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2019年10月 9日 (水)

モンゴル訪問記 10.高岡正人大使、サインブヤン市長

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高岡正人特命全権大使
 臓器売買にまつわる話をしているうちに面会時間となり、二重ロックのドアを通り施設の上階へと向かった。
 在モンゴル特命全権大使である高岡正人氏は、これまでイラク、オーストラリアの大使、総領事を歴任されたベテランの外交官であり、多忙な勤務の間を縫って私達に時間を割いて頂いたことに感謝している。
 さっそく、今回の訪問の目的と日程をお話し、大統領やツァガン会長から交流先としてスフバートル区やハンオール区を友好提携先として勧められたことをお話すると、スフバートル区は長野県の佐久市と友好都市の関係にあることを知らされた。佐久市は岡崎市と長年、ゆかりのまち提携を行っており、またしても不思議な御縁である。そして、ハンオール区については将来有望な地域であり、近くウランバートル市の新市庁舎の移転建設が行われ、新空港の建設予定地でもあり、大規模再開発が計画されている先進的な区であることを教えて頂いたのである。
 また大使からは、中心地ばかりでなく、今は人口が少なくとも発展性のある美しい自然を持った郊外の地域との友好提携も一つの方法であるといって、いくつかの地方都市を紹介された。
 中でもセレンゲ県は、横綱・鶴竜の出身地であり、日本の都市との友好協定を望んでいる意向があることを伝えられた。今後、事務方を通じて選考してゆくつもりであるが、ニューポートビーチ(米国)、ウッデバラ(スウェーデン)、フフホト(中国)等と同じく実りのある交流にしてゆきたいものである。

ウランバートル市のアマルサイハーン・サインブヤン市長
 大使館を後にした我々は市庁舎へと歩を進めた。出発前にウランバートル市とは事前連絡が付かず、今回は市長との面会を諦めていたのであるが、ツァガン会長が市長の親しい友人であったことから、我々が到着した夜、連絡をとって頂き急遽面会が叶うことになったのである。

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 市庁舎は国会議事堂の西側に位置する、もえぎ色の屋根をもつ白い上品な3階建ての建物であった。市庁舎では入口で手荷物のチェックがあっただけで、そのまま2階の市長応接室に通された。一昨日の夜に連絡したばかりであるのに、部屋にはカメラを持った新聞記者が待っていた。
 ほどなく入室してみえたアマルサイハーン・サインブヤン市長も46歳と若く、またもやモンゴル国の各界のリーダー達の若さが目についた。

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 私の訪問の目的と経緯を説明したところ、市長も大統領と同じく、ウランバートル市の行政区との交流を勧められた。来年の国政選挙後、憲法改正が行われ、同時に行政区の見直しも行われるということであり、現在の区が市に昇格するかもしれないという話であった。
 最後に市長から友好の印としてスプーンを頂いたが、欧米を公式訪問したときに度々頂く「市の鍵」や「市のスプーン」はおしゃれで便利である。岡崎もこうした気の利いたオミヤゲを作れないものかと、帰国後さっそく副市長に相談した。

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 いずれにしても今回、訪問した各所で具体的な提案がなされたことに驚かされた。昨日の朝食の折にも、スフバートル区議会議長が早朝にもかかわらずおいで頂いており、先方の熱意ある対応に対し心から感謝を申し上げるものである。 (つづく

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