第13回市民対話集会(2014.7.8)
六名学区、三島学区、竜美丘学区の住民の皆様を対象としました、13回目の「市民対話集会」を7月8日(火)に開催しました。会場がイオン岡崎のお隣の岡崎商工会議所でしたので、遠方よりおみえになった方が大勢おられたことと思います。御参加頂いた皆様には、この場を借りて重ねて御礼の言葉を申し上げます。
「地域要望発表」で各学区の代表の方から頂いた御要望と、私の回答の概要を御報告いたします。
(1)六名地区浸水対策としての、六名ポンプ場早期着工の要望
六名地区は過去幾度となく甚大な浸水被害を受けており、六名雨水ポンプ場の早期建設を要望する。河川法の許可に時間がかかっているのはなぜか?
→ 六名地区に振った雨は占部川に排水され、矢作古川を経て海に至ります。乙川や矢作川には流れ込まないので、六名地区の雨水は本来、占部川にしか排水できません。
六名雨水ポンプ場は、本来認められないこの大原則を超えて、乙川に放流する計画であるため、河川管理者である愛知県の特別な許可が必要となり、詳細かつ慎重に審査されるため、非常に多くの時間を要します。
現在、占部川改修事業を進めており、久後崎町においても雨水を溜めることのできる管を整備しております。どちらも今年度事業により完了の予定です。
六名雨水ポンプ場を始めとする全市の浸水対策事業については、今年度より策定する「総合雨水対策計画」の中で、効率的、計画的に進めて行きたいと考えております。
ポンプ場建設にかかる今までの経緯を御説明申し上げますと、六名地区の浸水軽減のため平成21年度に占部川の改修区間を当初途中までの3.4キロから全区間5キロに延伸することを国・県に認めて頂きました。平成22年度には、毎秒8トンを乙川へポンプ放流することについて県の同意を得たことから、都市計画決定、下水道事業計画認可の法手続きを行い、施設の基本設計へと進み、平成25年度には実施設計を行いました。
今後は、放流管の用地として乙川の中にある畑の一部を用地買収させて頂きます。また、岡崎市体育館の南側駐車場にポンプ場を建設するために、六名公園に代替えの駐車場を整備する予定です。これらの準備ができますと、管渠(かんきょ)とポンプ場本体工事に着手となりますが、本体工事着手後すべての施設を建設するのに概ね6年の期間が必要となります。
ステップを踏みながら進めておりますので、今後も事業に対する御理解と御協力をお願いいたします。
(2)岡崎環状線整備の早期着工について
国道1号の朝日町3丁目交差点から、自然科学研究機構南の竜美北2丁目交差点までの「都市計画道路岡崎環状線」のうち、国道1号から明大寺町の都市計画道路岡崎一色線までの道路整備の早期着工を要望する。
→ 岡崎環状線は、明大寺町の主要地方道・岡崎刈谷線を起点に市内中心部をほぼ環状に結び、梅園町の県道東大見岡崎線に至る都市計画道路です。この道路は私の父が市長の頃から計画があったものです。残念ながら、政権交代で事業計画が継続されませんでした。しかし、本道路が岡崎の発展にとって重要なものであることは間違いないと考えます。
未整備区間である国道1号の朝日町3丁目交差点から自然科学研究機構南の竜美北2丁目交差点までの延長1,060メートルにつきましては、お話にもありました国道1号から岡崎一色線との交差点までの延長440メートルの整備を、先行して進めているところです。
この区間の整備は、名鉄東岡崎駅へのアクセスなど利便性の向上が図られ、隣接する吹矢橋の渋滞緩和に大きな効果があると考えています。
事業の進捗状況は、平成21年より用地買収に着手し、平成25年度末現在の買収率は84%となっています。今年度も引き続き用地買収を進めるとともに、事業認可を取得し、工事着手に向けた準備を進めて行きます。
そして用地買収が順調に進めば、速やかに乙川の橋りょう部の工事に着手する予定です。
(3)竜美丘学区こどもの家施設環境整備の要望
学区住民が、近隣の住環境を気配りをせずに利用ができるよう、こどもの家の防音対策と冷暖房設備の設置を要望する。
→ 竜美丘学区こどもの家は、県条例に規定する「相当程度の騒音又は振動を発生する施設」に該当し、県条例で定める基準を遵守しなければならないことから、利用者の皆様には窓を閉めることや、なるべく音を出さないように利用するなどの御協力を頂いているところでございます。
防音対策として、これまでにレクリエーション室内に遮音カーテンを取り付け、音漏れを低減させるために隙間材を埋め込む等してまいりました。一定の効果はありましたが、基準値以下とはならない状況です。
また暑さ対策として、壁掛扇風機を8台、スポットクーラーを2台設置しております。これらは近隣住民の生活環境に配慮した利用をお願いしている、竜美丘学区こどもの家だけに設置しているものです。
今後も研究を進めてまいりますが、400平方メートルの広さがあるレクリエーション室に冷暖房設備を設置することにつきましては、費用もさることながら、室外機から発せられる音や振動が新たな騒音問題を引き起こすおそれがあり、設備面での対策は難しいのではないかと考えます。
学区こどもの家は、額田地域を除く岡崎市域全学区に42館あり、その立地環境は様々でございます。
いずれの学区におかれましても、指定管理者である学区こどもの家運営委員会の御協力を頂き、地域住民の方が相互理解を深められ、地域の実情に沿った利用をして頂く必要があると考えております。
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