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2016年10月 3日 (月)

「ペンタルム・ルミナリウム」(空気の建築)内覧会へ

Pentalum Luminarium, Aichi Triennale 2016

 9月30日(金)午後の仕事の合間をぬって、今回のあいちトリンエナーレ2016で岡崎に展示している「ペンタルム・ルミナリウム」を視察した。
 これはイギリスのノッティンガムを拠点に活動するグループ「アーキテクツ・オブ・エアー」(空気の建築家達)の制作によるもので、「ルミナリウム」という空気で膨らませたビニール製の建築物である。そして五角形をテーマにした造形をこの度「ペンタルム」と称している。

 当日はあいちトリエンナーレ芸術監督の港千尋氏、チーフ・キュレーターの拝戸雅彦氏に加え、アーキテクツ・オブ・エアーの創立者であるアラン・パーキンソン氏も参加して見学することとなった。会場は岡崎公園の多目的広場である。

Pentalum Luminarium, Aichi Triennale 2016

Pentalum Luminarium, Aichi Triennale 2016

 全長は50メートルほど、高さは8メートル近い部分もある。「体で感じる光の彫刻」ということであるが、「まるで大人のフワフワ・ドームだな」などと言いながら入って行った。建物の中は土足、とがりモノ厳禁であり、歩く度に足からもフワフワ感が伝わってくるようであった。青色の部屋、赤い部屋、緑の部屋に加え、多色で構成された部屋もあり、イスラムのドーム建築やキリスト教のゴシック建築をモチーフとし、五角形を基調として構成されているという。
 建物全体は東京ドームと同様に空気を送り込んでふくらませる構造となっている。ドームをつなぐ通路はビニール製のトンネルとなっており、良く言えば宇宙船の通路のようであり、悪く言えば腸の中を通過中のウンコになったような気分でもある。

Pentalum Luminarium, Aichi Triennale 2016

Pentalum Luminarium, Aichi Triennale 2016

 当日は薄曇りの天候であったが、自然光による発色だけで全く人工の光源を用いてないのに中は十分に明るく、部屋の色によってはまぶしいくらいであった。天気の良い日にはどんなことになるのか気になるものである。色とりどりの部屋の中で改めて光も色として混ざり合うものであることを再発見した。
 その時々の心理状態によって選ぶ部屋が変わるような気がする。私は青い部屋へマクラとフトンを持ち込みたい気分であった。「お疲れのようですネ」と言われたが、青い色は心を落ち着かせてくれる癒しの空間なのだそうである。心に障害があるとこういう空間を好んだり、閉鎖空間を怖がったりするそうである。来春完成する「岡崎市こども発達センター」にも、こうした部屋を造るプランが一時あったそうである。もしそんな部屋があれば時々おじゃましたいものである。小さなテント状で、こうした部屋を造って販売したら売れそうな気がするし、私もぜひ一つ欲しいものである。

 これまでに21の「ルミナリウム」が制作され、40ヶ国以上で公開され評判を得ているという。
 今回は岡崎公園の多目的広場において、10月1日(土)から16日(日)まで期間限定で披露される。時間は11時~17時。
 ぜひ一度光と色の不思議な世界を体感して下さい。(あいちトリエンナーレのチケットで入場可。チケットのない方の入場料は高校生以上300円、一回80人制限です。)

 あいちトリエンナーレ2016 - ペンタルム・ルミナリウムの概要

Pentalum Luminarium, Aichi Triennale 2016

Pentalum Luminarium, Aichi Triennale 2016

Pentalum Luminarium, Aichi Triennale 2016

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