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2020年6月

2020年6月22日 (月)

龍北総合運動場のグランドオープンなどについて(6月18日発表)

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 7月4日(土)に岡崎市龍北総合運動場がグランドオープンを迎えることとなりました。
 先週開いた記者会見でその詳細、今後の歩道空間の活用、新型コロナウイルス対策にかかる災害時協力協定などについてについてお話しました。申し上げた内容の全文を掲載します。


岡崎市龍北総合運動場
 平成30年4月に愛知県から移管され、これまで再整備を進めてまいりました、岡崎市龍北総合運動場が整備工事を終え、いよいよ7月4日にグランドオープンを迎えます。
 昭和43年の開場以来、長きにわたり市民に愛されてきた、愛知県・岡崎総合運動場ですが、平成30年4月に本市のスポーツ施設、岡崎市・龍北総合運動場となり整備を進めてきました。
 これまでに、完成した施設については、先行して野球場など一部オープンしてきました。このたび、メインである陸上競技場を始め、全ての施設が完成しましたので、7月4日に、開場式典及びテープカットを行い、グランドオープンします。

 本運動場は、設計、建設、維持管理・運営を一体で発注する、PFI方式を用い、民間事業者のノウハウを投入して、事業を進めてまいりました。
 市内の酒部建設を代表企業として、国立競技場の設計も行いました梓設計、市内の土木企業の岡崎工業や、維持管理企業のグリーン産業、そして、運営企業に、アシックスジャパンが参画するグループにより、設計、工事を進め、今後は、15年間の維持管理・運営を行っていただきます。また、市民の多様化するライフスタイルに合わせ、様々なレベルや目的に応じて、どなたでも利用していただけるよう整備しております。

 さて、施設の概要についてです。お手元の資料をご覧ください。
 まず、陸上競技場は、全天候型・ゴムチップ・ウレタン舗装のトラック、インフィールドには、サッカーも行うことのできる、天然芝を有する、日本陸連公認の第3種陸上競技場への改修を行いました。また、約1,000名を収容できるメインスタンドは、運動場の大階段からスタンド方向に望む、広大な緑を背景に、ダイナミックな膜屋根(まくやね)を設置するとともに、あらゆる箇所に木質化を図り、意匠性の高いデザインとしました。
 また、芝生席を含めると5000人の観客の皆様を収容できます。なお、中央の芝生の養生期間がありますので、サッカーの試合などができるようになるのは、来年の6月以降となる見込みです。

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 テニスコートは、砂入り人工芝で8面を整備しました。コートに隣接するクラブハウスは、事業者からの提案施設で、利用者が快適に過ごせる空間として、軽運動室を整備しました。ここでは、高齢者の介護予防体操やヨガなどの教室も行われます。
 サッカー・ラグビー場は、本市初のロングパイル・人工芝で整備しました。
 多目的運動場は、様々なスポーツに利用でき、大規模なイベント時には、臨時駐車場としても使用します。
 野球場は、従来3面あったものを1面としましたが、ソフトボールや少年野球などは、2面利用ができます。また、硬式野球にも正式に対応したことで、利用の幅を広げています。
 アーチェリー場は、県内の公共施設で公式戦が開催できる数少ない競技場です。バリアフリー化をし、どなたでも、安全で使いやすい施設としました。

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 さらに、誰もが気軽にジョギングやウォーキングを楽しむことができる、コースも整備しました。起伏のある約800メートルのAコースや、比較的フラットな約700メートルのBコース、どちらも満喫(まんきつ)することができる約1.2キロのCコースの3種類のコースがあります。

 次に、完成後の龍北総合運動場の活用方法について、ご説明します。
 メインである陸上競技場においては、市内のサッカーチームである、FCマルヤス岡崎が参戦する、JFLの試合を誘致するなど、よりレベルの高い広域の競技会などを誘致してまいります。
 正式名称は龍北総合運動場で、ちょっと固いイメージですので、できればネーミング・ライツを使ってもう少し親しみやすい“ニック・ネーム”で呼べるようにしたいと考えております。
 その他の施設においても、市民が運動する機会を充実させるため、誰もが気軽に利用できるプログラムも考えております。運営企業にアシックスジャパンが参画しておりますので、この強みを生かし、スポーツ教室などの技術の指導だけでなく、栄養学や、スポーツ外傷・障害の予防や改善方法のセミナー等を考えております。
 このように、施設を最大限活用し、トップレベルの試合等の誘致や、スポーツプログラムを展開し、本市のスポーツ振興に寄与する施設として活用してまいります。

