康生界隈のまちづくり

2017年12月21日 (木)

『リバ!』2018年1月号

第3回リノベーションスクール@岡崎

内田康宏事務所から、『リバ!』2018年1月号発行のお知らせです。
市長の連載もついに6年目を迎えました。
1月号のコラムは「第3回リノベーションスクール@岡崎」です。

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2017年12月16日 (土)

第3回リノベーションスクール@岡崎

第3回リノベーションスクール@岡崎

 新たなまちづくりとにぎわいの創出につながる実証実験である「リノベーションスクール@岡崎」(12月1日~3日)に出席した。このプロジェクトは学生を含む、まちづくりに関心を持っている方達にチーム(ユニット)を組んでもらい、具体的なアイデアを提案して頂く試みであり、今回で第3回目を迎えた。
 これまでもすばらしい提案がいくつも生まれ、「岡崎家守構想」(地主・家主から土地・建物を借り受け利益を生む運用や、質の高いビジネスを民間事業者に指導するシステム)に掲げる家守を通じて、乙川リバーフロント地区にいくつもの出店が実現し、まちの活性化に効果を発揮している。

 今回は15人の参加者をA、B、二つのユニットに分けて、具体的な駐車場、空きビルを使って効果的な利用方法を自ら考え出し、その事業計画を物件オーナーや市民の前で発表(プレゼンテーション)してもらうものである。肝心なことは、単なる夢の提案ではなく、そのプラン実現のための予算案、資金繰りの方法、事業計画と見通し、借入金の返済計画まで含めた地主・オーナーへの対応なども具体的に説明しなくてはならないことである。

第3回リノベーションスクール@岡崎

 市民対話集会で頂く意見や、時にプロの議員の発言においてでさえ、個人的な思いや自分の趣味的願望(失礼!)かと思われるような、法律や行政(国・県・市)の仕組み、採算性を無視した提案がみられることがある。しかしここではそうした提案は、専門家(大学・研究所の先生方、都市計画・まちづくりのプランナー、全国の実践者)の厳しい評価を受けることとなる。


ユニットA: 篭田エリア駐車場群

第3回リノベーションスクール@岡崎

 ユニットAのチーム(7名)は、籠田町にある駐車場が個人所有の土地に小分割された非効率的なものである現状に着目し、これを一括管理するプランを立てた。
 壁やフェンスをとり除き、大区画の駐車場として効率運用することで駐車台数を増やし、さらに余剰地を活用して、ユニークな露店を運用したり、立体的なオープン・カフェを展開して、まちの活性化を目指し、そこから利益を生み出そうとするものであった。

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ユニットB: 貝吹邸(連尺通り)

第3回リノベーションスクール@岡崎

 ユニットBのチーム(8名)は、連尺通りに面した3階建ての古いビルを対象物件とした。
 京都の町屋のように間口が狭く(3.6メートル)、奥の長い(23メートル)ビルを活用して、民泊的な小ホテルとして再生しようとする試みであった。

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 1階は、南側がホテルの入口となっており、カウンターの受付がある。ここは夜になるとカウンター・バーも兼ねる場となる。反対側の北口には、近年都市部で好評のコインランドリーと自動販売機によるカフェが併設されることになる。
 2階と3階は、個々の部屋がそれぞれ木調の部屋、ジャズの部屋、テクノ・ルーム(未来の部屋)、自然の部屋という個性的なテーマを持った仕様で整備される。
 3階の部分には管理者の部屋と長期滞在者を想定したテラス庭付きの広い部屋が用意されている。どの部屋もただ泊まるだけではなく、利用者が滞在を楽しめる空間であり、「もう一度岡崎へ行ってみたい」と思わせるリピーターを意識したものとなっている。料金も一泊8,000円(長期滞在は別)と良心的な設定である。今後はこうした複合的な要素をもった個性的な施設が増えてくるような気がしている。

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 後の講評において、「地域の活性化というものは一つ流れができると、続いて面白い考えを持った人達が集まってくるものです」という言葉がスクールマスターの西村浩さんからあり、我が意を得たりと思っている。
 空き地、空き家が増え、将来さらなる人口減少と高齢化が心配されている地方都市において、こうした知恵を活用した土地・施設の有効活用を進めることが「ものづくり」だけに頼らない、多様な経済の柱を持った「観光産業都市・岡崎」への第一歩となることを確信したものである。
 最後に先生方の講評と修了証の授与が行われ、私も閉校の挨拶を行いましたので以下に記すこととします。


閉校挨拶
 皆さん、こんにちは。市長の内田です。
 受講生の皆さん、3日間お疲れ様でした。自ら事業計画を立て、より魅力的に伝わるようプレゼンを練り、さらに公開の場を磨き上げるということを、短期間にこなすという厳しい日程であったと思いますが、それぞれ魅力ある提案になったと感じております。
 また、今回のスクールに対しまして、実際の物件を扱うことに御了解いただきました不動産オーナーの方々におかれましても、御理解と御協力を賜りましたことを、厚く御礼申し上げます。

