岡崎市議会

2019年6月24日 (月)

令和元年6月議会 その3(一般質問答弁後編、閉会挨拶)

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 6月定例会一般質問の市長答弁の後編と閉会挨拶です。後編では、野本篤議員、小木曽智洋議員にお答えしています。


野本篤議員(自民清風会) 6月5日(水)

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――次世代情報化社会について伺います。今後も、新技術の導入を積極的に検討していくためには、新技術を有する民間事業者との連携や、先進自治体との情報交換、広域的な自治体連携などが必要だと思いますが、広域的な取り組みや今後の様々な連携体制について本市のお考えをお聞かせください。

○市長 人工知能を始めとする科学技術の進化は目覚ましく、それらを的確に行政サービスに取り入れることで、市民の便利性は大いに向上すると考えております。
 また本市は、近隣自治体の経済や生活を支え、東京圏への人口流出を抑止する「地域の中心的役割」を期待され、昨年12月に内閣府から中核中枢都市の指定を受けたわけであります。こうしたことから、新技術を積極的に導入して、広域的な事業活動を進めることも本市が担うべき役割であると考えております。
 その一つとしまして、災害リスクを人工知能で分析し、対策の必要な箇所を提案する取り組みを豊田市や安城市、幸田町など、周辺自治体に加え、名古屋大学とも連携して取り組んでいるところです。
 また、平成26年に設立しました岡崎スマートコミュニティ推進協議会では37の民間事業者や学識者と活発な議論を交わしております。
 先日、記者会見で述べました、愛知県で初となる地域電力小売会社の設立を目指すことや既に運用が始まっておりますサイクルシェアは、この協議会の発案が具体化されたものでありまして、次世代情報化社会を迎えるにあたり、新技術の導入についても様々な提案をいただくなど、非常に頼もしく感じているところです。

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 全国的な連携体制では、静岡市、熊本市などの中核中枢都市をはじめ、官民合わせて52団体が所属する研究会におきまして、本市は事務局として中心的役割を務めております。研究会では、新技術が社会をどのように変革させていくか、その中で官民連携により何ができるかなどについて毎月情報交換を行っております。
 国との関係も積極的に進めておりまして、国土交通省のスマートシティ推進パートナー制度に参画することで先進事例の共有や財源等について、重点的に支援を受けられる体制を構築してまいります。
 以上、申し上げました、連携体制を十分に活かしつつ、今後も積極的に新技術の導入を進めてまいりたいと考えております。私から以上であります。


小木曽智洋議員(自民清風会) 6月6日(木)

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――安全安心なまちづくりについて伺います。市として防犯カメラの普及をさらに推進する考えがあるかお聞かせください。

○市長 防犯カメラは、地域の防犯力強化に繋がるものと認識されており、昨年度、第5次岡崎市防犯活動行動計画の策定のために実施した「防犯に関するアンケート」に回答した市民のうち、およそ9割が防犯カメラの設置を希望しております。
 安全なまちづくりへのニーズは高いものがあり、岡崎市総代会連絡協議会を始め、様々な団体からも防犯体制強化のご要望をいただいているところであります。
 防犯カメラについては、これまでも企業や公共施設に設置されたカメラを活用するほか、設置を希望する学区には補助金を交付するなど普及促進に努めてまいりました。
 今年度からは新たに、市が主体となり、多発する犯罪に対し機動的に設置場所を変えることができる「簡易設置型防犯カメラ」の設置を進めているところであります。

 昨年夏の猛暑を受け、本市では西三河各市にさきがけて小中学校へのエアコン設置を進めておりますが、児童生徒の安全は最も大切な課題の一つだと思っております。昨今の子どもを巻き添えにした犯罪事例を考えたとき、いっそう重大な問題として受け止めております。
 子どもの登下校を始め、市民の生命財産を守っていけるよう、今後なるべく早い時期に市の直営により防犯カメラをたくさん設置できるよう検討してまいりたいと考えております。
 世界一の防犯カメラの設置都市であるイギリスのロンドンにおいても、当初はプライバシー問題が議論となりましたが、相次ぐテロ犯罪、都市犯罪に対する絶大な効果から現在の姿になったと聞いております。本市においても、できるだけ効果的で抑止力のある防犯カメラの設置を目指す心づもりであります。私からは以上であります。


市長閉会挨拶 6月21日(金)
 閉会にあたりまして、私からもご挨拶を申し上げます。
 このたびの6月定例市議会にご提案をいたしました議案につきましては、慎重なご審議を賜り、ご議決をいただきまして誠にありがとうございました。決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正な執行に努めてまいる所存であります。また、長年、市議会議員として市政の発展にご尽力をいただいたご功績によりまして、全国市議会議長会、東海市議会議長会の表彰を受けられました皆様方に対しまして謹んでお祝いを申し上げます。
 さて、今月は天皇皇后両陛下の歴史的なご訪問という大変光栄な出来事から始まり、同日には香川県綾川町と「斎田ゆかりの地交流提携」を締結しました。

 そして、新たにスポーツに関する大きなニュースが立て続けに入って参りました。
 一つ目は、三菱自動車岡崎硬式野球部が「第90回都市対抗野球大会」への2年ぶり11回目の出場を決められたことであります。
 もう一つは、本市出身の中嶋一貴選手が、世界三大自動車レースの一つ「ルマン24時間耐久レース」を連覇し、日本人で初となる「世界耐久選手権」の年間チャンピオンとなったことであります。
 令和の時代となり、本市にとって素晴らしいスタートを切ることができ、私自身大変うれしく思うとともに、身の引き締まる思いがいたします。新たな時代を迎え、多くの公約・事業が完成に向かって進んでおります。引き続き次の100年を見据え、さらなる魅力あるまちづくりに邁進してまいる覚悟であります。

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(岡崎市立小中学校空調設備整備事業)

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(同上)

 間もなく暑さの厳しい夏を迎えます。ご心配をおかけしました、小中学校のエアコンにつきましては、おかげさまで本日をもってすべての学校に設置が完了いたします。
 議員各位におかれましては、今後ともますますご自愛の上、市政進展のためにご尽力をいただきますようお願いを申し上げ、閉会の挨拶させていただきます。ありがとうございました。


令和元年6月議会 その1(市長提案説明) (2019.06.13)

令和元年6月議会 その2(一般質問答弁前編) (2019.06.18)

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2019年6月18日 (火)

令和元年6月議会 その2(一般質問答弁前編)

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 6月定例会一般質問の市長答弁を2回に分けて掲載します。前編では、磯部亮次議員、野島さつき議員にお答えしています。


磯部亮次議員(自民清風会) 6月3日(月)

磯部亮次議員

――スポーツ振興政策について伺います。モンゴル国代表チームが事前キャンプを本市で開催することが決まりましたが、キャンプを通して、モンゴル国とどのような関係性を構築していくのかお聞かせください。

○市長 本年4月26付で、本市は、中国に続きモンゴル国のホストタウンとしても登録されました。昨年の4月に、モンゴルアーチェリー協会のツァガン会長が本市を訪れてくださり、キャンプ実施の覚書を締結して以来、着々と準備を進め、この2月に第一回目のキャンプを有意義に実施できたことも、今回の登録を大きく後押ししてくれたものと思います。
 今後は、来年のオリンピック競技大会に向け、キャンプ期間中の選手同士の交流のほか、市民との交流促進、モンゴル国を知るための理解講座を開催し、市全体でのおもてなしの機運を盛り上げてまいります。
 私自身もこの7月に、ツァガン会長の度重なる要請を受けて、モンゴル国を訪問する予定です。日本の大相撲におけるモンゴル人の活躍もあり、モンゴル国は親日家が多いと聞いており、大変楽しみにしています。
 また、偶然にも、本市と友好都市である呼和浩特(フフホト)市とモンゴル国の首都ウランバートル市は友好都市という親しい間柄であります。こういった優位性を活かした両市との交流にも可能性があり、手始めに両市を訪問する市民ツアー等を企画できればと思います。
 オリンピック後も引き続きアジア大会に向けて選手と市民の交流を継続するほか、本市とモンゴル国との交流の手法を研究してまいりたいと考えております。そもそも、アーチェリーのキャンプ地としての打診を受けた折に、先方から「スポーツ交流にとどまらず、将来的に文化、経済交流も考えてゆきたい」というお話も頂いております。
 これまでチンギス・ハンと徳川家康の共通性を指摘されることもよくあります。
 こちらも、アーチェリーといったスポーツを軸とした青少年交流や日本語教育を通じた人的交流に加え、呼和浩特市を含めた草原や乗馬などのモンゴル文化の研究、さらには企業交流など、今後どのような形の交流ができるのか、その可能性を検討していきたいと思っています。私からは以上であります。


野島さつき議員(公明党) 6月4日(火)

野島さつき議員

――女性活躍の推進について伺います。今年度、岡崎市が女性活躍推進の実現に向けて、テレワーク推進に力を注ぐとのことですが、どのような取り組みをしていくのか教えてください。

○市長 今年度は従来からの取り組みに加え、女性の就労支援としてテレワークの推進に力を入れていきます。
 本市の女性就業率は、全国平均と比べて低く、その中でも20歳代から30歳代の労働力が特に低くなっています。これは議員のご指摘のとおり、多くの女性が20歳代後半から30歳代にかけて、結婚や出産により仕事を中断し、その後子育てを終えて再び仕事に就くという行動によるものと言われています。特に本市にこの傾向が強いのは、ものづくり産業が堅調で、他地域に比べて共働きが少ないという経済的な豊かさが一因でもあり、必ずしも負の側面ばかりではないと思っております。
 ただし、将来的な労働人口の減少について、早い段階から対応するために働きやすい職場環境の実現に取り組む必要もあります。

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(東海愛知新聞、2019年6月7日)

 テレワークは、職場に出勤しなくても、インターネットなどのICT、いわゆる情報通信技術を活用し、時間や場所の制約がなく仕事ができる、柔軟な働き方の一つであります。
 働くことが難しくなった時期に、働き続けるための選択肢の一つとしての可能性を秘めており、実際、民間の先行事例では離職率の低下や新規採用者数の増加という好ましい傾向が伺えますので、導入の有効性が大きいものと思われます。

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 このテレワーク推進のキックオフとなるイベントですが、東海地方では初となる「エンパワード・ジャパン・イン・オカザキ」を7月12日にりぶらホールで開催します。これは、「いつでもどこでも、誰でも、働き、学べる世の中へ」をコンセプトに、日本マイクロソフト社が事務局を務めるエンパワードジャパン実行委員会との共同開催によるものです。
 内容としては、60代からパソコンを始め、80代でアプリを開発し、年齢にかかわらずパソコンに取り組めることを証明された若宮正子さんの基調講演のほか、テレワークを通じた街づくりについてパネルディスカッションなども行います。私もパネリストとして参加し、今年度進めるテレワーク推進事業を周知するほか、本市の取り組みをPRし、相乗効果を図ってまいります。
 このように、女性が職業生活において、その能力を十分に発揮しながら活躍できる社会の実現に向けて、さまざまな事業を推進してまいりますので、関心のある方にはぜひご参加をいただきたいと思います。私からは以上であります。


令和元年6月議会 その1(市長提案説明) (2019.06.13)

令和元年6月議会 その3(一般質問答弁後編) (2019.06.24)

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2019年6月13日 (木)

令和元年6月議会 その1(市長提案説明)

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 市議会6月定例会がただいま、6月3日(月)~21日(金)の日程で開催されています。
 初日に申し上げた所信の一端ならびに提案した議案の大要について、御報告申し上げます。


