幼稚園・小学校・中学校

2017年12月26日 (火)

第14回 徳川家康公作文コンクール表彰式

徳川家康公作文コンクール

 11月25日(土)、今年も德川記念財団並びにタニザワフーズ株式会社の御尽力により、第14回「徳川家康公作文コンクール」の表彰式が中町の長誉館にて行われた。
 長年にわたり御協力を頂いている德川記念財団並びに徳川宗家第十八代当主・德川恒孝(つねなり)様、タニザワフーズ株式会社に対し、心から感謝申し上げると共に毎年御参加頂いている小中学校の皆様にも御礼申し上げたい。
 今年も最優秀の德川賞に選ばれた藤川小学校4年の松田真依さん始め、11名の入賞者が表彰を受けることになった。

最優秀賞(德川賞)
「家康ってすごい」
松田 真依 (まつだ まい)
岡崎市立藤川小学校4年
優秀賞(家康賞)
「いえやすのように」
海老澤 亮誠 (えびさわ りょうせい)
岡崎市立井田小学校1年

「太平の世を願い続けた家康」
判治 孝哉 (はんじ たかや)
岡崎市立三島小学校6年

「家康が創った平和な世界」
板倉 六穂 (いたくら りほ)
岡崎市立葵中学校3年
岡崎市長賞
「家康公を偲う」
鈴木 寧音 (すずき ねね)
愛知教育大学附属岡崎中学校2年
岡崎市教育委員会教育長賞
「ぼくと家康のふるさと岡崎」
太田 幸佑 (おおた こうすけ)
岡崎市立大樹寺小学校6年
岡崎商工会議所会頭賞
「拝啓 家康様」
渡邉 はな (わたなべ はな)
岡崎市立竜美丘小学校6年
中日新聞社賞
「私が家康を感じるとき」
三浦 舞友 (みうら まゆ)
愛知教育大学附属岡崎中学校2年
大樹寺貫主賞
「家康への感謝」
合津 夏希 (ごうつ なつき)
岡崎市立大樹寺小学校5年
伊賀八幡宮宮司賞
「みんなのためにつくした人」
澤村 咲花 (さわむら さくら)
岡崎市立六ツ美中部小学校5年
龍城神社宮司賞
「渡町の英雄」
次田 宗太郎 (つぎた そうたろう)
岡崎市立矢作南小学校6年

 以下は当日の挨拶です。


 皆様、こんにちは。岡崎市長の内田です。
 本日は「第14回 徳川家康公作文コンクール」の表彰式がこのように盛大に開催されますことを心よりお喜び申し上げます。
 また、主催者であります德川記念財団理事長の德川恒孝様はじめ関係者の皆様には、作文コンクールを通して郷土の偉人、徳川家康公について学び、郷土愛を高める良い機会を与えていただいておりますことにこの場をお借りして深く御礼申し上げます。
 今回のコンクールでは、市内の小中学校32校、814点の応募があり、本日めでたく11作品が入賞されたと伺っております。入賞された皆さん、本当におめでとうございます。

 私は仕事で日本中を訪れておりますが、所によっては江戸時代や徳川家のことを良く言わない人がいます。どちらかと言うと西日本の方に多い訳ですが、これは明治維新以後の教育のせいでもあります。しかし実際はそうではありません。江戸末期から明治にかけて日本に来た多くの外国人が日本の文化のすばらしさと社会の健全さに驚いております。これは長い日本の歴史の中でつちかわれたものであり、その多くは江戸時代に完成されたものであります。

岡崎城

 今回の受賞を機会に、皆さんには徳川家康公をより深く知り、江戸時代の正しい歴史をもっと学んで、家康公と岡崎を今まで以上に好きになっていただきたいと思っています。そしてそのことを多くの人に伝えて下さい。

 さて、本市におきましては、市制の施行から101周年を迎え、今年は次の100年に向けて新たな一歩を踏み出す大変重要な年になります。これから数年の内に手がけた事業が次々と実現を迎えます。東岡崎駅前の家康公の騎馬像、徳川四天王の石像も設置され、人の流れも大きく変わってまいりますので、どうぞご期待下さい。

徳川家康公像

(制作途中の3分の1サイズの徳川家康公像。2016年12月撮影)

 そして私の究極の目的である、岡崎の子ども達が、自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を目指し全力で取り組んでまいりますので、今後とも一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 最後に徳川家康公作文コンクールの更なるご発展と、本日お集まりの皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げまして挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。

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2017年7月12日 (水)

岡崎の海外交流事業 その2(中学生派遣団)

岡崎市中学生三大陸派遣団

 現在本市は、アメリカ・カリフォルニア州のニューポートビーチ市、スウェーデンのウッデバラ市と姉妹都市提携を、中国の内モンゴル自治区のフフホト市と友好都市提携を結び、交流を続けている。
 数年前の鳥インフルエンザの流行と近年の対日関係の悪化の影響でしばらくフフホト市との交流が途絶えていたが、友好都市提携30周年を記念して、今年はフフホト市代表の方々の家康行列参加に続き、この7月に友好の翼訪問団(岡崎市国際交流協会)の皆さんと共に私もフフホト市を訪問してきたところである。

家康行列・フフホト市提携30周年記念使節団

(家康行列・フフホト市提携30周年記念使節団)

 これら三つの都市とはかねてより、毎年中学生の交流事業も行われていたのであるが、現在はニューポートビーチとウッデバラの2市との交流となっている。決して中国を軽視している訳ではないが、「中学生が英語を学んでいることを考慮し、欧米文化圏との交流が効果的」という教育現場の意見を受け、今年度からは「中学生三大陸国際理解教育推進事業」として、新しくオーストラリアの東岸、メルボルン郊外にあるウィトルシー市(Whittlesea)への訪問が開始されることとなった。

 毎年、派遣前と帰国後に中学生派遣団の結団式と帰国報告会が行われ、各中学校の代表となった生徒の抱負の表明と体験談の発表が行われている。
 さすが全市の中学生の代表として選ばれた生徒さん達だけあって、それぞれ論理的でしっかりとした物言い、自信の満ちた顔つきでの意見発表に毎年感心させられている。(私は中学時代、とてもこんな立派な中学生ではなかった。) 中学生の交流はニューポートビーチが35回、ウッデバラは13回目を迎えている。今年度からウィトルシーの中学校との交流を開始する。ニューポートビーチとウッデバラには9月下旬から9日間、ウィトルシーには10月下旬に訪問予定となっている。
 OBの中には中学生時代の経験が元となり、外務省に入省してスウェーデンに派遣されたり、民間企業で海外に活躍している人達も多い。岡崎の中学生のさらなる躍進を期待している。
 以下は5月16日(火)に行われた派遣団結団式での市長挨拶である。


 皆さんこんにちは、市長の内田であります。
 岡崎市全中学生、10,758人の代表として、アメリカ・ニューポートビーチ市、スウェーデン・ウッデバラ市、そしてオーストラリア・ウィトルシー市の派遣団員に選ばれた皆さん、おめでとうございます。また、保護者の皆様にも心からお祝いを申し上げます。ただいま、派遣団員一人一人から力強い抱負を聞くことができました。さすがに各学校のリーダーであり、すばらしい交流をしてきてくれるものと確信いたしました。

 ニューポートビーチ市への訪問は今年で35回目となります。同市は温暖な気候に恵まれ、市の周辺では航空や通信などの先端技術産業が盛んな、洗練された街です。33年前、両市のローターリークラブや中学生の交流をきっかけにして、姉妹都市の提携をしました。皆さんの先輩が岡崎市とニューポートビーチ市を結びつけたのです。私も3年前に30周年を記念して議会・市民代表の方達と訪れましたが、派遣団の皆さんはこの交流を通して、歴史のある友好関係をさらに深めてほしいと思います。

 また、ウッデバラ市への訪問は今回で13回目となります。スウェーデンは世界の中でも福祉国家として知られています。その中でもウッデバラ市は都市環境整備や自然保護に力を入れている大変魅力的な都市であり、姉妹都市提携を結んで49年という長い歴史があります。
 私は今から38年前、アメリカ留学の後、アメリカ人の学生達とヨーロッパを周遊し、その後一人でソ連邦(今のロシア)を鉄道で横断して日本に帰国しました。その折にウッデバラを訪れましたが、港のある美しい町でした。
 派遣団の皆さんも見学や様々な体験を通して、より一層視野を広げてきて下さい。

 さらに本年度より、オーストラリアのウィトルシー市への訪問が始まります。この町は住宅が建ち並ぶ一方で草原も広がる田園都市であり、交流する学校は第一外国語として日本語教育に力を入れていると聞いております。お互いの母国の言葉を教え、学び合える、素晴らしい交流になると思います。
 今回の訪問は先発隊として現地調査に出かけた先生方のおかげで始めることとなりました。第1回目の訪問をされる皆さんが今後のカギを握ることになりますのでよろしくお願いします。

