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2019年12月26日 (木)

令和元年12月議会 その3(一般質問答弁後編・閉会挨拶)

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 12月定例会一般質問の市長答弁の後編と閉会挨拶です。三宅健司議員にお答えしました。


三宅健司議員(民政クラブ) 12月5日(木)

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――市長の政治姿勢について (1)2期目の成果と課題
○市長 市長になりましてから7年の間、市議会はじめ各界各層の皆様方から御理解と御協力をいただいたおかげで各事業を順調に進めることができましたことに、まずもって、深く感謝申し上げたいと思います。
 就任以来、本市の人口が約1万人増加し、製造品出荷額も順調に伸びております。
 日本中の多くの地方都市が人口の減少と財政難で四苦八苦している中、愛知県の工業製品出荷額は46兆9,000億円と、全国で断突の1位であり、その結果、市税収入が約70億円増加しております。また、財政再建にも努めて参りましたが、こちらも、市の借金を約100億円減らすことができました。
 市の財政の根幹を成す市税の増収は、この地域の皆様方の努力の賜物でありまして、とりわけ連合愛知をはじめ、社会でしっかりと働き、きちんと税金を納めていただいている皆様方の強力な後押しに感謝申し上げたいと思います。

 現在、整備を進めております、乙川リバーフロント地区においては、7月には籠田公園がリニューアルオープンし、さっそく、多くの子供がこの噴水で朝から夕暮れ時まで遊んでおり、9月に入っても盛況でした。今も多くの市民が、くつろぎの空間として夜間までさまざまに御活用頂いています。
 東岡崎駅につきましては、11月2日の北東街区のグランドオープンに合わせ、市民の皆さんから1億円を超える浄財をいただいて製作した「若き日の家康公像」が完成いたしました。
 この家康公像は多くの皆さんの智恵と熱意、協力を得て、完成したわけでありまして、時代考証もしっかり行って造られたものであり私は岡崎市民の愛郷心と真心の結晶であると思っております。併設された商業施設「オト・リバーサイドテラス」にも、連日多くの方が訪れ、好評を博しています。

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 さらに、来年3月には桜城橋が完成するなど、いよいよリバーフロント地区の全容が目に見える形となってまいりました。また今後、全市的に様々な事業が完成の時を迎えてまいります。

 市の西部、矢作地区では、今年度末には西岡崎駅のバリアフリー化が完成し、矢作川南北道路の整備も進められています。
 市の南部に誘致した大学病院もこの春には開院する予定であり、併せて各商業施設に続き、公共の施設の移設計画も始まっております。
 北部では、来年7月のグランドオープンを目指して各競技施設の仕上げに入っている龍北総合運動場も、順調に完成に向かっております。さらに、阿知和地区工業団地の開発と合わせて、
本市初となるスマートインターチェンジの建設事業も進めております。
 東部においては、本宿、山中の中間地点にアウトレットモールの進出計画が具体化しており、さらに、地元では区画整理事業も始まる予定であります。これから東部も、南部のように変化の時代を迎えることになると思います。

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 また額田地域には「額田センターこもれびかん」を開設したところでありますが、岡崎東インターと国道473号バイパスを擁する額田地域には、素晴らしい可能性が秘められており、今後、東部を含めた広いエリアに複数のスポーツ施設を、民活により導入したいと考えております。
 さらに、国の「働き方改革」による長期休暇の時代を迎え、市街地から近距離にある額田地域に、広く豊かな自然を活かした山間リゾートの推進ができないものかと思っております。
 私自身は現在、むしろ新たなスタートラインに立っていると思っております。「QURUWA戦略」をさらに前に進め、公民連携プロジェクトにより、さらなる、まちの活性化を目指していく必要があると思っております。

