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2018年5月

2018年5月21日 (月)

『リバ!』2018年6月号

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『リバ!』2018年6月号が発行されましたので、内田康宏事務所よりお知らせいたします。
市長のコラムは「安倍総理夫妻主催晩餐会(スウェーデン国王王妃をお招きして)」です。

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2018年5月 8日 (火)

安倍総理夫妻主催晩餐会(スウェーデン国王王妃をお招きして)

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 4月25日(水)夕刻、東京の赤坂離宮迎賓館にて行われた安倍総理夫妻主催によるスウェーデン国王・カール16世グスタフ殿下及びシルヴィア王妃をお迎えしての晩餐会に出席させて頂いた。
 新年度が始まって忙しい日程であったが、今年も総理の〝桜を見る会〟の御案内を頂きながら御無礼していたため、貴重な機会でもあり万難を排して出席することとした。
 以前、安倍総理の父上(晋太郎外相)の秘書をしていた頃、随行秘書として訪れたことはあったが、自らが招待客として迎賓館に赴くことは今回が初めてのことであった。

 迎賓館は、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった所に、明治42年(1909年)に皇太子の居所として東宮御所(現在は移転)が建てられたものである。建物は、地上二階、地下一階建で、幅125メートル、奥行き89メートル、高さ23.2メートルの広大なものである。
 明治の高名な建築家・片山東熊(かたやまとうくま)の総指揮の下に、当時の一流の建築家や美術工芸家が総力を挙げて建築した、日本における唯一のネオバロック様式の西洋風宮殿建築である。

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 戦後、国に移管され、国立国会図書館、内閣法制局、50年前の東京オリンピック組織委員会などに使用されてきた。その後、外国の賓客を国として接待する施設の必要性が高まり、5年の歳月と108億円の経費をかけて、昭和49年(1974年)に現在の迎賓館・赤坂離宮となった。
 開館当時、大学生であった私は、風流人の先輩から期間限定の一般公開があることを知らされて見学の誘いを受けていたのであるが、その頃はそうした素養も建築に対する興味も薄く、断ってしまったのである。そのため、きちんと見るのは今回が初めてのこととなった。
 行きに東京駅から乗ったタクシーの運転手さんも、正門から入り、宮殿の入り口に乗り付けたのは初のことであったらしく、到着時に「貴重な経験をさせて頂いてありがとうございました」と感謝されたのはおかしかった。

 開館以来、世界各国の国王、大統領、首相など国・公賓の方々がこの迎賓館に宿泊し、歓迎行事を始め、首脳会談、要人との会談、晩餐会の開催など、外交活動の舞台として活用されてきている。1979年、1986年、1993年の先進国首脳会議、2003年、2013年の日本・アセアン特別首脳会議など重要な国際会議の場となっている。平成21年(2009年)には国宝に指定された。
 フランスのヴェルサイユ宮殿にも比肩する、このような大理石造りの立派な建物が日本にあることは、国民にとっても一つの誇りである。

 荘厳な雰囲気の玄関を抜けて、一階のホールの奥にある待合室に通された。待合室とはいえ、豪華なシャンデリアとギリシャ風の円柱に囲まれた西洋風の大広間である。そこでウェルカム・ドリンクを頂きながら、他の来訪者と挨拶を交わしつつ開会の時を待つのであるが、久しぶりに初対面の女性と英語で話をするのは疲れるものであった。

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 ほどなく階段を通って二階へと案内されることになった。イタリア製の白い大理石の階段の上に敷かれた朱色のジュータンを踏みながら上階へ上がる折に、左右の壁面の黄土色とベージュの混じった大理石(仏産のルージュ・ド・フランス)や、天井の白と金箔張りの装飾に目を奪われてしまう。
 キョロキョロと周りを見渡しながら、ちょっとしたシンデレラ気分(?)のまま、次の「羽衣の間」に通された。ここはフランスのルイ16世様式で造られた部屋であり、館内でも最も大きな部屋の一つであるそうだ。

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 「羽衣の間」という名は、謡曲の「羽衣」の景趣が曲面画法によって天井一面に描かれていることによる。天井の3基のシャンデリアは、およそ7000個の部品で組み立てられており、高さは約3メートル、重さはそれぞれ約800キロあるという。壁は楽器や楽譜をあしらった石こうの浮き彫りで飾られている。
 かつてこの部屋は舞踏会場として設計されたものだそうであるが、現在はレセプションや会議場等に使われている。私達はここで招待グループごとに振り分けられ、隣の本会場の「花鳥の間」に案内されることとなった。

