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2020年2月 4日 (火)

岡崎市役所 若手職員まちづくり研修会

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 1月27日(月)、「若手職員まちづくり研修会」と題する研修会を開きました。
 冒頭で述べた内容を掲載します。


 皆様、こんにちは。市長の内田康宏です。
 職員の皆さんには、日頃から市政運営に対して、精力的に取り組んでいただいておりまして、まずもってお礼を申し上げます。また、本日は各部局とも新年度に向けて多忙な中、ご苦労様です。
 さて、早いもので、私も市長になりましてから2期8年目を迎えました。市民や職員の皆さんのおかげもあり、これまで私が当初掲げた公約の9割方が実現できていることが
望外の喜びであります。また一人の市民としても、ふるさとが目に見えて良くなっていることはうれしいことであります。
 殊に全市的に多くの事業を展開する中、この6年間で市税は70億円増加し、増え続けていた借金を100億円減らすことができたのは何よりの喜びであります。

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 さて、私は日頃より「顔の見える民主主義」ということを唱え、呼ばれればどこへでも行きます、ということで、市民の皆さんに対して、市民対話集会や政策説明会など、これまでに400回近くの講演会などを行い、町内会や各種団体、さらには高校生や小中学校の皆さんと直接意見を交わし、お互いに理解を深めながら市政運営を行ってきております。議会審議に加え、ここまでバカていねいに市民の声を聞いている所は他にないと思っております。
 本日はその一環と致しまして、市役所に勤めて1年目から3年目までの若手職員の皆さんに対し、岡崎の現在のまちづくりについて説明し、また皆さんの意見を聞く機会を設けさせていただきました。

 この試みのそもそもの切っ掛けは、ある市民が居酒屋で隣合せた市職員に市政について質問したところ「あれは市長部局でやっている事で、私達はよく知らない」という言葉が返ってきたという話を聞いたことであります。
 民間ならば、例えばトヨタホームの社員であってもトヨタの車についてかなりの知識を持っております。これからは市職員も岡崎市の政策の基本的なことについてはぜひ知っておいてほしいと思い始めたものであります。

 皆さんは、現在所属している各部署の業務に励んでいただいている中、本市が何を目指してまちづくりを進めているかといった事などには、なかなか目を向ける機会がないかもしれません。
 しかし、市民からすれば市の職員であれば、市が進めている重要施策については全職員が知っていて当然と思うことが自然なことであります。皆さんには、ぜひこの機会に岡崎市の基本政策及びその方向性について理解を深めていただき、一人一人が市の広報マンとして市の内外にPRできる力を身に着けていただきたいと思います。そして共に岡崎市を盛り上げていって頂きたいと思います。

 さて、私たちは、日ごろから市民の皆さんが安心で快適な生活を送ることができるように、福祉や医療、防災、さらには教育や子育てなどの基本施策の充実を目指した市政運営を行っています。
 主なものを説明しますと、岡崎駅南の区画整理地内で建設が進められております「藤田医科大学岡崎医療センター」が、この4月に開院を迎えます。

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 本市で初めての大学病院として、「一般病床は400床規模」を持ち、最新鋭の医療機器を備えた「24時間365日の二次救急医療」を担う病院であります。実際は、今月中に工事は完了し、4月1日オープンに向け2月からチェック期間となるそうです。
 これで、長年の課題であった救急医療体制の充実は勿論のこと、市民病院をはじめとした各医療機関とも連携を深めることで、より質の高い医療を届けることができるようになります。市民病院も新病院に負けないように、4月にペットCTを導入し、6月には新型のダヴィンチをベテラン医師と共に配置することになっております。
 また、学校生活における暑さ対策として、昨年7月には市立の小学校47校、中学校20校の全校の普通教室や特別教室など、1,790教室にエアコンの設置が完了しました。
 小中学校へのエアコンの設置については、昨今の猛暑により迅速な対応が必要であることから、当初のやり方を見直し、民間の資金や経営能力及びノウハウを活用し、設計・建設・維持管理・運営を一括で行うPFI手法を取り入れた結果、事業期間の大幅な縮減を図ることができました。