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 これまで、1期目に引き続き、市域全体の地域特性やニーズに沿った、将来を見据えたまちづくりを進めてまいりましたが、現在進めている政策は、決して私一人の思いつきで考え出したものではなく、長年本市が掲げてきた課題に対して、先人が積み重ねてきた提言をもとに、多くの皆様の協力を得て発展させてきたものであります。
 市民対話集会を始め、お招きいただいたそれぞれの集まりで、数多くの生の意見を頂戴し、担当部局と調整を図ることで、さらに、きめ細やかな行政運営につなげることができたものと考えております。
 今後とも、数々の行政課題と、現場の生の声にしっかり向き合い、対話と信頼の市政運営をしてまいりたいと思います。

――市長の政治姿勢について (2)市民対話集会で得たもの・生かすもの
○市長 私は日頃より、「顔の見える民主主義」を唱え、市民の皆さんと直接意見を交わし、お互いの理解を深め、役所の部内協議と議会の審議だけで全てを決定してしまわない配慮をして市政を行うようにして参りました。

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 これまでに、講演会、政策説明会、各種会合などにおいて380回を超える対話集会を行ってまいりました。たぶん来年の今頃には、ゆうに400回を超えているはずです。他の市町でも、同じ名前の会が行われることがありますが、私のように、長年継続的に各所で行っているケースは少ないと思っております。
 対話集会を始めた当初「市民対話集会は市長の話を聞く会か?」と悪口を言われたこともありましたが、最初から毎回必ず自由質問の時間を設けており、時間に余裕のある時には、閉会後30分以上かけて一人ひとりの質問にお答えしたこともあります。さらにEメールや手紙による質問にも答えるようにしております。
 世の中には、会に出席をして一方的に自分の考えを言いたいだけという人や話の内容を理解できないという方もありましたが、そうしたことが良く分かったのも、この試みを行ってきたおかげであります。いずれにしても、先般、香港で行われた強権政権下における一方的な対話集会とは違って、お互いに率直に話し合い、双方向的で中味のある試みを行うことができたものと自負しております。
 よく簡単に「市民の声」という言葉を使われる方がみえますが、その定義はきわめて曖昧であります。私の声が市民の声の実体でないことを望みます。市民の声と言うならば、私ほど根気良く市民の声を聴く努力を続けてきた者はいないと思っています。もちろん対話の会でありますから、時に政治的意図をもって出席し、おかしな発言をされる方には私も徹底的に反論をしております。こちらにすわっているみなさんのように「御無理、ごもっとも」などとは言いません。
 この市民対話集会は、就任1期目の平成25年から継続しており、特に平成30年度から今年度にかけては、若い皆さんがどのような考えを持っているかを知るために、市内の高等学校の生徒さんを対象に各学校の都合に合わせた方法により、これまで13校、約2,300人余りの学生さん達と意見交換をさせて頂くことができました。
 この試みの成果としましては、まず何より若い世代に岡崎市に対して興味を持っていただけたこと、どんな考えに基づいてまちづくりが進められているかを知っていただけたことが挙げられます。

 まちづくりには長期的な視野や展望が不可欠でありまた国・県・市の役割分担について認識して頂くことも大切であります。そうした観点から、今回、将来岡崎を担って頂く若い世代に、まちづくりに必要な視点と現時点での課題や取組みについて理解して頂いたことは、学生さん個人にとっても、岡崎市の将来のためにも、大きな財産となるものと考えます。
 どの学校においても、多くの学生さんから活発な御意見をいただき、今の若い世代の人達がどんなことに興味を持ち、どんな考えを持っているかということを、直接感じ取ることができたことも大きな成果であります。
 彼らの意見は、私の予想を超えた大変有意義なものが多く、中には市議会の議事録を調べてきたり、年輩者の話を参考にして考察をめぐらせたものなど、その見識に驚かされると共に、実に頼もしいとも思いました。こうした意見は、これからのまちづくりに繋がる貴重なヒントにもなりました。
 また私は、学生運動の華やかなる世代の者であり、学生からはもっと過激な発言やイジワルな質問が出るものかと思っていましたが、全くそんなこともなく、逆に、現代の若者の健全さとお行儀の良さに、目を開かされました。私達の頃よりうんとマトモです。私が答弁に立つたびに拍手をして頂き、新鮮な感動を覚えました。これも時代の差なのかもしれません。
 このように、足掛け2年にわたって、岡崎の若い世代の皆さんとの対話で得た多くの成果を、今後のまちづくりに活かしていくことで、将来にわたって住みよく、魅力的なまち岡崎を、実現してまいりたいと考えております。
 そして何よりも、これからバトンを手渡す若い世代が着実に育っていることを知り、大変嬉しく思った次第であります。

