2020年2月23日 (日)

令和2年度当初予算案を発表しました

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 2月17日(月)、令和2年度の当初予算を発表しました。一般会計の予算規模は 1,270億8,000万円となり、大きな事業が山を越したため、前年度対比2.3%の減でありますが、過去最大であった令和元年度に次ぐ規模となっております。また、国の補正予算に基づき、令和2年度当初予算の一部を、3月補正予算に前倒し、積極的に国庫支出金を活用して、事業の進捗を図ることとします。

会計名 予算額 前年対比
一般会計 1,270億8,000万円 2.3%減
特別会計 657億5,426万1千円 4.7%減
企業会計 597億6,534万3千円 1.7%減
合 計 2,525億9,960万4千円 2.8%減

 私が市長に就任してこれで2期8年目となりますが、この間、一貫して、岡崎の市民、ことにこども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に、大きな愛情と誇りを持てる、「夢ある新しい岡崎」を築き上げるための政策を打ち出してまいりました。おかげさまで、市民にお約束した公約の9割方が完成に向かっております。
 令和元年度には、本市の玄関口である東岡崎駅・岡崎駅のペデストリアンデッキを含めた、駅前の整備、新たな観光名所となっている若き日の徳川家康公像の設置や「オトリバーサイドテラス」のオープン、乙川の清流を活かした遊歩道や、いよいよこの3月22日に開通する桜城橋など本市の新たな顔が目に見えるようになる年となりました。

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 また、初めから常々申し上げてきたことでありますが、私の行っている仕事は、ただ単に形を作って終わりというものではなく、そこに出来上がった空間をいかに活用して、まちに新たな賑わいを生み出すかということが、一番のポイントであると考えております。そうした意味で、これからが本番であると考えております。
 あくまでも根底にあるのは、市民が快適に楽しく過ごせる岡崎にしていきたいという想いであり、そうした意味を込めまして、令和2年度の当初予算案は「市民生活を守り、さらなる賑わいを生み出す予算」と位置付けたところであります。

 それでは、主な事業の概要を申し上げます。
 「生活安心・推進業務」は、犯罪の未然防止策として、防犯カメラ1,000台を設置するため、先日、岡崎警察署、中部電力、NTT西日本と協定を締結しました。令和2年度は、市内の全ての駅の周辺、主要交差点など、市内全域に約450台設置します。

 「特殊詐欺・対策装置・購入補助業務」は、特殊詐欺の手口が巧妙化し、注意広報を繰り返しても被害が後を絶たないことから、65歳以上の高齢者に対し、通話録音を始めとした、対策装置の購入費・補助を実施し、被害の防止を推進してまいります。

 「高齢者・安全運転・支援装置・設置促進事業費・補助業務」は、近年、高齢ドライバーのペダル踏み間違い等による交通死亡事故が、相次いで発生しており、その対策が急務となっております。
 万が一、ペダルを踏み間違えた際の自動車の急加速を抑制する、後付けの安全運転・支援装置の設置を促進するために、65歳以上の高齢者を対象にした新たな補助制度を開始いたします。

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 「救急医療体制・運営補助業務」は、夜間・休日における第1次及び第2次・救急医療体制を確保するために、岡崎市・医師会及び岡崎・歯科医師会が行う救急医療事業に対して、運営費の一部を補助します。来年度からは、藤田医科大学・岡崎医療センターが第2次・救急医療体制に新たに加わることで、24時間、365日対応できる体制が確保されます。

 「高齢者・見守り支援業務」は、超高齢社会の進行にあわせて、認知症高齢者も増加する中、全国的にも話題となりました大府市での踏切事故など、不測の事態に備えるため、新たに賠償責任・保険料を全額市費で負担してまいります。

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 「地域医療体制の充実」ということで、病院事業についてであります。市民病院では4月から、がん検査に威力を発揮するPET-CT検査装置が稼働するほか、5月には、愛知病院で行っている乳腺・外科を市民病院へ移行し、がん診療の強化を図ってまいります。
 さらに6月から、手術時における患者の負担が軽減される手術支援ロボット、ダヴィンチの運用を開始してまいります。そのためのベテラン医師も配置されます。また、市民病院に結核・感染症病床を整備するため、令和2年から3年にかけて既存病棟を改修してまいります。
 今後とも、医療の質の向上、人材の育成に努めながら、良質ながん医療・高度・急性期医療を軸に、医療全般を継続的に提供してまいります。

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 「放課後対策施設・整備業務」は、留守家庭・児童の放課後対策を推進するため、小豆坂学区においては、市営五本(ごほん)松(まつ)住宅・集会所内に、公設民営の「放課後児童クラブ」を整備します。
 また、年々増加する「児童育成センター」の利用希望に対応するため、学校施設を活用して、大樹寺・城南・各学区に児童育成センターを整備します。

 「私立保育園等・園舎建替等・支援業務」は、私立保育園における、増改築に係る建設費等の補助を行っており、「みなみ保育園」の園舎の解体撤去、増改築工事が進められることで、定員が15人増加されます。

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 「豊富保育園・園舎建替業務」は、現在、老朽化した園舎の建替を進めており、令和3年10月の完成を目指して、本格的な工事に移ってまいります。新園舎は、地域の特色も踏まえ、1階建ての木造建築で、170人規模の定員を予定しております。

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 「子ども医療・助成業務」は、すでに本市独自の支援として、15歳まで医療費の無償化を実施しておりますが、入院に係る療養の給付について、令和2年9月から、助成対象を18歳まで拡大することにより、子どもの健やかな成長を支援し、子育て世代の負担軽減を図ってまいります。

 「地産地消・消費者・交流推進業務」は、地名を冠する唯一の食材である純国産鶏「岡崎おうはん」は、肉・卵とも有能な食材でありながら、認知度は低く、流通量も限られている現状にあります。そこで、八丁味噌󠄀に続く岡崎の名物料理、おみやげ品として確立し、新たな食の魅力を創出するため、公民連携により、ブランド化を推進してまいります。個人的には見た目が美しいのでペットとしてもアピールしたいと思っております。

 「観光啓発業務」は、観光産業都市・岡崎を牽引するため、引き続き、オカザえもんはじめ、本市の観光伝道師である「東海オンエア」や、本市出身のマルチ・クリエイター「内藤ルネ」、さらには、昨年11月に新たなシンボルとして完成した、若き日の家康公像などを活用し、効果的で魅力ある情報発信をすることで、全国からの観光客の呼び込みを行います。

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 「観光イベント推進業務」は、4月の「家康行列」におきましては、徳川家康公役として、「仮面ライダー鎧武」で主演を務めた、愛知県出身の俳優、佐野岳さんに特別出演していただきます。
 岡崎の夏の風物詩である花火大会ですが、令和2年度の8月・第一土曜日は、東京オリンピックの開催中となりますので、9月12日に開催いたします。

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 「岡崎駅周辺・整備業務」は、岡崎駅西口・駅前広場を、公共交通と一般送迎用の車両を分離した、利便性が高い駅前広場とするため、再整備の2年目として、西側の歩道、旧中央モニュメント部の歩車道、一般車ロータリーの整備を行ってまいります。

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 「バス路線・対策業務」は、従来の不採算バス路線を始め、4月に開院いたします藤田医科大学・岡崎医療センターへの新設路線に対して補助金の交付を行い、引き続き、市民の足の確保を行ってまいります。
 また、六ツ美中部学区が取り組んでいる、本市では初となるデマンド型の移動手段につきまして、10月の実証運行の開始を目指し、支援してまいります。この他にも、高齢者や運転免許証を自主返納された方への支援として、民間バス事業者が行う「高齢者パス」の購入に対する補助を行ってまいります。

 「公園噴水等・整備業務」は、リニューアルされた籠田公園の噴水が大変好評であるため、市民の憩いの場・交流の場となる親水空間の創出を目指し、矢作公園の噴水等の実施設計を行い、整備を進めます。

 「中央緑道等・整備業務」は、QURUWA戦略に基づいたプロジェクトや社会実験との連携により、新たに乙川に架かる桜城橋の橋上広場と橋詰(はしづめ)広場では、休憩所やカフェを設置するなど、民間の力を利用した整備と活用を進めます。

 「乙川リバーフロント地区・整備推進業務」は、かわまちづくりの取り組みとして、殿橋下流・左岸の橋のたもとで、これまで社会実験として取り組んでまいりました「殿橋テラス」について、常設化に向けた整備を進めてまいります。

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 「市営住宅・建替業務」は、ひばり荘、陣場荘、大池荘、大平荘を集約移転して建替えを行い、「(仮称)市営五本松住宅」として、4棟150戸を、令和3年3月の完成を目指し、整備を進めてまいります。また、老朽化の進む市営・大樹寺荘についても、建替えを進めてまいります。

 「児童生徒・健全育成・推進業務」は、不登校・児童生徒への支援として、「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、自らの進路を主体的に捉えて、社会的な自立ができるよう、新たな不登校支援に加え、児童生徒一人一人に適した、指導・支援を充実させた校内フリースクールを、パイロット校として中学校3校に設置します。

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 「水泳授業・支援業務」は、学校の水泳授業を民間スイミングスクールの施設を利用して行うモデル事業を実施します。小学校1校、中学校1校をモデル校として選定し、小中学校別の効果を検証してまいります。

 「情報教育・推進業務」は、全国的にも極めて先進的な事例であり、本市の独自カリキュラムである「岡崎市プログラミング学習」において利用する小型ロボット教材を各小学校に配備することで、児童が主体的にプログラミング学習に取り組めるようにします。
 将来の岡崎を担う児童の「情報活用能力」や「プログラミング的思考」の資質・能力を高めるとともに、アクティブ・ラーニングによる授業改善の推進や、岡崎版GIGAスクール構想で整備されたタブレット端末等のICT環境の有効活用など、相乗効果も期待されます。

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 「新学校給食センター・整備業務」は、西部学校給食センター、南部学校給食センターが、ともに老朽化が進んでいることから、地元からの強い要望がありました矢作地区を始め、2時間喫食の対応など、必要な条件を満たす候補地に、新たな学校給食センターを整備することで、児童・生徒に、より安全で安心な学校給食を提供してまいります。

