岡崎市の防災対策(避難所と防災会議委員)
災害時の一時避難所についてご報告申し上げます。
昨年の11月22日、市内にある七つの県立高等学校のご理解を得て、一時避難場所および風水害時の避難施設として学校施設を利用できるように協約を結びました。
12月18日には、同様に東日本大震災のときに首都圏主要駅に多くの帰宅困難者が溢れたことを教訓に、明大寺の「自然科学研究機構」のご協力により「岡崎コンファレンスセンター」を帰宅困難者支援施設として指定することができました。
この施設は、名鉄東岡崎駅からも近く、一日の平均乗降客数が3万6000人を超える東岡崎駅の利用者が帰宅できなくなったときにたいへん有益な施設になるものと確信しております。県立高校や国立の世界的に有名な施設がこうした地域防災のためのご理解を頂けることをたいへん感謝いたしております。
私自身、平成12年の東海豪雨の折に名古屋の鳴海駅で名鉄電車がストップしてしまい、鳴海小学校の体育館で一夜を過ごしたことがあります。体育館では毛布と乾パンをもらいましたが、豪雨災害の正確な情報が入らなくてたいへん不安な思いをした経験があります。こうした防災施設には、災害時の衣食対応と共に正しい情報が提供できる設備も必要であると思っております。
東日本大震災の折に浮き彫りになった「避難所におけるプライバシーの確保」の問題について、避難所における災害弱者と言われる女性や乳幼児等のプライバシーの確保につとめることを、地域防災計画に追加しました。また、岡崎市防災会議条例も改正し、委員数を増やすとともに女性委員の数を増やすことにいたしました。
今回、学識経験者や自主防災活動にかかわってみえた方の中から新しく4名の女性の方に防災会議の委員にご就任いただきました。名城大学の柄谷友香准教授、名古屋大学減災連携研究センターの近藤ひろ子先生、長年防災リーダーとして実績のある天野優子さん、そして「災害ボランティアおかざき」所属の木下尚美さんであります。今後は「女性の視点」から防災対策に対するご意見をいただき、それを施策に反映してまいりたいと考えております。
また2月7日には、岡崎市内の県立特別支援学校4校を福祉避難所に指定する協定を結びました。
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