康生界隈のまちづくり

2018年6月22日 (金)

平成30年6月議会 その2(一般質問答弁・閉会挨拶)

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 6月定例市議会が本日、閉会しました。一般質問におきましては2名の議員の方に答弁しました。市長答弁と閉会挨拶を掲載いたします。


蜂須賀喜久好議員(無所属) 6月1日(金)

蜂須賀喜久好議員(無所属)

――将来の人口減少に向けたまちづくりについてお尋ねします。愛知環状鉄道からJR線への直通運転や複線化に対する市の考え方は?

○市長 岡崎市長として私も取締役の一人となっていますが、愛知環状鉄道株式会社としては、残念ながら現時点では具体的な計画はありません。しかし私の個人的考えとしては、一期目の市政の最後の議会で申し上げましたとおり、複線化による運行の高速化と東海道本線との相互乗り入れなどを進めて、愛知環状鉄道をより多くの人が便利に利用できる交通基盤にしていくべきだと考えております。そしてでき得るならば、将来名鉄と共同して西三河の公共交通のタテ軸とヨコ軸を結合する総合駅としての岡崎中央駅、すなわちセントラルステーションを造るべきだと思っております。
 また、2027年にはリニア中央新幹線の東京=名古屋間の開通によって、経済的にはリニアインパクトと呼ばれる大きなチャンスが訪れると言われております。
 一方でJR東海では、のぞみの利用者がリニアに移行することによって、東海道新幹線では「ひかり」と「こだま」の割合が増加すると予想しておりまして、豊橋駅に停まる新幹線の本数が増えることが期待されております。
 沿線である豊田市周辺から東海道新幹線を利用される方のうち、1割以上が豊橋駅から乗車しているという調査結果がありますが、相互乗り入れによって豊橋駅までの直通運転が可能になれば、愛知環状鉄道の利用者がさらに増えると考えられます。
 また、利便性の向上によって車からの乗り換えが進めば、本市だけにとどまらず三河全域の幹線道路の交通渋滞の緩和も期待できるわけであります。私はこの点が最重要であると考えております。
 現在のところ、来年の春を目指してICカードの導入を進めておりまして、経営的には今すぐに着手できる状況にはありませんが、いずれにしましても、引き続き愛知県や沿線各市とともに中長期的な視野で取り組みを進めてまいりたいと考えております。私からは以上であります。


神谷寿広議員(自民清風会) 6月4日(月)

神谷寿広議員(自民清風会)

――(1)「地方再生のモデル都市」とはどういうものか。また、国の選定に至る経緯などはどのようなものであったのかについて伺います。
(2)本市のどういう点が評価され、「地方再生のモデル都市」の選定に至ったのか。また、選定による国の支援内容とその効果について伺います。

○市長
(1)「地方再生のモデル都市」の概要および国の選定に至る経緯について
 まず、地方再生のモデル都市についてですが、全国の都市では人口減少、地域経済縮小等が深刻な都市課題となっています。こうした課題に対し、交通結節点ごとに拠点地域を形成して人口密度を維持することで商業等の生活サービス水準を維持する取り組みを図るとともに、公民連携の推進や地域資源の活用により、地域の稼ぐ力の向上に積極的に取り組もうとする都市が地方再生のモデル都市として選定されます。
 うれしいことに、今年の3月末に本市がこの地方再生のモデル都市に選定されました。
 このモデル都市の取り組みは、平成30年度から3年間、国が短期・集中的に支援する制度であります。

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 次に選定までの経緯についてお答えします。昨年12月に募集があり、今年1月には1次審査が行われ、審査を通過した都市を対象に国土交通省によって現地調査とヒアリングが実施されました。
 この調査は約半日かけて行われまして、公民連携の舞台となる現場の視察と、公民連携の民間事業者からの聞き取り調査がありました。その調査結果を踏まえて有識者による2次審査が行われ、3月末に国からモデル都市が公表されたものであります。
 日本全国で32都市だけが選ばれまして、そのうちの一つが我が岡崎市ということであります。

(2)本市の評価された点、選定による国の支援内容とその効果について
 まず評価されましたのは乙川リバーフロント地区の「QURUWA戦略」であります。
 「QURUWA戦略」とは、地区内の豊富な公共空間を活用して、民間事業を誘発する質の高い公共投資により、パブリックマインドを持つ民間を引き込む公民連携の「QURUWAプロジェクト」を展開することで人の回遊を実現させ、その波及効果により、まちの活性化、暮らしの質を向上させる取り組みであります。この取り組みが国から評価されたものと思っております。

