平成30年度 岡崎市平和祈念式
7月19日(木)、岡崎市民会館において「岡崎市平和祈念式」をとり行いました。当日の私の式辞を掲載します。
本日は、岡崎市平和祈念式を挙行いたしましたところ、戦没者・戦災死者のご遺族の皆様、市民の皆様並びにご来賓の皆様方におかれましては、ご多用のなか多数のご参列を賜り、心からお礼申し上げます。
初めに、このたび西日本を中心に発生しました平成30年7月豪雨においてお亡くなりになられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、負傷された方々を始め被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
岡崎市では、消防隊員や保健師を被災地に派遣するなど救援活動を続けております。被災地の一日も早い復旧に向け、今後も支援を行ってまいります。
第二次世界大戦の終戦から73年の歳月が過ぎようとし、戦争を直接知る世代が数少なくなる今日ですが、多くの方々が戦争の犠牲となりお亡くなりになりましたことは、未来永劫忘れてはならない深い悲しみの記録であります。
ここに、日清・日露戦争から先の大戦において、祖国の安泰を願い、家族を案じつつ戦場に散り、あるいは戦禍に倒れられた方々、そして終戦間近い昭和20年7月20日未明の岡崎空襲による280名ほどの犠牲者を含む、多くの本市における戦没者及び戦災死者に対して謹んで哀悼の意を表します。また、最愛の肉親亡きあと、幾多の苦難を乗り越えてこられたご遺族のご心労は察するに余りあり、痛恨の思いを禁じ得ません。
戦後本市は、先人のたゆまぬ努力により、みごとに復興を果たし、今月1日には市制施行102周年の日を迎えることができました。
今後、県立愛知病院の本市への経営移管や、岡崎駅南地区への新総合病院の建設により、本市の医療体制はより充実したものとなります。さらに、乙川リバーフロント地区や東岡崎駅周辺地区の整備も着実に進んでおり、岡崎城から吹矢橋までの堤防道路などの整備により、多くの方の憩いの場を創出しているところです。
38万7000人を越える市民の皆様が「そこに暮らすだけで健やかで幸せになれる健幸(けんこう)なまち」を目指して、私たちは今、一歩一歩、着実に歩みを進めております。
しかし、その歩みは戦争によって心ならずも命を落とされた方々の犠牲の上に成り立っていることを、私たちは決して忘れてはなりません。
悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、平和の尊さを次の世代に語り継ぎ、二度とこうした悲劇を繰り返さないことが私たちに課せられた責務であると考えています。
終わりにあたり、戦没者及び戦災死者の御霊の安らかならんことと、ご遺族並びにご列席の皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、式辞といたします。
平成30年7月19日
岡崎市長 内田康宏
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