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2021年11月 2日 (火)

2021年・続選挙に思う

 「与党苦戦!」の大方の事前予想の中、10月31日、衆議院の選挙が終わった。
野合と言われた野党共闘も、それなりの効果があったのか、全国的に激戦・接戦の選挙区が目についた。
 今回は与・野党のどちらにも時の風が吹かなかったせいか、日頃の政治活動をしっかり行い、新しい選挙ツール(SNSなど)を上手に使い、大衆アピールに成功した候補者が有利に選挙戦を運んだようだ。
 保守の候補者ではベテラン勢の苦戦・惜敗があいついだが、やはりコロナ下の選挙で、大量動員の集会型の旧来の選挙手法を使えなかった情況が大きく響いたのかもしれない。
 有権者も大きく世代交代した時代の変化や、コロナによる人々の生活パターンの転換によって、選挙そのものの形態も変わってきた様に見える。 しかし、こうしたものには、いつも必ず揺り戻しがあるため、旧来の方式が本当に効力を失ってしまったとは思わない方が良いだろう。
 いずれにせよ、自民が単独・過半数を獲ったというのは驚きであった。8月頃の世上の雰囲気は、「政権交代、不可避か?」と思わされるものであっただけに、岸田内閣の初仕事としては、上々の船出であったと言えるだろう。
 先日、総理が岡崎におみえになった時に、総理の名刺を頂く機会を得たが、就任直後であったせいかもしれないが、いかにも生まじめな、中小企業の社長さんという印象であった。
 安倍総理のような、カリスマ性はまだ感じられないが、モノゴトを堅実に進め、余分な失言の心配の無さそうな人柄と見受けた。
コロナの先行きが見えてきた今、適切な人選であったように思われる。
 私は、選挙結果からすれば“自民・単独過半数„に加え、自・公で絶対安定多数(261議席)を獲得したのであるから圧勝であると思うのだが、どうもマスコミの論調は辛口が多いようだ。
 逆に、前回は勝ち過ぎであり、今回減ることは了解事項であったと思う。確かに権力者に「思い上がるな!」と注意喚起をしたい気持ちは分るが、事実は事実である。
 与党勝利の一番の要因は、何と言ってもワクチン接種の進展による、このところの感染者の激減と生活の正常化にあると思っている。
 あえて一つ付加えさせて頂くならば、「ロシアと中国に感謝した方がいいかもしれない」。
通常、内政が混乱している時(コロナ禍)に外交問題や防術問題はあまり選挙のポイントになりにくいものである。(あえて、目を外にそらすために使うこともある。韓国の“反日„のように)
 今回、よりにもよって総選挙の最中に、日本列島を横断するかのように、ロシアと中国の海軍が津軽海峡をパレードしてくれたことが、一般の有権者の目に現在日本が置かれている立場を分かり易く認識させてくれたものと思っている。
それともう一つ、与党も野党をもいかがわしいと思っている中間層の票を、分かり易いスローガンと政策で維新がうまくすくい上げていった選挙であったと総括できるような気がしている。
 こと地元にとって言えば、与・野党の両候補に活躍の場が継続され、一安心ということであろうか?
 民主主義を衆愚政治の別名と言う人がいるが、一人一人の政治に対する理解度はともかく、それが総体の結論として出てきた時、“天の声„と感じられることが多いのは私だけではないと思っている。

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