新生・「葵」武将隊・出陣!
4月30日、新たなメンバーを加えた「グレート家康公『葵』武将隊」が再出発した。当日は小雨降る中会場変更があったが、若い女性ファンを含む300人以上のお客様をお迎えし、岡崎公園能楽堂にて新メンバーの紹介と新しい演武の披露がなされた。メンバー変更して間もなくであるのにもかかわらず、演技内容もスピードもレベルアップしていることに驚かされた。個々のメンバーの役者としての才能の豊かさもさることながら、プロデューサーも兼ねている家康役の小澤寛さんが、文字通りグループの御大将として若いメンバーを束ねてきていることが察せられる。
2年前、国の雇用促進事業による補助を受け、岡崎においても武将隊が結成されることになった。名古屋の「おもてなし武将隊」の二番煎じでどの程度のものができるのか訝(いぶか)しい思いがしたというのが、当時の偽らざる気持ちである。しかし、出来上がった初代武将隊の構成メンバーは、私が想像した以上に練られたものであった。ダンスも洗練されており、年配者向けに西川流の振り付けによる「堪忍音頭」まで用意されているという念の入れ方であった。名古屋の後追いではあったが、十分に将来的発展性の感じられる出来栄えであった。
その後の初代メンバーたちの、岡崎PRのための活躍ぶりは皆さんご案内のとおりである。十二分に市の内外への岡崎市とその歴史、家康公を中心とした人物像を再認識させる役割を果たしてくれたものと思う。
今回初代メンバーのうち4人が、それぞれの人生の新たな挑戦のために旅立ち、替わって3人の新メンバーを加え、一人が配役変更をするという新しい陣容となった。同じメンバーで団結し続けるのもひとつの価値ではあるが、こうして適宜に新しい血を加えることも、マンネリ化を防ぎ、集団を活性化させる意味で大きな効果がある。そのことは既にAKB48の例を見てもよく分かることであり、結果としてよかったと思っている。新メンバーには、ぜひ〝岡崎市制100周年〟の平成28年までは頑張ってほしいと期待している。
これまでの2年間、十分な手当てもない中、衣装の修理も自分たちの手で行い、岡崎を盛り上げようという心意気で頑張って来た旧メンバーの皆さんには心から感謝申し上げると共に、新メンバーの方たちがもう少し余裕を持って仕事に取り組めるよう、岡崎市としても心配りの必要があると考えている。
先日、武将隊を支えるサポーターとの合同懇親会に初めて参加させて頂いた。多くの民間の皆さんが武将隊を支え、共に岡崎の歴史と文化をPRし、新たな発展を模索する活動をして見えることを知り、私自身元気づけられる思いだった。岡崎出身の歴史学者である市橋章男先生を始め、様々な立場、職業の方々の知恵と力を活かしつつ、あらゆる面から岡崎をアピールし、活性化する努力をしてゆく決意であります。
また当日、私と議長もそれぞれ家康公、本多忠勝公の甲冑を身にまとい、ご挨拶に登場した。壇上で「私の着ているのがいちばん高い鎧(よろい)です」などと言いながら、おじぎした拍子に兜の飾りの先をマイクにぶっつけてしまい、あとで武将隊の面々から「あのギャグはなかなかのものですね」と冷やかされた。自分で着用してみて初めて分かったことだが、「昔の人は本当にこんなに動きにくいものを着用して戦いをしたのだろうか」と考えさせられた。刀を持って20分も戦ったらそれだけで息が切れてしまうだろう。そして改めて紙製とは言え、同様の甲冑を着用して飛んだり跳ねたりの演技をする武将隊の仕事の大変さを再認識できた気がする。
新聞紙上で個別の紹介が丁寧に載っていたので、ここで再度個々の紹介はしないが、新生武将隊の新たな飛躍と活躍を心から期待している。市民の皆さんもしっかりバックアップして頂きますことを望みます。
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