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サイクルシェア実証実験

(平成29年に導入されたサイクルシェア実証実験)

 次に国の支援内容についてお答えします。モデル都市に選定されますと、これまで予定していた交付金とは別枠で、今年度から3年間、国の交付金の重点配分を受けることができます。
 具体的には、QURUWA戦略にかかる事業の交付金として、国土交通省から社会資本総合交付金、内閣府からは地方創生推進交付金など、ハード、ソフトの両面に対して、初年度だけで約12億円を確実に頂けることになりました。
 この交付金は、うまくすると3年間で20億円を超える、たいへん大きな金額を見込めるものであります。これから先も、これらを有効に活用しながら着実に事業を進めてまいります。
 最後に選定された効果について、大きく2点を挙げたいと思います。
 まず一つ目は岡崎ブランドの確立であります。
 モデル都市選定を受けますと、QURUWA戦略が国のモデル事例として全国に発信されることになります。岡崎城・岡崎公園から乙川河川敷一帯で「岡崎の顔づくり」が進み、それが発信されることでQURUWA戦略に掲げている公民連携プロジェクトへの民間事業者等の参画促進につながり、地域の稼ぐ力がさらにアップすることが期待されます。
 二つ目は、あまねく市民の皆さんに関係する財政効果であります。
 本来、岡崎市で分担する予定であった金額を国庫補助で賄える部分ができたことによりまして、そこに充てるはずであった予算を、他の事業に回せるというメリットがあります。私はこれが一番大きいと思っております。私からは以上であります。


市長閉会挨拶 6月22日(金)
 閉会にあたりまして、私からもご挨拶を申し上げます。
 このたびの6月定例市議会にご提案をいたしました議案につきましては、慎重なご審議を賜り、ご議決をいただきまして誠にありがとうございました。
 決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正な執行に努めてまいる所存であります。
 さて、順調に整備が進んでいる乙川リバーフロント地区やJR岡崎駅周辺、東岡崎駅のペデストリアンデッキや市民待望の新総合病院の工事も始まり、龍北運動場の整備も本格化するなど、私が目指す岡崎のまちづくりも一つの大きな節目を迎えております。

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 今後、さらに次の時代を見据えたまちづくり、政策を進めていきたいと考えているところであります。そのためには、市職員、各議員の皆様と一丸となって全力で邁進していくことが不可欠であります。
 議員各位におかれましては、今後ともますますご自愛の上、市政発展のためにご尽力をいただきますようお願いを申し上げ、閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


平成30年6月議会 その1(市長提案説明) (2018.06.03)

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2018年4月 7日 (土)

籠田公園の老桜

籠田公園

 籠田公園の北にあるステージの西側に一本の古い桜の木がある。私が子供の頃からある桜の木で、陽当たりの良い場所に植えられ、建物により寒風の直撃を避けられる位置にあるせいか、毎年早くから花を咲かせ、桜としては長期間私達の目を楽しませてくれる。
 犬の散歩などに出かけた折など、見知らぬ人とも桜のとりもつ縁で話をすることとなることも度々である。これは決して私だけのことではなく、同様の話をよく耳にすることがある。

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 今回の「(仮称)岡崎セントラルアベニュー」整備工事においては、中央緑道に加えて籠田公園の改修も行われる。
 昨年、この桜の木が切られる計画となっていることを知り、なんとか残せないものかと担当に相談してみた。

中央緑道・籠田公園再整備基本設計概要

 残念なことに樹木医の診断では「老木であるため中腐れにより内側は空洞化しており、虫食いの害もあり、残しても何年も持たないだろう」ということであった。
 しかしながら老木とはいえ、今年も律儀に満開の桜を咲かせてくれ、毎日犬の散歩に出かける度に、この木を切ることが不憫(ふびん)に思われて仕方がなかった。
 幹の本体については救うことはかなわいないため、なんとか健康な枝を見つくろってこの桜の命をつなぐことができないものかと思い、再度担当の係に頼んでみたところその方向で検討してもらえることとなった。

 岡崎市は現在、桜100年計画として、わざわざ桜の名所に出かけなくても、各地域でそれぞれ桜を歩いて見に行ける場所づくりを推進している。
 〝まちづくり〟というのは新しいものを建設してゆくものであると同時に、古いものを保存してゆくものでもあると思う。籠田公園の桜は一本の老桜にすぎないが、同じ思いを共有する市民の心とともに未来に物語をつなげてゆけるものにしたいと考えている。

