中学生と語る「未来の岡崎」Ⅰ ―南中学―
6月1日(土)、南中学において中学生バージョンとして〝次の新しい岡崎〟についてお話をさせて頂くこととなった。これは先の岡崎市校長会における講演の折に「ご希望があれば、各学校にも出張講演を行います」と話したことによる。そしていちばん最初に手を挙げて頂いたのが南中であった。(注・6月14日には母校、城北中も訪問しました。)
同じ表題で1月以来、26回の講演を行って来たが、これまでは大人が対象であり、今回与えられた時間が30~40分ということでもあり、映像を使って退屈しないように話を組み直してみた。
話の内容もツインブリッジも含むリバーフロント計画と、歴史遺産を活かした町づくりの二つにしぼってお話した。
今回の訪問で若い人達と直接話ができることを楽しみにしていた。我々大人は、ものを考えるときに法律やこれまで学んできた常識や経験の枠組みからなかなか離れることができない。その点、若い人達は先入観のない自由な発想の中に思考を遊ばせることができる。ぜひそんなところから町づくりの新しいヒントを得たいと思っていた。
昨今の子供達について、色々と苦言を呈される方もあるが、南中の生徒はたいへんお行儀が良かった。多くの場合中学時代は皆このように素直な子供達であるのに、高校生になると突如豹変してしまうケースがあることに、教育の難しさ、思春期の心理の繊細さ、家庭教育の重要性というものをそれぞれ再認識させられるものである。
今回子供向けに言葉をやさしい言い回しに変えたつもりでいたが、まだ十分でなかった。歴史が好きでない生徒もいるのだからもう少し丁寧に説明をしなければならなかったところもあり、今反省している。それでも講演後の生徒達の質問には私自身楽しませて頂いた。当初3年生がぽつりぽつりと質問してきたが、私が危険人物(?)でないことが分かったせいか、途中から一斉に手が挙がってきた。
「最近、岡崎公園に鳩が多いですけどなぜですか?」とか「私はオカザえもんが好きですけど市長は?」あるいは「僕はオカザえもんが嫌いです――」など難問珍問もあったが、「自分たちは中学生のころこんなに可愛らしかったかな?」と思いながら答えていた。そう感じるのは私が年をとったせいかもしれない。
今回、南中に講演に行ってよかったと思うのは、生徒達の率直な意見が聞けたことと、私のプランに対する若い人達の反応をじかに感じることができたことである。さらに、その後校長先生の名で送られてきた、生徒達の感想文集には感激してしまった。
正直言って、どれだけ話の内容を理解してもらえたのか自信がなかったが、子供達の反応は素晴らしかった。私の気が付かない点などにも指摘があった。中に「話の内容が難しい」という意見も散見したため次回の教訓とさせて頂く。
講演の冒頭で「今日はお願いがあって来ました」、「自分がもし市長であったら、どんなツインブリッジを作るか、どんなリバーフロント計画を立てるかということで冬休みのころにポスターと作文のコンテストをやりたいと考えています」と話したところ、もう既に今回の感想文の中に自らのアイデアを書いてきてくれた生徒もいた。また、新しいゆるキャラの絵をカラーで描いてくれた女の子もいた。「ゆめゆめ子供の知恵をあなどることなかれ」である。皆さんから頂いたご意見は十分参考にさせて頂きます。
なお、こうした貴重な機会を頂いた水野校長先生はじめ職員の皆さん、ご父兄、地域の皆様にも改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
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後日、この日の講演会の動画がYouTubeにアップされました。
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