マイナンバー・42番
先日、病院で手渡された薬の引換番号が42番(死に番?)であった。元来こうしたことに無頓着な私であるが、これでもかとばかりに42の数字が四つの薬袋に大書されて並んでいるのを見るのは、あまり気持ちの良いものではない。御ていねいに袋の中の説明書にも42の数字が並んでいた。
単なる番号、区別の数字とは分かっていつつも、やはり42番の袋を使う気にはなれず、前回もらった53番(これもゴミ)の袋を継続して使うことにした。
私のようにモノゴトを割り切って考える人間でもこうした行動をとってしまうのだから、ましてや高齢者や重篤な病気の方の場合、さらに数字や番号というものに神経質に反応されるかもしれない。
以前、「病院で渡された受診番号が9番、13番、42番だった」という文句のお電話を頂いたことがあった。その時は「ただの整理番号なんですから・・・」とお話したものであった。
第一、ただですら大忙しの大きな病院に対し、こうしたことまで配慮を要求するというのは無体なことであろうとも思う。スポーツ選手はわりと平気で、どんな番号でも胸や背にゼッケンを付けているようであるが、人間の心理とは実に面白いものである。
こうした一過性の数字に対しても過剰反応される方がいる中で、これから導入されるマイナンバー制度と、まもなく始まるカードの交付によって気に入らない番号を振り分けられた人はどうするのであろうか? 一生不変のマイナンバーであるだけに少々気になるものである。
担当部署に確認したところ、国の手続きが遅れており、愛知県での配布は11月にズレこむ見込みであるという。
ところで分かったようでよく分からないマイナンバーであるが、具体的には12ケタの数字であり、これが一生、一人の人間を証明する番号となるのである。基本的にこの番号は変えることができない。ただし不正使用されたり情報が漏れたりする可能性がある場合は、例外的措置として変更が許されることがあるという。単に「番号が気に入らない」というのはダメだそうである。
「通知カード」には、各個人の氏名、住所、生年月日、性別のほか、12桁の数字が記載されている。今後、様々な社会的手続きの折にはこの番号が必要となる。児童手当や失業手当、年金受給の手続きや一定額以上の保険金の受け取りにも必要となる。なお希望すれば顔写真付きのプラスチック製の「個人番号カード」にすることもできる。通知カードに付いている申請書で申し込むと、市役所で無料で個人番号カードを受け取ることができる(インターネットによる申請も可能)。いわば新しい身分証明書であり、このカードを持っていると様々な手続きが早く、スムーズにできるようになる。
マイナンバーの決定の仕組みは、すでに使われている住民票コードを基にして、コンピューターを使ってアトランダムに変換して設定される。数字の並びには何の規則性もないという。そのため、親子、兄弟の間でも関連性のないバラバラな数字で成り立っているそうである。それがマイナンバーの安全性の根拠となっている。
「4242 4242 4242という番号になることはないのか?」という質問をしたところ、「そういう単純な数字の羅列が作られることはない」ということであった。そういうことであるからして、気に入った番号を持つというようなことは考えず、「しょせん単なる分類番号」と考えて、あまり数字の意味については考えない方が良いだろう。
そう言えば「マイナンバー」という名前からして、「ナンマイダー」と聞こえるという人もあり、トラブルさえ無ければあまり深刻に考えない方が良いのかもしれない。
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