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2017年12月21日 (木)

『リバ!』2018年1月号

第3回リノベーションスクール@岡崎

内田康宏事務所から、『リバ!』2018年1月号発行のお知らせです。
市長の連載もついに6年目を迎えました。
1月号のコラムは「第3回リノベーションスクール@岡崎」です。

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2017年12月16日 (土)

第3回リノベーションスクール@岡崎

第3回リノベーションスクール@岡崎

 新たなまちづくりとにぎわいの創出につながる実証実験である「リノベーションスクール@岡崎」(12月1日~3日)に出席した。このプロジェクトは学生を含む、まちづくりに関心を持っている方達にチーム(ユニット)を組んでもらい、具体的なアイデアを提案して頂く試みであり、今回で第3回目を迎えた。
 これまでもすばらしい提案がいくつも生まれ、「岡崎家守構想」(地主・家主から土地・建物を借り受け利益を生む運用や、質の高いビジネスを民間事業者に指導するシステム)に掲げる家守を通じて、乙川リバーフロント地区にいくつもの出店が実現し、まちの活性化に効果を発揮している。

 今回は15人の参加者をA、B、二つのユニットに分けて、具体的な駐車場、空きビルを使って効果的な利用方法を自ら考え出し、その事業計画を物件オーナーや市民の前で発表(プレゼンテーション)してもらうものである。肝心なことは、単なる夢の提案ではなく、そのプラン実現のための予算案、資金繰りの方法、事業計画と見通し、借入金の返済計画まで含めた地主・オーナーへの対応なども具体的に説明しなくてはならないことである。

第3回リノベーションスクール@岡崎

 市民対話集会で頂く意見や、時にプロの議員の発言においてでさえ、個人的な思いや自分の趣味的願望(失礼!)かと思われるような、法律や行政(国・県・市)の仕組み、採算性を無視した提案がみられることがある。しかしここではそうした提案は、専門家(大学・研究所の先生方、都市計画・まちづくりのプランナー、全国の実践者)の厳しい評価を受けることとなる。


ユニットA: 篭田エリア駐車場群

第3回リノベーションスクール@岡崎

 ユニットAのチーム(7名)は、籠田町にある駐車場が個人所有の土地に小分割された非効率的なものである現状に着目し、これを一括管理するプランを立てた。
 壁やフェンスをとり除き、大区画の駐車場として効率運用することで駐車台数を増やし、さらに余剰地を活用して、ユニークな露店を運用したり、立体的なオープン・カフェを展開して、まちの活性化を目指し、そこから利益を生み出そうとするものであった。

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ユニットB: 貝吹邸(連尺通り)

第3回リノベーションスクール@岡崎

 ユニットBのチーム(8名)は、連尺通りに面した3階建ての古いビルを対象物件とした。
 京都の町屋のように間口が狭く(3.6メートル)、奥の長い(23メートル)ビルを活用して、民泊的な小ホテルとして再生しようとする試みであった。

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 1階は、南側がホテルの入口となっており、カウンターの受付がある。ここは夜になるとカウンター・バーも兼ねる場となる。反対側の北口には、近年都市部で好評のコインランドリーと自動販売機によるカフェが併設されることになる。
 2階と3階は、個々の部屋がそれぞれ木調の部屋、ジャズの部屋、テクノ・ルーム(未来の部屋)、自然の部屋という個性的なテーマを持った仕様で整備される。
 3階の部分には管理者の部屋と長期滞在者を想定したテラス庭付きの広い部屋が用意されている。どの部屋もただ泊まるだけではなく、利用者が滞在を楽しめる空間であり、「もう一度岡崎へ行ってみたい」と思わせるリピーターを意識したものとなっている。料金も一泊8,000円(長期滞在は別)と良心的な設定である。今後はこうした複合的な要素をもった個性的な施設が増えてくるような気がしている。

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 後の講評において、「地域の活性化というものは一つ流れができると、続いて面白い考えを持った人達が集まってくるものです」という言葉がスクールマスターの西村浩さんからあり、我が意を得たりと思っている。
 空き地、空き家が増え、将来さらなる人口減少と高齢化が心配されている地方都市において、こうした知恵を活用した土地・施設の有効活用を進めることが「ものづくり」だけに頼らない、多様な経済の柱を持った「観光産業都市・岡崎」への第一歩となることを確信したものである。
 最後に先生方の講評と修了証の授与が行われ、私も閉校の挨拶を行いましたので以下に記すこととします。


