 現在、本市の乙川リバーフロント地区のまちづくりは、全国的に注目が集まっており、この秋には、本市を会場とした国土交通省関連の3つの研修会などが開催されます。
 そうした中、7月26日に市民の皆様が待ちに待った籠田公園がリニューアルオープンいたしました。この籠田公園は、QURUWA戦略の7つあるプロジェクトの中で、初めて完成した施設であります。新たに設置した四阿(あずまや)やパーゴラの下で語らう様子や新たに設置した噴水では、元気に水遊びをする沢山の子どもの姿を目にすることができました。予想以上の好評に喜んでおります。噴水については今後、他の場所での導入も検討していきたいと考えております。
 更には、今回の籠田公園の再整備をきっかけに、籠田公園周辺の7つの町内会が小学校区を超えて連携し、地域課題の解決に向けた協力体制を構築したとお聞きしております。今後もこういった整備をきっかけに、周辺住民の方々が主体となった、地域コミュニティの強化に繋がる取組みが創出されていくことを期待しております。

 東岡崎駅周辺地区の複合商業施設「オト リバーサイドテラス」では、既に駐輪場や駐車場がオープンしておりますが、今後は、9月8日のホテルのオープンを皮切りに、パンケーキのおいしいカフェを始め、イタリアンやアメリカ西海岸風のレストランのほか、ホットヨガやエステ、24時間営業のスポーツジムなどの賑わい施設が順次オープンし、11月2日にはグランドオープンのイベントも予定しております。

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 加えて、同じく11月2日には駅と直接つながるペデストリアンデッキの渡り初め、さらにその中央には、多くの皆様の浄財を得て建てられる、高さ9.5メートルという、日本一の高さと偉容を誇る、若き日の徳川家康公の騎馬像がお披露目となります。
 私が子供の頃から「岡崎は家康公の生まれ故郷と言いながら、駅前にまともな像がない」と言われておりましたが、これで変わりゆく岡崎の新たなシンボルができました。今後さらに「夢ある新しい岡崎」が目に見える形として現れてまいります。今後を是非ご期待ください。

 以上、ご説明を申し上げますとともに、提出をいたしております、諸議案につきまして、よろしくご審議の上、ご議決を賜りますよう、お願い申し上げまして、説明を終えさせていただきます。ありがとうございました。 (つづく

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2019年6月24日 (月)

令和元年6月議会 その3(一般質問答弁後編、閉会挨拶)

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 6月定例会一般質問の市長答弁の後編と閉会挨拶です。後編では、野本篤議員、小木曽智洋議員にお答えしています。


野本篤議員(自民清風会) 6月5日(水)

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――次世代情報化社会について伺います。今後も、新技術の導入を積極的に検討していくためには、新技術を有する民間事業者との連携や、先進自治体との情報交換、広域的な自治体連携などが必要だと思いますが、広域的な取り組みや今後の様々な連携体制について本市のお考えをお聞かせください。

○市長 人工知能を始めとする科学技術の進化は目覚ましく、それらを的確に行政サービスに取り入れることで、市民の便利性は大いに向上すると考えております。
 また本市は、近隣自治体の経済や生活を支え、東京圏への人口流出を抑止する「地域の中心的役割」を期待され、昨年12月に内閣府から中核中枢都市の指定を受けたわけであります。こうしたことから、新技術を積極的に導入して、広域的な事業活動を進めることも本市が担うべき役割であると考えております。
 その一つとしまして、災害リスクを人工知能で分析し、対策の必要な箇所を提案する取り組みを豊田市や安城市、幸田町など、周辺自治体に加え、名古屋大学とも連携して取り組んでいるところです。
 また、平成26年に設立しました岡崎スマートコミュニティ推進協議会では37の民間事業者や学識者と活発な議論を交わしております。
 先日、記者会見で述べました、愛知県で初となる地域電力小売会社の設立を目指すことや既に運用が始まっておりますサイクルシェアは、この協議会の発案が具体化されたものでありまして、次世代情報化社会を迎えるにあたり、新技術の導入についても様々な提案をいただくなど、非常に頼もしく感じているところです。