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 「花鳥の間」の名は、天井に描かれた36枚の絵や、欄間に張られたコブラン織風の綴織、壁面に飾られた30枚の楕円形の七宝焼きに花や鳥が描かれていることに由来している。
 周囲の腰壁は茶褐色の木曽産のシオジ材の板張りであり、その壁の中段を飾る七宝は、日本画家の渡辺省亭(わたなべせいてい)が下絵を描き、明治期の天才七宝焼師である涛川惣助(なみかわそうすけ)が焼いたものだという。

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 部屋の装飾はアンリ2世様式で、天井には、格子状の区画に、フランス人画家が描いた花卉鳥獣の油絵24枚と、金箔地に模様描きした絵12枚が張り込まれている。この部屋のシャンデリアもフランス製で、重量は迎賓館で一番重く、約1,125キロあるという。
 「花鳥の間」は主に公式の晩餐会が催され、最大約130名の席が設けられる。これまで首脳会談やG7(1986年)にも使われた会場である。
 少し説明が長くなったが、あまり紹介される機会も少ないと思い、少々マニアックに詳しく書かせて頂いた。

 当日、日本側は40人、スウェーデン側も40人という同人数であり、それぞれに両国の友好通商に何らかの関係のある方々ばかりであった。
 私は、言うまでもなく、岡崎市とウッデバラ市が姉妹都市提携50周年という御縁で招待されることとなったのである。ちなみに、40年前に同国王が来日された折には私の父が招かれており、不思議な御縁ではある。

 「花鳥の間」に通され、ほどなくして安倍総理ご夫妻と共に国王ご夫妻も入場され、私達は拍手でお迎えした。開会後の挨拶は総理と国王のお二人だけであった。

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スウェーデン国王・カール16世グスタフ殿下

 安倍総理は、箱根駅伝の創始者であり、明治期の名マラソンランナー・金栗四三(かなくりしそう)氏の逸話を話された。
 1912年のストックホルムオリンピックに出場した金栗氏は、当時の世界記録保持者であったものの、船と列車で20日間かけて日本から到着したばかりだったことや、大会当日の高温(摂氏40度)と慣れぬ食事や習慣による不調から、日射病により途中退場した。しかし正式な棄権届けが出ていなかったため、当時現地では「消えた日本人」としてニュースになったそうである。
 後に、1967年のストックホルムオリンピック55周年の式典に、スウェーデンのオリンピック委員会から金栗氏に招待状が送られ、75才となっていた金栗氏がスーツ姿のまま競技場を走り、ゴールすると言う粋なセレモニーを行なったという。
 安倍総理はそのことを感謝すると共に、金栗氏の記録を「54年8ヶ月5時間32分20秒であった」と紹介して場内に笑いを誘っていた。

 その後「スコール」(乾杯)の声と共に、テーブルごとになごやかに会話が続けられた。私はこの手の正式な国レベルのパーティーの作法がよく分からず、同席してみえた駐スウェーデン大使夫人に「40年前に父が国王と握手している写真が、家に飾ってあることを話しに行ってもいいですか?」と尋ねたところ、困った顔をされていた。はっきり答えて頂けなかったが、相手は仮にも国王である。「イナカの飲み会で、隣のオジさんにちょっとあいさつ」という訳には参らぬようであった。
 いずれにしても、左右は外国人となるこうしたパーティーに出席するためには、適した話題をいくつか用意して来ないと苦労することになる。私も話題に困って「サシミは大丈夫ですか?」などというベタな話から始まって、昔留学中に先輩から聞いた、アメリカ中西部に初めて日本人が訪れた時、町の人が生魚を食べるという日本人を歓迎して「ナマズを皿にのせて出した」という話までしてしまった。その時、町の人達は生の魚をどうやって食べるか窓の外から見ていたそうである。もちろん、昨今日本に来る外国人、ことに本席に招待されるような方々は、サシミに限らず私よりも日本食通の人が多いようである。
 それまで録音と思っていたBGMがすべてオーケストラの生演奏であったことを知ったのは、帰る間際のことであった。


