子育て支援対策、医療体制の安定化などについて(6月10日発表)
6月定例会最終日に、追加で3件の補正予算を計上するにあたり、臨時市長記者会見を開きました。新型コロナウイルス感染症に対する新たな支援対策を発表しました。
申し上げた内容の全文を掲載します。
本市におきましては、国の特別・定額給付金の早期・特別申請受付のほか、休業要請にご協力いただいた事業者に対する、県・市の協力金に加え、本市独自の協力金の支給、また、小中学校・保育園などの給食費無償化や水道料金の基本料金の減額など、総額440億円に及ぶ、様々な支援を実施しているところであります。
しかしながら、今後も市民の皆様の安全・安心な生活を確保するために、新型コロナウイルス感染症流行の第2波、第3波の到来に備える必要があると考えております。
そうした中、国や県においては、新型コロナウイルス・感染症対策に関わる補正予算が計上されております。
本市では、国や県の施策に迅速に対応するとともに、独自の生活支援、医療・検査体制の充実を図るため、6月定例会最終日に、追加で3件の補正予算を計上いたします。
引き続き、スピード感のある対応により、安全・安心な生活の確保に向け、取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
それでは、報道発表資料にそって、ご説明いたします。
ひとり親世帯臨時特別給付金
1つ目は、生活支援対策であります。
新型コロナウイルス・感染症は、休業による収入減と、学校の休業の両方が重なることで、子育て世代に大きな負担を与えてきました。なかでも、仕事と育児を1人で担う「ひとり親世帯」に対する生活支援は、このような環境の変化する中で、生活を安定させるために早い対応が必要だと思っております。
このたび提案する「ひとり親世帯臨時特別給付金」は、国の事業でありますが、5月に実施した10万円を給付する特別・定額給付金の早期・特別申請と同様に、本市としては、早期の給付を目指してまいります。
対象は、児童扶養手当・受給世帯等で、1世帯当たり、5万円、第2子以降は、1人につき3万円を支給してまいります。
支給時期は条件にもよりますが、8月中旬以降、順次支給してまいります。
保健所の強化
2つ目は、保健所のさらなる強化であります。
新型コロナウイルス感染症の流行の第2波、第3波の到来に備え、リアルタイムPCR装置を1台購入いたします。
本市は、4月9日から独自に検査を行っていますが、さらに検査可能件数を増やし、検査要員も増やすことで、当初の5倍にあたる、1日最大40人分の検査ができる体制を整えます。
今後、第2波、第3波の到来により、検査件数が増加した場合においても、迅速かつ確実に検査を実施し、早期に感染を把握し、対処することにより、市民の皆様の安全・安心な生活を確保し、社会経済活動との両立を図ってまいります。
これは保健所をもっている中核市・岡崎のメリットだと思っております。
医療体制の安定化
最後に、地域の医療体制の安定化であります。
本市の2次救急医療を守り、地域の救急医療体制を安定したものとするため、「民間病院経営維持資金貸付金」を計上するものであります。
これは、県が新たに新型コロナウイルス感染症の緊急対策として創設し、県と市町村が2分の1ずつ貸付金を負担するもので、貸付対象は、2次救急医療を担う病院を運営する、従業員数301人以上の医療法人であります。
本市には、2次救急医療を担う医療機関は4法人あり、そのうち今回の制度の対象となる法人は医療法人鉄友会と医療法人愛整会の2法人であります。
今回、この貸付制度に対し、北斗病院を運営する医療法人愛整会から制度の利用についての相談を受けましたので、必要な支援が早急に実施できるよう、2億5千万円の予算計上をするものであります。
救急医療の現場からは、新型コロナウイルス感染症に対する医療提供体制と救急医療体制の両立の難しさや、現場で対応する職員の負担、感染防止用の医療資材を確保する苦労、外来・入院患者数の減少による経営への影響など、様々な声をうかがっています。
医療法人でも利用可能な、従業員300人以下の中小企業向け融資制度など、様々な施策がありますが、2次救急医療を担う病院には、従業員300人を上回り、中小企業に該当しない医療法人があります。このような医療法人に対しても、早急に経営資金を貸し付ける本制度について、県と協調するため、今回、追加補正で対応するものであります。
新型コロナウイルス・感染症の医療機関経営への影響を考慮した、中小規模の医療機関への融資制度に、本制度が加わることで、医療法人の規模にかかわらず、医療体制を守り、支援していく仕組みが整うものと考えております。
最後に
本市では、冒頭でも申し上げたとおり、様々な対策や支援を行ってまいりました。そして、新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波の到来に備え、さらなる迅速な対策をとらせていただくことにより、市民の皆様が安心して日常生活を送ることができるよう、引き続き支援してまいります。
市民の皆様におかれましては、『新しい生活様式』として、「三密の回避」をはじめ、「外出を控える」、「手洗い」、「マスク着用」、「換気」など、一人ひとりができる感染拡大防止に向けた取り組みを、実践していただくようお願いいたします。
新型コロナウイルス・感染症の終息のときまで、一丸となって頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
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