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2017年3月11日 (土)

「東岡崎駅周辺地区整備 北東街区有効活用事業」の概要決定!

東岡崎駅北東街区有効活用事業(完成予想図)

 JR岡崎駅東口の民活都市活性化事業に引き続き、「東岡崎駅周辺地区整備 北東街区有効活用事業」の方向性が決まった。これで岡崎の二つの鉄道拠点、市の玄関口周辺が再開発されることとなる。
 この事業は東岡崎駅周辺の市有地に定期借地権を設定し、民間の活力やノウハウを導入することで、来訪者が回遊と滞留のできる「にぎわいと憩いの空間づくり」を公民が連携して展開していく事業であり、今回の募集は再募集である。昨夏に行った第1回目の募集は応募も少なく(2社)、この事業の基本的な目標を具現化できる提案とはなっていないという理由から決定を見送ったものである。

 その後、より良い提案となるように募集条件の見直しを図り、再募集を行ったところ、昨年末に5つのグループから応募があった。そして、去る2月21日(火)に実施した主要鉄道駅周辺拠点整備事業者選定審査委員会の審査結果により、グループ名「チーム葵」が優先交渉権者に決定したのである(公募型プロポーザル方式)。
 なお、東岡崎駅の駅ビル(岡ビル百貨店)は名鉄が所有するものであり、今後岡崎市と協同して再開発をする方針で話し合いが続けられることとなっている。

東岡崎駅北東街区有効活用事業(完成予想図)

―優先交渉権者―
グループ名 チーム葵
代表企業 スターツコーポレーション株式会社
構成企業
  〃
  〃
  〃
株式会社アール・アイ・エー
岡崎信用金庫
株式会社岡崎ニューグランドホテル
中部スターツ株式会社
協力企業 スターツ信託株式会社
得  点 89点(小数点以下切り捨て)
借地期間 50年(一部民間所有地は30年)
借地料 1箇月あたり275円/平方メートル

 北東街区を「岡崎の文化を継承し発展させる拠点-新世紀、岡崎の櫓」「東岡崎駅の顔、乙川・市街地の玄関」「駅と川・市街地をつなぐ結節点」と位置付け、大きく二つの機能を導入する提案である。
 ひとつ目は、岡崎観光の起点となる「まちのコンシェルジュ機能」として約 110 室のホテル、約 200 台収容の駐車場、観光情報発信拠点、レンタサイクル事業。
 ふたつ目は岡崎の“伝統”と“時代感度”の「コネクト(つなぐ)機能」として、カジュアルレストラン・カフェ、岡崎名産と人気飲食店がコラボしたコンセプトレストラン、観光物産や地域に不足する生鮮品を扱うコンビニエンスストア事業。
 審査委員会においては、本事業の基本目標である「持続可能な魅力ある都市空間の創造」「にぎわいや憩いの空間の創出」の達成に具体的な方策がソフト面・ハード面で示されており、それを確実かつ持続的に進めるように、金融機関や施設管理会社を含めたSPC(特別目的会社)を設立するなど運営計画も優れたものであったことから、今後公民連携で進めていくまちづくりのパートナーとして、最もふさわしい提案であると評価したものである。

―提案施設の概要―
 提案された施設は、「北店舗棟」「南店舗棟」「ホテル棟」「駐車場棟」の4つの建物で構成される。これらの施設のほか、明代橋公園の整備も行われることになる。事業費は初期投資額約30億円(設計費、整備費、定借保証金等)。

東岡崎駅北東街区(敷地ゾーニング)

 ホテル棟、北店舗棟、駐車場棟に囲まれた場所の1階に、「にぎわいの場」として広場を設置する。市が整備するペデストリアンデッキのレベルで、ホテルロビーや回廊テラス、北店舗棟のテラスが「にぎわいの場」を通して接続される。
 南店舗にある「まちのコンシェルジュ機能」を生かし、観光情報発信拠点とする。観光案内デジタル板、まちの情報発信、レンタサイクル貸出、Wi-Fiスポット等が同店舗に設置される(提案書の内容は今後、設計や協議により変更もあり得る)。

■北店舗棟
 3階建て 延床約1,850平方メートル

1階 原付駐車場 約230台
(半地下形状のため川側からは見えない)
2階 飲食店舗3区画 (店舗数は不明)
(明代橋公園から階段やスロープで出入り可)
3階 飲食店舗3区画 (店舗数は不明)

■南店舗棟
 平屋建て 延床約370平方メートル

1階 物販店舗2区画 うち1区画は生鮮コンビニ

■ホテル棟
 9階建て ビジネスクラス 延床約3,780平方メートル

1階 設備スペース
2階 温浴施設
3階 ロビー
4階~9階 客室 シングル102室 ツイン8室

■駐車場棟
 5階建て RF有 延床約6,780平方メートル

1階 駐輪場 約1400台
2階~5階
屋上
駐車場 約200台

■明代橋公園
 事業者で整備。既存の桜を残し、補植もする。そのほか通年開花がみられるように樹種を選定。施設と一体感をもたせる。

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