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 全国的な連携体制では、静岡市、熊本市などの中核中枢都市をはじめ、官民合わせて52団体が所属する研究会におきまして、本市は事務局として中心的役割を務めております。研究会では、新技術が社会をどのように変革させていくか、その中で官民連携により何ができるかなどについて毎月情報交換を行っております。
 国との関係も積極的に進めておりまして、国土交通省のスマートシティ推進パートナー制度に参画することで先進事例の共有や財源等について、重点的に支援を受けられる体制を構築してまいります。
 以上、申し上げました、連携体制を十分に活かしつつ、今後も積極的に新技術の導入を進めてまいりたいと考えております。私から以上であります。


小木曽智洋議員(自民清風会) 6月6日(木)

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――安全安心なまちづくりについて伺います。市として防犯カメラの普及をさらに推進する考えがあるかお聞かせください。

○市長 防犯カメラは、地域の防犯力強化に繋がるものと認識されており、昨年度、第5次岡崎市防犯活動行動計画の策定のために実施した「防犯に関するアンケート」に回答した市民のうち、およそ9割が防犯カメラの設置を希望しております。
 安全なまちづくりへのニーズは高いものがあり、岡崎市総代会連絡協議会を始め、様々な団体からも防犯体制強化のご要望をいただいているところであります。
 防犯カメラについては、これまでも企業や公共施設に設置されたカメラを活用するほか、設置を希望する学区には補助金を交付するなど普及促進に努めてまいりました。
 今年度からは新たに、市が主体となり、多発する犯罪に対し機動的に設置場所を変えることができる「簡易設置型防犯カメラ」の設置を進めているところであります。

 昨年夏の猛暑を受け、本市では西三河各市にさきがけて小中学校へのエアコン設置を進めておりますが、児童生徒の安全は最も大切な課題の一つだと思っております。昨今の子どもを巻き添えにした犯罪事例を考えたとき、いっそう重大な問題として受け止めております。
 子どもの登下校を始め、市民の生命財産を守っていけるよう、今後なるべく早い時期に市の直営により防犯カメラをたくさん設置できるよう検討してまいりたいと考えております。
 世界一の防犯カメラの設置都市であるイギリスのロンドンにおいても、当初はプライバシー問題が議論となりましたが、相次ぐテロ犯罪、都市犯罪に対する絶大な効果から現在の姿になったと聞いております。本市においても、できるだけ効果的で抑止力のある防犯カメラの設置を目指す心づもりであります。私からは以上であります。


市長閉会挨拶 6月21日(金)
 閉会にあたりまして、私からもご挨拶を申し上げます。
 このたびの6月定例市議会にご提案をいたしました議案につきましては、慎重なご審議を賜り、ご議決をいただきまして誠にありがとうございました。決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正な執行に努めてまいる所存であります。また、長年、市議会議員として市政の発展にご尽力をいただいたご功績によりまして、全国市議会議長会、東海市議会議長会の表彰を受けられました皆様方に対しまして謹んでお祝いを申し上げます。
 さて、今月は天皇皇后両陛下の歴史的なご訪問という大変光栄な出来事から始まり、同日には香川県綾川町と「斎田ゆかりの地交流提携」を締結しました。

 そして、新たにスポーツに関する大きなニュースが立て続けに入って参りました。
 一つ目は、三菱自動車岡崎硬式野球部が「第90回都市対抗野球大会」への2年ぶり11回目の出場を決められたことであります。
 もう一つは、本市出身の中嶋一貴選手が、世界三大自動車レースの一つ「ルマン24時間耐久レース」を連覇し、日本人で初となる「世界耐久選手権」の年間チャンピオンとなったことであります。
 令和の時代となり、本市にとって素晴らしいスタートを切ることができ、私自身大変うれしく思うとともに、身の引き締まる思いがいたします。新たな時代を迎え、多くの公約・事業が完成に向かって進んでおります。引き続き次の100年を見据え、さらなる魅力あるまちづくりに邁進してまいる覚悟であります。