 これからますますグローバル化が進み、皆さんが社会に出る頃には、英語の力、豊かな国際感覚と多様な価値観がより求められる世の中になっていることでしょう。皆さんもこの派遣事業を通してできるだけ多くのことを学んで、それを肌で感じ取ってきて下さい。訪問先の文化を理解すること、私たちの文化を伝えることを通して、国や言葉が違っても協調できることを体験してほしいと思います。将来必ずその体験が生きる時が来ます。
 そして、今後ますます国際化社会で活躍する子供が、ここ岡崎から育っていくことを願っています。
 最後に、岡崎市の中学生を代表する派遣団の皆さん一人一人が国際人として大きく成長できることを期待しております。今回の訪問が将来につながる思い出となることをお祈りします。元気で行ってきて下さい。帰国報告を楽しみにしております。


岡崎の海外交流事業 その1(サウスカロライナ大学2017) (2017.07.08)

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2016年8月28日 (日)

第44回 生徒市議会

第44回生徒市議会(2016年8月9日)

 生徒市議会は、中学生が岡崎市の行政について調査し、市議会のしくみを実体験し、自分達の力で議会を運営することによって、行政や議会、広く政治そのものに対する関心を育むことを目指している。これは市内20校の生徒会で組織する岡崎市生徒会連絡協議会の主催によるもので、今年8月の開催で第44回目を迎えた。
 準備にあたり御苦労頂いた各学校の先生方並びに関係者に対して御礼を申し上げるものである。

―当日の挨拶―
『今日はようこそ岡崎市役所へおいで下さいました。心より歓迎申し上げます。
 去る7月1日に行われた市制100周年記念式典においては、中学生代表による「岡崎こども100年宣言」を聞かせて頂きましたが、未来への希望と自身に満ちた言葉には大変感動しました。また、岡崎の子供達と岡崎出身の先輩達の歌や踊りを中心としたパフォーマンスもすばらしく、よその市長さん達からも褒められ、うれしく誇りに思いました。
 本日も全市の中学生を代表する、岡崎を愛する60名の皆さんがこの議場に集まり、市政に対して熱意に満ちた提案がなされ、生徒市議会が立派に行われたことをうれしく思っております。
 これから迎える新しい時代は、自由な心で物事をとらえることのできる皆さんが担い、形作ってゆくものです。そして、日本全国のそれぞれの地域には、それぞれの自然景観、伝統、文化、慣習、考え方というものがあり、そうしたものを理解し、大切にできる大人になって下さい。「何でも東京に右へならえ」することが正しい選択ではありません。独自の文化、伝統、生き方をもつ多様性というものが国や社会に深みをもたらすものと考えます。
 これからの未来社会において若い皆さんには大いに期待しております。』

第44回生徒市議会(2016年8月9日)

―各学校の提案と私の好評―
①岡崎アピールについて

岡崎市立矢作北中学校

1.矢作北中・・・「花火大会を市民参加で拡大したい」
(答)岡崎ほど花火大会を都心の人口密集地帯で行っているところは例が無く、それだけに安全対策、規制には厳しいものがあります。しかし乙川リバーフロント計画の進展に伴い、新しいことも考えてみます。

2.額田中・・・「鳥川(とっかわ)の湧き水を岡崎のPRに活かす」
(答)「平成の名水百選」に選ばれ、マスコミの話題にもなっている〝鳥川の水〟はぜひ岡崎のPR材料にしたいと思います。

3.甲山中・・・「芸術作品を募集し街中に展示する。11月3日を岡崎市の『芸術の日』とする」
(答)籠田公園からセントラルアベニュー、人道橋の700メートルのスペースは芸術作品の展示も含め、様々なパフォーマンスのアピールの場として市民に活用して頂くつもりです。

岡崎市立竜南中学校

4.竜南中・・・「市内500の町の魅力をアピールする」
(答)100周年記念事業の一つとして行っている「岡崎まちものがたり」誌は、地域の歴史として100年先にも残すためのものです。「岡レンダー」のアイデアは市のカレンダーに活かします。

②防災・環境について
5.南中・・・「巨大地震に備えるシミュレーション」
(答)ケース・スタディとして具体的な対応策を考えておくことは大切です。

6.東海中・・・「災害時、中学生として役に立ちたい」
(答)災害時にはまず自分の身を守って下さい。そして余裕ができた所でまわりの人のことを考えて下さい。復旧活動が始まった時に御協力下さい。

7.河合中・・・「ホタル保護を河川美化につなげたい」
(答)「オールオカザキリバークリーンデー」のアイデアはすばらしい取り組みだと思います。

③100年後の岡崎について
8.常磐中・・・「樹木を各学区で決めた場所に植樹する」
(答)植樹は良いことですが、規則を守って県や市に相談を行って下さい。岡崎市では「さくら100年プロジェクト」として専門家に相談しながら河川や公園に植樹を行ってゆきます。

9.六ツ美北中・・・「JR岡崎駅と東岡崎駅をエアドームでつなぐ」
(答)楽しみ夢あるアイデアですが、予算と実現性に難しさがあると思います。エアドームの発想は他のことで活かしたいと考えます。

④街づくりについて
10.城北中・・・「康生に『町の駅』をつくり、観光名所を遊歩道で結ぶ」
(答)現在、建設中の人道橋の北側に観光案内センターと土産店、休憩所を兼ねた複合施設を建てる予定です。市内の観光名所を歩くモデルケースの案内と効果的な案内板の設置、将来はスマートフォン向けの解説も計画中です。

11.岩津中・・・「河川から発信するアクティブ・プラン」
(答)今年から行っている「おとがワ!ンダーランド」はまさにそういう考えのものです。橋のたもとでカフェ、河川敷でキャンプやビアガーデンを行い、乙川で手こぎボートやカヌーをできるようにします。他の川でもできることがあれば考えたいと思います。

12.翔南中・・・「JR岡崎駅東側の活性化プラン」
(答)今、岡崎で一番活力のあるのがJR岡崎駅周辺です。新総合病院、新商業施設に併せて道路整備計画も進んでいます。また駅東には噴水付の公園と高級ホテル、カフェ・レストランができます。

⑤福祉・交流について
13.北中・・・「岡崎と交流ある都市間サミットを」
(答)すでに岡崎市は海外3市と姉妹都市交流を行い、国内でも親善都市、ゆかりのまちとして4市1町と定期相互交流を行っています。これからも歴史や様々な御縁のもとに多様な交流を考えてゆきたいと思います。

14.葵中・・・「ベルマークを活用した被災地支援」
(答)昔はベルマーク活動が活発でしたが、昨今は低調であると聞いています。ベルマークで被災地支援ができればすばらしいと思います。

15.美川中・・・「市民病院入院患者に笑顔を届けたい」
(答)大ホールで催しを行ったり、患者に手紙を届けたりすることは良いアイデアだと思いますが、病院が医療を担う機能で動いているということも御理解下さい。老人施設や恵まれない子供の施設の方が適しているのではないかと思います。

16.竜海中・・・「中学生がボランティアで小学生の世話を行う」
(答)良いアイデアです。モデルケースをつくって全市に広めて下さい。

⑥市民生活の向上について

岡崎市立矢作中学校

17.矢作中・・・「第2外国語を学び、世界の多くの言葉・文化に触れる」
(答)すばらしいアイデアだと思います。しかし基本はあくまで日本語です。自分の国の言葉で考え表現できる能力を身につけて下さい。外国語がいくらできても自分の国の文化や歴史について話せず、自国に対する誇りを持っていない人は外国でも尊敬されませんし、信用もされません。

18.六ツ美中・・・「小中学生に自転車運転免許証を発行する」
(答)愛知県はこのところ交通死亡事故・全国ワーストワンが続いています。中学生の皆さんがこうした意識でがんばってくれることに期待します。

岡崎市立新香山中学校

19.新香山中・・・「生ゴミ処理機とコンポストを利用したゴミの削減」
(答)かつてコンポストが流行ったことがありますが、今は下火となっています。たぶん個人の庭や畑が必要だからだと思います。学校でまとめてやるのはいいアイデアです。がんばって下さい。

岡崎市立福岡中学校

20.福岡中・・・「健康フェスティバルの開催と誰でもできる体操を」
(答)運動不足は不健康の元、ムリ無く体を動かす習慣をつけたいものです。

―統括―
『以上でありますが、本日皆さんが提案したアイデアは中学生らしい視点で市政を見つめ、岡崎市の未来に向けての思いや願いが語られていました。多くの提案を頂きましたが、これからも岡崎市はさらに活力を増し、賑わいを持続させ、誰もが輝ける、安全で安心な住みよい街の実現に向けて進んでまいります。皆さんの思いや願いをひとつでも多く実現できるように、私も全力でがんばってまいりたいと思います。
 現在、中学生である皆さんもあと3~4年後には選挙権を持ち、実際の政治に参加することになります。これからの岡崎の主役は皆さんのような若者であります。
 今後も岡崎に生まれたことを誇りに思い、ふるさと岡崎を愛する心を忘れずに大きく成長されることを期待しております。
 最後に本日の生徒市議会で夢と希望あふれる提案を頂きました中学生代表の皆さん、そして企画運営面で支えて下さった方々に心より感謝申し上げまして私からの講評とします。ありがとうございました。』

第44回生徒市議会(2016年8月9日)


第42回 生徒市議会 (2014.09.24)

第41回 生徒市議会 (2013.09.04)

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2015年12月18日 (金)

平成27年12月議会 その1(市長提案説明)

