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2019年12月19日 (木)

令和元年12月議会 その1(市長提案説明)

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 岡崎市議会12月定例会(12月3日~20日)の御報告を申し上げます。
 初日に申し上げた所信の一端ならびに提案した議案の大要を掲載いたします。


被災地支援と防災対策
 今年は、本市においても多くの死者を出すなど甚大な被害をもたらした、伊勢湾台風から60年の節目の年に当たります。
 近年は、地球温暖化の影響と考えられる異常気象が、各地で発生しております。10月の台風第19号では、記録的な豪雨により、1都12県に大雨特別警報が発表され、100人近い死者と2万棟を超える建物損壊を伴う大規模災害となりました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方の一日も早い日常生活の回復を心より祈念いたします。
 本市は、すぐに被災地支援といたしまして、ゆかりのまちの佐久市と長野市へ、肌着セットや軍手などの支援物資を送付したほか、これら2市に栃木市を加えた3市に職員を派遣し、避難所の運営など、様々な人的支援も実施しております。

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(建設中の六名雨水ポンプ場)

 私は市長就任以来、行政ができる最大限の事前防災を行っていくことが肝要であると考え、市民を浸水害の危険から守るため、様々な整備を行ってまいりました。ソフト事業では、防災マップの作成支援や防災指導員制度の創設、水害対応ガイドブックを関係する全世帯に配布するなど、自助・共助の取組みを進めるほか、ハード事業では、一級河川占部川を始め2つの準用河川の整備に加え、針崎・中島・福岡の雨水ポンプ場や、久後崎町の雨水貯留管など多くの施設を完成させ、現在は、六名雨水ポンプ場の建設を進めております。
 今後も市民の「いのち」と「くらし」を守るため、想定外を想定した防災対策や総合的な雨水対策を進めてまいります。

北東街区有効活用事業、QURUWA戦略
 さて、50年に一度の大改修として東岡崎駅・周辺地区を整備しておりますが、11月2日に、徳川家康公像のお披露目やペデストリアンデッキの渡り初め式を行いましたところ、大変多くの皆様にご臨席いただきました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

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 何より嬉しいことは、家康公像については、制作費に迫る1億円を超える寄付が、多くの企業や個人の方から寄せられたことであり、まさに岡崎人の真心によって建てられた像であることです。テレビで御婦人が「本当にうれしい。感動です」と言ってハンカチで目をふいている姿を拝見し、私自身、一市民として喜びにたえませんでした。
 連日多くの方々が家康公の騎馬像を写真に収めている姿を拝見いたしますが、像は、駅のホームや往来する電車の車窓からも眺めることができます。その高さは台座を含めると9.5メートルにおよび、まさに日本最大級であり、岡崎の新たなシンボルが誕生したと言っても過言ではないと思っております。
 この像は桶狭間の敗戦により、岡崎への帰還を果たした松平元康が徳川家康と改姓した25歳当時の若き日の姿を再現しており、時代考証的についてしっかり調査をして建てられたものです。
 ピンチをチャンスに転換し、天下統一と平和な世の中を作り上げた郷土の英雄の姿から「困難に立ち向かい、人生を切り開いてゆく」精神を子供達に伝えてゆきたいと考えております。

 同じく11月2日には、公民連携事業の民間複合・商業施設「オト リバーサイドテラス」もグランドオープンを迎え、大盛況を博しております。

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 建物は乙川の景観や眺望を満喫できるように配慮され、歴史的な要素を取り入れた、落ち着いた品格のあるデザインであります。これまで乙川沿いの建物は、川に背を向けて建てられているように感じていましたが、この「オト リバーサイドテラス」は、川に向かって開かれた施設となっており、絶好のロケーションを生かしたカフェやレストランには、オープン以来多くの方が訪れて、ランチやディナーの飲食とともに乙川の景色を楽しまれている姿を目にします。連日行列ができている店もあり、市民にとって待ちに待った駅前の魅力ある、賑わいと憩いの空間が誕生したのではないかと思っております。

 さらに、公民が連携して整備を行うコンベンション施設と、それに併設されます「上質なおもてなし」を提供するホテルに関しましては、令和5年の春の開業に向け、来年2月末には優先交渉権者を決定する予定であります。
 今後も乙川リバーフロント地区では桜城橋・橋上広場と橋詰広場のPark-PFI(パークピーエフアイ)事業などを進めてまいりますが、民間事業者による経済投資の流れが全体に波及して行くことを大いに期待しているところであります。
 また、乙川リバーフロント地区の主要回遊動線「QURUWA」に位置する康生通交差点が、12月下旬から、よりスムーズに横断できるよう、斜め方向の横断が可能な「スクランブル交差点」となります。私が県議会議員の時代から要望してまいりましたが、このたび、岡崎警察署並びに愛知県西三河建設事務所のご尽力により、スクランブル交差点ができることを、大変うれしく思っております。
 スクランブル化に伴い、歩行者を車両から守るための安全対策が施されます。康生通交差点が、より安全・安心で、利便性のある交差点になりますので、ご利用いただきたいと思っております。

