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2019年1月20日 (日)

スウェーデン訪問記 1.岡崎からウッデバラへ

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 昨年、岡崎市とスウェーデン王国ウッデバラ市は、昭和43年(1968年)に姉妹都市提携を結んでから50周年を迎えた。日本全国でも、半世紀にわたる友好都市の関係は珍しく、しかも岡崎市のように中学生の訪問をはじめ、実のある民間交流が長年継続しているケースは、さらに少ないそうである。
 今回は、友好提携50周年を記念し、5月にウッデバラからアルフ・ギルベリ市長を始めとする公式訪問団が市民合唱団と共に来岡された。

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 そして10月には、岡崎から2つの団体がウッデバラを訪問することとなった。市長、議長、教育長、総代会会長、商工会議所会頭、国際交流協会理事長、観光協会会長、市議会議員有志を中心とした「公式使節団」と、国際交流協会の会員並びに市民参加の方々による市民訪問団「友好の翼」の皆さんの2つである。
 公式使節団は一日遅れてフィンランド経由でスウェーデンに入国、ウッデバラ市、イエーテボリ市、首都ストックホルムを訪れ、友好の翼の皆さんはドイツ経由でスウェーデンに入り、公式日程に同行した後、再びドイツ回りでフランクフルト、ライン河畔の古城、ハイデルベルグなどを訪れるというものであった。

 「なぜ同一ルートにしないのか?」と問うた私に対し、「公式使節団は、公式目的を行うことがその任務であるため、単なる観光と見られそうなコースははずしました」というのが担当課長の答えであった。
 もっともな理由であるが、せっかく地球の裏側まで出かけているのであるから、後学のために役立つ視察はしておきたいものであったと思う。ことにフィンランド航空によるヘルシンキ経由の旅程でありながら、単に乗り換えをするだけというのは、いかにももったいなかったような気がする。現在私が推進しているリバーフロント計画のコンセプトイメージは、若い日に見て歩いたヨーロッパの風景が下敷きとなっているからだ。
 いずれにせよ今回、両訪問団は、しっかり友好の実を上げてきたといえる。大きなトラブルと遭うこともなく、無事に帰国できたことも幸いであった。同時期にインドネシアでは旅客機がナゾの墜落をし、アメリカのピッツバーグではユダヤ教会がテロに遭っていた。改めて、自然災害を除く、日本社会の安定と安全をありがたく思うものである。

 今回も出発直前まで日程が詰まっており、十分な下準備なしに現地に出かけることになってしまった。そのため帰国後、この報告を書くために苦労している。
 久し振りに国際便の長距離飛行を行うことになったが(10時間)、このところ飛行機に乗る度に客席周りの機材が進化しており、アナログ世代の私にはいたって面倒くさいことおびただしい。しかし一方、使い方を覚えれば、最近話題の映画が無料でいくつも観られ、手軽に映画館に足を運べない身としては、誠にありがたかった。今回も往復の間に6本の映画を堪能できた。中でも近未来の進化したITと人体の融合を描いた『アップグレード』は秀作であり面白かった。

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(ヘルシンキ、ヴァンター国際空港)

 我々公式使節団は、10月24日午前10時半にセントレアを発ち、7時間の時差のあるフィンランドのヘルシンキに午後2時半に到着した。そして、スウェーデンへの国内便に乗り換えるための入国審査を行った。フィンランドでスウェーデンの入国審査を行うというのもおかしなことであるが、国々が隣接しており、国境を越えて飛行機の乗り換えをすることがめずらしくないヨーロッパではよくあることである。
 さらに最近、中国とスウェーデンの間であるモメごとがあった。マナーの悪い中国人をホテルのロビーから強制排除し、そのことをTVで面白おかしく描いてインターネットに流したため、両国間の国際問題となっていた。そのせいなのか、入国審査に思ったより時間がかかってしまった。北欧の官憲の目には、アジア人は皆同じに見えるのかもしれない。
 かつて昭和40年代に、日本も経済の好調を背景に農協のツアーなどが大挙して外国へ出かけ、数々の文化摩擦やトラブルを起こしたものである。ちょうど今、中国がそうした段階にあるのであろう。
 私の場合、「観光ツアーです」と簡単に答えればよかったのに、「友好提携50周年での公式訪問」とバカていねいに答えたために、よけいにあれこれと確認の質問をされてしまった。通関をスムーズにするためには、身なりをキチンとしておく他にも、コツがあるのである。
 空港の窓から見える北欧の空のどんよりとしてぶ厚い雲と、膚を刺す冷気は、秋のヨーロッパに来たことを感じさせるものであった。

 その後、1時間半のフライトの後、イエーテボリに到着し、専用バスによりウッデバラに向かった。到着は夕闇迫る時刻となったが、アルフ・ギルベリ市長はじめ、ウッデバラの関係者の丁重なお出迎えを頂くこととなった。我々の訪問の2週間ほど前には、中学生代表の訪問団も訪れていて、彼らも同様の温かい対応を受けており、誠に感謝にたえない。

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(ストックホルム、スカンセン島)

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(ストックホルム宮殿)

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(提携40周年時に寄贈した雪見灯籠)

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