 このリノベーションまちづくりでは、現在活用されていない空き店舗や空き地などの利活用を考えることで、事業者も地域も潤う形を見つけることができます。ただの空き物件の活用ではなく、都市経営の課題を複合的に解決できるという、すばらしい取り組みだと思っております。
 今回の提案も事業化に向けてすぐに動き出せそうな内容であり、皆様方の意欲と熱意が伝わる内容であり、うれしく思っております。
 ことに地元に住んでいる私たちは長年同じ風景を見ているはずですが、毎日見ていると当たり前のことになっていまい、逆に問題点に気がつかないということがあります。今回そうした「気づき」の機会を与えてくれた点はすばらしく、かつ若い人達の斬新なアイデアに驚かされました。
 現在岡崎市では東岡崎駅周辺整備を含め、人道橋と河川敷の整備による乙川リバーフロント計画と共に、中央緑道から籠田公園周辺、そして康生地区から「りぶら」につながる「QURUWA(くるわ)構想」に基づいた整備を進めております。

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(「めぐる、QURUWA」。2017年10月28日開催)

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(りぶら前のプロムナードで行われた社会実験)

 さらに「モノづくり」に続く新たな経済の柱として観光産業の育成を目指し、歩いても自転車や車で訪れても楽しいまちづくりを行っております。地域の魅力を向上させるためには個々の事業者の御協力が不可欠となります。本市としても引き続きこうした新しい試みを支援して参りますので、よろしくお願い申し上げます。

 全国的に地方都市の財政難と人口減少が言われる中、この地域は自動車・機械産業の好調なおかげにより全国屈指の豊かさと人口増を続けております。この岡崎市もあと10年程は人口増が続き、現在の38万6000人から42~3万まで人口が伸び、その後は漸減してくると言われております。人口が増えるばかりが良いこととは思いませんが、私は岡崎市の面積、地勢、経済的能力の伸長ということを考えた時、将来的に人口50万人位の都市として安定した街にしたいと思っております。ある程度の人口がなくては財政状況が悪くなりますし、地域の活力も落ちます。そうかといって「小さな東京」のような街にはしたくありません。
 現在大都市では時の風による「大衆扇動型の選挙・政治」が主流となっていますが、そうした政治は揺れ幅が大きいものの、実りの少ない結果を招くことになりがちです。しっかりと地域住民との対話を重ね、「顔の見える民主主義」を行っていくためには50万人くらいが適正人口であると考えます。岡崎はそれが実現できる都市であると思います。
 これからもそうした考え方のもと、さらに魅力的なまちづくりに取り組んでゆきますので、一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 最後に皆様方の取り組みが花開き、さらに街に賑わいが生まれ、そしてこうしたリノベーションの輪が全国に広がってゆきますことを期待し、閉校の挨拶と致します。参加者の皆さん、3日間本当に御苦労様でした。ありがとうございます。

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2016年9月22日 (木)

『リバ!』2016年10月号

『リバ!』2016年10月号

内田康宏事務所より、『リバ!』2016年10月号発行のお知らせをいたします。
市長の連載コラムは「リノベーションまちづくり・家守の会」です。

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2016年8月31日 (水)

おとがワ!ンダーランド・コア期間キックオフセレモニー

おとがワ!ンダーランド

 「おとがワ!ンダーランド」は、乙川リバーフロント地区かわまちづくり協議会と岡崎市の共催によるプロジェクトで、乙川及びその河川空間を、かつて私達の世代がワンパク坊主であった頃のように楽しく過ごせる場所にしようという試みである。
 民間の様々なアイデアと市民の活力により河川空間を存分に使いこなし、乙川を昔のように魅力的な所へと変えてゆきたいと考えている。そうした目的のもと民間事業者の力をお借りし、7月から様々な活性化策が行われているところである。8月21日(日)から28日(日)までをコア期間として、乙川の殿橋から名鉄鉄橋までの区間で34のプログラムが集中的に開催される。
 水上における音楽ライブ、橋のたもとでのオープン・カフェ、河川敷でのビア・ガーデン、キャンプ、バーベキューなど、これまで簡単に行えなかった行事が国・県の格別の御理解と御協力によって施行されることとなった。乙川リバーフロント地区かわまちづくり協議会の構成メンバーとして、地元の総代会長、まちづくり団体、大学教授などの方々が御尽力頂いたことにより、民間主体のかわまちづくりのシステムがこのたび実現した。改めて感謝申し上げるものである。

竹水鉄砲合戦と竹水鉄砲教室

(竹水鉄砲合戦と竹水鉄砲教室)

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(フライキャスティング体験教室)

HYPPA BREWS, Mr. Craig Morrey

(HYPPA BREWS クラフトビアガーデン)

ダウンヒルダービー乙川大会

(ダウンヒルダービー乙川大会)