閉校挨拶
 皆さん、こんにちは。市長の内田です。
 受講生の皆さん、3日間お疲れ様でした。自ら事業計画を立て、より魅力的に伝わるようプレゼンを練り、さらに公開の場を磨き上げるということを、短期間にこなすという厳しい日程であったと思いますが、それぞれ魅力ある提案になったと感じております。
 また、今回のスクールに対しまして、実際の物件を扱うことに御了解いただきました不動産オーナーの方々におかれましても、御理解と御協力を賜りましたことを、厚く御礼申し上げます。

 このリノベーションまちづくりでは、現在活用されていない空き店舗や空き地などの利活用を考えることで、事業者も地域も潤う形を見つけることができます。ただの空き物件の活用ではなく、都市経営の課題を複合的に解決できるという、すばらしい取り組みだと思っております。
 今回の提案も事業化に向けてすぐに動き出せそうな内容であり、皆様方の意欲と熱意が伝わる内容であり、うれしく思っております。
 ことに地元に住んでいる私たちは長年同じ風景を見ているはずですが、毎日見ていると当たり前のことになっていまい、逆に問題点に気がつかないということがあります。今回そうした「気づき」の機会を与えてくれた点はすばらしく、かつ若い人達の斬新なアイデアに驚かされました。
 現在岡崎市では東岡崎駅周辺整備を含め、人道橋と河川敷の整備による乙川リバーフロント計画と共に、中央緑道から籠田公園周辺、そして康生地区から「りぶら」につながる「QURUWA(くるわ)構想」に基づいた整備を進めております。

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(「めぐる、QURUWA」。2017年10月28日開催)

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(りぶら前のプロムナードで行われた社会実験)

 さらに「モノづくり」に続く新たな経済の柱として観光産業の育成を目指し、歩いても自転車や車で訪れても楽しいまちづくりを行っております。地域の魅力を向上させるためには個々の事業者の御協力が不可欠となります。本市としても引き続きこうした新しい試みを支援して参りますので、よろしくお願い申し上げます。

 全国的に地方都市の財政難と人口減少が言われる中、この地域は自動車・機械産業の好調なおかげにより全国屈指の豊かさと人口増を続けております。この岡崎市もあと10年程は人口増が続き、現在の38万6000人から42~3万まで人口が伸び、その後は漸減してくると言われております。人口が増えるばかりが良いこととは思いませんが、私は岡崎市の面積、地勢、経済的能力の伸長ということを考えた時、将来的に人口50万人位の都市として安定した街にしたいと思っております。ある程度の人口がなくては財政状況が悪くなりますし、地域の活力も落ちます。そうかといって「小さな東京」のような街にはしたくありません。
 現在大都市では時の風による「大衆扇動型の選挙・政治」が主流となっていますが、そうした政治は揺れ幅が大きいものの、実りの少ない結果を招くことになりがちです。しっかりと地域住民との対話を重ね、「顔の見える民主主義」を行っていくためには50万人くらいが適正人口であると考えます。岡崎はそれが実現できる都市であると思います。
 これからもそうした考え方のもと、さらに魅力的なまちづくりに取り組んでゆきますので、一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 最後に皆様方の取り組みが花開き、さらに街に賑わいが生まれ、そしてこうしたリノベーションの輪が全国に広がってゆきますことを期待し、閉校の挨拶と致します。参加者の皆さん、3日間本当に御苦労様でした。ありがとうございます。

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2016年9月22日 (木)

『リバ!』2016年10月号

『リバ!』2016年10月号

内田康宏事務所より、『リバ!』2016年10月号発行のお知らせをいたします。
市長の連載コラムは「リノベーションまちづくり・家守の会」です。

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2016年8月31日 (水)

おとがワ!ンダーランド・コア期間キックオフセレモニー

おとがワ!ンダーランド

 「おとがワ!ンダーランド」は、乙川リバーフロント地区かわまちづくり協議会と岡崎市の共催によるプロジェクトで、乙川及びその河川空間を、かつて私達の世代がワンパク坊主であった頃のように楽しく過ごせる場所にしようという試みである。
 民間の様々なアイデアと市民の活力により河川空間を存分に使いこなし、乙川を昔のように魅力的な所へと変えてゆきたいと考えている。そうした目的のもと民間事業者の力をお借りし、7月から様々な活性化策が行われているところである。8月21日(日)から28日(日)までをコア期間として、乙川の殿橋から名鉄鉄橋までの区間で34のプログラムが集中的に開催される。
 水上における音楽ライブ、橋のたもとでのオープン・カフェ、河川敷でのビア・ガーデン、キャンプ、バーベキューなど、これまで簡単に行えなかった行事が国・県の格別の御理解と御協力によって施行されることとなった。乙川リバーフロント地区かわまちづくり協議会の構成メンバーとして、地元の総代会長、まちづくり団体、大学教授などの方々が御尽力頂いたことにより、民間主体のかわまちづくりのシステムがこのたび実現した。改めて感謝申し上げるものである。

