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2017年9月30日 (土)

三猫と一犬との共同生活始まる

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 「過労のため死ぬかもしれない」と思った引っ越しを終え、8月下旬から三匹の猫と一匹の犬との共同生活が始まった。生活スペースの関係で、私としては久しぶりの〝ハッピー・シングルライフ〟を満喫できることとなった。毎日、犬と猫にエサをやって、「ネコさんお達者で、今日はおグシの具合もよろしいようで」などと言っていればいいのである。
 もともとボーイスカウト上がりで、自炊・洗濯や掃除も裁縫も抵抗感のない私にとって、女房・子供から解放された一人暮らしはストレスの無い快適な暮らしとなっている。これまで単身赴任の方に対して「大変な仕事」と思い込んでいたが、案外そうではないのかもしれない。(だいいち1年の半分が遠征生活のプロ野球選手は離婚が少ないではないか。)

 それにしても今回、犬猫付きの条件でも家を貸して下さったKさんには本当に感謝している。この家無しにこの度の引っ越しは成し得なかった。
 犬猫の引っ越し先と同時に一番心配していたことは、動物達、ことに「家につく」動物と言われている猫達が違う家に馴染むかどうかであった。猫は人の10万倍もの嗅覚を持っていると言われており、今回の借家が以前5匹の猫を飼っていたということだったので、その残り香を嫌って脱走してしまわないかと心配したのである。
 引っ越す前に猫用の部屋を念入りに掃除して、ゴザを敷き、その上に猫達のニオイのついた小じゅうたんを置き、各所に彼らの愛用品を散りばめておいた。さらに彼らの使っていたトイレの箱やエサ皿もそのままの形で持ってきて、できる限り不安を感じないように配慮をしておいた。

 初日にトラオを連れて行った。(あとの2匹は隠れていて見つからなかった。)見慣れない空間と違う家のニオイに警戒心いっぱいの様子であったトラオはいつの間にか二階の猫部屋を抜け出して、一階の荷物置き場となっている部屋の段ボールのスキマに隠れて出てこなくなってしまった。呼んでも反応せず、ショックの大きさが分かるようである。「自分は捨てられた」とでも思ったのかもしれない。

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 二日目には、ようやくつかまえたプースケピーコの2匹を連れて行った。前日のトラオ同様、警戒心丸出しで耳をピンと立てシッポを下げて動こうとしなかった。
 ただ面白かったのは、前日はおびえて隠れていたトラオが、一日の長があるせいか、「君達、何ビビってるの?」とでもいう感じで余裕をかまして2匹の前で毛づくろいをしていたことである。幸い他の猫達も翌日には慣れ、同様にくつろいでいた。

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 新居(?)は家の中で日なたぼっこができ、窓から外の風景を見下ろすこともできて彼らにとっても居心地が良いらしい。引っ越し作業中のように突然知らない人が入ってくることもない。毎日よく食べ、よく寝ている。そのせいか、わずかの間に太ってきたようである。そのため猫のトイレ掃除を一日2~3回することが私の新たな仕事となっている。
 ただ、2匹のオスネコは慣れてきたら、さっそく外への脱出の機会をうかがっており、その点油断がならない。家の前は幹線道路で、車の通行が激しい。それに他の猫の縄張りにヨソ者がブラついていればヒドイ目に遭うことは明らかである。(ウチのネコにその戦いに勝つ力はない。)

 しかし、犬のアミだけは相変わらずままならない。未だに誘拐された子供のような目で私を見ている。陽の当たる玄関口に犬小屋を置き、ガードできちんと囲ってやっているのであるが、急激な環境の変化のせいか食事の進みも悪い。エサをやって頭をなでてやっても迷惑そうな顔をしている。

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 シャクなことに、ヨメさんや息子が散歩に連れて行くために立ち寄ると「助けてくれ」とでも言わんばかりに飛びついて甘えている。何が気に入らないのか分からないが、私が呼んでも寄ってこない。ひょっとすると私とヨメさんが言い合いをしている所を見て、私を敵だと思っているのかもしれない。飼い犬においてこんなケースは初めてである。

 時に「一人暮らしでさみしくないか?」と聞かれることがあるが、TVが映らなくてニュースをラジオに頼っていること以外、概ね快適な生活であると言える。
 近年、〝孤独死〟が社会問題となり、議会においても時々とり上げられることがあるが、私は個人的には孤独死はむしろ歓迎である。死ぬ間際はぜひ一人で静かに過ごしたいと思っている。しょせん人間は一人で生まれ、一人で死んで行くのである。「お父さん、最後にここにサインしてハンコ押して下さい」などと言われながら臨終の時を迎えるのはマッピラである。
 犬猫に見取られて亡くなり、数日後家族に発見され、葬式を迎えるというのが私の理想的な終末の姿である。


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