SDGs 第二弾 ”フランケンシュタイン・ボックス„(テラス用・倉庫)
国政選挙後、すきま時間の活用と家にある建設残材の利用により、テラス用の小倉庫を造ることにした。こんなものでもスチール製の売り物を買うと5~6万円はする。家の中の片づけを経済的に進めるためには自作に限る。テーブルに続く第二弾である。
我々の世代は中学校で技術・家庭科があり、(「今でもある」と妻の声!)基本的なノコギリ、カナヅチ、カンナ、ノミなどの使い方は知っている。ヤル気さえあれば、素人でもかなりのモノを造れるはずである。
いつもの通り、嫁さんの冷やかしの声を背に木材の選定、採寸にとりかかる。「ジャマだから捨てろ」という声にも負けず保存していたせいで、かなりの木材を買わずにすむことになる。
天井用の板だけは、四柱との強度を確保するために一枚板である必要があるため、ホーム・センターで購入する。それ以外は半端な板の接続金具とペンキ代くらいですんだ。ことにペンキは、落下してカンが変形したモノを半額セールしていたため安くすんだ。家の空きペンキ・カンに移して使えばいいだけのことである。
なれぬ作業は、ムリをすると続かない。毎日、少しずつテーマを決めて手順をすすめてゆく。採寸した木材は、別の日に切断、次の日に仮り組み立てをして調整、部材ごとにペンキを塗り、数日放っておく。ペンキがかわいた頃、少しずつ木工用ステンレスネジで止めてゆく。外部に置くため、ステンレスネジを使い、木部は防水・腐食防止ペンキでていねいに塗っておく。これをしっかりやるかやらないかで完成体の寿命が決まってくる。木製品でもペンキがしっかりぬってあるモノは長持ちする。船も同じだそうである。
倉庫の背中側は見えないので、半端板を金属金具で接合して一枚板として使う。写真のごとくツギハギのフランケンシュタイン・ボックスである。
しかし建築物ではないし、倉庫としての強度もまずまずである。すきまはすきま材を注入して埋めることにしているが、中に精密機械を収納するわけもなく、少しくらいのスキ間は空気穴だと思えばよいだろう。(気になる人は充填剤で埋めればよい)
倉庫の内側は、支えの木材で補強し、ついでにその上にタナ板をもうけることで使いがってもよくなる。
倉庫の内側もペンキをしっかりぬっておくことが長持ちのコツだ。第一見た目がきれいである。
今回戸ビラには、古い家の階段下にあった納戸の戸ビラをとりはずしてとってあったものを使用した。私が子供の頃、イタズラをすると母親にオシオキ部屋として入れられた思い出の戸ビラである。
65年以上の歴史と思い出のしみこんだ戸ビラを再生し、余り物を活用して必要なものを作り出すことは、まさに昨今のSDGsの思想にかなっている。
「そんなことをやってる奴がいるから景気が良くならない」という意見もあるが、本来我々日本人はこうしたムダのない生活をしていたはずである。それがいつしか使い捨てが美徳のような文化にそまってしまい、限りある資源のムダ使いをするようになってきた。そうしたことも地球温暖化の一因であるような気がしている。
余った木材でも、このくらいのことはできる事がわかった。額田森林組合の人から「素人の仕事にしては上出来だ」とお褒め頂いた。今一度、家の中の不用品が再利用できるかどうか振り返ってみるのも一興である。
(今回、倉庫の完成を一番喜んでいるのは、新しいくつろぎ場所を得たネコさん達かもしれない。)
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