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(殿橋脇のパーラーニューポートビーチ)

岡崎中心市街地の店舗情報誌『Corin』

(岡崎中心市街地の店舗情報誌『Corin』)

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(Wood×Green×Life)

まちなか乙川キャンプ場

(まちなか乙川キャンプ場)

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(舟遊びとWATER PARK)

 この夏行われるプログラムの中から一つでも多くの事業が成功し継続されてゆくことで、本市の新たな名物として岡崎の活性化に寄与することを祈るものである。
 コア期間初日の8月21日(日)はキックオフセレモニーが開かれ、セレモニーで薪割りをしたあと各プログラムの視察を行った。以下は当日の挨拶である。

おとがワ!ンダーランド・コア期間キックオフセレモニー

おとがワ!ンダーランド・コア期間キックオフセレモニー

―挨拶―
『連日の暑さ厳しい中、日曜日の早朝より大変御苦労様です。
 ついに本日から「おとがワ!ンダーランド」を最高に盛り上げるコア期間のスタートです。期間中は、河川敷や水上にて34のプログラムが展開されると聞いており、大変期待しているところであります。
 おとがワ!ンダーランドに象徴される「かわまちづくり」は、私の公約の大きな柱である「乙川リバーフロント計画」のひとつでありますが、国や県への陳情や要望を重ね、事業への協力をお願いしてきた結果、平成27年3月30日に愛知県の管理する河川としては初となる国土交通省の「かわまちづくり支援制度」の登録認定を受けました。本日お越しいただきました愛知県西三河建設事務所の高野所長には特に御尽力をいただき、改めてお礼を申し上げます。そして、この会場にお見えの皆様が主役となって河川空間を利活用していただき、かわとまちの融合によって岡崎の中心市街地を活性化させる、乙川のかわまちづくりがスタートしました。
 併せて、ここ乙川河川緑地では人道橋や園路・照明をはじめとした公共空間のリノベーション整備によって、さらに皆様に利活用いただける取り組みも進めています。
 このように公共による単なるハード整備だけではなく、「それを使ってどう賑わいを創出するか」というソフト面を重視したまちづくりを考えているのであり、こうした事業を通じてまずは民間の皆様に大いに儲けていただき、その結果として、行政には税としての収益があるといった、あくまでも民が主体のまちづくりということを目指しております。この点を特に強調しておきたいと思います。
 コア期間は1週間と少し短く感じられますが、かわまちづくりでは「イベントから日常へ」を合い言葉に、おとがワ!ンダーランドを担っていただいている皆さんと共に、今後も持続可能なまちづくりを展開したいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 本日はキックオフセレモニー本当におめでとうございます。』

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2016年7月14日 (木)

第11回まち交大賞において「まちづくりシナリオ賞」受賞

第11回まち交大賞表彰式(2016年7月5日)

 7月1日の「市制施行100周年記念式」、2日・3日の「おかざき100年祭」の興奮冷めやらぬ5日(火)朝、市のリバーフロント計画担当職員とともに上京し、虎ノ門にある日本消防会館で行われた第11回〝まち交大賞〟全国大会の表彰式並びに意見交換会に出席した。
 この賞は一般財団法人都市みらい推進機構の主催(国土交通省後援)によるものである。全国のまちづくり計画の中から、優良なまちづくり計画を策定した地区、また事業の実施、評価、改善において優れた取り組みを行った地区などを対象に表彰し、関係者の栄誉をたたえるとともに、受賞地区の事例を全国に幅広く紹介することで地域の創意工夫を活かしたまちづくりを促進することを目的として、平成18年(2006年)から実施されているものである。

 今回受賞したのは8つの自治体である。4市2町が完了地区として、2市が計画地区として選ばれ、岡崎市はそのうち計画地区の「まちづくりシナリオ賞」を受賞することとなった。賞状を一枚頂けるだけかと思っていたところ、立派な楯(たて)まで頂き大変光栄なことである。

明代橋

岡崎公園(2015年5月5日)

 本市においては、昨年の国の「かわまちづくり支援制度」の登録に続き、この5月には同じく国の「歴史まちづくり」の事業認定を受けたところである。今回また、第三者の目によって評価を受けたことで大きな自信を得たような気がしている。計画のとりまとめ並びに実施に向けて御協力を頂いた多くの皆さん並びに担当職員のご尽力に心から感謝を申し上げたい。

 世の中には、自分達の考え方だけが正義だと信じ、建設的な努力をしている者の足を引っぱることを生きがいとしている人達がいる。
 だが授賞式に出席してみて改めて感じさせられたのは、「モノゴトの真価は、実りのある実績を成し、他者からの評価を得て初めて定まるものである」という当たり前のことだった。
 それから会場でこんな話を伺った。対案もなしに、ただただ反対することによって自らの存在をアピールしようとする対抗勢力の妨害を受けながら、市民や有権者の方々の協力のもと、そうした障害を乗り越えて計画の策定、事業の推進、完成にこぎつけた地区もあるということだった。