 冒頭にも申し上げましたが、7月4日に、いよいよグランドオープンを迎え、当日は、完成式典及び内覧会を行います。
 完成式典につきましては、新型コロナウイルス・感染防止の観点から、限られた関係者のみの小規模なものとします。内覧会につきましては、午前11時30分から午後3時までの間、どなたも自由に施設をご覧いただくことができます。

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 また、当初、7月5日には、元オリンピック・メダリストなどをお招きし、オープニングイベントを実施する予定でしたが、新型コロナウイルス・感染防止のため、中止とさせていただきました。
 オープン後、最初の大きな大会としては、7月18日から岡崎市中学校・市長杯・総合体育大会を開催します。
 この龍北総合運動場では、陸上競技の開会式が行われるほか、陸上・全種目の競技や野球、サッカーの試合が行われます。新型コロナウイルスの影響で、これまで部活動が行えず、また、大会等が中止となってしまった中学生にとって、この大会は一つの大きな目標となると思います。
 そして、新たに生まれ変わった本格的なこの運動場から、全国、世界へ羽ばたくアスリートが誕生することを期待するとともに、生徒の皆さんが、のびのびとプレーする姿を楽しみにしております。
 本運動場のオープンをきっかけとして、より一層、市民の皆様のスポーツや健康増進への関心が高まり、スポーツ振興が図られることを目指して参ります。是非、新たなスポーツの拠点「岡崎市・龍北総合運動場」をご活用ください。

歩道空間の活用
 6月5日に国土交通省から、新型コロナウイルス感染症対策の経済活動支援として、沿道・店舗などの路上利用について、道路の占用基準を緩和することが発表されました。
 本市では、QURUWAエリアの康生通りや連尺通りにおいて、平成30年度より社会実験として、歩道空間の活用に取り組んでおります。

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 今回、この社会実験での経験・ノウハウを生かし、株式会社まちづくり岡崎及び三河家守舎と株式会社スノーピークビジネスソリューションズが連携し、各店舗による歩道上へのテーブル・イス等の設置など、歩道空間の活用に取り組んでいきたいと考えております。
 現在、関係機関と調整を進めているところであり、詳細が整いましたら、改めて発表させていただきます。

災害時協力協定
 東海地方も梅雨に入り、台風の季節もやってまいります。今後、風水害時の避難所における感染症対策についても、考えていかなければなりません。
 感染症対策として、一番に考慮すべき点は、避難者同士の十分な距離を確保し、避難所内で密をつくらないことです。そのためには、「分散避難」が重要です。
 先日、約570の客室を有する「岡崎ホテル旅館生活衛生同業組合」と災害時協力協定を締結しました。
 また、市内、約270の寺院が加盟する「岡崎市仏教会」とも、同様に準備を進めています。
 さらに、物資についても、新たに近隣の段ボール製造工場と、段ボールベッド等の供給に関する協定を締結したほか、マスクや消毒液、先にご寄付いただきました非接触型体温計等を配備するなど、様々な面で、民間の皆様のご協力をいただきながら、対策を実施しております。
 避難所の運営については、先にご案内しておりますが、明日、担当職員向けの訓練を実施し、感染症対策の強化を図ってまいりますので、ぜひ取材いただければと思います。
 今後も、新型コロナウイルス・感染症の終息のときまで、地域一丸となって感染拡大防止に向けた取り組みを実践してまいりますので、よろしくお願いします。

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2020年6月18日 (木)

人生いろいろ

1991年4月6日、愛知県議会議員選挙

 大学1年生の夏休み、ある土建会社でアルバイトをしたことがある。その頃現場で、昼食をとりながらドイツ語の原書を読んでいる不思議な人を見かけた。あいにく名前も知らない。
 直接、御本人と話をする機会はなかったが、人づてに聞いたところによると、国立大学を出て就職したものの環境になじめず退職し、その後紆余曲折を経て現在の職場に週3~4日、生活費かせぎのため現場仕事をしに来ているとのことであった。
 当時、自分の進むべき確たる道を見つけることができずに悶々たる思いを胸に生きていた私にとって、何か一筋の光明(こうみょう)を見たような気がした。
 将来的な見通しも老後の保障もないが、ともかく制約が少なく、自由である。人の目や体裁にとらわれたり、贅沢な生活を望んだりしなければ、こうした自由気まま(?)な生き方もあるのだと教えられた気がした。