岡崎市議会 平成27年12月定例会

 岡崎市議会の平成27年12月定例会(12月1日~21日)初日で述べた「市長提案説明」を以下に掲載します。


徳川家康公顕彰四百年記念事業
 今年も早いもので、残すところあと1か月となりましたが、この1年を通して岡崎を内外に積極的にアピールしてまいりました徳川家康公顕彰四百年記念事業について触れさせていただきます。
 本市におけるメインイベントであります「岡崎城まつり」につきましては、10月30日から11月3日までの5日間、岡崎公園で開催し、約7万人の方に御来場いただきました。家康公の一生を迫力ある大型ドーム映像で再現した「家康公夢シアター」のほか、文化やグルメ、遊びを切り口とした多彩なプログラムで家康公の築かれた天下泰平の江戸の世をお楽しみいただきました。

第3回家康公生誕祭泰平の祈り(2015年12月26日)

岡崎公園

 そして、プレ事業を含めますと3年余りにわたり実施してまいりました家康公四百年祭は、いよいよエンディングを迎えます。家康公の誕生日であります今月26日には、静岡・浜松との3市合同のエンディングセレモニーを実施いたします。そのほか、岡崎城のライティングショーや乙川河川敷では水面を青く漂う3万個のLEDボールの「いのり星」を浮かべます「泰平の祈りプロジェクト」を、そして市民や観光客に参加していただく提灯行列も実施し、岡崎の冬のイベント「光の祭典」の確立につなげていきたいと考えております。
(注・提灯行列は12月10日をもって定員に達し、募集を終了いたしました。)

徳川家康公像
 次に、新たな岡崎のシンボルとして東岡崎駅周辺に設置いたします徳川家康公像につきましては、各方面の専門家等による家康公像デザイン検討会議からいただいた御提言に基づいて準備を進めているところであります。
 この岡崎で徳川家康と名のられた25歳当時の馬上の若々しい姿の銅像を、日本芸術院の会員で、日本屈指の銅像制作者の神戸峰男(かんべ みねお)氏に制作していただく予定であります。来年2月には、デザインのイメージ画を公表するとともに、像の設置のための寄附金を積極的に募ってまいります。東岡崎駅周辺の整備に合わせ、平成30年度末までには家康公像を設置したいと考えております。

岡崎市制100周年記念事業
 さて、年が明けますと、いよいよ本市の市制施行100周年を迎える年となります。市制100周年記念事業につきましては、現在、その準備を進めているところでありますが、主な事業につきまして、御報告をさせていただきます。
 まず、100周年記念事業が目指す市民参加による事業の象徴として進めております市民プロジェクト支援事業「新世紀岡崎チャレンジ100」でありますが、市内の各種団体から112件の市民プロジェクトが提案され、審査の結果、93件が採択プロジェクトとして決定されたところであります。今後、この93団体の皆様には、来年度の事業実施に向けて、事業内容の精査や補助金の交付申請を行っていただき、交付決定後は、本格的な準備に入っていただくこととなります。
 次に、地域において積み重ねてきた歴史や文化、逸話や自然、景観などを「地域の自慢」として1冊の本にまとめていく「岡崎まちものがたり作成事業」は、来年度の完成に向け、総代会連絡協議会が中心となり、市内全小学校区で作成委員会を立ち上げていただきました。現在、それぞれの作成委員会において掲載内容を検討いただいているところであります。
 続きまして、先人から受け継いだ桜を愛護しながら新たな桜の名所づくりを進める「さくら100年プロジェクト」でありますが、桜の植樹時期は、秋から冬の落葉期が良いとされていることから、先月15日に植樹を開始したところであります。このプロジェクトは3か年の計画でありまして、初年度となります本年度は、市内22か所に約1,150本の桜を植樹してまいります。

岡崎市制100周年記念事業 赤い糸プロジェクト

 次に、本市の新たな魅力を、様々なモノをつなげることにより生み出そうとする「赤い糸プロジェクト」についてであります。事業者参加型の新商品開発プロジェクトは、市内27の事業者の参加により、10月から開始をしております。来年の夏頃には、本市の新たな特産品が発表される予定であります。
 また、店舗参加型の八丁味噌と赤ワインをかけ合せたマリアージュイベントには、市内32店舗の飲食店の参加がありまして、来年4月から各店舗で赤ワインに合う八丁味噌を使った「市制100周年記念メニュー」が提供される予定であります。
 以上、100周年記念事業の一端につきまして、現状等を説明いたしましたが、100周年記念事業は、基本理念のとおり、様々な市民の皆様の参加のもとで実施し、新世紀に入る岡崎の更なる発展や活性化につなげてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

平成27年度の主な事業の進捗状況
 本年度の主な事業の進捗状況について、御説明いたします。
 まず、認知症の地域支援についてであります。本年1月から開始しました認知症高齢者見守り支援事業の「岡崎おかえりメール」につきましては、現在見守り協力者として約700人、行方不明の恐れのある方の事前登録として約100人が登録されております。認知症による徘徊はニュースなどでも取り上げられておりますが、地域での見守りを強化するため、更なる登録者の増加に努めてまいりたいと考えております。
 また、認知症の本人及び家族の居場所づくりや情報交換を目的とした支援拠点となります「認知症カフェ(オレンジカフェ)」につきましては、補助対象事業者として5団体を選定しました。これらの支援により、認知症の方の家族の介護負担の軽減や地域住民の方の認知症への理解を深めることで、認知症の方を地域で支えていく体制づくりを図ってまいります。

百々保育園

 次に、児童福祉の関係であります。昨年度から工事を進めております百々(どうど)保育園の園舎建替え事業につきましては、いよいよ完成を迎えることとなり、仮設園舎から新園舎への引越しを行った後、今月14日から新しい園舎での保育がスタートすることとなります。また、来年度からは定員を20人の増となる215人とし、保育の充実を図ってまいります。新しい園舎の完成を心待ちにしていた子どもたちがこれからも、安全に楽しく保育園で過ごせるように、より一層努めてまいります。
 続きまして、学校教育の関係でありますが、昨年度から進めてまいりました六ツ美中学校柔剣道場(じゅうけんどうじょう)の整備は、木材利用に配慮した工事が9月に完成し、武道の円滑な実施が可能となりました。
 また、本宿小学校プール改築業務につきましては、既設のプールの解体後、現在はプールや更衣室の基礎工事が完了し、年度内の完成を目指してまいります。
 そのほか、適応指導教室分室の「ハートピア上地」につきましては、岡崎市総合学習センターの1階を整備し、9月に開設しました。もともとありましたハートピア竜美と合わせますと、実習室の数も職員の数も倍になりました。このことにより、定員超過により、希望をしても通所できない子供が発生する状況が解消されるとともに、個別対応が必要な児童生徒も受け入れることができるようになりました。

 次に、災害対策の関係であります。
 南海トラフ地震など大規模な地震災害において、住民が居住する地区の災害特性に沿った、的確な自主防災活動を検討していただく際の資料として小学校区単位の防災カルテを作成しました。これを活用し、地域住民自らが作成する地区防災計画策定の支援を4地区で実施してまいります。
 現在は、内閣府から地区防災計画策定支援モデル事業として採択された矢作北学区のほか松本町と中之郷町で住民によるワークショップを通じ、地域の災害特性を反映した防災計画の策定に取り組んでおります。
 また、「自主防災組織 活動資機材等 整備補助金」につきましては、昨年度に続き地域からのニーズが非常に高く、今年度は96団体から申請をいただき、浄水器や発電機の購入、防災倉庫の設置など地域防災力向上の一助となる資機材の整備に活用いただいております。近年の大災害の教訓から、地域住民が自ら地域を守る自主防災活動の活性化の推進が被害を軽減するために何よりも重要であることから、今後も一層共助による減災の推進に重点を置いて取り組んでまいります。

 最後に、乙川リバーフロント地区整備でありますが、この計画は現在進めている東岡崎駅周辺地区整備や岡崎公園整備と連携させ、お城と歴史資産などを活用し、さらに、康生地区、伝馬通りなど、中心市街地への回遊性を高め、賑わいの創出を図るまちづくりを目指しておりまして、この10月からは、市民の皆様と練り上げていくワークショップを開催し、「かわまちづくり」、「中央緑道活用」、「歴史まちづくり」、「賑わい創出」をテーマとして取り組んでおります。
 10月25日の全体会議では、70人の市民の皆様の積極的な参加をいただきました。今後も、さらに議論を深めて、より良い「まちづくり」の御提案をいただきたいと考えております。また、こういった「まちづくり」のための受け皿としての施設整備では、殿橋下流右岸の河川敷、プロムナードとしての堤防道路整備や(仮称)乙川人道橋などの工事も今年度より進めています。
 以上、主な事業の進捗状況について御説明申し上げました。