 都市みらい推進機構の主催する賞は計画地区と完了地区の二つのコースの表彰があるため、今後はさらなる努力を重ね、ぜひとも次は完成地区に与えられる〝まち交大賞〟を獲りたいものだと思っている。
 そして現在国の進めている観光立国政策(ビジット・ジャパンなど)、愛知県の〝あいち観光戦略〟と連動して「モノづくり」に並ぶ岡崎の経済のもう一つの柱として「観光産業」を育て上げる決意である。

 以下は当日、意見交換会で発表した内容です(クリックすると拡大します)。

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2016年6月29日 (水)

「リノベーションまちづくり・家守の会」始まる

グラスパークビル(岡崎市連尺通3丁目7)

 昨年度、「家守構想検討委員会」が発足し、都市計画並びにまちづくり事業の専門家で(株)アフタヌーンソサエティ代表である清水義次氏が委員長となられた。清水氏のリードのもと「岡崎家守構想」がまとめられることとなり、中心市街地と乙川リバーフロント地区のリノベーションまちづくりの一環として、連尺通の空きビルが借り上げられ改装された。6月11日(土)、事業の先導役として始まった「グラスパークビル」の内覧会が行われ、私も当日の報告会とオープニングパーティーに参加した。

 現在進行中の乙川リバーフロント計画は、昨年3月の「かわまちづくり」に続き、この5月に「歴史まちづくり」の国の事業認定を受け、国、県、民間の協力のもとで順調に進んできている。昨秋より具現化してきた事業が現在、市民の目で見て分かる形となってきていることを喜んでいる。やはり物事は「百聞は一見に如かず」であり、各地より賛同の声が続々と集まってきている。
 そうした中、先月末には全国の優れたまちづくり事業に対して与えられる『まち交大賞』のうち「まちづくりシナリオ賞」を受賞することも決定した。乙川リバーフロント計画の内容が第三者の目から見ても非常に優れたものであることが証明されたものと思っている。乙川リバーフロント計画を中心とする岡崎の再開発事業、新たなまちづくりの試みが今や、全国から注目されるものとなっているということを改めて申し上げたい。
 あらゆる会合で私が申し上げている通り、まちづくりというのは単なるハード事業で達成されるようなものではなく、施設の機能と空間を活かして地域活性化のためにどのようなソフト事業を行い、いかに民間の事業を支援してゆくかということが重要なポイントとなると考えている。
 そうした私達の考えを体現する形で、この度、中心市街地の空き家・空き地などの遊休不動産の利活用を考える「リノベーションまちづくり」が検討され民間主導で「岡崎家守構想」というものが実施されることとなったのである。

 この家守構想の発想の大本は、江戸時代の江戸城下町の運営方式にヒントを得たものである。天保年間(1831~1845年)当時の江戸の人口は60万人ほどであり、治安を管理する正規の幕府の役人は300人ほどであったという。当時1647町あった各町はそれぞれ各社(やしろ)を中心に統轄されており、さらに不在地主(大名や武士など)の土地に建てられた長屋の管理は「家守(やもり)」と名付けられた人々に任されていた。彼らは、全国各地より江戸に集まり住み着いた長屋の住民から家賃を徴収し、それを地主に収めて管理手数料を得るシステムを担っていた。また長屋だけではなく、何より地区の運営マネージャーとしての役割を果たしていた。
 今回この「家守」のシステムを中心市街地の活性化に応用しようというのが「岡崎家守構想」なのである。

第1回リノベーションスクール@岡崎(2016年2月14日)

 去る2月、康生地区において「リノベーションスクール@(アット)岡崎」というイベントが3日間にわたって行われた。リノベーションまちづくりとは、様々な民間の空き家・空き地利用プランを持つ方達と不動産の活用を企てる地主とを結びつけ、地主には維持費や固定資産税負担の軽減をもたらし、事業者には新事業展開の場を提供するもので、双方の利益にかなうものである。このことによって中心市街地の活性化を図ろうというのが構想の目的である。
 対象となる地域は中心市街地と乙川リバーフロント地区である。もともとこの地区は公共サービス施設と共に小商いを行う店が集まっており、民間の空き家、空きビルにとどまらず、これから整備を進める乙川河川や中央緑道、公園などと共に活性化を図るものである。
 今回の結果次第で対象地域を広げたり、他の地域における活動を企てることも考えられることになるだろう。

リノベーションスクール@岡崎「気になる家守の会」

リノベーションスクール@岡崎「気になる家守の会」

 「グラスパークビル」はもともと剣道をはじめ武道関係の用具を販売する3階建てのビルであった。5年前に閉店し、これまでそのままにされていたものである。
 新しいビルは1階に飲食店用のテナントスペースを設け、複数の事業者が交替で運用することとなっている。また他のフロアについては、テナントスペースとして貸事務所やレストラン、シェアオフィスとして利用されることになっている。屋上へもループ階段で上がれるようになっており、屋上のスペースも含めてまだ利活用プランはふくらみそうである。