 当時、市長であった父のように、周囲から政治家になることを期待される空気が重荷でならなかった。素朴な善意の期待感ほど重たいものはない。
 「政治が生きがい、選挙は趣味」と言い、朝から晩まで仕事漬けの生活を送っている典型的な昭和の仕事人間である父と同じ道を選べば「しょせん親の七光り」と悪口を言われ、「格落ちのダメ男」と評価されそうで、とても政治の道を選択する自信も勇気もなかった。いい年をして人一倍人見知りが激しく、人付き合いも苦手で、人前に出ることも嫌いであった。
 しかも、この業界は海千山千の曲者ぞろいであり、自分のような単純な人間が激烈な競争を勝ち抜けるはずはないと考えていた。(私の母も同じ見立てであったという。) 人間関係の極致のような仕事である政治家など思っただけでノイローゼになりそうな気がしたものである。時にどこか遠くへ逃げてしまいたいと思ったこともあった。(そのせいでアメリカに留学した訳ではない。)

 そんな青年期を送っていた私がその後政治の道を選択し、27歳での大きな挫折(衆院選出馬、次点落選、大選挙違反)を乗り越え、7年間の雌伏の時を経て、県会議員、市長と歩みを続けることができたことに、時に不思議な感慨を覚えるものである。(もちろん多くの方のお支えのおかげである。)

1987年4月12日、愛知県議会議員選挙

 誰しも人生の歩みはままならぬものであり、個人の思惑や予想のとおりに進むことはマレなことであろう。また仮に希望どおりの道に進んだとしてもそれが必ずしも幸せに結びつくとは限らない。
 望んで選択した道が全く想像とは違う不向きなもののであったり、不本意のうちに進んだ道が人生を開くことにつながったりすることもある。
 いずれにせよ、いかなる道に進んでも、すぐに成果に辿りつけるものでもなく、忍耐の時期は避けられないものである。そこで舵を切り別の道に進むか、あるいは我慢するかもまた選択である。
 人生もスポーツの試合と同じく、終了するまで油断のならないものであることは幾千もの先人の歩みを見て分かることであるが、終盤に入ってからの逆転はつらいものであり、ぜひ避けたいものである。
 しかし成功の人生を全うしたかのように見えても、それが本当に幸せと呼ぶに値するものであったかどうかは、本人の胸の内に入ってみなければ分かるものではなかろう。また、逆に敗北の人生のように見えても、当人は自らの生き方に十分満足していたのではないかと推察される例も歴史上少なくはない。「勝敗は兵家(へいか)の常、なんぞおそるるに足らん」であろうか?

 先の国立大を出て、土方仕事をやっていた方は、当時30代後半か40歳くらいであった。ご存命であれば今頃80年輩になってみえることと思われる。彼がその後どんな人生行路を歩まれたのか、できればお聞きしてみたいものである。
 どのような人生が価値があり価値がないかは、単に他人の思惑に過ぎないことである。
 一番大切なことは自分がその生き方に満足ができたかどうかということではないだろうか。
 最近、昔のことをつらつら思うにつけ、そんなことを考えることがある。

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2020年6月17日 (水)

飛沫循環抑制車両が無償貸与されました

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 5月28日(木)、NTPホールディングス様より、新型コロナウイルス感染対策用として、「飛沫循環抑制車両」2台を無償で貸与していただきました(車両はトヨタ自動車の「エスクァイア」)。日頃から市政へのご理解と、コロナウイルス感染拡大防止に多大なるご協力を賜っておりますが、重ねて感謝申し上げます。

 本市は、先般の観光クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の対応で感染者を受け入れた実績があり、消防隊員が感染しないよう感染者の搬送には細心の注意を払いました。
 現在、本市の保健所職員が、帰国者・接触者外来に、感染の疑いのある方を送迎する際は、運転席と後部座席に簡易な間仕切りを設けるなど、感染対策を講じた小型車を使用しています。
 感染者の搬送に大変苦労した経験のある本市としては、感染対策用に改良してある大型車両を使用できることは大変心強い限りです。

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 本市においては総額440億という、大規模なコロナウイルス対策費を計上し、感染拡大防止や市民、事業者の皆様への支援に取り組んでいるところです。
 引き続き、皆様の生命と健康を第一に、医療、生活、経済のバランスのとれた感染症対策を進めてまいりますので、今後もお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

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2020年6月11日 (木)

子育て支援対策、医療体制の安定化などについて(6月10日発表)

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 6月定例会最終日に、追加で3件の補正予算を計上するにあたり、臨時市長記者会見を開きました。新型コロナウイルス感染症に対する新たな支援対策を発表しました。
 申し上げた内容の全文を掲載します。


