岡崎市議会

2017年9月18日 (月)

平成29年9月議会 その2(一般質問答弁)

岡崎市議会(2017年8月30日)

 9月定例会一般質問における市長答弁を掲載します。山崎憲伸議員、太田俊昭議員、加藤義幸議員の3名の方にお答えしました。


山崎憲伸議員(自民清風会) 8月30日(水)

山崎憲伸議員(自民清風会)

――スマートウエルネスシティの考え方を参考にした本市の健康づくりについてお尋ねします。

○市長 本市における健康づくりは、〝健康おかざき21計画〟のスローガンであります「健やかで 心豊かなまち おかざき」のもと、国や愛知県と同様に健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目指し、様々な取り組みを行っております。
 スマートウエルネスシティは、健康づくりをまちづくりの中核に位置付け、住民が健康で元気に暮らせる新しい都市モデルとして、「歩きたくなる」、「歩き続けてしまう」まちを構築していくというものであります。

 現在、本市では独自のリバーフロント計画に基づいて、中心市街地を流れる乙川の河川空間を利用して、ボートやカヌー、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどを楽しんでいただける空間づくりを進めており、将来的には更衣室やシャワー室などを常設した「川の駅・リバーベース」の整備も行ってまいります。
 さらに名鉄東岡崎駅を出発点として、人道橋を渡り、籠田公園、りぶら、岡崎城、乙川河川敷までをめぐる主要回線動線「QURUWA(くるわ)」に沿って、まちを歩いて楽しんでいただけるような工夫や人々の好奇心をそそる取り組みにより、人をまちへ呼べる仕組み作りを進めているところであります。

乙川河川敷

 既に整備がほぼ終わった殿橋下流のきれいに明るくなった河川敷では、実際に多くの方に散歩やジョギングなどを楽しんでいただいているほか、若いカップルだけでなく、高齢の御夫婦など幅広い方々にも親しまれ、「歩きたくなる」、「歩き続けてしまう」といったまちづくりの効果が出てきていると考えております。
 まさにこの取り組みがスマートウエルネスシティの考え方と合致しておりますので、この度9月に「スマートウエルネスシティ首長(くびちょう)研究会」に加盟するとともに、健康増進普及月間と合わせた企画として「食べて健康」、「歩いて健康」を実感していただく試行的な取り組みを行い、まちづくり施策と融合した更なる健康づくりの推進を図ってまいりたいと考えております。
 私からは以上であります。


太田俊昭議員(民政クラブ) 8月31日(木)

太田俊昭議員(民政クラブ)

――スマートインターチェンジの設置についてお尋ねします。国による準備段階調査(直轄調査)の箇所の決定を受けましたが、今後の進め方をお聞かせ下さい。また、工業団地との連携や課題の対応についてもお聞かせ下さい。

○市長 スマートインターチェンジの設置につきましては、私も直接、国土交通省本省や中部地方整備局に、何度か足を運び要望してきたところであります。
 その結果、去る7月21日に(仮称)岡崎阿知和スマートインターチェンジとして、国の準備段階調査の箇所決定を受けました。今後、スマートインターチェンジの導入検討として行ってきました「勉強会」が「準備会」へと移行し、国の支援を受けながら、スマートインターチェンジの位置、構造及び周辺道路の整備計画などの設置に向けた詳細な検討を始めてまいります。
 準備段階調査における「準備会」での検討や調整が整った後、「準備会」から「地区協議会」へ移行し、「地区協議会」でスマートインターチェンジの実施計画書が決定されれば、国へ連結許可の申請を行い、許可を受け、事業を実施していくことになります。

 次に工業団地との連携と課題の対応についてお答えします。
 高速道路ネットワークとの直結は大きなメリットであり、今回の決定が「阿知和地区工業団地」事業化の採択に追い風になると期待しています。両事業の実施主体は異なるものの、互いに連携して整備することで相乗効果を発揮させるために、引き続き足並みを揃え事業化を促していきたいと考えております。

阿知和地区工業団地の構想図

(阿知和地区工業団地の構想図)

 また、周辺地域の方からは、工業団地に加えスマートインターチェンジの交通量による渋滞などの懸念が寄せられていることは承知しております。地域の産業振興、活性化のための施設が、かえって地域にご迷惑をおかけすることがないよう、市としてもしっかりとした対応を行っていきたいと考えております。そのためには、地域の方々のご理解、ご協力が不可欠であり、今後とも役員の方をはじめとする地域の方々と連携を取りながら、事業の推進を図ってまいりたいと考えております。
 私からは以上であります。

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加藤義幸議員(自民清風会) 9月1日(金)

加藤義幸議員(自民清風会)

――空き家対策についてお尋ねします。
(1)関係5団体との協定締結後の空家等対策計画における取り組みはどのようなものを考えているかお示し下さい。
(2)空き家等対策検討特別委員会調査報告書に記載のとおり、空き家の利用促進には「空き家バンク」が有効と考えられますが、今後の進め方をお聞かせ下さい。

○市長 本市の空き家対策は、今議会すでに担当部長が答弁いたしております通り、存在する空き家への対策はもとより、今後、放置される空き家の発生を増加させない予防的対策が重要であると考えております。
 空き家を取得する理由は、相続によるものが全体の半数以上を占めることから、目的を持たずに不動産を引き継ぐのではなく、所有者自らが適正な管理や利活用の意識を持つことが必要となります。
 そのため、協定を締結した関係団体と協働し、セミナーの開催や相談体制を整備し、建物を所有している方やこれから所有する可能性のある方に対して、空き家を所有する上でのリスクや責務などの知識について周知・啓発を図ってまいりたいと考えております。
 また、管理不全の空き家に関する取り組みとして、老朽化が著しい木造の空き家の中で、倒壊や屋根など部材の飛散により、周辺の住環境や公共空間に危害を及ぼす可能性のある空き家を除却し、更地とする工事費用の一部を補助する制度を創設します。なんと本日からその募集をはじめます。

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 次に、「空き家バンク」の創設についてお答えします。
 空き家の多くは、昭和56年以前に建築された、旧耐震基準の建築物であり、また相続や境界における問題や、売買の取引を行った後に瑕疵が発見されるなど、その活用を促進する上で様々な問題があると認識しております。
 そのため、耐震診断や改修の促進、不動産取引を行うための相続問題の解消、既存住宅の劣化滋養強を点検する住宅診断の活用といった、消費者の視点に立った空き家バンク制度の創設に向け、協定を提携した宅地建物取引業境界などの関係団体と連携して、進めてまいります。
 これからも、市民が安全で安心し、快適に暮らせるまちづくりの実現に向け、空家等対策計画に基づく取り組みを着実に実施してまいりたいと考えております。
 私からは以上であります。

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2017年9月13日 (水)

平成29年9月議会 その1(市長提案説明)

岡崎市議会 平成29年9月定例会

 8月29日~9月29日の日程で、ただいま岡崎市議会の9月定例会が開催されています。初日に申し上げた所信の一端ならびに提案した議案の大要について、御報告申し上げます。


九州北部豪雨へのお見舞いと支援報告
 はじめに、7月に発生いたしました九州北部豪雨によって亡くなられた方々に対し哀悼の意を表します。被災された方々に対し心からお見舞いを申し上げますとともに、1日も早い復興をお祈りいたします。
 本市からは、全地形対応車「レッドサラマンダー」が、愛知県の派遣部隊として、本市の緊急消防援助隊とともに出動いたしました。派遣部隊は3次にわたり合計24名の隊員を派遣し、複数の孤立集落へ向い、住民の安否確認や情報収集、隊員と物資の搬送など災害活動を行いました。
 平成25年3月に配備され、本市において積み重ねてきた走行訓練により、「レッドサラマンダー」の能力が存分に発揮され、被災地のみなさまのお役に立てたのではないかと思っております。今後とも緊急事態に備え、万全の体制をとってまいります。

総合雨水対策
 近年頻発する局地的な集中豪雨や、都市型水害に対応するため、本市におきましては昨年度、総合雨水対策計画を策定いたしました。大雨から“いのち”と“くらし”を守るためには、行政だけでなく、市民のみなさまや事業所が一体となって浸水対策に取り組む必要があります。
 今年度は、河川改修や雨水ポンプ場の建設だけでなく、自助・共助の活動をサポートするための新たな制度として、4月には、浸水地区の住宅や事業所に対して、被害を未然に防ぐための「止水板設置補助」を、7月には、市街化区域の新築住宅などに対して、河川や下水道への雨水の流出抑制を図る「雨水浸透ます支給制度」を開始いたしました。

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 今後も浸水被害の軽減や解消に向けて、安全安心なまちづくりを市民のみなさまとともに実現してまいりたいと考えております。また、9月3日には地域総合防災訓練の実施が予定されております。積極的にご参加いただき、市民のみなさまの防災意識の高揚並びに、災害対応力が向上することを期待しております。

自殺予防対策・いじめ防止対策
 次に、近年社会問題となっております、「自殺」と「いじめ」に対する本市の取り組みについてであります。
 本市は自殺予防対策の1つとして、専門の相談員による、こころの健康電話相談「こころホットライン」に取り組んでおります。今年度は、昨年度不在着信件数が多かった、午後5時15分から8時までの時間帯において、相談の受け皿を拡充するため、電話回線を2回線に増設いたしました。相談件数の実績が昨年同時期と比較して2倍以上になっていること、相談電話がつながらない旨の連絡を受けなくなったことから、回線を増設した効果があったものと認識しております。こころの悩みをひとりで抱え込まずに、相談することで“いのち”が明日につなげられることを願っております。
 いじめ防止対策といたしましては、今年度初めて、いじめの発生や深刻化の予防、不登校児童生徒の減少を目的とした「学級集団適応心理検査」に取り組みました。この検査結果からは、学級の雰囲気や成熟状態を把握するとともに、児童生徒一人ひとりの学級満足度などを把握することもできるため、学級崩壊の予防やよりよい学級作りにも役立てることが可能です。対象は、ネットいじめなど、いじめが深刻化しやすい中学生全学年とし、市内のすべての中学校、生徒数約11,000人といたしました。5月から6月に検査を実施し、夏休み期間中に教員に対し、検査結果を効果的に活用するための研修会を実施しております。
 2学期からの教育活動に活かし、不登校やいじめを防止し、あたたかい人間関係づくりにつなげてまいります。

シビックコア地区の整備
 次に、本市の南の玄関口であるJR岡崎駅東口周辺の市有地において、民間事業者による提案で進めておりますシビックコア地区交流拠点整備事業についてであります。
 自転車駐車場につきましては、2階建てで整備され、6月30日にオープンいたしました。定期利用の申し込みがすでに8割に達していると伺っております。

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(今年6月30日にオープンした自転車駐輪場)

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(今年10月完成予定のシビックコア地区交流拠点)

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(同上)

 10月には、コンベンションホール、ホテル、レストラン、カフェを備えた商業施設が完成し、来年1月より本格的な営業開始を予定しております。また、3月には、市の整備により、噴水付きでイベント利用も可能な公園を供用開始する予定であります。さらに、商業施設とJR岡崎駅を直結するペデストリアンデッキの整備も31年秋ごろ完成の予定で進めています。
 この地域の発展と、新たな賑わいづくりにご期待ください。

