新恐竜と東公園の将来について
東公園に待望の第二弾の恐竜達が登場した。
長さ9メートル、高さ3.6メートルの親のトリケラトプス、遊べるスピノサウルス、一緒に写真が撮れる子供恐竜ベンチ(4基)がこの3月1日(木)に公開された。
4年前、私のアイデアに賛同して下さったある篤志家の方から、最初の恐竜達(ティラノサウルス、ブラキオサウルス、プテラノドン、子供のトリケラトプス2体)を御寄付頂いた。今回の恐竜達は同じ篤志家の方から、二期目の私の市政への応援(?)として、再度寄贈いただいたものである。
そもそも恐竜モニュメント導入の発想は、公園法や用地区分などのために利用方法が限定されている雑木林エリアの有効活用にあった。(→「大恐竜がやってくる! その1」 2014年6月7日)
法的制限のため開発も建物の建設もできない土地に、誰も歩いていない遊歩道があるため、その沿線にそって「青空の下、自然の木々に囲まれた環境の中で実物大の恐竜の姿を子供達に見せたい」というのが動機であった。かつて私を含む多くの子供達が名古屋の東山動物園にあるコンクリート製の恐竜達に胸おどらせたように、岡崎の子供達に、7千万年以上前この地球上にあった壮大な光景をじかに味わってほしいと思ったからである。そうした光景を目にした子供達の中から、第二のファーブル、あるいはウォルト・ディズニーや手塚治虫、スティーブン・スピルバーグのような、自然愛と豊かな発想をもった才能が生まれてくることを期待するものである。
恐竜モニュメントの設置は平成26年に決まったが、実際に事業を進めていく中で、いきなり森林の奥に数体の恐竜を分散配置するのではなく「まずは身近な所で多くの市民に認知してもらい、楽しんでもらおう」という担当職員の意見があり、現在の動物園の前庭に配置することとなったのである。
いずれにせよ5~10年程経てば整備点検の必要もあるため、その折に分解して、森の中の適地にストーリー性のあるジオラマ風の展示を行いたいと考えている。
手前ミソではあるが、東公園のように博物館展示レベルの精度の高いリアルな恐竜が屋外の自然の中で無料で見られる施設は、国内では岡崎だけであると自負している。
そしてまた現在、同時進行で東公園の動物園のリニューアル(施設整備)と新しい動物の導入も検討している。
まずは猿舎の移転新築と、鳥舎の新築である。生き物の施設でありながら、ともに手狭で住環境も悪いため、この二つについては順次対応したいと考えている。
次に、新規購入動物として、珍奇で入手困難な動物を狙うのではなく、日本国内、ことに愛知・三河の山野に生息しているイノシシ、シカ、ハクビシン、熊など身近な所にいながら実物を見る機会が少ない動物を、動物愛護の精神の下、岡崎の子供達に見せたいと考えている(乙川に住む魚達、水生生物も含まれる)。他に比較的に入手が容易な動物も候補としている。温帯でも生育できるフンボルト・ペンギンなどは水中の動きを見せることで、子供達の人気者となることだろう。
そしてゾウのふじ子も今年で50歳となるため、長期的展望に立ってペアで子ゾウを入手する手立てを講じてゆきたいと思っている(群れで生活する動物は現在、単独で入手することも購入することもできないため)。
ゾウ、キリン、ライオン、トラ、ゴリラといった大きな動物園のスター動物の購入は高額な費用を要し、飼育には専門家がなくてはならず、特別な施設も必要となり、維持管理にもお金がかかる。しかも近年の世界的動物愛護の潮流の中、法的なハードルも高く入手には政治力も重要な要素であるという。
よってそうしたスター動物は、名古屋や豊橋などの大きな動物園に見に行って頂き、岡崎は今後も無料のローカル動物園の路線で行こうと考えている。そうした動物園を目指す中、無料で見られ、触ることもできるリアルな恐竜は目玉の存在となるだろう。しかもエサは食べないし、特別な施設も飼育係も要らないのである。
また、将来計画として、旧「国治(くにはる)天文台」跡地と周辺のスペースを活用して、以前ブログで書いたように、近年とみに高性能化している機器を用いた新展望台と、プラネタリウム機能を有した多目的映像シアターを開設したいと担当部局と話しているところである。
東公園に行けば、宇宙の誕生から太陽系、地球の形成、恐竜を含めた生命の発達の歴史を総合的に学ぶことができるような施設を造りたいと思っている。その施設を、動物園と動物愛護の精神を伝える「あにも」と連動させて活用してゆきたいものである。
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