新ホテルとコンベンションで、岡崎はもっと稼げるまちになる
これまで本市経済を支えてきた「モノづくり」産業をはじめとする関係各位には何度感謝しても足らないくらい、深く感謝をしている。堅実で好調な企業経営のおかげで、私が就任して以来、市税収入は70億円も増加している。この増収で得られた財源を、まちづくりや道路などの基盤整備に向けた結果、いまや本市は、全国有数の超一流企業から「投資したくなるまち」に選ばれる都市になった。
最近の事例で言えば、本宿駅周辺のアウトレットモールは三井不動産が開発し、市中心部のコンベンション施設に併設されるホテルは、三菱地所が自らの資金で建設する。今後、コンベンション施設を含めた東岡崎駅周辺の再開発事業にもそのノウハウや資金が投入されることを期待している。
いずれも我が国トップクラスの不動産ディベロッパーであり、東京や大阪ではなく、この岡崎を「魅力的なまち」として評価し、投資先に選んだくれたことにたいへん大きな価値がある。コンベンション施設に関しては、美しい川の風景をもつ岡崎の良さを評価していただけたものと思っている。もっとも、郊外にお住まいの方の中には、中心部だけを大切にしているように感じられる方もおられ、この点に関しては説明不足を反省しなければいけないと思っている。
私のまちづくりは、市の骨格となる中心部にしっかりと稼ぐ力をつけてもらうことを目標としている。
これまで本市は、工業団地の開発により市内外から企業を誘致し、その収益を全市に還元することで発展してきた。しかしこれからは、工業だけに限らず、商店主や地場産業、そして本市が誇る伝統工芸品に関係する皆さんが稼ぎやすい環境を創っていくのが私の使命と思っている。だからこそ、「外からお客さんを連れてくる」仕掛けづくりにこの2期8年、精魂を傾けてきた。
乙川リバーフロント計画やQURUWA戦略は目に見える形になったが、現在進行中のコンベンション施設がこれに加わることで、岡崎は、もっと稼ぎやすいまちになる。今までは本市に本拠地を置く団体でさえ、キャパシティの関係から市内で式典やイベントをなかなか行えず、会場を求めて外へ出かけて行かざるをえなかった。ところがコンベンション施設の完成を契機に、一度の会議で1,000人の消費者を呼び込む都市に変わっていくのである。
ひとりのお客さんが、1泊1万円のホテルに泊まり、5,000円の夕食をとり、八丁味噌や地酒、伝統工芸品など5,000円ほどの土産を買えば、それだけで、1人2万円を使ってもらえることになる。また、余った時間に観光をしてもらうことで、バスやタクシーに乗ってもらえるし、名所旧跡についても入場料収入を得ることができる。中小を含めた商店主の皆さん、地場産業の皆さんには長らくお待たせしたが、これからは「稼げるまち」で商売をしていただけるようになる。
名古屋や東京の例を引くまでもなく、会議や観光は、宿泊、食事、土産、旅客、印刷業など、非常にすそ野の広い産業である。しばらくはコロナウイルスの影響があるものと思うが、鎮静後を見据えたまちづくりは、「モノづくり」に続く経済の柱になる「観光産業」確立のための、必須の事業であると思っている。本市はすでにこの2期8年で認知犯罪が半減している。
そして、中心部や工業団地で稼いだ財源を、全市域のすみずみまで届けることによって、防犯カメラや地域バスといった住民福祉を、一層、充実したものにしていきたいと思っている。
子どもたちが大人になった時代にも、岡崎が魅力的で、稼げるまちであり続けるために、「外から人を呼び込む仕掛け」を、これからも、しっかりと作り続けていきたい。
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