――市長の政治姿勢について (3)政策ビジョン
○市長 今後の政策ビジョンについてお尋ねをいただきましたので、各分野の骨太のビジョンについてお答えいたします。
 まず、産業、雇用、労働政策として、まちの体力である地域産業の振興を図るとともに、工業団地を造成し、企業誘致を図るなど、雇用の安定と創出のための施策を進めてまいります。また、次世代を担う人材を育成するためには、行き届いた教育環境を創出する必要があります。労働に係る十分な学びを保障するためのさらなるキャリア教育を推進するとともに、学校教育の現場においては保護者の経済状況による教育格差の是正を進め、教職員の労働条件環境整備を通じた「教育の質的向上」に取り組んでまいります。
 重要課題となった、ワーク・ライフ・バランスの実現を目指し、子育てしながら安心して働くことができる環境整備を進めてまいります。また、あらゆるハラスメントのない社会を目指し、差別をなくす環境づくりに努めてまいります。
 福祉、社会保障政策においては、地域共生社会の実現に向けた福祉総合相談体制の構築を始め、子ども、子育て支援、児童福祉の拡充を図るとともに、高齢者、障害者、生活困窮者の福祉にも引き続き取り組んでいく必要があります。多くのマンパワーを必要とする福祉や子育ては、人材確保が課題でありまして、制度設計通りに運用できるよう、雇用の安定と創出を図るとともに、地域包括ケアシステムの構築を目指してまいります。

 全国一の製造品出荷額を誇る西三河は、日本の産業の中枢を担う重要な地域であります。地域防災力を高めた「災害に強いまちづくり」、事故や犯罪の無い「安全安心なまちづくり」を進めるとともに、交通体系の整備やICTを活用したまちづくりを進め、将来にわたり発展できる社会基盤づくりを推進します。
 環境政策においては、気候変動に伴う大雨が都市問題となっています。地球温暖化が今後進行した場合さらに大雨の発生数は増加すると予測されております。将来の地球環境を守るため、
引き続きCO2削減の取組みを進めるとともに、ごみ排出量削減に向け循環型社会の構築を目指してまいります。
 これは、私の考える岡崎の未来像ですが、岡崎の持つ面的キャパシティー、産業的潜在力を考えた時、将来、「50万都市・岡崎」が考えられると思っております。自主財源による安定した事業計画を維持できる都市として、50万人の人口規模を持ちたいと思いますし、また「顔の見える民主主義」を保つためには、50万人くらいの人口規模が限界と考えます。現在、将来の岡崎がそうした都市となるように考え、様々な施策を行っているつもりです。

 そしてもう一つ、現在、西三河全域にある朝夕の交通渋滞を解消するためには西三河の公共交通のタテ軸である愛環鉄道を、一日も早く複線化、高速化することが不可欠であります。
 そしてこのタテ軸の中岡崎駅と交わる、ヨコ軸である名鉄本線の岡崎公園前駅を一体化して、岡崎中央駅、「岡崎セントラルステーション」としたいと考えております。この考えは私は15年前から言い続けていることであります。この事業が実現すれば、三河地域の慢性的渋滞は大きく緩和され、公共交通の利便性も上がります。
 さらに、この新駅は文字通り「50万都市 岡崎」の表玄関になるものと思います。このプランは、これまでも何度も提言されており、将来、必ず必要になることであると考えられます。このことは、岡崎城の再建問題と共に、各高等学校にてお話してきております。
 以上掲げました、様々な政策を進める過程においては、堅実な財政運営を維持するとともに、正規職員の適正配置により良質な公共サービスを提供できるよう努めてまいります。
 これまでも繰り返し申し上げておりますが、私が進めているまちづくりの究極の目標は岡崎の子どもたちが自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることです。
 引き続き次の100年を見据え、福祉や医療、防災や教育といった基本施策の充実はもちろんのこと、さらなる魅力あるまちづくりを目指してまいります。


