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2017年8月31日 (木)

岡崎東ロータリークラブ例会に出席しました

岡崎東ロータリークラブ例会

 8月24日(木)に行われた岡崎東ロータリークラブ例会におきまして、市政報告を申し上げる機会がありました。
 また同様の内容で、8月23日(水)には、岡崎額田林業クラブ・額田木の駅プロジェクトの皆さんと市民対話集会を行っております。
 当日お話した内容を以下に掲載します。


顔の見える民主主義
 皆様、こんにちは。市長の内田康宏です。本日は岡崎東ロータリークラブの例会が盛大に開催されますことを、心からお喜び申し上げます。
 また、本年もこうして貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。市長就任以来、この5年間で行った市民対話集会は42回を数え、各種政策説明会、講演会など様々な機会をとらえてこれまでに300回以上、私の目指す市政についてお話しさせていただいているところであります。
 議会審議のほかに、こうした形で市民の理解を深めながら行政を行っているケースはきわめて稀なことであると思っております。これは最近流行りの時の風によって左右される「大衆扇動の政治」とは異なるものであり、「顔の見える民主主義」を目指す私の政治姿勢であります。

 さて、岡崎市は昨年の市制100周年という節目の年を経て、次の100年に向けた新たな歩みを進めております。
 7月30日より開催された岡崎城下家康公夏祭りですが、新たな会場なった、額田の「わんPark」は多くの家族連れで賑わい、イオンモール岡崎での夜市(よいち)も大いに盛り上がったようであります。岡崎公園などメイン会場のイベントや、締めくくりの花火大会も盛大に執り行われ、公民連携の事業が着々と根付いていると感じているところであります。

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 そして皆さんご承知のとおり、先般、福岡県、大分県を中心とした九州豪雨による甚大な被害が発生しました。本市も即座に緊急消防援助隊を派遣し、他県での活動としてはレッドサラマンダーが初めて災害対策に活用されました。現在は募金活動も実施し、被災地の一日も早い復旧に協力してまいります。
 こういった集中豪雨はいつどこで発生するかわからないものであります。先ほどの九州豪雨に続き、東海地方でも各所で短時間に大雨が降り、本市においても土砂災害警戒情報が発表されました。市民の皆さんへの情報提供や、適切なタイミングでの避難勧告など引き続き災害対策に万全を期してまいりたいと考えているところであります。

 まちの魅力向上を図り、充実した市民サービスを提供し続けるためには将来にわたって安定した財源を確保することが必要であります。これからの財政には、現在の本市の経済の柱であります自動車産業を中心とした「ものづくり」に加え、もう一つの柱として本市の特徴であります独自の自然と歴史文化遺産を活かした「観光産業」の育成が重要であると考えております。

乙川リバーフロント地区の整備
 そこで、その第一歩となるのが、現在着々進んでいる乙川リバーフロント地区の整備であります。
 今回のリバーフロント計画は、行政によるハード整備だけを目的としたものではなく、公共が整備した空間を民間の皆さんに活用していただき、儲けを出していただくことで、その結果、行政には税としての収入を得る、こういった稼ぐシステムづくりを目指したものであります。

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 こうした主旨のもと、昨年に続きまして今年も「おとがワ!ンダーランド」を開催いたします。これは民間事業者が豊かな水辺空間で楽しむための仕掛けを施し、新たな賑わいを生み出すといった取り組みであります。「新鮮野菜朝市」の開催や「朝ごはん舟」という舟遊びを皮切りに、来年1月まで様々なメニューが展開されます。毎月第4土曜日にはナイトマーケットや星空観望会など、大人好みの企画も実施されますのでぜひ足をお運び下さい。

 次にハード整備の状況であります。
 殿川下流の河川敷の整備がほぼ終わり、明るくきれいになった河川敷では、多くの方が散歩やジョギングなどを楽しんでいるほか、若いカップルだけでなく高齢のご夫婦にも親しまれております。
 また、殿橋と明代橋の間では、平成31年の完成を目指す(仮称)乙川人道橋の工事が行われています。現在、橋脚2基と橋台1基が完成し、目で見て整備が進んでいることを実感していただける状況となっております。この橋の本体はコンクリート製ですが、高覧や床板などの表面には額田産のヒノキを使い、木装風の橋として仕上げてまいります。
 先頃、実際にできた石積み風の橋脚などを見た方から、「これまでこの事業に賛成できなかったが、やっと市長のやりたいことが分かってきた」との声をいただきました。やはり言葉による説明には限界があり、今後は一つ一つ形にしていくことで、視覚的により正しく理解が進むよう努めてまいります。
 さらに、人道橋と籠田公園を結ぶ中央緑道につきましては、(仮称)岡崎セントラルアベニューとして平成31年度中の完成を目指して整備を進めてまいります。

 しかし、いつも申しておりますが、決してこうしたハードを整備することが最終目的ではなく、これにより出現した空間を使って、いかにまちのにぎわいを取り戻すかということが一番のポイントであると考えております。
 今後は、名鉄東岡崎駅を出発点として、人道橋、籠田公園、りぶら、岡崎城、乙川河川敷までをめぐる動線に沿って楽しく歩いていただき、人をまちへ呼び込むための工夫や、人々の好奇心をそそるソフト事業の取り組みも進めてまいります。そのカギとなるのは、おいしい食べ物、面白いオミヤゲ、独自のサービスであります。