 本市におきましては、国の特別・定額給付金の早期・特別申請受付のほか、休業要請にご協力いただいた事業者に対する、県・市の協力金に加え、本市独自の協力金の支給、また、小中学校・保育園などの給食費無償化や水道料金の基本料金の減額など、総額440億円に及ぶ、様々な支援を実施しているところであります。
 しかしながら、今後も市民の皆様の安全・安心な生活を確保するために、新型コロナウイルス感染症流行の第2波、第3波の到来に備える必要があると考えております。
 そうした中、国や県においては、新型コロナウイルス・感染症対策に関わる補正予算が計上されております。
 本市では、国や県の施策に迅速に対応するとともに、独自の生活支援、医療・検査体制の充実を図るため、6月定例会最終日に、追加で3件の補正予算を計上いたします。
 引き続き、スピード感のある対応により、安全・安心な生活の確保に向け、取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
 それでは、報道発表資料にそって、ご説明いたします。

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ひとり親世帯臨時特別給付金
 1つ目は、生活支援対策であります。
 新型コロナウイルス・感染症は、休業による収入減と、学校の休業の両方が重なることで、子育て世代に大きな負担を与えてきました。なかでも、仕事と育児を1人で担う「ひとり親世帯」に対する生活支援は、このような環境の変化する中で、生活を安定させるために早い対応が必要だと思っております。
 このたび提案する「ひとり親世帯臨時特別給付金」は、国の事業でありますが、5月に実施した10万円を給付する特別・定額給付金の早期・特別申請と同様に、本市としては、早期の給付を目指してまいります。
 対象は、児童扶養手当・受給世帯等で、1世帯当たり、5万円、第2子以降は、1人につき3万円を支給してまいります。
 支給時期は条件にもよりますが、8月中旬以降、順次支給してまいります。

保健所の強化
 2つ目は、保健所のさらなる強化であります。
 新型コロナウイルス感染症の流行の第2波、第3波の到来に備え、リアルタイムPCR装置を1台購入いたします。
 本市は、4月9日から独自に検査を行っていますが、さらに検査可能件数を増やし、検査要員も増やすことで、当初の5倍にあたる、1日最大40人分の検査ができる体制を整えます。
 今後、第2波、第3波の到来により、検査件数が増加した場合においても、迅速かつ確実に検査を実施し、早期に感染を把握し、対処することにより、市民の皆様の安全・安心な生活を確保し、社会経済活動との両立を図ってまいります。
 これは保健所をもっている中核市・岡崎のメリットだと思っております。

医療体制の安定化
 最後に、地域の医療体制の安定化であります。
 本市の2次救急医療を守り、地域の救急医療体制を安定したものとするため、「民間病院経営維持資金貸付金」を計上するものであります。
 これは、県が新たに新型コロナウイルス感染症の緊急対策として創設し、県と市町村が2分の1ずつ貸付金を負担するもので、貸付対象は、2次救急医療を担う病院を運営する、従業員数301人以上の医療法人であります。
 本市には、2次救急医療を担う医療機関は4法人あり、そのうち今回の制度の対象となる法人は医療法人鉄友会と医療法人愛整会の2法人であります。
 今回、この貸付制度に対し、北斗病院を運営する医療法人愛整会から制度の利用についての相談を受けましたので、必要な支援が早急に実施できるよう、2億5千万円の予算計上をするものであります。

 救急医療の現場からは、新型コロナウイルス感染症に対する医療提供体制と救急医療体制の両立の難しさや、現場で対応する職員の負担、感染防止用の医療資材を確保する苦労、外来・入院患者数の減少による経営への影響など、様々な声をうかがっています。
 医療法人でも利用可能な、従業員300人以下の中小企業向け融資制度など、様々な施策がありますが、2次救急医療を担う病院には、従業員300人を上回り、中小企業に該当しない医療法人があります。このような医療法人に対しても、早急に経営資金を貸し付ける本制度について、県と協調するため、今回、追加補正で対応するものであります。
 新型コロナウイルス・感染症の医療機関経営への影響を考慮した、中小規模の医療機関への融資制度に、本制度が加わることで、医療法人の規模にかかわらず、医療体制を守り、支援していく仕組みが整うものと考えております。