 このエリアにおいてはグラスピークビルをはじめ、「リノベーションまちづくり」の取り組みが様々な不動産で展開され、新たな起業家の育成を図ることになる。すでに近隣の空きビルではカフェやせんべいの店、子育て中の母親が集うスペースをこの夏頃までに実現してゆくことになっている。

岡崎市のリノベーションプロジェクト一覧

 個々の事業計画は単なる夢の実現ではなく、起業のための資金の調達から返済方法、黒字化の見通しなどキチンとした計画のもとにすすめられており、実現性と成功性の高いしっかりした計画がそろっている。
 このような民間のチャレンジの中から一つでも多くのまちおこしの起爆剤となる事業が現れてくることを願っている。そうした事業が増えることによって中心市街地に賑わいが生まれ、さらなるリノベーションまちづくりが広がることを期待するものである。そのために、これからも官民共に知恵を出し、まちづくりを進めてゆきたいと考えている。

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2016年6月19日 (日)

『リバ!』2016年7月号

岡崎市・六供配水場

内田康宏事務所よりご案内申し上げます。
『リバ!』2016年7月号が明日発行されます。市長のコラムは「六供浄水塔ギャラリーの夢」です。特集は徳島県東みよし町在住のオカザえんぬさんです。

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2016年5月18日 (水)

六供浄水塔ギャラリーの夢

六供配水場配水塔

 岡崎市内の中央部にある甲山(かぶとやま)の北側の頂(いただき)に六供浄水場はある。平成23年度に浄水場としての機能を廃止したことから、現在、正式には「六供配水場」と呼称される。
 この施設は昭和9年(1934年)に建設されたものであり、当時の地方都市にあってはモダンな西洋風の建物であった。中でも端に立つツタの絡まる配水塔の姿はヨーロッパの古城をほうふつとさせる風格さえある。近在で育った我等かつてのワンパク坊主どもにとっては、昔日の面影を今日に伝える懐かしい建物の一つであり、市の景観重要建造物指定第2号でもある(第1号は岡崎城)。

 当時まだ珍しい鉄筋コンクリート製の建物であったこの配水塔も、さすがに80年を超える使用による老朽化は免れることはできず、配水池施設は現在一部改築工事中である。古く巨大な貯水槽が撤去され、その跡地には災害対策用の給水設備と災害時の避難スペースを兼ねた利用計画が立てられている。

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岡崎市・六供配水場の平面図

 このエリアは、かねてより地元の愛宕学区から、憩いの広場として使用できる公園として開放してほしいという要望が出されていた。上下水道局としては、将来施設を更新する際に、現在の施設のある場所と広場の予定地を交換使用する予定としている。
 とは言うものの、私としては何とか地元の要望に沿った形での土地利用ができないかと思っている。地元では、さらに配水塔のまわりにおしゃれなカフェ・レストランでも造ってほしいという声もある。確かに、岡崎の中央部の高台に位置する施設であり、眼下に広がる市街地の眺望を考え合わせれば、その利用価値には大きな可能性がある。

 そんな思いを胸にしながら、先般3月29日、施設見学に出かけてきた。私は近くにある愛隣幼稚園に通っていたため、この辺りは昔から見慣れた風景であり、子供の頃から何度も遊びや写生で訪れた場所でもある。ところが何と塔の中に入って屋上に登るのは今回が初のことであった。

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 直径12.8メートル、高さ17.2メートルの配水塔の屋上からは、中心市街地が東西南北、それぞれに見渡すことができる。屋上へは、塔の外側に併設された長方形の建造物内にしつらえたコンクリート製のジグザグ階段で上がる。途中ガラス窓から塔内の水槽の様子をうかがうことができる。屋上からの展望は岡崎の新たな魅力の一つともなるだろう。
 現在、乙川リバーフロント計画として整備しているのは籠田公園周辺までであるが、10月に改修工事の終わる市民会館と六供地区の古い街並み、そして坂道を登りつめた所に位置する配水塔と同時代に造られた旧ポンプ棟などの施設は、うまく活用すれば次の段階のまちづくりの新たなテーマを形成する重要な要素(ランドマーク)になるものと考えている。

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館

 建物の規模と様式は異なっているが、ニューヨーク市のセントラル・パーク東側の5番街に面した一角に、アメリカが誇る建築家フランク・ロイド・ライトの設計によるグッゲンハイム美術館がある。上層部が斜めにひしゃげた円筒形のユニークな建造物であり、内部はらせん状のゆるやかなスロープ構造で、中央は吹き抜け状となっている。奇抜なデザインすぎてニューヨーク市からの建設許可がなかなか下りず、そのため建築が遅れたといういわくつきの美術館でもある。つまりは、この美術館そのものが近代芸術なのである。
 来訪者はエレベーターで最上階まで上がりスロープを歩いて下りながら、壁面に飾られた近代美術絵画を鑑賞することになる(もちろん下から登ってゆくこともできる)。これならは車イスの人でも楽である。

