伝統の力(絵ハガキと記念誌)
今、手元に百年前の岡崎市制施行時(大正5年)の記念絵ハガキがある。これは、元市議会議員でリバーシブル誌の初代発行者であった鈴木雅美氏がヤフー・オークションで競り落とし、この度岡崎市に寄贈頂いたものである。(鈴木氏からは、別に、同様の経路で入手された岡崎出身の刀鍛冶師の作である日本刀の寄贈も受けている。)
ハガキに印刷されている写真は白黒ではあるが、往時の岡崎市を様子を伝える貴重な写真である。写真で見る限り、百年前の岡崎市は市となったとはいえ人口は3万8000人ほどのほんのイナカまちの風情であったことが見てとれる。当時、町と言えるのは連尺、康生あたりだけであったという。
あれから百年、人口は10倍の38万人を越え、西三河の中核市(全国で45市)の一つとしての偉容を誇るまでとなった。先人達の偉業に対し、感謝と敬意を思うものである。
もう一つ、この古めかしい冊子は、愛知県行政書士会の岡崎支部長の島津達雄先生が東北地方に行かれた折に古本屋で見つけてきて下さった『家康忠勝両公三百年祭紀要』という、これまた貴重な、当時の記念誌である。こちらも市へ寄贈頂いたものである。
岡崎の素晴らしさというのは、先達の偉業もさることながら、そうしたものをしっかりと受け止め、後世にきちんと伝えていこうとする精神を具備した多くの有意の市民が存在することでもある。
両先輩に重ねて感謝申し上げると共に、市民の皆様に御報告申し上げるものです。
(『リバーシブル』初代発行者・鈴木雅美様)
(島津達雄先生と共に)
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