はじめに
 天皇陛下におかれましては、5月1日のご即位以来、初めての地方公務として、全国的にも注目を集めている中、昨日、高隆寺町の愛知県三河青い鳥医療療育センターをご視察になられました。
 天皇陛下が本市をご来訪された記録としては、昭和 54 年、「第 30 回全国植樹祭」の際に、「お召し列車」が岡崎駅に停車された際の奉送迎が最も新しく、本市を目的地としたご来訪としては、昭和 21 年の戦災地ご巡幸以来 72 年振りのことで、本市にとりまして、この上ない喜びであり、誠に光栄であります。

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(高隆寺町にある愛知県三河青い鳥医療療育センター)

 沿道には多くの市民が集まり、この記念すべき行幸啓を盛大にお迎えすることができました。私自身、新時代「令和」の幕開けに、市政の舵取りを任せていただくことに、大きな喜びとやりがいを感じ、決意を新たにしているところであります。
 皇位継承に伴う重要祭祀である大嘗祭は、11 月に行われますが、大正天皇ご即位の際には、大嘗祭の中心儀式「大嘗宮の儀」で、神々に供える米の産地として、六ツ美地区が悠紀地方の斎田に選定されました。同じく主基地方は、香川県綾川町の斎田が選定されており、昨日、綾川町と「斎田ゆかりの地・交流提携」を締結いたしました。調印は、今後の民間交流の旗振り役となる、双方の組織代表者の立会のもとで行い、議員の皆様ほか多くの来賓の方々にも見守っていただきました。
 これまで 100 年以上にわたり、本市で斎田が大切に引き継がれておりますことを市民の皆様に再認識していただき、地域による文化財の保存・伝承活動が末永く継承されるとともに、斎田を通じた交流が一層活発化することを期待しております。
 また、都市交流としては、本市と沖縄県石垣市が親善都市の提携をしてから、50 周年という大きな節目を迎えました。4月6日には、両市の市長、市議会議長により、新たな時代にも幅広い交流を続け、さらに友好・親善を深めることを確認する「親善都市提携 50 周年記念宣言」に署名いたしました。
 提携当時の昭和 44 年の沖縄は、米軍統治下にあり、提携文書には「沖縄の祖国早期復帰を念願して親善都市の提携を宣言する」と謳われております。
 大変貴重な提携の意義を、この機会に市民の皆様にお伝えできるよう、記念事業として、8月 30 日まで市役所東庁舎ロビーで石垣展を開催し、情報発信をしております。今後は市民ツアーを実施して、市民が主体となった交流事業を進めてまいります。

2020年東京オリンピック・パラリンピック、世界ラリー選手権
 6月1日には、スポーツに関連した、大変うれしいニュースが飛び込んでまいりました。来年4月6日から7日にかけて愛知県で行われる東京 2020 オリンピックの聖火リレーのコースの一部に、本市が選ばれたことが公益財団法人・東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会から公表されました。
 世界的なスポーツの祭典であるオリンピックの聖火リレーは、昭和 39 年以来となりますので、本市としましては、またとないチャンスとして積極的にコース誘致に手を挙げてきました。コースの詳細については、これから決まっていきますが、岡崎城付近をスタートして、桜城橋がゴールという、桜の季節に、岡崎市をPRするのにふさわしいコースになるようです。

 更に、本市が誘致を図っている国際スポーツ大会の一つに世界ラリー選手権、通称 WRCがあります。
 この競技について、ご存知の方も見えると思いますが、市販車を改造した車両で行うタイムアタックレースで、本場ヨーロッパでは F1と並んだ、人気のあるモータースポーツであります。現在、令和2年の日本開催にむけて招致活動を行っている「世界ラリー選手権日本ラウンド招致準備委員会」に対しまして、本市も協力しているところであります。
 この WRC に先立ちまして、今年の 11 月に、PR 及び実効性や安全性を確認するためのテストイベントが、愛知県と岐阜県をまたがるコースで開催することが決まりました。
 本市で走ることは決定されましたが、コースの詳細は、これからということなので、岡崎市を世界に発信できる絶好の機会ととらえ、本市の PR と多くの市民が観戦できるよう招致委員会に働きかけしてまいります。

岡崎市立愛知病院、藤田医科大学岡崎医療センター
 愛知県がんセンター愛知病院の岡崎市への経営移管につきましては、覚書を交わしてから1年という短期間で、愛知病院の開設準備、市民病院との診療機能の再編について準備を進め、この4月1日から岡崎市立・愛知病院を開院することができました。

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 また、4月から、市民病院が「地域がん診療・連携拠点病院」として厚生労働大臣から指定されました。これは、質の高いがん医療が受けられるよう、がんの診療機能など一定の要件を満たす病院を、県の推薦により厚生労働大臣が指定するものです。この度の経営移管に伴い、最終的には、愛知病院の全てのがん医療を市民病院に集約する予定であり、今年度は、市民病院のがん医療の充実を図るため、PET-CT検査装置の導入準備を進めております。
 今後は、この地域における、がん診療の中核を、市民病院が担うことになりますので、引き続き、がん診療機能の充実に向けた取組みを進めてまいります。また、本市では、急な病気やケガに対応するための救急医療体制の充実も図っております。
 24 時間 365 日いつでも対応可能な2次救急・医療機関として、来年4月に開院予定の藤田医科大学岡崎医療センターの開設に向けた支援を行うとともに、現在、救急対応していただいている1次から3次の救急医療機関と藤田医科大学・岡崎医療センターが連携して、より良い救急医療の提供ができるよう協議を重ねております。
 救急医療についての情報発信手段を見直し、4月から市政だよりに2次救急医療・当番病院の実施日の掲載や、ツイッターでの救急医療情報の提供を開始いたしました。ツイッターのフォロワー数は、開始後約1か月で 200 人を超え、多くの市民が必要としていることを改めて実感しております。救急医療体制の充実とあわせて、今後も多角的な視点からの情報発信に努めてまいります。

小中学校のエアコン整備事業、おかざきかき氷街道
 暑さ厳しい夏の足音が近づいておりますが、小中学校のエアコン整備事業について、進捗状況を報告いたします。
 昨年度から進めてまいりました全小中学校 67 校、1,790 教室へのエアコン設置工事は順調に進み、先月より順次、試運転を始めております。個々の教室の状況に合わせて、エアコンの設置場所や台数を工夫したことに加えて、運転効率を高めるため、各教室に遮熱カーテンもあわせて設置しております。子どもたちに、もう暑い思いはさせない、という思いで進めてきましたが、夏前にエアコンの設置が完了、運転開始となることを、大変うれしく思っております。快適な環境の中で、次代を担う岡崎の子どもたちに、のびのびと学習活動や学校生活を送っていただきたいと思っております。

おかざきかき氷街道

 暑さを吹き飛ばす取組みとしては、「おかざきかき氷街道」を昨年度から始めております。
 愛知県から「いいともあいち食の街道」の認定を受けており、額田の天然水を氷にし、山や里の恵みをふんだんに使ったシロップ「まるっとぬかた」のおいしさで、観光情報誌等への掲載も相まって、市内外から多くの方にお越しいただいております。「おかざきかき氷街道」は、山村活性化対策の一環として行っておりますが、その他にも、木材、薬草、自然薯、鮎など、地元の皆様が中心となって地域資源を発掘し、それらを活用した地域の振興に取り組まれており、本市としても支援しているところであります。
 また、この春から、岡崎公園内の売店「おかざき屋」と道の駅・藤川宿に、額田の特産品コーナーを設置しており、額田地域の魅力が都市部の皆様に伝わり、交流もさらに促進するよう取り組んでまいります。

岡崎市の人口
 さて、この3月に、次期総合計画策定の基礎となる市の将来人口について、2015 年の国勢調査の最新の数値を用い、2050 年までの推計を公表いたしました。この結果、総人口は当面緩やかに増加し、2035 年に約 39 万 5 千人とピークを迎え、その後は緩やかな減少局面に入るものの、2050 年においても、約 38 万 8 千人と、現在と同程度の人口が維持できるものと見込んでおります。年齢階層別の推計につきましては、「0歳から 14 歳の年少人口」と「15 歳から 64 歳の生産年齢人口」は緩やかに減少し、「65 歳以上の高齢者人口」は徐々に増加していくとの結果が出ております。
 これらの推計から、本市は今後 30 年間で、総人口は維持しつつも若年世代が減少し、高齢化の進展が着実に進んでいくことが分かりました。
 本市としては、これからも「50万都市・岡崎」を念頭にまちづくりを考えてゆく心づもりでありますが、今後は、将来的に人口減少局面に入っていくことを踏まえ、中枢中核都市として広域的な視点も加えた、まちづくりを進めていくことや、高齢者の健康寿命を延伸し、元気な高齢者が社会で活躍できるような、まちづくりを進めるとともに、市政運営においては、市民サービスの向上と行政の効率化を図るため、ICT、情報通信技術を活用した施策を推進することが必要であると考えております。

条例議案、補正予算議案
 それでは、本議会に提案をいたしております、議案について説明をさせていただきます。
 条例議案は、全て改正条例でありまして、地方税法等の一部改正に伴い、関連する規定を整備する「岡崎市市税条例等の一部改正」、介護保険法施行令の一部改正に伴い、所得の少ない第1号被保険者の介護保険料率の減額について定める、「岡崎市介護保険条例の一部改正」など8件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、中央緑道等整備工事に関する「工事請負の契約」、災害対応特殊屈折はしご付消防ポンプ自動車に関する「物品の取得」など、7件を提案させていただいております。
 次に、補正予算議案でありますが、一般会計は5億 5,457 万1千円の増額、特別会計は3億 757 万6千円の減額補正をお願いしております。
 総務費では、寄附金をいただいたことに伴う、防犯カメラ・設置工事・請負費などの計上、民生費では、幼児教育・保育の無償化に伴う、子ども子育て・支援システム改修委託料などの計上、岡崎地区に保育所を新設するための土地購入費の計上、教育費では、幼稚園に通う低所得者等の副食費を補てんするための子育て支援施設等利用給付費の増額などをお願いしております。
 債務負担行為につきましては、コンベンション施設整備の事業者を募集するにあたり、先行して用地を確保する必要がありますので、債務負担行為の追加をお願いしております。
 続きまして、特別会計でありますが、阿知和地区工業団地造成事業特別会計では、一部の地権者への2回目の支払いが次年度以降になるため、土地購入費の減額、及び、用地取得に要する経費につきまして、債務負担行為の設定をお願いしております。
 以上が、今議会に提案をいたしました議案の大要であります。

乙川リバーフロント地区の整備
 最後になりますが、乙川リバーフロント地区についてであります。多くの皆様のご理解とご協力で事業を進めてきましたが、ようやく目に見える形が整ってまいりました。

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 中枢中核都市の玄関口として 50 年に一度の大改修を行っております、東岡崎駅周辺では、「オト リバーサイドテラス」という名称に決まった、北東街区・複合商業施設において、6月1日に駐輪場が先行オープンいたしました。今後は、8月1日に駐車場・原付駐車場、9月8日にホテル、9月中旬からショップやレストランが順次オープンし、11 月2日にはグランドオープンのイベントも予定されております。
 同じ日、11 月 2 日には、いよいよ若き徳川家康公の騎馬像のお披露目も行われます。家康公像は、駅のホームや名鉄の車窓などからも眺めることができ、間違いなく本市の新たなシンボルになると確信しております。是非ご期待ください。
 駅前広場では、本日午前9時から、新たに東口一般車ロータリーが供用開始し、現在の駅前北口ロータリーと合わせてご利用いただけるようになりました。