QURUWA地域でのソフト事業展開
 ここで、開催中を含め、今後開催されますソフト事業をご紹介いたします。
 最初に、乙川リバーフロント地区では、かわまちづくりの一環として、殿橋下流において「おとがワ!ンダーランド」を昨年に引き続き開催しています。民間事業者が本市を象徴する豊かな水辺空間で楽しむための仕掛けを施し、新たな賑わいを生み出すといった取り組みであります。

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(おとがワ!ンダーランド、新鮮野菜朝市)

 7月22日の「新鮮野菜朝市」や舟あそびの「朝ごはん舟」を皮切りに、来年1月まで様々なメニューが展開されます。毎月第4土曜日には飲食や雑貨などを販売するナイトマーケットや、乙川から星空を眺めて楽しむ星空観望会など、大人好みの企画も実施されますので、是非一度足を運んでいただき、「楽しいが詰まった乙川」を実感してください。

ハロウィンイベント
 次に、昨年大好評を博したハロウィンイベントでありますが、今年は10月21日(土)にシビックセンター、そして29日(日)にはりぶらで、それぞれ開催いたします。
 特にりぶらでのハロウィンは、市民相互の交流が活性化し、発展することを目的といたしまして、「りぶらサポータークラブ」により各種事業が実施されます。9月15日号の市政だよりにて詳細を発表し、仮装コンテストなどの参加者を募集いたしますので、ふるってご応募ください。
 また今年は2部制とし、昼間のキッズやファミリー向けの「デイタイム」に加え、新たな取り組みといたしまして、大学生などの若者を対象といたしました「ナイトタイム」を開催いたします。本格的な特殊メイク体験のほか、ダンスやDJのパフォーマンスなど、次世代を担う若者たちの交流を育むイベントを通じて、岡崎の魅力を発信してまいります。

泰平の祈り
 さらに、中部地方最大級の光の祭典であり、「いのり星」を放流し、幻想的な空間を作り出す「岡崎泰平の祈り」でありますが、今年は11月25日を予定しております。
 27年度より開催し今回で3回目となり、徐々に岡崎の魅力あるイベントとして定着してまいりました。昨年からは岡崎青年会議所が積極的な運営に携わっていただいており、行政にはない民間ならではの企画力、機動力をもって大いに盛り上げていただいているところです。このイベントは写真映えもすることから、今年も多くの方々にお越しいただき、その時の感動とともに、本市の魅力がSNSなどを通じて全国へ発信されることを期待しております。

岡崎泰平の祈り(2016年9月24日)

(2016年9月24日に開催された「岡崎泰平の祈り」)

決算認定議案
 それでは、本議会に提案をいたしております議案について説明をさせていただきます。
 本定例会には、平成28年度の一般会計、特別会計及び企業会計の決算認定議案を、監査委員の意見を付けて提出しておりますので、まず、その概要をご説明させていただきます。

 一般会計の決算の概要であります。
 一般会計の決算規模は、歳入は約1,253億円、歳出は約1,205億円と、歳入・歳出ともに前年度を上回り、どちらも過去最高額となりました。
 純剰余金につきましては、約39億円と、前年度と比べ、約9億円の減少となっております。この純剰余金のうち、20億円は、今後の財政需要に備え財政調整基金へ積み立てております。
 歳入では、景気が緩やかな回復基調によりまして、市民税、固定資産税などの市税が前年度と比べ、約13億円の増収で、過去2番目の決算額となっております。また、家康公像への寄附やおかざき応援寄附金による寄附金、各種事業の着実な推進を図るための基金からの繰入金も増加となっております。
 歳出では、昨年の6月に供用開始いたしました新火葬場の施設購入費、10月にリニューアルオープンいたしました市民会館あおいホールの改修費、本市の玄関口であり今年度もペデストリアンデッキの整備や北東街区の有効活用を進めております名鉄東岡崎駅の周辺地区整備、市営住宅の建替え用地として取得した美合町字五本松の土地購入費、国の施策である年金生活者等支援臨時福祉給付金などが増加となっております。
 先に触れました事業のほか、市制施行100周年記念事業に取り組み、岡崎の魅力を再発見するとともに誇りや郷土愛の醸成に資することができたものと考えております。また、市民の貴重な財産であり、本市の象徴でもある乙川の水辺空間を活かした乙川リバーフロント地区の整備事業や、本市の医療を充実させるために取り組んでいる南部の病院誘致に必要な救急医療拠点施設整備支援基金への積み立てを27年度に引き続き実施しております。
 新たな取り組みといたしまして、小中学校の給食費を1か月無料といたしました。今年度も継続実施しており、進学や進級で保護者の経済的な負担が大きくなる4月に実施しております。
 そのほか、児童育成センターの増設、岡崎小学校 及び 常磐南小学校の校舎増築、東海中学校プールの建替えなど、子育てや教育の環境整備も行ってまいりました。

 次に特別会計であります。
 11会計の総計では、歳入は約651億円、歳出は約642億円で、純剰余金は約9億円で、前年度と比べ約2%の増加となっております。

 最後に企業会計であります。
 病院事業会計は、入院患者数は増加となりましたが、外来患者数は減少し、病床利用率は82.7%となりました。給与費や減価償却費の増加などにより、約3億6,000万円の純損失となりました。
 水道事業会計は、給水戸数、給水人口はともに増加し、普及率は98.9%でありました。電気使用料や退職給付費の減少などにより約17億円の純利益となりました。
 下水道事業会計は、接続戸数、接続人口はともに増加し、普及率は88.2%となりました。下水道使用料の増加や、特別損失の増加などにより、約3億8,000万円の純利益となりました。

 以上、災害対策、福祉、医療、教育などの基本施策を実施するとともに、本市独自の自然景観や歴史文化資産を活かした魅力あるまちづくりを推進することで、いつも申しておりますとおり、究極の目的である、岡崎の子ども達が、自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、「夢ある新しい岡崎」造りが着実に進んでいるものと考えております。

条例議案など
 条例議案は以下の7件を提案させていただいております。
・制定条例は、老朽化した額田支所、額田図書館、森の総合駅、ぬかた会館の機能を集約した複合施設を設置する「額田センター条例」の1件。
・廃止条例は、施設の設置目的を終えた農村婦人の家を廃止する「農村婦人の家条例」など2件。
・一部改正条例は、就学援助を入学前に実施するに当たり、添付書類を省略できるようにするため、番号利用事務の範囲を見直す「個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例」、新設する常磐児童育成センターの名称、位置を定める「児童育成センター条例」など4件。

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(現在樫山町に建設中の「仮称・額田センター」)

 その他議案といたしましては、母子生活支援施設を民営化することに伴い、安定的で良質な支援を速やかに実施できるようにするため、建物等の無償譲渡及び土地の無償貸付けを行う「財産の譲与」及び「財産の無償貸付け」議案、(仮称)乙川人道橋の橋脚等を設置する橋りょう下部工事 及びJR岡崎駅東口駅前広場周辺の利便性の向上を図るためペデストリアンデッキを整備する「工事請負契約」議案など5件を提案させていただいております。

補正予算議案
 続きまして、補正予算議案でありますが、一般会計は11億8,222万4千円の増額、特別会計は 7億3,869万6千円の増額補正をお願いしております。

 一般会計の主なものは以下のとおりであります。
・総務費では、環境省からの通知を受け、今後、外部改修工事等を予定しています建物に対して、アスベスト含有分析調査を行うための委託料の増額。
・地域防犯カメラの設置補助申請が当初の見込みを上回ったための設置事業費補助金の増額。
・民生費では、地域密着型特別養護老人ホームの建設費補助に対する応募が当初の見込みを下回ったことなどによる老人福祉施設整備事業費補助金の減額。
・衛生費では、救急医療拠点用地に係る土地購入費の計上。
・土木費では、まちバスを東岡崎駅に接続するルートへ変更することなどに伴うバス路線運行委託料の増額。
・愛知環状鉄道が、ICカード化の整備を行うことに対する設備整備費補助金の計上。
・東岡崎駅周辺地区整備推進業務において、第2期整備に向けた調査設計委託料の計上。
・北東街区有効活用事業の計画見直しによる道路整備工事の増額。
・岡崎駅南土地区画整理事業費補助業務において、岡崎駅南土地区画整理組合に対する県の補助が追加で交付されることに伴い、組合事業費補助金 及び 事業費負担金の増額。
 これらの補正財源といたしまして、国庫支出金、繰越金などにより収支の均衡を図っております。
・継続費につきましては、東岡崎駅周辺地区ペデストリアンデッキ整備事業 及び 乙川河川緑地人道橋整備事業について、総事業費を増額。事業の進捗状況により、年割額の変更をしております。
 債務負担行為の追加は以下のとおりであります。
・救急医療拠点用地購入に要する経費につきましては、平成29年度から31年度にかけて3分割で支払う契約を締結するための追加。
・家康公像台座制作に要する経費につきましては、平成30年度に設置する家康公像の台座の制作を29年度から行う必要があるための追加。
・(仮称)龍北総合運動場の整備運営に要する経費につきまして、本事業をPFI方式により実施するにあたり、29年度に契約を締結するための追加。

 特別会計につきましては以下のとおりであります。
・国民健康保険事業特別会計の事業勘定は、療養給付費等 及び 退職療養給付費等の精算に伴う返還金の計上。
・後期高齢者医療特別会計は、過年度分の精算に伴う広域連合への保険料等負担金の計上。
・介護保険特別会計は、決算剰余金を介護給付費準備基金へ積み立てるための補正。
・介護給付費の精算に伴う返還金の計上。

 以上が、今議会に提案をいたしました議案の大要であります。

家康公像の寄附
 そして、最後になりましたが、平成30年度に東岡崎駅前ペデストリアンデッキへの設置を予定しております家康公像の寄附についてであります。
 当初は「制作完了までの3年間で制作費約6千9百万円の半額が集まれば」という考えでありましたが、現時点で、像の制作費全額を集めることができました。この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げる次第であります。
 今後につきましても、多くの個人や企業の方々をはじめといたしますみなさまからの「家康公像へ関わりたい」という強い思いを感じていることから、像にふさわしく芸術性のある台座制作のために寄附を充てるため、引き続き寄附への啓発・呼びかけに取り組んでまいりたいと考えております。
 この家康公像は、平和な世の中を作り上げた郷土の英雄の志を市内外に発信し後世へ伝える、本市の新たなシンボルとして制作するものです。多くのみなさまから寄せられるご厚志により作り上げた「愛郷心の象徴」として、日本一の像になるよう事業を進めてまいりますので、ご理解ご協力をお願いいたします。

 以上、ご説明を申し上げますとともに、提出をいたしております諸議案につきまして、よろしくご審議の上、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、説明を終えさせていただきます。ありがとうございました。 (つづく

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2017年6月27日 (火)

平成29年6月議会 その3(閉会の挨拶)

