平成29年度 岡崎市平和祈念式
7月19日(水)、岡崎市民会館にて「岡崎市平和祈念式」を執り行いました。当日の私の式辞を掲載します。
本日は、岡崎市平和祈念式を挙行いたしましたところ、戦没者・戦災死者の御遺族の皆様、市民の皆様並びに御来賓の皆様方におかれましては、御多用のなか多数の御参列を賜り、心からお礼申し上げます。
第二次世界大戦の終戦から72年の歳月が過ぎ、戦争を直接知る世代が数少なくなる今日ですが、多くの方々が戦争の犠牲となりお亡くなりになりましたことは、未来永劫忘れてはならない深い悲しみの記録であります。
ここに、日清・日露戦争から先の大戦において、祖国の安泰を願い、家族を案じつつ戦場に散り、あるいは戦禍に倒れられた方々、そして終戦間近い昭和20年7月20日未明の岡崎空襲による280名ほどの犠牲者を含む、多くの本市における戦没者及び戦災死者に対して謹んで哀悼の意を表します。また、最愛の肉親亡きあと、幾多の苦難を乗り越えてこられた御遺族の御心労は察するに余りあり、痛恨の思いを禁じ得ません。
戦後本市は、先人のたゆまぬ御努力により、みごとに復興を果たし、今月1日には市制施行101周年の日を迎えることができました。
このように、人口38万5000人を超える中核市としては順調な発展を遂げ、今日ある平和や豊かな市民生活を享受できるのは、ひとえに戦争によって心ならずも命を落とされた方々の犠牲の上に成り立っていることを、私たちは決して忘れてはなりません。
悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、平和の尊さを次の世代に語り継ぎ、二度とこうした悲劇を繰り返さないことが私たちに課せられた責務であると考えています。また、岡崎市は、260年もの泰平の世の礎を築いた徳川家康公の生誕の地であります。
それを踏まえ、「平和の願い 昔も今も これからも 家康公生誕の地 岡崎」とメッセージを込めた懸垂幕を新たに作成し、現在市役所の国道1号側に提示し、戦争や災害のない平和な世の中の実現に向けて決意を新たにさせていただきました。
終わりにあたり、戦没者及び戦災死者の御霊の安らかならんことと、御遺族並びに御列席の皆様の御健勝と御多幸を心よりお祈り申し上げ、式辞といたします。
平成29年7月19日
岡崎市長 内田 康宏
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