 また、東岡崎駅周辺は、JR岡崎駅周辺とともに4月に施行された、「岡崎市生活環境の美化の推進に関する条例」により、10 月から路上喫煙禁止区域に指定し、歩きたばこなどのないきれいで快適なまちづくりも合わせて推進してまいります。環境配慮に関して付け加えますと、本日から、ごみや資源の分別方法の検索や、ごみの収集日をお知らせする機能などを搭載した、「ごみ分別促進アプリ」の配信を開始しております。このアプリを、スマートフォンなどにダウンロードしていただくことで、ごみ収集カレンダーなどを、お手元で手軽に確認することができます。多言語に対応しておりますので、多くの市民にご活用いただけたらと思っております。

 そして、この4月には、太陽の城跡地で整備を検討しております、コンベンション施設の基本計画を公表させていただきました。

コンベンション施設整備基本計画

 計画では、施設の基本コンセプトを「まち・ひと・かわ を結ぶ 交流拠点」として、QURUWA 戦略における公民連携による、まちづくりの拠点施設という位置づけを明確にしています。また、各界から大変強い要望があります、1,000 人の方が会議・式典やレセプション・懇親会を開催できるホールを核とするコンベンション施設とそれに併設されます「上質なおもてなし」を提供するホテルなどの必要性や、施設の規模等を整理しております。
 コンベンション施設とホテルの整備は、令和5年の春の開業に向け、今年度の秋には民間事業者の募集を行います。
 この拠点施設をきっかけとしまして、QURUWA 戦略で掲げます、「公民連携まちづくり」を更に進めるとともに、MICE の取組みも推進し、観光産業都市岡崎の実現につなげてまいります。
 これらの施策は、単に観光客を増やしたいということだけでなく、「市民が楽しく・快適に暮らすことができる街にしていきたい」という想いが根底にあります。他所から岡崎に来てもらうには、そもそも岡崎市民自身が「面白い!」と思える街でなければ誰も来ないと思っております。まだ道半ばでありますが、引き続き皆様と力を合わせてこの目的のために更に岡崎市を盛り上げてまいりたいと考えております。
 以上、ご説明を申し上げますとともに、提出をいたしております、諸議案につきまして、よろしくご審議の上、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、説明を終えさせていただきます。ありがとうございました


令和元年6月議会 その2(一般質問答弁前編) (2019.06.18)

令和元年6月議会 その3(一般質問答弁後編) (2019.06.24)

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2019年3月24日 (日)

平成31年3月議会 その2(代表質問答弁・閉会挨拶)

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 一旦ブログへの掲載を取り止めていた3月定例会の代表質問答弁を、再掲載いたします。また、閉会挨拶もあわせて御報告申し上げます。


山崎憲伸議員(自民清風会) 2月28日(木)

山崎憲伸議員

――将来を見据えたまちづくりについて伺います。中枢中核都市の選定を受け、本市はどのようなまちづくりを進めていくのかお聞かせ下さい。

○市長 本市が引き続き、強い経済と人が集まる魅力的なまちとして発展し続けるためには、住んでいる人が楽しく快適に暮らせるまちづくりが必要であります。
 県内では本市に加え、名古屋市、豊橋市、豊田市、春日井市も「中枢中核都市」に選定されており、これほど近接する都市が選ばれるのは全国的に珍しいと言えます。これも、工業製品出荷額が全国で断トツ1位という、愛知の経済力のなせる業だと思っております。こうした力を継続できる岡崎市でありたいと思っております。
 既に隣接する市町とは医療やごみ処理、消防・防災といった分野で連携をしていますが、それらに加え、他の中枢中核都市との連携・機能分担も進めたいと考えています。
 2027年にはリニア中央新幹線が開業し、岡崎から1時間ほどで首都圏に移動することが可能となります。この大幅な時間短縮により、人の流れに加え経済や情報についてもより一層、広域な視点でそれらを呼び込むまちづくりも必要であります。
 本市を含め三河地域がリニア開業の受益を最大限に引き上げるには、リニア開通の副次的効果としてダイヤに余裕ができる東海道新幹線の利便性向上がカギとなります。このため三河全体18市町村の自治体、経済界が一丸となって豊橋駅・三河安城駅のひかり・こだま増便に向け、JR東海への要望活動を図る期成同盟会の立ち上げを進めております。
 また、2020年度には、愛・地球博記念公園にジブリパークの開園が予定され、今まで以上に多くの来訪者が想定されます。
 これらの来訪者をしっかり受け止めるよう、三河地域の自治体に加え、春日井市とも連携し、都市間ネットワークの強化として愛知環状鉄道の高速化や、東海道本線への乗り入れを推進し、地域全体の経済に繋げたいと考えております。

 一方、広域的な視点においても、将来的な人口減少時代を見据えて、財政的な負荷を掛けずにまちづくりを進めることも重要であります。
 本市では、立地適正化計画を策定し市域でのコンパクトシティ+ネットワークを図り、持続可能なまちづくりを進めているところでありますが、加えてこれからはより広域な視点でコンパクトシティ+ネットワークに基づくまちづくりが必要であると考えています。

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(岡崎市立地適正化計画の対象区域)

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(市街化区域・居住誘導重点区域・居住誘導区域)

 そのためには、本市だけで全ての都市機能を有するのではなく、他の都市との連携・機能分担も必要となってまいります。かつて名古屋市長がよく口に出していた、尾張名古屋共和国のような考え方が有用になってくるものと思います。これを、仮に西三河共栄圏と呼んだら叱られるでしょうか。
 阿知和地区での工業団地の整備や、広域観光交流施設を核とした本宿駅周辺の整備などのような産業活動の発展のための環境づくりも着実に推進しながら、広域連携によるまちづくりを進めたいと考えています。私からは以上であります。


加藤学議員(民政クラブ) 3月1日(金)

加藤学議員

――スポーツの推進、スポーツイベントを利用した交流人口の増加の推進についてお聞かせ下さい。

○市長 現在、東京2020オリンピックに向け、2月20日から3月9日まで、本市においてモンゴル・ナショナルチームが強化キャンプを実施しています。
 今回の強化キャンプの実施にあたりましては、民間との連携として、株式会社サガミホールディングス様からのお申し出もあり、管理栄養士の方に選手の夕食のメニューを考案していただくなど、食を通じて選手のサポートを行っていただいております。

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 また、練習が休みになる日曜日には、日本の食文化を体験していただく試みとしてソバ打ちの体験という、スポーツだけではない幅の広い交流を企画されています。
 おかざきマラソンや市民駅伝など、スポーツ事業は従来から民間と連携して実施しているものがありますが、今後は民間ならではの企画を取り入れた今回のような取り組みがますます増えるよう期待するものであります。
 また、2026年のアジア競技大会に限らず、日本ラウンドとして愛知県への招致活動が続いておりますWRC世界ラリー選手権などの国際大会や大規模な大会の誘致や受け入れについても、愛知県などと連携しながら進めているところであります。
 このような国際大会が本市での開催が決まった場合は、行政に限らず様々な機関のご協力が必要となってまいります。
 そのため、今後はスポーツ団体や商工・観光・農業関係団体、国際関係団体などをメンバーとした組織を立ち上げ、民間と連携して事業を進めていく体制を整えたいと考えております。そして、国際スポーツ大会等の誘致や事業実施を通じ、市民の方々のスポーツ意識の高揚のみならず、地域の活性化及び国際的な交流人口の増加の実現を図ってまいります。私からは以上であります。


畔柳敏彦議員(公明党) 3月4日(月)

畔柳敏彦議員

――第6次岡崎市総合計画及びまち・ひと・しごと創生総合戦略について伺います。農業の6次産業化の支援体制とその課題をお聞かせ下さい。

○市長 本市の農家の戸数は、農林業センサスによりますと、平成2年には3,649戸あったものが、25年後の平成27年には半数以下の1,518戸に減少しておりまして、急速な高齢化と後継者不足が浮き彫りとなっております。
 農家の「稼ぐ力」を高め、後継者不足を改善するため、所得の向上や雇用の確保を目指して農林水産物に新たな付加価値を与える取組み、いわゆる「農林漁業の6次産業化」が各地で行われるようになっております。

 本市においても、平成27年度から単独市費の補助金制度を設け、6次産業化の支援を行ってまいりました。その実績としては、平成27年度から29年度までの3か年で、機械の導入費用などに要する事業費1,470万円に対し、のべ22件、640万円を補助しております。この補助金をきっかけに6次産業化に取組んだ農家の中からは、売上げが最高で2倍になったという嬉しい報告もいただいております。このほか、国の補助金を活用した農産物直売所を設置した例もあり、本市の中から全国的にも先進的な成功事例が生まれてきております。
 しかしながら6次産業化が軌道に乗るまでには時間がかかり、なかでも2次産業の加工、3次産業の販売など、商品のマーケティングの分野では新たなノウハウが必要となってまいります。この課題を克服するため、本年1月に新たに設置した「岡崎市6次産業化・地産地消推進協議会」の中で、来年度中に「岡崎市6次産業化推進戦略」を策定して、本市における農林水産物の6次産業化及び地産地消への取組強化を図る考えであります。

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 議員ご指摘のような野菜工場は市内にはありませんが、農林漁業者が加工や販売にノウハウを持つ2次・3次産業の事業者と連携を図りながら、生産・加工・流通・販売を一体化した6次産業化を推進する必要があります。
 国においても農林水産業を、地域経済を支える重要な産業と捉えており、成長産業化する「攻めの農林水産業」の取組みを進めております。
 本市においても、「岡崎市6次産業化推進戦略」の策定にあたり、野菜工場の進出に対する支援や農業現場へのICTの導入のほか、医療や福祉分野を視野に入れ、医療と福祉、食事と農業が連携した施策を検討し、消費者にとって魅力ある新たな商品やサービスを生み出す取組みを進めてまいりたいと考えております。私からは以上であります。


市長閉会挨拶 3月22日(金)
 閉会にあたりまして、私からもご挨拶を申し上げます。
 平成最後となる、このたびの3月定例市議会にご提案しました議案につきましては、慎重なご審議を賜り、ご議決いただきまして誠にありがとうございました。決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正に努めてまいる所存であります。
 振り返りますと、平成元年に初めて人口30万人を達成した本市は、全国的に人口減少が加速する中、現在も39万人に迫る勢いで増え続け、西暦2040年においても総務省の推計で人口の維持が予想される数少ない都市の一つとなっております。

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 さて、私が市政の舵取りを担わせていただいてから、これで6年5か月が経ちました。私が当初に掲げた公約の大半が達成に向けて進んでおり、喜びとするところであります。
 これらの政策は国策の追い風もあり、県、各種団体、そして専門家からも高く評価されております。
 これまで「モノづくり」に続く観光産業都市の建設と共に岡崎に住んでいる人が楽しめるまちづくりを標榜しておりますが、このように人口が増加し続け、国から「中枢中核都市」の一つとして選ばれましたのも、本市の市政に対する評価の証であると自負しております。
 さらに、現在推進している政策のほとんどは、2度の市長選挙により多くの市民の皆様からご支持いただき、議会の承認を受け、民主的に進めているものであります。
 決して単なる思い付きや、一人の考えで政策を進めているわけではありません。世の中には常に自分達の考えこそが最上であり、それに反するものは否定しようとする傲慢で、独善的な考えの方もおられますが、そうした人達の支配した国家や社会がいかなる悲惨な結果を招いたかは歴史が証明しております。私はこれからも民主的な手続きに従って粛々(しゅくしゅく)と政策を進めてまいる所存でありますので、どうぞよろしくお願い致します。
 そして、これまで「顔の見える民主主義」の実践として全市的に行ってきた、およそ350回にのぼる市民対話集会や講演会など、各種の集会でお聞きした市民ニーズを踏まえ、福祉、医療、防災、教育、そして幼児教育・保育など、基本的な施策にも引き続き適切に対応してまいります。