 「小学校・附帯施設・改修業務」は、市内各所に1,000台程度の防犯カメラ設置に加え、児童生徒の安全を確保するため、令和6年度までに、すべての小中学校の門に、防犯カメラを設置してまいります。

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 「龍北総合運動場・整備運営業務」は、東京オリンピック開幕直前の7月に全面供用開始となります。この龍北総合運動場は、本市初となる第3種公認・陸上競技場や人工芝のサッカー・ラグビー場を始めとする、質の高いスポーツ施設を備えております。また、東京オリンピック開催中には、コミュニティライブサイトの実施を予定しております。

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 「コンベンション施設・整備業務」は、市有地である「太陽の城跡地」を有効活用するため、現在、PFI事業としてのコンベンション事業に加え、民間事業のホテルと乙川河川緑地の指定管理者の選定を一括で行っております。
 令和5年の春の開業を目指しており、優先交渉権者については近々発表できる予定であります。

  本市では、地域共生社会の実現するための取り組みを推進しており、その一つとして、福祉会館において高齢者や障がい者、児童、生活困窮者など、対象を限らない、ワンストップの福祉・総合相談・体制構築を進めております。
 同時に「社会福祉センター・整備業務」として、現在の勤労文化センターを利活用し、新たな福祉の拠点施設となる「社会福祉センター」を整備するため、建物改修工事や駐車場の整備、周辺道路の整備工事を行い、令和3年4月に供用を開始します。

 「市民生活に関わる予算」として、この冊子に載せてある事業の中から、令和2年度中に完成する施設や新規・拡充する施策を、まとめて掲載しております。様々な分野で各種事業の充実を図っておりますので、既に説明いたしましたものを除いて概要を申し上げます。

 令和2年度中に完成する施設について、ご説明します。
 「中小企業・勤労者支援センター」につきましては、羽根町にあります産業人材・支援センターと、美合町にあります勤労文化センターを機能統合し、令和3年4月にリニューアルオープンするための改修工事等を進めてまいります。
 昨年12月から休館しているせきれいホールは、令和2年度も引き続き、吊り天井の脱落防止対策や老朽化した施設、設備の更新を中心とした改修工事を進め、令和3年3月にリニューアルオープンいたします。
 平成29年度から整備を進めております「総合学習センター」は、多目的ホールを有する教育の拠点施設として、令和3年4月にリニューアルオープンいたします。

 最後に、新規の施策について、ご説明します。
 「性的マイノリティ・電話相談の実施」につきましては、生きづらさや様々な悩みを抱える性的マイノリティに対するメンタルケアを行うとともに、当事者が抱える問題や、求められる支援の把握など情報収集を行います。
 また、「男性相談の実施」については、家庭や職場など、男女を取り巻く社会が変わり、多様化する中で、既に開設されている女性相談に加え、男性相談を開設することで、悩みを抱える男性が相談できる場を提供してまいります。
 「麻しん予防接種費用の助成」につきましては、抗体のない人が感染すると、ほぼ100%発症すると言われている麻しんに対し、免疫が十分でない方を対象に予防接種費用の助成を行い、麻しんのまん延・防止を図ります。

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2020年2月16日 (日)

声が出ない!

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 1月1日の朝、目が覚めた途端、ノドがやたらイガラっぽいことに気付いた。うがいをして、そのまま神社の祭礼に出かけたが、「君が代」が歌えない。声が音程にならないのであった。新年の挨拶もガラガラ声で、しかも大きな声を出すことができない。12月31日の夜までは何の気配すらなかったのに「全く、なんてこった!」である。

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 元旦は10時から新年初の公的行事である「新年交礼会」があるため、とりあえず手持ちのカゼ薬を飲み、何回もしっかりうがいをして再び出かけたのであるが、結果は散々であった。最初の一声からガラガラ声で、後で「何を言っているのかよく分からなかった」と言う人もいた。こんなことなら副市長に代役を頼めばよかったとも思った。
 しかし年の初めからそんなことをすれば「市長は悪い病気らしい」といった噂話が出回ることになっただろう。前市長が検査入院した時も、聞いてもいないのに、その筋の人から〝末期ガン説〟が伝えられたものである。もちろんデマであった。とかく公職者はちょっと体調を崩しても、重病説が流布されるものである。

 1月4日には病院に出かけ、薬をもらってきた。家では水蒸気の吸引を行い、気持ちが悪くなるほどノドあめをなめ続けていたが、さっぱり良くならなかった。医者の見立てでは「カラオケのやり過ぎと同じ症状で、声帯がひどくいたんでおり炎症もある」「1週間か10日、しゃべらずにおとなしくしていれば直ってくるが、ノドを使いながら直そうとすると長くなりますよ」とのことであった。
 そう言われたところで休むわけにもいかず、予定どおりの日程をこなした。1月7日の消防出初式はガラガラ声ながら、マイクのおかげでなんとか式辞を読み上げることができたが、午後の成人式の挨拶ではマイクを通しても声とならなかった。
 そんな無理を続けているうちにとうとう翌週は朝から熱も出てしまい、声が全く出なくなってしまった。急遽代理を立てていくつかの会を欠席させて頂いた。御迷惑をおかけした皆様には改めてお詫び申し上げます。

 しかしカゼではなかったためカゼ薬はほとんど効かなかった。カラオケなどもう1年以上やったことがないが、昨年の秋から年末にかけて日程が過密であり、疲れを感じていても休むことはできなかった。当時は慢性の睡眠不足で眠りが浅く、ストレスがたまっていたのも事実である。
 中日新聞の記者から「過労の疲れがノドにきて声が出なくなることがありますよ」と教えられたが、まさにそんな感じであった。
 さすがに発熱した日は一日寝ていたが、バケツの水をかぶったように汗が出て下着を全部着替えた。風呂に入る度にノドの調子が悪化し、しばらくはシャワーだけの生活となった。いずれにせよこれほどひどい症状は初めてのことであり、私のような職業の者にとって声が出ないというのは正に「商売上がったり」「歌を忘れたカナリア」であった。
 女房は「私にやさしくしないからバチが当たったのよ」と勝手なことを言っているし、孫からは「ジイジ怪獣みたいな声」と言われるあり様であった。

 1月1日は夕刻に、岡崎城を取り上げた『池の水ぜんぶ抜く大作戦』がTVで放映された。「番組に出演した時にお堀の中で転んだせいだろう」と言われたものであるが、収録は12月22日のことであり、それが直接の理由ではないはずである。

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 考えてみれば、秋から年末にかけて市民対話集会を一日複数回やったり、連続して長時間話すことが続いていた。また、予算編成前に上京し、連日各省庁を回って要望活動を続けていたこともストレスの原因になったのかもしれない。私自身がやらなくてはならない重要な仕事ばかりで代役を立てることもできず、仕方がなかったのである。
 だがその結果、多くの方々に御心配をおかけしてしまった。薬やノドあめや手造りの強精剤までお届け頂いた。
 おかげ様で2月に入ってノドの具合もほぼ元に戻り、お世話をおかけした皆様には改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
 以前は近所に、サンダルばきで出かけると血管注射と抗生物質の注射を打ってもらえる病院があった。そうすれば2~3日で直ったものである。ところが医療保険制度の改編のせいか最近は病院でなかなか注射を打ってもらえず、近所の病院も昨年廃院となってしまい、私としてはいたって具合の悪いことになってしまったのである。

 いずれにせよ、新春早々声の出ない1ヶ月は散々であった。
 今はただこれが厄払いとなることを祈るばかりである。
 特に今年は。
 それにしても新型コロナウイルス肺炎の岡崎市の対策本部長が、本市初のCOVID-19(WHOの正式名称)の患者とならなかったことは幸いであった。

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2020年2月12日 (水)

内田康宏をかこむ新春の集い (2020年)

内田康宏をかこむ新春の集い

 令和となり初めての「内田康宏をかこむ新春の集い」を2月8日(土)に開催しました。満堂の御参会を頂き感謝申し上げます。また、国会、県会、市会の先生方はじめ、各界、各団体の代表の方々の御出席に対しまして心から御礼申し上げます。

 私が市長に就任しましてから、これで二期8年目を迎えております。他の地域では人口の減少と財政難で苦しんでいる自治体が多い中、これまでの7年間で人口は1万人増え、公約の9割方が完成に向かっております。さらに市税収入も70億円増加し、一方それまで増え続けていた市の借金、市債は100億円減少しました。
 これは市民の皆さんがしっかり働いてきちんと納税して頂いているおかげでありますが、加えてこれまで民間の力を活用しながら、国や県との連携をうまく行ってきた証(あか)しでもあります。このように健全財政を維持しながら、多くの事業を全市的に進めることができることを喜びとしております。

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 新たに「令和」時代になった昨年は、短期間で1億円を超える浄財、市民からの御寄附により、日本一の高さと偉容を誇る若き徳川家康公の騎馬像が東岡崎駅前に完成しました。間もなく岡崎の石工の力を示す四天王の石像もお披露目となり、より魅力的な空間が整っていきます。
 今後、3月には人道橋「桜城橋」が完成し、4月には「藤田医科大学 岡崎医療センター」も開院します。最新の医療機器とエース級の医師による新しい総合病院が南部にできます。

桜城橋と乙川

藤田医科大学 岡崎医療センター

 市民病院も負けずに4月にPET-CTが整備され、6月には手術支援ロボット「ダヴィンチ」が専門医と共に配置されます。7月には旧・県営グラウンドが新たに「岡崎市龍北総合運動場」として本格的スタジアムとして生まれ変わります。東部でもアウトレットモールを中核としたまちづくりが進み、市民プールを含めた多様なスポーツ施設の計画が考えられております。北部では阿知和地区工業団地とスマートインターチェンジの実現に向けて大きく進展しております。
 額田地区においては、国の働き方改革と長期休暇の時代を受けて、豊かな自然を活かした山間リゾートの整備により雇用の創出と人口減対策を行います。さらに全市の公園整備に額田の木材を使ってゆきます。併せて全世代が楽しめる公園整備を進めてゆきたいと考えております。
 そう言うと、「矢作を忘れるな!」と言われる方もおられると思います。忘れておりません。矢作地区は、南北道路をはじめ道路整備と共に基盤整備を行う必要があります。これがうまくゆかないと次の段階の大きな事業を進めることが難しくなります。これから区画整理をしっかりやりたいと思いますのでぜひ御協力をお願い致します。