最後に
 本市では、冒頭でも申し上げたとおり、様々な対策や支援を行ってまいりました。そして、新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波の到来に備え、さらなる迅速な対策をとらせていただくことにより、市民の皆様が安心して日常生活を送ることができるよう、引き続き支援してまいります。
 市民の皆様におかれましては、『新しい生活様式』として、「三密の回避」をはじめ、「外出を控える」、「手洗い」、「マスク着用」、「換気」など、一人ひとりができる感染拡大防止に向けた取り組みを、実践していただくようお願いいたします。
 新型コロナウイルス・感染症の終息のときまで、一丸となって頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いします。

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2020年6月 5日 (金)

令和2年6月議会 市長提案説明

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  岡崎市議会6月定例会が6月1日(月)に開会しました。この度の定例会については、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、一般質問は実施しないことといたしました。通常より短い日程で開催されていますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
 初日に申し上げた所信の一端ならびに提案した議案の大要を掲載します。


 はじめに、新型コロナウイルス感染症対策の現状について説明いたします。
 本市では全国に緊急事態宣言が出された4月に、条例に基づく対策本部に移行し、保健部に、新型コロナウイルス感染症・対策班、福祉部・経済振興部に、市民生活・事業者支援・対策班を設置し、人事異動により職員を配置し、体制を強化しております。緊急事態宣言・解除後についても、発令中に準じ、対策本部を継続し、臨機応変に対応できる体制としております。

特別定額給付金
 1人10万円の特別定額給付金につきましては、郵送での申請受付も始まり、少しでも早く市民の皆様に行き渡るよう、本日より毎日、職員50人に加え、業務委託による計100人態勢で、支給事務を進めてまいります。
 また、生活にお困りの方を対象とした「早期特別申請」では、市内7か所に、のべ260人の職員を投入し、約2,200件、金額にして5億円を超える申請を受け付けました。緊急事態として最優先で手続きを行い、5月22日から順次、支給しております。最も必要としている方々に、いち早く給付する一方で、市内16万5千世帯のすみずみまで確実にお届けできるよう、今後も全職員一丸となって努力してまいります。

営業自粛要請に対する協力金
 営業自粛要請に対する協力金につきましては、岡崎商工会議所をはじめとする、各種団体から、様々なご要望をいただいております。

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 経済成長を通じ、本市の発展を支えていただいた、事業者の皆様のご要望を受け、県と協調した支援を行うとともに、本市独自の協力金支給制度を創設しております。経済振興部には、観光課に、感染症対策・協力金相談・専用窓口を設け、商工労政課には、事業者・相談窓口を設置し、セーフティネット認定、信用保証料の補助制度など、きめ細かな相談に応じられる体制をとっております。
 今回の緊急事態宣言では、自粛要請による収入減に加え、学校の一斉休校の影響で、子育て世帯に大きな負担が生じる結果となりました。
 本市では、5月臨時会で成立した「子育て世帯への臨時特別給付金」を少しでも早くお届けできるよう、処理を前倒し、6月24日にお支払いできる見込みとなりました。

公共施設について
 児童育成センターについては、春休み期間に引き続き、5月7日までの平日は、午前中から開所する対応を行ったほか、密集防止のため、利用自粛にご協力いただき、1か月あたりの利用日数が10日以下となったかたには、育成料を全額又は半額免除とする対応をさせていただいております。
 また、本市固有の文化・芸術をいち早く復興するため、本日から8月末日までの3か月間を「文化芸術の再起動月間」と位置づけ、ホール及び美術館・展示室の使用料を半額に減免し、発表の場として提供いたします。スポーツ施設についても、入場料を徴収してスポーツイベントを開催する団体に対して、文化施設同様、会場使用料を半額に減免いたします。

小中学校対策
 今年3月から続いていた小中学校の臨時休業につきましては、県内では最も早い、5月21日から学校を再開し、本日から、通常授業を開始いたしました。それに伴い、同じく本日から西三河地域で最も早く学校給食を開始しております。この通常授業に先立ち、段階的に登校人数、在校時間を増やし、新型コロナウイルス感染症に対する子ども達や保護者の不安を払拭すると同時に、徐々に学校に慣れていただくよう、配慮いたしました。
 皆様には、多大なるご心配をおかけいたしましたが、夏休みを短縮して授業日数を増やし、長期の休業によって生じた学びの遅れを取り戻してまいります。
 国による緊急事態宣言の発令を受け、文部科学省では、1人1台のパソコン端末配備を前倒し、今年度内で完了することを目指しております。本市におきましても、今年度中には、国の方針どおり、全小中学生の1人1台の端末整備の実現を目指し、あわせて危機管理時においても、安心して授業が可能となる、岡崎の教育の体制作りも視野に入れ、岡崎版GIGAスクールの実現を目指してまいります。
 なお、お問い合わせの多い、小中学校の学校・開放事業につきましては、本日の学校活動・再開後、1か月程度を目途に、学校の状況を確認しながら、再開の時期を検討してまいります。