 私がこれまで推し進めてまいりました政策の究極の目的は、もはや口癖となっておりますが、岡崎の市民、殊に子ども達が自らのふるさとに対しこれまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。
 新たな時代を迎えようとする今、引き続き次の100年を見据え、さらなる魅力あるまちづくりに邁進してまいる覚悟であります。
 議員各位におかれましては、今後ますますご自愛の上、市政発展のために引き続きご尽力賜りますようお願いを申し上げ挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


平成31年3月議会 その1(市長提案説明) (2019.03.03)

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2019年3月 3日 (日)

平成31年3月議会 その1(市長提案説明)

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 2月28日(木)より市議会3月定例会が開催されております。
 初日に申し上げた所信の一端ならびに提案した議案の大要について、御報告申し上げます。


はじめに
 平成最後の定例会の開催に当たりまして、所信の表明と平成31年度当初予算の施策のあらましを申し上げ、議会及び市民のみなさまのご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 平成31年度は、徳川家康公像や本市の玄関口である東岡崎駅・岡崎駅のペデストリアンデッキを含めた駅前整備、乙川の清流を活かした遊歩道や(仮称)乙川人道橋など本市の新たな顔となるものが、目に見える形となる年となります。

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 同時に、私が当初に掲げた公約の大半が達成の見込みとなることにより、いよいよ政策的な仕上げをしていくため、当初予算案は「夢ある新しい岡崎を実現する予算」と位置付けたところであります。
 しかし、形ができたからこれで終わりではなく、ようやく次のステップへの準備ができたものと捉えております。すなわち、これからは今まで蒔いてきた種を活用してまちに更なる賑わいを創出していくことが重要であります。また、一人でも多くの市民と話そうと、顔の見える民主主義の実現として始めた市民対話集会をはじめ、350回以上の講演会や政策説明会で、直接お聴きした市民ニーズを踏まえつつ、幼児教育・保育の無償化への対応や愛知病院との経営統合、藤田医科大学・岡崎医療センターへの支援を始め、福祉や医療、更には防災や教育など、地に足をつけた政策をバランス良く展開してまいります。
 そして、岡崎の市民、ことに子ども達が、自らのふるさとに対し、これまで以上により大きな愛情と誇りを持てる“まち“を実現してまいります。

平成31年度予算の大要
 それでは、新年度予算の大要につきまして、ご説明申し上げます。予算規模は以下のとおりであります。

一般会計 1,300億2,000万円
特別会計 689億7,521万2千円
企業会計 607億9,695万3千円
合 計 2,597億9,216万5千円

 一般会計の予算規模は、前年度対比5.3%の増となり、5年連続で過去最高額を更新しております。
 一般、特別、企業を合わせました全体でも、7.6%の増となっております。なお、一般会計の歳入の根幹となる市税収入におきましては、景気の回復基調が続いていることもあり、約708億円を見込み、こちらも3年連続で過去最高となっております。
 それでは、新年度予算に計上いたしました主要事業につきまして、総合計画の基本政策に沿って、ご説明申し上げます。

地域で支えあい安全に暮らせるまちづくり
 犯罪のない社会は誰もが願うことであります。地域防犯活動の推進のため、防犯カメラを設置することで、犯罪の未然防止を図ることを目的に、引き続き学区総代会を対象とした地域防犯カメラの設置費補助を行ってまいります。
 更に、新たに簡易設置型・防犯カメラを50台購入し、犯罪多発地域に一定期間、集中的に設置を行い、犯罪の抑止を図ってまいります。

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 近年は想定を超える豪雨など、大雨の頻度が増加傾向にあります。「平成20年8月末豪雨」のような局地的な大雨や台風などから“いのち”と“くらし”を守るために、都市部における雨水対策として、ハード面においては、福岡町の上地新川(うえじしんかわ)の改修を着実に進めるなど、地域の排水能力の向上を図るとともに、現状の河川・排水路が機能を十分に発揮できるよう、修繕やしゅん渫(せつ)を適切に実施します。
 ソフト面においては、止水板設置費補助、浸透ますの支給のほか、道路冠水の深さを表示する施設を整備することで、水害に対し、安全安心なまちづくりを推進してまいります。
 消防体制につきましては、屈折はしご付・消防ポンプ自動車などの更新や、消防団には救助用資機材を配備するなど、常備消防力、地域消防力ともに強化充実を図ってまいります。
 また、今年度から幸田町と共同で運用しております岡崎幸田・消防指令センターにおきまして、聴覚や言語機能障がいの方が、円滑に緊急通報できるよう、音声によらない緊急通報システム「NET119」を新たに整備し、運用を開始します。

健やかに安心して暮らせるまちづくり
 妊産婦に対しては、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援が大切です。特に、産後の初期段階における母子支援として、出産後4週間前後の産婦に健康診査を実施するとともに、心身の不調などにより支援が必要な産婦には、「宿泊型」、「デイサービス型」の産後ケア事業を実施してまいります。

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 更に、不妊に悩む方が気軽に相談ができるよう「不妊専門・相談センター」を保健所内に設置することで、妊娠前からの支援を充実してまいります。
 昨今、有名なアスリートが白血病を告白して話題となっております。一般的に、骨髄移植を希望する患者の約95%に、ドナー候補者が見つかりますが、実際に移植を受けられる患者は、60%未満に留まっていると言われております。その要因の一つに、ドナーが仕事を休めないということが挙げられております。骨髄移植を推進するため、ドナー及び勤務する事業所を支援するとともに、ドナー登録の増加を図ってまいります。

 地域医療を充実させるために、4月より、愛知県がんセンター愛知病院が岡崎市立愛知病院として生まれ変わります。このことにより、高度急性期、急性期、がん医療を市民病院に集約し、市立愛知病院は、軽度急性期患者の医療を担うことになります。
 将来ビジョンで定めた移行を進めるため、外来診察エリア・拡張工事のほか、結核患者用病床を整備するための基本設計及び実施設計を進めます。また、がん診療機能の充実のため、PET-CT(ペットシーティー)検査装置導入のための施設改修などを行います。このほか更新時期を迎えた電子カルテシステムを始めとする、統合情報システムの更新も行ってまいります。
 なお、これまで愛知病院が行ってきた結核・感染症 及び へき地医療につきましても、引き続き本市の病院事業として行ってまいります。
 今後も、医療の質の向上、人材の確保と育成に努めるとともに、患者満足度の向上と紹介患者を増やす取組みや、良質な、がん医療・高度急性期医療を主軸に、医療全般を継続的に提供することで、地域の中核病院としての使命を全(まっと)うしてまいります。
 また、2020年4月に開院を予定している藤田医科大学・岡崎医療センターへの支援を行ってまいります。

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 福祉サービスにおきましては、障がい児の日中一時支援事業や、高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センター、介護職員の人材確保に向けた取組み、子どもの貧困対策事業として実施している学習支援を拡充するなど、社会保障とあわせて福祉の充実を図ってまいります。
 特に、子育て支援では、子育て世代の幼児教育の負担軽減を図るため、消費税率が引上げとなる本年10月から、保育園、幼稚園、認定こども園等を利用する3歳から5歳までの全ての子ども及び非課税世帯の0歳から2歳の子どもの利用料が無償化されます。短い期間での作業になりますが、利用者、事業者、双方に混乱が生じることのないよう、対象者の認定を始めとする各種の事務について、適切な準備を進めてまいります。
 また、「放課後子ども教室」について、新たに7学区で実施することにより、全47学区で実施されることや、かねてより検討を進めておりました病児保育について、市内クリニックからの申出により、医療機関併設型での開設を見込むことができましたので、国の基準に基づいた補助を行ってまいります。

自然と調和した環境にやさしいまちづくり
 市内でのごみのポイ捨てや犬のふんの放置が無くなるよう、新たに「岡崎市・生活環境の推進に関する条例」を制定し、4月からの施行を予定しております。
 更に、東岡崎駅 及び 岡崎駅周辺においては、まちが新しく生まれ変わることを契機に、ポイ捨て防止及び路上喫煙・禁止区域の指定をすることで、本市の玄関口が、きれいで快適な空間となるよう努めてまいります。
 日常生活に欠かせないごみ出しですが、紙媒体のごみ収集カレンダーに加えて、新たにスマートフォンで、ごみの分別や排出方法等の情報を手軽に取得することができる「ごみ分別アプリ」を導入いたします。このアプリは多言語対応となっておりますので、外国人市民を含めた多くの市民に周知することで、ごみ分別の促進を図ってまいります。

賑わいと活力あるまちづくり
 企業の立地需要に対応するため、阿知和地区工業団地の整備を進めてまいります。平成31年度は造成のための特別会計を設置し、用地買収など事業の推進を図ることで、2024年度末の分譲を目指してまいります。
 また、地域で課題となっている通勤時間帯の渋滞緩和を図るため、阿知和地区工業団地へのアクセス道路の整備も進めてまいります。

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 一方で、小規模区画へのニーズにも対応する必要があります。産業立地・誘導地区を中心に、企業立地・適地として提案可能な区域に、製造・物流業を弾力的に集積誘導できるよう、アクセス道路の整備を進め、市内への企業誘致を促進することで、産業競争力の強化を図り、地域経済の活性化と雇用の維持・創出に努めてまいります。
 本市の6割は森林が占めておりますが、森林を管理することは、地球温暖化防止、災害防止、水源涵養等、様々な公益的機能を高め、広く市民に恩恵を与えてくれます。4月から新たな森林経営・管理制度が施行されるとともに、森林環境譲与税の譲与が行われるため、適切な経営や管理が行われていない森林の所有者と林業経営者をつなぐシステムを構築するなど、林業経営の効率化、森林管理の適正化を図ってまいります。

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 森林整備を推進するとともに、木材の利用促進を図ることも重要となってまいります。新たな木材商品の開発や高付加価値化、販路の拡大等を一貫して行う「地域商社」設立に向けての調査も行ってまいります。
 観光産業都市の実現を目指す取組みといたしましては、観光伝道師である「東海オンエア」や、本市出身のマルチクリエイター「内藤ルネ」氏を活用した情報発信を行い、知名度の向上や来訪への動機づけを図ることで、若い世代や女性にも足を運んでもらえるよう取り組んでまいります。

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 同時に、従来からターゲットとしている台湾やタイに加え、新たにべトナムでのプロモーションを実施することで、外国人観光客の誘致を図るとともに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を見据えて、外国人観光客の満足度向上を図ることができるよう、受入体制の整備を行ってまいります。また、本市ならではの観光資源を活用し、四季折々の魅力的なイベントを開催することで、市内外からの観光客の誘致拡大を図ります。
 なお、4月に開催いたします、桜まつりのメーン行事「家康行列」におきましては、三河武士の筆頭であった酒井忠次公役として、旧額田地区宮崎学区出身の俳優「平泉 成(ひらいずみ せい)」さんに特別出演していただきます。