 このように市内の東西南北、それぞれに地元の声と特性を生かした多くの事業が進められております。これから岡崎はますます良くなりますのでぜひ御期待下さい。
 そしてこれは初めから申し述べてきたことですが、私の仕事は「ただ形を作る」ことではなく、そこに出来上がった空間と施設を使って「いかに町に賑わいを生み出すか」ということであります。そうした意味でこれからが本番です。
 先日、日本のまちづくりの第一級の識者の先生方をお招きし「QURUWA新章突入」というシンポジウムを行いました。その席で岡崎の事業について「始めて5~6年でプランをつくり、準備と市民への説明、議会の承認を得て事業化、しかも市内で5つ、6つも大きな事業を同時進行で成功させている所は全国でも例がない」というおホメの言葉を頂きうれしく思っております。

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 しかし最近こうした話をしますと、10月に選挙があるせいか、あたかも私が大切な事業をないがしろにして新しい仕事を行っているように言う方がみえます。しかしこの地域は、福祉も医療も教育も全国的に最も高いレベルの地域であることを併せて申し上げておきます。ことに教育については、昨年、他市にさきがけて小中学校の全教室にエアコンを設置し、新年度からは3年計画で小学4年生から中学3年生までの全ての子供に一人一台のタブレット端末を配布し、ますます進む国際的情報化社会の競争に対応できる人材の育成に岡崎から力をいれてゆきます。
 このように多くの事業を展開してきた目的は、いつも申しておりますとおり、岡崎市民、ことに子供たちが自らのふるさとに対しこれまで以上に大きな愛情と誇りが持てる「夢ある新しい岡崎」を築くためであり、今後もその目的のため全力で邁進する覚悟でありますので皆様の一層の御理解とお力添えをお願い申し上げます。

 本年10月の選挙に向けては「デマ宣伝との戦い」が予想されます。ことに本市が国から得ている特別補助金を他の目的に使うと言われているようですが、特別補助金は決められた目的にしか使えない予算であります。
 間違った情報を信じている方には皆様お一人お一人が私に代わって正しい情報を伝えて下さいますことを重ねてお願い申し上げます。共によりすばらしい岡崎を築いて参りましょう! どうぞ、よろしくお願いします。

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内田康宏をかこむ新春の集い (2019年) (2019.02.27)

内田康宏をかこむ新春の集い (2016年) (2016.01.31)

内田康宏をかこむ新春の集い (2015年) (2015.02.15)

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2020年2月10日 (月)

広域ごみ処理施設の立地場所が決まりました

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 長年この地域の懸案の課題であった「広域ごみ処理施設」の問題が大きな節目を迎えることになりました。2月4日(火)に行われた「岡崎西尾地域広域化ブロック会議」(岡崎市、西尾市、幸田町)において、次期「広域ごみ処理施設」の建設予定地を現・西尾市クリーンセンター敷地とすることを確認しました。
 岡崎市、西尾市、幸田町の三者で最も立地が良く、地域の皆様にもご理解を頂ける場所として認められ、協議と調整を重ねてきた努力がようやく実ることになりそうです。

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 平成10年に愛知県より「広域化計画」が示され、この3市町を岡崎西尾広域ブロックに位置付け、その後のごみ処理施設の設置にあたっては、ブロックで計画することになりました。平成11年には「ブロック会議」を設置し、平成16年度には「岡崎西尾地域ごみ処理施設広域化計画」を策定し、事務を進めているところです。
 ごみ問題は基礎自治体の永遠の課題であり、特に、ごみ処理施設の処理については多額の費用や時間がかかり、何よりも地域のご理解を得るために、中村西尾市長、成瀬幸田町長におかれてはそれぞれ大変なご努力をされてきたことと思います。
 ごみ処理施設の場所の選定は、平成26に大きな方向性を示してから、これまで2市1町で慎重に検討を進めてきました。その中で、現・西尾市クリーンセンター敷地に広域ごみ処理施設を造ることが可能であるという調査結果が出ました。
 岡崎市中央クリーンセンターとの位置的バランスを見た調査では、現・西尾市クリーンセンターが最有力候補地となったことなどから、西尾市長さんはじめ、関係職員の皆さんのご努力と、西尾市の住民の方々のご理解により今日に至ったことに心より感謝申し上げます。
 ごみ処理施設の広域化は、ダイオキシン類の削減対策、リサイクルの推進などの環境面の負荷軽減に加え、施設整備費などのコスト縮減につながることが期待できます。供用開始は令和12年度(2030年度)を目標とし、施設の整備及び運営は西尾市が行い、岡崎市と幸田町は処理を委託します。

 岡崎市としましては、広域ごみ処理施設の供用開始に向け、引き続きごみ減量やごみの分別の徹底などに取り組み、西尾市の皆様へのご負担を少しでも軽減できるよう努めて参ります。また、今後、事業がスムーズに進展するようできる限りの協力を図って参ります。


 西尾市長の中村健さんのブログです。
 ↓↓
 「広域ごみ処理施設の立地場所選定について

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2020年2月 6日 (木)

「岡崎市新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置しました

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 昨年末以来、中国の武漢市を中心として発生している新型コロナウイルス肺炎でありますが、2月3日(月)の時点で、愛知県内では2例目の事例が発生しています。本市では1月27日に「電話相談窓口」を、1月29日には「保健部対策本部」を設置して、その対応をとってまいりました。
 その後も感染拡大が報告され、中国国内では死者が今日現在で560人を超え、フィリピンでも中国人の男性が死亡しました。1月31日の世界保健機構(WHO)の緊急委員会において、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当するとの発表がありました。
 国及び愛知県においても総理や知事をメンバーとした対策本部を立ち上げており、本市としましても、感染拡大防止に向けて岡崎市が一丸となって対処していくため、この度「岡崎市対策本部」を設置しました。対策本部は29名で構成されています(主要メンバーは以下のとおり)。

役職 職名 氏名
本部長 市長 内田 康宏
副本部長 副市長 山本 公徳(保健部担任)
副本部長 副市長 清水 康則
幹事長 保健部長 池野 肇 
副幹事長 保健所長 服部 悟
本部員 教育長 安藤 直哉 
本部員 水道事業及び
下水道事業管理者
伊藤 茂
本部員 岡崎市民病院長 早川 文雄

 予想を上回るスピードで感染が拡大している深刻な事態ですので、国や愛知県の動向を正確に把握して庁内の連携を密にし、情勢の変化に対応していかなければなりません。そして何よりも市民の命と健康を守ることを最優先に、やるべき対策は躊躇なく実行していただくようお願い申し上げます。

中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎について

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2020年2月 4日 (火)

岡崎市役所 若手職員まちづくり研修会

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 1月27日(月)、「若手職員まちづくり研修会」と題する研修会を開きました。
 冒頭で述べた内容を掲載します。


 皆様、こんにちは。市長の内田康宏です。
 職員の皆さんには、日頃から市政運営に対して、精力的に取り組んでいただいておりまして、まずもってお礼を申し上げます。また、本日は各部局とも新年度に向けて多忙な中、ご苦労様です。
 さて、早いもので、私も市長になりましてから2期8年目を迎えました。市民や職員の皆さんのおかげもあり、これまで私が当初掲げた公約の9割方が実現できていることが
望外の喜びであります。また一人の市民としても、ふるさとが目に見えて良くなっていることはうれしいことであります。
 殊に全市的に多くの事業を展開する中、この6年間で市税は70億円増加し、増え続けていた借金を100億円減らすことができたのは何よりの喜びであります。

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 さて、私は日頃より「顔の見える民主主義」ということを唱え、呼ばれればどこへでも行きます、ということで、市民の皆さんに対して、市民対話集会や政策説明会など、これまでに400回近くの講演会などを行い、町内会や各種団体、さらには高校生や小中学校の皆さんと直接意見を交わし、お互いに理解を深めながら市政運営を行ってきております。議会審議に加え、ここまでバカていねいに市民の声を聞いている所は他にないと思っております。
 本日はその一環と致しまして、市役所に勤めて1年目から3年目までの若手職員の皆さんに対し、岡崎の現在のまちづくりについて説明し、また皆さんの意見を聞く機会を設けさせていただきました。

 この試みのそもそもの切っ掛けは、ある市民が居酒屋で隣合せた市職員に市政について質問したところ「あれは市長部局でやっている事で、私達はよく知らない」という言葉が返ってきたという話を聞いたことであります。
 民間ならば、例えばトヨタホームの社員であってもトヨタの車についてかなりの知識を持っております。これからは市職員も岡崎市の政策の基本的なことについてはぜひ知っておいてほしいと思い始めたものであります。

 皆さんは、現在所属している各部署の業務に励んでいただいている中、本市が何を目指してまちづくりを進めているかといった事などには、なかなか目を向ける機会がないかもしれません。
 しかし、市民からすれば市の職員であれば、市が進めている重要施策については全職員が知っていて当然と思うことが自然なことであります。皆さんには、ぜひこの機会に岡崎市の基本政策及びその方向性について理解を深めていただき、一人一人が市の広報マンとして市の内外にPRできる力を身に着けていただきたいと思います。そして共に岡崎市を盛り上げていって頂きたいと思います。

 さて、私たちは、日ごろから市民の皆さんが安心で快適な生活を送ることができるように、福祉や医療、防災、さらには教育や子育てなどの基本施策の充実を目指した市政運営を行っています。
 主なものを説明しますと、岡崎駅南の区画整理地内で建設が進められております「藤田医科大学岡崎医療センター」が、この4月に開院を迎えます。

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 本市で初めての大学病院として、「一般病床は400床規模」を持ち、最新鋭の医療機器を備えた「24時間365日の二次救急医療」を担う病院であります。実際は、今月中に工事は完了し、4月1日オープンに向け2月からチェック期間となるそうです。
 これで、長年の課題であった救急医療体制の充実は勿論のこと、市民病院をはじめとした各医療機関とも連携を深めることで、より質の高い医療を届けることができるようになります。市民病院も新病院に負けないように、4月にペットCTを導入し、6月には新型のダヴィンチをベテラン医師と共に配置することになっております。
 また、学校生活における暑さ対策として、昨年7月には市立の小学校47校、中学校20校の全校の普通教室や特別教室など、1,790教室にエアコンの設置が完了しました。
 小中学校へのエアコンの設置については、昨今の猛暑により迅速な対応が必要であることから、当初のやり方を見直し、民間の資金や経営能力及びノウハウを活用し、設計・建設・維持管理・運営を一括で行うPFI手法を取り入れた結果、事業期間の大幅な縮減を図ることができました。