閉会の挨拶 12月20日(金)
 閉会にあたりまして、私からもご挨拶を申し上げます。
 このたびの12月定例市議会にご提案をいたしました議案につきましては、慎重なご審議を賜りご議決いただきまして誠にありがとうございます。決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正に努めてまいる所存であります。

 さて、今回の定例会の一般質問において公共交通に関する質問があったため、改めて確認を行いました。その結果、本市のバス路線は約1,580キロに及ぶネットワークを民間路線として維持しており、近隣他都市と比較しても少ない財政負担でありながら公共交通のカバー率では上回っている状況でありました。一部の不満の声のみを意図的に取り上げたり、偏った考えに固執し、判断したりすることは危険なことであると改めて感じた次第であります。地域バスを、公共交通のバスと競合したコースに走らせることはできませんし。
 地域バスと言っても、タクシーとは違い、個別の要求に全て応じることができる訳ではなく、定められたコースを時刻に合わせて運行することになります。そのため、折角地域バスを走らせても個人の方が要求されるほど利用されないというのが実態であります。
 このことは地域バスが完備されていると言われている他都市においても同じことであり、自分の望む時間に使えない方は「不便」と言ってみえるそうです。
 昨年度実施した市民意識調査によると、80%以上の方が岡崎市は住みよいと回答し、そのうち半数近くが交通の便の良さをその理由に挙げています。
 一方で、山間地域など居住地域によっては、住みにくい、交通の便が悪いと答えている人もおり、この数字に甘んじるつもりはありません。我々はこのような客観的なデータで判断し、公平に耳を傾け、政策に活かしていくことが必要であります。なお中山間地においては自動運転自動車の開発の進展を見て、先行して導入してゆきたいと考えています。
 いずれにしても、これからのまちづくりにおいて高齢社会に適した住居、施設、交通手段の確立は急務のことであると認識しております。今後ともそうした努力を怠ることなく、市政を進めてまいります。

 さて、一昔前に柳亭痴楽(りゅうていちらく)という落語家が「痴楽つづり方教室」という演目で一世を風靡しておりましたが、今議会ご親切にも私に文章作法の講義をして頂いた方がお見えになります。折角のご好意でありますが、一言で言うならば「よけいなお世話」であります。そうしたことはおうちでお子さんやお孫さんにお話されるか鏡に向かってご自身に言っていただきたいと思います。
 すでに私のブログに対しては「ぶっ殺してやる」「家に火をつけてやる」という脅迫まがいのメールも届いておりますが、そうした言論弾圧に負けることなく、これからも自らの政治的信念に基づき、筆のおもむくまま自由に文書を書かせていただくつもりでおります。
 また、初日の提案説明でも申し上げましたが、「まちづくり都市デザイン競技」のモデル都市に選ばれ、「健康ウォーキングアワード2019」で愛知県の自治体として初となる優秀賞の受賞、さらに国土交通大臣による「手づくり郷土賞」のグランプリ受賞と、この時期に連続して大きな賞をいただくことができました。

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 これはこれまでの本市の取り組みが高く評価され、客観的に広く認識されていることの証明であると自負しております。将来都市像として、「一歩先の暮らしで三河を拓く中枢中核都市おかざき」を掲げ、今後とも邁進する覚悟であります。
 今年もあとわずかとなりました。議員各位におかれましては、年末のお忙しい中ではありますが、ますますご自愛の上、市政進展のためにご尽力賜りますようお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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