市民対話集会(岡崎市老人クラブ連合会) その1
4月19日(火)、新年度となって初めての市民対話集会を岡崎市福祉会館6階ホールにて行いました。対話集会はこれで通算31回目になりました。今回は〝老人クラブ〟改め〝はつらつクラブ〟の皆様を対象としたものであり、午前中にもかかわらず各地の代表の皆さんにおいで頂き、活発な議論が行われたことに対し感謝しております。
当日は、健康づくり、趣味活動、講座等による知識向上に加え、地域防災、防犯活動につとめて頂いていることに対する感謝とさらなる御協力をお願いしました。
参加者の方々からは、健康増進とお友達づくりのためのグランドゴルフやゲートボール、マレットゴルフの振興についての御要望を頂きました。すぐできることもあればしばらく時間のかかることもありますが、前向きに努力をすることをお約束しました。
以下は当日の私の市政報告です。
はじめに
皆様、こんにちは。市長の内田康宏です。
はつらつクラブ岡崎の皆様におかれましては、大変御多用の中、本日の市民対話集会に御出席を賜りまして誠にありがとうございます。これからお話することはこれまでの3年半に30数回行ってきた対話集会の一連の流れに沿った、最新の内容のものであります。皆様方には、日頃から地域福祉の向上に積極的に取り組んで頂いておりますことに敬意を表しますと共に、市政全般にわたり深い御理解と多大な御協力を賜っておりますことに厚く御礼申し上げる次第であります。
また、220のクラブ、総勢2万人以上の会員の皆様が力を合わせて「生きがいづくり」や「健康づくり」のほか、友愛訪問やパトロールなどの「安心・安全なまちづくり」に大いに貢献して頂いていることに対しましても心から感謝を申し上げます。
ただいま現在、熊本では地震による甚大な被害が発生しております。亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
一方、私達の住むこの地域では南海トラフ地震の発生が懸念されており、本市と致しましても、事前の備えと被害を最小限に抑えるための施策を進めているところであります。
しかし、命を守るためには皆様お一人お一人の日頃の備えが最も重要です。今一度、家具の固定や食料の確保、家族との連絡方法や避難する場所の確認などをお願いしたいと思います。また、地域の防災訓練は地域の特性に合わせた実践的な訓練を行っておりますので、こちらにも是非とも御参加いただき日頃の備えの一助としていただきたいと思います。
地域包括ケアシステム、家康行列
本市では平成26年度に策定いたしました「第6期老人福祉計画」に基づきまして、高齢者の皆様が住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らし続けることができるように、「地域包括ケアシステム」を推進しております。そのために「介護予防の充実」や「地域での見守り・支え合いのネットワークづくり」など老人クラブの皆様の活動が今後ますます重要になってまいります。
一方で市としましては、市民病院西棟や救命救急センターの整備を始め、先程の映像にもありました、南部地域への藤田学園の総合病院の誘致など、医療環境の充実に努めております。引き続き御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
岡崎市は本年、市制施行100周年という記念すべき年を迎えております。新時代を迎えた岡崎の更なる活性化につながるよう、各種イベントをこの一年「新世紀岡崎 飛躍祭」と銘打って様々な事業を実施しているところであります。
去る4月10日の家康行列では、100周年を記念いたしまして徳川家康公役に時代劇の看板俳優であります里見浩太朗さん、そして一日警察署長に菊川怜さんをお招きして開催したところ、おかげさまで当日は好天にも恵まれ、過去最高の46万人もの皆様にお越しいただき、大変素晴らしい行列となりました。
これから迎える「花火大会」や「秋まつり」につきましても、100周年に相応しいイベントになるよう準備を進めてまいりますので御期待いただきたいと思います。
岡崎まちものがたり作成事業
全小学区ごとの地域の魅力を一冊の本にまとめる、「岡崎まちものがたり作成事業」につきましては、各地域の総代さんを中心に編集を行って頂いておりまして、皆様方の中にも御協力いただいた方もおみえのことと思います。改めて感謝申し上げます。
