岡崎市戦没者及び戦災死者慰霊法要(三河別院)
6月16日(金)、本年も「岡崎市戦没者及び戦災死者慰霊法要」が中町の三河別院本堂にて執り行われた。戦後72年目の今日もなお、多くの方々が戦時の結果としての運命を背負いながら生きてみえるのである。
お亡くなりになった方には改めて心からの御冥福をお祈り申し上げるものである。
以下は当日の慰霊の言葉である。
本日、岡崎市仏教会と岡崎市遺族連合会の主催による、岡崎市戦没者及び戦災死者の慰霊法要が厳かに執り行われるにあたり、謹んで慰霊の言葉を申し上げます。
先の大戦までの幾多の戦争において、祖国の安泰を願い故郷の家族を案じながら戦場に散り、あるいは戦禍に倒れ、多くの方々がお亡くなりになりました。このことは私たち国民にとりまして未来永劫忘れることのできない深い悲しみであります。また、最愛の家族や一家の支えを亡くされたご遺族皆様の心情を考えますとお慰めの言葉もありません。悲しみに堪え、幾多の苦難を乗り越え今日までのご努力、ご苦労してこられました皆様方に対しまして深く敬意を表します。
岡崎市は今から72年前の昭和20年7月19日に大空襲を受け、市街地の大半を焼失し、多くの方々が犠牲になられた悲しい歴史があります。
しかしながら、先人のたゆまぬご努力により見事に戦災から復興を果たし、人口38万人を超える中核市にまで順調に発展を遂げてまいりました。そして皆様方のお力添えにより、昨年市制施行100周年を迎えることができ、終戦時には想像もできなかった繁栄をみておりますことはこの上ない喜びであります。
本日、このように慰霊法要が執り行われることは誠に意義深いものであります。今はただお亡くなりなられた方々の魂がいつまでも安らかでありますことをお祈りしますとともに、今後も我が郷土である岡崎の繁栄と安泰を見守っていただけますことを願うばかりであります。
本日の慰霊法要同様、戦争の犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、悲惨な戦争の教訓を風化させないため、遺族会の皆様ご協力のもと、今年も「岡崎市平和祈念式」を開催いたします。7月19日午前10時、昨年リニューアルいたしました市民会館にて、新たな気持ちで進めてまいりますので、遺族会の皆様におかれましては多数のご参列をお願い申し上げます。
最後になりますが、戦没者及び戦災死者のご冥福と、ご遺族の皆様のご多幸を心からお祈り申し上げまして慰霊の言葉といたします。
平成29年6月16日
岡崎市長 内田 康宏
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