岡崎市民病院の医療内容について
 次に、市民の生命と健康を守るために欠かすことのできない、地域医療を担う市民病院についてであります。
 がん医療・高度急性期医療の充実を進める市民病院では、がん診断に威力を発揮するPET-CT検査装置を、4月から予定どおり稼働させました。がんの転移や再発診断などで活用するほか、広く市民の皆様が、PET-CT検診を受けられるよう準備を進めており、がんの早期発見・早期治療に威力を発揮する環境を整えてまいります。

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 患者の身体的負担が軽減される手術支援ロボット、いわゆるダビンチも整備され、手術支援ロボットによる豊富な手術経験のある医師が、4月より市民病院に配置されたことにより、予定より早く4月に第1例目の手術が行われました。
 愛知病院の経営移管による、市民病院へのがん診療機能の集約につきましては、乳腺外科の外来機能も、5月11日から市民病院で外来診察を開始し、外来から手術、入院まで、市民病院で一貫した治療が行えるようになりました。特に、乳がんの組織採取検査では、腹臥位(ふくがい)、すなわち腹ばいの楽な姿勢で検査ができる、最新の検査装置を西三河で初めて導入するなど、安心して検査が受けられるようになりました。こうした取り組みにより、患者の負担軽減が図られるなど、順調にがん診療が充実してきております。
 引き続き、地域住民に信頼され、選ばれる病院となるよう取り組んでまいります。

岡崎市龍北総合運動場
 次に、平成29年からPFI事業にて整備を進めてまいりました、龍北総合運動場ですが、この7月に全面供用開始、グランドオープンを迎えます。

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 長年、本市のアスリート達が待ち望んでいた全天候型の陸上競技場は、インフィールドに天然芝を整備しており、陸上競技のほかにも、サッカー、ラグビー、グランドゴルフなど、様々な大会の開催が可能となり、約1,000席のスタンド席と芝スタンドにより約5,000人の観客を収容することが可能となります。
 このほか、硬式野球が可能な野球場、本市初となる人工芝のサッカー・ラグビー場、クラブハウスを備えた、砂入り人工芝テニスコート、アーチェリー場、更には、フットサル、少年サッカーの利用や臨時駐車場にもなる多目的運動場も整備しております。
 このように、本市初となるスポーツ施設の機能が加わった龍北総合運動場は、本市の新たなスポーツの拠点として、生まれ変わります。特に、スポーツにおけるトップアスリートの活躍は、私たちに夢と希望を与えてくれます。この新型コロナウイルス感染症を克服し、来年には、東京オリンピック・パラリンピックが安全に開催できるよう願っております。

市民サービスの窓口の新たな設置など
 今年度、新たな取り組みとして、高齢者のかたを対象とした、通話・録音装置などの特殊詐欺・対策装置の購入費に対して、補助を開始しております。
 市内の特殊詐欺・被害は増加傾向にあり、全国では、特別・定額給付金に便乗した詐欺被害が報告されております。手口は悪質かつ巧妙化しており、その被害者のほとんどは高齢者であります。この通話・録音装置などの対策をし、犯人との接触を防止することで、特殊詐欺・被害の未然防止を図り、市民の皆様が、安心して暮らせるまちとなるよう、より一層力を入れてまいります。

 市民サービスの利便性向上に向けた取り組みといたしましては、この秋、イオンモール岡崎において、新たに市民サービスの窓口を開設いたします。
 当初は国の施策でもあります「令和4年度末までに、ほとんどの住民がマイナンバーカードを保有していること」を目指し、マイナンバーカードの普及・推進のため、市役所の業務時間後や土日、祝日でも気軽に、幅広い層にマイナンバーカードを申請していただけるよう、業務を開始いたします。
その後は、住民票の写しの交付など、市民の利便性が一層向上するように、取り扱うサービス内容の拡大を検討してまいります。
 それでは、本議会に提案をいたしております、議案について説明させていただきます。