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館

 かたつむりの殻のようなこの斬新な形状の建物が出来たのは、1959年と意外に古い。かつて1970年代半ばにニューヨーク大学のALI(American Language Institute)に在籍していた私はヒマな時によく一人でこの美術館を訪れていた。当時モネの特別展が行われており、人のいない時に長イスに横になって睡蓮の絵をあかず眺めていたことを懐かしく思い出すものである。

 よけいなことを長く書いてしまったが、将来六供の配水塔が使用されなくなった時に内部を改修して美術作品のギャラリーとして使えないかと思っている。その時のモデルとなるのがソロモン・R・グッゲンハイム美術館であり、らせん状のスロープを内側に設置することで、建物の耐震補強を兼ねさせたいと考えるものである。(エレベーターは中央に設置する。)
 まだ配水塔は使用中であるし、議会に正式に相談した訳でもないため確定的な話ではないが、一つのプランとして考えてみる価値はあるものと思う。配水塔はグッゲンハイムほどのスペースはないため、「六供浄水塔ギャラリー」とでも名付け市民作家の発表の場などとして使って頂いたらどうかと考えている。そしてその際には旧ポンプ棟の古風な建物も、カフェ・レストランとして改装することで相乗効果が得られるだろう。

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 なにも公営でやる必要はない。こうしたことのノウハウは民間の方が長けているから、岡崎市は用地と施設を提供してコンペによる民活の力により運営する方が理にかなっているものと思う。
 いずれにしても、こうした利用価値の高い伝統的な施設や歴史の重さを感じさせる景観がたくさん残っている岡崎は素晴らしい所であり、今後もそうしたふるさとの遺産を一つ一つ大切に有効活用してゆきたいものである。

追記
 ちょうどこの原稿を書いている頃、岡崎市の「歴史まちづくり計画」(正式名称: 歴史的風致維持向上計画)が国の認定事業となったという正式な連絡が入りました。そして明日、5月19日に国土交通省に出向き、認定証の交付を受ける予定です。担当部局の努力に感謝すると共に御報告致します。


(ソロモン・R・グッゲンハイム美術館の写真は「Wikimedia Commons」から借用しました。)

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2015年11月16日 (月)

乙川人道橋、着工へ

乙川人道橋工事・安全祈願際

 去る10月24日(土)、「乙川リバーフロント地区整備計画」の目玉施策の一つである乙川人道橋工事の安全祈願際が、工事関係者はじめ多くの御来賓の御出席を頂き、とり行われました。
 この人道橋は、これから5ヶ年の計画で進められるリバーフロント計画のスタートを切るものであり、平成29年度の完成を目指しております。これは元々は選挙の折には〝ツインブリッジ構想〟として考えていたものですが、県との調整の結果、築80年を超えている殿橋と明代橋の老朽化問題については、共に修復工事による長寿命化対応を行うこととなりました。この人道橋のアイデアは、「岡崎活性化本部」から次善の策として提言されたものであります。

 3年前の選挙において、私は「歴史的な文化遺産と河川空間を活かしたまちづくり」を訴えてきました。私の構想に役所の担当者の検討が加えられ、さらに民間活力を用いた岡崎活性化本部という専門家集団(都市計画専門家、建築家、商工会議所副会頭、有識者、郷土歴史家、地元代表)により、昨年2月、様々なまちづくりの活性化策を提言書としてまとめて頂きました。
 提言書が政策として具体化してきた段階で、議会審議を行い、同時に各地で市民対話集会を行い、望まれれば様々な業界や団体、地域会合、婦人会、小中学校にまで出向いて講演と説明を行い、個々の御意見を承ってきたところです。
 選挙の審判を受け、議会で審議を重ね、政策を実現してゆく――というのが議会制民主主義というものですが、さらに各地で様々な対話集会を行い(2年間で約200回)、施策を実行してゆくといった手法を行う首長は全国でもマレだと思っています。
 「歴史的な文化遺産と河川空間を活かしたまちづくり」というのは、決して私のオリジナルの考えではありません。歴代の市長もそれぞれに思いをめぐらせ、商工会議所関係者、有識者の皆様、一般市民の間でも話題となってきた長年の課題でもあります。各時代において様々な橋が思案され、中には乙川に大きなフタをしてその上を新たなまちづくりに活用しようとするプランまで考えられたことがありました。
 これまでは他の政治課題(新・市民病院、中央総合公園など)があったこと、国や県との政策調整や予算の問題などから、なかなか実施までたどりつくことができませんでした。しかし今回、時を得て動き出した私達の取り組みに対して多くの市民の協力と期待の声を受けており、改めてこの事業を天命と受けとめているところであります。

