新東名高速道路建設促進協議会促進大会
11月6日(月)に東京都の砂防会館で行われた「新東名高速道路建設促進協議会促進大会」において、愛知県の代表として意見発表を行いました。当日使用したグラフ資料、写真と共に報告致します。
また当日は意見発表ののち、国土交通省並びに地元選出国会議員への要望活動を行いました。
皆様、こんにちは。岡崎市長の内田康宏です。
私からは、「夢ある新しい岡崎」を目指して、と題しまして意見発表させていただきます。
まずは岡崎市の概要についてですが、本市は愛知県のほぼ中央に位置し、面積約387平方キロメートル、人口約38.6万人、矢作川に代表される河川や、森林等豊かな自然環境に恵まれた地域です。商業や医療、教育、子育てなどの都市機能が充実しており、自然や歴史・文化に恵まれたまちであります。
また、岡崎市は徳川家康公生誕の地であり、昨年7月1日に市制施行100周年を迎え、次の100年へ向けた一歩を踏み出したところであります。
以前より、交通に関しましては広域的な利便性に優れており、東名高速道路、国道1号などの幹線道路網により交通の要所として機能しております。そして昨年2月13日の新東名高速道路、愛知県区間の開通によりさらなるネットワークの強化が図られたところです。
それでは新東名が開通したことによる様々な効果について、ご紹介していきたいと思います。
まずは新東名開通後の交通状況です。右上のグラフをご覧下さい。新東名の開通により、東名の交通量が約4割、減少したことがお分かりいただけると思います。
それにより東名の渋滞が大幅に緩和し、平成23年より行われておりました暫定3車線での供用を昨年10月に2車線に戻すことができ、スムーズな走行が実現されております。
本市の事業所からも、「開通により渋滞が緩和され、時間が予測できるようになったため、より確実な輸送が可能となった」などの喜びの声や、「今後、御殿場ジャンクションから関東方面への新東名未開通区間の早期整備の完了を期待しています」といった要望をいただいております。
本市は、神奈川県茅ヶ崎市と「ゆかりのまち」としての交流や災害時相互応援協定を締結しております。私も、茅ヶ崎市とよく行き来をしており、東名高速道路の渋滞にたびたび会いますので、是非ともお祭りや式典の参加のため御殿場ジャンクションからから関東方面への所要時間の短縮のため、また、有事の際の相互支援のために早期整備の完了をお願いさせていただきます。
次は、岡崎サービスエリア「ネオパーサ岡崎」についてです。
サービスエリアにおける「中日本高速道路株式会社」との地域連携事業としての、代表的なものを紹介させていただきます。
右下の木製ベンチ写真は、本市の中学生が地元の間伐材を利用して製作したものであります。また、真ん中の写真は、本市の特産である八丁味噌を、やはり、本市特産の石製品として匠の技を持った石職人の手で作成し設置していただいたものです。
次に、新たに本市の東の玄関口となりました「岡崎東インターチェンジ」です。利用者数は季節により変動はありますが、1日当たり約4,500台の利用となっており、周辺の事務所からは確実に輸送できるようになったとの声を聞いております。
防災力の向上についてお話いたします。
上の写真は新東名開通前に、開通後事故があっても対応できるよう訓練を行ったときのものであります。
下の写真は、2013年に国から岡崎市に全国でただ一台配備された全地形対応の消防車両「レッドサラマンダー」が、今年7月に九州北部地域で発生した集中豪雨災害の際に、出動したときのものです。
以前の岡崎東インターチェンジ周辺は、有事の際には支援の手が届くのに時間を要する地域でありましたが、インターチェンジができたことによって救助・救援までの時間が短縮できるようになりましたので、大変心強く思っております。
我が国の防災力向上のため、今後もさらなる高速道路網の整備促進が必要であると考えております。
次は岡崎東インターチェンジを利用した観光です。
かつては現地までの交通アクセスが難しいために、観光地としての魅力はあるものの、なかなか誘客に結びつきにくかった地域なのですが、岡崎東インターチェンジを利用することにより、大幅に移動時間を短縮することができるようになりました。現在は観光による賑わいが大変増しております。
これからのシーズンでは例年11月下旬から12月上旬にかけて「くらがり渓谷紅葉まつり」を行っておりますので、ぜひお越しいただきまして、美しい渓流と紅葉をお楽しみいただければと思います。
さらに岡崎東インターチェンジでより車で5分の所に、民間事業者によるアウトレットモールの進出が計画されています。これは交通アクセスがよいことなどが選定の理由と聞いております
様々課題はありますが、実現すれば当地域の経済や、雇用に対して大きな好影響が期待されることから、本市としましても積極的に対応していきたいと考えております。
新東名高速道路により、この他にも様々な効果ができているところですが、次の100年に向けた「観光産業都市 岡崎」の基盤となる、さらなるまちづくりを進めてまいります。
そして、岡崎の子ども達が、自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を目指してまいります。
最後になりますが、関係者の皆様方には引き続き、道路整備並びに本市の発展にお力添えを賜りますようお願い申し上げまして、私から意見発表を終わらせいただきます。ありがとうございました。
| 固定リンク
「道路の整備と治水」カテゴリの記事
- 名古屋三河道路推進協議会 東京要望(2020.10.09)
- 名古屋三河道路推進協議会の要望活動(2019年)(2019.10.02)
- 建設事業の促進に関する、愛知県への要望会(2019年)(2019.07.30)
- 名古屋三河道路推進協議会の要望活動(2018年)(2018.12.13)
- 平成30年度 矢作川改修促進期成同盟会 中部地方整備局要望(2018.10.16)
最近のコメント