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(岡崎市立小中学校空調設備整備事業)

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(同上)

 間もなく暑さの厳しい夏を迎えます。ご心配をおかけしました、小中学校のエアコンにつきましては、おかげさまで本日をもってすべての学校に設置が完了いたします。
 議員各位におかれましては、今後ともますますご自愛の上、市政進展のためにご尽力をいただきますようお願いを申し上げ、閉会の挨拶させていただきます。ありがとうございました。


令和元年6月議会 その1(市長提案説明) (2019.06.13)

令和元年6月議会 その2(一般質問答弁前編) (2019.06.18)

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2019年6月18日 (火)

令和元年6月議会 その2(一般質問答弁前編)

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 6月定例会一般質問の市長答弁を2回に分けて掲載します。前編では、磯部亮次議員、野島さつき議員にお答えしています。


磯部亮次議員(自民清風会) 6月3日(月)

磯部亮次議員

――スポーツ振興政策について伺います。モンゴル国代表チームが事前キャンプを本市で開催することが決まりましたが、キャンプを通して、モンゴル国とどのような関係性を構築していくのかお聞かせください。

○市長 本年4月26付で、本市は、中国に続きモンゴル国のホストタウンとしても登録されました。昨年の4月に、モンゴルアーチェリー協会のツァガン会長が本市を訪れてくださり、キャンプ実施の覚書を締結して以来、着々と準備を進め、この2月に第一回目のキャンプを有意義に実施できたことも、今回の登録を大きく後押ししてくれたものと思います。
 今後は、来年のオリンピック競技大会に向け、キャンプ期間中の選手同士の交流のほか、市民との交流促進、モンゴル国を知るための理解講座を開催し、市全体でのおもてなしの機運を盛り上げてまいります。
 私自身もこの7月に、ツァガン会長の度重なる要請を受けて、モンゴル国を訪問する予定です。日本の大相撲におけるモンゴル人の活躍もあり、モンゴル国は親日家が多いと聞いており、大変楽しみにしています。
 また、偶然にも、本市と友好都市である呼和浩特(フフホト)市とモンゴル国の首都ウランバートル市は友好都市という親しい間柄であります。こういった優位性を活かした両市との交流にも可能性があり、手始めに両市を訪問する市民ツアー等を企画できればと思います。
 オリンピック後も引き続きアジア大会に向けて選手と市民の交流を継続するほか、本市とモンゴル国との交流の手法を研究してまいりたいと考えております。そもそも、アーチェリーのキャンプ地としての打診を受けた折に、先方から「スポーツ交流にとどまらず、将来的に文化、経済交流も考えてゆきたい」というお話も頂いております。
 これまでチンギス・ハンと徳川家康の共通性を指摘されることもよくあります。
 こちらも、アーチェリーといったスポーツを軸とした青少年交流や日本語教育を通じた人的交流に加え、呼和浩特市を含めた草原や乗馬などのモンゴル文化の研究、さらには企業交流など、今後どのような形の交流ができるのか、その可能性を検討していきたいと思っています。私からは以上であります。


野島さつき議員(公明党) 6月4日(火)

野島さつき議員

――女性活躍の推進について伺います。今年度、岡崎市が女性活躍推進の実現に向けて、テレワーク推進に力を注ぐとのことですが、どのような取り組みをしていくのか教えてください。

○市長 今年度は従来からの取り組みに加え、女性の就労支援としてテレワークの推進に力を入れていきます。
 本市の女性就業率は、全国平均と比べて低く、その中でも20歳代から30歳代の労働力が特に低くなっています。これは議員のご指摘のとおり、多くの女性が20歳代後半から30歳代にかけて、結婚や出産により仕事を中断し、その後子育てを終えて再び仕事に就くという行動によるものと言われています。特に本市にこの傾向が強いのは、ものづくり産業が堅調で、他地域に比べて共働きが少ないという経済的な豊かさが一因でもあり、必ずしも負の側面ばかりではないと思っております。
 ただし、将来的な労働人口の減少について、早い段階から対応するために働きやすい職場環境の実現に取り組む必要もあります。