 6月議会の最終日(6月23日)に申し上げた挨拶を掲載します。


 閉会にあたりまして、私からもご挨拶を申し上げます。
 このたびの6月定例市議会にご提案をいたました議案につきましては、慎重なご審議を賜り、ご議決をいただきまして誠にありがとうございました。決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正な執行に努めてまいる所存であります。
 なお、この機会に一つ付け加えさせていただきます。おかげ様で、乙川リバーフロント計画をはじめとする各種事業が順調に進展しているところでありますが、未だに個々の事業を単なる土木建築工事のようにとらえているような向きもあります。

岡崎こどもまつり

 こうした政策の究極の目的は、いつも申しております通り、岡崎の市民、ことに子ども達が自らのふるさとに対し、より大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。
 よく、国会議員の方で「愛国心」の涵養を言われる方がおられますが、自らのふるさとに対し、愛情や誇りのない人に「愛国心」を説いてもムダなことであります。またそれは、与えたり教えたりできるものではなく、自らの心に自然に湧き上がってくる情念の高まりであると考えます。
 私はそうした自然な心のある岡崎人、日本人を育てたいと思い、現在の政策を行っているのであります。なぜならば歴史は、そうした心をなくした国民や国家、地域社会が早晩、衰退の道を歩むことを教訓として示しているからであります。

 おわりに議員各位におかれましては、今後ともますますご自愛の上、市政進展のためにご尽力をいただきますようお願いを申し上げ、閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


平成29年6月議会 その1(市長提案説明) (2017.06.04)

平成29年6月議会 その2(一般質問答弁) (2017.06.24)

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2017年6月24日 (土)

平成29年6月議会 その2(一般質問答弁)

岡崎市議会

 6月議会において私が答弁した4件の議題(一般質問)についての内容を御報告申し上げます。


杉浦久直議員(自民清風会) 6月5日(月)

杉浦久直議員(自民清風会)

――本市の土地利用について、今後企業誘致を進めていく上での課題をお聞かせ下さい。

○市長 本市は、にぎわいの創出による観光や商業の振興もさることながら、本来、製造業とこれを支える物流業が産業の基幹であります。日本の産業中枢圏、ものづくり王国と言われる愛知県の中核を形成する西三河地域において本市が引き続き存在感を示していくためには、企業誘致を進めものづくり産業の振興支援を一層推進していくことが必要であります。
 そのための基盤となる工業用地ですが、近隣との環境の調和が可能な広大な敷地、円滑な物流を担う幹線道路網など様々な要素を必要とするため、一事業者が自力で用地を確保することは非常に困難であります。
 また、平成27年2月に岡崎商工会議所から、長年市内で操業していた企業の流出対策や今後の地域の産業及び雇用を牽引する企業誘致のため、土地利用の見直しや規制緩和の取り組みについて要望を頂いたところであります。

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 こうした背景を踏まえまして、今年の4月から市街化調整区域においても、産業立地誘導地区と定められた区域では製造業・物流業の開発行為が可能となる条例が施行されました。しかしその地区の多くは現況農地であり、農地法の許可を受けることができなければ工場を建設することができないのが現状です。
 しかしながら、市街化調整区域農地であっても例外的に工場建設が許可される農地がありますので、今年度、産業立地誘導地区内にどの程度そうした農地が所在しているかを把握することで地区内でも比較的開発が手がけやすい箇所を抽出し、優先的に誘致を進めるための調査を行っているところであります。
 今後とも国・県との協議を重ね、農地保全のバランスにも配慮しながら、少しでも多くの土地が実際に工業用地として活用されるよう積極的に調整を進めてまいりたいと考えております。


荻野秀範議員(自民清風会) 6月8日(木)

荻野秀範議員(自民清風会)

――岡崎東インターチェンジを核とした、岡崎東部エリアの観光地化推進の具体的な取り組みをお聞かせ下さい。

○市長 本市は市域の6割が森林であり、中山間地の新たな活用は東部エリアのみならず岡崎市全体の活性化につながるものと考えております。ことに市内の水源は額田地区の森林が支えており、豊かな自然環境は環境保全機能、レクリエーション機能、農林業の産業資源など多様な役割を担っております。このことを観光客や市民にも実感していただけるよう、様々な事業を進めたいと考えております。

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 具体的に昨年度は、新東名高速道路・岡崎市東インターチェンジの開設を記念したハイウェイキャンペーンや、自然を活用したスポーツイベントを実施しております。
 また、ぬかた商工会を事務局とした「額田地区観光地化推進協議会」が発足しましたので、本市としましてもワークショップの開催や、旅行会社を招いたモニターツアーの実施など、観光客の受け入れに向けた民間主導の取り組みへの支援を行ってまいりました。
 今後も、これらをベースにホタル鑑賞、魚のつかみ取り、茶摘みなどの体験型プログラムと季節ごとの観光素材を組み合わせたバスツアーの企画や、清らかな湧き水を使った特産品のPRなど、公民連携による取り組みを推進したいと考えております。また今年度は、これまで中心市街地で開催されていた「岡崎城下家康公夏まつり」のエリアが拡大され、東部地区でも地域の特色を活かした内容で展開されると聞いております。
 会場の一つとなる「わんパーク」では、竹や木材などを使って自然と触れ合う遊び体験を中心に、子どもたちが楽しめる催しが予定されております。
 今後ともこうした地域資源を掘り起こすとともに、点を線でつなぎ、さらに来訪者の消費行動に結びつくよう、観光地化に向けた民間の動きを積極的に支援してまいりたいと考えております。またそうした政策は雇用の創出にもつながると思います。

 額田地区にて度々お話しておりますが、さらに私の夢としては、将来的には額田の自然を活かした山間リゾート地として整備したいという思いがあります。

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 わざわざ蓼科や軽井沢まで行かなくても、市街地から1時間程度で行くことができ、豊かな自然環境とすばらしい景観に囲まれ、家族やペットと一緒にのんびり滞在できる、そんな山間リゾート地ができればと思っております。
 高齢化社会の進展と価値ある余暇生活の望まれる時代において、こうした取り組みは有効な政策ではないかと考えます。またそうした政策は雇用の創出にもつながると思います。一家は円満になり、夫婦喧嘩も減り、うまくいけば子どもも増えるかもしれません。
 私からは以上です。


柴田敏光議員(民政クラブ) 6月8日(木)

柴田敏光議員(民政クラブ)

――2026年に開催されるアジア競技大会について。
(1)アジア競技大会の受け入れ体制として、事前整備のお考えはありますか?
(2)アジア競技大会を受け入れるにあたり、(仮称)龍北総合運動場の利用は考えておられるかお聞かせ下さい。

○市長 2026年のアジア競技大会の受け入れにあたっての事前整備についてお答えします。
 これまでご説明させていただいたとおり、現在のところ、本市で開催される競技種目は県の決定を待っている状況であります。しかしながら、施設の整備には一定の工事期間が必要となってまいりますので、大会まであと9年とはいえ、大会運営に支障のないよう早めの対応が必要であると考えております。
 したがいまして、今後も県の動向を注視するとともに、必要に応じて県と連絡を取りながら情報収集を行い、整備の遅れが生じないよう確実に対応していきたいと考えております。

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 (仮称)龍北総合運動場の利用についてでありますが、アジア競技大会の練習会場として利用可能な施設は、現時点で、本市での開催が予定されている競技種目で言えば、野球場とアーチェリー場になると考えております。
 野球場につきましては、今回の整備におきまして硬式野球に対応できる施設とする予定であります。
 アーチェリー場につきましては、シューティングラインの舗装、利用者の荷物置き場を含めた観覧スペースを整備する予定であります。
 平成32年(2020年)7月には、(仮称)龍北総合運動場の完成を予定しております。完成後はアジア競技大会の練習会場としても十分活用していただける施設となり、さらに本市のスポーツ振興にも大きく寄与するものと期待しております。


加藤学議員(民政クラブ) 6月9日(金)

加藤学議員(民政クラブ)

――乙川リバーフロント地区及びシビックコア地区における放置自転車とポイ捨ての防止によるきれいなまちづくりの推進に関してお伺いします。「路上喫煙」や「ポイ捨て」を規制するための新たなルールをお聞かせ下さい。

○市長 「路上喫煙」や「ポイ捨て」を規制する新たなルールを作る上での手法についてお答えいたします。
 こうした行為を規制するにあたって、その実効性を担保することは非常に重要なことであります。そのための手法として、区域を限定し「路上喫煙禁止区域」や「ポイ捨て防止重点区域」を指定する方法があります。先進地の事例からもその効果の高いことが既に明らかになっております。
 そのため、本市では先ほど部長が答弁しました実態調査の結果をもとに、規制する区域や行為、罰則等を盛り込んだ新たな条例の検討を始めております。この中には、たばこ以外のポイ捨てごみや、なかなか徹底されない「犬の糞の後始末」についても規定する予定であります。

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 なお、本条例の施行時期については、現在進行している東岡崎駅周辺地区整備、具体的には、北東街区の複合施設の完成やペデストリアンデッキ・明大寺交通広場の供用開始に合わせるのが最も適切ではないかと考えているところであります。
 また、これらの整備に合わせ、受動喫煙防止の観点からもたばこを吸う人、吸わない人の双方に配慮し、適切な場所に喫煙所を設ける予定もしております。
 どこに行っても、来訪者の第一印象は玄関で決まります。快適で魅力的な駅前空間を創出し、岡崎を訪れた方々をごみ一つ落ちていない駅前と美しい乙川の景観、そして力強い若き日の家康公像でお迎えすることで、岡崎ファン・岡崎リピーターの獲得につなげてまいりたいと考えております。
 もちろん快適な空間は市民の皆様にも十分楽しんでいただけるものと考えております。
 私からは以上であります。


平成29年6月議会 その1(市長提案説明) (2017.06.04)

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2017年6月 4日 (日)

平成29年6月議会 その1(市長提案説明)

東海愛知新聞(2017年6月2日)

 平成29年6月定例会(6月2日~23日)の初日に述べた「市長提案説明」をブログに掲載します。


市制100周年記念事業が完了
 6月定例会の開催に当たりまして、所信の一端を申し上げますとともに、今議会に提案いたしました議案の大要につきましてご説明申し上げます。
 はじめに、このたび三菱自動車岡崎硬式野球部が、第88回都市対抗野球大会への出場を決めましたことにお祝い申し上げます。都市対抗野球大会へは4年ぶり10回目の出場と伺いました。東海地区の第1代表でもあり、しかも節目の10回目の出場ということでもありますので、大いに盛り上がり、ぜひ良い成績を勝ち取っていただきたいと願っております。

 さて、昨年4月から『新世紀岡崎 飛躍祭』と銘打って実施してまいりました市制施行100周年記念事業でありますが、「おかざき100年祭」を始め、約150もの事業を市民のみなさまと一緒に展開し、本年3月末に無事完了できましたことに、改めてお礼申し上げます。
 最後のイベントとして「新世紀岡崎へのメッセージ封入セレモニー」を行い、100周年記念事業で作成いたしました成果物のほか、市民のみなさまから募集いたしました将来の岡崎やご自身へのメッセージを、岡崎市産の檜(ひのき)で作成したタイムカプセルに封入し、100周年のエンディングとして締めくくることができました。タイムカプセルは市制施行110周年に開封し展示する予定ですので、10年後を楽しみにしていただきたいと思います。