 50年前、岡崎市は駐日スウェーデン大使館から、本市と同様に花崗岩の上に築かれている都市・ウッデバラ市を紹介された。これがきっかけで昭和43年(1968年)9月17日に姉妹都市提携が結ばれ、以来、両市の交流は行政視察や相互訪問などを通じて継続されている。
 この5月17日、姉妹都市提携50周年を記念して、ウッデバラ市からアルフ・ギルベリ市長を団長とする使節団と合唱団総勢44人が来岡される。また10月には本市から使節団を派遣する予定である。
 今後も友情の輪を広げていきたいと考えている。

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2018年5月 3日 (木)

岡崎ロータリークラブ「夢ある新しい岡崎へ」

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 4月18日(水)に開催された「岡崎ロータリークラブ」の例会において、市政報告をさせて頂きました。当日お話した内容を掲載いたします。表題はいつもと同じものですが、中身は最新のものを用意しております。


新男川浄水場(2月)、恐竜広場(3月)、友愛の家リニューアル(4月)
 私が市政の舵取りを担ってからこれで6年目を迎えましたが、皆様のご理解とご協力のおかげで各種事業を順調に進めることができました。
 今月の8日には、本市の春の風物詩であります家康行列が開催されました。今年は桜の開花が早く、あいにく葉桜の中での開催となりました。私の記憶でもこれほど桜の花のない家康行列は初めてでしたが、三河の出身であります時代劇の大スター松平健さんに家康公役としてご参加いただき、盛大に開催することができました。

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 また、本市の水道の約半分を担う「新男川浄水場」がこの2月に完工を迎えました。この施設は、地震対策や浸水対策を十分に施してありまして、完工を迎えたことで安心して飲める水をより安定的に供給することが可能となりました。

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 そして、3月には東公園に新たな恐竜の仲間がやってまいりました。今回もある篤志家の方のご寄附により実現した話でありまして、親のトリケラトプスや、子どもの恐竜と一緒に写真の撮れる4つの恐竜ベンチ、そしてすべり台やトンネルとして遊んでいただけるスピノサウルスなどが増えました。最近は子供さんの目が肥えておりますので、もちろんすべて本物志向のものであります。こうした博物館レベルの精度の恐竜たちを、無料で青空と自然の樹木の中でご覧いただけるのは、全国でも岡崎市だけではないかと自負しております。
 また、東公園は全国で唯一、無料でゾウを見ることのできる動物園でもあります。これからも積極的に整備してゆきますので、皆様もお子さんやお孫さんと一緒にぜひ東公園に遊びにきていただきたいと思います。

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 そして、東公園に隣接する福祉の村の「友愛の家」がこの4月にリニューアルオープンを迎えました。施設には地元産の木材を多く使い、温かみのある内観に仕上がっており、リニューアルとは思えないほどの出来ばえでした。この施設は福祉の村の中核を担う施設でもありまして、今後ここを拠点として、本市の福祉サービスの一層の向上が図られることに期待をしているところであります。
 このように、まちの魅力向上を図り充実したサービスを提供していくためには、将来にわたって安定した財源を確保することが必要であります。
 これからの財政には、現在の本市の経済の柱であります自動車産業を中心とした「ものづくり」に加え、もう一つの柱として、本市独自の美しい自然と歴史的な文化資産を活かした「観光産業」の育成が重要であると考えております。殊に観光産業は他の分野への波及効果も大きいものであります。

乙川リバーフロント地区整備
 そのための第一歩となるのが現在進めております乙川リバーフロント地区の整備であります。
 これまで、本市の計画が国のモデル事業となるようがんばりますと言って進めてまいりましたが、うれしいことに、愛知県内をはじめ全国各地で〝岡崎のリバーフロント計画〟をモデルとしたプランの手が上がってきていると国会議員さんや国土交通省の関係者から伝えられており、私達の事業の有効性が広く知られ、認められてきているものと思っております。

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 毎年、整備の進捗についてご紹介をしておりますが、多くの方々のご理解とご協力のもと、着実に整備が進んでまいりました。
 昨年12月には吹矢橋公園の整備が終わったほか、岡崎城から吹矢橋までの堤防道路などの整備が進み、多くの方に親しんでいただいております。
 今年度は夏まつり終了後に籠田公園の整備に取り掛かるほか、秋には橋脚の工事が進んでおります乙川人道橋に橋桁をかける工事が始まります。

