内田家の犬と猫 Ⅰ
私の家には現在、1匹の犬と5匹の猫がいる。
16歳になる犬のアル。
13歳の猫のミー。
2歳の猫、キック。
そして1歳の猫が3匹。ぷーすけ、ぴー子、虎男。
私は子供のころから常に犬と生活していた。幼児期は犬小屋で犬といっしょに寝ていたものだ。
アル
16年前にうちに来たばかりのころのアル。
以前飼っていたピトンという犬が息を引き取ってしばらくしてから、やはり犬がいない生活は淋しい、と思った。子供たちも同様のようであった。「どうせ飼うならかわいそうな犬を助けてやろう」ということになった。
県議三期目のときに、豊田市穂積町にある「愛知県動物保護管理センター」へ、家内には内緒で三人の子供たちと車で出かけた。職員の人に案内されたおりの中にはたくさんの犬がいた。そのたくさんの犬に踏まれている子を娘が指さし、「お父さん、あの犬がいい」と言った。私はそのとき別の犬に目が行っていたのだが、たぶん娘はあの犬を選ぶだろうと思っていた犬を選んだ。
そして車のうしろに乗せ、家路についた。子供たちにとっては二番目の犬だったので、中国語の数字の「2」(アル)が彼の名前となった。今では私のいちばんの相棒である。
ミー
ある日、家の玄関の前でうろうろしていた猫がいた。来客を母と娘が迎えたとき、その猫はお客さんのかばんにくっついてそそくさと家の中に侵入したらしい。娘の「私が絶対面倒見るから!!」という強硬な態度に押され、その日から家族の一員になった。やがてその猫は7匹の子供を産む。その中の一匹が現在おばあちゃん猫のミーだ。
キック
上の黒白ぶちの子は次男が連れてきた。名前どおり気が強く、また度胸もある近所のボス猫である。その地位を獲得するために彼は血みどろの戦いを勝ち抜いた。そのキックも先輩のミーには一目置いているようだ。(アルとは相性がいい。)
ぷーすけ、ぴー子
しましまのしっぽの猫がぷーすけ。黒と白の猫がぴー子。娘の友人から、「母猫が自分の子供を1匹だけ連れて姿を消してしまった。このままだと残された他の仔猫が死んでしまう」という連絡が入り、2匹同時に引き取った。名前はすべて娘がつけた。ピーピー鳴くからぴー子、ぷーぷーオナラばかりするからぷーすけ、とのことである。
貰ってきたときはねずみくらいの大きさの仔猫だった。とても育たないだろうと思っていたが、とうとう育ててしまった。
虎男
ある日家の外で仔猫の泣き声がした。
うちの間抜けな猫どもが家に入れなくて泣いているかと思い、外に出てみた。すると目の前に小さな虎猫の子供が泣きながらこちらを見上げていた。
つい先日子供たちに、「もう猫は二度と拾って来るな」と強く言い聞かせたばかりであったのに、つい拾い上げてうちへ連れ帰ってしまった。それがこの虎男である。そのせいでそれからしばらく私は子供たちにまったく信用がなかった。
五匹の猫と暮らしてさまざまなことが分かった。猫がこれほど個性的な動物だとは知らなかった。
犬には飼い主に遠慮するという心づかいがある。猫にはないようだ。傍若無人に家の中を歩き回る。それぞれ犬と猫とは良好な関係にあるが、個性の強い猫同士は相性の良し悪しがあり、彼らが家の中で遭遇したとき小競り合いが起こることがある。
それをまあまあとなだめながら毎日暮らしている。
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コメント
アルかわいい!(^^)!
キックの上の写真が、現在のアル君ですね。
16歳ともなると、やはり貫禄ですね。
面倒見が良いですね。
我が家は現在犬も、猫もおりません。
時々野良がきて、車の下とか、庭で昼ねをしています。
息子夫婦の家には3匹の犬がおます。
二人とも好きですね。
私は分かりません?
投稿: カタクリ | 2012年10月 9日 (火) 21時59分
分りましたよ。
いつもご愛顧ありがとうございます。
こんな文章でも熱心に読んで下さって、うれしく思います。
選挙が始まるとご返事できませんが、よろしくお願いします。
投稿: 内田康宏 | 2012年10月11日 (木) 11時31分