 その他、安全で安心して暮らせるまちの実現に向け、防犯カメラの設置も進めています。
 本市の犯罪発生状況は減少傾向にあるものの、愛知県内では未だ上位で、厳しい状態が続いております。その対策の一環として、犯罪が多い地域へ移動できる簡易型の防犯カメラ50台の運用を開始し、犯罪の抑止に効果を上げているところであります。
 こうした対策に加え、さらに行政が主体となって来年度から3年間で1,000台を目標に防犯カメラの設置を進めていくこととしています。

 こうした基本施策の充実に加え、将来を見通した魅力的あるまちづくりを進め、市民の皆さんに満足していただくためには、将来にわたって安定した経営をすること、つまり安定した財源の確保が必要です。
 幸いなことに、現在、岡崎市を含むこの地域の産業構造は堅調です。昨今、日本中の多くのまちが人口減少と財政難で四苦八苦している中、愛知県の工業製品出荷額は46兆9,000億円と、全国でダントツの1位です。それも、ここ1、2年ほどの話ではなく、40年以上、連続して1位であります。

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 さらに、2位の神奈川県が17兆9,000億円、3位の大阪府が16兆9,000億円である中、岡崎市と、お隣の豊田市、安城市の3市だけで19兆円を超え、2位の神奈川県を上回っているのです。まさにこの地域は日本の産業の中枢を担っていると言えます。
 本市の経済の柱であります「ものづくり」にはこれからも変わらぬ支援を続けてまいりますが、現状に安穏としてはいられません。あのトヨタ自動車ですら、総合産業を目指して脱皮しようとしております。
 岡崎市におきましては、次の時代に向けたもう一つの経済の柱として、岡崎独自の美しい自然と歴史的な文化資産を活かした、「観光産業」の育成が重要であると考えております。
 殊に観光産業は、食べ物やパンフレットなどの印刷物、さらには交通といった、他の分野への波及効果も大きいものであり、その進展に力を込めております。
 その第一歩となるのが、現在進めている「乙川リバーフロント計画」であります。この計画は、市の中心部を流れる一級河川、乙川の河川敷や道路などを整備し、その空間をうまく利用していただくことによって、新たな賑わいが生まれることを目指したものであります。
 これまでに、岡崎公園から吹矢橋までの約1.5キロについては、船着き場の整備や河川敷の遊歩道の整備をはじめ、殿橋・明代橋のライトアップや吹矢橋公園などの整備が終わり、この地域が生まれ変わりつつあります。今後は、乙川沿いの景観が四季折々に色彩的に移り変わってゆくような植栽の整備も行います。目で見るイメージは重要です。乙川沿いをヨーロッパの町に負けない景観にし、その美しい乙川を子供達に伝えてゆきたいと思っております。
 こうしたリバーフロント地区の公共空間の整備に加え、各拠点を結ぶ約3キロのまちの主要回遊動線がかつての岡崎城跡の「総曲輪」の一部と重なること、また、動線がアルファベットの「Q」の字に見えることから、このエリアの公民連携プロジェクトの総称を「QURUWA戦略」と名付けております。
 駅前や公園整備に加え市街地における空き家のリノベーションなど、一定のエリアを定め、集中的に事業を実施することで事業の連携や相乗効果によってエリア全体の価値や魅力を高めるため、様々な事業を展開しているところであります。
 このエリアは平成27年3月に愛知県の管理河川では初となる「かわまちづくり支援制度」に登録されました。その結果、河川敷地占用に関する特例措置という規制緩和を図ることで、これまでできなかった民間主体の水辺空間の営利事業が可能となりました。

 今では、河川敷を活用したキャンプやナイトマーケットなど、様々なイベントが実施されています。また、エリア内の公共空間を民間事業者に活用していただき、まちづくりの一翼を担ってもらっています。
 その一つが、東岡崎駅周辺地区の「北東街区有効活用事業」であります。この事業は、東岡崎駅前の市有地を民間事業者の事業用定期借地として貸し出しを行い、駅利用者の駐輪場整備などの条件を付した上で、民間のアイデアと資金によって整備されたものであります。
 この事業によって整備されたのが、9階建ての新しいホテルや、岡崎にはこれまでなかったようなおしゃれなカフェや、個性的なレストランが入った商業施設、「オト リバーサイドテラス」であり、昨年11月2日にグランドオープンを迎えました。