観光産業の推進
 西三河はものづくりが盛んな地域でありますが、トヨタ自動車の社長自ら今後の産業構造の転換を予見されている中、私はもう一つ産業の柱が必要であると考え、経済波及効果の大きい観光産業を推進してきたところであります。
 その一環として、平成29年3月に岡崎フィルムコミッションを設立し、本市を題材にしたテレビ番組等のロケ支援を行ってきたところ、このほど、全編・岡崎ロケの映画、「おかざき恋愛四鏡(れんあいしきょう)」が完成し、11月29日から岡崎の映画館で先行上映されております。

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 市内の和菓子屋や公園、居酒屋、カフェ、市役所など皆さんが普段見慣れた「わが町」の風景が銀幕に映し出されます。私も昨日、一昨日と、舞台あいさつに行ってまいりましたが、多くの方にご覧いただき、岡崎を感じていただけたらと思っております。
 また、岡崎オリジナル観光プロモーションとして、本市ならではの観光土産を「おかざき観光土産品」として認証しております。各事業者から応募いただいた中から、昨年度は7品、今年度は5品を
認証いたしました。今後、販路の拡大を支援してまいりますが、各民間事業者が独自のオリジナル商品を開発し、展開することで、本市の観光消費額の拡大を期待しているところであります。

 まちづくりはハード整備だけでなく、多角的に行っておりますが、各分野においてその取組みが高い評価を受けております。
 都市景観の取組みにおいては、国の関係機関が主催する、「まちづくり・都市デザイン競技」のモデル都市として、本市が選ばれました。これは、本市のまちづくりが国から評価され、全国からも注目されていることの証左であります。

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 今回は、『居心地が良く歩きたくなる「まちなか」からはじまる都市の再生』をテーマに、東岡崎駅から八丁味噌蔵までを主な範囲とする「岡崎城周辺地区」が対象となります。来年2月末まで提案を募集し、5月に入選が発表される予定です。
 これまで多くの知恵者の協力を得ながら事業を進めてきましたが、優れた提案により新たな知見を得ることで、賑わいの創出に、さらに弾みがつくものと期待しております。

 加えまして、乙川リバーフロント地区のかわまちづくりの活動のひとつとして、平成28年度から公民連携で実施をしている「おとがワ!ンダーランド」の取り組みが、国土交通大臣表彰の「手づくり郷土(ふるさと)賞」の一般部門で受賞いたしました。
 この賞は、地域の個性・魅力を創出し、良質な社会資本及びそれと関わりをもつ、優れた地域活動を広く募集・発掘し、これらを全国に広く紹介することにより、個性あふれる活力ある郷土づくりに資することを目的としたものであります。私がこれまで申しております郷土愛にも繋がるものとして、国にも認められたことは大変嬉しく思っております。

健康増進
 健康増進の側面からのまちづくりにも取り組んでおります。
 スマートウェルネスシティ首長研究会に加盟し、そこで暮らすことで健幸になれるまちの実現を目指し、「歩いて健康」「食べて健康」を合言葉に様々な事業を展開しております。今年度は、特に「歩いて健康」の取組みの充実を進めていたところ、「太陽生命クアオルト健康ウォーキングアワード2019」において、愛知県の自治体として初となる優秀賞を受賞しました。
 今後、専門家チームの現地調査を行い、来年度には市内2か所で、歩きながら脈拍や皮膚の体表面温度を測定し、自分の健康状態にあった歩き方を学べる、クアオルト健康ウォーキングの認定コースの設置を進めてまいります。

 さらに、来春完成予定の桜城橋の開通に合わせて、オト リバーサイドテラスやQURUWAを周遊するウォーキングコースやイベントの開催、市独自のアプリの配信を予定しております。私は、まちづくりにおいて、人々がくつろげる場所を創造するなど、豊かな公共空間の創出を心掛けており、生活基盤である都市環境を豊かにすることが都市の価値であると思っております。そのためにも今後は四季折々に景観の変化を楽しめる乙川沿いの植栽計画を進めてゆきます。
 市民の健康寿命の延伸に向けて、歩きたくなるまち、歩いて楽しい仕掛けをより一層充実し、市民の健康づくりを後押してまいります。

