3月完成へあと少し、恐竜製作現場報告
昨年12月末にティラノサウルスが完成した東公園では、現在、その西側にブラキオサウルス(高さ14メートル、長さ18メートル)が設置され、仕上げ作業に追われている。
つい先日、通りがかりにのぞいた時には、ブラキオの鉄骨だけが組み上がっており、頭部はティラノの前に転がされていたため、「まるで肉食恐竜の餌食(えじき)となったあとみたいだネ」と話していたところであった。
1月29日(木)、できばえの確認に行ったところ、外観はほぼ完成しており、表面と接合部分の仕上げを行っているところであった。
工場でつくった部品を東公園で組み上げたばかりのせいか、表面がまだテカテカしており、きれいすぎて不自然に見えるところもある。少し風に吹かれて砂やほこりが表面に付くようになればもっとリアル感が出てくるものと思っている。(ゾウやサイ、カバ等を思い浮かべれば分かるだろう。)
ティラノの時も同じことを感じたが、骨だけの化石の状態では「こんなものか・・・」と思ったものである。しかし肉付けをして質感が出てくると、まさに壮観である。
作業のため上に登っている皆さんが、木に止まっているセミのように見える。それにしても、この寒空の下、風に吹かれながら高所で作業をする方達は大変である。表面の仕上げの塗装は、何か芸術作品の完成を目指すような雰囲気に満ちており、少々声を掛けにくかった。
ブラキオの肩あたりの足場から見下ろすティラノが、まるで散歩中の犬のようにも見えてくる。それにしても通常、この角度から恐竜を見下ろす人はいないと思うが、(株)ココロの芸術家達は背中の模様の一本一本から、ひねった体の筋肉の様子までていねいに手抜きをせずに製作していることがよく分かる。本当に頭が下がる思いである。
間もなく、ブラキオの斜め右後ろに、トリケラトプスの子供・2体とプテラノドン(翼竜)の営巣のモニュメントも設置されることとなっている。こちらは子供さん達に乗って触れて頂けるようになっているが、くれぐれもケガをしないようにお願いしたいものである。
ケガ人が出ると他の子供が触れて遊べなくなる可能性もある。製作側は十分その点も考えて造っているが、子供の行動には常に予期できぬものがあり、随行者の方々には重ねてよろしくお世話をお願いします。
高さ14メートルのブラキオサウルスの目線は想像以上に高く、思ったより遠くまで見渡せる。恐竜の視力にもよるだろうが、これならば、近づく捕食者をいち早く察知できるし、遠くにあるエサの発見にも便利なことだろうと思う。
下には実物大の顔の写真パネルや解説も用意することとなっている。そして今後イベントの期間に、リフト車に乗ってブラキオの頭部の高さまで上がることのできるサービスも考えている。
周囲の雰囲気づくりも、木々の植栽についても含め、現在公園緑地課の担当者が知恵をしぼっている。他にアイデアのある方はぜひ御意見下さい(岡崎市役所公園緑地課 0564-23-6719)。私のメールアドレス宛て、またはフェイスブック宛てでも結構です。
東公園に置かれるのは計5体である。さらには今後、トリケラトプスの母親やステゴザウルス等の設置も計画しているが、またどなたか寄付して頂けないだろうか?
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