議案について
 条例議案は、地方税法等の一部改正に伴い、関連する規定を整備する、「岡崎市・市税条例の一部改正」、人事院規則に準じ、新型コロナウイルス感染症・対策業務に関して、防疫等・業務手当の特例措置を定める「岡崎市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正」の2件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、梅園小学校ほか31校の校内ネットワーク整備等・工事一式に関する「工事請負の契約」、タブレット端末用・充電保管庫に関する「物品の取得」、藤田医科大学岡崎医療センターで使用するため、救急自動車・1両を譲与する「物品の譲与」など、10件を提案させていただいております。
 次に、補正予算議案でありますが、一般会計は9億6,914万7千円の増額、特別会計は137万7千円の増額補正をお願いしております。
 総務費では、イオンモール岡崎において、市民課出張所の開設に伴う、施設整備事業費などの計上、民生費では、支給要件の緩和等による住居確保給付金の増額、小学校の臨時休業に伴う、民間児童クラブへの放課後児童健全育成事業費補助金の増額、矢作こども園の園児送迎用駐車場の新設及び入口進入路拡幅のための土地購入費などの計上、衛生費では、愛知県が創設する医療従事者・応援金に係る負担金の計上、土木費では、国の事業採択による岡崎公園前駅バリアフリー化整備事業費補助金の計上、教育費では、岡崎版GIGAスクール構想の実現に向けた、タブレット型情報端末整備委託料の計上などをお願いしております。
 以上が、今議会に提案いたしました議案の大要であります。

むすび
 最後に、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言は解除されましたが、財政の緊急事態は、ここからがスタートだと思っております。経済活動が強く制限されたことで、市税等収入の大幅な減収が避けられない状況であり、かつ、この状況が長期化することが懸念されております。
 今回は、財政調整基金を取り崩して、緊急的な財政出動も実施いたしました。当然のことながら、これまで通りの行財政運営を漫然と続けていくことは不可能な状況です。
 しかしながら、本市には、この難局を乗り越えていく、しっかりとしたノウハウがあります。
 実際、私が就任して以来、市債残高を100億円ほど減少させ、財政的な余力を確保してきましたので、早急な対応が必要と判断した、小中学校のエアコン整備につきましては、市債を活用して、迅速に対応できたという実績もあります。引き続き、民間資本の誘致を始めとする公民連携のまちづくりと、無駄を省いた、堅実な財政運営を行っており、過度な借入れに頼らない、本市のメリットは健在であります。今後、実施が見込まれる国の経済対策には市債の活用を図りながら、積極的に取り組んでまいります。
 このような財政運営ができるのも、市民のご理解と議員各位のご協力、そして、実務を担う職員が積み上げてきた努力の賜物であると改めて感謝しております。市債に加え、特定財源の確保につきましては、国の地方創生・臨時交付金について、本市への配分額が十分ではないことから、中核市市長会として、財政力にかかわらず、地域経済及び市民生活の回復に必要な額を措置するよう、緊急要請を行っております。

 現在、新型コロナウイルス感染症対策に、今回の補正も含めて総額で440億円に及ぶ力強い財政出動を行っていく中で、令和3年度以降の予算編成も見据えて、引き続き、市民生活の安全・安心を守り、持続可能なまちづくりを進めていくために、今まで以上に事業の必要性・緊急性の精査を行い、安定的な財政運営に努めてまいります。

Facemask2

 また、何よりもうれしいのは、この厳しい状況の中、市民・企業・各種団体から医療現場などで使用してほしいと、マスクを始め、多くの金品が寄せられていることであります。その合計は、金額にして約1,500万円にもなっております。この場をお借りしまして改めて御礼申し上げますとともに、有効に活用させていただきます。
 以上、ご説明を申し上げますとともに、提出をいたしております、諸議案につきまして、よろしくご審議の上、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、説明を終えさせていただきます。ありがとうございました。

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2020年6月 3日 (水)

中核市市長会役員会・オンライン会議

Chukakushi20205212

 このところの新型コロナウイルス禍の影響で、全国60市の中核市(人口20万人以上)市長会も開店休業中となっております。
 そうした中、国の第二次コロナ対策補正予算案が国会に出されるにあたり、中核市としてもそれなりに申し入れを行うこととなりました。会長市(豊田市)の呼びかけで、5月21日(木)、7市の役員市によるオンライン会議が開かれました。
 オンライン会議で2つの重点項目の要請を行うことにつき合意がなされ、これをもとに政府に緊急要請を実施しました。

 当日は各市、それぞれが発言をしましたが、時間の都合で言えなかったこともあり、この場を借りて岡崎市としての立場、現状についてあわせて御報告申し上げたいと思います。また緊急要請の内容も掲載します。

ブロック 役職 市長名
--- 会長 豊田市長 太田稔彦
北海道・東北 副会長 盛岡市長 谷藤裕明
関東 副会長 柏市長 秋山浩保
北信越・東海 副会長 岡崎市長 内田康宏
近畿 副会長 高槻市長 濱田剛史
九州 副会長 大分市長 佐藤樹一郎
会長推薦 監事 枚方市長 伏見隆