 その他、安全で安心して暮らせるまちの実現に向け、防犯カメラの設置も進めています。
 本市の犯罪発生状況は減少傾向にあるものの、愛知県内では未だ上位で、厳しい状態が続いております。その対策の一環として、犯罪が多い地域へ移動できる簡易型の防犯カメラ50台の運用を開始し、犯罪の抑止に効果を上げているところであります。
 こうした対策に加え、さらに行政が主体となって来年度から3年間で1,000台を目標に防犯カメラの設置を進めていくこととしています。

 こうした基本施策の充実に加え、将来を見通した魅力的あるまちづくりを進め、市民の皆さんに満足していただくためには、将来にわたって安定した経営をすること、つまり安定した財源の確保が必要です。
 幸いなことに、現在、岡崎市を含むこの地域の産業構造は堅調です。昨今、日本中の多くのまちが人口減少と財政難で四苦八苦している中、愛知県の工業製品出荷額は46兆9,000億円と、全国でダントツの1位です。それも、ここ1、2年ほどの話ではなく、40年以上、連続して1位であります。

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 さらに、2位の神奈川県が17兆9,000億円、3位の大阪府が16兆9,000億円である中、岡崎市と、お隣の豊田市、安城市の3市だけで19兆円を超え、2位の神奈川県を上回っているのです。まさにこの地域は日本の産業の中枢を担っていると言えます。
 本市の経済の柱であります「ものづくり」にはこれからも変わらぬ支援を続けてまいりますが、現状に安穏としてはいられません。あのトヨタ自動車ですら、総合産業を目指して脱皮しようとしております。
 岡崎市におきましては、次の時代に向けたもう一つの経済の柱として、岡崎独自の美しい自然と歴史的な文化資産を活かした、「観光産業」の育成が重要であると考えております。
 殊に観光産業は、食べ物やパンフレットなどの印刷物、さらには交通といった、他の分野への波及効果も大きいものであり、その進展に力を込めております。
 その第一歩となるのが、現在進めている「乙川リバーフロント計画」であります。この計画は、市の中心部を流れる一級河川、乙川の河川敷や道路などを整備し、その空間をうまく利用していただくことによって、新たな賑わいが生まれることを目指したものであります。
 これまでに、岡崎公園から吹矢橋までの約1.5キロについては、船着き場の整備や河川敷の遊歩道の整備をはじめ、殿橋・明代橋のライトアップや吹矢橋公園などの整備が終わり、この地域が生まれ変わりつつあります。今後は、乙川沿いの景観が四季折々に色彩的に移り変わってゆくような植栽の整備も行います。目で見るイメージは重要です。乙川沿いをヨーロッパの町に負けない景観にし、その美しい乙川を子供達に伝えてゆきたいと思っております。
 こうしたリバーフロント地区の公共空間の整備に加え、各拠点を結ぶ約3キロのまちの主要回遊動線がかつての岡崎城跡の「総曲輪」の一部と重なること、また、動線がアルファベットの「Q」の字に見えることから、このエリアの公民連携プロジェクトの総称を「QURUWA戦略」と名付けております。
 駅前や公園整備に加え市街地における空き家のリノベーションなど、一定のエリアを定め、集中的に事業を実施することで事業の連携や相乗効果によってエリア全体の価値や魅力を高めるため、様々な事業を展開しているところであります。
 このエリアは平成27年3月に愛知県の管理河川では初となる「かわまちづくり支援制度」に登録されました。その結果、河川敷地占用に関する特例措置という規制緩和を図ることで、これまでできなかった民間主体の水辺空間の営利事業が可能となりました。

 今では、河川敷を活用したキャンプやナイトマーケットなど、様々なイベントが実施されています。また、エリア内の公共空間を民間事業者に活用していただき、まちづくりの一翼を担ってもらっています。
 その一つが、東岡崎駅周辺地区の「北東街区有効活用事業」であります。この事業は、東岡崎駅前の市有地を民間事業者の事業用定期借地として貸し出しを行い、駅利用者の駐輪場整備などの条件を付した上で、民間のアイデアと資金によって整備されたものであります。
 この事業によって整備されたのが、9階建ての新しいホテルや、岡崎にはこれまでなかったようなおしゃれなカフェや、個性的なレストランが入った商業施設、「オト リバーサイドテラス」であり、昨年11月2日にグランドオープンを迎えました。

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 同じく11月2日には駅と「オト リバーサイドテラス」を結ぶペデストリアンデッキが完成し、さらにデッキの中央には「若き日の家康公」のブロンズ製の騎馬像を配置しました。この家康公像は台座を含めて高さが9.5メートルと、日本最大級の高さを誇ります。これは、市民の皆さんからいただいた1億円を超える寄付によって造ることができたのですが、それが何より素晴らしいことだと思っております。
 この話をよその市長さんにすると「今時そんな所があるのか?」と大変驚かれます。これこそ、いかに岡崎市民のまちに対する愛郷心が高いかということの証明であります。
 これまで「岡崎の奴は何かと言うと家康公の生まれ故郷だと自慢するが、駅前にまともな銅像ひとつない」と市外の人から言われ、何度も悔しい思いをしたこともありますが、これからは岡崎の子どもたちがそんな思いをすることもなくなります。今後、末永く岡崎のシンボルとなることを確信しております。
 これから、皆さんの職務においてもパンフレットや啓発品などを作成する機会には、岡崎を印象付ける素材として、ぜひこの家康公像を積極的に活用していただきたいと思います。この像は単にイメージで造られたものではなく、京都の知恩院にある若き日の家康公の木彫りの像をもとに製作されており、ヨロイ・カブトも四天王の酒井家にある実物をもとにしており、時代考証的にも価値あるものであります。

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 さらに、現在、整備中の「桜城橋」につきましては、いよいよ3月22日に完成式典を行う運びとなっています。いまだに「橋に100億円」というピントのズレた悪口を言っている人がいますが、リバーフロント計画の総額が99億7,000万円で、しかも約半分は国費であり、橋は21億円であります。どうかこの点を間違えずにしっかり覚えておいてください! また、目的別の補助金は多目的には流用できないことは当たり前ですが、それを他の目的に使うと言っておみえの方もおります。その点もご注意下さい。
 この橋は、一級河川・乙川に架かる公園橋として位置付けており、そのため岡崎市が主体となり建設されたものです。これは、ワークショップや市民の皆さんの意見を聞きながら、単に人が通過するだけのものではなく、広場・イベント空間等としても利活用できる橋として、整備を進めてきたものであります。
 橋の長さは、121.5メートル、橋の幅員は19メートルで、橋の有効幅員は16メートル、橋の広さは約2,000平方メートルあります。橋の床面や手すりには、乙川の上流部である、額田地区のヒノキで装飾しております。額田の木を積極的に使うことで、山林の整備もあわせて行っていくというアピールの意味もあります。山の整備は防災ときれいな水を確保するためにも重要であります。
 また、桜城橋は主要回遊動線「QURUWA」の重要な役割を担っており、名鉄・東岡崎駅がある、乙川左岸地区と、岡崎公園や中心市街地など、乙川右岸地区を結ぶ動線としての機能を果たすこととなります。そして、橋上にはイベントや飲食・物販ができるよう電源設備や水栓なども用意しており、様々な形で、橋の上を広場としてもお使いいただけます。
 この点については、今年度、パークPFI手法による民間事業者を募集しており、来月末には事業者が選定される予定で、公民連携による橋上広場の利活用が促進されることを期待しています。実現すれば日本では初のこととなります。

 さらに桜城橋から籠田公園にむかう天下の道についても現在、整備を進めています。そこには「石のまち岡崎」を象徴する徳川四天王の石像を設置してまいります。
 岡崎はご存知のとおり、石工職人のまちであり、岡崎の石工の腕と力を存分に発揮していただき、それぞれの武将が持つ歴史的エピソードを再現したものをつくっていただきました。
 3月22日には桜城橋のお披露目に合わせて、本多忠勝と酒井忠次の石像2体を披露する予定であります。
 なお、「榊原康政像」「井伊直政像」の残り2体につきましては、少し遅れて今年の12月には、国道1号北側の天下の道に設置し、皆さんにご覧いただける予定となっております。四天王像も家康公像と同様、Wi-Fiで多言語の案内がされます。

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 さらに、天下の道の先にあります、籠田公園は一足早く昨年7月にリニューアルオープンし、夏まつりをはじめ、多くの方に親しんでいただいております。特に新しい噴水が子どもたちに大人気です。親が水着になる必要がなく、暑い中、手軽に安全に遊ぶことができ、昨年は9月までにぎわっていました。こうした噴水など、評判の良いものは、地元の意見も踏まえ、他の大きな公園でも採用していくつもりです。

 この乙川リバーフロント計画は、単に公園や道路の整備といった、“ものを作ったら終わり”というものではありません。一番のポイントは、“作り上げた空間や施設を有効に使って、いかにまちに賑わいを生み出すか、”ということであります。そう考えると、いよいよこれからが本番であると思っています。
 そのため、今後の活用方法、いわゆるソフト事業の展開がより重要となります。施設利用のルールと環境整備を岡崎市が行い、出来上がった空間で、民間の方々に独自のアイデアによってイベントや商売をして稼いでいただくという形を目指しております。
 このように行政と民間事業者がそれぞれの役割を分担し、まちづくりに関わることが「公民連携」と呼ばれる手法であり、行政が整備した施設やルールのもとに、民間事業者による投資を誘発することで、地域経済への波及効果を図り、そこから得られた税金を福祉や防災施策に活かすことで、持続的なまちづくりへと繋げていくことを目指したものであります。
 ますます多様化する市民要望の中、これからは全ての行政課題を公共の力だけで解決することは不可能です。いかに民間の資金、ノウハウを活用してゆくかということが重要であります。そして一つの自治体ですべての公共施設を保持することも難しい時代を迎え、これからは広域連携による施設の共同利用、共同運営という考え方も必要となってきます。
 その一例が、河川敷で様々な活動が展開されている「おとがワ!ンダーランド」ですが、通常、河川空間では民間事業者による収益事業は実施できません。しかし、先に説明した、河川敷地占用に関する特例措置という規制緩和により、営業活動を行う民間事業者による河川敷地の利用が可能となりました。
 そして、3万個のLEDボールを川に流す「岡崎泰平の祈り」の実施にあたっては、毎年、青年会議所の皆さんや岡崎市内の大学の学生さんにも協力していただいております。