女性活躍のための支援
 「ひと」が輝く取組みも、まちづくりにおいて重要なものであります。
 本市では女性活躍を推進するため、働きたい女性と事業所を対象に、女性の就労支援としてのテレワーク推進事業に取り組んでおります。テレワークは時間や場所を選ばない新しい働き方の一つであり、子育てなどの理由により、仕事を中断した方や、働き方に制約のある女性の就労支援を引き続き推進してまいります。

医療と福祉
 一方で、全国的にも問題となっておりますが、市民生活を支える専門職が不足しており、人材確保が急務となっております介護現場における人材不足につきましては、介護職員の資格取得に係る経費の一部を補助する制度を始めております。介護職員のスキルアップやキャリアアップを支援することで、給与等の処遇を改善し、職員の離職防止や定着促進が図られることを期待しております。
 また、新たな人材確保の間口を広げるため、「福祉就職フェア」を、本年度は6月と11月に2回開催いたしました。
 イベントを通じて多く方に介護現場を身近に感じていただくとともに、就職相談のための個別ブースを設け、市内事業所の人材確保を支援いたしました。
 本市の高齢化率は20%を超えております。今後も超高齢社会を支える、介護人材の確保に努めてまいります。

 10月1日に「幼児教育・保育の無償化」がスタートし、これまで以上に充実した、保育環境の提供が求められる中、保育人材の確保も喫緊の課題となっております。このため、新卒保育士の積極的な採用はもちろんのこと、潜在保育士の掘り起こし、すなわち、一旦は職場を離れられた有資格者の復職を支援するための取組みも進めています。
 今年度は、「保育士支援センター」とともに、「復職保育士等のための保育園・見学会・実習会」や「就労支援セミナー」などのイベントを複数回開催し、実際の雇用に繋げております。今後も様々な手法で保育士の確保に努め、子育て支援施策の充実を図ってまいります。

 地域医療を支える看護師も慢性的に不足しております。これを解消するため、看護専門学校において、再就職希望者を対象とした看護師・復職支援事業を行っております。今年度で4年目となり、毎年60人程度が参加者されます。
 資格を持ちながらも看護師として働いていない、いわゆる潜在看護師の方に再び看護師として就労していただくための講義や技術的な訓練などを行っており、看護師不足解消の一助となるよう努めてまいります。

環境に配慮したまちづくり
 環境に配慮したまちづくりも進めております。
 先日、温室効果ガスの排出削減や再生可能エネルギーの普及拡大など環境施策の充実に向け、市と民間事業者が共同出資をして設立する地域電力小売会社の事業パートナーの審査委員会を開催し、優先交渉権者として、「株式会社NTTファシリティーズ、中部電力株式会社、東邦ガス株式会社からなる企業グループ」を選定しましたので、ご報告申し上げます。
 この地域電力小売会社とは、市のクリーンセンターから廃棄物処理の過程で生まれる電力を調達して、市の公共施設に供給し、これらで得た事業利益を環境対策事業等へ投資して環境施策を推進する、目的会社であります。これは、愛知県内の自治体としては初の取組みとなります。今後は、事業パートナーとともに年度内の会社設立、来年度中の事業開始に向けて準備を進めてまいります。

条例議案など
 それでは、本議会に提案いたしております議案について説明させていただきます。
 まず、条例議案でありますが、制定条例といたしましては、公契約に係る、市の基本方針等を定める「岡崎市公契約条例」、市民センターの一般の利用拡大を図るため、社会教育法による位置付けを廃止し、新たな条例として整備する「岡崎市市民センター条例」など6件であります。
 次に、改正条例といたしましては、豊富保育園の建替えに伴い、仮園舎を旧・豊富第二保育園とする「岡崎市・保育所条例」、がん医療の市民病院への集約を図るため、愛知病院の乳腺外科を廃止する「岡崎市病院事業の設置等に関する条例」など18件、合わせて24件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、本市の新たな将来都市像などを定める「岡崎市・総合政策指針の制定」、岡崎市せきれいホール内部改修、及び電気設備改修、岡崎市総合学習センター・多目的ホール棟の増築に関する「工事請負の契約」など7件を提案させていただいております。