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 この動線ですが、岡崎城の総構え、すなわち総曲輪(そうぐるわ)に重なり、その形状が「Q」の字に見えることからアルファベットで「QURUWA(くるわ)」と名付けておりますので、皆様にもこの愛称をかわいがっていただきたいと思います。
 また、この秋には、健康づくりを支援する新たな取り組みとして、「スマートウエルネスシティ首長研究会」に加入してまいります。「歩いて健康」、「食べて健康」を街なかで実感できるよう、にぎわいのほかにも健康づくりの観点からのまちづくりも実践してまいります。市内の公園整備にもこの視点を取り入れてゆきたいと思っております。

東岡崎駅の周辺整備
 東岡崎駅の周辺整備につきましては、東岡崎駅からリバーフロント地区への安全な歩行者動線を確保するため、ペデストリアンデッキを整備してまいります。中央部分には新たな広場が生まれることとなりますので、完成後はイベント会場や朝市、移動ショップのような要素を取り入れた利活用をしてまいりたいと考えております。皆様方もいいアイデアがありましたら、ぜひ提案していただければと思います。これまでもそうしてきましたが、より良いプランがあれば、それを取り上げてゆきたいと考えております。

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 ペデストリアンデッキには、これまで様々な機会で申し上げてきましたように、松平元康から徳川家康と改名した25歳当時の「若き日の家康公」のブロンズ製の騎馬像を川と緑を背景に配置することとしております。
 家康公像を制作していただく、日本のブロンズ像制作の第一人者である神戸峰男(かんべ みねお)先生にも「日本一の騎馬像を造る」といった熱意をもって携わっていただき非常にうれしく感じているところであります。
 この家康公像は市民の皆様の浄財をもとに制作を進めることにしておりまして、皆様方をはじめ、すでに多くの個人や企業の方々から温かいご協力をいただいており大変感謝しております。何とか全額、寄附金で完成させたく思い、あと2年続けてまいりますので引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。
 完成の暁には、単なる観光スポットとしてだけではなく、桶狭間の敗戦という人生の一大ピンチを独立へのチャンスとし、天下統一と泰平の世を実現した家康公の一生から、「困難に立ち向かい、人生を切り開いていく」精神を岡崎の子どもたちに学んでほしいと考えています。今後は入学試験やスポーツの大会の前などに祈りを捧げて出かける場となれば、とも思っています。

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 ペデストリアンデッキから続く、東岡崎駅東側の北東街区には、民間事業者の提案により、乙川河畔という絶好のロケーションを活かした9階建てのホテルをはじめとしまして、カフェや地元の特産品を使ったレストラン、観光物産や日用品を扱う店舗などの複合施設を展開していただける民間事業者の進出も決定したところであります。
 これらの施設は平成31年度当初の供用開始を予定しております。同時に、この区域では「路上喫煙」や「ポイ捨て」などを規制する新たな条例の検討も進めており、これから岡崎の玄関口が快適で魅力的な駅前空間として大きく変わってまいりますので、大いにご期待いただきたいと思います。

歴史まちづくり
 乙川リバーフロント地区の整備に続く取り組みとして、本市特有の歴史文化遺産を活かした「歴史まちづくり」を進めてまいります。
 市内には13か所の国指定の重要文化財があり、これらの点を線としてつなぎ、こちらから季節ごとにコースを考えて積極的に売り込んでゆきたいと考えているところであります。

岡崎市内にある13の重要文化財の建造物

岡崎市内にある13の重要文化財の建造物

 その起点となるのが岡崎公園でありまして、これからは家康公生誕の城にふさわしい史跡として再整備をしていく必要があると考えます。特に、公園内などに戦国期から江戸期にかけて整備された堀や石垣は歴史的価値の高いものであり、岡崎城の最大の売り物であると思っております。
 そして、名古屋城と同様に、岡崎城の天守も建築から間もなく60年を迎えることから、10年~15年の近い将来、城をどのように建て替えるのか、あるいは延命装置をするのかを決めなくてはならない時を迎えます。専門家に意見を伺うと「木造で再建すれば手入れ次第で400年は持つが、コンクリート製では資材の劣化により100年ほどで再び建て替えの問題を抱えることとなる」とのことです。
 ただし、木造で再建する場合は、史実に近い再建となるため使い勝手の悪いものとなります。照明も暗く、冷暖房も無く、お年寄り・女性・子ども・身障者の方には不便な施設となります。現在、場内にある資料も別に展示する建物が必要となります。どちらにするかはその時の岡崎市民の判断に任せることとして、私としてはその時のために今からできる限り、岡崎城に関する資料をきちんとそろえておきたいと思っています。