本議会における提案議案
 それでは次に、本議会に提案しております議案について説明させていただきます。
 まず、条例議案でありますが、制定条例としましては、市制100周年記念事業であります「岡崎さくら100年プロジェクト」のため、桜の植樹及び適正な維持管理に要する事業費を積み立てる基金を設置します「さくら基金条例」、行政不服審査法の全部改正に伴いまして、審査請求に対する裁決の公正性、適正性向上のため、審査庁の判断の妥当性を審査する附属機関を設置します「行政不服審査会条例」、及び「消費生活センターの組織及び運営等に関する条例」の3件であります。
 次に、改正条例としましては、大樹寺小学校の教室を活用し、設置する児童育成センターの名称及び位置を定めます「岡崎市児童育成センター条例」、市営住宅等入居者へのサービスの向上及び経費の縮減のため、指定管理者制度の導入ができるよう見直します「岡崎市市営住宅条例及び岡崎市特定公共賃貸住宅条例」、ほか4件でありまして、合わせて9件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、指定期間が満了する施設について、次の指定管理者を定める「公の施設に係る指定管理者の指定」が22件、市道整備等のために必要な用地を買い入れる「財産の取得」が3件、このほか1件でありまして、合わせて26件を提案させていただいております。

本議会における補正予算議案
 補正予算議案でありますが、以下の減額補正を提案いたします。

一般会計 4億4,489万9千円の減額
特別会計 1,111万2千円の減額
企業会計 3億2,815万  円の減額

 補正予算の主な内容につきましては、まず人件費に関しまして、一般・特別・企業会計を通じまして、人事異動に伴う職員給与費の補正をお願いしております。
 一般会計における主なものとしましては、総務費は、公共施設保全整備基金及びさくら基金への積立て、イントラネットのセキュリティー対策を強化するためシステム開発委託料の計上、防犯灯の球切れによる取替えが見込みを上回ったことによるLED灯への取替工事請負費の増額、個人番号カードの交付予約システムに係るクラウドサービス使用料の計上、民生費は、地域密着型特別養護老人ホームを整備する法人の応募がなかったことによる建設助成事業費の減額、保育単価が見込みを上回ったことによる施設型給付費の増額、交付の前提であります国庫補助金の減に伴う生活保護施設整備事業費補助金の減額、土木費では、破損した郷東橋(ごうひがしばし)を復旧するための測量設計委託料の計上、整備方針を検討するため、当初予定していた整備の一部を取りやめたことによる乙川河川緑地整備工事請負費の減額をお願いするものであります。
 次に、繰越明許費(くりこしめいきょひ)でありますが、福祉の村施設整備事業につきまして、他工事と同時施工する必要があり、工事日程の調整の結果、年度内完成が見込まれないことにより繰越しをお願いするものであります。
 また、債務負担行為につきましては、市政だより印刷製本に要する経費を始め53件の事項について、それぞれ平成28年度当初予算に先立ち、契約を早期に進めるため、債務負担行為の追加をお願いしております。
 続きまして、特別会計でありますが、後期高齢者医療特別会計では、額の確定に伴う愛知県後期高齢者医療広域連合への保険料等負担金の増額、額田北部診療所特別会計では一般会計繰出金の計上をお願いしております。

岡崎市民病院

 最後に企業会計でありますが、病院事業会計では、C型肝炎治療の新薬を処方する患者の増に伴う投薬・注射薬品の増額や、工事期間を来年度に延長することに伴う本棟再編改修工事請負費の減額、下水道事業は汚水及び雨水の流入水量が見込みを上回ったことにより流域下水道維持管理費負担金の増額をお願いいたしております。
 以上が、今議会に提案いたしました議案の大要であります。

マイナンバー制度
 最後になりますが、10月5日に施行されました社会保障・税番号制度いわゆるマイナンバー制度について触れさせていただきます。
 市民一人ひとりにマイナンバーをお知らせするための通知カードは、本市では、先月22日から各世帯への郵送が始まりました。先日、私の所へも送られて参りました。これに伴い、各世帯の皆様の個人番号カードの申請も始まったところであります。そして、来年1月からは社会保障・税・災害対策関係の行政手続の窓口でマイナンバーの利用が始まります。また、西庁舎地下1階に開設しました個人番号発行センターにおいて、いよいよ個人番号カードの交付も始まります。
 一時期に交付手続が集中するため、市民の皆様の待ち時間を少しでも短縮するよう証明写真撮影装置による写真撮影及びカード交付申請サービスの実施や先程の補正予算の内容で説明しました個人番号カードの交付予約システムの活用によりまして、円滑な事務処理に鋭意取り組んでまいります。 (つづく

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2015年7月 9日 (木)

竜美丘小学校・講演会

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 7月3日(金)、竜美丘小学校で「夢ある次の新しい岡崎を目指して」と題する講演をおこなった。これは水野校長先生と以前からお約束していたもので、竜美丘小学校が取り組んでいる「フレンドシップ事業」の一環としてこのたび御依頼を受けた。
 市長就任以来、百数十回にわたってこのような講演をしてきたが、小学生の皆さんを前に話をするのは初めてのことであった(なお参加者は4・5・6年生)。以下は当日私がお話した内容である。


 早速ですが、皆さんは、市役所や市長がどのような仕事をしているか知っていますか。
 市役所では市民の皆さんからお預かりしたお金、つまり税金を使って、道路や公園を作ったり、ごみの処理をしたり水道を直したりします。お年寄りや体の不自由な人を助けるなど福祉の仕事もします、さらには消防や救急活動もおこないます。これらの仕事は岡崎市に生活する皆さんが健康で安心して生活するためのものです。
 また、家康行列や花火大会など観光に関することも市役所の仕事のひとつです。
 そしてこの学校やこどもの家なども税金によって準備されたものであって、皆さんの生活と市役所は非常に深い関係にあります。
 その市役所全体の仕事の責任者として、税金をどのように使って、どのような街を作っていくか決めるのが市長の役割であり、私は平成24年10月の選挙で当選し、第11代の岡崎市長に就任してからそうした仕事をしています。

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 さて、この岡崎市は古くから「モノづくり」と言われる工業が盛んな地域であります。現在も自動車関連の産業を中心としたモノづくりが、岡崎市の経済を支えています。また、岡崎には、市内の中心を流れる乙川や矢作川に代表される豊かな自然や、歴史的に価値の高い大樹寺や六所神社といったお寺や神社、岡崎城、そして家康行列や花火大会、滝山寺の鬼まつりや岡崎ジャズストリートなどのお祭り、八丁味噌に代表される食べ物など、よその街にはないすばらしい宝があります。
 私は選挙の際に、これからの岡崎市はもっとこうした宝を大切にして「岡崎には自慢できることがこんなにたくさんあるんだ」と胸を張って言える、市民の皆さんに愛される街にすること、その宝を求めて市外からも外国からも観光客の人がたくさん訪れる街にしたいということを皆さんにお伝えしました。その結果、市長に当選させて頂きました。今日はそうした岡崎の宝や、岡崎がこれからどんな街に変わっていくかについてのお話をしたいと思います。

家康公四百年祭
 まずは徳川家康公についてです。
 徳川家康公は、今から500年近く前にこの岡崎で生まれて、数々の苦労を乗り越えた後、江戸幕府を開きました。260年もの長い平和の時代を作り上げた英雄であることは皆さんも知っていると思います。
 今年はその家康公が亡くなって、静岡県の久能山東照宮というところに神様として祀(まつ)られてから400年目の記念の年にあたります。岡崎市では、家康公が日本の歴史にとってどれだけ重要な役割を果たしてきたかを岡崎市民だけではなく、市外の人や外国の人にも知って頂くため、この1月から「家康公四百年祭」として、各種イベントを行っています。そして、イベントを盛り上げるために、お笑い芸人の「はんにゃ」のお二人と、二組のよしもと芸人に「家康公四百年祭おかざきPR隊」として、今年の家康行列やPR映像に出演してもらっています。
 それではここで、四百年祭PRの「オカザキキテネダンス」を見て下さい。

 皆さんも、このダンスを覚えて、一緒に四百年祭を盛り上げて下さい。12月頃には、この竜美丘小学校にもPR隊員がやってきて、クイズなどによって家康公について楽しく紹介する予定となっていますので、楽しみにしていて下さい。

泰平の祈りプロジェクト
 そして10月30日から11月3日までの間、岡崎公園において「家康公四百年祭 岡崎城まつり」を開催します。大型映像シアターや体験コーナーなどを通して、楽しみながら家康公を知り、江戸時代という時代を感じてほしいと思っています。
 家康公の誕生日にあたる12月26日の夜には、「いのり星」と呼ばれる青く光るLEDボール3万個を乙川に流す「泰平の祈りプロジェクト」を開催します。

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 これが「いのり星」というボールですが、水に浮かべると光る仕組みになっています。これを皆さんの手で川に流してもらい、乙川を青く光る川にしようというイベントです。今年の1月に3000個のボールによる試験放流を行いましたが、乙川の緩やかな流れの中を数多くの光が流れる景色は、とても幻想的なものがありました。
 12月の本番ではこの10倍の数のボールを流しますので、目を見張るほどきれいなものとなると思います。皆さんも家族の方などと一緒に参加してほしいと思います。

徳川家康公像
 さらに皆さんが「岡崎は家康公の生まれた場所だ」と市外の友達や親戚などに自慢できるよう、東岡崎駅前に設置する家康公像は、家康が岡崎にいた19歳から29歳ころの若い姿のものにしたいと考えています。
 これは皆さんへのお願いでありますが、この家康像は税金で造るのではなく、市民の皆さんの寄付により造りたいと考えています。皆さんが「あの像を造るのに僕のお小遣いも使ったんだよ」と将来自慢できるよう、子供から大人まで、市民一人一人の協力によって造られた、岡崎市民のシンボルとしたいと思っていますので、皆さんもお小遣いの中のほんの少しでいいので協力してほしいと思います。
 仙台にある、馬に乗った伊達政宗公像などにも負けないものを作りたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

