中央緑道「天下の道」、完成
3月20日(土)、中央緑道「天下の道」が供用開始された。本日、完成を記念して市内各地でイベント「#QURUWAと暮らす」が開催された(21日は天候の関係で中止)。
それに先立ち、あいにくの雨天ではあったが、去る3月13日(土)、地元の町内会の皆さん主催によるオープン記念式典が開かれた。
本来、昨年の8月には完成しているはずであったが、工事中、籠田公園の地下から出土した大量の昔の建築廃材を取り除いたり、NTTの光ファイバーなどが集積するエリアが経路になっていたりしたこともあって、想定した以上に手間と時間がかかることとなり、工期が半年以上伸びてしまったのである。
いずれにしても、私の施策の中でも一大エポックとなるべく進めてきた事業であり、「天下の道」は、「QURUWA戦略」や乙川リバーフロント整備計画における桜城橋と並ぶ中心施設であり、今回無事に完成したことはたとえようもない喜びである。あとは多くの皆様の知恵と力を結集して、完成した新しい空間に人々が集い、それぞれ有効に活用して頂くことが大事なことである。完成予想図にある挿絵のように、経路にある階段は、高齢者や幼児、身障者にも配慮したゆるやかな勾配となっている。通路としてだけでなく、そこに腰を下ろしてくつろげる仕様となっている。
市民の一人一人が個人で、あるいはグループで、各スペースを有効活用されることを願っている。施設の使用目的に必要以上にこだわる方もみえるが、この空間は一人一人の癒しのスペースとして使われるだろうとも考えている。
ふと立ち寄って、モノ思いにふけったり、木陰のベンチで読書をしたり、友人と語り合ったり、犬と散歩を楽しんだりする心の許せる空間となることを期待している。
四体そろった徳川四天王像が岡崎の歴史と石工業の技術力を伝えることになる。コーナーの階段部分ではギター片手にミニコンサートを開くこともできるし、随所にキッチンカーも配することができる。利用価値はこれまでとは比較にならないはずである。あとはともかく御利用頂くことである。
今後、現市政がどういう方向に進むものかは分からないが、私は、籠田公園から天下の道、桜城橋にかけて進めてきた数々の斬新な実験の中で、人々に支持され、有用性の高いものは市内の他の公園へも波及させることを考えていた。
もちろん、それぞれの公園には個別の特徴があり、地域の皆さんの要望を踏まえて実施するつもりであった。すでに矢作公園には籠田公園と同様な「遊べる噴水」の計画があり、東公園からも同じ要望が出ていたと記憶している。
いずれにしても自己の生活圏の中に、そうした自然と接することのできる安心空間が存在するということは市民生活において重要なことだと思っている。ヨーロッパの街中そこそこにある、さりげなくもオシャレでくつろげる空間、様々に活用できる空間として親しむことのできるものであってほしい。
加えて、NTT岡崎ビルの駐車場スペースの一角にはオープンカフェができる計画がある。また、すでに民間の事業者が通りの雰囲気にあわせて、いくつもの新しいお店を出して頂いていることは喜ばしい限りである。
これから、この通りの変化に触発されて、岡崎の町並みがさらに変化し発展してゆくことを願っている。
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