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 同じく11月2日には駅と「オト リバーサイドテラス」を結ぶペデストリアンデッキが完成し、さらにデッキの中央には「若き日の家康公」のブロンズ製の騎馬像を配置しました。この家康公像は台座を含めて高さが9.5メートルと、日本最大級の高さを誇ります。これは、市民の皆さんからいただいた1億円を超える寄付によって造ることができたのですが、それが何より素晴らしいことだと思っております。
 この話をよその市長さんにすると「今時そんな所があるのか?」と大変驚かれます。これこそ、いかに岡崎市民のまちに対する愛郷心が高いかということの証明であります。
 これまで「岡崎の奴は何かと言うと家康公の生まれ故郷だと自慢するが、駅前にまともな銅像ひとつない」と市外の人から言われ、何度も悔しい思いをしたこともありますが、これからは岡崎の子どもたちがそんな思いをすることもなくなります。今後、末永く岡崎のシンボルとなることを確信しております。
 これから、皆さんの職務においてもパンフレットや啓発品などを作成する機会には、岡崎を印象付ける素材として、ぜひこの家康公像を積極的に活用していただきたいと思います。この像は単にイメージで造られたものではなく、京都の知恩院にある若き日の家康公の木彫りの像をもとに製作されており、ヨロイ・カブトも四天王の酒井家にある実物をもとにしており、時代考証的にも価値あるものであります。

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 さらに、現在、整備中の「桜城橋」につきましては、いよいよ3月22日に完成式典を行う運びとなっています。いまだに「橋に100億円」というピントのズレた悪口を言っている人がいますが、リバーフロント計画の総額が99億7,000万円で、しかも約半分は国費であり、橋は21億円であります。どうかこの点を間違えずにしっかり覚えておいてください! また、目的別の補助金は多目的には流用できないことは当たり前ですが、それを他の目的に使うと言っておみえの方もおります。その点もご注意下さい。
 この橋は、一級河川・乙川に架かる公園橋として位置付けており、そのため岡崎市が主体となり建設されたものです。これは、ワークショップや市民の皆さんの意見を聞きながら、単に人が通過するだけのものではなく、広場・イベント空間等としても利活用できる橋として、整備を進めてきたものであります。
 橋の長さは、121.5メートル、橋の幅員は19メートルで、橋の有効幅員は16メートル、橋の広さは約2,000平方メートルあります。橋の床面や手すりには、乙川の上流部である、額田地区のヒノキで装飾しております。額田の木を積極的に使うことで、山林の整備もあわせて行っていくというアピールの意味もあります。山の整備は防災ときれいな水を確保するためにも重要であります。
 また、桜城橋は主要回遊動線「QURUWA」の重要な役割を担っており、名鉄・東岡崎駅がある、乙川左岸地区と、岡崎公園や中心市街地など、乙川右岸地区を結ぶ動線としての機能を果たすこととなります。そして、橋上にはイベントや飲食・物販ができるよう電源設備や水栓なども用意しており、様々な形で、橋の上を広場としてもお使いいただけます。
 この点については、今年度、パークPFI手法による民間事業者を募集しており、来月末には事業者が選定される予定で、公民連携による橋上広場の利活用が促進されることを期待しています。実現すれば日本では初のこととなります。

 さらに桜城橋から籠田公園にむかう天下の道についても現在、整備を進めています。そこには「石のまち岡崎」を象徴する徳川四天王の石像を設置してまいります。
 岡崎はご存知のとおり、石工職人のまちであり、岡崎の石工の腕と力を存分に発揮していただき、それぞれの武将が持つ歴史的エピソードを再現したものをつくっていただきました。
 3月22日には桜城橋のお披露目に合わせて、本多忠勝と酒井忠次の石像2体を披露する予定であります。
 なお、「榊原康政像」「井伊直政像」の残り2体につきましては、少し遅れて今年の12月には、国道1号北側の天下の道に設置し、皆さんにご覧いただける予定となっております。四天王像も家康公像と同様、Wi-Fiで多言語の案内がされます。