徳川家康公像デザインコンクール

徳川家康公像デザインコンクール

乙川人道橋/岡崎セントラルアベニュー
 次に乙川についてお話します。
 私が子供の頃の乙川は、市民が釣りやボート遊びのできる、もっと親しみのある川でした。私も小学生の頃には、友達と小遣いを出し合って、貸しボートに乗っていました。
 しかしいつの頃からか、川は危険な場所として「近づいてはいけない場所」「遊んではいけない場所」となってしまいました。私は昔のように、もっと市民の皆さんが気軽に集まり、楽しめる場所にしたいと考え、「乙川リバーフロント地区整備計画」というものをまとめ、市民の皆さんに発表をしました。
 その新しい乙川のシンボルとなるのが、新しい橋「乙川人道橋(じんどうきょう)」と、乙川人道橋と籠田公園を結ぶ「岡崎セントラルアベニュー」です。この乙川人道橋と岡崎セントラルアベニューというのは、まだ仮の名前であって、正式な名前を決める時には市内の小中学生の皆さんにも協力して頂いて決定したいと思っていますので、よろしくお願いします。

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 この乙川人道橋やセントラルアベニューは車は通りません。人のための橋や道路です。それぞれ、ちょうど学校のプールの横幅ぐらいの16メートルという広さがあるため、新しい広場ができるようなイメージです。橋の上ではゆっくりと乙川の景色を楽しむこともできますし、様々なイベントを開催することもできます。例えば、フリーマーケットや食べ物市、さらにはミニ・コンサートなどです。皆さんのアイデアによって様々な利用が可能となります。
 この橋は鉄筋コンクリートで造るわけですが、表面には岡崎の山で伐採した木を張ります。これはお城と橋の素晴らしい景色を作ることと、もう一つ別の目的があります。岡崎は全体の面積の60%が森林です。森林は自然のダムとして水を土の中に貯めることによって洪水の被害を防ぎます。また、水が土の中を通ることで、汚れたものを取り除き、きれいな水を川に流す働きをしています。
 しかし、森林の手入れをせずに木が増えすぎてしまうと、こうした働きができなくなり、乙川をきれいな川として維持することはできなくなってしまいます。岡崎の山から切り出した木を、この新しい橋に使うことによって森林を守ることの大切を市民の皆さんに知ってもらいたいと思います。

 また、岡崎セントラルアベニューには徳川四天王の石像を設置します。
 徳川四天王とは、酒井忠次(ただつぐ)・本多平八郎忠勝・榊原康政・井伊直政の4人を指したものです。徳川家康公の天下統一を支えた優秀な武将であります。グレート家康公「葵」武将隊やゲームなどで知っている人もいると思います。
 そうした武将が活躍する場面をイメージした石像を作ることによって、家康公と四天王が三河武士団との固い絆のもとで、どのような戦いをして天下泰平を成し遂げたかを知ってもらいたいと思います。
 岡崎は古くから石工業が盛んな地域です。現在でも名人と呼ばれる職人の方がみえます。その人たちの技を活かして立派な石像を作ることによって、「岡崎市の石職人はこんなすごいものが作れるんだ」と感じてもらいたいとも思っています。

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 これらに加え、殿橋、明代橋を明るくするためのライトアップをはじめ、河川敷には遊歩道やランニングコース、さらには犬を遊ばせるためのドッグランを整備すると共に、観光船や貸しボートの営業をスタートします。貸しボートについては、これまでも桜まつりや夏まつりの時期に試験的に営業をしましたので、乗ったことがある人もいると思います。
 今後はボートやカヌーなど、色々な種類のものを用意して多くの人に楽しんでもらえるようにしたいと思っていますし、私自身もぜひ楽しみたいと思っています。

食べ物とお土産
 次は食べ物とお土産についてです。皆さんは、おみそ汁といえば、八丁味噌などの赤みそを使ったみそ汁がなじみが深いと思います。しかし、日本全国では米や麦のこうじで作られた白みその方が多く使われていて、大豆のこうじで作られた赤みそは珍しい食べ物であります。そうしたことから、岡崎市内の飲食店では昔から味噌煮込みうどんや味噌カツなどの八丁味噌を使った料理が提供されています。
 そして今、新しい八丁味噌グルメとして「岡崎まぜめん」が市内各地のお店で販売されています。今年の2月には給食にも登場したので、皆さんも一度は食べたことがあると思います。3月には家庭用の「まぜめんの素」も販売され、7月21日からは人気ゲームの「戦国BASARA」とのコラボ商品も発売されますので、皆さんも家庭で好きな材料をのせてオリジナルまぜめんに挑戦するのも面白いと思います。
 お土産では、おととしから始まったオカザもんブームに乗って、Tシャツや文房具、お菓子など様々な商品が開発され、大ヒットしました。
 大阪と言えばたこ焼き、伊勢と言えば赤福、というような、岡崎と言えばこれだという商品を生み出したいと思いますので、皆さんもこんなものがあったらいいのではないかというアイデアがあれば、是非教えて下さい。

 岡崎には、駒立ぶどう狩りのぶどう園や、キャンプが楽しめる額田のくらがり渓谷、さらには様々な工作体験のできる「おかざき世界子ども美術博物館」など、皆さんが楽しむことのできるおすすめの場所がたくさんあります。
 ところで皆さんは、東公園に出没した恐竜モニュメントを見ましたか?
 最新の学説に基づいたリアルな実物大の恐竜モニュメントは、ある市民の方から、「子供たちが想像力を高め、夢を膨らませるためのきっかけにしてほしい」という願いで寄付して頂いたものです。
 体長12メートルのティラノサウルスや、国内最大級の高さ14メートルを誇るブラキオサウルスをはじめ、子供のトリケラトプス2体と翼竜のプテラノドンの合計5体が、すべて間近で見て触ることができます。見た人は分かると思いますが、表皮のウロコ一つ一つもていねいに造り上げられており、目玉は毛細血管までが精密に表現されています。さらに、ティラノサウルスの歯にはステーキナイフ状の細かい刻みまでつけられ、細部にまでこだわった大変すばらしい出来映えであります。
 この恐竜を青空の下で見て、様々な夢を膨らませるきっかけにしてほしいと願っております。将来恐竜や古代のことを研究する人や、こうしたモニュメントを作る人になるかもしれませんネ。先日は、アメリカの大学生の皆さんが岡崎に来た時にこの恐竜達を見て大変喜んでいかれました。まだ見たことない人は是非一度見て下さい。
 今後はブラキオサウルスの頭の高さまでリフトで昇れるサービスや写生大会、写真大会などのイベントも考えていますので、そちらにも参加をお願いします。
 この恐竜モニュメントは、将来的には皆さんがより一層楽しんで頂けるよう、東名高速道路東側の森林の中に物語性を持たせたジオラマ風の、まるで昔に戻ったかのような展示を考えております。まさに岡崎版ジュラシック・パークにしたいと思っています。

市制100周年のHOPEプロジェクト
 いよいよ岡崎市は、来年、平成28年に100歳の誕生日を迎えます。この市制施行100周年を市民の皆さんと一緒にお祝いするために、様々なイベントを計画しています。
 中でも、この100周年が皆さんにとって特に素晴らしい思い出となると思われるものが、HOPEプロジェクトです。
 これは、野球やサッカー、バレーボールなどで活躍する選手などを招いてのスポーツ教室を開催したり、科学の先生によるサイエンスショーを行ったり、さらには有名な芸術家と共に作品を作ったりと、岡崎の子供達と各分野で活躍する人との交流の機会を作るものです。
 この事業をきっかけに、皆さんが将来、国内や海外で活躍することを願うものです。
 しかし、市民の中にはまだまだこの100周年を知らない人もいます。そこで、オカザえもんを始めとした岡崎市内のマスコットキャラクターによる「岡崎応援キャラクター隊」が結成されました。PRバスやPR映像、応援ソングを作って、100周年をしってもらうための活動を行っています。それでは最後に100周年PR動画を見て下さい。

 今回、私が竜美丘小学校の皆さんにお話したことは、すべてが私が市長をしている内にできるとは限らないと思います。私がなぜこうしてお話をしに来たかという一番の理由はそこにあります。
 これまで多くの岡崎の先人や先輩達が考え、実現しようとしていたことがようやく実ろうとしています。私達の力が足りず、また時間が十分なくて実現できなかった時は、ぜひ若い皆さんにそうした心を受け継いで仕事を続けて行ってほしいと思うからです。それは必ずしも今日私がお話した内容と同じものでなくても構いません。岡崎の伝統と先人達の精神、智恵を皆さんが受け継ぎ、新しい時代に合ったものとして完成してくれるのであれば、それが私達の喜びであります。
 どうかしっかり勉強して下さい。そして新しい智恵と力で難問を乗り越えて行って下さい。皆さん一人一人の力と将来に期待しています。