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 5月1日号の市の広報にも載せましたが、現在、市民の皆さんには、自宅のお蔵や倉庫に岡崎城の設計図や見取図、古い写真が残っていないかもう一度ご確認いただきたいとお願いをしているところであります。
 四国の高松城も同じ試みで、古い写真が平成17年にイギリスのケンブリッジ大学で発見され、お城の再建へのはずみがついたということです。旧家の多い岡崎でも同じように発見される可能性は大いにあると思っております。

(仮称)龍北総合運動場、JR岡崎駅周辺の整備
 これらの事業以外にも、岡崎の全体を見据えたまちづくりを着実に進めております。
 まず、市の北部にあります、旧県営グラウンド、(仮称)龍北総合運動場につきましては、ようやく愛知県からの移管が決まり、平成32年の供用開始に向けて整備を進めてまいります。各施設につきましては、第3種公認に向け、陸上競技場を全天候型の改修を行うと共に、観覧スタンドの設置、さらに内側に天然芝を張ることでサッカーやラグビーのグラウンドとしても活用できるよう整備してまいります。

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 また、老朽化の激しい50mプールにつきましては、県の管理下において撤去し、跡には8面のテニスコートが造られます。なお、新たなプールにつきましてはただ今、別途調査中であります。今後、さらに皆様にご満足いただける施設となるよう整備してまいりますので、ぜひご期待下さい。

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 南部地域におきましては、先の東岡崎駅とならぶ、本市のもう一つの玄関口であるJR岡崎駅前に300人規模のコンベンションホールとオール・スイート仕様の高級ホテルをはじめ、レストランやカフェを併設した商業施設がいよいよこの10月にオープンいたします。外周には、噴水付の公園や岡崎駅とつなぐペデストリアンデッキも整備されてまいります。なお、駐輪場につきましては一足早く、7月よりご利用いただいております。

 そして、市民待望の藤田学園の大学病院につきましては、24時間365日の救急医療に対応し、22の診療科と400床の病床を持つ総合病院が平成32年4月の開院を目指して整備が進められることが正式に決定し、去る2月に完成予想図も公表されたところであります。平成30年の春から建設工事も始まります。

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 さらに大学病院の隣接地には、ヘリコプターも発着できる駅南中央公園の整備や各種商業施設の進出などが決まり、これから南部地域は大きく変わってまいります。もちろん、そうした施設を活かすため接続道路や環境整備が必要でありまして、国や県と協力してしっかり整備してまいります。先日も国、県それぞれに、しっかりと要望活動を行っております。

(仮称)額田センター、アウトレットモールの進出計画など
 額田地域におきましては、平成30年春の供用開始を目指して、額田支所を始め、周辺にあります額田図書館などの機能を集約した「(仮称)額田センター」の整備を進めています。

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 さらに市内各地の公園整備での額田の木材の活用や、多様な山間リゾート計画など地域独自の活性化対策についてもただ今検討中であります。これまで公園というと子どもの遊び場という認識でしたが、これからは高齢者のくつろぎと市民の健康増進のための場所として整備をしていきたいと考えており、そこに額田産の木材が使えるのではないかと思っております。人道橋の木装化はそのシンボル的事業であります。

 そして、本宿駅周辺では駅前の再開発事業に加えて新東名「岡崎東インターチェンジ」や国道473号バイパスの整備によって、交通の利便性が向上したことにより、民間事業者によるアウトレットモールの進出が計画されています。

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 これは先ほどのインターチェンジ等に加え、国道1号、さらには名鉄本線からも近いなど交通アクセスがよいこと、土岐や長島のアウトレットから50km離れていることなどの条件が優れていたため選ばれたものであります。事業者に確認したところ、現在、鋭意準備を進めているとのことでありました。まだ土地利用に関する課題はありますが、実現すれば、額田地域を含む東部地域の活性化や雇用に対して大きな好影響が期待されることから、本市としても積極的に対応していきたいと考えております。

 そのほか、矢作地区における矢作川堤防リフレッシュ道路の整備をはじめ、サイクリングロード、公園整備などを行うほか、JR西岡崎駅においてエレベーターを設けるなどのバリアフリー化を進めてまいります。
 そして、スマートインターチェンジの開設については、東名高速道路の阿知和地区が国の準備段階調査に決定されました。新東名高速道路のサービスエリア「ネオパーサ岡崎」への開設につきましても、引き続き関係機関と協議してまいります。

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結び
 このように私の2期目の市政も順調に進んでおり、まもなく、皆さんにその成果を実際に感じていただくことができるようになってまいりました。こうした政策の究極の目的は、いつも申しておりますとおり、岡崎の市民、ことに子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。
 ふるさとに対する愛情や誇りは、与えたり教えたりできるものではなく、自らの心に自然に湧き上がってくる情念の高まりであると考えます。そうした愛郷心が祖国への愛情や誇りに育っていくものだと思っております。
 私はそうした心のある岡崎人、日本人が育つまちづくりを目指し、これからも各政策をしっかり遂行してまいります。そして、次の100年を見据え、福祉や医療、防災や教育といった基本政策の充実はもちろんのこと、さらなる魅力あるまちづくりに邁進する覚悟です。
 今後とも引き続き、皆様方のお力添えをお願い申し上げ、私の話を終了いたします。ご清聴ありがとうございました。

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