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 さらに、天下の道の先にあります、籠田公園は一足早く昨年7月にリニューアルオープンし、夏まつりをはじめ、多くの方に親しんでいただいております。特に新しい噴水が子どもたちに大人気です。親が水着になる必要がなく、暑い中、手軽に安全に遊ぶことができ、昨年は9月までにぎわっていました。こうした噴水など、評判の良いものは、地元の意見も踏まえ、他の大きな公園でも採用していくつもりです。

 この乙川リバーフロント計画は、単に公園や道路の整備といった、“ものを作ったら終わり”というものではありません。一番のポイントは、“作り上げた空間や施設を有効に使って、いかにまちに賑わいを生み出すか、”ということであります。そう考えると、いよいよこれからが本番であると思っています。
 そのため、今後の活用方法、いわゆるソフト事業の展開がより重要となります。施設利用のルールと環境整備を岡崎市が行い、出来上がった空間で、民間の方々に独自のアイデアによってイベントや商売をして稼いでいただくという形を目指しております。
 このように行政と民間事業者がそれぞれの役割を分担し、まちづくりに関わることが「公民連携」と呼ばれる手法であり、行政が整備した施設やルールのもとに、民間事業者による投資を誘発することで、地域経済への波及効果を図り、そこから得られた税金を福祉や防災施策に活かすことで、持続的なまちづくりへと繋げていくことを目指したものであります。
 ますます多様化する市民要望の中、これからは全ての行政課題を公共の力だけで解決することは不可能です。いかに民間の資金、ノウハウを活用してゆくかということが重要であります。そして一つの自治体ですべての公共施設を保持することも難しい時代を迎え、これからは広域連携による施設の共同利用、共同運営という考え方も必要となってきます。
 その一例が、河川敷で様々な活動が展開されている「おとがワ!ンダーランド」ですが、通常、河川空間では民間事業者による収益事業は実施できません。しかし、先に説明した、河川敷地占用に関する特例措置という規制緩和により、営業活動を行う民間事業者による河川敷地の利用が可能となりました。
 そして、3万個のLEDボールを川に流す「岡崎泰平の祈り」の実施にあたっては、毎年、青年会議所の皆さんや岡崎市内の大学の学生さんにも協力していただいております。

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 殊に、今年度は年々多くなる観客の皆さんによりゆったり楽しんでもらえるよう、これまでの倍の長さとなる、明代橋から桜城橋、殿橋をくぐるようにして実施いたしました。当日は岡崎公園のイルミネーションや河川敷のナイトマーケットなども実施されて大変な人出でありました。

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 こうした活動が評価され、昨年末には、「おとがワ!ンダーランド」が、地域特有の貴重な資源を利活用した、魅力ある地域づくりの活動に贈られる国土交通大臣表彰「手づくり郷土賞」の一般部門の20団体に選定され、さらにその中でグランプリにも選ばれました。また、これまでに、ある中学の校長先生から「この催しに参加した娘がプロポーズされ、結婚しました」とのお礼の声も頂いており、今後もそうした婚活の場になることを望んでいます。

 そして、太陽の城跡地では、経済産業界からご要望をいただき、QURUWA戦略の拠点施設としてコンベンション施設の整備を進めています。

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 この事業は、乙川に隣接すると共に、岡崎城を一望できる市有地を活用して、今まで市内や西三河地域では開催することが叶わなかった1,000人規模の会議や式典、レセプションなどが開催できるコンベンション施設の整備と、それに併設される「上質なおもてなし」を提供するホテルの誘致を行う事業であります。
 今後、選定に係る手続きを経て、2月末には優先交渉権者を決定し、公表の予定となっています。
 この施設が完成すれば、これまで「岡崎では全国大会ができない」「国際会議ができない」といって名古屋などに流出していた大会や式典を呼び戻すと共に、新たなイベントの誘致ができるようになることで、市内への新たな経済循環が期待できます。