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2015年6月11日 (木)

岡崎の国際交流 その2(姉妹都市交流)

姉妹都市中学生使節団・合同結団式(2015年5月25日)

 現在、岡崎市は海外3都市、国内5都市とそれぞれ都市提携をしている。アメリカのニューポートビーチ市(カリフォルニア州)とスウェーデンのウッデバラ市とは姉妹都市提携を、中国・内モンゴル自治区のフフホト市とは友好都市提携を結び、相互友好訪問事業を続けている。
 ニューポートビーチ市は昨年、提携30周年を迎え、春の桜まつりの時に訪日団をお迎えした。

The Newport Beach Sister City Delegation (April 7, 2014)

 そして秋には私、議長、市議有志、商工会議所会頭、国際交流協会会長を含む、30人程の訪米団で友好訪問した。

ニューポートビーチ市訪問(2014年10月)

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 その際には、現地で式典を行い、家康公顕彰400年を記念した家康公の石像を寄贈した。先方からも中央総合公園に記念植樹とベンチのある景観を造って頂けることとなっている。
 なおフフホト市とは、鳥インフルエンザ発生の影響もあってこのところ相互訪問が途絶えているが、米・欧の両市については現在も毎年中学校の生徒の代表20人程が相互に訪問しホームステイを行う関係が続いている。
 つい先日(5月25日)、岡崎市側の結団式が行われ、中学生代表の力のこもった決意表明がなされたところである。まず6月から7月にかけて、ニューポートビーチ市からの使節団を受け入れ、本市からの使節団の派遣はこの秋に行われることとなっている。ウッデバラ市においては、同じくこの秋、両市の使節団がそれぞれ訪れることになっている。

 若い時に異文化に触れるのは貴重な体験であり、感受性の豊かな若者達が自らの文化や生活習慣とは異なった考え方、生き方があることを知り、またそれと同時に人種や宗教が違っても同じ人間であるということを体感してもらうことは、日本の社会にとって重要なことであると考えている。
 さしたる天然資源も無い、孤立した島国である我が国は、外国との友好関係無しには国家の存立維持が難しいという宿命がある。国際的センスと国際関係の本質を読み解き、国のカジとりを誤らない人材を育てることは、将来の国家存亡にも関わる重要課題であると考えている。
 現実に岡崎の試みは様々な成果をもたらしている。かつての中学生訪問団のOBの中には、その時の体験が切っ掛けとなって外交官となり、スウェーデンのストックホルムにある日本大使館に赴任している人もいる。
 また以前、本市にも教員の海外研修制度というものがあったのであるが、長引く景気後退による財政的影響もあり、こちらの方はこのところ途絶えているように聞いている。子供達を教育する先生方には、できるだけ大きな視野を持ち、多様な考え方を理解してほしいと考えている。今後何らかの形で海外研修システム制度を復活させたいものと思っている。

 県会議員時代、私は「教員採用試験において、青年海外協力隊に参加したような人材は、加点ポイントを設けて優先的に採用してほしい」と常々申し上げてきた。
 単なる知識の伝達者ではなく、子供達に夢を語り、希望を与えてくれる教員になってもらいたいと思うものである。昨今頻発している社会的凶悪事件、陰湿なイジメや救い難いほど自己中心的な考え方の人間の増加を見る時、単に教科を教えるだけの教ではなく、人生の師となる教の育成ということも重要である。
 海外研修や海外体験だけがその解決策になると思うほど単純な考え方を持っている訳ではないが、様々な海外交流の機会を設けることによって、世界の多様性を知り、考え方の柔軟性を養い、型にはまった思考にとらわれない人材の育成ということが、子供、教師共に必要であると考えている。

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2015年2月22日 (日)

城北中AKBフォーラムに参加して その2

前回のつづきです。)
 若い皆さんの中には、現在の自分や安定した生活が今後もこのまま続いていくように思っている人もいるかと思います。しかし時間の経過と共に皆さんも確実に年をとりますし、時代の移り変わりの中で社会の形態も人の考え方も変わってゆきます。何もしないでいたら、現状の生活レベルの維持すら難しくなるのが世の中というものです。
 私達の国や社会を少しでも良くして、先人から受け継いだものを次世代に伝えるためにどうするべきかを考え、実行してゆくのが政治であります。そんなに遠くない将来、私達大人が持っているバトンは皆さんの手に渡されることになります。

岡崎市立城北中学校 第2回AKBフォーラム

岡崎市立城北中学校 第2回AKBフォーラム

城北学区の未来は大丈夫か
 今回の大きなテーマである「城北学区の未来」についてですが、まだ議会でも話していないことですので、私の夢の話として聞いて下さるとありがたいと思います。
 少し前のこと、商工会議所の幹部の皆さんと同様のテーマについてお話をしたことがありました。切っ掛けは、ある方から「中心街に市電を復活してほしい」という言葉を頂いたことによります。
 その時私は、「単純に市電だけを復活させることは難しいと思いますが、康生から本町、元能見、井田にかかる5~6kmの旧電車通りの沿線を特別区に指定して開発すれば、その中でトロリーバスを走らせることぐらいはできるようになるかもしれませんね」と答えたものです。
 特別区の中では、特定の公用車(消防車、救急車、パトカー、郵便資材運搬車等)のみの限定使用となり、一般の人の移動手段はトロリーバスか徒歩か自転車ということになります。

ブラジル・クリチバ市にて(2008年8月6日)

 この計画のモデルはブラジルのクリチバという都市で、かつて産業都市であった町の再開発事業として、全長26kmほどの中心幹線道路の沿線を高層ビルで囲うようにして、中を特別区にして、人が歩いて生活できるまちづくりを目指したものを参考にしています。(平成20年8月、県議会海外調査団の副団長としてブラジルを視察したことがありました。)
 起伏が大きく東西に大きな幹線道路が走っている岡崎ではこんなに大きな計画は無理ですが、例として次のようなまちづくりを考えました。

・ 康生から井田くらいの限られた空間の外周を8~10階建ての高層ビルで囲む。

・ それぞれのビルの1階をショッピング街として整備し、すべての生活必需品はそのエリア内で調達できるようにする。

・ もちろん理容店や美容院などの店もその中に含まれる。いくつかのビルの中には各専門分野の医者を集めた医療アパートのような設備も整える。

・ 初期医療についてはそこで対応し、重度の病気やケガの場合、救急車で市民病院へ搬送する。

 議会こそそこには含まれていませんが、一種の都市国家のような地域的に自己完結した機能を持つまちづくりです。これをモデルケースとして、これからの高齢化社会において同じような特別区を市内の適地に地域に合った形態でいくつか造ることができないだろうかと考えております。タテに伸びたまちづくりで生まれた土地空間は公園として活用したり、個別住宅用に使ったりすることができます。
 城北学区においては、その土地空間を岡崎公園とつなげて、より大きな中央公園(セントラル・パーク)としてかつての城郭区域を再興できたらと考えます。

岡崎城

20年後の城北学区について
 もしこれから20~30年後に皆さんの中で岡崎に住んでいる方がみえれば、必ず対応策を考えなくてはならない問題の一つが「岡崎城をどうするか」ということです。
 岡崎城は今年で築後56年目です。もう20~30年すれば建て替えるのか、延命措置をするか決めなくてはならない時を迎えます。建て替える場合、木造で建て替えるのか、今と同じ鉄筋コンクリートで再建するのかの判断もしなくてはなりません。
 木造にすると、50年ごとに手入れをすれば400年は持つそうです。しかし本式の木造の城というのは戦時の物見やぐらであって、田舎屋敷を積み重ねたようなものです。階段は急傾斜のハシゴのごときものですし、子供や老人、身障者の方が登って楽しめるものではありません。しかも冷暖房やエレベーターもなく、照明も不十分な代物であり、専門家、好事家以外にとって楽しい建物とは言えません。
 鉄筋コンクリートの場合、現在と同様の博物館使用もできますし季節を問わず快適に誰でも天守閣に登って展望を楽しむことができます。ただしコンクリート製の寿命は木造より短く、80~100年くらいであるそうです。

岡崎城

 どちらにせよそうしたことを総合的に判断して決めることになるのは若い皆さんの世代の責任となります。私達は考えられるだけの資料を準備しておきますのでよろしくお願いします。
 またこれからどのような〝まちづくり〟をするにせよ、何か一つの政策を行えばそれですべて完成するということはありません。中心市街地は川と道路で切り分けられていますし起伏もあります。この近辺は地面が硬い岩盤でできていることで知られています。地震には確かに強いですが、地下利用には大きな費用と難工事が予想されます。今後岡崎をどのような街にするにせよ、そうした自然条件は変わることはありません。
 私達の世代もベストを尽くすつもりですが、皆さんの時代にはまた異なった課題が生まれるでしょう。その時にも、岡崎の伝統、文化、歴史、先人の知恵と偉業に思いをはせたまちづくりをして下さることを望んでいます。

 当日(2月9日)、十分な準備もせず参加したため、まともな答えになっていなかったような気がしましたので、改めて文章にしてみました。
 3年生の皆さん、高校入試、御健闘をお祈り致します。

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2015年2月19日 (木)

