安倍邸・月命日訪問
8月8日、安倍晋三元総理が狙撃され亡くなって1ヶ月目の月命日、期せずして本宅にお悔やみに伺わせて頂いた。初盆には少し早いものの、8年8ケ月の在任期間とも符合する8並びの訪問となった。
ちょうど前日まで、山口県長門市にある安倍家のお墓に行ってみえた昭恵夫人自らお出迎えして頂けた。先月から、こうして連日の様に喪服姿で来訪者の対応をされているわけで、その心労がしのばれた。 御本人はまだ気が張ってみえるせいか、冷静に現状を分析し、今後の方針についてテキパキとお話をされた。そうした中で「今回のことは運命だと思っています」という言葉が印象的であった。
あの様な形で最期を迎えられたことに対し、いかようなお悔やみの言葉も虚しく感じられてしまう。気丈にお話を続けられる昭恵さんの話しに耳を傾ける。
「主人はまだ、やり残したこと、やりたいこともあったと思いますが、政治家としてその務めは十分果たしてきたと思います。妻としては、もっと長生きしてほしかったと思いますが、選挙の最中、演説中に倒れたということは“名誉の戦死„と同じだと思っています。本人にとっても男子の本懐であったはずです」と語られた。
「とりあえず、一段落したところで、下関に戻って、主人が残してくれた下関の実家を拠点に“安倍晋三記念館„の設立に向けて努力をしてゆくつもりです。そして、主人が果たすことのできなかった志を若い人達が引き継いでいける様にバックアップしてゆきたいと考えています」と力強く話された。
まだ傷心いえぬ中、よどみなく決意を語られる様子を拝見してホッとすると共に、9月の国葬後の心理的エアポケットの心配がふと心をよぎる。
主人がいなくなったことを知らない愛犬ロン(茶色のダックスフント)が、しきりに我々に愛きょうを振りまいてサービスしてくれているのがなんとも悲しい気がした。
いずれにしてもかっての秘書仲間であった元・東京都議会議員の佐藤裕彦先生に同行して頂き、久しぶりの東京行きを無事終えることができたことを感謝しております。
しかし、生前中にお話していた「総理を辞した後、一度御夫妻で岡崎にゆっくりと遊びにおいで下さい」という約束が果たせぬこととなったことが本当に残念である。
(※ 訪問の性質上、昭恵さんの写真が無いことをお許し下さい)
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