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 殊に、今年度は年々多くなる観客の皆さんによりゆったり楽しんでもらえるよう、これまでの倍の長さとなる、明代橋から桜城橋、殿橋をくぐるようにして実施いたしました。当日は岡崎公園のイルミネーションや河川敷のナイトマーケットなども実施されて大変な人出でありました。

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 こうした活動が評価され、昨年末には、「おとがワ!ンダーランド」が、地域特有の貴重な資源を利活用した、魅力ある地域づくりの活動に贈られる国土交通大臣表彰「手づくり郷土賞」の一般部門の20団体に選定され、さらにその中でグランプリにも選ばれました。また、これまでに、ある中学の校長先生から「この催しに参加した娘がプロポーズされ、結婚しました」とのお礼の声も頂いており、今後もそうした婚活の場になることを望んでいます。

 そして、太陽の城跡地では、経済産業界からご要望をいただき、QURUWA戦略の拠点施設としてコンベンション施設の整備を進めています。

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 この事業は、乙川に隣接すると共に、岡崎城を一望できる市有地を活用して、今まで市内や西三河地域では開催することが叶わなかった1,000人規模の会議や式典、レセプションなどが開催できるコンベンション施設の整備と、それに併設される「上質なおもてなし」を提供するホテルの誘致を行う事業であります。
 今後、選定に係る手続きを経て、2月末には優先交渉権者を決定し、公表の予定となっています。
 この施設が完成すれば、これまで「岡崎では全国大会ができない」「国際会議ができない」といって名古屋などに流出していた大会や式典を呼び戻すと共に、新たなイベントの誘致ができるようになることで、市内への新たな経済循環が期待できます。

 また、乙川リバーフロント地区の整備に続く取り組みとして、「歴史まちづくり」を進めているところであります。
 岡崎には名古屋と同じ13もの国の文化財指定の建造物をはじめとした、松平家や徳川家康公などに由来する、数多くの歴史文化資産が残されています。
 しかし、残念ながら市民にも意外と知られておりません。歴史文化資産の代表である岡崎公園に残る堀や石垣は、専門家の目から見ても歴史的価値の高いもので、可能な限り当時の様子が分かるような整備を進め、家康公が誕生した城にふさわしい史跡としてまいります。

 常々、私は観光産業には欠かすことのできない要素が3つあると考えております。それはまず、“おいしい食べ物”、それから“面白いおみやげ”、そして、“地域独自のサービス”であります。
 特においしい食べ物は重要であります。有名な観光地には、必ず名物料理がありますが、岡崎はまだこの点で弱く、これといった決定的なものがありません。岡崎には八丁味噌をはじめ、駒立のブドウや六ツ美のイチゴなど、多くの特産品があります。

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 特に、地元で開発された純国産地鶏である「岡崎おうはん」は、市内の農林畜産物では唯一、地名の「岡崎」を冠しており、さらに、卵・肉とも非常に評価の高い食材であることから、今後は八丁味噌に次ぐ食材として積極的にアピールしていきたいと考えています。
 また、これらは単に食材として売り出すだけでなく、料理や土産品として製品化し、付加価値化を図ることで、生産者の収入の向上、さらには後継者の育成に繋げていくことが期待され、すでに民間事業者と協力して様々な試みを行っております。見た目もきれいなため、私はペットとして売り出せないかとも思っております。

 最初に映像で見て頂きましたが、最後に、その他、市内で進められている主な取り組みについてもう一度紹介いたします。
 南部エリアでは、昨年すでにJR岡崎駅前には、東岡崎駅と同様に市有地を活用した、民間事業として駐輪場と複合型商業施設「ララシャンス OKAZAKI 迎賓館」の整備が行われました。
 さらに、隣接した場所には「出会いの杜公園」が整備され、岡崎駅の新たな顔として夏まつりや各種イベントの会場として活用していただいております。
 また、新病院の建設に伴い、隣に新しく駅南中央公園もでき、周辺には続々と商業施設の計画が進展しております。

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 北部エリアでは、かつて県営グラウンドと呼ばれた運動場の改築工事が進んでおり、来年の7月には龍北総合運動場という名前で本格的な陸上競技場・スポーツ施設として生まれ変わります。
 さらに、経済界から大変要望の強い、阿知和地区工業団地の建設が、2024年の完成を目指して進行中であり、併せて東名高速道路にスマートインターチェンジを作る計画も国の許可を得て進んでおります。

 東部エリアの本宿地区には、県内初のアウトレットモール進出が計画されております。これは三井不動産が主体となった民間の事業であり、まだ実現には数年かかる見通しですが、実現すれば愛知県では初の施設となります。ことにこの施設が完成すると、市外からも多くの人を岡崎に招くことができると思いますし、何よりも、地元に2,000人規模の新しい働き口が生まれることが期待できます。この事業に併せて、地元ではまちづくりのための区画整理事業も始まる手はずとなっております。
 地域の活性化や利便性の向上、様々な効果が期待できる事業でありますので、市としても都市計画の変更など、実現に向けて積極的に対応しているところであります。また東部から額田にかけての広い空間を活用して、市民プールをはじめ多様なスポーツ施設の導入も検討しております。

 また、市域の6割を中山間地とする本市では、東部から額田地域を中心とした中山間地域の活用についても検討を進めてまいります。これまで、額田のこもれびかんの建設等、施設整備を行ってきましたが、働き方改革による長期休暇の時代を迎え、市街地からほど近くにある豊かな自然を活用した、民間資本による同一市内で完結できる中山間リゾートができないものかと考えているところであります。

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 例えば、私が先日モンゴルを訪問した際、ゲル型のホテルを利用したのですが、中には電気が通り、シャワーや洗面台、トイレなどもしっかり用意されていました。これなら建物費も安く、快適な宿泊施設を設けることができると思います。また、国内にはすでに和歌山県などに似たような施設ができており、好評のためなかなか予約がとれないそうです。
 近年、グランピング、ハイクラスのキャンプがはやっており、この事業は上手にやれば外からのお客も期待できますし、何よりも市民がお金をかけずに楽しめます。また、将来宅地化する際に、簡単に再利用できます。
 さらに、東部から額田にかけてのエリアに複数の民間スポーツ施設の導入を考えております。中山間地の活性化のためには、まずは一人でも多くの人に山間地へ足を向けてもらうことです。この流れを山間地の雇用創出と人口減対策にもつなげてゆきたいと考えております。この問題については、お隣の豊田市、新城市とも連携をとっています。「日本はアメリカの生活スタイルを10年遅れで追う」と言われますが、アメリカでは引退した老人夫婦が家を処分して大型キャンピングカーを買い、夏はカナダ国境の涼しいキャンプ地へ、冬はメキシコ国境やマイアミなど暖かい所で暮らすライフ・スタイルがあります。そうしたものを額田に受け入れられるようにし、合わせて市民自らが楽しめる所にしたいと考えております。10年程前の別荘ブームで額田に別荘を造ったあと、使われていない建物を使って会費制のホテルとして成功させた方もみえます。額田地区には、まだそうした多様なビジネスの可能性があります。
 西部の矢作地区におきましては、重要な生活基盤である道路網整備として矢作川右岸南北道路の整備や、JR 東海道本線の矢作天神踏切の渋滞対策に向けての立体交差化など、南北の移動に関する渋滞対策を進めています。

 先ほども申し上げましたが、私が市長になった6年間で岡崎市の借金を100億円減らすことができ、さらに市税収入を70億円増やすことができました。
 しかも、こうした財政再建に成功する中で、多くの事業をうまく推進できているのは、国や県とうまく連携し、さらに公民連携で民間の力と資金を上手に使っているからです。要望活動で上京した折には、「岡崎市はよくガンバっている」と言われることも多く、殊に国土交通省では、「全国でまちおこし事業に取り組む自治体はたくさんあるけれど、岡崎市のように大きな事業を5つも6つも同時に進めて、すべて成功している所は珍しい。国としても注目している。」とお褒めの言葉をいただいております。
 その成果が地方交付税の不交付団体でありながら、毎年多くの特別予算を得て、円滑な事業運営が行えることであり、「中枢・中核都市」ならびに「地方再生モデル都市」に選出されたことでも実証されていると考えております。

 以上、本日は岡崎市が取り組んでいるまちづくりの一部をご紹介しました。
 私は「観光産業都市おかざきの実現」を中心にまちづくりを進めておりますが、その原点はあくまで住んでいる人々が安心して楽しく健康に暮らせることであり、そうしたまちでなくては、外から人に来てもらえないと考えております。そして、これらの究極の目的は、岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることです。
 そのためには、職員の皆さんの力が不可欠であります。今日は主に私の方からお話しさせて頂きました。もし良いアイデアがあれば、皆さんの方からぜひ積極的に提案してください。これまでもそうしてきましたが、有用なものはどんどん採用してゆきたいと考えます。
 また岡崎市では、若手職員の活用や女性職員の幹部登用にも力を入れているところであります。殊に、今年度の管理職に占める女性職員の比率は女性部長2名、女性課長12名をはじめ全体として27.8%となり、これは県下でもトップクラスであると自負しております。やる気と実力のある人には、必ずチャンスを与えたいと思っておりますのでガンバって下さい。
 また、平成28年から子供の誕生を控えた男性職員向けの育児支援面談をスタートさせ、男性の育児参加も後押ししております。
 今後も職員の皆さんが働きやすい環境を整え、その中で大いに力を発揮していただくことを期待して私の話を終了します。ご清聴ありがとうございました。

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2020年1月29日 (水)

市長定例記者会見(2020年1月23日)

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 この3月22日(日)、乙川の桜城橋(さくらのしろばし)がついに開通いたします。あわせて、中央緑道上に設置される徳川四天王像のうち、酒井忠次像と本多忠勝像の2体の披露式典を行います。
 当日の式典や今後の計画について、1月23日(木)の定例記者会見で発表しました。記者会見で申し上げた内容を以下に掲載します。