 また、乙川リバーフロント地区の整備に続く取り組みとして、「歴史まちづくり」を進めているところであります。
 岡崎には名古屋と同じ13もの国の文化財指定の建造物をはじめとした、松平家や徳川家康公などに由来する、数多くの歴史文化資産が残されています。
 しかし、残念ながら市民にも意外と知られておりません。歴史文化資産の代表である岡崎公園に残る堀や石垣は、専門家の目から見ても歴史的価値の高いもので、可能な限り当時の様子が分かるような整備を進め、家康公が誕生した城にふさわしい史跡としてまいります。

 常々、私は観光産業には欠かすことのできない要素が3つあると考えております。それはまず、“おいしい食べ物”、それから“面白いおみやげ”、そして、“地域独自のサービス”であります。
 特においしい食べ物は重要であります。有名な観光地には、必ず名物料理がありますが、岡崎はまだこの点で弱く、これといった決定的なものがありません。岡崎には八丁味噌をはじめ、駒立のブドウや六ツ美のイチゴなど、多くの特産品があります。

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 特に、地元で開発された純国産地鶏である「岡崎おうはん」は、市内の農林畜産物では唯一、地名の「岡崎」を冠しており、さらに、卵・肉とも非常に評価の高い食材であることから、今後は八丁味噌に次ぐ食材として積極的にアピールしていきたいと考えています。
 また、これらは単に食材として売り出すだけでなく、料理や土産品として製品化し、付加価値化を図ることで、生産者の収入の向上、さらには後継者の育成に繋げていくことが期待され、すでに民間事業者と協力して様々な試みを行っております。見た目もきれいなため、私はペットとして売り出せないかとも思っております。

 最初に映像で見て頂きましたが、最後に、その他、市内で進められている主な取り組みについてもう一度紹介いたします。
 南部エリアでは、昨年すでにJR岡崎駅前には、東岡崎駅と同様に市有地を活用した、民間事業として駐輪場と複合型商業施設「ララシャンス OKAZAKI 迎賓館」の整備が行われました。
 さらに、隣接した場所には「出会いの杜公園」が整備され、岡崎駅の新たな顔として夏まつりや各種イベントの会場として活用していただいております。
 また、新病院の建設に伴い、隣に新しく駅南中央公園もでき、周辺には続々と商業施設の計画が進展しております。

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 北部エリアでは、かつて県営グラウンドと呼ばれた運動場の改築工事が進んでおり、来年の7月には龍北総合運動場という名前で本格的な陸上競技場・スポーツ施設として生まれ変わります。
 さらに、経済界から大変要望の強い、阿知和地区工業団地の建設が、2024年の完成を目指して進行中であり、併せて東名高速道路にスマートインターチェンジを作る計画も国の許可を得て進んでおります。

 東部エリアの本宿地区には、県内初のアウトレットモール進出が計画されております。これは三井不動産が主体となった民間の事業であり、まだ実現には数年かかる見通しですが、実現すれば愛知県では初の施設となります。ことにこの施設が完成すると、市外からも多くの人を岡崎に招くことができると思いますし、何よりも、地元に2,000人規模の新しい働き口が生まれることが期待できます。この事業に併せて、地元ではまちづくりのための区画整理事業も始まる手はずとなっております。
 地域の活性化や利便性の向上、様々な効果が期待できる事業でありますので、市としても都市計画の変更など、実現に向けて積極的に対応しているところであります。また東部から額田にかけての広い空間を活用して、市民プールをはじめ多様なスポーツ施設の導入も検討しております。

 また、市域の6割を中山間地とする本市では、東部から額田地域を中心とした中山間地域の活用についても検討を進めてまいります。これまで、額田のこもれびかんの建設等、施設整備を行ってきましたが、働き方改革による長期休暇の時代を迎え、市街地からほど近くにある豊かな自然を活用した、民間資本による同一市内で完結できる中山間リゾートができないものかと考えているところであります。