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 当初、この事業に賛同いただけなかった方から、実際にできた石積み風の橋脚などをみて、「やっと市長のやりたいことが分かってきた」との声もいただいております。やはり言葉による説明には限界があり、今後は一つひとつ形にしていくことで、視覚的により正しく理解が進むよう努めてまいります。
 また、人道橋と籠田公園を結ぶ市道籠田町線と中央緑道につきましても、夏まつり終了後から平成31年度中の完成に向けて動き出してまいります。この整備では、いろいろな世代が一緒に居られる公園環境をつくり出すとともに、安心して楽しく歩き、休憩やくつろげる場所を提供していきたいと考えております。
 加えて、このエリアには岡崎の石工職人の技術を存分に発揮して、製作していただいた徳川四天王の石像も配置してまいります。この四天王の石像は、それぞれが歴史的エピソードのある場面を再現したものであります。
 なお、このエリアの整備において評判のよいものは、市内の各公園整備などにも生かしていきたいと考えております。

QURUWA戦略
 今回のリバーフロント計画ですが、行政によるハード整備だけを目的としたものではなく、これにより出来上がった空間を使って、いかにまちのにぎわいを取りもどすかということが一番のポイントであると考えております。

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 このたび、リバーフロント地区内の豊富な公共空間を活用してこのエリアの活性化を目指す公民連携プロジェクト「QURUWA戦略」を策定いたしました。これは名鉄東岡崎駅を出発点として、人道橋、籠田公園、りぶら、岡崎城、乙川河川敷までを巡る動線がアルファベットのQの字に見えることと、また、この動線が岡崎城の外周、すなわち総曲輪に重なることからまちの主要回遊動線「QURUWA」と名付け、その中で公共空間を活かした民間事業を生み出すことで、まちの回遊を実現するものであります。
 現在、このエリア内において、「めぐるQURUWA」や「おとがワ!ンダーランド」、「岡崎泰平の祈り」などを官と民で連携して取り組み、まちの賑わいを生み出す活動を実施しているところであります。

地方再生のモデル都市に選定
 このような中うれしいことに、この3月末、岡崎市が国の定める地方再生のモデル都市に選定されました。
 これは地域の稼ぐ力の向上など公民連携したまちづくりを頑張っている都市を国が重点的に支援する制度であります。このたび本市のリバーフロント地区のQURUWA戦略が評価され、初年度だけで12億円もの補助金が受けられることが決定いたしました。
 しかもこれは3年間続きまして、うまくいくと20億を超える交付金が頂けることとなります。

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 この制度では、まちづくりをソフト・ハードの両面から支援が得られるのに加え、民間主体のまちづくり活動に対しても補助を受けることが可能となります。これにより、本市のまちづくりに一層拍車がかかるものと確信しております。
 また本市は、そこに住んでいるだけで、自然と歩き、健康になれるまちづくりを目指す、「スマートウエルネスシティ首長研究会」にも加盟しており、この空間をいかに楽しく歩いて運動できるまちにするかという、健康づくり支援の観点からも整備を進めてまいります。美しい景観を眺めながら歩くことで、市民の皆さんも健康になり、市としては医療費の削減にもつながりますし、市民も健康で幸せな長寿を手に入れることとなります。
 先日嬉しい話を聞きまして、竜美ヶ丘に住むご夫婦が、定年退職を機に、乙川周辺から岡崎城を回って康生でモーニングを取るという、約1時間のウォーキングを楽しんでおり、それを続けた結果、体調もいいし、これまで会話がなかったのに、共に話しながら歩くことで、夫婦仲も良くなったとのお声をいただきました。
 今後も多くの方に、それぞれのスタイルに合った形でこのエリアを楽しんでいただきたいと思います。

東岡崎駅北東街区の整備
 そして東岡崎駅の周辺整備につきましては、平成31年度の供用開始を目指して、ペデストリアンデッキを整備してまいります。
 このペデストリアンデッキには、これまで様々な機会で申し上げてきましたように、市民の皆様からの浄財、寄付によって、松平元康から徳川家康と改名した25歳当時の「若き日の家康公」のブロンズ製の騎馬像を、木々の緑と乙川を背景に配置することとしております。