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桜城橋の完成
 平成27年度から乙川リバーフロント地区で整備を進めて参りました桜城橋がいよいよ完成し、桜の開花時期となる、3月22日、日曜日、午前10時よりお手元の報道発表資料と添付図面のとおり、乙川左岸・南側の橋の下で完成式典を行います。なお、未だに「橋に100億円」というピントのズレた悪口を言っている人もみえますが、橋の建設費は21億円です。
 報道発表資料の3「内容」をご覧ください。

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 主催者、来賓のあいさつの後、桜城橋の上へ移動し、橋上(きょうじょう)セレモニーとして、明徳保育園の園児さんによる、お祝いの「鼓笛隊演奏」、「テープカット」を行います。続いて、地元の三世代夫婦を先頭にして「渡り初め」を行い「桜城橋」を南側から北側へ向かって「中央緑道」まで移動します。
 移動後、平成27年度に岡崎・石製品・協同組合連合会に石像の制作をお願いしておりました、徳川四天王像のうち、本多忠勝と酒井忠次の石像2体を披露する予定であります。披露した後、橋の上でキッチンカーなどによる飲食物の販売等の準備を行い、12時頃を目安に桜城橋と中央緑道の一部を一般開放する予定です。

 さて、今回完成を迎える桜城橋は、私が市長になりまして、一期目の平成25年度に「ツインブリッジ計画」に代わるものとして、当時の都市計画の専門家、建築家、地元代表等の方々からの「乙川リバーフロント地区・整備計画・基本方針策定のための提言書」において、提案いただいたことから始まってまいりました。

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(平成25年当初の「ツインブリッジ計画」案)

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(平成25年当初の「ツインブリッジ計画」案)

 この橋は、一級河川・乙川に架かる公園橋で、乙川河川緑地の公園・人道橋として位置付けており、ワークショップや市民の皆さんの意見を聞きながら、単なる人が通過するだけの橋ではなく、広場・イベント空間等としても利活用できる橋として、整備を進めてきたものであります。

 それでは次に、報道発表資料の5「桜城橋の概要」をご覧ください。
 橋の長さは、121.5メートル、橋の幅員は19メートルで、橋の有効幅員は16メートル、橋の広さは約2,000平方メートルあります。橋の床面や手すりには、乙川の上流部である、額田地区産材のヒノキ材で装飾しております。
 また、主要回遊動線「QURUWA」の重要な役割を担っており、名鉄・東岡崎駅がある、乙川左岸地区と、岡崎公園や中心市街地など、乙川右岸地区を結ぶ動線としての機能を果たすこととなります。そして、橋にはイベントや飲食・物販ができるよう電源設備なども用意しており、多種多様な形態で、橋の上を広場としてもお使いいただけます。
 この点については、今年度、パークPFIにより民間事業者を募集しており、来月末には事業者が選定される予定で、公民連携による橋上広場の利活用が促進されることを期待しています。
 さらに、この4月7日、火曜日には、東京2020オリンピックの愛知県内の聖火リレーのコースとして、大手門から、岡崎城、伊賀川、乙川の河川敷を経由し、桜城橋をゴールのセレモニー会場としての活用が予定されていると聞いております。

徳川四天王像披露式典
 次に、国道1号の南側の中央緑道に、岡崎の石工業の力と技の結晶として、新たに設置・披露する徳川四天王の石像2体についてであります。
 まず、石像を設置する場所についてですが、桜城橋の手前から「本多忠勝像」、その奥に「酒井忠次像」の順に設置されます。徳川四天王像には、家康公が天下を獲るまでの歴史を理解するきっかけとなるように、各武将の歴史的に有名なエピソードを基に、その勇姿を再現しております。
 「本多忠勝像」は、1572年、「一言坂の戦い」において、家康は隣国の武田信玄の大軍に出会い、当時の本拠地・浜松城に引き返した際に、本多忠勝が殿(しんがり)を務めて、追撃してくる武田軍を自慢の槍で食い止めました。その際に、敵軍武田軍から「家康に過ぎたるものが二つあり、唐の頭(からのかしら)に本多平八」と言わしめたエピソードを基に、本多忠勝が敵陣に攻め入り、威嚇した馬上の勇姿を再現しております。
 「酒井忠次像」は、1572年、「三方ヶ原の戦い」で、家康は隣国の武田信玄に大敗し、当時の本拠地・浜松城に逃げ帰った際に、城内が意気消沈する中、一計を案じた酒井忠次は全ての城門を開いて かがり火を焚き、櫓の上で太鼓を打ち鳴らす奇計で敵方にワナと思わせ、難を逃れたという謂(いわ)れのある「酒井の太鼓」のエピソードがあります。実際は味方を救うために行ったとも言われております。このエピソードを基に、酒井忠次が太鼓を打ち鳴らす勇姿を再現しております。
 以上の石像2体が、3月22日にお披露目となります。

 なお、「榊原康政像」「井伊直政像」の残り2体につきましては、今年の12月には、国道1号北側の中央緑道に設置し、同じく皆さんにご覧いただける予定となっております。その際に改めて式典は行いません。よろしくお願い致します。

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 私といたしましては、昨年の11月に本市の新たなシンボルとしてお披露目した、「若き日の徳川家康公の騎馬像」とともに、「徳川四天王・石像」が新たな観光スポットとなり、家康公が天下を獲るまでの活躍を知ることができる「四天王路(してんのうじ)」として、広く周知されていく事を期待いたしております。特に本市の子ども達が、家康は一人で天下をとったわけではなく、天下統一は四天王に代表される三河武士の団結力の成果であることを学ぶ場であってほしいと思っております。

 これまで全市的に手がけた事業が次々と実現を迎え、近い将来、間違いなく、本市の景観や人の流れも大きく変わってまいります。その第一歩となります、乙川リバーフロント地区の整備がこのように順調に進んでいることは大変うれしいことであります。
 また、これらの施設は、ただ形を作って終わりではなく、出来上がった空間を活用して、いかにまちの賑わい・新しい暮らし方・楽しみ方を生み出すということが大切と考えており、私は、むしろこれからが本番と捉えております。この先、乙川に面する建築物を建て変えする際には、統一した景観デザインを取り入れ、1階部分に店舗を誘致していただくことや、QURUWAエリア内に、新たにマンションやオフィスビルを建設する際には、1階は、店舗など、まちに開かれた空間にすることが必要ではないかと思っており、これを誘導する施策について検討したいと考えております。
 今後、ますます、市内の事業者の皆様と連携を深め、事業の展開しやすい環境づくりを一層すすめるよう、公民連携によるまちづくりを展開してまいります。


*紹介した新聞記事は、『中日新聞』2020年1月24日(金)西三河版の「QURUWA乙川リバーフロント」です。中日新聞社から許可を頂きました。

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『リバ!』2020年2月号

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『リバ!』2020年2月号が発行されました。
新年交礼会での「年頭のご挨拶」の抜粋を掲載しました。

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2020年1月16日 (木)

令和2年 岡崎市消防出初式、成人式

1月12日(日)、消防出初式と成人式が開催されました。当日の挨拶を掲載いたします。


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岡崎市消防出初式
 令和2年の輝かしい新春を迎え、心からお喜び申し上げます。
 本日、岡崎市消防出初式を挙行いたしましたところ、ご来賓の皆様におかれましてはご多用の中ご臨席を賜り、心から御礼申し上げます。また、学区総代の皆様をはじめ、多くの防災関係の皆様におかれましては日頃から地域の防災、防犯活動に多大なるご尽力をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。
 そして先程、表彰の栄に浴されました皆様方におかれましては永年にわたる消防防災活動に対しまして、改めて敬意を表します。

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 さて昨年はこれまでに経験したことがないような暴風・大雨による被害が、全国各地で発生しました。
 近年、台風は益々大型化し、昨年の15号ではライフラインが長期にわたって寸断しました。また、台風19号では1都12県に対し大雨特別警報が発表され、1級河川等の堤防決壊や、住宅地付近で土砂崩れが発生するなど、その被害は甚大でありました。岡崎市では現在も被災地に職員を派遣するなど、支援活動を続けております。
 このように、豪雨災害や南海トラフ巨大地震の発生が危惧される中、地域の防災リーダーであります消防団員や婦人自主防災クラブの皆様方の活躍に大いに期待するものであり、地域住民の強化を図ることはできません。どうか今後とも、更なるご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
 そして、出初式終了後には、もう既にご覧いただいた方もあると思いますが、市民の浄財・ご寄附によって東岡崎駅前に本市の新たなシンボルとして完成した、日本一の高さと偉容を誇る、若き日の徳川家康公の騎馬像をご覧いただくなど、新春をゆっくりお過ごしいただけたらと思います。
 終わりに、本年が災害のない、平穏無事な一年となるように祈念申し上げますとともに、ご臨席を賜りました皆様方のご健勝とご多幸を、心から祈念申し上げまして年頭の挨拶といたします。


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岡崎市成人式
 新成人の皆さん、本日は誠におめでとうございます。新しい年を迎え、希望と輝きに満ちあふれた4,053名の方々が晴れて成人となられたことを心よりお喜び申し上げます。また、ご来賓の皆様におかれましては公私共にご多用の中、多数の方々にご臨席賜りましたことを厚く御礼申し上げます。
 この成人式は、新成人の皆さんをお祝いするとともに、皆さんが大人になられたことの自覚を高めていただくために開催しております。
 皆さんにはこれから政治や経済、社会への関心を今まで以上に深めていただき、より良い岡崎、より良い日本を築いていくため、常に大人としての責任を持って行動していかれることを大いに期待しております。

