ネコのいない冬は寒い
この9月、18歳を前にして愛猫ミーが亡くなった。
18年前に彼女が産まれた時はこんなに長い付き合いになるとは思っていなかったが、共に過ごした時間は女房よりも長く二人目の娘のようなネコの死は誠にさみしい限りである。
ネコと一緒にいれば木枯らしの季節を迎えても、暖房機器無しでも暖かかった。ネコの死はCO2削減にも影響してくるのではないかと勝手に思っている。
以前、私が家のペンキ塗り作業をしていた時、興味深げに眺めていた子猫のミーに「君はここでおとなしくしていてネ」と言って私の作業が見下ろせる毛布の上に座らせておいた。
ところがしばらくして気がつけば、股下から「ミャー」と声がした。いつの間にか私の足の間まで来ており、振り向けば、塗ったばかりのペンキの上に小さな梅の花マークが点々と続いていた。赤ちゃんネコをしかる訳にもいかず、苦笑いで四つの足を濡れゾウキンでふいてやったことをなつかしく思い出すものである。
昨年1月にこれも18歳目前で愛犬が亡くなってから、「お前は長生きしろよ」と言って高級な高齢猫用のエサを組み合わせて、健康状態を見ながら小分けして1日5~6回与えてきたものであるが、この9月8日に逝ってしまった。
昨今は相変わらず朝夕ネコの写真に話しかけて生活しているものであるが、不思議なことに今もって他のネコたちは私の部屋に入ってこない。ネコ同士でしか分からないニオイがあるのか、前のネコにイジメられたトラウマがあるのか連れて来ても嫌がってすぐに出て行ってしまう。前のネコの霊が残っているのかもしれないとも思うものである。
ところで、岡崎市のあにも(岡崎市動物総合センター)では、今年の秋から〝御長寿ネコちゃん、御長寿ワンちゃん〟の表彰を始めている。これは私が夏前に提案したプランであったのだが、偶然にもあにもでも同様のことを考えており、今年9月の動物愛護週間より早々に実現することとなったのである。
お祝いの品がもらえるのは満17歳以上(人間で言えば85歳以上)の飼い犬と飼い猫である。犬は登録の義務があるので年齢が分かるが、そうではない猫の場合は誕生日や年齢の分かるもの(子猫の頃の日付入りの写真や獣医師の証明書など)を持参し、前もってあにもにお気に入りの写真を届ければ、当日表彰状と生花と副賞として写真の缶バッジを受け取ることができる。来年度も予定されているとのことなので、愛犬・愛猫家の皆さんは是非参加してみて下さい。
今年犬の登録情報で調べた17歳以上の対象犬は750頭ほどあったが、電話連絡したところ3分の1がすでに亡くなっており、来年の狂犬病予防注射連絡の通信費が削減されるという効果もあったと聞いている。
我が家の犬猫は表彰式の日には間に合わなかったが、私は宣伝用に缶バッジを造ってもらい、今あちこちでPRにこれ務めている。先日市長会の席で披露したところ、「そのアイデアもらった」と言って缶バッジの写真を撮っていった他市の市長もみえた。
現在この缶バッジは、お守り替わりに毎日私のワイシャツの胸ポケットに入っている。
しかしネコのいない冬の夜はやはり寒いものである。
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