第14回市民対話集会(2014.7.31)
7月31日(木)、常磐学区こどもの家にて第14回「市民対話集会」を開催しました。
以下は、「地域要望発表」で各学区(常磐学区、常磐東学区、常磐南学区)の代表の方から頂いた御要望と、私の回答の概要です。
(1)スマートインターチェンジの設置
たくさんの文化財を抱えている常磐学区において、市長が日頃から提唱されている観光資源を活かすこと。また、隣接する真伝町周辺の渋滞解消のため、常磐地区に隣接する地に、東名のスマートインターチェンジ設置を要望する。
→ 現在、東名高速道路にアクセスできるのは「岡崎インターチェンジ」1箇所で、アクセスが不十分な状態にあります。このままでは利便性の向上や地域活性化の効果が図れないことから、その対策としても、本市におけるスマートインターチェンジの必要性は極めて高いものと認識しています。
北部地域は滝山寺をはじめ歴史的、文化的な観光資源の豊富な地域として知られていますが、それに加えて現在、阿知波地域に新たな産業拠点となる工業団地計画が進行しています。御要望にありますとおり、この地域にスマートインターチェンジができれば、高速道路へのアクセスが向上し、その結果、雇用促進とさらなる産業基盤強化、観光振興、観光客の増加など、多大の効果をもたらすことは明らかです。また御指摘のとおり、市内各所の幹線道路で発生している交通渋滞についても、市内から高速道路にアクセスする交通が分散することで緩和されるなど、副次的な効果も期待されます。
新東名高速道路の開通により、東名高速道路の渋滞の解消と交通量の減少が期待されることから、スマートインターチェンジの設置については、昨年度末に、国、県、警察、中日本高速道路(NEXCO)をメンバーとする勉強会を立ち上げ、具体的な検討を始めたところです。
設置に至るまでには、まだまだ解決しなければならない課題が数多くありますが、引き続き関係機関とも緊密に連携しながら、設置に向け調査研究を進めてまいりますので、これまで以上に、地元の御支援、御協力をお願いします。
なお、新東名高速道路の開通時期が1年遅れたことにつきまして、改めて御説明をいたします。
浜松いなさジャンクションから豊田東ジャンクション間の55km区間は、2007年に着工して以来、2014年度末(2015年3月)までの開通に向けて事業を進めてきました。しかしながら、切土のり面での地滑りの徴候や大規模な崩落(岡崎市域内は、岡崎サービスエリア付近と鹿勝川地区)、自然由来の黄鉄鉱・重金属を含む土砂の大量の発生(岡崎市域内は、岡崎サービスエリア地区の西側から設楽原パーキングエリア地区)、橋りょう基礎の沈下(岡崎市域内はなし)などの事由から、対策工の検討をし、工程の精査をおこなった結果、開通予定時期を2015年度末(2016年3月)まで見直すこととなったと聞いております。
(2)空き家の有効活用と、小規模な市営住宅の建設について
→ 少子化対策として、老朽前の「空き家」活用についての必要性は理解するところでございます。
愛知県下では、南知多町や美浜町において、「空き家」の有効活用と定住促進による地域活性化を図ることを目的に、物件情報の「登録と提供」を行う「空き家バンク制度」があります。また、本市では、額田地区における活性化対策、定住促進対策として、民間団体と自治体が協力し設立した「愛知県交流居住センター」と連携して「空き家」の情報提供をおこなっております。そこで、短期滞在から本格的な移住まで、様々な田舎暮らしを交流居住と位置づけ、交流居住を希望する者と都市側住民を受け入れる山間地域とのマッチングをおこなっております。
額田地区の状況につきましては、成立した物件としては「1件」のみの実績であり、提供される「空き家情報」が極めて少ない状況であります。今後は地元の協力により「空き家情報」を積極的に頂ければ、市としても有効な活用を住宅施策全体の中で研究して参りたいと考えております。
次に、小規模な市営住宅の建設についてでありますが、本来、市営住宅は低所得者を対象とした住宅に困窮する世帯に対して住まいを提供することを方針としております。中山間地域の人口促進にはなじまない制度と考えます。また、平成24年度に、平成27年度時点での市営住宅の必要戸数を算定しており、その結果を見ますと必要戸数を充足しています。よって新たな市営住宅を市内に建設する計画はございません。御理解のほどよろしくお願い申し上げます。
(3)常磐南学区こどもの家図書室の増築
常磐南小学校の近年の児童数増加、今後の増加見込みを踏まえ、こどもの家図書室の増築を要望する。
→ 常磐南学区こどもの家は、平成4年4月1日に開館し、現在まで学区の子供の安全な居場所・遊び場として、学区住民の健康作りの場として利用されています。
市内42学区に設置されている「こどもの家」には、レクリエーション室、造形図書室などがあり、地域住民の人口や児童数に関係なく42館すべてほぼ同じ広さとなっております。
学区こどもの家を利用する児童が多い地域、また昼間留守家庭となる児童の居場所として、下校時から利用する児童の多い常磐学区と根石学区は、昨年度、造形図書室を広げる改修工事を実施しました。
今年度は、井田学区、六ツ美西部学区で同様の工事を予定しています。
いずれの施設も毎日50人以上の児童の利用があり、多いときに100人を超える児童が利用することから実施したものです。
以上のことから、現時点では常磐南学区こどもの家の図書室を拡張する工事の予定はございません。
なお本市では、放課後の児童の居場所確保の対策として、学区こどもの家で「放課後子ども教室事業」を進めており、常磐地域では、常磐学区と常磐東学区で実施しています。指導員を2名配置し、地域の方々の参画を得て、勉強やスポーツ、地域住民との交流活動などを行うもので、現在15館のこどもの家で実施しており、平成31年度までにすべての学区で実施したいと考えています。
常磐南学区では、近年児童数が急速に増加していることから、御心配の御要望と受け止めておりますので、宿題をしたり読書などでくつろげる図書室の畳のスペースを増やしたり、カバンを置くロッカーの不足等につきましては、地域の御意見をいただきながら早期に対応し環境の改善を図ってまいります。
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