竹水鉄砲合戦と竹水鉄砲教室

(竹水鉄砲合戦と竹水鉄砲教室)

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(フライキャスティング体験教室)

HYPPA BREWS, Mr. Craig Morrey

(HYPPA BREWS クラフトビアガーデン)

ダウンヒルダービー乙川大会

(ダウンヒルダービー乙川大会)

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(殿橋脇のパーラーニューポートビーチ)

岡崎中心市街地の店舗情報誌『Corin』

(岡崎中心市街地の店舗情報誌『Corin』)

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(Wood×Green×Life)

まちなか乙川キャンプ場

(まちなか乙川キャンプ場)

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(舟遊びとWATER PARK)

 この夏行われるプログラムの中から一つでも多くの事業が成功し継続されてゆくことで、本市の新たな名物として岡崎の活性化に寄与することを祈るものである。
 コア期間初日の8月21日(日)はキックオフセレモニーが開かれ、セレモニーで薪割りをしたあと各プログラムの視察を行った。以下は当日の挨拶である。

おとがワ!ンダーランド・コア期間キックオフセレモニー

おとがワ!ンダーランド・コア期間キックオフセレモニー

―挨拶―
『連日の暑さ厳しい中、日曜日の早朝より大変御苦労様です。
 ついに本日から「おとがワ!ンダーランド」を最高に盛り上げるコア期間のスタートです。期間中は、河川敷や水上にて34のプログラムが展開されると聞いており、大変期待しているところであります。
 おとがワ!ンダーランドに象徴される「かわまちづくり」は、私の公約の大きな柱である「乙川リバーフロント計画」のひとつでありますが、国や県への陳情や要望を重ね、事業への協力をお願いしてきた結果、平成27年3月30日に愛知県の管理する河川としては初となる国土交通省の「かわまちづくり支援制度」の登録認定を受けました。本日お越しいただきました愛知県西三河建設事務所の高野所長には特に御尽力をいただき、改めてお礼を申し上げます。そして、この会場にお見えの皆様が主役となって河川空間を利活用していただき、かわとまちの融合によって岡崎の中心市街地を活性化させる、乙川のかわまちづくりがスタートしました。
 併せて、ここ乙川河川緑地では人道橋や園路・照明をはじめとした公共空間のリノベーション整備によって、さらに皆様に利活用いただける取り組みも進めています。
 このように公共による単なるハード整備だけではなく、「それを使ってどう賑わいを創出するか」というソフト面を重視したまちづくりを考えているのであり、こうした事業を通じてまずは民間の皆様に大いに儲けていただき、その結果として、行政には税としての収益があるといった、あくまでも民が主体のまちづくりということを目指しております。この点を特に強調しておきたいと思います。
 コア期間は1週間と少し短く感じられますが、かわまちづくりでは「イベントから日常へ」を合い言葉に、おとがワ!ンダーランドを担っていただいている皆さんと共に、今後も持続可能なまちづくりを展開したいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 本日はキックオフセレモニー本当におめでとうございます。』

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2016年7月14日 (木)

第11回まち交大賞において「まちづくりシナリオ賞」受賞

第11回まち交大賞表彰式(2016年7月5日)

 7月1日の「市制施行100周年記念式」、2日・3日の「おかざき100年祭」の興奮冷めやらぬ5日(火)朝、市のリバーフロント計画担当職員とともに上京し、虎ノ門にある日本消防会館で行われた第11回〝まち交大賞〟全国大会の表彰式並びに意見交換会に出席した。
 この賞は一般財団法人都市みらい推進機構の主催(国土交通省後援)によるものである。全国のまちづくり計画の中から、優良なまちづくり計画を策定した地区、また事業の実施、評価、改善において優れた取り組みを行った地区などを対象に表彰し、関係者の栄誉をたたえるとともに、受賞地区の事例を全国に幅広く紹介することで地域の創意工夫を活かしたまちづくりを促進することを目的として、平成18年(2006年)から実施されているものである。