快適で魅力あるまちづくり
 本宿駅周辺地域につきましては、広域観光交流拠点となるアウトレットを核とした、まちづくりを進めてまいります。平成31年度は、市街化区域編入のための手続きや区画整理手法を用いた整備計画を進めるのと同時に、地元まちづくり協議会への支援を行ってまいります。

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 思えば26年間の県議時代、県庁への往復時に車窓から眺めた乙川の風景、お城とマンションだけが暗やみに白く浮き上がっている夜景を見て、「これを何とかできないか?」と思ったことがリバーフロント計画のはじまりでした。
 新年度はいよいよ、(仮称)乙川人道橋の完成や遊歩道などの整備を進めてまいります。個人的にも大変感慨深い思いがしております。
 また、このエリアの価値の向上や暮らしの質の向上を図るため、Park-PFI(パークピーエフアイ)制度による公募選定を行うなど、公民連携プロジェクトを実施してまいります。
 更に、隣接する名鉄線・下流右岸を整備することで、乙川河川緑地のさらなる利用促進が図られることから、2020年春の供用開始を目指し、テニスコート、ローラースケート場、多目的広場、駐車場などの整備を進めてまいります。
 東岡崎駅周辺地区の整備では、ペデストリアンデッキの完成や台座を含めると高さ9.5mの日本一の騎馬像となる、若き日の徳川家康公像のお披露目を迎え、北東街区では、9階建ての新しいホテルと商業施設がオープンします。

 岡崎駅東口では、これまでに民間駐輪場やララシャンスOKAZAKI迎賓館の開業、出会いの杜(もり)公園が開園しましたが、平成31年度はペデストリアンデッキの完成を予定しており、賑わいのある快適で魅力的な駅前空間を創出してまいります。
 そして、安全で円滑な交通の確保を行うため、地方創生・道整備・推進交付金、社会資本整備・総合交付金等を活用し、街路及び道路の整備を推進してまいります。街路新設・改良事業につきましては、岡崎環状線や若松線の進捗を図ります。道路新設・改良事業につきましては、矢作川右岸・南北道路を始め11路線の整備を行ってまいります。
 住宅施策につきましては、住宅確保・要配慮者への支援や空き家バンク制度の推進に取り組むとともに、大阪北部地震で大きな問題となったブロック塀の倒壊などの対策に取り組みます。耐震基準に満たない住宅の除去費用と道路に面した一定の高さ以上のブロック塀等を撤去する費用を補助することで、災害に強いまちづくりを推進します。

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 また、老朽化の著しい平地荘(ひらちそう)の建替えを平成28年度から進めておりますが、平成31年度は第1期建設工事が完了する予定であります。引き続き2022年度末の完成に向けて整備を進めてまいります。

 企業会計の水道事業会計につきましては、予算規模は、119億8,680万円で、前年度対比1.5%の増となり、純利益は3億5,161万円を見込んでおります。安全で安心な水道水を安定供給していくため、老朽化した水道管の更新に加え、南海トラフ巨大地震に備えるため、水道管路(かんろ)・耐震化事業を最優先課題と位置付け、計画的かつ重点的な取組みを行ってまいります。
 下水道事業会計につきましては、予算規模は、173億5,072万円で、前年度対比1.8%の増となり、純利益は5億8,043万円を見込んでおります。最優先課題と位置付けている老朽管対策は、下水道管渠(かんきょ)の改築工事などを進めてまいります。
 雨水整備では、管渠整備として、六名雨水ポンプ場から放流する管渠や針崎雨水ポンプ場に導水する管渠の整備など、ポンプ場整備としては、六名雨水ポンプ場の整備を行ってまいります。
 汚水整備では、「岡崎市・汚水適正処理構想」に基づき、事業の採算性を十分踏まえ、整備を進めることなど、引き続き公衆衛生の向上、公共用水域の水質保全を図ってまいります。

未来を拓く人を育むまちづくり
 多くの方が進捗を見守っております、エアコンの整備につきましては、早い所は2月から、主に、3月上旬より本格的に施工が始まります。6月末までには全ての小中学校に設置を完了し、7月から供用を開始いたします。

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 更に、猛暑から子どもたちを守る対策として、小中学校の夏休みを3日間短縮し、10月の第1週の平日3日間を「キッズデイズ」と名付け、新たに休日とする制度を実施してまいります。これまで真夏に行っていた、小中学校の球技大会、新人戦などを秋に移し、子ども達の熱中症にかかるリスクを避けることや、教員の時間外労働時間の削減を図りたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
 学校教育につきましては、国際化の進展等に伴い、日本語指導を必要とする児童生徒が増加していることを踏まえ、日本語指導や生活適応相談を充実させることで、日本での学校生活が不自由なく送ることが
できるようにしていきます。平成31年度は、来日して間もない日本語が全く分からない中学生を対象に、一定期間、集中的に指導を行う初期指導教室を新たに設置いたします。
 英語教育を充実させるため、主に、外国語指導助手、小学校英語支援員を小中学校へ配置するとともに、海外の子どもたちとの相互交流等、英語を発信する場を設け、児童生徒のコミュニケーション能力の向上と異文化理解を図ることで、将来に渡って国際社会で活躍できるおかざきっ子の育成を目指します。
 なお、2020年度より実施される新学習指導要領に対応するため、外国語指導助手を9名増員するなど業務の拡充を図ってまいります。

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 東京2020オリンピック・パラリンピックに向け、モンゴルアーチェリー協会と覚書を締結いたしました。去る2月20日にモンゴルナショナルチームが来日し、現在も本市で強化キャンプを行っております。平成31年度も、9月と2月の2回にわたり強化キャンプを予定しており、一人でも多くの選手がオリンピックに出場できるよう支援するとともに、市民の皆様との交流を図り、オリンピックへ機運の醸成を図ってまいります。

 東京オリンピック開幕直前の7月に全面供用開始となる龍北総合運動場は、民間事業者のノウハウを十分に活かし、ハード面だけでなくソフト面も充実した、本市の顔となる新たなスポーツ施設として整備を進めてまいります。
 岡崎公園は、本市の観光名所でありますが、市指定史跡でもあります。岡崎城跡の将来にわたる保存を図りながら、史跡の本質的価値を活かした整備を実施するため、一部、石垣を毀損する樹木の伐採を行うとともに、清海堀(せいかいぼり)や籠田総門(かごたそうもん)などの発掘調査を実施するほか、全長400mにも及ぶ菅生川端石垣の整備工事を進めてまいります。

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 また、天守台石垣・発掘調査により出土した「三葉葵紋(みつばあおいもん)」があしらわれた金箔瓦は、お城から発見されたものとしては名古屋城に次ぐ2例目であり、岡崎城と徳川家との強い関りを示す大変貴重な資料であります。今後は当時を再現した復元品を製作し、出土した金箔瓦とともに岡崎城天守閣に展示いたします。
 芸術文化の振興につきましては、オカザえもんを芸術監督に迎え、「オカザえもんの国内芸術祭」と題して、11月に2週間程度アートに関する展示を行います。

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 美術博物館では、国宝などの展示で華やかな琉球文化を紹介する「琉球の美・展」、エコール・ド・パリを代表する画家である「キスリング展」、本市出身のマルチクリエイター「内藤ルネ展」などを、おかざき世界子ども美術博物館では、新たに発見された作品を展示する「没後100年 岡崎が生んだ天才 村山槐多(かいた)展」など、美術館では、郷土ゆかりの作家である荻(おぎ)太郎の「没後10年 荻(おぎ)太郎展」を開催いたします。子どもから大人まで芸術文化にふれる機会の創出を図るとともに、市外からの来館者を呼べるような魅力ある展覧会を企画してまいります。

将来まで自律した状態が続く都市経営
 経済界からも要望の高かった「コンベンション施設」について、市有地である「太陽の城跡地」を有効活用し、交流拠点施設及び乙川の水辺空間などを活用した複合事業として、公民連携によるコンベンション施設の整備や民間ホテルの誘致を進めるにあたり、事業者の募集を行ってまいります。

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 本市の魅力を市内外に発信していくシティプロモーションでは、「魅力づくり」と「情報発信」を軸として、これまで以上にサポーターを増やし、皆さんが、岡崎の情報を発信したくなるような取組みを展開いたします。本市のファンがさらに増加するように積極的なシティプロモーションを進めてまいります。
 以上、主要事業について、ご説明させていただきました。
 続いて本議会に提案しております議案について、説明させていただきます。

議案の大要
 まず、条例議案でありますが、制定条例といたしましては、総合政策指針の策定の手続きを定める「岡崎市・総合政策指針条例」、水道事業及び下水道事業管理者の給与を定める「岡崎市・水道事業及び下水道事業管理者の給与に関する条例」、生活環境の美化について、市、市民、事業者等の責務を明らかにするとともに、禁止区域内における路上喫煙を禁止する「岡崎市・生活環境の美化の推進に関する条例」などの7件であります。
 次に、一部改正条例といたしましては、岡崎市立愛知病院の設立等のため、職員の定数の適正化を図る「岡崎市・職員定数条例」、経済情勢等を踏まえ、議員報酬等の額を改定する「岡崎市議会の議員の議員報酬等に関する条例等」など17件、合わせて24件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、阿知和地区工業団地・造成事業の用地及び乙川河川緑地の用地を買い入れる「財産の取得」、スマートインターチェンジ整備事業に伴う「市道路線の認定」議案など9件を提案させていただいております。

 次に、補正予算につきまして、主なものをご説明申し上げます。
 始めに、一般会計であります。
 国の補正予算に伴い、プレミアム付商品券・利用促進事業や小中学校のエアコンを整備するための校舎改修事業などを増額するほか、教室不足が想定される岡崎小学校の校舎増築のための土地購入の計上、将来の財政需要に備えるための財政調整基金、公共施設保全・整備基金、東岡崎駅周辺地区・整備基金 及び 公園施設・整備基金への積み立てを行います。
 また、私立保育園等への入所者数が見込みを下回ったことによる減額、補助金の交付額が見込みを下回ったことによる減額、各事業の契約差金などに伴う減額のほか、事業の進捗に合わせた継続費の変更、繰越明許費(くりこしめいきょひ)の追加及び変更などをお願いしております。

 次に、特別会計であります。
 国民健康保険事業・特別会計の事業勘定では、国保加入者数の減少に伴い療養給付費や、高額療養費が見込みを下回ったことによる負担金の減額、後期高齢者医療保険・特別会計では、保険料収入が見込みを下回ったことによる保険料等・負担金の減額などをお願いしております。

 最後に、企業会計であります。
 病院事業会計は、収益的収支では、入院収益の減額 及び 契約差金による減額、資本的収支では、契約差金による減額などをお願いしております。
 水道事業会計は、収益的収支では、退職手当負担金などの増額、減価償却費の減額、額確定に伴う固定資産・除却費の減額、資本的収支では、契約差金による減額のほか、債務負担行為の追加をお願いしております。
 下水道事業会計は、収益的収支では、一般会計からの負担金の減額、減価償却費の減額、資本的収支では、国の補正予算により管渠施設・築造工事費 及び ポンプ施設築造・工事委託料の増額などが主なものであります。
 以上が、今定例会に提案いたしました議案の大要であります。