 「岡崎市の玄関口・東岡崎駅の駅前再開発」「乙川の河川空間整備」「中心市街地活性化」「岡崎城と岡崎公園の整備」といったこれまで個別に対応してきた問題を総合的にとらえ取り組んだところに、乙川リバーフロント計画の意義があると思っています。またこうした課題はトータルに考える姿勢があってこそ効果があるものと考えています。
 これまで3年かけて準備をしてきた事業が国と県の協力を得てようやく実現の緒に就くことができたことに対し、大きな感慨を覚えています。
 美しい景観を持ち、市民がくつろいで暮らせる町であり、河川空間の自然とお城を巡る歴史を訪問者が楽しみながら回遊できる岡崎のまちづくりにつなげてゆきたいものです。

乙川人道橋工事・安全祈願際

乙川人道橋工事・安全祈願際

 人道橋の概要は長さ121.5メートル、全幅が19メートル、有効幅員は16メートルであります。橋りょうの形式は鉄骨とコンクリートを組み合わせた合成床版桁橋(橋桁をうすくできる)、下部工は鉄筋コンクリート造りで4径間(川の中に橋脚が3本)となります。
 橋の上部と高欄などには岡崎産のヒノキを使った木装仕上げとし、完成のあかつきには乙川の景観がより素晴らしいものとなることと思います。また、地元材の活用は、合併により市域の6割が山間地となった岡崎の森林を保全することになります。さらにこれは、森林の保水力が高まることで防災やきれいな川づくりにもつながることとなります。

 そして来年度には、市制施行100周年に合わせて人道橋の名称を公募し、市民や観光客の皆さんに長く親しんで頂ける名前となることを期待します。
 ことにこの人道橋建設にあたっては、国・県からは、社会資本整備総合交付金の交付決定、技術的な協議事項の調整、かわまちづくり協議会による乙川リバーフロント地区の活用など多大な協力を得て進められてきました。
 10月中旬には岡崎公園南側の竹千代通りにおいて「乙川プロムナード整備工事」に着手しました。地元の皆様には工事期間中、何かと御迷惑をおかけすることもあるかもしれません。この事業は必ず将来の岡崎のまちづくりにもつながるものですので、よろしく御理解下さい。

乙川プロムナード整備工事

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乙川人道橋 イメージ図

 完成後には、桜の季節に橋上で日本舞踊、コンサート、大道芸人大会、婦人会のバザーなど様々な活用方法が提案されています。橋上はテントを張れる仕組みとなっており、さらに新しい使用方法を考えて頂きたいものです。
 人道橋は景観とイベントだけを考えて計画されたものではありません。その橋脚が鉄筋コンクリート製であるため、まさかの災害時には緊急車両が通行できるようになっています。
 さらにこれから整備される中央緑道(セントラル・アヴェニュー)から籠田公園につながる空間は、高齢化の進む中心地域の皆さんの緊急避難場所としても重要な空間となります。

 このように多目的な利用価値を有する事業の第一歩がこの人道橋の計画であります。そして何よりもこの岡崎に生まれ育った子供達が、自らのふるさとに対して、より大きな愛情と誇りを持てるまち、また久し振りにやって来て心やすらぐまち、そんな岡崎をつくりたいと思っております。


活性化本部の提言と市の対応について (2014.05.13)

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2015年9月 6日 (日)

乙川リバーフロント計画、岡崎デザインシャレット

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 また「カタカナ文字ばっかり使って、一体どこの国か!」と年輩の方からお叱りを受けそうなタイトルである。
 国の事業認定も受け、国庫補助も満額回答を頂き、順調に進んできた乙川リバーフロント計画も、いよいよこの秋から本格的に具体的な工事に着工する。
 これまでは、各分野の代表で構成された専門家集団である岡崎活性化本部の智恵と力をお借りしながら事業を展開してきたが、岡崎のまちづくりをもう一段階すすめていくために、今までとは違った視点、新しいセンスを求めてみたいと考えた。
 そこでこの度、現役の大学生を中心にして、「街路整備」と「新ホテル計画」というテーマについてそれぞれプロジェクト・チームを作ってもらい、具体的なプラン(模型作成)を基に議論を深めることとなった。これは欧米の建築業界で行われているシステムであり、先般「乙川リバーフロント地区まちづくりデザインキックオフフォーラム」のコーディネーターを務めて頂いた東洋大学の藤村龍至先生の主導により日本でも始められているものである。表題の「岡崎デザインシャレット」は、8月2日から9日まで8日間にわたって東岡崎駅の岡ビル百貨店3階で開催された。

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 テーマをしぼり、誰にも目で見て理解できる模型を実際に作って話をすることで内容がただちに具体化し、議論も空論となりづらい。
 かねがね子供達の発想がバカにならないということを、小・中学生との対話を通じて理解しているつもりの私である。これまで、すでに一般市民や子供達からはポスター、作文、アイデアコンテストなどによって多くの御意見を頂いているところである。今回は大学生であり専門的な基礎知識十分な建築家の卵達(失礼!)の知恵と力をお借りしようというのである。