 さて、昨年は「令和」という新しい時代の幕開けとともに、本市においても多くの新しいものをお披露目することができました。去る11月2日には、東岡崎駅と直接つながる中央デッキが完成し、もう既にご覧いただいた方もあると思いますが、そこには市民の皆様のご協力により、僅か1年半で1億円を超える浄財を得て、高さ9.5メートルという、日本一の高さと偉容を誇る、若き日の徳川家康公の騎馬像がついに駅前に完成しました。
 私共、岡崎生まれ岡崎育ちの者は、これまで子どもの頃から何度も「岡崎の人間は家康公の生まれ故郷と言いながら、駅前にまともな像一つない」と言われてきましたが、これから皆さんには、もうそんな悔しい思いをさせることはありません。
 この像は単なる観光スポットではなく、駅のホームや電車の窓からも見え、今後末永く岡崎の新たなシンボルになると確信しております。
 そして、19歳で桶狭間の戦いで敗れた家康が再起したことにならい、若い人たちが人生の壁に当たった時に、「困難に立ち向かい、自ら人生を切り開いていく」という精神を学び取ってほしいと思います。
 さらに、東岡崎駅の周辺では「オト リバーサイドテラス」と名付けられた、9階建てのホテルを含む新たな商業施設がグランドオープンし、好評を博しております。そして、人道橋の「桜城橋」も今年の3月末に完成の時を迎えます。
 また、市の東部エリアにおいては、県内初となるアウトレットモールの進出が計画されいおります。
 このように様々な事業を展開していく究極の目的は、いつも申しております通り岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築くためであり、今後もその目標に向け邁進する覚悟であります。
 次世代を担う皆さんには、本市の市政にも関心をもっていただき、ともに岡崎をより良くしていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 終わりに、皆さんには自らの活力と若々しい感性でこれからの人生を切り開いていただくとともに、大人として積極的な社会への参加を期待しております。
 本日を「新たなスタートの日」として、大きく飛躍されることを心から祈念申し上げまして、私からの挨拶といたします。本日は誠におめでとうございます。

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2020年1月 1日 (水)

2020年新年交礼会 年頭のご挨拶

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 皆様、明けましておめでとうございます。
 輝かしい希望に満ちた新春を、健やかにお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
 新年交礼会は本市独自の伝統行事でありまして、正確な始まりの時期は定かでありませんが、昭和3年には岡崎公園で「官民総合新年交礼会」として開催されたという記録があります。
 昭和、平成、令和の3代にわたり受け継がれ、少なくとも93年の伝統を誇り、令和初となる新年交礼会を、岡崎市総代会連絡協議会との共催により開催いたしましたところ、ご来賓の皆様、そして多くの市民の皆様のご臨席を賜り、心から感謝を申し上げます。
 昨年5月に天皇陛下がご即位され、令和の御代(みよ)となりました。天皇・皇后両陛下におかれましては、6月2日に初めての地方公務として本市をご訪問になり、愛知県三河青い鳥医療療育センターをご視察になられました。

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 当日は多くの人々が沿道に駆けつけ、行幸啓(ぎょうこうけい)を温かく、そして盛大にお迎えすることができましたことは、本市にとりましても至上の喜びであり、新時代「令和」の幕開けを象徴する、輝かしい記念日となりました。

 さて、早いもので、市長になりましてから2期8年目を迎えております。これまで私が当初掲げた公約の9割方が実現できていることが望外の喜びであります。一市民としても、ふるさとが目に見えて良くなっていることはうれしいことであります。
 ご臨席のご来賓の皆様、市民の皆様をはじめ、多くの方からご理解とご協力をいただいたおかげでこのように各事業を順調に進めることができましたことに、改めて深く感謝申し上げます。
 よく物事が順調に進み、目的を達成させるためには、天の時、地の利、人の和の、いわゆる天地人が必要であると言われております。まさに今の岡崎に、そうした三つの要素が揃っていたからこそ、各事業が好循環のもとに進めることができたのではないかと考えております。
 就任以来、人口も1万人増加し、工場出荷額も順調に伸びてきたおかげで、市税収入が約70億円増加いたしました。また、財政再建にも努めてまいりましたが、こちらも市の借金を100億円近く減らすことができました。
 そして私が話すと手前味噌になりますが、毎年、国の省庁にも幾度となく足を運び、確実に補助金を獲得できるように努めてまいりました。そうした折、東京の官庁を回りますと、「岡崎はよくやっているね」とよく言われます。殊に国交省では「全国でまちおこしをやっているところは多いが、岡崎のように全市的に5つも6つも同時進行で大きな事業を進めて全て成功しているところは珍しい、国としても注目している」とお褒めの言葉をいただいております。
 岡崎市は健全財政のため不交付団体ですが、国の推進事業を上手に展開してきているおかげで多くの特別補助金が認められており、さらに民間活力を合理的に活用してきた効果が、そうした円滑な事業運営として実を結んできているものと思っております。
 ときに今もリバーフロント計画を「税金のムダ使い」のように批判する方がおりますが、事業費の半分近くは国費が投入される事業であり、これは全国的にも例外的なケースであります。それだけ説得力のある良い仕事であるからこそ、国がお金を出してくれているものと思っております。
 これまで本市が獲得した「行きたいまちナンバー1」「地方再生モデル都市」「中枢中核都市」といった輝かしい実績は、その成果のひとつだと考えております。また国からどれほど予算を獲得してくることができるかということも市長の勤務評定のひとつであると昔から言われております。

 さて、昨年はスポーツにおける明るい話題が続きました。中でも日本中にラグビー旋風を起こした、ワールドカップが開催され、本市出身の田村優選手がチームの司令塔として活躍されました。本市では田村選手が出場した全ての試合でパブリックビューイングなどを開催し、田村選手にエールを送りました。そして大会終了後には、凱旋報告に訪れ、感謝の言葉をいただきました。

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 ラグビーと同じ時期にはバレーボールワールドカップも開催されており、本市出身の石川祐希選手と、石川真佑選手のご兄妹がそろって出場し、ともに大活躍されました。
 そして今年は56年ぶりに日本で開催される東京2020オリンピック・パラリンピックの年であり、多くの種目で本市出身の選手が出場し、活躍が期待されます。
 先月17日には聖火リレーのコースの発表があり、本市では4月7日に大手門から岡崎城、伊賀川、乙川の河川敷を経由し桜城橋までの1.9kmで行われ、岡崎らしさを十分にPRできるコースとなっております。
 また、岡崎市内でこれまで二度の強化キャンプを行っているモンゴルアーチェリーナショナルチームが、昨年11月に開催されたアジア大陸選考競技会でオリンピックの出場枠を個人男子で1つ獲得されました。今年の7月にはオリンピック直前にキャンプが予定されており、市としてもチームの支援や選手との交流を図るなど、オリンピックに向けた機運の醸成を図ってまいります。

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 また、オリンピックのホストタウンになったこともあり、私自身、昨年の7月にはモンゴル国の招へいを受け、かの地を訪問、バトトルガ大統領、ウランバートル市長、経済界の重鎮とも面会し、親交を深めることができました。今後、さらなる交流に努めたいと思っております。

 オリンピック、パラリンピックが閉幕後の11月には、WRC世界ラリー選手権が開催されます。昨年にはテストイベントとして「セントラルラリー愛知・岐阜」が開催され、この中央総合公園も3万人の観客で溢れました。今回のテストイベントにおいて本市のコースは、主催者などから高く評価されており、WRC本番の盛り上がりに期待しております。

 そして、本市北部の龍北総合運動場が、この7月についにオープンします。
 長年アスリート達が待ち望んでいた全天候型の第三種陸上競技場は、天然芝が整備され、陸上競技、サッカー、ラグビー、グラウンドゴルフ等様々な大会が開催でき、約1,000席のスタンド席と芝スタンドにより約5,000人の観客の観戦が可能となります。その他、硬式野球が可能な野球場や、人工芝となるサッカー・ラグビー場など、本市の新たなスポーツの拠点として生まれ変わります。

 50年に一度の大改修として東岡崎駅周辺地区を整備しておりますが、昨年11月に、ペデストリアンデッキの渡り初めと、若き日の徳川家康公の騎馬像のお披露目を行いました。
 家康公騎馬像は、駅のホームや往来する電車の車窓からも眺めることができ、その高さは台座を含めると9.5メートルにおよび、まさに日本最大級となり、本市の新たなシンボルが誕生したと思っております。
 そして、なにより嬉しいのは、総制作費に迫る1億円を超える寄附が、多くの企業や個人の方から寄せられたことであり、まさに岡崎人の愛郷心と真心によって建てられた像であることであります。
 この像は単なる観光のスポットとしてだけでなく、ピンチをチャンスに変え、天下統一と平和な世の中を作り上げた郷土の英雄の姿から「困難に立ち向かい、自ら人生を切り開いていく」精神を子どもたちに伝えていきたいと考えております。

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 また、公民連携事業の民間商業施設「オト・リバーサイドテラス」も同じく11月にグランドオープンを迎え、大盛況を博しております。
 建物は乙川の景観や眺望を満喫できるように配慮され、歴史的な要素を取り入れた落ち着いた品格のあるデザインであります。これまでとは異なり、川に向かって開かれた施設となっており、オープン以来多くの方が訪れ、飲食とともに乙川の景色を楽しまれている姿を目にします。市民にとって待ちに待った駅前の魅力のある賑わいと憩いの空間が誕生したのではないかと思っております。

 続いて、同じく公民連携で進めております、QURUWA戦略についてであります。
 昨年7月には、籠田公園がリニューアルオープンいたしました。新たに設置した四阿(あずまや)やパーゴラの下で語らう様子や、噴水では元気に水遊びをする沢山の子どもの姿を目にすることができました。こうした試みの中で評判が良く、効果的なものは、他の公園でも活用したいと考えており、特に暑い夏が予想される中、子ども達が遊べる噴水については今後、他の場所での導入も計画していきたいと考えております。

 次に、乙川に架かる桜城橋では、現在、額田地区のヒノキを使用した橋の木装化の工事を進めております。桜の開花時期となる3月22日に橋の完成式典と、三世代による渡り初め、さらには、岡崎の石工業の力と技の結晶である、天下の道の徳川四天王像のうち2体のお披露目を予定しております。また、桜城橋の橋上広場と橋詰広場においては、民間の力を活用した整備を行い、来年令和3年3月の完成を目指してまいります。

 経済産業界からご要望をいただき、QURUWA戦略の拠点施設として、太陽の城跡地にコンベンション施設の整備を進めております。ここでは、今まで市内や西三河地域では開催することが叶わなかった1,000人規模の会議や式典、レセプションなどが開催できるコンベンション施設を建設するとともに、それに併設して、「上質なおもてなし」を提供できるホテルの誘致を行ってまいります。令和5年の春の開業に向け、今月末には事業者からの提案が出され、2月末にはいよいよ、優先交渉権者を決定する予定であります。