むすび
 さて、冒頭に平成最後の定例会と申し上げましたが、いよいよこの5月には新元号となり、新しい時代が始まります。時代は代わっても、市民を想う気持ちは、何ら変わることはなく、普遍的なものであります。「岡崎に生まれて良かった」、「この街に住むことができて良かった」市民の誰もがそう思えるような、まちづくりをしていきたい、時代の転換期にあたり、殊にそうした想いを強くしているところであります。
 「温故知新」という故事がありますが、先人が築き上げた伝統、歴代行政を担ってこられた方々のたゆまない努力、それらを礎(いしずえ)に今を担う私たちの英知を結集して邁進していきたいと考えております。
 魅力あるまちづくりはこれからが本番であります。議員の皆さまにおかれましては、今後も格別のご理解と一層のお力添えをいただきますよう、お願い申し上げます。
 以上、ご説明を申し上げますとともに、提出をいたしております諸議案につきまして、よろしくご審議の上、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、私の説明を終えさせていただきます。ありがとうございました。


平成31年3月議会 その2(代表質問答弁・閉会挨拶) (2019.03.24)

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2018年12月27日 (木)

平成30年12月議会 その3(一般質問答弁後編、閉会挨拶)

岡崎市議会

 12月定例会における市長答弁の後編と、閉会挨拶を掲載いたします。一般質問では杉浦久直議員にお答えしました。


杉浦久直議員(自民清風会) 12月6日(木)

杉浦久直議員

――本年は、ウッデバラ市との姉妹都市提携50周年記念の年でしたが、今回の実績についてお示しください。

○市長 私からは「ウッデバラ市姉妹都市提携50周年」における今年度の実績について、成果を交えてお答えします。
 提案説明でも述べましたが、本年度は本市と最も長く国際交流を続けているウッデバラ市との提携50周年を迎え、様々な記念事業を実施いたしました。
 最初の事業として、5月にウッデバラ市の公式使節団5名と合唱団30名及びご家族含めての総勢44名の皆さんが本市を訪問されました。まずウッデバラ市からの公式訪問団としては、友好関係を象徴的に表現した美しいガラスのオブジェを記念品として贈呈いただき、現在は東庁舎3階に展示しております。

ウッデバラ室内合唱団

 また、同行された合唱団の皆様には、シビックセンターで開催した「北欧の夏至祭」にて、50周年記念の楽曲を美しい歌声で披露していただいたほか、高年者センターにおいては高校生とのコラボレーションによる合唱で来場者を楽しませてくれました。
 次に高校生の相互交流としては、5月にはウッデバラ市の高校生2名を受け入れ、8月には本市から4名の高校生を派遣しており、双方の学生が商品開発を自ら考える「起業」などの様々な分野で、お互いに学び合うことができたと聞いております。
 また民間レベルにおいても、姉妹都市提携35周年記念の際に本市で公演された「ボーヒュースレーン・ビッグバンド」が再び訪問してくださり、「国際レベルのジャズ・オーケストラ」と称されたジャズの音色で「ジャズの街岡崎」のイベントに花を添えてくれました。
 このビッグバンドの皆さんには、竜海中学校でも出張ライブを行っていただき、文化面でも若者との交流を深めることができたと思っております。

 そして、本市からの公式訪問として、10月下旬に公式使節団と市民ツアー「友好の翼」がウッデバラ市を訪問いたしました
 今回の訪問は記念事業にふさわしく大きな成果があったと感じております。これから述べる内容は、杉浦議員を始め同行された議員のみなさんも同じ経験をされておられますが、議会を通じてのご報告ということでお聞きいただければと思います。

Uddevalla201810241

 ウッデバラ市では、伝統ある旧市庁舎での表敬訪問ののち、高等職業教育センターで、本市からの記念品である「早春の岡崎城」と題した日本画を贈呈いたしました。満開の桜の中、岡崎城がそびえる素敵な絵であります。
 30周年記念で本市が贈呈した巨大な「なかよしの像」は、今ではウッデバラ市民の写真スポットや待ち合わせ場所となっているとお聞きし、大変うれしく思いました。この絵も多くの方の目に触れる場所に飾っていただいており、「像」と同様に、市民に親しまれるものとなることを願っております。素晴らしい絵を描いてくださった岡崎美術協会の鈴木由紀子先生には、あらためて感謝申し上げます。
 視察先としてウッデバラ市の高等学校、幼児施設、高齢者施設を訪問し、「起業」を学ぶ実践的な教育手法や、先進的な福祉行政に触れることができたほか、ストックホルムの在スウェーデン日本商工会を訪問した際には、国政の潮流、移民問題などスウェーデンの抱える現代的な課題を始め、世界ナンバーワンを誇る持続可能性を追求した環境政策、女性の社会参加、課税の仕組みなどを紹介していただきました。

 提案説明の折に言うのを忘れておりましたが、高等学校を訪問した時に後ろからポンポン、と肩を叩かれまして、振り返るとそこには一人の女子高生が立っており、「私は以前、中学生訪問団でウッデバラから岡崎に行った者です」と声をかけてきました。私はその時不覚にも思い出せませんでしたが、彼女はリム・ゼライヤ(Rim Zellaya)さんという方で、「これがその時あなたと一緒に撮った写真です」と言って、嬉しそうに自分のスマートフォンの画面を見せてくれました。

Uddevalla201510231

(後列一番右がリム・ゼライヤさん。2015年10月、岡崎市役所にて)

 全国に国際交流を謳っている自治体は数多くありますが、姉妹都市の看板を掲げているだけの所も多く、岡崎のように相互に姉妹都市として実のある交流を重ね、しっかりと国際人を育成している所というのは稀であり、本市の大きな強みであります。 
 このことは日本の外務省も高く評価しております。ウッデバラ市が、本市との長年の国際交流の功績により、日本の外務大臣表彰を受けたということは提案説明でも述べさせていただきましたが、その縁もあって、われわれ使節団も在スウェーデン日本大使館の大使公邸にご招待いただきました。
 大使館員も「地方自治体の方をこうした形でお迎えするのは初めてのことです」と言っておられました。
 スウェーデン王国と日本の、国同士の友好関係は150年ですが、ウッデバラ市と本市の姉妹関係はそのうち実に50年の長きにわたるものであり、両国の親善の一翼を担ったと高い評価をいただいたものと考えております。
 廣木特命大使より心温まるおもてなしを受け、素晴らしいひとときを過ごすことができましたが、何より今後の両市の都市交流にとって、大きな励みになる記念すべき出来事でありました。これも50年にわたる本市の実のある国際交流の成果だと思います。

 この50年の間に岡崎市からは332人、ウッデバラ市からは271人の市民が相互訪問しております。若者の交流という面では、中学生の相互交流は以前から実施しておりましたが、本年度から高校生の相互交流も実現することができました。
 若者の交流については、ウッデバラ市のほか、フフホト市からも提案をいただいているところであり、本市としても積極的に取り組んでまいります。本市の派遣中学生の中から外交官が誕生しているように、若い時代に異文化を体験し国際的視野を広げることにより、多文化を受け入れる多様な考え方の人材が生まれるものと思っております。
 これからさらに国際化、多文化共生の流れが進む日本において、本市の都市交流の取り組みが将来を担う若者の、世界に羽ばたく力となっていること、さらに市民同士の草の根交流の積み重ねが今日のわが国の平和的な国際関係を築いていることを実感しております。
 今後も国際交流の促進と多文化共生社会の構築を目指してまいりたいと考えております。
 以上、少し長い話となりましたが、訪問報告書に先がけての報告であり、平成30年最後の私の答弁でありますのでお許しいただきたいと思います。


市長閉会挨拶 12月21日(金)
 閉会にあたりまして、私からもご挨拶を申し上げます。
 このたびの12月定例市議会にご提案をいたしました議案につきましては、慎重なご審議を賜り、ご議決をいただきまして誠にありがとうございます。
 決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正に努めてまいる所存であります。
 さて、今年もあとわずかとなりました。来年は平成から元号が替わり、新しい時代が始まります。徳川家康公像の設置など各種事業が次々と完成を迎え、岡崎の景観や人の流れも大きく変わる重要な年となります。
 そして先日、地域の経済や住民生活を支える拠点である「中枢中核都市」の一つに指定されました。これを契機に更なるまちづくりに邁進してまいります。
 議員各位におかれましては、年末のお忙しい中ではありますが、ますますご自愛の上、市政発展のためにご尽力賜りますようお願いを申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


平成30年12月議会 その1(市長提案説明) (2018.12.05)

平成30年12月議会 その2(一般質問答弁前編) (2018.12.26)

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2018年12月26日 (水)

平成30年12月議会 その2(一般質問答弁前編)

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 12月定例会における一般質問の市長答弁を2回に分けて掲載します(計3名)。前編では、柴田敏光議員、内田実議員にお答えしています。


柴田敏光議員(民政クラブ) 12月4日(火)

Citycounciltoshimitsu2018

――(1)石垣市との親善都市提携の意義と、(2)50周年記念事業についてお尋ねします。

○市長
(1)石垣市との親善都市提携は、単に両市の親善という意味に留まらず、戦後日本の歴史、そして日本国民が等しく味わってきた苦難の人生に寄り添うような尊い歴史資産であります。
 提携当時の沖縄は戦後の苦労を一身に背負い、アメリカの統治のもとにあり、市長や議会関係者はパスポートを携えて石垣に渡りました。石垣市民の祖国日本に寄せる思いについて、当時、太田市長は、
「市民は私達を通じて日本内地のことを知りたがっていたし、一度でいいから本土に渡ってみたいという熱烈な願いを抱いている」
 と述べております。
 今日の沖縄は昭和47年に本土復帰を果たし、石垣市は日本最南端の自然文化都市として目覚ましい発展を続けておられます。我が国が平和を享受し豊かになる中で、この親善都市提携は、かつて日本国民が分断されていた事実を後世に残す、歴史的な価値を持つものとなったわけであり、私達には将来にわたってこの親善関係を引き継いでいく使命があります。
 私も5年前に初めて石垣を訪れました。そのとき岡崎会館の跡の公園前にある料理店を訪れ、「岡崎市から来ました」と言ったところ、注文していないのにマンゴージュースをサービスされました。聞けば、そのお店の女性は岡崎市から贈られた岡崎会館で成人式を行ったそうであります。

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(石垣島まつり市民大パレード、2016年11月6日)

(2)記念事業については、まずは提携50周年の幕開けにあたり、市政だよりに特集記事を掲載致しまして、市民の皆様に対し親善都市提携に至る経緯や石垣市の現状を紹介してまいります。あわせて、将来に向けて親善関係を維持、発展できるよう市民レベルの交流事業も実施したいと考えております。
 また現在、石垣市では新庁舎の建設事業が進行中でありまして、この新庁舎の周辺に末永く設置していただけるような物を、親善都市提携50周年の記念品として贈りたいと考えております。私からは以上であります。


内田実議員(自民清風会) 12月5日(水)

Citycouncilminoruuchida2018

――アウトレットを核とした東部地域のまちづくりについて伺います。
 まちづくり協議会をはじめとする地域が望んでいるまちづくりを実現するには、市街化編入後、道路やライフラインなどの都市基盤施設の整備を含めて、一体的な面整備を行う展開として、具体的にはどのような都市開発の手法があると考えられるか見解をお聞かせください。
 また、現時点でこの地域においてはどのような手法が適していると考えるのか見解を聞かせてください。