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(東海愛知新聞、2019年6月7日)

 テレワークは、職場に出勤しなくても、インターネットなどのICT、いわゆる情報通信技術を活用し、時間や場所の制約がなく仕事ができる、柔軟な働き方の一つであります。
 働くことが難しくなった時期に、働き続けるための選択肢の一つとしての可能性を秘めており、実際、民間の先行事例では離職率の低下や新規採用者数の増加という好ましい傾向が伺えますので、導入の有効性が大きいものと思われます。

Empowered JAPAN in Okazaki

 このテレワーク推進のキックオフとなるイベントですが、東海地方では初となる「エンパワード・ジャパン・イン・オカザキ」を7月12日にりぶらホールで開催します。これは、「いつでもどこでも、誰でも、働き、学べる世の中へ」をコンセプトに、日本マイクロソフト社が事務局を務めるエンパワードジャパン実行委員会との共同開催によるものです。
 内容としては、60代からパソコンを始め、80代でアプリを開発し、年齢にかかわらずパソコンに取り組めることを証明された若宮正子さんの基調講演のほか、テレワークを通じた街づくりについてパネルディスカッションなども行います。私もパネリストとして参加し、今年度進めるテレワーク推進事業を周知するほか、本市の取り組みをPRし、相乗効果を図ってまいります。
 このように、女性が職業生活において、その能力を十分に発揮しながら活躍できる社会の実現に向けて、さまざまな事業を推進してまいりますので、関心のある方にはぜひご参加をいただきたいと思います。私からは以上であります。


令和元年6月議会 その1(市長提案説明) (2019.06.13)

令和元年6月議会 その3(一般質問答弁後編) (2019.06.24)

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2019年6月13日 (木)

令和元年6月議会 その1(市長提案説明)

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 市議会6月定例会がただいま、6月3日(月)~21日(金)の日程で開催されています。
 初日に申し上げた所信の一端ならびに提案した議案の大要について、御報告申し上げます。


はじめに
 天皇陛下におかれましては、5月1日のご即位以来、初めての地方公務として、全国的にも注目を集めている中、昨日、高隆寺町の愛知県三河青い鳥医療療育センターをご視察になられました。
 天皇陛下が本市をご来訪された記録としては、昭和 54 年、「第 30 回全国植樹祭」の際に、「お召し列車」が岡崎駅に停車された際の奉送迎が最も新しく、本市を目的地としたご来訪としては、昭和 21 年の戦災地ご巡幸以来 72 年振りのことで、本市にとりまして、この上ない喜びであり、誠に光栄であります。

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(高隆寺町にある愛知県三河青い鳥医療療育センター)

 沿道には多くの市民が集まり、この記念すべき行幸啓を盛大にお迎えすることができました。私自身、新時代「令和」の幕開けに、市政の舵取りを任せていただくことに、大きな喜びとやりがいを感じ、決意を新たにしているところであります。
 皇位継承に伴う重要祭祀である大嘗祭は、11 月に行われますが、大正天皇ご即位の際には、大嘗祭の中心儀式「大嘗宮の儀」で、神々に供える米の産地として、六ツ美地区が悠紀地方の斎田に選定されました。同じく主基地方は、香川県綾川町の斎田が選定されており、昨日、綾川町と「斎田ゆかりの地・交流提携」を締結いたしました。調印は、今後の民間交流の旗振り役となる、双方の組織代表者の立会のもとで行い、議員の皆様ほか多くの来賓の方々にも見守っていただきました。
 これまで 100 年以上にわたり、本市で斎田が大切に引き継がれておりますことを市民の皆様に再認識していただき、地域による文化財の保存・伝承活動が末永く継承されるとともに、斎田を通じた交流が一層活発化することを期待しております。
 また、都市交流としては、本市と沖縄県石垣市が親善都市の提携をしてから、50 周年という大きな節目を迎えました。4月6日には、両市の市長、市議会議長により、新たな時代にも幅広い交流を続け、さらに友好・親善を深めることを確認する「親善都市提携 50 周年記念宣言」に署名いたしました。
 提携当時の昭和 44 年の沖縄は、米軍統治下にあり、提携文書には「沖縄の祖国早期復帰を念願して親善都市の提携を宣言する」と謳われております。
 大変貴重な提携の意義を、この機会に市民の皆様にお伝えできるよう、記念事業として、8月 30 日まで市役所東庁舎ロビーで石垣展を開催し、情報発信をしております。今後は市民ツアーを実施して、市民が主体となった交流事業を進めてまいります。