岡崎公園周辺さくら再生業務
 100周年記念事業の一つに「岡崎さくら100年プロジェクト」がありました。一昨年より、新たな桜の名所づくりとして桜の植樹に取り組んでまいりました。
 みなさまご存じのとおり、本市の岡崎公園周辺は「日本さくら名所100選」にも選定され親しまれております。今後も桜を活かしたまちづくりを進める中で、市民の郷土愛が一層育まれることを願い、市の花に「さくら」を加えました。

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 そこで本年度は「岡崎公園周辺さくら再生業務」に取り組みます。10年後も20年後も本市がさくらの名所であり続けるために、先人から受け継いだ既存のソメイヨシノの長寿命化を図る処置や管理方法を検討するほか、桜のある景観の保全・充実のための方策を検討してまいります。また、桜だけでなく、四季折々の乙川の自然景観の移り変わりを楽しんでいただける植栽の仕方について考えております。

 市の花に「さくら」を加えて最初の開催となりました今年の桜まつり・家康行列には、朝までの雨を吹き飛ばし、晴天かつ満開の桜の中、NHK大河ドラマ『真田丸』でも本多忠勝公を演じられた、俳優で武道家の藤岡弘、さんに特別出演していただきました。

家康行列

I家康行列、戦国模擬合戦

 当日は、藤岡さんの姿を一目見ようと沿道は黒山の人だかりであり、特に模擬合戦が行われた乙川河川敷は今までにない数の観客で埋め尽くされておりました。一声発するだけで観衆から歓声とため息がもれ、「さすが千両役者とはこういうモノだ」と感じました。藤岡さんの出演により、あらためて家康公と徳川家康四天王を始めとする三河武士の故郷である岡崎を市内外のみなさまにアピールし、観光振興に十二分に寄与することができたと思います。そして、次の100年に向かって歩み出した本市にとりましてこれ以上ないスタートを切ることができたのではないかと考えております。

岡崎市こども発達センター「すくも」
 次に4月1日から供用開始いたしました、こども発達センター・すくもについてです。「すくも」は、本市および幸田町在住の、発達に心配のあるお子さんに対し、発達に関する相談、医療および療育を総合的に提供する施設として欠町にオープンいたしました。

岡崎市こども発達センター すくも

 木材を建物の内外に多く使用し、内装を子どもが楽しめるデザインにしただけでなく、中央には吹き抜けの中庭を配すなど、温かみや親しみを感じさせる施設となっています。療育を提供する支援センターは4月6日、7日と入所式を行い、一日に80名ほどのお子さんが通っております。専門的な相談にのる相談センターおよび診療を行う医療センターは4月17日から本格稼働し、すでに多くの方にご利用をいただいています。相談センターでは受けた相談を医療や療育につなげるだけでなく保育所・幼稚園など関係機関と連携した支援も行っています。
 「ことばが遅い」「落ち着きがない」など、ご両親がお子さんに対して「気になること」は様々であり、待ち望まれた専門的な施設ができましたことは大変意義のあることと感じております。
 みんな元気にすくすくと育ってほしいという思いを込めて愛称を「すくも」と名付けました「こども発達センター」において、これからもその子に合った健やかな発達をサポートしてまいります。

認定こども園へ移行
 子ども子育て関連についてもう一点申し上げます。
 本市における保育園の入園者数は年々増加しており、今後も女性の就労拡大などに伴い、保育需要は増加する見込みであります。保育環境の整備を喫緊の課題ととらえ、対応策の一つとして、4月より梅園、広幡、矢作の公立幼稚園3園を幼保連携型認定こども園へ移行しました。

広幡こども園

 こども園は幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持った施設であり、保護者の就労状況にかかわらず入園することが可能となりました。そのため、保護者の就労状況が変わっても通い慣れた園を継続して利用でき、多様化する教育・保育ニーズに対応できるといったこども園ならではのメリットがあります。こうしたメリットを活かし、こども園では公立幼稚園としてこれまで培ってきたノウハウや特色を活かし、幼児教育や保育が提供できるよう取り組んでいるところであります。

駅南中央公園の取り組み
 次に、これからの本市の担い手である子どもたちの声をまちづくりに反映し、地域の顔となるような特徴のある整備を行っていくJR岡崎駅南中央公園の取り組みについてであります。

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 平成32年4月に開院予定の「藤田保健衛生大学 岡崎医療センター」に隣接するJR岡崎駅南西の市有地2ヘクタールに整備する駅南中央公園につきましては、昨年度地域住民によるワークショップを開催し、小学生を含む幅広い世代の方々の意見を盛り込んだ基本計画が策定されました。意見の中には、小学校の総合学習で取り組んだ際の、子ども用の珍しい遊具や親子で昆虫観察のできる公園など、たくさんの意見があったと伺っております。今年度実施設計を行い、平成32年春の開設に向けて進めてまいります。なお園内には、学校法人藤田学園が監修する健康器具や、緊急輸送時のヘリポートを兼ねた多目的広場などを配し、健康と防災に配慮した公園とする予定であります。

東公園ゾウ舎の改修工事
 東公園におきましては、人気者であるゾウの「ふじ子」が高齢になってきたことから、飼育環境の改善を目的としたゾウ舎の改修工事を行ってまいりました。約2年間にわたった工事もこの4月に完了し、ゴールデンウィークより一般公開しております。

東公園動物園、ゾウのふじ子

 「ふじ子」にとって快適な環境になっただけでなく、来園者が壁にある観察窓からエサを食べる「ふじ子」の様子をガラス越しに間近で観察ができるビューイングシェルターが新設され、来園者の人気スポットとなっておりますのでぜひ一度ご覧下さい。全国で唯一無料でゾウを見ることのできる動物園でありますので、新しくなったゾウ舎で日本一の長寿を達成してほしいと願っております。
 また、東公園では今後も引き続き施設のさらなる拡充の計画を検討してまいります。まだ発表の段階ではありませんがご期待下さい。

議案説明
 それでは本議会に提案をいたしております議案について説明をさせていただきます。
 改正条例は以下の2件です。
・「市税条例」――地方税法の一部改正に伴い、関連規定を整備します
・「職員の退職手当に関する条例」――雇用保険法の一部改正に準じ、失業者の退職手当の給付内容を拡充します
 廃止条例は以下の1件です。
・「農業委員会の部会に関する条例等」――農業委員会等に関する法律の一部改正に伴い、事務の内容別に設置されていた従来の農業委員会の部会に関係するため廃止します
 その他物品取得等の議案は以下のものを含め計11件です。
・「工事請負契約議案」――東岡崎駅から乙川リバーフロント地区及び北東街区への移動を円滑にするための東岡崎駅ペデストリアンデッキ築造工事を行います
・「財産の無償貸付け及び減額貸付け議案」――東岡崎駅周辺地区の活性化を図るため、民間事業者のノウハウを活用し、にぎわいと憩いの空間を生み出す北東街区有効活用事業の用地を貸し付けます
・「物品取得議案」――消防用の車両、消防指令システム機器、小中学校用の机・椅子などを買い入れます

 次に補正予算議案でありますが、一般会計で3,173万6千円の増額補正をお願いしております。内容は以下のとおりです。
・総務費――総務省の委託事業に採択されたことによる政策企画推進支援委託料の計上、寄附金をさくら基金に積み立てるための増額、イオンモール岡崎において期日前投票所を開設する協議が整ったことに伴うネットワーク回線整備委託料の計上
・民生費――国の単価改正に伴う私立保育園園舎建替等事業費補助金の増額、
・商工費及び土木費――寄附金をそれぞれ家康公観光振興基金、東岡崎駅周辺地区整備基金へ積み立てるための増額
・教育費――岩津城跡において法面(のりめん)の一部が崩落し安全対策の工事が必要となったことによる測量設計委託料の計上
 これらの補正財源といたしまして、国庫支出金、繰越金などにより収支の均衡を図っております。
 以上が、今議会に提案をいたしました議案の大要であります。

QURUWA(くるわ)について
 昨年8月に開催いたしました乙川リバーフロント地区まちづくりデザイン会議におきまして、乙川河川敷から岡崎公園、りぶら、籠田公園など主要な公共空間を結んで一周する動線が岡崎城の総曲輪(そうくるわ)に重なること、東岡崎駅北東街区への動線を加えると、全体の形がアルファベットの「Q」の字に見えることから、ローマ字のKURUWAの頭文字「K」を「Q」に置き換え、この主要回遊動線を「QURUWA(くるわ)」と名付けております。

Otogawa Project (March 21, 2017)

 この「QURUWA」における事業進捗について申し上げます。
 まず、乙川リバーフロント地区整備におきましては、殿橋下流の川中の整備が概ね完成し、雨天後の水はけが大幅に改善されています。冒頭申し上げました桜まつり家康行列の模擬合戦が前日の悪天候にもかかわらず予定どおり披露できました裏には、この整備の成果がありました。
 また、(仮称)乙川人道橋につきましては、左岸の橋台に続き、新た2基の橋脚が完成しております。今年度は残りの右岸の橋台、橋脚の工事を進めてまいります。
 さらに、人道橋から籠田公園にかけての(仮称)岡崎セントラルアベニューにつきましては、公共が整備した空間を民間が活用し、賑わいの創出につなげられるような整備を目指しております。市民ワークショップや地元説明会での意見を取り入れ、新しい本市のシンボルロードに位置づけられるような工夫を凝らした基本設計をまとめ上げ、4月に公表いたしました。

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岡崎城跡整備業務
 岡崎城跡整備業務につきましては、「岡崎市歴史的風致維持向上計画」の認定を受け、3月に策定いたしました「岡崎城跡整備基本計画」の改訂版に基づき、まずは城郭全体の把握を目的とする発掘や資料の調査を積極的に進めてまいります。発掘調査の際には、現場の周囲から発掘状況を見られるよう常時公開し、現地説明会も開催いたします。

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 8月には建物跡や石垣の裏側などを確認する本丸月見櫓(つきみやぐら)跡の発掘を、11月には菅生曲輪枡形(すごうぐるわますがた)跡の発掘を行う予定です。今後は、史跡指定範囲の岡崎公園のみならず、近世の大城郭であった城下町を含めたQURUWAエリアと重なる総構え全体についても一体として整備を行ってまいります。また、古地図との照合により判明してきた過去の武家屋敷の様子(徳川四天王の屋敷跡)などの効果的表示も考えてゆきたいと思います。

