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2014年12月28日 (日)

三菱自動車・岡崎、累計生産500万台に

三菱自動車工業・岡崎工場、生産累計500万台達成

 三菱自動車工業・名古屋製作所岡崎工場において、この度現地生産累計500万台が達成された。去る12月1日(月)、この偉業を記念する式典が催され、私も御案内を受け参上した。また式典にあわせて、500万台目の「アウトランダーPHEV」を災害対策支援車として岡崎市にご寄贈頂いた。

 岡崎工場においては、1977年(昭和52年)の操業開始以来、昔懐かしいギャランやランサーの生産から始まり、現在ではアウトランダーなど三車種の生産を主に行い、「モノづくり岡崎」の一翼を担って頂いている。
 改めて思えば、昭和52年に第1号が生産された時の市長が私の父であった。今回500万台目のアウトランダーの記念ゴールドキーを、相川哲郎社長より私が受ける立場となったことに運命的なものを感じている。
 相川社長御本人も、学生時代に生産されたギャランに魅せられたことが、三菱に就職するきっかけだったという。そして入社時の社員研修の場が岡崎工場であったことも語ってみえた。式典では、社長自ら運転して登場したアウトランダーの前で各種挨拶が行われ、最後に私が運転して退場するという趣向であった。

内田康宏。三菱自動車工業・岡崎工場にて

 地球温暖化が国際的な重要課題となっている現在、走行中の排ガス量の少ないエコカーや、全く排ガスの出ない電気自動車、燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle)などの開発は時代の要請であり、急務の課題となっていると言える。
 先日トヨタ自動車においては、「究極のエコカー」と言われる燃料電池自動車(FCV)であるMIRAI(ミライ)が販売されることとなり、ホンダも同様の車の開発を進めている。日産やマツダなど各社も新型エコカーの生産に向けて本腰を入れる姿勢であり、今後、充電スタンドや水素燃料ステーションの整備が進むにつれてガソリン車からの急速な乗り換えが始まることと思われる。
 環境にやさしく、車の電気がレジャーや非常時の家庭用電源として活用できるということもあって、さらに消費者にとっては魅力的な存在となるだろう。
 資源小国であり、各個人も災害対策をせねばならないという日本の現況を考えた時、輸出もさることながら、これらの事業を国内でも積極的に支援して行くべきであると思うものである。

―当日の挨拶文―
 本日は、「三菱自動車工業株式会社・名古屋製作所岡崎工場累計生産500万台達成記念式典」にお招き頂き、誠にありがとうございます。
 昭和52年の製造開始以来、皆様の自動車に対する情熱と、ひたむきなものづくりへの取り組みが500万台達成という偉業となりましたことを心からお慶びいたします。また、今回500万台目となる名誉ある車両を岡崎市にご贈呈頂き、厚く御礼申し上げます。この記念車がアウトランダーPHEVという卓越した先進性をもつ車両によって達成されたことは、「クルマを通じて、人・社会・地球との共生を目指し、走る歓びと地球環境への配慮を両立させた独自のクルマづくりに取組む」という三菱自動車の理念の現れと言えます。
 私自身も、今年1月、ご厚意で岡崎工場の見学とアウトランダーPHEVの試乗の機会を得て、高い静粛性と安定した高速走行性能を実感いたしました。ご寄贈頂いた車両は、優れた危機対応能力をもった車両であることから、「災害対策支援車」として活用させて頂く予定です。
 また、7月の市長会の欧州視察では、フランスのリヨンでスマートコミュニティ事業の一環である「EVシェアシステム」に、三菱自動車のi-MiEV(アイミーブ)が活用されている姿を目の当たりにし、EV技術への取り組みが世界において結実しつつあることを実感した次第です。本市においても現在スマートコミュニティ推進のための協議会を立ち上げたところですが、三菱自動車からも協議会メンバーとして参画頂いているとのことであり、改めてお礼申し上げます。
 岡崎市の市制が施行された大正5年(1916年)は、三菱自動車のルーツとも言える三菱A型乗用車の製作開始の大正6年(1917年)とほぼ同時期であり、ともに100年の歴史を有します。
 先達が築いた歴史と伝統を将来にわたって発展をさせていくため、三菱自動車工業株式会社の益々のご発展を祈念申し上げ、挨拶とさせて頂きます。

Outlander PHEV

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