2020年東京オリンピック・パラリンピック、世界ラリー選手権
 6月1日には、スポーツに関連した、大変うれしいニュースが飛び込んでまいりました。来年4月6日から7日にかけて愛知県で行われる東京 2020 オリンピックの聖火リレーのコースの一部に、本市が選ばれたことが公益財団法人・東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会から公表されました。
 世界的なスポーツの祭典であるオリンピックの聖火リレーは、昭和 39 年以来となりますので、本市としましては、またとないチャンスとして積極的にコース誘致に手を挙げてきました。コースの詳細については、これから決まっていきますが、岡崎城付近をスタートして、桜城橋がゴールという、桜の季節に、岡崎市をPRするのにふさわしいコースになるようです。

 更に、本市が誘致を図っている国際スポーツ大会の一つに世界ラリー選手権、通称 WRCがあります。
 この競技について、ご存知の方も見えると思いますが、市販車を改造した車両で行うタイムアタックレースで、本場ヨーロッパでは F1と並んだ、人気のあるモータースポーツであります。現在、令和2年の日本開催にむけて招致活動を行っている「世界ラリー選手権日本ラウンド招致準備委員会」に対しまして、本市も協力しているところであります。
 この WRC に先立ちまして、今年の 11 月に、PR 及び実効性や安全性を確認するためのテストイベントが、愛知県と岐阜県をまたがるコースで開催することが決まりました。
 本市で走ることは決定されましたが、コースの詳細は、これからということなので、岡崎市を世界に発信できる絶好の機会ととらえ、本市の PR と多くの市民が観戦できるよう招致委員会に働きかけしてまいります。

岡崎市立愛知病院、藤田医科大学岡崎医療センター
 愛知県がんセンター愛知病院の岡崎市への経営移管につきましては、覚書を交わしてから1年という短期間で、愛知病院の開設準備、市民病院との診療機能の再編について準備を進め、この4月1日から岡崎市立・愛知病院を開院することができました。

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 また、4月から、市民病院が「地域がん診療・連携拠点病院」として厚生労働大臣から指定されました。これは、質の高いがん医療が受けられるよう、がんの診療機能など一定の要件を満たす病院を、県の推薦により厚生労働大臣が指定するものです。この度の経営移管に伴い、最終的には、愛知病院の全てのがん医療を市民病院に集約する予定であり、今年度は、市民病院のがん医療の充実を図るため、PET-CT検査装置の導入準備を進めております。
 今後は、この地域における、がん診療の中核を、市民病院が担うことになりますので、引き続き、がん診療機能の充実に向けた取組みを進めてまいります。また、本市では、急な病気やケガに対応するための救急医療体制の充実も図っております。
 24 時間 365 日いつでも対応可能な2次救急・医療機関として、来年4月に開院予定の藤田医科大学岡崎医療センターの開設に向けた支援を行うとともに、現在、救急対応していただいている1次から3次の救急医療機関と藤田医科大学・岡崎医療センターが連携して、より良い救急医療の提供ができるよう協議を重ねております。
 救急医療についての情報発信手段を見直し、4月から市政だよりに2次救急医療・当番病院の実施日の掲載や、ツイッターでの救急医療情報の提供を開始いたしました。ツイッターのフォロワー数は、開始後約1か月で 200 人を超え、多くの市民が必要としていることを改めて実感しております。救急医療体制の充実とあわせて、今後も多角的な視点からの情報発信に努めてまいります。