○市長 私からは東部地域における都市開発手法についてお答えします。
 新たに都市基盤を整備するには、この地域の面的な拡がりを考慮し、地区全体に宅地、道路、公園等を計画的かつ合理的に配置したインフラ整備を行い、土地利用の増進を図ることが必要であります。
 一般的な面的整備の手法としては、権利者全体の総意を得た民間事業者などが都市計画法の「開発行為の許可」を受けて行う「開発事業」のほか、土地の区画形状を整形し、道路や公園などの都市基盤施設の新設、または変更を土地区画整理法に基づいて行う「土地区画整理事業」で整備する方法などが考えられます。
 新たに市街化区域に編入しようとしている本宿地区の整備としましては、地権者の土地活用に対する考えが混在する現在の状況では地区全体を民間の開発事業で整備することは難しく、また、開発が可能なところから部分的に小規模な民間開発が行われた場合、無秩序で乱雑な市街地となるおそれがあります。他の地域においては、そうした反省がされている所もあります。
 このため、当地域において健全かつ良好な市街地の形成を行う整備手法としては、「道路や公園などの都市基盤施設」と「土地利用のための良好な宅地」の整備が同時に行える「土地区画整理事業」が、当該地区の規模や実施の確実性を考慮すると、まず初めに検討すべき手法として捉えております。私からは以上であります。

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(本宿地区。一般国道473号バイパスと名鉄本宿駅)


平成30年12月議会 その1(市長提案説明) (2018.12.05)

平成30年12月議会 その3(一般質問答弁後編、閉会挨拶) (2018.12.27)

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2018年12月 5日 (水)

平成30年12月議会 その1(市長提案説明)

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 12月3日(月)、岡崎市議会12月定例会が開会しました。ただいま12月3日~6日の日程で一般質問が行われております。
 初日に述べた所信の一端ならびに、今議会に提案いたしました議案の大要につきまして御報告申し上げます。


災害対策・エアコン設置
 早いもので、今年も残すところ、あと1か月となりました。振り返りますと、今年は国内外で災害の多い年でありました。幸いにも本市では生命に関わる被害はありませんでしたが、4月には山綱町地内で法面(のりめん)の崩落があり、また台風21号、24号などにより多くの施設が被災しました。これらに対しましては早期復旧に取り組むとともに、7月に起こった大阪北部地震の状況を踏まえ、倒壊の怖れのあるブロック塀の撤去も迅速に対応いたしました。
 また、「災害級の暑さ」と言われているとおり、近年の夏の異常な暑さに対し、子どもたちの安全を第一に考え、小中学校へのエアコン設置を決断いたしました。
 良好な学習環境を少しでも早く確実に整備するために、PFI事業により事業者の選定を進めていたところですが、11月28日に優先交渉権者を選定することができました。

Airconditioner20181129

 当初の予定では、すべてのエアコン設置は、来年12月末までと考えておりましたが、中学校についても来年6月末までに設置するという事業提案がされましたので、来年の夏には、すべての小中学校にエアコンを設置できそうです。もう、子どもたちに暑い思いはさせません。受験を控えた中学生にも、快適な学習環境を提供することができるということで、大変喜ばしく思っているところです。今後につきましては、基本協定及び仮契約を締結したのち、本定例会に事業契約議案を提出する予定であります。

ウッデバラ市、石垣市との都市交流
 今年は、日本とスウェーデンの外交関係樹立150周年を迎える年でありますが、本市と同様に、花崗岩の上に築かれている都市というご縁で、スウェーデンのウッデバラ市と姉妹都市の提携をして50周年を迎える年でもあります。その記念すべき年として、5月にはウッデバラ市から使節団と合唱団をお招きし、シビックセンターなどで合唱をご披露していただきました。

ウッデバラ市使節団と合唱団(2018年5月20日)

 10月には、北欧を代表するスウェーデンのジャズバンド、ボーヒュスレーン・ビッグバンドが、りぶらホールにおいて、「国際レベルのジャズ・オーケストラ」と称されるジャズの音色を聞かせてくださいました。10月下旬には、本市からも使節団を派遣するなど、人々の訪問交流を通しまして、文化、教育など市民相互の理解を深めてまいりました。
 この訪問で特筆すべきことは、歓迎夕食会の席上で、両市の50年にわたる都市交流の功績を称えるため、廣木(ひろき)・駐スウェーデン特命全権大使により、河野外務大臣からの表彰状が、ウッデバラ市長に手渡されたことであります。これも長年に渡り、中学生を初めとする活発な市民交流の成果であると
思っております。
 また、同じく訪問中の出来事ですが、ウッデバラ市のスーパーマーケットで突然日本語で「市長さんじゃないですか?」と声を掛けられました。聞けばその方は岡崎市民で、姉妹都市提携40周年の折に訪問団に参加し、その後、ホームステイを受け入れて以来、度々スウェーデンを訪れ、今も個人的交流が続いているとのことでした。
 ほかにも、中学の時にウッデバラ市に派遣されたことをきっかけに、外語大学でスウェーデン語を学び、外交官となり、スウェーデン大使館に勤務された市民もいると聞いております。今後も市民の相互訪問や民間交流に根差した、実のある都市交流を続けてまいります。

 そして、来年の2月19日には、沖縄県石垣市との親善都市提携から50周年を迎えます。提携当時の昭和44年は、沖縄は米軍統治下にあり、提携文書には「沖縄の祖国早期復帰を念願して親善都市の提携を宣言する」と謳われております。
 我が国の戦後史を語るうえでも大変貴重な提携の意義を、この機会に交流の歴史を市民の皆さんに正しくお伝えできるよう、情報発信や交流事業を進めてまいります。

市民サービスについて
 ライフスタイルの変化に伴い、市民の利便性向上を図るために新たなサービスを展開してまいります。
 1つ目といたしまして、現在、マイナンバーカードを利用し、住民票の写しと印鑑登録証明書を休日、早朝、夜間でも最寄りのコンビニエンス・ストアなどで交付できるサービスを行っております。
 これに加え、来年1月より新たに、戸籍証明書と戸籍の附票(ふひょう)の写しの交付サービスを始めます。本市に本籍がある方は、住民登録が市内・市外を問わず、全国のコンビニエンス・ストアなどで取得が可能となります。
 2つ目といたしまして、市税の納付及び国民健康保険や後期高齢者医療の保険料の納入につきまして、従来の口座振替、金融機関の窓口やコンビニエンス・ストアでの払い込みに加えまして、来年4月より
クレジットカードによるお支払いが可能となるシステムを導入いたします。
 いずれのサービスも、利用される皆さんが時間に縛られることなく、ご自身の都合に合わせて利用が可能となっております。今後も市民の利便性の向上に寄与するサービスを展開してまいります。

高齢者福祉について
 少子高齢社会が顕著な中、急速な高齢化の進行に伴い、今後は、認知症高齢者の大幅な増加が見込まれております。国は「新オレンジプラン」を掲げ、本市においても市内に20か所ある地域包括支援センターに、認知症 地域支援 推進員の配置、早期発見・早期治療につなげるための初期 集中支援チームによる支援、市民病院に設置されている認知症疾患医療センターと連携するなどの施策を展開しております。
 そして、在宅介護者や介護施設の現場で、高齢者の食事の食べさせ方に苦慮している現状や食べ物を気管やのどに詰まらせてしまう誤嚥が多いということを鑑み、食を支援する取り組みを推進するため、本市が提案した、「『食』を通した多職種 連携施策」が、「あいちオレンジタウン構想」のモデル事業に採択されました。
 認知症になっても、いつまでもおいしく食事ができるよう、今年度から3年かけて医師、看護師、言語聴覚士など、認知症の知識を持つ専門家と協働して、岡崎スタイルの食を支えるシステムを確立してまいります。
 お互いに明日は我が身の問題でもありますので、よろしくお願いします。

乙川リバーフロント地区整備計画について
 (仮称)乙川人道橋の「橋の名称」と、籠田公園から人道橋までの「通りの愛称」を募集したところ、市内はもちろんのこと、全国からも4千点を超えるご応募をいただきました。
 11月13日に「(仮称)乙川人道橋等 選定委員会」を開催し、「橋の名称」と「通りの愛称」をそれぞれ5点選定いたしました。この選定委員会には、市内5校に通う中学生15名にも委員として参加していただきました。これは、8月の「第46回生徒市議会」にて、竜海中学校から提案された「乙川リバーフロント計画に対して中学生の目線で考えたことを取り入れて欲しい」との意見に応えたものであります。

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 最終候補として選定された「名称」及び「愛称」については、12月17日より市民からの投票を行って参ります。一人でも多くの方に投票していただきますようお願い申し上げます。

 乙川リバーフロント地区の整備にあわせて、公民連携まちづくりも進めておりますが、道路空間の利活用と再構築を図る社会実験を康生通りや連尺通りの歩道部(ほどうぶ)で実施をいたしました。

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 また、11月24日に開催された今回で4回目となる「岡崎 泰平の祈り」は、今年から愛知産業大学や岡崎青年会議所をはじめとする地元の企業やまちづくり団体、大学など22団体により組織された「岡崎 泰平の祈り実行委員会」により企画・運営されるなど、着々と公民連携が進んでいると実感しております。
 なお、人道橋完成のあかつきには、明代橋から人道橋、殿橋から潜水橋までのより広いエリアで「泰平の祈り」のLEDボール流しを行いたいと考えております。それにより市民の皆様によりくつろいで夜の一時を楽しんで頂けるものと思います。

岡崎市立愛知病院について
 市民病院は平成10年12月28日に現在の高隆寺町に移転して間もなく20年を迎えます。これを記念して10月に市民病院で開催しました記念フェスティバルでは、小さなお子さんからお年寄りまで多くの皆さんにお越しいただき、市民病院への高い関心と期待を実感しているところであります。

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 来年4月には、県から愛知病院の経営移管を受け、岡崎市立愛知病院として経営してまいります。現在、8月に策定いたしました「岡崎市 病院事業 将来ビジョン」に基づき、愛知県と診療体制など詳細な協議を行っておりますが、5年後までには、市民病院へがん診療を集約し、市立愛知病院は軽度急性期医療を担うことを考えております。
 南部地域では、新総合病院の開設が控えておりますが、引き続き、西三河地域の中核病院として市民の皆さんが安心して治療できるよう医療提供体制の充実に努めてまいります。

条例議案
 それでは、続いて本議会に提案いたしております議案について説明させていただきます。
 条例議案は、全て改正条例でありまして、龍北総合運動場の施設整備に伴い、各施設の使用料を定める
「岡崎市 スポーツ施設条例」、豊富第二保育園を廃止する「岡崎市 保育所条例」など8件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、岡崎市シビックセンターなどに関する「指定管理者の指定議案」、岡崎墓園の造成や東岡崎駅ペデストリアンデッキの築造に関する「工事請負契約議案」など8件を提案させていただいております。