 今回受賞したのは8つの自治体である。4市2町が完了地区として、2市が計画地区として選ばれ、岡崎市はそのうち計画地区の「まちづくりシナリオ賞」を受賞することとなった。賞状を一枚頂けるだけかと思っていたところ、立派な楯(たて)まで頂き大変光栄なことである。

明代橋

岡崎公園(2015年5月5日)

 本市においては、昨年の国の「かわまちづくり支援制度」の登録に続き、この5月には同じく国の「歴史まちづくり」の事業認定を受けたところである。今回また、第三者の目によって評価を受けたことで大きな自信を得たような気がしている。計画のとりまとめ並びに実施に向けて御協力を頂いた多くの皆さん並びに担当職員のご尽力に心から感謝を申し上げたい。

 世の中には、自分達の考え方だけが正義だと信じ、建設的な努力をしている者の足を引っぱることを生きがいとしている人達がいる。
 だが授賞式に出席してみて改めて感じさせられたのは、「モノゴトの真価は、実りのある実績を成し、他者からの評価を得て初めて定まるものである」という当たり前のことだった。
 それから会場でこんな話を伺った。対案もなしに、ただただ反対することによって自らの存在をアピールしようとする対抗勢力の妨害を受けながら、市民や有権者の方々の協力のもと、そうした障害を乗り越えて計画の策定、事業の推進、完成にこぎつけた地区もあるということだった。

 都市みらい推進機構の主催する賞は計画地区と完了地区の二つのコースの表彰があるため、今後はさらなる努力を重ね、ぜひとも次は完成地区に与えられる〝まち交大賞〟を獲りたいものだと思っている。
 そして現在国の進めている観光立国政策(ビジット・ジャパンなど)、愛知県の〝あいち観光戦略〟と連動して「モノづくり」に並ぶ岡崎の経済のもう一つの柱として「観光産業」を育て上げる決意である。

 以下は当日、意見交換会で発表した内容です(クリックすると拡大します)。

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2016年6月29日 (水)

「リノベーションまちづくり・家守の会」始まる

グラスパークビル(岡崎市連尺通3丁目7)

 昨年度、「家守構想検討委員会」が発足し、都市計画並びにまちづくり事業の専門家で(株)アフタヌーンソサエティ代表である清水義次氏が委員長となられた。清水氏のリードのもと「岡崎家守構想」がまとめられることとなり、中心市街地と乙川リバーフロント地区のリノベーションまちづくりの一環として、連尺通の空きビルが借り上げられ改装された。6月11日(土)、事業の先導役として始まった「グラスパークビル」の内覧会が行われ、私も当日の報告会とオープニングパーティーに参加した。

 現在進行中の乙川リバーフロント計画は、昨年3月の「かわまちづくり」に続き、この5月に「歴史まちづくり」の国の事業認定を受け、国、県、民間の協力のもとで順調に進んできている。昨秋より具現化してきた事業が現在、市民の目で見て分かる形となってきていることを喜んでいる。やはり物事は「百聞は一見に如かず」であり、各地より賛同の声が続々と集まってきている。
 そうした中、先月末には全国の優れたまちづくり事業に対して与えられる『まち交大賞』のうち「まちづくりシナリオ賞」を受賞することも決定した。乙川リバーフロント計画の内容が第三者の目から見ても非常に優れたものであることが証明されたものと思っている。乙川リバーフロント計画を中心とする岡崎の再開発事業、新たなまちづくりの試みが今や、全国から注目されるものとなっているということを改めて申し上げたい。
 あらゆる会合で私が申し上げている通り、まちづくりというのは単なるハード事業で達成されるようなものではなく、施設の機能と空間を活かして地域活性化のためにどのようなソフト事業を行い、いかに民間の事業を支援してゆくかということが重要なポイントとなると考えている。
 そうした私達の考えを体現する形で、この度、中心市街地の空き家・空き地などの遊休不動産の利活用を考える「リノベーションまちづくり」が検討され民間主導で「岡崎家守構想」というものが実施されることとなったのである。

 この家守構想の発想の大本は、江戸時代の江戸城下町の運営方式にヒントを得たものである。天保年間(1831~1845年)当時の江戸の人口は60万人ほどであり、治安を管理する正規の幕府の役人は300人ほどであったという。当時1647町あった各町はそれぞれ各社(やしろ)を中心に統轄されており、さらに不在地主(大名や武士など)の土地に建てられた長屋の管理は「家守(やもり)」と名付けられた人々に任されていた。彼らは、全国各地より江戸に集まり住み着いた長屋の住民から家賃を徴収し、それを地主に収めて管理手数料を得るシステムを担っていた。また長屋だけではなく、何より地区の運営マネージャーとしての役割を果たしていた。
 今回この「家守」のシステムを中心市街地の活性化に応用しようというのが「岡崎家守構想」なのである。

