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2018年6月26日 (火)

半年ぶりの運転

 市長職に就いてから、めっきり自分で車の運転をする機会が減ってしまった。最初の1年間で愛車プリウスのバッテリーが3回も上がってしまい、現在、車の管理権は妻のものとなってしまった。
 そのため、たまに時間ができて車を使いたいと思った時に車が無いということが起こる。自分の車が無いことがいかに自由を制限されるものであるか、我が身にしみて思い知らされている。おまけに役所からも「自分で車を運転しないように」と言われている。まさかの時に役所が困るからである。何とも堅苦しいことである。

 5月の連休中になんとしても引っ越し作業を終えたくて、半年ぶりに車のハンドルを握った。すでに何年間も公用車の運転手さんの模範運転を見ているせいか、すっかり自分も安全運転となっていることに気がついた。
 若いつもりでいても60歳を超えると、反射神経や周囲への認知力も若い頃に比べ落ちているはずである。若いのは自分の気分だけである。最近、高齢運転者の事故が多発していることを見るにつけ、そのことを痛感している。免許証を返還して公共交通機関を利用して頂くことが一番良いのであるが、そうもいかないケースも当然あることだろう。
 運転をする場合、一番気をつけることはやはり「スピードを出さない」ことであると思う。高スピードになると、コンマ秒単位で視認し判断することが増えてくる。そうなると、分かっているつもりでも見落としや判断ミスが出てくる。残念ながらそれが老いというものである。高齢者の方はくれぐれも御注意願いたい。

 高齢者の運転と言えば、かつてこんなことがあった。
 アメリカの大学にいた頃の話であるが、アメリカの友人の車で郊外に出かけた時、道路の前方に車が8台ほども数珠(じゅず)つなぎとなり走っている列の後尾に着く流れとなった。

Yasuhiro Uchida

 アメリカ中西部(インディアナ州)の信号も少ないイナカ道で、どうしてこんなに低速走行(20キロくらい)しているのだろうかと思ったところ、カーブにさしかかった所でどうやら先頭の車の運転手が高齢のおじいさんであることが分かった。後続の車もそのことが分かっているらしく、クラクションも鳴らさずにおとなしくユックリ運転をしている。
 おばあさんと二人連れの古ぼけたピックアップ・トラックであったが、信号に差しかかった時、ウィンカーを左に出しながら右折して行ってしまった。私は車の中で友人と大爆笑してしまったが、その時の後続車のイナカのアメリカ人達のやさしさ、辛抱強さに感心したものだった。(40年前のことであり、単に急ぎでなかっただけかも?)

 日本では近年、高速道路における〝あおり運転〟が問題となっている。こういう犯罪者はしっかり取り締まるべきであると思っているが、忙しい現代社会の中で私達も心の余裕を無くしていることに気がつかされることがある。
 一呼吸おいて考えてみれば、なんということのないことに心を奪われて短絡的な考えや行動に走って、要らぬトラブルに巻き込まれたり失敗を招いたりすることがあるものだ。
 久しぶりに車のハンドルを握ってみてそんなことをフト思ったものである。

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