 これらの施設は、ただ形を作って終わりではなく、出来上がった空間を活用して、いかにまちの賑わい・新しい暮らし方・楽しみ方を生み出すかということが大切と考えており、私はむしろ、これからが本番と捉えています。
 この先、乙川に面する建築物を建て替えする際には、統一した景観デザインを取り入れ、1階部分に店舗を誘致していただくことや、QURUWAエリア内に、新たにマンションやオフィスビルを建設する際には、1階は、店舗など、まちに開かれた空間にすることが必要ではないかと思っており、これを誘導する施策について検討したいと考えています。
 今後、ますます、市内の事業者の皆様と連携を深め、事業の展開しやすい環境づくりを一層進めるよう、公民連携によるまちづくりを展開してまいります。

 JR岡崎駅周辺整備につきましては、昨年10月に東口駅前広場のペデストリアンデッキが完成し、駅から出会いの杜公園までが直結いたしました。今後も南の玄関口にふさわしい賑わいが創出されるまちづくりを進めてまいります。

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 そしていよいよJR岡崎駅南地区で建設が進められております「藤田医科大学岡崎医療センター」が、この4月に開院を迎えます。本市が初めて誘致に成功した大学病院として、これまで周辺市町を含む多くの皆様から、開院を待ちわびる声をいただいてきました。これにより、長年の課題であります救急医療体制の充実は勿論のこと、今後は、市民病院をはじめ各医療機関とも連携を深めることで、より質の高い医療を皆様にお届けしてまいりますので、ご期待ください。また、この医療センターへは、民間バス路線の改変により、バスの乗り入れを行い、岡崎駅からの交通アクセスの充実を図ってまいります。

 さらに、まちづくりにおいては、人々がゆっくりくつろげる場所を創造するなど、豊かな公共空間の創出にも心がけております。
 そうした空間がたくさんあり、都市環境を豊かにすることが都市の価値でもあると考えております。
 そうした取り組みが各分野において高く評価されておりまして、先月には、乙川の水辺空間を活用した「おとがワ!ンダーランド」が、地域特有の貴重な資源を利活用した、魅力ある地域づくりの活動に贈られる国土交通大臣表彰「手づくり郷土(ふるさと)賞」の一般部門の20団体に選定され、さらにその中でグランプリにも選ばれました。

『中日新聞』2019年12月20日

 また、都市景観の取り組みでは、国の関係機関が主催する「まちづくり・都市デザイン競技」の開催地として、本市が選ばれました。
 このことは、岡崎のまちづくりがモデル都市として国から評価され、全国からも注目されていることの証であります。
 今回は、『居心地(いごこち)が良く、知らず知らず歩きたくなる「まちなか」からはじまる都市の再生』をテーマに、東岡崎駅から八丁味噌蔵までを主な範囲とする「岡崎城周辺地区」が対象となります。2月末まで全国から提案を募集し、5月に入選が発表される予定です。

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 これまで多くの協力を得ながら事業を進めてきましたが、新たな知見を得ることで、賑わいの創出に、さらに弾みがつくものと期待しております。いずれにしても、今後は四季折々に景観の移ろいを楽しめる美しい乙川河畔を目指す心づもりであります。

 さらに、健康増進の側面からのまちづくりにも取り組んでおります。
 すでにスマートウェルネスシティ首長(くびちょう)研究会に加盟しており、そこで暮らすことで健幸になれるまちの実現を目指し、様々な事業を展開しております。今年度は、特に「歩いて健康」の取組みの充実を進めていたところ、「太陽生命クアオルト健康ウォーキングアワード2019」において、愛知県の自治体として初となる優秀賞を受賞しました。
 今後、専門家チームの現地調査を行い、来年度には市内2か所で、健康ウォーキングコースの設置を進めてまいります。それに先立ち、桜城橋の開通に合わせて、QURUWAエリアを「まちなかの保養地」として周遊するウォーキングコースやイベントの開催、市独自のアプリの配信を予定しております。今後も「歩くのが楽しいまち」「歩きたくなるまち」づくりを進め、市民の皆様の健康寿命を延ばしてまいりたいと思います。その他にも、市内の6割を占める中山間地と東部エリアに、民間の活力を活かした多様なスポーツ・レクリエーション施設と山間リゾートを考えております。

 また、「ひと」が輝く取組みも、まちづくりにおいて重要なものであります。
本市では女性活躍を推進するため、働きたい女性と事業所を対象に、女性の就労支援としてテレワーク推進事業に取り組んでおります。これは必ずしも職場に出勤しなくても、コンピュータとインターネットを使って仕事ができる新しい働き方であります。

 一方で、全国的にも問題となっておりますが、市民生活を支える、介護や保育、看護師などの専門職が不足しており、人材の確保が急務となっております。
 本市としましては、介護職員の資格取得に係る経費を補助する制度を設けるなど、スキルアップやキャリアアップを支援するほか、保育士・看護師の有資格者に対し、復職を支援するイベントを実施するなど、子育て環境の充実や地域医療の発展を支える人材の確保や育成を積極的に進めてまいります。

 また、これからの岡崎を担う子どもたちへの支援としましては、昨年の全小中学校へのエアコン設置に続き、現在中学生まで無料化しております子ども医療費助成につきまして、更なる充実を図るため、対象年齢の引き上げに向けた準備を進めているところであります。

 このところ地球温暖化の影響と考えられる異常気象により、毎年のように、想像を超える災害が各地で発生しており、昨年の台風では、記録的な暴風や豪雨により大規模災害となりました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方の一日も早い日常生活の回復を心より祈念いたします。
 本市では、被災地支援といたしまして、ゆかりのまち・長野県佐久市に加え、長野市、栃木市の3市に職員を派遣し、避難所の運営など、様々な人的支援も実施しました。
 本市でも、いつ、同様の、もしくはそれ以上の災害が発生するかもしれません。少しでも被害を軽減するために、水害対応ガイドブックの浸水想定を更新し、広く全世帯に配布するとともに、河川改修などの施設整備、関係各所との相互支援体制の構築、市民の皆様に向けた防災啓発など、ソフト・ハード両面から、引き続き防災対策に取り組んでまいります。いずれにしても家族の生命を守るための最後の判断は自助努力でありますので、普段から災害時における避難方法、行き先、非常時の連絡方法などを家族で話し合っておいていただきたいと思います。

 また、安全で安心して暮らせるまちの実現に向け、防犯カメラの設置を進めてまいります。
 昨年の本市の犯罪発生状況としましては、一昨年と比べて減ってはいるものの、愛知県内では未だ上位で、厳しい状態が続いております。また昨年7月から、犯罪が多い地域へ移動できる簡易型の防犯カメラ50台の運用を開始し、犯罪の抑止に効果を上げているところであります。こうした状況を踏まえ、行政が主体となって、まずは1,000台を目標に防犯カメラの設置を進めてまいります。
 子どもやお年寄りはもとより、市民の皆さんが楽しく快適に、安心して暮らせるまちとなるよう、より一層力を入れてまいります。とりわけ、さらなる高齢化社会の到来を踏まえ、住宅、施設、道路、交通手段の改革に取り組んでゆく心づもりであります。ことに、自動運転自動車の山間地域での先行運用について具体的に考えております。

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 そのような中、岡崎警察署長はじめ多くの関係者のご尽力により、かねてより要望しておりました康生通交差点の「スクランブル交差点」化が実現しました。12月下旬より、斜め方向の横断が可能となり、あわせて、歩行者を車両から守る安全ポールも立っております。これにより、より安全・安心で使いやすい交差点になりましたので、より多くの方にご利用いただきたいと思います。

 さて、夏の風物詩となっております岡崎の花火大会ですが、例年開催していました8月の第1土曜日は、オリンピック競技大会の期間中であることから、安全に実施するための警備態勢を整えることが難しいため、9月12日に変更いたします。市民の皆様を始めとして、多くの観光客の方々にも楽しんでいただいている花火大会ですので、安全を第一に考え、警察及び民間警備会社と協議の上、公共交通機関、近隣市町の花火大会主催者とも調整を行い、日程を決定しました。なにとぞご理解、ご協力をお願いいたします。また新しい人道橋「桜城橋」の西側には、障がいのある方、施設の子ども達、高齢者のための特設招待席も設ける予定であります。

 そして、春恒例の「家康行列」では、2013年に仮面ライダー鎧武(がいむ)で主演した「佐野岳(がく)」さんに特別出演していただくことになりました。佐野さんは愛知県出身で、歴代仮面ライダーの中で最も身体能力が高いと言われておりまして、家康行列では若き日の徳川家康公役を演じていただきます。模擬合戦では、家康公像の眼下に広がる乙川河川敷で、若く魅力溢れるパフォーマンスを披露していただけるのではないかと期待しております。

 さらに観光に関しまして、先日、岡崎城の龍城堀で、『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』の番組ロケが行われました。本日午後6時頃から、10チャンネルのテレビ愛知のスペシャル番組としてその模様が放映されます。私も依頼主として出演いたしますので、ぜひご覧ください。当日、不覚にも堀の中で転んでしまいましたが、その映像が出ないことを祈っております。

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(岡崎公園で撮影中の『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』。2020年1月1日放送)

 以上、本市が取り組んでいる最新施策の一端をご紹介させていただきました。
 最後に、本市がこのように順調に発展し、毎年元旦に政策をご披露できますのも、この会場の皆様はじめ市民の皆様のご尽力の賜物であり、これから、リバーフロント計画に続き、市内、東西南北において進めている各事業が、順次、完成の時を迎えてくるのも、皆様のご協力のおかげであります。そうした成果を有機的に連動させ、この町に住んでいることで幸せを感じられるような、「一歩先の暮らしで三河を拓く 中枢・中核都市おかざき」を将来都市像に掲げ、着実に市政運営をしていくことが私の役割だと考えております。
 今後も福祉や医療、子育てと教育、防災・防犯などの基本施策の充実にしっかりと力を注ぎます。そして、私の究極の目的であります、岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」の実現のため、全力で取り組んでまいりますので、引き続き、皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
 結びに、この新しい令和の時代も、本日ご参会の皆様をはじめ市民各位のご多幸を心より祈念申し上げまして、年頭のあいさつと致します。

令和2年1月1日 岡崎市長 内田 康宏

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