第1回リノベーションスクール@岡崎(2016年2月14日)

 去る2月、康生地区において「リノベーションスクール@(アット)岡崎」というイベントが3日間にわたって行われた。リノベーションまちづくりとは、様々な民間の空き家・空き地利用プランを持つ方達と不動産の活用を企てる地主とを結びつけ、地主には維持費や固定資産税負担の軽減をもたらし、事業者には新事業展開の場を提供するもので、双方の利益にかなうものである。このことによって中心市街地の活性化を図ろうというのが構想の目的である。
 対象となる地域は中心市街地と乙川リバーフロント地区である。もともとこの地区は公共サービス施設と共に小商いを行う店が集まっており、民間の空き家、空きビルにとどまらず、これから整備を進める乙川河川や中央緑道、公園などと共に活性化を図るものである。
 今回の結果次第で対象地域を広げたり、他の地域における活動を企てることも考えられることになるだろう。

リノベーションスクール@岡崎「気になる家守の会」

リノベーションスクール@岡崎「気になる家守の会」

 「グラスパークビル」はもともと剣道をはじめ武道関係の用具を販売する3階建てのビルであった。5年前に閉店し、これまでそのままにされていたものである。
 新しいビルは1階に飲食店用のテナントスペースを設け、複数の事業者が交替で運用することとなっている。また他のフロアについては、テナントスペースとして貸事務所やレストラン、シェアオフィスとして利用されることになっている。屋上へもループ階段で上がれるようになっており、屋上のスペースも含めてまだ利活用プランはふくらみそうである。

 このエリアにおいてはグラスピークビルをはじめ、「リノベーションまちづくり」の取り組みが様々な不動産で展開され、新たな起業家の育成を図ることになる。すでに近隣の空きビルではカフェやせんべいの店、子育て中の母親が集うスペースをこの夏頃までに実現してゆくことになっている。

岡崎市のリノベーションプロジェクト一覧

 個々の事業計画は単なる夢の実現ではなく、起業のための資金の調達から返済方法、黒字化の見通しなどキチンとした計画のもとにすすめられており、実現性と成功性の高いしっかりした計画がそろっている。
 このような民間のチャレンジの中から一つでも多くのまちおこしの起爆剤となる事業が現れてくることを願っている。そうした事業が増えることによって中心市街地に賑わいが生まれ、さらなるリノベーションまちづくりが広がることを期待するものである。そのために、これからも官民共に知恵を出し、まちづくりを進めてゆきたいと考えている。

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2016年6月19日 (日)

『リバ!』2016年7月号

岡崎市・六供配水場

内田康宏事務所よりご案内申し上げます。
『リバ!』2016年7月号が明日発行されます。市長のコラムは「六供浄水塔ギャラリーの夢」です。特集は徳島県東みよし町在住のオカザえんぬさんです。

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2016年5月18日 (水)

六供浄水塔ギャラリーの夢

六供配水場配水塔

 岡崎市内の中央部にある甲山(かぶとやま)の北側の頂(いただき)に六供浄水場はある。平成23年度に浄水場としての機能を廃止したことから、現在、正式には「六供配水場」と呼称される。
 この施設は昭和9年(1934年)に建設されたものであり、当時の地方都市にあってはモダンな西洋風の建物であった。中でも端に立つツタの絡まる配水塔の姿はヨーロッパの古城をほうふつとさせる風格さえある。近在で育った我等かつてのワンパク坊主どもにとっては、昔日の面影を今日に伝える懐かしい建物の一つであり、市の景観重要建造物指定第2号でもある(第1号は岡崎城)。

 当時まだ珍しい鉄筋コンクリート製の建物であったこの配水塔も、さすがに80年を超える使用による老朽化は免れることはできず、配水池施設は現在一部改築工事中である。古く巨大な貯水槽が撤去され、その跡地には災害対策用の給水設備と災害時の避難スペースを兼ねた利用計画が立てられている。