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 例えば、私が先日モンゴルを訪問した際、ゲル型のホテルを利用したのですが、中には電気が通り、シャワーや洗面台、トイレなどもしっかり用意されていました。これなら建物費も安く、快適な宿泊施設を設けることができると思います。また、国内にはすでに和歌山県などに似たような施設ができており、好評のためなかなか予約がとれないそうです。
 近年、グランピング、ハイクラスのキャンプがはやっており、この事業は上手にやれば外からのお客も期待できますし、何よりも市民がお金をかけずに楽しめます。また、将来宅地化する際に、簡単に再利用できます。
 さらに、東部から額田にかけてのエリアに複数の民間スポーツ施設の導入を考えております。中山間地の活性化のためには、まずは一人でも多くの人に山間地へ足を向けてもらうことです。この流れを山間地の雇用創出と人口減対策にもつなげてゆきたいと考えております。この問題については、お隣の豊田市、新城市とも連携をとっています。「日本はアメリカの生活スタイルを10年遅れで追う」と言われますが、アメリカでは引退した老人夫婦が家を処分して大型キャンピングカーを買い、夏はカナダ国境の涼しいキャンプ地へ、冬はメキシコ国境やマイアミなど暖かい所で暮らすライフ・スタイルがあります。そうしたものを額田に受け入れられるようにし、合わせて市民自らが楽しめる所にしたいと考えております。10年程前の別荘ブームで額田に別荘を造ったあと、使われていない建物を使って会費制のホテルとして成功させた方もみえます。額田地区には、まだそうした多様なビジネスの可能性があります。
 西部の矢作地区におきましては、重要な生活基盤である道路網整備として矢作川右岸南北道路の整備や、JR 東海道本線の矢作天神踏切の渋滞対策に向けての立体交差化など、南北の移動に関する渋滞対策を進めています。

 先ほども申し上げましたが、私が市長になった6年間で岡崎市の借金を100億円減らすことができ、さらに市税収入を70億円増やすことができました。
 しかも、こうした財政再建に成功する中で、多くの事業をうまく推進できているのは、国や県とうまく連携し、さらに公民連携で民間の力と資金を上手に使っているからです。要望活動で上京した折には、「岡崎市はよくガンバっている」と言われることも多く、殊に国土交通省では、「全国でまちおこし事業に取り組む自治体はたくさんあるけれど、岡崎市のように大きな事業を5つも6つも同時に進めて、すべて成功している所は珍しい。国としても注目している。」とお褒めの言葉をいただいております。
 その成果が地方交付税の不交付団体でありながら、毎年多くの特別予算を得て、円滑な事業運営が行えることであり、「中枢・中核都市」ならびに「地方再生モデル都市」に選出されたことでも実証されていると考えております。

 以上、本日は岡崎市が取り組んでいるまちづくりの一部をご紹介しました。
 私は「観光産業都市おかざきの実現」を中心にまちづくりを進めておりますが、その原点はあくまで住んでいる人々が安心して楽しく健康に暮らせることであり、そうしたまちでなくては、外から人に来てもらえないと考えております。そして、これらの究極の目的は、岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることです。
 そのためには、職員の皆さんの力が不可欠であります。今日は主に私の方からお話しさせて頂きました。もし良いアイデアがあれば、皆さんの方からぜひ積極的に提案してください。これまでもそうしてきましたが、有用なものはどんどん採用してゆきたいと考えます。
 また岡崎市では、若手職員の活用や女性職員の幹部登用にも力を入れているところであります。殊に、今年度の管理職に占める女性職員の比率は女性部長2名、女性課長12名をはじめ全体として27.8%となり、これは県下でもトップクラスであると自負しております。やる気と実力のある人には、必ずチャンスを与えたいと思っておりますのでガンバって下さい。
 また、平成28年から子供の誕生を控えた男性職員向けの育児支援面談をスタートさせ、男性の育児参加も後押ししております。
 今後も職員の皆さんが働きやすい環境を整え、その中で大いに力を発揮していただくことを期待して私の話を終了します。ご清聴ありがとうございました。

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