額田センター「こもれびかん」完成
かねてより額田地域の新たな交流拠点として期待されていた、岡崎市額田センター「こもれびかん」が2月13日(火)にオープンした。
重要な防災拠点でもある額田センターは、当初耐火性の高い全鉄筋コンクリートの建物として考えられていた。しかし地元のシンボル的建物であり、「地元の木材を多く使用した建物にしてほしい」との要望を受けて、設計変更がなされ、木材を多く使った仕様に変更されることとなった。「こもれびかん」は延べ面積1975平方メートルで、地元産のヒノキ等、73平方メートルの木材が使われることとなった。
オープンに先立って視察を行ったところ、玄関のコンクリート部分も木目の意匠となっているほか、各室の床や壁面にはほとんど木が使われており、建物の存在そのものが額田地元産の木材のPRとなっている。
窓からは陽光が十二分に室内に降り注ぐ仕様となっており、「こもれびかん」という名前にふさわしい建物であることが見てとれる。
新しい施設は、岡崎市役所額田支所、図書館、森の総合駅の機能を集約した施設となり、行政機能、市民交流機能、社会教育機能、防災拠点機能を担う額田地域の新たな拠点となる。
開館記念式典は2月9日(金)に行われた。建物内部は山間地のイメージを大切にした装飾が施され、暖かさが感じられる雰囲気が随所に感じられるようであった。
新図書館は、木材を使った新設の棚を配置して、合理的な管理がなされている。蔵書数の減少が気になるところであったが、古くなって使用されなくなったものを処分した結果であり、今後随時新しい本を増やしていく計画となっている。
新しい部屋はそれぞれ将来に対する配慮のゆき届いた明るいものとなっており、暗室化して映像コーナーとして使用できる仕組みも備えられていた。分割して小部屋としての使用と、可動式の壁をとりはずして大広間として使用が簡単にできる機能的な仕様に感心した。
和室も十分な広さがあり、地元の要望には十分かなった施設となったのではないかと思っている。
以下は開館記念式典当日の挨拶です。
皆様、おはようございます。市長の内田康宏であります。
本日は、額田センター「こもれびかん」の開館記念式典を開催いたしましたところ、ご来賓の皆様はじめ関係者の皆様方におかれましては、ご多用の中、多数のご臨席を賜り厚く御礼申し上げます。
岡崎市と額田町が平成18年に合併してから早12年が経過し、この間に額田地区には東消防署形埜出張所や宮崎学区市民ホーム、豊富小学校、豊富学区こどもの家などを建設してまいりました。
そして、昨年12月に待望の額田センターが完成し、今月13日に供用を開始する運びとなりました。これまで額田支所として使用してきた建物や、周辺に配置されていた額田図書館、森の総合駅は、いずれも昭和50年代に建設されたものでありまして、今後も使い続けていくとなると、それぞれが大規模改修を行う必要がありました。
そこで、これらの施設のあり方を改めて見直し、ぬかた会館の機能と集約することで、この度新しい複合施設として額田センターが誕生いたしました。額田センターは、行政関係機能と市民交流機能、社会教育機能、そして地域防災拠点機能を持ちあわせた、額田地区の新たな拠点となる施設であります。
建設にあたっては、お地元からの要望も踏まえ、内装の柱や梁、また図書館の書架などに地元産のヒノキを多用するなど、できるだけ地元産の木材を使った施設となっており、木材の活用をPRする役割も担っております。
ごらんになって頂ければ分かりますとおり、自然の光と木の温もりを存分に感じていただける施設となっておりますので、ぜひ多くの方に親しみを持って利用していただきたいと思います。
また、愛称につきましては、広く市民に募集しましたところ418名の方から664点の応募があり、選定委員会で協議した結果、「こもれびかん」と命名させていただきました。
この額田センター「こもれびかん」が、地域の皆様はじめ多くの市民の皆様の交流の場となり、額田地域の活性化に繋がりますことを心より期待しております。
最後に、本日お集まりの皆様の今後ますますのご健勝とご活躍を祈念いたしまして、開館の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
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