小中学校のエアコン整備事業、おかざきかき氷街道
 暑さ厳しい夏の足音が近づいておりますが、小中学校のエアコン整備事業について、進捗状況を報告いたします。
 昨年度から進めてまいりました全小中学校 67 校、1,790 教室へのエアコン設置工事は順調に進み、先月より順次、試運転を始めております。個々の教室の状況に合わせて、エアコンの設置場所や台数を工夫したことに加えて、運転効率を高めるため、各教室に遮熱カーテンもあわせて設置しております。子どもたちに、もう暑い思いはさせない、という思いで進めてきましたが、夏前にエアコンの設置が完了、運転開始となることを、大変うれしく思っております。快適な環境の中で、次代を担う岡崎の子どもたちに、のびのびと学習活動や学校生活を送っていただきたいと思っております。

おかざきかき氷街道

 暑さを吹き飛ばす取組みとしては、「おかざきかき氷街道」を昨年度から始めております。
 愛知県から「いいともあいち食の街道」の認定を受けており、額田の天然水を氷にし、山や里の恵みをふんだんに使ったシロップ「まるっとぬかた」のおいしさで、観光情報誌等への掲載も相まって、市内外から多くの方にお越しいただいております。「おかざきかき氷街道」は、山村活性化対策の一環として行っておりますが、その他にも、木材、薬草、自然薯、鮎など、地元の皆様が中心となって地域資源を発掘し、それらを活用した地域の振興に取り組まれており、本市としても支援しているところであります。
 また、この春から、岡崎公園内の売店「おかざき屋」と道の駅・藤川宿に、額田の特産品コーナーを設置しており、額田地域の魅力が都市部の皆様に伝わり、交流もさらに促進するよう取り組んでまいります。

岡崎市の人口
 さて、この3月に、次期総合計画策定の基礎となる市の将来人口について、2015 年の国勢調査の最新の数値を用い、2050 年までの推計を公表いたしました。この結果、総人口は当面緩やかに増加し、2035 年に約 39 万 5 千人とピークを迎え、その後は緩やかな減少局面に入るものの、2050 年においても、約 38 万 8 千人と、現在と同程度の人口が維持できるものと見込んでおります。年齢階層別の推計につきましては、「0歳から 14 歳の年少人口」と「15 歳から 64 歳の生産年齢人口」は緩やかに減少し、「65 歳以上の高齢者人口」は徐々に増加していくとの結果が出ております。
 これらの推計から、本市は今後 30 年間で、総人口は維持しつつも若年世代が減少し、高齢化の進展が着実に進んでいくことが分かりました。
 本市としては、これからも「50万都市・岡崎」を念頭にまちづくりを考えてゆく心づもりでありますが、今後は、将来的に人口減少局面に入っていくことを踏まえ、中枢中核都市として広域的な視点も加えた、まちづくりを進めていくことや、高齢者の健康寿命を延伸し、元気な高齢者が社会で活躍できるような、まちづくりを進めるとともに、市政運営においては、市民サービスの向上と行政の効率化を図るため、ICT、情報通信技術を活用した施策を推進することが必要であると考えております。

条例議案、補正予算議案
 それでは、本議会に提案をいたしております、議案について説明をさせていただきます。
 条例議案は、全て改正条例でありまして、地方税法等の一部改正に伴い、関連する規定を整備する「岡崎市市税条例等の一部改正」、介護保険法施行令の一部改正に伴い、所得の少ない第1号被保険者の介護保険料率の減額について定める、「岡崎市介護保険条例の一部改正」など8件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、中央緑道等整備工事に関する「工事請負の契約」、災害対応特殊屈折はしご付消防ポンプ自動車に関する「物品の取得」など、7件を提案させていただいております。
 次に、補正予算議案でありますが、一般会計は5億 5,457 万1千円の増額、特別会計は3億 757 万6千円の減額補正をお願いしております。
 総務費では、寄附金をいただいたことに伴う、防犯カメラ・設置工事・請負費などの計上、民生費では、幼児教育・保育の無償化に伴う、子ども子育て・支援システム改修委託料などの計上、岡崎地区に保育所を新設するための土地購入費の計上、教育費では、幼稚園に通う低所得者等の副食費を補てんするための子育て支援施設等利用給付費の増額などをお願いしております。
 債務負担行為につきましては、コンベンション施設整備の事業者を募集するにあたり、先行して用地を確保する必要がありますので、債務負担行為の追加をお願いしております。
 続きまして、特別会計でありますが、阿知和地区工業団地造成事業特別会計では、一部の地権者への2回目の支払いが次年度以降になるため、土地購入費の減額、及び、用地取得に要する経費につきまして、債務負担行為の設定をお願いしております。
 以上が、今議会に提案をいたしました議案の大要であります。