 当初、地元の大学生を中心にと考えていたところ、東京、千葉、静岡、京都の大学生までが参加してくれる多彩な顔ぶれによるものとなった。8月7日(金)に行われた「第2回パブリックミーティング」に出席した私であるが、学生さん達の斬新なアイデアと真剣さに圧倒される思いであった。
 それぞれのプロジェクト・チームの内容は以下の図表のとおりであり、また併せて投票結果も提示しておく。

プロジェクトA : 中央緑道再生計画

A-1 緑道ミュージアム

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初期案: コの字型の壁
最終案: 円形の壁とゾーンごとの利用イメージの提示
特徴: 360度四天王像が見える
A-2 町家緑道

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初期案: ウッドデッキと芝
最終案: 日常時、イベント時、災害時の利用イメージの提示
特徴: 人道橋と籠田公園を素材でつなぐ
A-3 参道緑道

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初期案: 一本の軸線
最終案: 日常時の神聖なイメージとイベント時の縁日感の演出
特徴: 四天王像の設置向き

プロジェクトB : 太陽の城跡地計画

B-1 容積:400%

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問題解決と特徴 (タワー): 岡崎一高いタワー
問題解決と特徴 (基盤):
大きさを活かす機能、コンベンションホール、高い位置のテラス
B-2 容積:300%

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問題解決と特徴 (タワー): 隣地タワーとリズムを合わせて配置
問題解決と特徴 (基盤):
階段状のテラスで囲まれたシンボル性の高いコンベンションホール
B-3 容積:200%

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問題解決と特徴 (タワー): 眺望を優先して再配置
問題解決と特徴 (基盤):
コンベンションホールと川へ直接アクセスできる低層部を
多様なテラスでつなぐ

参加学生

名古屋工業大学 8名
豊橋技術科学大学 3名+2名(運営)
静岡文化芸術大学 3名
名城大学 3名
椙山女学園大学 2名
名古屋大学 2名
名古屋市立大学 1名
芝浦工業大学 2名
京都大学 1名
女子美術大学 1名
千葉大学 1名+1名(運営)
立命館大学 1名
名古屋学院大学 2名(運営)
愛知淑徳大学 1名(運営)

投票結果

意見交換会 意見交換会 最終講評会
来場者
投票
来場者
投票
来場者
投票
専門家
採点
内藤氏
採点
A-1 緑道ミュージアム 6 10 11 73 8
A-2 町家緑道 17 23 30 93 10
A-3 参道緑道 3 10 9 65 4
B-1 容積:400% 3 11 6 66 6
B-2 容積:300% 12 18 22 82 5
B-3 容積:200% 11 14 22 98 10

 会場におみえになった来場者、そして専門家による判定はこのようになったが、それぞれにすばらしいアイデアのひらめきがあり、そうしたものを今後の他の施策の中でもぜひ活かしていきたいと考えている。
 そして今回の試みの成果として一番意義があったと思われることは、若い力と才能の発見である。今回デザインシャレットに参加してくれた学生達は皆、手弁当で交通費や宿泊料も自前による参加であった。単なる一地方都市の活性化計画に対し、全国から34名もの有志の学生が参加し、これだけの成果を短期間で出してくれたのである。
 個々のチームの発想は、景観との調和や風の流れまで考えるという、現実的な建築様式を踏まえながらもユニークで夢のあるアイデアばかりであった。いずれも役所的定型の発想を超える興味深いものばかりであった。夢と若さを失った人達には、とてもこれほどのアイデアは思い浮かばないだろう。
 また、私達のような行政側の立場で選択をすると、どうしても現実的な予算規模、民間業者の事業能力を想定した上での無難な案を選んでしまいがちである。しかしもし今回提案されているようなプランにチャレンジする民間事業者が現れれば、岡崎の中心市街地における今後のビル建築の様式、ひいては将来のまちの景観まで一変するかもしれないと考えている。

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 現在本市としては、太陽の城・跡地利用について、具体的にいくつかのホテル業者と話し合いを続けているところであるが、残念ながら今のところ合意するまでには至っていない。そこで、もしデザインシャレットで打ち出されたようなプランに賛同してくれるならば、私は外資系の事業者でも構わないと思っている。近年中国からの訪問客も増加しているだけに、香港、台湾、シンガポールなどの財閥系のホテルでも構わないと思っている。もし必要ならば私が現地に飛んで行き、岡崎のPRに出向いてもいいと考えている。どなたか御紹介頂ければ大歓迎であります。
 いずれにしても、今回デザインシャレットで若者達から提案されたプランは、それほどまでに将来に対する期待感を感じさせてくれるものであったことを最後に申し添えておきたい。

(* 9月1日から30日まで市役所・東庁舎1階ロビーで再展示しております。ぜひ一度御覧下さい。)

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