かわまちづくり/リノベーションまちづくり/歴史まちづくり
 これらの整備と併せて「かわまちづくり」「リノベーションまちづくり」「歴史まちづくり」に取り組んでおります。
 リノベーションまちづくりとは、江戸時代における長屋の大家である「家守」のように、家賃の徴収だけでなく、店子(たなこ)の生活の面倒や仕事の世話など、地域のマネージャーとしての役割を担う「現代版家守」の手法を用いた遊休不動産や公共不動産を活用する新しいまちづくりの手法であります。
 3つのまちづくりの取り組みにつきましては、QURUWAを主軸とした公民が連携するまちづくり戦略の構築のために社会実験を実施してまいります。お分かりだと思いますが、乙川がもたらす広大なスケールの豊かな水辺空間は本市の象徴であり、市民の貴重な財産であります。また、本市を代表する史跡である岡崎城跡について史実に基づいた本物志向の整備を進めることで、歴史の重層感が感じられるようになり歴史文化資産としての価値も高まります。これからも引き続き、福祉や医療、防災や教育といった基本施策にはしっかりと取り組みながら、このような本市の独自資産や公共空間、中心市街地の遊休不動産の活用なども含め、公民連携事業による新たなまちづくりを積極的に推進してまいります。
 様々に魅力あるまちづくりを行うことにより、私がいつも申しておりますとおり、究極の目標である、岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる「夢ある新しい岡崎」を築いてまいりたいと思いますので、さらなるご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 以上、提出をいたしております諸議案につきまして、よろしくご審議の上ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、説明を終えさせていただきます。
 ありがとうございました。

岡崎市議会(平成29年6月定例会)


平成29年6月議会 その2(一般質問答弁) (2017.06.24)

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2017年3月29日 (水)

平成29年3月議会 その3(閉会の挨拶)

 先週行われた3月定例会本会議におきまして(3月24日)、平成29年度当初予算案が無事可決され、新しい人事案も同意を頂くことができました。
 以下は、3月議会の閉会挨拶です。


 このたびの3月定例市議会に提案させていただいた議案につきましては、慎重な御審議を賜り、御議決いただきまして誠にありがとうございます。
 決定されました議案の執行にあたりましては、厳正・公正に努めてまいる所存であります。

 さて、提案させていただいた議案について、議員各位が熱心に御議論いただくことには感謝こそすれ、異を唱えるつもりは毛頭ありません。
 ただ、今回の議案審議の過程でどうしても看過できない発言が、ある会派の議員からありました。先ほどの討論でもあったように、総務企画委員会における第21号議案に反対の立場を表明した会派の意見の中に、報酬審議会委員に対して誠に非礼な発言があったということです。この発言に対し、多くの議員が不愉快な思いをされたと思います。
 これは、熱心に審議をしていただいた報酬審議会の委員を侮蔑した発言であり、任命権者である私としても誠に遺憾であります。
 私が任命させていただいた委員の皆さんは、それぞれ経済界、地元団体、労働団体、市民・女性・青年代表、学識経験者など、各界各層からの推薦を受け、各団体の代表として特別職の報酬を審議していただくのに最もふさわしい、識見と良識を備えた方々であります。
 そうした皆さんの判断を差し置いて、他に何の正当性の根拠を有するものがあるというのでしょうか。(ある訳がありません。)今回の議員の発言は単なる大向こうウケを狙った、独りよがりの意見に過ぎないと考えます。(しかも反対しておきながら、上がった報酬はまた恥ずかしげもなく平気で受け取るのであろうか?)

 また、今議会での同会派の代表質問において、「市長も何度か市民との対話の機会を持ったようですが~」という、事実を矮小化した、現状認識を欠いた発言がありました。
 私は一期目の4年間で、各学区、諸団体との市民対話集会を始め、各種講演会、政策説明会など、小さなものを入れれば300回以上、「何度か」という表現をはるかに上回るペースで直接説明をする機会を持ちました。一自治体の首長として、これほどの政策広報活動を行うことは全国ではあまり例のないことであると自負しております。
 他市の多くは、単に議会審議と決議による結果を正当な根拠として事業を行っております。そのため、時に他市(よそ)からは「実に面倒くさいことをやっているね」とか「少々スタンドプレーが過ぎないかね」などと揶揄されることもあるほどであります。

乙川リバーフロントキックオフフォーラム

(2015年7月12日、りぶらホール)

市民対話集会(岡崎商工会議所青年部)

(2016年2月2日、福祉会館6階ホール)

 議会においては、事実関係をしっかりと認識して、その上で発言を行っていただきたいものであると思います。
 私としましては、今後とも市民の皆様との対話の機会を大切にし、未来の岡崎市のために本会議の皆様の御理解と御協力のもとに、2回の選挙を通して市民から信任された実現すべき公約と政策を着実に推進していくことをお約束するものであります。

 議員各位におかれましては、ますます御自愛の上、市政発展のために御尽力賜りますようお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


平成29年3月議会 その1(市長提案説明) (2017.03.02)

平成29年3月議会 その2(代表質問答弁) (2017.03.25)

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2017年3月25日 (土)

平成29年3月議会 その2(代表質問答弁)

岡崎市議会

 2月28日、3月1日、3月2日に行われた代表質問において、私が市長答弁として行った部分について御報告します。


加藤義幸議員(自民清風会) 2月28日(火)

加藤義幸議員(自民清風会)

――都市再生プロジェクトについて(北東街区有効活用)。
(1)優先交渉権者が提案した、まちづくりに寄与する取り組みについてお聞かせ下さい。
(2)東岡崎駅のまちづくりへの波及効果をどのように考えているか?

○市長 北東街区有効活用に関する2点のご質問にお答えします。
 先日、優先交渉権者決定の発表をいたしました「北東街区有効活用事業」は、本市において「シビックコア地区交流拠点整備事業」に続く、2件目の公民連携による市有地有効活用事業であります。
 この事業は、観光産業都市の創造に向けた本市の取り組みの一つである名鉄東岡崎駅周辺地区整備の一環であります。そして、「かわまちづくり」、「歴史まちづくり」、「リノベーションまちづくり」という、三つの大きなまちづくりで「まちの回遊性とにぎわい」を創出する、「乙川リバーフロント地区整備事業」との相乗効果が生まれるように、歩調を合わせて進捗を図っているものであります。

乙川リバーフロント地区まちづくりデザイン基本構想・市民提案書

(乙川リバーフロント地区まちづくりデザイン会議資料)

(1) はじめに、優先交渉権者が提案した、まちづくりに寄与する取り組みについてお答えします。
 官民連携で進めている「乙川リバーフロント地区まちづくりデザイン会議」の参画を前提に、これまで行われたまちづくりの経緯を大切にし、「かわまちづくり」、「歴史まちづくり」との連携を積極的に行っていく内容が提案に多く盛り込まれておりました。
 また、導入施設においても、ものづくり岡崎の伝統産業や工芸品を扱う店舗、老舗飲食店、また岡崎の名産品と人気の飲食店をコラボさせたコンセプトレストランなど、「岡崎の文化を継承し、それを発展させる」効果をもたらす施設により、市内外からの来訪者が「岡崎を味わう」仕掛けとなっていることは高く評価しております。
 そのほか、来訪者にとって岡崎観光の起点となるよう観光案内スペースを設けて、岡崎の歴史や伝統・文化、食や祭り、キャラクターを紹介するとともに、レンタサイクル事業も行うとされており、「岡崎を知る」「岡崎を回遊する」仕掛けも多く盛り込まれております。
 ホテルにつきましても、ビジネス利用も可能な価格設定で宿泊者の間口を広げ、観光客をはじめ多くの方が利用できるような「岡崎にとどまる」提案がされております。さらに、建築デザインについてはホテルの外壁に「矢がすり」のパターンをほどこしたり、各所に岡崎産御影石(みかげいし)を使用したり、展望台を櫓(やぐら)風にするなど、岡崎らしさを随所に取り入れております。

東岡崎駅北東街区有効活用事業(完成予想図)

 これらの提案内容は、選定審査委員会の評価としても優秀提案と決定されましたが、本市においても事業の目標である「にぎわいと憩いの空間の創出」と「将来的にも持続可能な魅力ある都市空間の創造」を十分に実現できると判断して、優先交渉権者と決定したものであります。
 私自身、かねがね「JR岡崎駅前のプランに負けないものを!」と言ってきましたので、今回の提案決定には大変満足しております。

(2) 駅周辺のまちづくりへの波及効果についてでありますが、本事業が提案のように進めば、北東街区のみではなく、東岡崎駅周辺地区全体の不動産価値が上がり、遊休不動産の再開発の気運が高まることが予想されます。事実そうなりつつあると思っております。
 名古屋駅前とはいきませんが、100年に一度の駅前再開発につながり、次の100年に向け、このまちに生まれ育った子ども達がふるさと岡崎に対してより大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」の玄関口となることを期待しております。 


太田俊昭議員(民政クラブ) 3月1日(水)

太田俊昭議員(民政クラブ)

――市制施行100周年記念事業の総括についてお伺いします。事業の課題と次への展開をお聞かせ下さい。

○市長 市制施行100周年記念事業の課題と次への展開についてお答えします。
 市制100周年記念事業については、基本理念を「市民と創る、新世紀岡崎」とし、市民の皆様はもちろんのこと、市内の様々な団体や企業の方々と事業を実施してまいりました。
 今年1月までの10か月間において、140を超える事業が実施されましたが、約180万人の方が参加され、約1万6千人の方に参画をいただくなど、実に多くの皆様とともに記念事業を実施することができました。御協力いただいた皆様には心より感謝を申し上げる次第であります。
 多くの市民の皆様が記念事業の企画や運営に携わり、自らが主役となって記念事業を盛り上げていただいたことは今回の市制100周年記念事業の大きな特徴でありました。この流れをどのように今後のまちづくりに繋げていくかが一番大切なポイントであると考えているところであります。
 今後の展開についてでありますが、記念事業の3つのテーマ別に検証してみますと、1つ目のテーマ「たからの継承」では、次の岡崎を創(つく)っていく事業として、乙川リバーフロント地区におけるまちづくりや歴史まちづくりなどが挙げられます。これらについては先人から引き継いだ自然や歴史遺産を活かして、公民連携の手法により、すでにまちづくりが進んでいるところであります。

岡崎まちものがたり・梅園学区

 2つ目のテーマ「かがやきの創造」では、100周年を迎えたこの時点の市民の皆様が、『岡崎まちものがたり』の作成や「新世紀岡崎チャレンジ100」などの事業に対して、力を合わせて取り組んでいただき、岡崎の良さを一層かがやくものとしていただきました。「チャレンジ100」に参加した皆さんからは、今回の経験を活かして来年以降も継続して事業に取り組みたいともお聞きしており、今後も引き続き、市の魅力を創造していただけるものと考えております。

東康生通り(2016年11月13日)

連尺通コスプレフェスタ2016

 最後に「明日へのきぼう」では、「HOPEプロジェクト」や「赤い糸プロジェクト」の実施が、次の岡崎を担う人材の育成につながったものと考えております。「HOPEプロジェクト」におきましては、市内の子どもたちがその道で一流の講師の方々から刺激を受け、将来の飛躍に向け素晴らしい経験ができたのではないかと思っております。
 また、「赤い糸プロジェクト」で開発された特産品から、次の関連商品が企画されるという新たな事業展開も進んでいると聞いており、経済活動の活性化にもつながっているものと実感しております。
 今後も、多くの市民・企業・団体の皆さんがそれぞれの分野で本市のまちづくりの主役となって盛り上げていただくことができれば、活力ある「新世紀岡崎」につながっていくものと考えております。


畔柳敏彦議員(公明党) 3月2日(木)

畔柳敏彦議員(公明党)

――保健行政の推進についてお伺いします(健幸都市)。「スマートウエルネスシティ首長研究会」への加盟は?