※ 高知市長、尼崎市長、宮崎市長は欠席。


岡崎市長の発言

 岡崎市長の内田康宏です。
 本市では、早い段階から感染拡大・防止対策を中心に進めてきました。
 とはいえ、感染症対策の入り口である相談体制と、PCR検査の不足への対応には苦慮しております。このことは保健所を設置している中核市共通の課題であり、中核市が連携して対応策を検討し、国に働きかける必要があると考えています。
 また、市民の生活不安を解消するため、各種経済対策の方向性を打ち出し、様々な対策を進めてまいりました。
 その財源の一部として、本市においては、現在、約6億2千万円の臨時交付金が提示されております。交付金を活用して、「中小企業への事業者支援」や「小中学校へのタブレット型情報端末導入事業」、さらには、「水道基本料金を減免した水道事業会計への補助」などを実施いたします。
 しかし、算定根拠として「特定警戒・都道府県内の市町村」や、「保健所設置市」に対する加算があるものの、財政力指数に基づく実質的な減算もあり、こうした事業を賄うことはできません。
 こうした市民生活の維持や学習環境の提供は、本来、国がその水準を維持するものであり、現在、自治体間競争のように、補助金の大きさが取り上げられる傾向もありますが、地域の実情に左右されることなく、しっかりと国が財政支援をするべきだと考えます。
 そのうえで、収束期の経済回復や反転攻勢については、地域経済を牽引する立場である、我々中核市が中心となって対応する必要があります。殊に、今後も懸念されるコロナ第2波や、新たな感染症発生時における、移動制限中での経済活動の維持が重要であります。
 現在、観光業界においても、地元住民が、安全で安心な地元で楽しく過ごす「マイクロ・ツーリズム」が注目を浴びているように、これまで以上に、地域の特性を活かしたまちづくりが必要となります。これは、歴史や文化、自然といった地域資源の持つ価値を、改めて見直すきっかけでもあり、平時には遠方からの誘客促進にも繋がります。
 そうした意欲のある自治体が、地域の実情に合わせて、より柔軟に活用できる補助金の新設など、国の積極的な支援を求めることが重要ではないかと思っております。
 苦しい時期ではありますが、こうした時こそ、この難局を乗り越えるべく、国と地方の役割と責任を明確にしたうえで、真の地方自治を実現する必要があると考えます。

①キャッシュレスの推進について
 今回のコロナの感染拡大の抑止においては、金銭の受け渡しを減らすことも必要であり、その手段の一つが、クレジットカードやQRコードを用いたキャッシュレスであります。
 6月末までは、ポイント還元という観点からキャッシュレスの普及が図られていますが、引き続き、キャッシュレス化を推進するためには、経済規模の大きい中核市が積極的に導入を進める必要があります。
 例えば、現在多くの自治体が実施予定のプレミアム商品券をキャッシュレス決済で実現させる方法なども考えられると思います。

②GIGAスクールの推進について
 今回のように、長期間の休校を余儀なくされた場合において、子ども達が家庭にいながら学習できる環境の整備が必要であります。その実現のためには、GIGAスクール構想をスピード感を持って進める必要があると考えます。
 本市においても、この6月議会に児童生徒用として約9,700台のタブレット型端末を購入するための予算として、約5億8千万円を計上しております。
 GIGAスクール構想の実現には、このように多額の費用が必要であることから、ネットワーク環境の構築のための既存の財政措置に加え、学校内や家庭における通信利用料等についても財政措置の対象とするなど、補助制度の拡充を図ることが必要だと考えます。
 特に、ネットワーク環境は家庭ごとに差があります。次世代を担うすべての子供たちが家庭環境に左右されず、平等に学びの場が与えられるよう、国としてICT活用により支えていただきたいと考えます。

③感染症に強い避難所運営について
 これから、梅雨や台風のシーズンを迎えるにあたって、感染症に配慮した避難所運営が求められると思います。
 密を避けるためには、既存の避難所の整備に加え、テントや車の活用や、民間のホテルなどとの連携も必要と考えます。また、避難所となりうる公共施設においては、換気の強化などハード面の整備も必要です。
 市民の生命を守るためにも、国と連携した避難所の在り方の検討や、国への財政支援を求める必要があると考えます。


新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急要請

 オンライン会議で合意した緊急要請の重点項目は以下のとおりです。

Chukakushi20205211

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