先日、原稿の一部を拝見させて頂きましたが、大変素晴らしい内容でありました。この事業は現在の地域の姿を100年、さらにはその先の世代に引き継いでいくための事業であります。どうか御理解いただき、来年1月の発行に向けて引き続きの御協力をお願い申し上げます。
そしてこの100周年を契機に、誰もが住んでみたい、訪れてみたいと思って頂ける「魅力あるまちづくり」を積極的に進めてまいります。
まず、現在改修中の市民会館につきましては、本年10月のリニューアルオープンの予定であります。今回の改修では敷地の段差を減らし、問題とされた空調や舞台、客席も一新いたしますので新築に近い出来栄えとなります。
完成後には、今回は私は出ませんが市民参加によります吉本新喜劇の公演や「開運!なんでも鑑定団」、NHK「のど自慢」や「民謡の祭典」などの開催が既に決定しております。引き続き、本市の文化芸術の拠点として市民の皆様に親しまれる施設となることを願っております。
乙川リバーフロント計画
次に「乙川リバーフロント計画」についてでありますが、これは決して私の単なる思い付きではありません。これまで長年の市政の課題でありました「乙川の水辺空間の活用」や「東岡崎駅の再開発」といったものに加え、近年の課題である「中心市街地の空き店舗の活用」、さらには「岡崎公園や市内の歴史遺産の活用」などといった様々な問題を、民間の皆様と共に総合的に取り組んでいくというものであります。昨年3月の国の「かわまちづくり」の認定を皮切りに、今年の2月にはかわまちづくりの先進的な取り組みとして、国主催の「かわまちづくり全国会議」におきまして私自らが紹介するなど、全国から注目を浴びる事業として近年まれにみる好条件のもとで事業が進んでおります。
先日も他市の市長から「岡崎市は国への要望活動をどのようにやっているのか?」と尋ねられたほどです。自分で言うのは何ですが岡崎は結構ウマクやっていると思っております。
あと2、3年もすれば今より大きく変わりますし、近い将来にはヨーロッパの街角にも比肩しうる、開会前の映像のような独自の雰囲気をたたえた街になると思っております。
そして3月末には、岡崎公園側の堤防道路や河川敷の整備が終わりました。すでにご覧になられた方はお分かりかと思いますが、今回の改修で河川敷へ降りるための坂道もこれまでよりも緩やかなものを新たに設置したほか、水際に向かって舗装された遊歩道を設置したことによりまして、高齢者の方や身体障害のある方、車椅子、ベビーカーなどを使用する方にとっても大変利用しやすい水辺空間となりました。
そして先月から殿橋のライトアップが始まりました。明代橋についても5月末以降にはライトアップが開始できる予定となっております。今回のライトアップにはフルカラーのLEDライトを使用しており、普段は温かみのある暖色と市の花を表すフジ色でライトアップされます。さらに桜まつりなどや花火大会などのイベントに合わせて、様々な演出照明を行うことも予定しております。人道橋が完成すれば三橋での光の競演を考えております。
3月25日の殿橋の点灯式の際には、スイッチを押した瞬間に近くのマンションの上から「お母さん、見て、スゴイよスゴイよ」という子供達の歓声が上がりました。また、夜に乙川沿いを歩いていて見知らぬ人から突然「岡崎をキレイにしてくれてありがとう」と声をかけられることがあり、そんな時にこの事業を続けてきて本当に良かったと思ったものです。
このリバーフロント計画は「観光産業都市」としてのまちづくりはもちろんですが、岡崎に生まれた子供達がこの街を楽しみ、より大きな愛情と誇りを持ってもらうことを目的としたものであります。
先般、人道橋の橋脚の基礎工事において、事前の調査と異なる岩盤の高さが確認され大変御心配をおかけしましたが、全体工事費や工事全体の工期には影響はありません。当初の予定通りの金額と期間で完成致しますので御安心下さい。
今後も引き続き、乙川人道橋や岡崎セントラルアベニューなど、リバーフロント地区の整備が市民の皆様の目で見える形で進むことで河川空間が賑やかになり、市民の憩いの場としてはもちろんのこと、カフェやレストランの進出につながることを期待しております。私達もその方向で民間の力を誘導してまいります。もうすでにそうした提案、働きかけをしております。 (つづく)
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