○市長 私からは保健行政の推進について、〝健幸(けんこう)都市〟の質問のうち、議員お尋ねの「スマートウエルネスシティ首長研究会」への加盟についてお答えします。
 団塊の世代の方が75歳となる平成37年には、日本の全人口の30%が高齢者となることが予測されており、本市においても高齢化の進行は例外ではないため、健康寿命の延伸に向けた取り組みは喫緊の課題であります。
 この研究会の目指す、健康で幸せに暮らせる新しい都市とは、健康に関心のある人のみが参加するこれまでのスタイルから脱却し、生活習慣病や寝たきりを予防するために住民の誰もが気軽に健康的な活動に参加できる生活環境を整えるものであります。このために、安全性だけでなく景観に配慮した歩行空間や公園などのスペースの確保を推進している点において、本市の健康づくりの方向性とも合致するところが多いと認識しております。

 特に、現在進めております「乙川リバーフロント地区整備計画」では、乙川の名鉄鉄橋から上流の吹矢橋までのエリアにおいて両岸の堤防道路を石畳風のプロムナードとし、河川敷へ降りるスロープや階段のバリアフリー化を進めるとともに、河川敷では水はけを改善しつつ、新たな遊歩道やベンチを整備しております。さらにプロムナードや遊歩道には、夜間でも安心して歩けるよう、街灯や足元を照らす灯りの準備もあわせて進めております。すでに完成したエリアでは若いカップルだけでなく、高齢者の御夫婦の皆さんにも散歩コースとして活用して頂いております。

乙川

 また、殿橋や明代橋は歴史があるゆえの狭い歩行者空間でありましたが、乙川に架かる新たな「(仮称)乙川人道橋」により、人にやさしい安全で渡りやすい橋が整備されます。さらに、そこから北へ幅員を拡げて整備する「(仮称)岡崎セントラルアベニュー」はこれまで以上に歩きやすく、まちの回遊性を高める効果があり、まさに「歩きたくなる」、「歩いてしまう」といった健康活動に結び付くものと期待できます。もちろん、これまで何度も申し上げてきましたとおり、「橋を造る」ことが目的ではありません。その空間をいかに使うかが重要であります。これから市民と共に様々な面白い企画を仕掛けてまいる予定です。
 そして今後は、適切な時期に「スマートウエルネスシティ首長研究会」にも加盟し、他の自治体からの情報収集や情報交換を行い、〝健幸〟をキーワードとしたまちづくりを推進してまいります。
 私からは以上であります。


平成29年3月議会 その1(市長提案説明) (2017.03.02)

平成29年3月議会 その3(閉会の挨拶) (2017.03.29)

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2017年3月 2日 (木)

平成29年3月議会 その1(市長提案説明)

岡崎市議会・平成29年3月定例会

 昨年の選挙後、二期目で初となる平成29年度予算審議の3月議会が始まった。一期目で提案し、説明を行い、準備をしてきた施策が国、県、民間の協力を得てこれから一つ一つ目に見える形で実現していくことになる。
 さらに新年度からは、次の時代につながる事業を積極的に行ってゆく覚悟である。


はじめに
 3月定例会の開催に当たり、所信の表明と平成29年度当初予算の施策のあらましを申し上げ、議会及び市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 日本経済は、経済対策などの施策の推進により、雇用や所得環境が改善し、民間の需要を中心とした景気回復が見込まれております。国の平成29年度予算は、働き方改革などの一億総活躍社会の実現に向けた主要な取り組みを行うとともに、成長分野への重点化など、経済再生に直結する取り組みを推進する「経済再生と財政健全化の両立を実現する予算」としております。
 本市におきまして平成28年度は、市制施行100周年という節目の年にあたり、「新世紀岡崎 飛躍祭」と銘打ち、様々な記念イベントを多くの市民の皆さまと実施し、岡崎の魅力を再発見するとともに、誇りや郷土愛を高めることができたものと思っております。
 これを契機としまして、平成29年度は、本市のこれからの100年の礎(いしずえ)を築くための初年度であり、今後も都市としての魅力を高め、持続的に発展し続けることが重要であると考えるところであります。
 現在、進めております各事業、あるいは29年度当初予算に計上しました事業は、岡崎の将来を見据えたものであり、このまちに生まれ育ち、大人になっても、豊かで安心して暮らすことができるまちづくりのための事業であります。引き続き、市民の皆様と共に、全力で事業に取り組んでまいる所存であります。

平成29年度予算の大要
 それでは、新年度予算の大要につきましてご説明申し上げます。予算規模は以下のとおりであります。

一般会計 1,233 億円
特別会計 684 億 1,503 万円
企業会計 556 億 6,081 万円
合 計 2,473 億 7,584 万円

 一般会計の予算規模は、前年度対比0.1%の増となり、3年連続で過去最高となっております。
 一般、特別、企業を合わせました全体では、1.3%の増となっております。
 まず、一般会計の歳入であります。歳入の根幹となります市税収入におきましては、景気の回復基調もあり、約685億円を見込み、過去最高であった平成20年度の市税収入を超える額となっております。
 内訳としましては、法人市民税では、税率の引下げに伴い、減額が見込まれるものの、個人市民税では、引き続き、給与所得の増加による増額などで、市民税は約4億8,000万円の増収、固定資産税は、企業の設備投資が回復傾向にあることによる増額などで、約8億2,000万円の増収、市税全体では、約15億1,000万円の増収を見込んでおります。また、地方交付税は、市税の増収が見込まれることなどから、3億1,000万円の減額、繰入金は、財政調整基金からの繰入額の減額などで、約18億3,000万円の減額となっております。
 次に、歳出であります。
・総務費は、市民会館整備事業の終了などで、約26億5,000万円の減額。
・民生費は、PFI手法により整備しました、こども発達センターの整備運営費の増加などで、約31億8,000万円の増額。
・衛生費は、火葬場の整備事業の終了などで、約28億5,000万円の減額。
・土木費は、岡崎駅東地区整備事業費、岡崎駅南土地区画整理事業費補助事業などの増加などで、約23億8,000万円の増額。
・消防費は、消防指令システム整備事業費の増加で、約10億2,000万円の増額。
 となっております。

 ここからは、新年度予算に計上しました主要事業につきまして、総合計画の基本施策に沿ってご説明申し上げます。

地域で支えあい安全に暮らせるまちづくり
 国際化、多文化共生の推進では、平成29年度に友好都市であるフフホト市と提携30周年を迎えることから、記念事業を行ってまいります。
 4月にフフホト市からの使節団をお招きし、家康行列に参加していただくことや、7月には本市から使節団を派遣するなど、人々の訪問交流を通しまして、文化、教育など市民相互の理解を深めてまいります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

平成29年度 岡崎市当初予算案

 災害対策としましては、東日本大震災の教訓や南海トラフ地震の新たな被害想定を踏まえ、平成28年度から「岡崎市地震対策アクションプラン」の策定に取り組んでおります。
 現在、この計画は、「命を守る」を最優先課題としまして、本市が行うべき対策事業を整理しているところであります。
 地震対策は、市民、事業者などの様々な主体が協働して対処していくことが重要であるため、事業者からの意見集約や、パブリックコメントを実施し、平成29年度末の策定を予定しております。
 また、近年、頻発する局所的な集中豪雨などの水害対策のため策定しております「総合雨水対策計画」では、具体的な施策を定めるアクションプランの策定を進めてまいります。
それと並行して、住居などへの浸水防止のため設置する止水板の設置費用に対しまして、新たに補助制度を始めてまいります。

健やかに安心して暮らせるまちづくり
 子ども子育てにおきましては、出産後も安心して子育てができる環境づくりに努めてまいります。
 まず、PFI事業で進めておりました「こども発達センター、すくも」が、4月、福祉の村にてオープンいたします。これは、発達に心配のある子どもの相談、医療、支援を総合的にサポートする複合施設であり、子ども一人ひとりの特性に合わせて、医師、保育士、保健師などの専門スタッフが連携し、子どもの自立や成長のサポートを行ってまいります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

 次に、これまで、就学前教育を行うことを目的として運営してきた梅園、広幡、矢作、3園の公立幼稚園を、4月より幼保連携型の認定こども園へ移行してまいります。
 この認定こども園は、幼児教育と保育を一体的に行う施設であり、幼稚園と保育園の両方の良さを併せ持ち、保護者の就労状況にかかわらず、利用していただくことができるようになります。
 保育園の整備については、保育需要の増加に伴い、岡崎地域においては、既設の保育園での園児の受け入れが困難な状況となるため、南部市民センター分館の敷地内に新たに乳幼児専用の保育園を整備してまいります。
 老朽化により建替えを行っております山中保育園及び、整備費の助成をしております私立美合保育園は、年内の完成を予定し、公私立ともに安全で快適な保育環境の整備に努めてまいります。
 児童育成センターにつきましても、29年度は、常磐学区に新設するほか、細川、六ツ美北部、北野の3学区へ増設してまいります。

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 また、民間児童クラブを利用する方への補助を拡充してまいります。
 具体的には、経済的に不安定な状況に置かれている世帯への支援として、生活保護を受けている世帯においては月額の利用料の全額を、児童扶養手当を受けている世帯はその半額を補助いたします。
 利用者の負担軽減を図ることにより、地域の中で子ども達が豊かに成長できるような環境を整えてまいります。

自然と調和した環境にやさしいまちづくり
 昨年11月に地球温暖化対策の新しい国際ルール「パリ協定」が発効され、我が国におきましても温室効果ガスを削減することとなりました。
 これを受けまして、本市の「地球温暖化対策実行計画」を改訂し、その施策の一つである太陽光発電設備などの設置費用への補助制度をより効果的な制度に改定してまいります。
 また、西三河5市で連携し取り組んでおります、EUの「首長誓約」をモデルとする、エネルギーの地産地消、温室効果ガスの大幅削減を目的とした日本版「首長誓約」のアクションプランも推進してまいります。

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賑わいと活力あるまちづくり
 昨年12月に100周年記念事業として開催しました「岡崎モータースポーツフェスティバル」は、多くの方に来場していただき、大変、盛況でありました。29年度におきましても、ものづくりの地域として各企業の最新技術の紹介や、本市の産業の発展を図るため、引き続き開催してまいります。
 これからの観光は、自治体が自らの観光資源の特性を把握し、集客できる力を高め、観光消費を雇用などにつなげていけるよう観光産業を強化する必要があります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

 本市におきましても、代表的な歴史文化資産である徳川家康公というブランドを柱に、重要な観光拠点である岡崎公園を活用した施策を推進していくため、マーケティングの実施や、家康公観光プロモーションの計画策定、岡崎公園の活用方法についての検討を行ってまいります。
 また、民間団体と連携して戦略会議を立ち上げ、継続的な事業や広報戦略などの情報共有を図り、民間主導の観光推進体制の確立を目指す取り組みを進めてまいります。
 観光イベントにおきましては、四季を通して、この岡崎に来ていただけるようにすることが大切であります。
 その一つであります春の桜まつりの「家康行列」では、俳優で武道家の「藤岡弘、」さんに特別出演していただくことになっております。皆さんもご承知のとおり、藤岡さんは、昨年放送のNHK大河ドラマ「真田丸」で本多忠勝公役を熱演され、忠勝公生誕の地であります本市の「家康行列」への出演を快く引き受けていただきました。戦国武将最強との呼び名にふさわしい迫力ある姿を間近にご覧いただける絶好の機会となりますので、ご期待ください。4月9日開催予定であります。
 そのほか、夏の花火大会、冬の家康公生誕祭、岡崎公園のイルミネーションなど、四季折々のイベントを行うことで、交流人口の増加を図ってまいります。