城北中AKBフォーラムに参加して その1

岡崎市立城北中学校 第2回AKBフォーラム

 2月9日(月)、久し振りに母校・城北中学の校門をくぐり、中学生の皆さんの未来に対する熱い思いを聞かせて頂きました。高校入試を控えたこの時期、3年生を対象にこうした取り組みのできる城北中は素晴らしい学校であることを再認識しました。
 授業で習う教科の知識は大切なものですが、それはあくまでも基礎としてのものです。大切なことは、そうした知識をもとにしてどこまで自己の思索を深めることができるかということです。自ら考える能力は、人生を生きる力となります。大切にして下さい。

 岡崎市の財政について心配してくれた生徒さんがいましたが、ありがたいことに岡崎市は年間2,400億円ほどの大きな予算を計上することができる優良自治体です。これは皆さんのお父さんやお母さん、先輩の方々が長年しっかり働いて税金を納めて下さっているおかげです。名古屋市や豊田市の財政力には及びませんが、愛知県の年間予算(一般会計)2兆4,000億円の約10分の1ほどですので大したものです。
 一部の人達は「橋の建造や川の整備などにお金を使わずに、老人や子供のためにお金を使え」ということを言われます。しかし岡崎市は教育・福祉・医療において、他の都市に負けないだけの政策を行っていますので安心して下さい。それら教育・福祉・医療の基本的な予算に影響がないように未来への政策は進められます。(注)

 そのほか、「岡崎は都市化するべき」、「小京都的なまちづくりをするべき」、「今のままの岡崎を保っていくべき」等、様々な意見がありました。
 重要なことは、自らの考えを実現するために具体的にどんな政策が必要か、有効であるかを見つけることです。そしてさらに、それを進めるためにどのくらいお金がかかり、その財源をどこから調達するかということも考えなければなりません。
 現在岡崎市では「リバーフロント構想」という政策を打ち出して〝夢ある、次の新しい岡崎〟づくりに邁進(まいしん)しています。

岡崎市 殿橋付近

岡崎市 乙川の葵桜(河津桜)

 この「リバーフロント構想」は、私がある日突然思いつきで言い出したことではありません。ここ40~50年にわたって、岡崎の先人(せんじん)達が議会や商工会議所、地域の商店会、あるいは街角や飲食店など様々な場所で話し合ってきたことです。それを「岡崎活性化本部」という各分野の専門家を集めた団体が検討し、修正を加えて提言書を作成しました。その提言書を受けて岡崎市役所は昨年夏、「乙川リバーフロント地区整備計画」を発表しました。
 それぞれの事業の実施にあたっては、市役所が国や県の協力を得ながら、市議会が承認した予算の中で順番に実現の努力をしています。しかし大きな事業は、国や県の補助金をもらう都合上、順位が入れ替わることもあります。それは、行政というものが、市の仕事であっても国や県との連携の中で進められているものであるからです。

 岡崎市は今年「徳川家康公薨去(こうきょ)400年」、来年は「市制施行100周年」という歴史的な節目の年を迎えます(徳川家康は1616年に亡くなりました。岡崎市は1916年7月1日に誕生しました)。
 私達はこの機会に内外に岡崎の持つ良さというものを強くアピールして、「モノづくり」(自動車、機械、繊維など)で発展してきた岡崎に、もう一つ「観光産業」という大きな経済の柱を造り上げようとしております。
 その第一歩が、川の流れと河川空間を活用したまちづくりと、独自の歴史的文化遺産を活かした観光産業による活性化であります。この政策のもう一つ大切なことは、岡崎に生まれ育った子供達に、自らのふるさとに対するより大きな愛着と、先人の遺業に対する誇りを持ってほしいという思いを込めたものであることです。

家康プロジェクト (2015年2月10日)

岡崎公園

 また岡崎市には県下で一番多い13の国の文化財指定の歴史的建造物があります。また京都よりも多い神社仏閣があると言われながら、そうしたものが十分に活かされていないばかりか、その存在すら市民に忘れかけられているのです。今こそ、そうしたかけがえのない宝を再検証し正しく認識して、後世に伝えていかなくてはならないと考えております。
 現在、まちづくりの政策として具体的にいくつかの施策が同時進行しています。今までも駅前の再開発や中心街の振興、公園や岡崎城の整備等に個別の政策が行われたことがありますが、今回のように、駅前から中心街、岡崎公園、そして城郭全体にまで思いをはせた統一計画というものが提示されたことはありません。今回が初の試みであると言えます。
 このような政策は全体として関連づけて整備をしなくてはムダが出るし、十分な効果も期待できないであろうと思います。

東岡崎駅 北口

 ただ今、東岡崎駅の周辺整備が大きく進んでおります。中心街への導線としての人道橋(じんどうきょう)の建設。殿橋と明代橋の整備。道筋における歴史を伝える文物の整備(四天王像など)。中心街における工夫(名物料理、オミヤゲ、イベント、サービス)。行路案内の明確化。その先にある岡崎公園とお城の効果的アピール。そうした様々な施策を河川空間の整備(遊歩道、サイクリングロード、ボート等)と一緒に進めているのが「リバーフロント構想」であります。
 そしてもう一つ忘れてはいけないことは、これは岡崎のまちづくりの第一歩にすぎないということです。これから引き続き全市にわたって、それぞれの地域の持ち味を活かした整備をして参りたいと考えています。 (つづく

乙川リバーフロント地区整備計画

(注) 昨日、2月18日、岡崎市は平成27度当初予算案を発表しました。一般会計、特別会計、企業会計の合計予算額は2,428億4,677万円を計上、過去最高の予算規模となりました。教育・福祉・医療の分野においては新規の事業も含め、充実した予算の編成を行っています。

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2014年9月24日 (水)

第42回 生徒市議会

岡崎市 第42回生徒市議会

 中学生にとって夏休み中の8月21日(木)、今年も岡崎市内20の中学校の生徒会の皆さん60人の参加による恒例の生徒市議会が開催された。
 昨年の経験から、中学生の質問内容はけっこうレベルが高く、各学校においてしっかり下調べと準備の上議会に臨んでくることが分かっている。そのため決してあなどることはできない。それどころか、中学生の発想が契機となり、行政の施策に生かされたり、民間で製品化されたりしたものまであり、若い世代の常識にとらわれない視点とユニークな発想、中学生ならではの御意見には、しっかりと耳を傾けたいと思っている。
 時事の報告事項が重なったため一ヶ月遅れとなってしまったが、以下に当日の経過と報告、並びにこうひょうについてまとめてみた。

―当日の講評―
『今年も市政に対して中学生の視点から熱意に満ちた提案がなされ、生徒市議会が盛会に行われたことを大変うれしく思います。
 岡崎は歴史と伝統、そして豊かな自然に恵まれた美しい都市です。私は市長就任以来、岡崎に生まれた子供達がそのことを誇りとすることのできる「夢ある次の新しい岡崎」の実現に向けて、様々な事業に取り組んできました。
 本日、中学生のみなさんが提案された内容は、まさに「夢ある次の新しい岡崎」にふさわしいものであり、また岡崎の教育が目指す「持続発展を目指す社会構築」に向けての提案でした。皆さんの提案から、未来の素晴らしい岡崎の姿が見えてくるようであり、本当に感謝しています。』

岡崎市 第42回生徒市議会

―各校の提案と私のコメント―
A 「岡崎のアピール」について
1.六ツ美北中・・・「岡弁」とコラボした「岡水」の開発
(答)岡崎ではすでに「額田仙水」という水が販売されていますが、独自の味と香りのある「岡水」もステキなアイデアであると思います。

2.東海中・・・「藤川宿」を小学生から大学生までの各学生の力で活性化
(答)それぞれの年代、発達段階ならではのユニークな活動ができそうですネ。

3.河合中・・・里山の保全と活用をアピールする「KAWAIフェスタ」の開催
(答)「良い海をつくるためには、山を大切にし、川をきれいにする」という話があります。人間も自然の生態系の一つであることを再認識する必要がありますネ。

4.六ツ美中・・・来年の「悠紀斎田・百年祭」のPR案
(答)私も今年2回、宮内庁にお願いに行きました。香川県の主基斎田とも協力して米作りの伝統と共に日本の文化としても発信してゆきたいと思います。

5.城北中・・・「家康公顕彰400年祭」(平成27年)で「葵の譽(ほまれ)」を歌い、盛り上げる
(答)「葵の譽」は100年前に制作されながら忘れ去られていた歌です。今回、かつて城北の校長でもあった磯谷栄一先生によって発見されました。今度は大切にしたいですネ。御提案の石工や和ろうそくの体験コーナーもぜひとり入れたいと思います。

B 「まちづくり」について
6.翔南中・・・岡崎駅から康生までの電車通り再活性化プラン
(答)すばらしいアイデアをいくつもありがとう。まさに今、岡崎が目指していることです。これからも気がついたことを教えて下さい。

7.葵中・・・安全かつ四季を通じ市民が楽しめる伊賀川の整備
(答)市制100周年を記念し「岡崎・桜・100年プロジェクト」を計画しています。川沿いや公園を様々な桜で一杯にしたいと考えています。

8.新香山中・・・お年寄りと学校をつなぐ「OON」(岡崎・お年寄り・ネットワーク)の構築
(答)ネーミングも発想もすばらしい。岡崎のモデル・ケースになるようにガンバって下さい。