 続きまして、補正予算議案でありますが、一般会計の補正は 2億6,586万円の増額、特別会計は 3億1,781万3千円の増額、企業会計は1億7,837万2千円の増額補正をお願いしております。
 まず人件費に関しまして、一般・特別・企業会計を通じまして、国家公務員の給与改定に準じた、職員給与の改定及び人事異動に伴う職員給与費の補正をお願いしております。
 一般会計の主なものとしましては、民生費では、介護老人福祉施設整備の応募が見込みを下回ったことによる、事業費補助金の減額、衛生費では、藤田医科大学岡崎医療センターを整備している、救急医療拠点・施設用地の土壌処理に要した費用を一部負担するための土壌処理費・負担金の計上、土木費では、鉄道事業者が実施する岡崎公園前駅・バリアフリー化整備が国に事業採択されなかったことによる整備事業費・補助金の減額、教育費では、教室不足が予想される岡崎小学校の校舎増築を進めるため、岡崎小学校・校舎増築工事・請負費の計上をしており、これらの補正財源といたしまして、地方特例交付金、国県支出金、繰越金などによりまして収支の均衡を図っております。
 次に、繰越明許費の追加は、リサイクルプラザ施設整備事業始め、6事業につきまして、それぞれ年度内完了が見込まれないことから、お願いしております。
 次に、債務負担行為につきましては、コンベンション施設の整備運営に要する経費を始め33件の事項につきまして、それぞれ令和2年度当初予算に先立ち契約を早期に進めるため、債務負担行為の追加をお願いしております。
 続きまして、特別会計でありますが、阿知和地区工業団地・造成事業・特別会計は、猛禽類のモニタリングなどの環境対策や用地測量を行うための委託料の計上、埋蔵文化財調査に先立って必要な防災工事を行うため、防災対策工事・請負費の計上をお願いしております。
 最後に、企業会計でありますが、病院事業では、手術支援ロボット、いわゆる「ダヴィンチ」を導入することによる器機・備品購入費の増額などをお願いするほか、手術支援ロボットの設置に必要な工事に要する、経費につきまして、債務負担行為の追加をお願いしております。
 以上が、今議会に提案をいたしました議案の大要であります。

ラグビーワールドカップ2019、おかざきクルまつり
 さて、早いもので、令和元年も残すところ、あと1か月ほどとなりました。今年を振り返ってみますと、スポーツで盛り上がった年であると思います。
 記憶に新しいところでは、日本中にラグビー旋風を起こした、ラグビーワールドカップ2019が挙げられます。日本代表には本市出身の田村優選手が選ばれており、チームの司令塔であるスタンドオフという重要なポジションでチームをリードされていました。本市では田村選手が出場した試合全てでパブリックビューイング等のイベントを開催し、市民による応援で田村選手にエールを送りました。

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 11月22日には多くの市民の祝福のもと凱旋報告に訪れ、「ワールドカップの時は応援が本当に力になった。おかげで期待以上の結果が出せた。」と語っておられました。

 ラグビーと同時期にもう一つのワールドカップであるバレーボール・ワールドカップジャパン2019が開催されており、日本代表に本市出身の石川祐希選手と、石川真佑選手のご兄妹がそろって出場し、ともに大活躍されました。両選手とも、来年のオリンピックでの活躍を期待しております。
 11月にはセントラルラリー愛知・岐阜2019が開催されました。中央総合公園ではスペシャルステージが行われ、同時に「おかざきクルまつり」も開催していたことも相まって3万人もの来場者があり、大いに盛り上がりました。

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 今回のセントラルラリー愛知・岐阜2019は、WRC世界ラリー選手権のテストイベントとして開催されましたが、WRCは、2020年に日本開催が決まっており、来年11月19日から22日の4日間にわたり愛知県、岐阜県で開催されます。今回のテストイベントにおいて、本市のコースは、ラリーの主催者などから高く評価されていた旨が報告されており、来年のWRCでは国内外から多くの観客が来場していただくことを期待するところであります。

 最後になりますが、ラグビー日本代表チームのスローガンは、「One Team)」でありました。
 史上初のベスト8進出を目標に、チームが一丸となって血の滲む努力をし、試合では、体格で勝る世界の強豪を相手に怯むことなく勇敢に戦う姿はにわかファンの私も感動を覚えました。
 本市においても、ラグビー日本代表チームと同様に、「夢ある新しい岡崎」の実現に向かって邁進し、「楽しく・快適に暮らすことができるまち」が体感できるよう、市民、議員各位、行政が「One Team」となり、がっちりとしたスクラムを組んでいきたいと思っております。
 以上、ご説明申し上げますとともに、提出をいたしております諸議案につきまして、よろしくご審議の上、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、説明を終えさせていただきます。ありがとうございました。

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