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 新たな岡崎のシンボルとして東岡崎駅前に設置を予定しております家康公の騎馬像につきましては、多くの企業や市民の皆様からの熱い思いと、多額のご寄附をいただいております。現在のところ、制作費が賄えるほどのご寄附をいただいており、改めて市民の皆様の愛郷心の深さに、心より感謝申し上げるものであります。
 昨年末に、私自身、神戸峰男先生のアトリエを訪れ、制作状況を拝見してまいりました。制作が着々と進んでおり、平成30年度末には、大きさも出来栄えも文字通り日本一の騎馬像が誕生する運びとなっております。

快適で魅力あるまちづくり
 これからのまちづくりは、暮らしに必要な機能を都市部に集め、公共交通などで日常生活がおくることできるよう、都市全体の構造を見直す、いわゆる「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」の考えで進めていくことが重要であります。
 本市におきましても、高齢者や子育て世代の生活環境の整備、行政サービスの効率化など、持続可能なまちづくりの観点から、都市計画マスタープランの改定を行ってまいります。
 都市基盤の整備では、その都市計画マスタープランにおいて、都市機能誘導区域として設定します、「岡崎駅周辺」及び「東岡崎駅周辺」地区の整備を進めてまいります。

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 まず、岡崎駅周辺地区では、駅東地区において、市有地を活用し、民間事業者の提案でコンベンションホールやホテルなどが入る商業施設の整備が、1月より始まっており、順調に進めば、10月にはオープンされる見込みとなっております。それと合わせましてJR岡崎駅と商業施設をつなぐペデストリアンデッキや公園など駅前広場の一体的な整備を行い、市南部の拠点づくりを進めてまいります。
 もう一つの都市機能誘導区域であります、岡崎市の玄関口であり、また、まちづくりにおいて重要な地区となります東岡崎駅周辺地区整備については、「誰もが使いやすい にぎわいの交流拠点」をコンセプトに再整備を進めているところであります。駅前広場、ペデストリアンデッキなどの整備を、乙川リバーフロント地区整備と合わせ進捗を図ってまいります。
 また、24日に発表させていただきました東岡崎駅北東地区の活用におきましては、今後、優先交渉権者と事業計画の協議を進めてまいります。人と乙川を結び、景観と調和のとれた、にぎわい、憩いの空間を創出することができる提案となっており、平成30年度末完成を目指して整備を進めてまいります。
 隣接する乙川リバーフロント地区整備では、明代橋上流の遊歩道の整備や、(仮称)乙川人道橋の橋台、橋脚の工事に着手してまいります。市道明代橋線の電線共同溝の整備も開始し、周辺の景観に配慮した歩きやすいプロムナードの整備の進捗を図ってまいります。
 施設整備を進めると同時に、民間の事業活動と連携し、まちに賑わいをもたらす様々な取り組みを引き続き行い、観光産業都市の基盤となるよう市民の皆様と共に新しいまちづくりを進めてまいります。

未来を拓く人を育むまちづくり
 まず、学校教育についてであります。
 全ての子どもたちが家庭の経済事情に関わらず、未来に希望を持ち、学校生活を送ることができるよう、就学援助制度の変更をいたします。これまで、入学後に給付しておりました学用品などの購入費を、平成30年度新入学の児童生徒分から入学前に受給できるよう変更してまいります。
 また、28年度から始めました、4月分の給食費無料化を引き続き実施し、進級、進学時の各家庭における経済的な負担の軽減を図ってまいります。

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 次にスポーツの推進では、誰もが気軽に参加できるスポーツの普及や、生涯にわたってスポーツに親しむことができる環境づくりに努めてまいります。
 愛知県から移管を予定しております愛知県岡崎総合運動場の再整備については、PFI手法によって整備を行う予定であり、平成29年度は、事業者の選定を行います。翌30年度から、現在の陸上競技場を第3種公認の陸上競技場へ改修することなど、平成32年度のオープンに向けて各施設の整備を進めてまいります。

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 次に、本市の象徴であり、市を代表する史跡、岡崎城跡(じょうせき)についてであります。乙川河川敷で発見された「菅生川端石垣」は、全長400mの直線的な石垣としては国内最長であることや、その後の調査で石垣の構築方法、数種類の刻印が確認されるなど、史跡としての価値がますます高まっております。そのため、城跡をできるだけ本来の姿に戻す視点に立った整備を行い、未来への遺産として保存する必要があると考えております。
 平成29年度は、石垣の保存修理の整備方法の検討や、本丸月見櫓(つきみやぐら)などの発掘調査を実施してまいります。史跡の価値を未来へ伝え、城下町を囲む総構えの岡崎城跡の姿が見て分かる整備を目指してまいります。

将来まで自律した状態が続く都市経営
 本市の成長力の確保を目的とし、27年度より「岡崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に取り組んでおります。
 その成果によって高めることができた魅力を市内外へアピールし、目を向けてもらうことが必要であり、また、幅広い分野での取り組みを、行政のみでなく、市民参加の協力のもとで行うには、本市への愛着を高めることも重要であります。
 地方創生への取り組みを、効果的に展開するための施策としてシティプロモーションは大変有効であるため、29年度は、新しいシティプロモーション戦略のアクションプランの策定に取り組んでまいります。
 シティプロモーションの一環として28年度から始めました「おかざき応援寄付金」制度でありますが、市内外多くの方からご寄附をいただいております。
 29年度は、新しいシティプロモーション戦略と合わせた事業メニューの検討や、新しい返礼品の開拓、寄付者の方の利便性の向上などに取り組み、引き続き実施してまいります。

むすび
 最後になりますが、昨年の選挙におきまして、多くの皆様からご支持をいただき、2期目の市政運営を担わせていただくことになりました。
 平成29年度は、本市のこれからの100年に向けたスタートの年度であると同時に、1期目に手がけた事業の進捗が目に見えてくる年度でもあります。
このような中で、平成29年度当初予算案は、更なる本市の発展のため、総合計画などに掲げました各施策の着実な実施とともに、市民の皆様とお約束をした公約の実現を念頭に編成をしてまいりました。
 本市を取り巻く諸条件を踏まえまして、適切な市政運営を行い、「夢ある新しい岡崎」の実現に向け努めてまいりますので、議員各位のご理解と一層のお力添えをいただきますよう、お願い申し上げます。
 なお、会計別の主な事業、条例議案及び平成28年度補正予算等につきましては、両副市長より説明させていただきますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。


平成29年3月議会 その2(代表質問) (2017.03.25)

平成29年3月議会 その3(閉会の挨拶) (2017.03.29)

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2016年12月13日 (火)

平成28年12月議会 その3(一般質問答弁・後編)

 12月議会の一般質問に対する市長答弁の後編です。内田実議員、柴田敏光議員、畑尻宣長議員にお答えしました。


内田実議員(自民清風会) 12月2日(金)

内田実市議

――東部地域のまちづくりについて。
(1)アウトレットモール誘致の経緯は?
(2)アウトレットモールの進出が本市に与える効果を含め今後の展開をどのように考えているか?

○市長 (1) まず、経緯でありますが、本市は乙川リバーフロント地区整備事業、歴史まちづくり事業を推進し、市内外からの誘客により観光産業都市としてのさらなる発展を目指しているところであります。
 また、本宿駅周辺につきましては、本市東の玄関口として、国道1号や名鉄名古屋本線の沿線であるほか、新東名高速道路の岡崎東インターチェンジや国道473号バイパスの整備により、市内のみならず県内における重要な交通結節点の一つとなっております。

名鉄名古屋本線・本宿駅

 この利点に目をつけた事業者から、先年、アウトレットモール進出の打診があったわけであります。そもそもそれがすべての発端であります。
 この事業者がこの地に目をつけた一番の理由は、「東名と新東名の二つのインターチェンジから適当な距離の中間点にあり、国道1号への迂回もでき、渋滞回避の可能性が高いこと」と聞いております。
 この事業は、県内初の本格的なアウトレットモールとなること、また、県内及び市内への大規模な誘客となること、雇用を含む経済効果が本市にとっても非常に有効であることから市としても協力する旨を回答したところであります。また、同時に地元住民からも熱烈なる建設促進要望の声を頂いているところです。
 アウトレットモールは大型商業施設ではありますが、一大レジャー施設でもあるとも認識しております。現在進めている観光産業都市政策において、重要な位置付けになると考えております。

(2) 今回のアウトレットモールは、新東名岡崎東インターチェンジを利用した来客が見込まれ、広域をターゲットとした集客施設となり、東部地域だけでなく、市内の観光地への回遊の起点となると考えております。ここから市内回遊を促すため、アウトレットモール内のインフォメーションを活用して、積極的に観光情報を提供するなど、来客を市内観光地へ誘導する機会も創出できます。
 また、道の駅藤川宿と連携して、旧東海道松並木のまち歩きや、八帖味噌ブランドなどの特産品の観光消費につなげていくことも期待できます。さらには岡崎東部地域における歴史資産のみならず、蒲郡のラグーナテンボスや豊川稲荷、伊良湖など県内の大規模集客施設との観光コラボレーションも期待できるものと考えております。

道の駅 藤川宿

 一方でアウトレットモールには、多くのファッション関連店舗の出店が見込まれ、女性を主体とする雇用の場としても期待されます。このように経済効果や雇用創出など、本市にとってもメリットの多い施設でありますので、進出についても積極的な協力をしてまいります。
 ただし、設置までには多くの課題があり、国、県、近隣市町、事業者、農業団体、商工団体そして地元の理解と協力が不可欠であります。今後課題の整理を進め、さらに多方面に働きかけてまいりたいと考えております。
 しかし基本的問題として、この事業は公共事業ではなく、あくまで民間の行う事業であるということを忘れてはならないと思います。私からは以上であります。


柴田敏光議員(民政クラブ) 12月5日(月)

柴田敏光市議

――市民サービスについてお伺いします。マンホールカードを作成した目的は?