9.額田中・・・額田で消防団のお祭り「ファイヤーマン・フェスティバル」を開催。全地形対応車両「レッドサラマンダー」もフェスティバルで披露する
(答)一度、消防署と検討してみます。レッドサラマンダーは先日県議会から視察もありました。岡崎からだけでなく、小牧からC-130に載せて全国に出動できる岡崎の新しい誇りです。

岡崎市 第42回生徒市議会

C 「健康安全」について
10.常磐中・・・岡崎特産の野菜や果物を使った「ベジタブルスイーツ」の考案
(答)本市の目指す地産・地消に向けたものであり、ぜひ実現したいですネ。

11.岩津中・・・学区の危険箇所をまとめた「自転車利用安全マップ」の作成
(答)その地域のことは、生活している人が一番よく知っているものです。警察とも協議が必要ですがより良い方法を考えて行きましょう。

12.美川中・・・岡崎の水のおいしさのPRに「水道検定」を
(答)岡崎の水のおいしさを実証してくれてありがとう。先日も「岡崎の水道水に家庭用浄水器は要らない」という話をしてきたところです。これからもしっかりPRします。

D 「ふれあい」について
13.矢作北中・・・中学生ボランティアによる子育て支援
(答)発想はすばらしいと思います。必ずしも子育ての支援に限る必要はないと思います。地域の実情を見ながら実現の努力をしたい。

14.矢作中・・・高齢者施設と幼児の施設の併設を
(答)すでに始まっている所もあります。効果を見ながら広げたい。また犬を使ったアニマル・セラピーという方法もあります。

15.甲山中・・・病院に入院している方へのボランティア奉仕
(答)病院は治療のための特別な施設であり、資格のない人が対応することは難しいと思います。しかし立派な考えであると思います。御協力頂ける方法があるか病院と相談してみます。

16.竜海中・・・ホームページ「岡盛りペディア」の開設
(答)中学生の視点によるユニークな情報発信を期待します。

17.北中・・・Live中継による東日本の被災地の中学生との交流
(答)北中のこれまでの活動に敬意を表します。ミクスのTV電話やタブレット端末を使用してこれからも交流を深めて下さい。

E 「市制100周年記念事業」について
18.南中・・・「オカザえもん音頭」をつくり、「家康公夏まつり」を盛り上げる
(答)斉と公平太さんからOKが出ているそうですから、ぜひ実現して下さい。

19.福岡中・・・「100周年記念岡崎オリンピック」(通称オカリンピック)の開催
(答)岡崎では毎年、市民体育祭を行っていますのでこれを発展させたらどうでしょう。

20.竜南中・・・恐竜モニュメントを軸に東公園を「科学の公園」に
(答)もうすぐ実物大の恐竜5体が東公園に来ます。近い将来これを森林の中でジオラマ風展示をします。さらに多目的映像シアターを活用した、宇宙の歴史と生命の進化を考える施設整備をして行きたいと思います。

岡崎市 第42回生徒市議会

―統括―
 中学生の皆さんから頂いた20の提案から、岡崎市政に対する皆さんの熱い「思い」やひたむきな「願い」を感じることができました。その中で大人では気がつかない中学生ならではの指摘もあり、今後の参考とさせて頂きます。これからもよろしくお願い致します。
 そして今後は岡崎の市政のみならず、世界の政治や経済の動きにも関心を持って頂くと共に、この岡崎に生まれたことに誇りを持ち、ふるさとを愛する心を忘れず、将来は「夢ある次の新しい岡崎」の主役として、あるいは世界をリードする新たな力として大きく育って頂くことを期待しております。


第44回 生徒市議会 (2016.08.28)

第41回 生徒市議会 (2013.09.04)

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2014年3月24日 (月)

安倍昭恵さんの来岡、安倍家の思い出

安倍昭恵さん

 平成26年3月3日(月)、昨年に引き続き、再び安倍昭恵さんを岡崎市にお迎えすることとなった。今回は岡崎の北中学校での講演のための来岡ということで、総理夫人の正式な来訪である。昨夏の友人とお二人でのお忍び訪問の時とは異なり、昨今の世情の中、内閣官房から女性秘書が二人同行し、岡崎警察署から警備がつくことになった。もっともこうしたケースにおいて、今回の方が本来の姿なのである。
 3日の夕刻より、かねてよりの親交の深い「ミャンマーの会」(「ミャンマーの子どもたちに学校をおくる会」と「ミャンマーに消防車をおくる会」)の皆様を中心とする懇親会に、私共夫婦も招かれ同席させて頂くこととなった。

東海愛知新聞(2014年3月4日)

 今回の来岡にあたって安倍総理は「なんだ、また岡崎に行くのか」と言ってみえたそうである。確かに私の選挙の折に晋三総裁(当時)が1回、昭恵さんが2回、選挙の前後のものまで入れるとこの2~3年で4~5回の訪問ということになる。
 これは決して私が総理夫人をかどわかして何度も岡崎に足を運ばせているものではなく、これまでブログでお話してきたように様々な人間関係の御縁によるものである。そしてもう一つ、東京や選挙区(山口県)におられる時のような難しい気遣いの必要がなく、岡崎が昔からの友人と「ホッとできる場所」となっているのであれば大変うれしいことであると思っている。

 このところ、週刊誌などで昭恵さんについて家庭内のことまで無責任な中傷記事が出回っているが、これは政治的対抗勢力が安倍総理の高支持率に攻めあぐねて、攻撃する材料としてこうしたプライベートな問題を取り上げてきたものであり、いわば有名税の一つである。
 昨年もブログで記したが、身近で拝見する昭恵さんは、まさに現代ふうの自己の確立した若奥様という感じの方である。物言いも率直でこだわりが無く、本当の良家の子女というのはこうした方ではないかと思わせるさわやかな風をまとった女性である。
 時に素直な物言いが、彼女をよく知らない人間から誤解を受けたり、攻撃の材料として使われたりする元になるのだろうと思っている。またこのところ〝嫁姑問題〟がまことしやかに週刊誌上を面白おかしくにぎわしているが、そんなことは古くからどこの長男の家庭でも大なり小なりあることである。私はジェネレーション・ギャップ(世代意識の差)からくる生活習慣、価値観の違いによる一種の文化摩擦に過ぎないと思っている。

 私の知る総理の母上、安倍晋太郎先生夫人・洋子奥様は知る人ぞ知る賢婦人である。岸信介総理の娘ということばかり言われるものの、御本人そのものも大変な胆力と知力を備えた方である。私が秘書の頃、応対していた地元の支援者が「ダンナ(晋太郎先生)もいいけど、奥様が男じゃったらオヤジ(岸総理)よりスゴイ政治家になったかもしれん」という話を何度も耳にしたことがあった。
 また当時、御本人からも、父上(岸氏)が戦犯として巣鴨に収監されている間、手のひらを返したような世間の風の中で、長女として家族を守るために御苦労された話をうかがった覚えがある。
 一升ビンに入れた玄米を、竹の先に布切れを巻いたものでつつき、自宅で精米を自らされていたそうであるし、ただの苦労知らずのお嬢様ではない。

安倍晋太郎先生

 私個人もこんな思い出がある。
 「年末に先生の自宅で大そうじがあるので手伝ってほしい」と事務所から言われ、当時独身でヒマな私もお手伝いに行くこととなった。ところが事務所から言われた時間より他の秘書は早く到着しており、私が着いた時には大きな荷物は片付いてしまっていた。おまけに、そうじをするのだからとジーパンにバックスキンの皮ジャン姿(しかも途中までレイバンのサングラスをかけていた)で出かけた私に対し、他の秘書は皆背広姿であった。この点が当時の私の意識が世間とズレていた点であるが、そんな見当違いの新参者の秘書に対しても大奥様は全く分け隔てなく接して下さり、帰りにはオミヤゲまで下さった。そのやさしさと心遣いは、今も大変印象深く心に残っている。
 もちろん他人に対する接し方と、跡取りの嫁に対する対応が同質のものであろうはずがない。活発に自分の意志で社会活動を展開する昭恵さんに対して、長州の名門の伝統的価値観を体現する大奥様が時に苦言を呈することがあったとしても、それはしごく当然のことである。
 私は、お二人ともそれぞれの生き方を尊重しつつ、安倍家の伝統を継承していかれる賢さを備えられた女性であると思っているので、この件に関しては全く心配はしていない。

 それよりも困ったことは、昭恵さんがウチの嫁さんに「総理や首長というのは周りがお世辞ばっかり言うものだから、家の中では私達が耳に痛いことを本人に伝えるようにしなければいけないのよ。だからあなたもガンバってネ」などとハッパをかけるものだから、最近ウチの家内の鼻息の荒さには少々閉口することがある。
 安倍総理も、テレビのインタビューの中で「夫婦生活をうまく続けるには、夫の方が妻に全面降伏するに限る」というようなことを述べられていたので、「それが大人の智恵というものか」とは思うが、私はまだとてもそんな境地にはたどりつけていない。
 ついつい「やかましい」とか「黙っていろ」とかいう言葉が先に出てしまう。自分の修行の足りなさを少し反省しているこの頃である。

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