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 この像を手掛けていただいているのは、日本ブロンズ像製作の第一人者である神戸峰男先生でありまして、完成すると9メートルを超えるものとなり、まさに日本一の騎馬像になるものと大いに期待しているところであります。完成の暁には、単なる観光スポットとしてだけではなく、桶狭間の敗戦という人生の一大ピンチを独立へのチャンスとし、天下統一を果たし、泰平の世を実現した家康公の一生から、困難に立ち向かい、人生を切り開いていく精神を岡崎の子供たちに学んでほしいと考えています。
 そして将来的には、子ども達が入学試験や大きなスポーツ大会の前などに、簡単な祈りをささげて出かける場となればとも思っています。
 この像の制作にあたっては、皆様方からも多額の寄附をいただいておりまして、改めて御礼を申し上げます。台座の方も日本一のものにするため、像の完成まで引き続き寄附の募集をしてまいりますので、更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

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 ペデストリアンデッキから続く北東街区には、乙川河畔という絶好のロケーションを活かした9階建てのホテルをはじめ、カフェやレストラン、観光物産や生鮮品を扱う店舗をそなえた複合施設の進出も決まり、先日地鎮祭を終え平成31年度の供用開始を目指して工事が始まってまいります。
 同時に、この区域では、「路上喫煙」や「ポイ捨て」などを規制する新たな条例の検討も進めており、これから岡崎の玄関口さらに快適で魅力的な駅前空間として大きく変わってまいりますので、大いにご期待いただきたいと思います。

岡崎公園と岡崎城
 そして、本市の観光の起点となります岡崎公園でありますが、これからは家康公生誕の城にふさわしい史跡として再整備をしてまいります。
 特に、公園内にある戦国期から江戸期にかけて整備された堀や石垣は、きわめて歴史的価値の高いものであり、岡崎城の最大の売り物であると思っております。
 一昨年の菅生川端石垣に引き続き、昨年9月には月見櫓跡(やぐらあと)周辺、11月菅生曲輪枡形(くるわますがた)の発掘調査を実施いたしました。これら発掘現場の現地説明会には、市内外から多くの方が起こしになり、改めて近年のお城ブームとともに歴史ある岡崎城跡の持つ魅力を認識したところであります。

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 また、これと並行して岡崎城跡内にある216面の石垣を調査し、このたび石垣の保存と修理に関する基本計画を策定いたしました。併せて、来場者に石垣を見て楽しんでもらえるよう「石垣マップ」を作成し、今月末より配布を開始いたします。
 なお、岡崎城跡の整備を積極的に推進するために、今年度より本市の社会教育課の中に新たに「岡崎城跡係」を設け、可能な限り当時の様子が分かるような整備を進めてまいります。また、遠からず岡崎城についても、「延命か建て替えか?」「木造か鉄筋か?」といった問題に直面する時が参ります。その節にはまたよろしくお願い申し上げます。

(仮称)龍北総合運動場
 そして、これらの事業以外にも、岡崎の全体を見据えたまちづくりを着実に進めております。
 まず、市の北部にあります、旧県営グラウンド、(仮称)龍北総合運動場につきまして、ようやく愛知県から移管が決まり、昨年末には運営事業者も決定いたしました。

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 各施設につきましては、陸上競技場を第3種公認に向け全天候型の改修を行うと共に、サッカーやラグビーのグラウンドとしても活用できるよう整備してまいります。この陸上競技場にはスタジアムも併設され、最大5000人規模の観客が入ることが可能となります。南側の野球場につきましてはすでに工事が始まっており、完成後は硬式野球もできる球場となります。
 また、老朽化の激しい50mプールにつきましては、県の管理下に置いてこれを撤去し、跡には8面のテニスコートが造られます。なお、新たなプールにつきましては、多くのご要望をいただいており、ただ今場所を含め別途調査中であります。
 再来年の7月の供用開始を予定しておりまして、今後さらに皆様にご満足いただける施設となるよう整備してまいりますので、ぜひご期待ください。

阿知和地区工業団地など
 また、民間事業者からのご要望を多くいただいております新たな工業団地として、阿知和地区工業団地を造成するための調査を進めてまいります。
 併せて、東名高速道路の阿知和地区については、先般国の指定を受けまして、スマートインターチェンジの開設に向けた準備会を設立したところであります。
 将来は、新東名高速道路のサービスエリア「ネオパーサ岡崎」へのスマートインターの開設についても、検討してまいります。

