古シャツと景気?
フロから出て着替えをしていたところ、いきなり肩口からシャツが裂けてしまった。嫁さんは「太ったからだ」と悪口を言うがそうではない。
私は比較的モノもちが良いため、何につけ長く愛用しているモノが多いからである。女房殿には「お前がそうしていられるのも、そんな俺の習性のおかげだ」などと言い返している。
直せばまだ着れそうな古シャツだが、縫い付けて今しばらく使おうかどうか迷っている。着古したシャツの膚(はだ)ざわりというのは何とも言えぬ安心感があるからである。
昔、高校の担任から、破れた靴下を繕ってはいていたところを見られ、ほめられたことがあった。ボーイスカウトあがりでいつも裁縫道具を持っているため、戦時中でもあるまいに、こうした生活習慣がしみついてしまっているのだ。
友人からは「お前のような奴がいるから、なかなか景気が良くならないんだ。古くなった服など捨てろ」と何度も言われたが、なかなか直らない。
しかし1年前とくらべ、5kgほどやせたせいか、「やせたら着よう」ととっておいた昔の背広が着られるようになり、とんだ〝ケガの功名〟であった。
もう背広は一生買わなくて済むかもしれない。(洋服屋さん、ゴメンなさい)
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