補正予算議案
 補正予算議案でありますが、一般会計は 4億3,421万5千円の増額、特別会計は 4,335万2千円の増額、企業会計は 9,255万9千円の増額補正をお願いしております。
 まず人件費に関しまして、一般・特別・企業会計を通じまして、国家公務員の給与改定に準じた職員給与の改定 及び、人事異動に伴う職員給与費の補正をお願いしております。一般会計の主なものとしましては、総務費では、市役所西庁舎において、アスベスト対策工事が必要になったことによる庁舎整備工事 請負費の増額、民生費では、障がい者施設の工事費が当初の見込みを下回ったことなどによる障がい者福祉施設 整備事業費補助金の減額、商工費では、阿知和地区 工業団地造成事業において、用地取得を進めるために必要な事業調査委託料などの計上、土木費では、(仮称)岡崎阿知和スマートインターチェンジの事業進捗を図るための調査検討委託料の増額、都市計画道路 福岡線の早期整備や、乙川河川緑地の整備を進めるために土地購入費の計上などをしており、これらの補正財源といたしまして、地方特例交付金、基金からの繰入金、繰越金などによりまして収支の均衡を図っております。
 次に、継続費につきましては、東岡崎駅 周辺地区 ペデストリアンデッキ整備事業 及び 乙川河川緑地 人道橋整備事業について、事業の進捗に伴い年割額(ねんわりがく)の変更をお願いしております。
 次に、繰越明許費の追加は、庁舎修繕事業始め5事業につきまして、変更は、東岡崎駅周辺地区 整備事業につきまして、それぞれ年度内完了が見込まれないことからお願いしております。
 次に、債務負担行為につきましては、市政だよりの作成及び配布に要する経費を始め33件の事項につきまして、それぞれ平成31年度当初予算に先立ち契約を早期に進めるため、債務負担行為の追加をお願いしております。
 続きまして、特別会計でありますが、介護保険特別会計では、利用者が見込みを上回ったことによる介護予防 サービス費 負担金 及び地域密着型 介護予防サービス費 負担金の増額をお願いしております。
 最後に、企業会計でありますが、病院事業では、当初の見込みを上回ったことによる投薬・注射薬品費 及び 診療用材料費の増額、下水道事業では、交付金対象事業の進捗が図られたことによるポンプ施設 築造工事委託料の増額 及び契約差金によるポンプ施設改良工事委託料などの減額をお願いしております。
 また、病院事業の債務負担行為につきましては、市民病院にPET-CT(ペットシーティー)の設置及び外来診療エリアの拡充をするための再編改修に要する経費につきまして、債務負担行為の追加をお願いしております。
 以上が、今議会に提案をいたしました議案の大要であります。

岡崎城の発掘調査
 さて、本年8月から9月にかけて行った岡崎城跡 天守台 石垣の発掘調査において、金箔瓦が出土しました。金箔瓦は大変珍しいもので、県内では、名古屋城で出土していますが、岡崎城跡はもとより三河地域の城としては初めての出土となります。
 金箔は徳川家の三葉葵紋に貼られているもので、将軍・徳川家との深いつながりがあった証(あかし)ではないかと考えられます。金箔瓦は現在のところ1点しか確認されておらず、その使用場所や時期を特定することには至りませんが、岡崎城に金箔瓦が使用されていたということは間違いないことであります。
今回の発掘調査は平成28年度に改訂・策定した「岡崎城跡整備基本計画」に基づき行っているものであり、金箔瓦の発見は調査研究の大きな成果であります。今後も発掘調査などを通じ、岡崎城跡をより詳しく解明していくと同時にその成果を全国にPRしていくことも重要であると考えております。
 また、岡崎公園内にある歴史観光サインにつきましては、多言語への対応や案内情報の充実、岡崎城の石垣や堀などの歴史的な景観に調和するよう刷新してまいります。
 新たなサインは本市の女性職員のアイデアであり、家康公が好んで用いたという馬印の金の扇をモチーフにデザインを統一したものであります。
 来園者が歴史的な風情を感じながら、快適に巡ることのできる案内誘導と、岡崎城の魅力を誰もが理解できるような、観光客の目線に立った分かりやすい解説により、利便性や回遊性の向上を図ってまいります。

岡崎公園のイルミネーション、家康公生誕祭
 岡崎公園では、泰平の祈りと同日の11月24日から、冬の風物詩となりました「イエヤスコウ・イルミネーション」がスタートしており、年明けの1月14日まで16万球のLEDが公園内を鮮やかに照らします。

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 イルミネーション期間中の12月22日、23日と徳川家康公が生まれた26日の3日間は、市民の皆さんが企画・運営する実行委員会主催のイベント「家康公生誕祭」が開催されます。岡崎公園会場の家康館前において、縁起物グッズの販売や地元岡崎の飲食店が出店する生誕市(せいたんいち)を行うとともに、家康公生誕を祝う味噌六太鼓(みそろくだいこ)祭りを行います。
 また、22日に限り、岡崎城天守から3キロメートル先の大樹寺に向けた光ビスタラインを照らしますので、夜空を貫く平和の光を体感してください。
 そして、大樹寺会場では和の光「Art Night(アート・ナイト)」を行い、大樹寺の境内を幻想的に彩ります。夏まつりに続き、市民の皆さんが参画され、創り上げていくこれらのイベントに対しまして継続して支援を行ってまいりますので、皆さんも、ぜひ楽しんでいただきたいと思っております。

 以上、ご説明申し上げますとともに、提出をいたしております諸議案につきまして、よろしくご審議の上、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、説明を終えさせていただきます。ありがとうございました。


平成30年12月議会 その2(一般質問答弁前編) (2018.12.26)

平成30年12月議会 その3(一般質問答弁後編、閉会挨拶) (2018.12.27)

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2018年10月 2日 (火)

平成30年9月議会 その3(閉会挨拶)

Okazakicitycouncil201809281

 このたびの9月定例議会にご提案をいたしました議案につきましては、慎重なご審議を賜り、ご議決をいただきまして誠にありがとうございました。決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正な執行に努めてまいる所存であります。
 さて、提案説明でも申し上げました小中学校へのエアコン設置につきましては、真に緊急かつ必要性の高い事業は様々な手法を積極的に活用し、前倒して行っていくという姿勢を示すことができました。
 さらに先日発表した岡崎城跡での金箔瓦の発見でありますが、本市が有する独自の歴史文化遺産の価値を改めて認識した次第であります。

東海愛知新聞

 また、「地方再生モデル都市」にも選出され、国や専門家の皆様から大変高い評価をいただいている乙川リバーフロント地区の整備など、これまで進めてきた政策が多くの皆様のご協力により一つ一つ形になり目に見えて実感できており、広く認知されてきています。
 そうした成果の一つがこの8月に東京で開催された「全国ふるさと甲子園」において、全国から集まった55の自治体の中から岡崎市が「行きたいまちNo.1」に選ばれたことであると確信しております。
 先日総務省から受けた資料によれば、22年後の2040年においても人口増を保っている人口30万以上の市は、県内では岡崎市だけでありました。これも本市の施策が有効性のあるものであると第三者によって分析されていることの証しであり、大変うれしく思っております。
 引き続き議員各位におかれましては、市政発展のためご尽力いただきますようお願い申し上げ、閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


平成30年9月議会 その1(市長提案説明) (2018.09.17)

平成30年9月議会 その2(一般質問答弁) (2018.09.19)

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2018年9月19日 (水)

平成30年9月議会 その2(一般質問答弁)

岡崎市議会

 9月定例市議会の一般質問においては2名の議員の方に答弁しました。御報告申し上げます。


鈴木英樹議員(民政クラブ) 8月30日(木)

鈴木英樹議員(民政クラブ)

――阿知和(あちわ)地区周辺地域のまちづくりについて伺います。
 周辺道路、特に南北軸の対しての整備についての考え方についてお聞かせ下さい。

○市長 工業団地とスマートインターチェンジを計画しております阿知和地区は、農遊館、農業支援センター、北部学校給食センター及び北部最終処分場などの都市施設が集約しており、北部地域における拠点の一つとなっております。
 また、周辺では昨年県から移管された旧・県営グラウンド、龍北総合運動場の整備も進められております。
 このように拠点性の高い地区にもかかわらず、現在の道路網につきましては特に南北軸が弱く、主要な道路としましては市道井田町線と市道東名側道57号線の2路線しかない状況であります。
 この南北軸を強化することにより、市道井田町線からの交通の転換、スマートインターチェンジと龍北総合運動場とのアクセスの確保など、整備効果も高いと考えられることから、周辺地域を対象に策定している道路計画の中で検討を進めてまいります。
 私からは以上であります。

Achiwa20181

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Achiwa20183

Achiwa20184


野島さつき議員(公明党) 9月3日(月)

野島さつき議員(公明党)

――若者対策の推進について伺います。
 高校生を対象とした市民対話集会のねらい、これまでの実施状況、生徒の反応は?

○市長 平成25年度にスタートした「市民対話集会」は、「顔の見える民主主義」をモットーに平成29年度までの5年間で延べ45回開催しました。また、この他にも300回以上の講演や政策説明会を行っております。
 現在、岡崎市の行っている施策を映像とともに説明し、その後地域や市民団体の皆さんとの対話を重ね、本市の様々な分野の施策に対して理解を深めていただき、私も市民の生の声を聞くという取り組みを続けてまいりました。
 こうした中、現在本市が進める「岡崎の子どもたちが自らのふるさとに対し、より大きな愛情と誇りをもてる『夢ある新しい岡崎』」の実現には、若者の意見や考えに直接耳を傾けることが重要であると考えております。

 そこで、かつて野島議員も中学校代表として参加された毎年恒例の、中学生による夏の「生徒市議会」に加えて、今年度から2年かけて、市内の高校14校で高校生を対象とした市民対話集会を企画・実施することとしました。1年目となる今年度は、公立・私立合わせて7校での開催を計画しております。すでに岡崎学園、岡崎高校、岡崎工業高校、岡崎北高校の4校で実施し、生徒の皆さんとの活発な意見交換を行ってまいりました。

市民対話集会(2018年6月16日)

 いずれの会場も、筋書きのない、いわゆる「ぶっつけ本番」の意見交換を行っておりますが、対話集会を行う前は、例えば学校の施設が古いとか街なかにお洒落なカフェやお見せを増やしてほしいといった意見が出るものと想像しておりました。

 私の高校時代は学生運動が激化した時代でもあり、学生から教師に対してもかなり厳しい発言が出ることもありました。かつて三島由紀夫氏は鉄扇を一本持っただけで全共闘の学生達の待つ東大に単身乗り込んで討論会に出たことがありますが、それほどではないにしても何を言われるものかと内心戦々恐々として行ってまいりました。
 ところが、実際には観光やまちづくりなど、現在、本市が重点的に取り組んでいる内容に加え、額田を始めとした山間地域に人を呼び込んで活性化する方策や、籠田公園を防災施設として活用するなど、きわめて具体的で、市の広報や議会の議事録まで調べたと思われる内容もあり、それぞれの学校でこちらの予想を超えた大変有意義で素晴らしい意見が相次いで聞かれました。
 改めて10代の若者の意識や見識の高さに驚かされるとともに、的を射た意見、先を見る目など、いまどきの岡崎の若者を大変頼もしく感じているところであります。
 高校生の中には、卒業後に県外の大学への進学、あるいは市外・県外への就職を希望する生徒も多くみえます。岡崎の若者がふるさとを離れて学んだり、見聞を広げたりすることには大いに賛同するところであります。
 大切なのは社会に出る際に、ふるさと岡崎での就職や生活を選択肢の一つに加えてもらうことであります。こうした観点からも、今年度の市民対話集会が若者のUターン対策の一つとなることを期待しております。また市民対話集会においては、将来共に岡崎のまちづくりに参加ほしいと考え、市役所のPRにも努めてきました。
 引き続き、今年度は残り3校、次年度は7校で同様に市民対話集会を開催する予定です。さらに若者たちのふるさとへの理解と愛着が深まるよう、積極的に取り組んでまいります。
 また併せて、岡崎の将来人口についてご心配の言葉がありましたが、先日行われた愛知県市長会の折、総務省から受けた資料によれば、2040年において人口増を保っている人口30万以上の市は、岡崎市だけであったことをご報告申し上げます。
 私からは以上であります。


平成30年9月議会 その1(市長提案説明) (2018.09.17)

平成30年9月議会 その3(閉会挨拶) (2018.10.02)

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