家康公夏まつり 第67回花火大会
8月1日(土)、いよいよ夏まつりのクライマックスである花火大会を迎えた。
今年と来年はそれぞれ「家康公四百年祭」と「市制100周年」という大きな冠がのるため、花火師や関係者の皆さんは一層気合いが入っており、見上げる市民や来訪者の期待感も否応なく大きなものとなっている。
特に今年は顕彰400年という節目の年でもあり、徳川御宗家18代当主の德川恒孝(つねなり)様と奥様の幸子様はじめ、岡崎藩最後の当主であった本多家の皆様、大岡家といった御縁の深い方々にも、春の家康行列に引き続きおいで頂いた。また、恒例の親善都市・ゆかりのまちである石垣市、福山市、茅ヶ崎市、佐久市、関ケ原町からも多くの御来賓のお越しを頂いた。
そしてこのところ国政運営で多難な状況にある安倍総理御夫妻に「ちょっと息抜きに、岡崎の花火でも御覧にみえませんか?」とダメ元でお便り差し上げたところ、奥様の昭恵さんがおいで頂けるということにあいなった。(本来ならば花火会場で御挨拶頂くところであったが、警備の都合もあって行わなかった。)
歓迎夕食会の席では、期せずして徳川御当主と長州(山口県)の旗頭の間にはさまれて座ることになった私ではあったが、「今宵だけは、徳川と長州の立場を離れてぜひ花火を楽しんで頂きたいと思います」と御挨拶させて頂いた。
私の心配することもなく、大学教授のような博識の徳川様と、こうした席の場数は数々体験済みの安倍昭恵さんは随分と話がはずんでいた。
岡崎市の花火の歴史は、戦国期の終わりに伴い、大砲・火薬を扱っていた職人達を三河の地に集めたことに由来するという。その後、三河花火の伝統は、江戸時代を通じて花火師達の工夫と努力によって発展してきたものである。
本年は家康公顕彰四百年を記念して、例年よりも手の込んだ仕様であり、打ち上げ総数も2万発となった。ことに、よりにもよってエンディングを盛り上げるためのドラマチック・ハナビのテーマは「決戦! 関ヶ原」であった。
昨今の花火は昔のものとは異なり、コンピューター制御による電気着火システムとなっているため、クラシック音楽に合わせて花火を打ち上げるような芸もできるようになっている。フィナーレは関ヶ原の戦いを実況中継するようなナレーションと共に音響効果も素晴らしく、映像的なアピールにもすぐれた作品となった。今年の花火大会は、きっと多くの人の記憶に残るものとなることだろう。
私の知る限り、日本全国を見回してもこれほど市街地のど真ん中で花火を打ち上げる花火大会はないと思っている。これまでも市外からお客さんをお迎えした時は、皆一様に驚いてみえた。何せ頭の真上に近いところで花火の大輪の花を見ることになるのである。
今年の花火は、私の記憶に無いほどドハデであったため、安全管理に御尽力頂いた岡崎警察署・消防関係者の皆様には感謝、御礼申し上げます。ことに山内岡崎警察署長は花火を見ずに最初から最後まで陣頭指揮をとられていたそうであり、誠に頭の下がる思いであります。
こうした大がかりな地域の伝統行事を継続してゆくためには、多くの事業者の皆様の協賛と、関係者はもとより市民の御協力、さらには安全に行事をすすめるために影の力となって働いて頂く多くの方々の尽力のおかげで成り立っていることを忘れてはなりません。警察官、消防署員の中には徹夜の方もあったと聞いており、重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。 (つづく)
追伸
花火大会の終了後、慰労の意味も含めて、有志・関係者のみでささやかな懇親会を行った。その席で、突然、対面席の昭恵さんから「ハイ!」と言って携帯電話を手渡された。何事かと思って耳に当てたところ、「安倍晋三です。本日は家内がお世話になりまして~」という声が耳に飛び込んで来た。
その時、改めて昭恵さんが総理大臣の奥さんであることを再認識すると共に、30年近い御縁であるにもかかわらず、安倍晋三という人は「総理大臣になられてもなお、こんなことに対しても心遣いをする方であるのだなあ」と思った次第である。
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