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2019年10月14日 (月)

モンゴル訪問記 12.バヤルタイ(さようなら)

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民族の祭典「ナーダム」
 日本に帰ってから、多くの方から「馬乳酒」の味について尋ねられた。一口に言って「酸味のあるヨーグルトドリンクのような甘酸っぱい味」であった。中には観光客用に炭酸水を混ぜて飲みやすくしたものもあるという。モンゴルでは伝統の飲み物であり、日本の梅酒のような健康酒として子供から大人まで愛飲している。
 また酒やお茶に家畜の乳を入れることが一般的で、馬の乳だけでなく、牛やヤギ、ラクダの乳も使われるそうだ。私は馬乳酒しか飲んでいないが、個人的にはホテルで飲んだコーヒーミルクセーキの方が口に合っている。

 もう一つモンゴルについて記述する場合、はずすことができないものが、民族の祭典「ナーダム」である。ちょうど私達が訪問する前に終了したようであるが、毎年7月11日から3日間、国をあげて行うお祭りである(国家ナーダム)。モンゴル相撲と弓射(きゅうしゃ)、競馬の3種の競技が様々な形で全国各地で行われている。
 そもそもは騎馬民族として遊牧生活をするモンゴル人が大地の神と祖先に感謝の意を表す祭りとして始まったという。中でも競馬が一番有名である。かつて私の友人の娘も日本から参加したことがあり、その時の写真を見せてもらったことがある。
 騎手は7歳から12歳の子供達が務めることになっている。レースは馬の年齢ごとに2歳馬は15km、5歳馬は28km、6歳馬以上の成馬は30kmとそれぞれ全国から集まった数百頭で順位とタイムを競う。
 中には騎手が落馬して馬だけゴールしたり、途中馬が死亡したりすることもあるという。その他に羊の皮で作った獲物を、馬に乗った男達が奪い合う競技もある。

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 ところで、「おかしなことを言う奴だ」と思われるかもしれないが、モンゴル滞在中に郊外の緑の草原と青い空と白い雲を眺めていて、初めての体験であるはずなのに、なぜかなつかしい想いがしたことが実に不思議であった。
 「ひょっとすると前世でモンゴルの馬に乗って草原を走っていたことがあるかもしれない」ともらしたところ、「一度占い師にみてもらったら」と言って笑われてしまった。
 いずれにしてもどこへ言っても笑顔と温かいもてなしで迎えられた訪問であった。
 連載の最後は「幸せと共にまたあなたと会いたい」という意味のモンゴル語「バヤルタイ」(さようなら)で結ぶことにする。

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*その後、9月10日~19日の期間、再び岡崎でモンゴルアーチェリーナショナルチームの秋のキャンプが行われた。お世話を頂いた愛知産業大学の皆さんとサガミコーポレーション様には感謝を申し上げます。

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