○市長 岡崎市長は愛知県下水道推進協議会の会長であるほか、全国浄化槽推進市町村協議会の会長でもありますので、下水道行政に対する市民の関心や理解を求めていく立場でもあります。
 下水道は、生活環境の改善、公共用水域の水質保全、浸水の防除など、市民生活を支える上で必要不可欠なインフラ施設ですが、下水道普及が進むにつれ「あって当たり前の下水道」は市民から関心が薄れていくのが実情です。
 そこで市民と下水道との接点になるものとして、道路上に点在する〝マンホール蓋〟の活用が考え出されました。各市町において地域の特色などをモチーフにしたご当地ならではの工夫を凝らした様々なデザイン・マンホール蓋が設置されてきました。
 本市では、市制施行70周年の昭和62年にデザイン・マンホールを採用したのが始まりです。通常の蓋は着色がありませんが、東岡崎駅周辺と、りぶら周辺の歩道に単色カラーで着色した蓋を設置しました。
 平成27年度には、リバーフロント地区プロムナードのうち岡崎城周辺に、「岡崎城」と日本さくら名所100選に選ばれた岡崎公園の「桜」、夏の風物詩である伝統の「三河花火」を描いた8色カラーの蓋を設置しました。
 市制施行100周年を迎えた本年、本市にとって非常にタイミングよく、全国規模でマンホールカードが発行されることとなりました。全国から岡崎の地に足を運んでいただけるアイテムの一つになるのではないかと考え、この8月からプロムナードに設置した図柄を採用したカードを発行いたしました。

Manholecard1

 昔からマンホールブタ・マニアはいましたが、近頃ではマンホールに興味を持つ女性のことを、発音に気を付けて頂きたいのですが、「蓋女(フタジョ)」と呼ぶそうです。密かなブームとなっていることもあり、度々マスコミに取り上げられ、現在でも途切れることなく、ほぼ毎日カードを求めての来客があります。
 市民の皆様には是非、この機会にカードを手にしていただき、蓋デザインの素晴らしさを楽しんでいただくとともに、存在を忘れがちな下水道に関心を持っていただきたいと思います。


畑尻宣長議員(公明党) 12月6日(火)

畑尻宣長市議

――水源涵養について今後の予定をお聞かせ下さい。

○市長 私から水源涵養の施策について回答させていただきます。
 水はすべての生命の源であり、水が私たちの暮らしを支えていることは皆さんもご承知のことと思います。私たちはこのような水を取り巻く現状を認識し、将来にわたって健全で恵み豊かな水が維持されるよう、水を大切に守りながら使い、きれいな水を作り育む使命があります。
 健全な水循環に関する施策を推進する目的で設置されている「水循環推進協議会」において、水量に関する重点施策を検討するために置かれた「緑のダム部会」は、今年度3回開催されたところであります。
 この部会の中で概ねの方向性として検討されている施策は次の5つであります。
 1つ目は、放置人工林における水源涵養機能の向上、
 2つ目は、里山の保全、
 3つ目は、敷地境界及び森林所有者の明確化、
 4つ目は、水循環影響調査の実施、
 5つ目は、水源涵養機能に関する啓発事業の強化であります。
 これら5つの施策を進める上で課題となるのは費用の確保と市民の理解であると考えております。

北山湿地

 まず費用については可能な限り国・県等の補助制度を活用していきますが、それだけではなく、新たな財源を確保するための様々な方法を検討していく必要があると考えております。
 そして施策に取り組むに当たって最も大切なことは、市民皆様の理解を得ていくことであります。
 今、森林の水源涵養機能の向上に取り組もうとしているのは、森林所有者のためだけでなく、その森の恩恵を享受している私たち38万人市民のためであります。このことを様々な機会を通じて説明し、積極的に理解を求めていきたいと考えております。私からは以上であります。


平成28年12月議会 その1(市長提案説明) (2016.12.06)

平成28年12月議会 その2(一般質問答弁・前編) (2016.12.10)

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2016年12月10日 (土)

平成28年12月議会 その2(一般質問答弁・前編)

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 12月議会一般質問の市長答弁を2回に分けて掲載します(計5名)。前編では、江村力議員、簗瀬太議員の2名の方にお答えしています。


江村力議員(チャレンジ岡崎・無所属の会) 12月1日(木)

江村力市議

――教育環境についてお伺いします。小中学校のエアコン設置の現状をお聞かせ下さい。

○市長 議員も十分ご存じのように、これまでは学校生活の安全性を第一として校舎の耐震化対策に取り組んでまいりました。そして今後は校舎の老朽化対策や施設の改修などを最優先課題として進めていくこととしております。
 議員ご指摘の小中学校の普通教室へのエアコン設置につきましては私も、これまで様々な機会において直接父兄から要望として伺っており、岡崎の未来を担う子供達が快適に学校生活を送るためには必要であると認識しております。
 当初エアコンの設置を考えた時期もありましたが、対象となる全市の学級数、全設置費用、事後の維持管理の費用も大きく、使用するのが7月と9月ということに対する投資効果などから実現に至っておりません。
 一方で「子供の自然対応能力を育てるべき」という意見もあります。私達大人はとてもダメですが、子供達は真冬でも半ズボンで外を走り回っております。「過保護にすることで、そうした能力の発達を妨げてはならない」ということだそうです。
 もちろん、だから不必要だとは申しませんが、地球温暖化の影響の中、特に高温多湿な地域や建物の最上階など個別・具体的なケースに対しては公平性も考えながら対応できないか検討中です。将来の実現に向けて、まずは教育委員会をはじめとした関係各課に調査研究を進めるよう指示をしているところです。私からは以上です。


簗瀬太議員(自民清風会) 12月2日(金)

簗瀬太市議

「夢ある新しい岡崎へ」について市長の施政方針をお聞かせ下さい。

○市長 私の2期目の施政方針についてご質問をいただきましたので、まとめて回答させていただきます。チャレンジャーとして掲げた1期目の公約とは異なり、市長という立場で推進してきた施策を踏まえ、市の総合計画に基づいた大きな柱を掲げたところであります。
 また、市制100周年経過後のさらなる発展を見据えた、来年度の組織体制についても発表させていただきました。市の4つの柱を着実に推進するため、トップマネジメント機能を強化した体制としています。 (注)
 この4つの柱について順番にご説明申し上げます。

1.「災害に強く安心して暮らせるまちづくり」
 今年も熊本地方や鳥取地方で大きな地震が発生したほか、つい先週には東日本大震災の余震と思われる大きな地震や津波が発生し、わが国では、いつ、いかなるところでも地震は起こりうるという認識を誰もが共有しているところであります。自助・共助・公助を合言葉とし、官民一体となった減災対策に重点をおいた「地震対策アクションプラン」の策定に取り組んでまいります。
 また、今年は台風に起因する大水害も発生し、地震対策だけでなく集中豪雨や浸水から「命と暮らしを守るため」のハードやソフト対策が重要となってまいりましした。近年増え続ける大雨に対する浸水被害の軽減や解消への取り組みを示した「総合雨水対策計画」に基づき、必要な対策を確実に実施していきます。
 次に地域医療でありますが、大学病院の建設については平成32年度の開院を目指して協議が進んでおり、市民病院を始め各種の医療機関と連携して医療の充実を図ってまいります。
 また、高齢化に対応した社会の仕組みづくりについては、先送りのできない重大な問題であると認識し、福祉部を再編して地域福祉を推進する体制といたします。市民が健康で長生きできる保健施策、高齢になっても地域で自分らしい暮らしを継続できるよう、地域包括ケアシステムの構築を進めてまいります。

2.「子育て支援と教育の充実」
 少子化の進行については様々な要因が挙げられていますが、核家族化や地域のつながりの希薄化による子育てへの不安もその一つであると言われています。親が孤立することなく育児ができる環境を整えることで、不安や負担を軽減することが大切であります。
 今後、南部地域で保育園の需要が増えると見込まれています。子供が増えることはありがたいことでありますので、こういった地域に対して保育園等の設置を検討してまいります。また、子育て世帯の経済的負担の軽減策として学校給食費の一部無料化を実施しておりますが、財政状況が大きく変わらないうちは継続していく予定であります。
 市制100周年記念式を見て下さった方にはお分かりだと思いますが、第2部のアトラクションで岡崎市の出身者だけで作り上げた舞台がありました。本市の人材育成につきましては、あの舞台がいかに感動的で素晴らしかったかという点に尽きるわけです。こうした教育や文化の伝統を継承すべく、人づくりや文化の醸成にもさらに力を入れてまいります。

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愛知県岡崎総合運動場

 平成32年の供用開始を目指している「龍北総合運動場」(旧・県営グラウンド)でありますが、高齢化の進行に対応して、市民が健康で生涯にわたってスポーツを楽しむことができる環境整備に努めてまいります。

3.「賑わいのある活気に満ちたまちづくり」
 1期目の公約から引き続き、「観光産業」を「ものづくり」と並ぶもう一つの経済の柱としてまいります。
 人口が減少すると想定される中で、歳入の根幹である税収の確保のためには市民の所得や市内事業所の利益の向上が欠かせません。観光客のもたらす消費や、関連事業者への経済波及により、市内の経済を活性化する手法として観光産業を育成する必要があります。

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 現在進めている「乙川リバーフロント計画」や「歴史まちづくり計画」を始め各種まちづくり事業はここにつながるのであります。
 本市は当面の間、着実に人口が増加すると想定されており、経済的な体力がいる今だからこそ実施できる、そして今のうちに進めておくべき「まちづくり事業」であると考えます。
 また組織体制についても、徳川家康公ゆかりの歴史文化資産の活用を目指して〝家康観光〟を推進する体制とするほか、「景観まちづくり」と「歴史まちづくり」を両輪として推進するため「まちづくりデザイン課」を新設して推進してまいります。
 私が常々申し上げていることですが、「あの次代の市政の結果、今日の岡崎がある」と言われる施策を行う決意であります。

4.「コンパクトなまちづくり」
 人口減少社会において行政サービスを維持していくには、行政の無駄をなくすとともに施設の統廃合などによりインフラをスリム化し、効率的な運営を行っていかなければなりません。
 また、全国的な現象でありますが、高度経済成長の時代に整備されたインフラが一斉に更新期を迎えることになり、本市もその例外ではありません。施設の再利用や長寿命化をはかりながら、公共施設の統合管理計画に基づき施設の更新を進めてまいります。
 そして人々が公共交通により、これらの公共施設や商業施設にアクセスできる都市構造へと転換していくことも重要な課題であります。交通政策課を新設し、大学病院の建設に伴うバス路線の再編を始め、様々な公共交通の課題に取り組んでまいります。

 現段階で目に見える施策が、市の中央地域に、また、インフラ整備に集中しているかのように見られることが多いのですが、そういった一面的な捉え方ではなく、これら一連の事業は将来を見据え、岡崎市が大きく変わっていく足がかりとなるものであります。
 市に潤いをもたらす「稼ぐ」産業の育成と、行財政の効率化を同時に取り組むことにより今後予想される様々な課題に立ち向かってまいります。
 これからも「夢ある新しい岡崎」づくりを目指してまいりますので、議員の皆様にもご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

(注) 11月18日、本市は平成29年度の組織体制の概要を発表しました。トップマネジメント部門においては、市長公室を「総合政策部」に改称し、企画財政部にあった企画課を編入します。それとともに100周年記念事業推進課が担っていたシティプロモーションは「総合政策部」の広報課が引き継ぎ、市長公室にあった防災危機管理課(防災課に改称)は市民生活部に移管します。また、“班制”を“係制”に変更するなど、来年4月に大きな組織改正を行います。


平成28年12月議会 その1(市長提案説明) (2016.12.06)

平成28年12月議会 その3(一般質問答弁・後編) (2016.12.13)

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