JR岡崎駅前整備、藤田学園の大学病院
 南部地域におきましては、昨年10月にJR岡崎駅前整備の核となる新たな商業施設がオープンいたしました。

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 これは300人規模のコンベンションホールとオール・スイート仕様の宿泊施設を始め、レストラン、カフェを併設した結婚式場でありまして、「ララシャンスOKAZAKI迎賓館」という名前であります(ララシャンスとはフランス語で幸運・幸福の意味)。
 さらに3月にはこの施設と駅をつなぐ「出会いの杜公園」が完成を迎え、地元の方を始め、多くの皆様とともに盛大にオープンの日を迎えることができました。この公園は屋根つきの回廊や噴水などを備えていることに加え、イベントなどで利用できる電源施設を設けております。
 これらが大いに活用され、本市の南の玄関口に新たな賑わいが生まれるものと期待しております。

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 そして、市民待望の藤田学園の大学病院につきましては、24時間365日の救急医療に対応し、22の診療科と400床の病床を持つ総合病院が、再来年の4月の開院を目指して整備が進められることが正式に決定し、いよいよ来月より工事に入ってまいります。
 他の地域の方は関係無いと思われるかもしれませんが、現在岡崎市民病院は年間1万件の救急搬送を受け持っており、新病院がこの内3分の1を引き受けるようになることで本市の医療の質もレベルも上がることになります。
 また、この大学病院の隣接地には、藤田学園監修の健康器具を備えた周遊コースを持ち、非常時にはヘリコプターも発着できる駅南中央公園の整備や、スーパー、ホームセンターなど各種商業施設の進出も決まり、これからこの周辺はさらに大きく変わってまいります。
 この事業は市民はもとより、病院の再配置の進む西三河・近隣市町からの期待も大きく、接続道路や環境整備が大変重要であると認識しているところであります。今後も行き続き、国や県と協力してしっかり取り組んでまいります。

額田地域、本宿駅周辺、矢作地区の整備
 額田地域におきましては、額田支所を始め周辺にあります額田図書館などの機能を集約した「額田センター・こもれびかん」が2月より供用開始いたしました。
 この施設ですが、内装の柱や梁に地元産のヒノキを多用した温かみのあるもので、本市の木材活用のPRにも一役買っております。

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 このほかにも、市内に240あまりある公園においては、地元産の木材を活用し、高齢者のくつろぎと市民の健康増進を目的とした憩いの空間を整備します。木材を活用することで森林整備による防災、きれいな水の確保にもつなげてまいります。
 そして、本宿駅周辺では、駅前の再開発事業に加えて、民間事業者によるアウトレットモールの進出が計画されています。
 この事業が実現すれば、額田地域を含む東部地域の活性化や雇用に対して大きなインパクトがあることから、本市としても積極的に対応していきたいと考えております。

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 矢作地区におきましては、矢作川右岸南北道路の整備や矢作に不足している公園整備などを行うほか、JR西岡崎駅に置いてエレベーターを設けるなどのバリアフリー化を進めてまいります。
 なおこのアウトレットモール進出やスマートインターチェンジ開設などの大型事業に対応するため、この4月より地域創生課を新たに設け。スピード感を持って重点的に各事業に当たってまいります。
 さらにこの4月の人事では女性部長が8年ぶりに2名誕生し、女性課長も10人となりました。女性の活躍できる環境づくりに、市がこれからも率先してゆきますのでよろしくお願いします。

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 以上、本市の取り組んでいる施策の一端につきましてご紹介させていただきました。こうした政策の究極の目的は、岡崎の市民、殊に子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てるそんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。
 この4月から国の方針で、道徳の時間に愛国心についても教える様になりましたが、そうしたモノは、教科として教えて身につくものではないと思います。
 ふるさとの地に生まれ育つことにより、自然に心の中に愛郷心が芽生え、それが愛国心へと昇華していくものであると考えます。私はそうした心を持った岡崎人、日本人が育つまちづくりに邁進してまいります。
 今後とも引き続き、皆様方のお力添えをお願い申し上げまして、私の話を終了いたします。ご静聴ありがとうございました。

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