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岡崎市・六供配水場の平面図

 このエリアは、かねてより地元の愛宕学区から、憩いの広場として使用できる公園として開放してほしいという要望が出されていた。上下水道局としては、将来施設を更新する際に、現在の施設のある場所と広場の予定地を交換使用する予定としている。
 とは言うものの、私としては何とか地元の要望に沿った形での土地利用ができないかと思っている。地元では、さらに配水塔のまわりにおしゃれなカフェ・レストランでも造ってほしいという声もある。確かに、岡崎の中央部の高台に位置する施設であり、眼下に広がる市街地の眺望を考え合わせれば、その利用価値には大きな可能性がある。

 そんな思いを胸にしながら、先般3月29日、施設見学に出かけてきた。私は近くにある愛隣幼稚園に通っていたため、この辺りは昔から見慣れた風景であり、子供の頃から何度も遊びや写生で訪れた場所でもある。ところが何と塔の中に入って屋上に登るのは今回が初のことであった。

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 直径12.8メートル、高さ17.2メートルの配水塔の屋上からは、中心市街地が東西南北、それぞれに見渡すことができる。屋上へは、塔の外側に併設された長方形の建造物内にしつらえたコンクリート製のジグザグ階段で上がる。途中ガラス窓から塔内の水槽の様子をうかがうことができる。屋上からの展望は岡崎の新たな魅力の一つともなるだろう。
 現在、乙川リバーフロント計画として整備しているのは籠田公園周辺までであるが、10月に改修工事の終わる市民会館と六供地区の古い街並み、そして坂道を登りつめた所に位置する配水塔と同時代に造られた旧ポンプ棟などの施設は、うまく活用すれば次の段階のまちづくりの新たなテーマを形成する重要な要素(ランドマーク)になるものと考えている。

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館

 建物の規模と様式は異なっているが、ニューヨーク市のセントラル・パーク東側の5番街に面した一角に、アメリカが誇る建築家フランク・ロイド・ライトの設計によるグッゲンハイム美術館がある。上層部が斜めにひしゃげた円筒形のユニークな建造物であり、内部はらせん状のゆるやかなスロープ構造で、中央は吹き抜け状となっている。奇抜なデザインすぎてニューヨーク市からの建設許可がなかなか下りず、そのため建築が遅れたといういわくつきの美術館でもある。つまりは、この美術館そのものが近代芸術なのである。
 来訪者はエレベーターで最上階まで上がりスロープを歩いて下りながら、壁面に飾られた近代美術絵画を鑑賞することになる(もちろん下から登ってゆくこともできる)。これならは車イスの人でも楽である。

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館

 かたつむりの殻のようなこの斬新な形状の建物が出来たのは、1959年と意外に古い。かつて1970年代半ばにニューヨーク大学のALI(American Language Institute)に在籍していた私はヒマな時によく一人でこの美術館を訪れていた。当時モネの特別展が行われており、人のいない時に長イスに横になって睡蓮の絵をあかず眺めていたことを懐かしく思い出すものである。

 よけいなことを長く書いてしまったが、将来六供の配水塔が使用されなくなった時に内部を改修して美術作品のギャラリーとして使えないかと思っている。その時のモデルとなるのがソロモン・R・グッゲンハイム美術館であり、らせん状のスロープを内側に設置することで、建物の耐震補強を兼ねさせたいと考えるものである。(エレベーターは中央に設置する。)
 まだ配水塔は使用中であるし、議会に正式に相談した訳でもないため確定的な話ではないが、一つのプランとして考えてみる価値はあるものと思う。配水塔はグッゲンハイムほどのスペースはないため、「六供浄水塔ギャラリー」とでも名付け市民作家の発表の場などとして使って頂いたらどうかと考えている。そしてその際には旧ポンプ棟の古風な建物も、カフェ・レストランとして改装することで相乗効果が得られるだろう。

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 なにも公営でやる必要はない。こうしたことのノウハウは民間の方が長けているから、岡崎市は用地と施設を提供してコンペによる民活の力により運営する方が理にかなっているものと思う。
 いずれにしても、こうした利用価値の高い伝統的な施設や歴史の重さを感じさせる景観がたくさん残っている岡崎は素晴らしい所であり、今後もそうしたふるさとの遺産を一つ一つ大切に有効活用してゆきたいものである。

追記
 ちょうどこの原稿を書いている頃、岡崎市の「歴史まちづくり計画」(正式名称: 歴史的風致維持向上計画)が国の認定事業となったという正式な連絡が入りました。そして明日、5月19日に国土交通省に出向き、認定証の交付を受ける予定です。担当部局の努力に感謝すると共に御報告致します。


(ソロモン・R・グッゲンハイム美術館の写真は「Wikimedia Commons」から借用しました。)

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