平成30年 岡崎市人事異動
今年もまた人事の季節を迎えることとなった。毎年この時期に思うことであるが「60歳定年」というのは本当にもったいない。知識・経験・胆力がそろった人物をまだ元気なうちに第一線からはずしてしまうのは、まさに「人材のムダ使い」のような気がする。かと言って、育ってきている後進に道をゆずらなければ人材は育たない。まさに痛し痒しである。
ことに3月末に退職された幹部の皆さん達は、私の市政が始まってから政策推進の一番の切り身の仕事を担って頂いた方々ばかりである。これまで畑を耕し、種をまき、水やりをして、これからようやく刈り入れの時期を迎えるところで退職の時を迎えるというのは御本人達にとっても大きな心残りではないかと思っている。
しかしこれまで進めてきた事業、ことに「まちづくり」は施設と空間の整備ですべてが完了するものではない。本番はこれからで、準備の整ってきた舞台を使っていかにまちに賑わいを取り戻してゆくかということが一番肝心な所である。これからはさらにソフト事業の展開に知恵をしぼっていかなくてはならないと考えている。
いずれにしても、これまで各部局の運営に御尽力頂き、部下の教育に力を注いで下さった幹部職員の皆様方に心から感謝を申し上げるものである。
また、新年度は新規事業に対応するため一部体制の手直しを行い、人事においても女性の力の活用を心がけた。本格的な少子高齢化社会を迎え、各分野で元気な高齢者とやる気のある女性の活用が急務となってきていると考えるからである。
これからもそうした観点から岡崎市が率先して行動し、先行モデルとなれるよう努力するつもりでいる。
以下は今回の人事異動における私の各挨拶である。
退職辞令交付式 (平成30年3月30日)
3月31日付をもちまして定年を迎えられる方、家庭の事情などで退職される方、それぞれ事情は異なりますが、多年にわたる市役所でのお勤め、本当にお疲れ様でした。
皆さんが岡崎市に奉職されてから本日に至るまで、本市を取り巻く環境が大きく変化する中、仕事を進める上では幾多の労苦があったかと思います。今こうして市政が進展を続けているのは、どんな時も努力を惜しまず、新しい発想を持ち、職務にご尽力いただいた皆さんのおかげであると改めて感謝申し上げる次第です。
皆様にご協力いただき、市長就任以来手がけている大型プロジェクトが、今大きくその姿を現し始めている中、豊かな知識と経験を持った皆さんが市役所を去られることは誠に残念でありますが、別れというものはいつかやってくるものです。これまでに長きに渡り皆さんが積み上げてこられた知識や経験は、良き伝統として後輩職員に着実に受け継がれ、今後の発展の礎(いしずえ)となるものと確信しております。
今後、再任用として引き続き市政にご尽力いただく方、新たな人生を歩む方など、それぞれ進まれる道は違いますが、本市の市政に対しましてこれまでと変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
これで皆さんは一旦の区切りを迎えるわけですが、これから先にはまだまだ長い人生が続いていきます。まずはお体を大切にしていただき、それぞれの分野での益々のご活躍を心からご祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。長い間、本当にありがとうございました。
新規採用職員辞令交付式 (平成30年4月2日)
皆さん、おはようございます。
まずは採用試験という難問を突破され、晴れて岡崎市職員として採用されましたことに心よりお喜び申し上げます。
毎年こうして皆さんの顔を拝見しますと、緊張の中にも覚悟や決意、そして希望に満ちあふれた大変良い表情をしていると思います。皆さんは、今日から岡崎市の職員としてのスタートラインです。これから歩む一歩一歩が100年を超える岡崎市政のさらなる発展の原動力となり、また、皆さん自身の成長の糧にもなっていきます。
組織は人なりと言われるように、市政運営において人材は最も大切な資源であります。皆さんの活躍と成長が市政の発展に欠かせないのと同時に、変化の激しい今の時代において持続可能なまちづくりを実現するためには、前例にとらわれない新たな発想と若い力が必要です。皆さんの斬新な発想と行動力に期待しています。
岡崎市で生まれ育った子どもたちが,自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築いていくために、これから皆さんの力を遺憾なく発揮していただきたいと思います。ただ今、岡崎は大きく変わりつつあります。必ずやりがいのある職場となると信じております。
また、言うまでもなく、市の行政は市民の皆さんからいただく大切な税金を財源として運営されます。その重みをしっかり認識し、責任感を持つと同時に岡崎市の未来を任されるやりがいと使命感を感じながら職務に邁進していただきたいと思います。
最初は上司や先輩からの指導を受ける毎日となります。いかなる仕事も同様ですが、一人前の行政マンになるには大変な思いもたくさんあるかと思います。「石の上にも三年」ということわざもあるように、若いうちにそれらの困難を経験し、将来の糧として乗り越えることが後の大きな成功につながる礎になると思います。
どうか今の決意と意欲をしっかり胸に抱きながら、くじけることなく頑張ってほしいと思います。皆さんの活躍を大いに期待しています。頑張ってください。
人事異動市長訓示 (平成30年4月2日)
皆さん、おはようございます。
4月1日付で総勢1,571人の異動発令を行いました。今回の人事異動では大きな組織改正は行っておりませんが、喫緊の課題に対しスピード感を持って的確に対応できるよう配慮しました。
また、能力のある職員は男女を問わず登用するという基本方針のもと、今年度は2人の部長を始め、課長級以上の女性職員が増えることになりました。管理職の皆さんには様々な角度から物事を捉えていただき、部下の新しい発想や意見を柔軟にくみ上げて活かす努力をお願いします。
そうした姿勢により、これまで以上に市政が活性化することを大いに期待しているころであります。なお一部機構の手直しをしましたが、体制が変わったことにより事務の停滞を招くことがないよう、事務引継ぎを徹底するよう指示してください。
さて、ここ最近は「働き方改革」という言葉をよく耳にするようになりましたが、ここに出席されている管理職である皆さん自身が率先して見直しを行っていただきたいと思います。
待っていれば誰かが改革をしてくれるものではありません。それぞれの職場で、これまでの働き方を見直し、プロの仕事は結果評価ですので、職員それぞれに応じた働きやすい環境にしながらも、いかにして成果を出すのかこのことをしっかりと考えて職務を行っていくことを期待しています。
そのためにも前例にとらわれることなく、常に新しい発想をもって職務に当たり、困難な状況や課題に対して果敢にチャレンジする職員の育成に努めてください。職員一人一人が果たす役割を自覚し、向上心を持って職務に励み、そしてもう一つ、いつも申しておりますとおり良い意味での商売っ気、サービスの心をもって市民に対応してください。
最後に市政の更なる飛躍に努めていただくことを強く希望し、年度初めに当たっての訓示といたします。よろしくお願いします。
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