乙川リバーフロント地区の整備
 最後になりますが、乙川リバーフロント地区についてであります。多くの皆様のご理解とご協力で事業を進めてきましたが、ようやく目に見える形が整ってまいりました。

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 中枢中核都市の玄関口として 50 年に一度の大改修を行っております、東岡崎駅周辺では、「オト リバーサイドテラス」という名称に決まった、北東街区・複合商業施設において、6月1日に駐輪場が先行オープンいたしました。今後は、8月1日に駐車場・原付駐車場、9月8日にホテル、9月中旬からショップやレストランが順次オープンし、11 月2日にはグランドオープンのイベントも予定されております。
 同じ日、11 月 2 日には、いよいよ若き徳川家康公の騎馬像のお披露目も行われます。家康公像は、駅のホームや名鉄の車窓などからも眺めることができ、間違いなく本市の新たなシンボルになると確信しております。是非ご期待ください。
 駅前広場では、本日午前9時から、新たに東口一般車ロータリーが供用開始し、現在の駅前北口ロータリーと合わせてご利用いただけるようになりました。

 また、東岡崎駅周辺は、JR岡崎駅周辺とともに4月に施行された、「岡崎市生活環境の美化の推進に関する条例」により、10 月から路上喫煙禁止区域に指定し、歩きたばこなどのないきれいで快適なまちづくりも合わせて推進してまいります。環境配慮に関して付け加えますと、本日から、ごみや資源の分別方法の検索や、ごみの収集日をお知らせする機能などを搭載した、「ごみ分別促進アプリ」の配信を開始しております。このアプリを、スマートフォンなどにダウンロードしていただくことで、ごみ収集カレンダーなどを、お手元で手軽に確認することができます。多言語に対応しておりますので、多くの市民にご活用いただけたらと思っております。

 そして、この4月には、太陽の城跡地で整備を検討しております、コンベンション施設の基本計画を公表させていただきました。

コンベンション施設整備基本計画

 計画では、施設の基本コンセプトを「まち・ひと・かわ を結ぶ 交流拠点」として、QURUWA 戦略における公民連携による、まちづくりの拠点施設という位置づけを明確にしています。また、各界から大変強い要望があります、1,000 人の方が会議・式典やレセプション・懇親会を開催できるホールを核とするコンベンション施設とそれに併設されます「上質なおもてなし」を提供するホテルなどの必要性や、施設の規模等を整理しております。
 コンベンション施設とホテルの整備は、令和5年の春の開業に向け、今年度の秋には民間事業者の募集を行います。
 この拠点施設をきっかけとしまして、QURUWA 戦略で掲げます、「公民連携まちづくり」を更に進めるとともに、MICE の取組みも推進し、観光産業都市岡崎の実現につなげてまいります。
 これらの施策は、単に観光客を増やしたいということだけでなく、「市民が楽しく・快適に暮らすことができる街にしていきたい」という想いが根底にあります。他所から岡崎に来てもらうには、そもそも岡崎市民自身が「面白い!」と思える街でなければ誰も来ないと思っております。まだ道半ばでありますが、引き続き皆様と力を合わせてこの目的のために更に岡崎市を盛り上げてまいりたいと考えております。
 以上、ご説明を申し上げますとともに、提出をいたしております、諸議案につきまして、よろしくご審議の上、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、説明を終えさせていただきます。ありがとうございました


令和元年6月議会 その2(一般質問答弁前編) (2019.06.18)

令和元年6月議会 その3(一般質問答弁後編) (2019.06.24)

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